JPH07315057A - 自動車のバッテリ搭載構造 - Google Patents
自動車のバッテリ搭載構造Info
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- JPH07315057A JPH07315057A JP6109354A JP10935494A JPH07315057A JP H07315057 A JPH07315057 A JP H07315057A JP 6109354 A JP6109354 A JP 6109354A JP 10935494 A JP10935494 A JP 10935494A JP H07315057 A JPH07315057 A JP H07315057A
- Authority
- JP
- Japan
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- battery
- vehicle
- support member
- steering support
- mounting structure
- Prior art date
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- Pending
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/20—Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders
- H01M50/249—Mountings; Secondary casings or frames; Racks, modules or packs; Suspension devices; Shock absorbers; Transport or carrying devices; Holders specially adapted for aircraft or vehicles, e.g. cars or trains
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗員の居住スペースを狭めることなく、かつ
車両衝突時に乗員に危険を及ぼすおそれなく、車室内に
バッテリを搭載することができる自動車のバッテリ搭載
構造を提供する。 【構成】 車室12内の前部には一般に車幅方向に延び
るステアリング支持メンバ16が強度部材として配設さ
れていることに着目し、このステアリング支持メンバ1
6を利用したバッテリ搭載構造を採用する。すなわち、
バッテリ22の搭載位置を、ステアリング支持メンバ1
6の助手席側部位の前方、かつ、バッテリ22とステア
リング支持メンバ16とが水平面内で重複する位置関係
に設定する。このバッテリ搭載により車室内乗員の居住
スペースが狭められることはなく、しかも、車両衝突等
によりバッテリ22が車体後方側(車室内側)に変位し
ても、ステアリング支持メンバ16との当接作用によ
り、バッテリ22の所定量以上の変位を規制する。
車両衝突時に乗員に危険を及ぼすおそれなく、車室内に
バッテリを搭載することができる自動車のバッテリ搭載
構造を提供する。 【構成】 車室12内の前部には一般に車幅方向に延び
るステアリング支持メンバ16が強度部材として配設さ
れていることに着目し、このステアリング支持メンバ1
6を利用したバッテリ搭載構造を採用する。すなわち、
バッテリ22の搭載位置を、ステアリング支持メンバ1
6の助手席側部位の前方、かつ、バッテリ22とステア
リング支持メンバ16とが水平面内で重複する位置関係
に設定する。このバッテリ搭載により車室内乗員の居住
スペースが狭められることはなく、しかも、車両衝突等
によりバッテリ22が車体後方側(車室内側)に変位し
ても、ステアリング支持メンバ16との当接作用によ
り、バッテリ22の所定量以上の変位を規制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車の車室内にバ
ッテリを搭載するための構造に関するものである。
ッテリを搭載するための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のバッテリは一般にエンジンル
ーム内に搭載されるが、車両のヨー慣性モーメントを小
さくするという観点からは、バッテリのような比較的大
きな重量を有するものは、できるだけ車両の重心点に近
い位置に配置することが望ましい。ところが、車両の重
心点に近い位置にバッテリを配置しようとすると、車室
内にバッテリを搭載することが必要となる。この点、電
気自動車においては、例えば特開平5−193369号
公報に開示されているように、車室内の床面部にバッテ
リが載置されることが多い。
ーム内に搭載されるが、車両のヨー慣性モーメントを小
さくするという観点からは、バッテリのような比較的大
きな重量を有するものは、できるだけ車両の重心点に近
い位置に配置することが望ましい。ところが、車両の重
心点に近い位置にバッテリを配置しようとすると、車室
内にバッテリを搭載することが必要となる。この点、電
気自動車においては、例えば特開平5−193369号
公報に開示されているように、車室内の床面部にバッテ
リが載置されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに車室内の床面部にバッテリを載置した場合には、そ
の分だけ車室内における乗員の居住スペースが狭められ
てしまうという弊害を生じる。したがって、同じ車室内
であっても乗員の居住スペースに影響を及ぼさない位置
にバッテリを搭載することが望まれるが、その際、車両
衝突時にバッテリが車室内乗員に危険を及ぼすことがな
いように配慮することが肝要である。
うに車室内の床面部にバッテリを載置した場合には、そ
の分だけ車室内における乗員の居住スペースが狭められ
てしまうという弊害を生じる。したがって、同じ車室内
であっても乗員の居住スペースに影響を及ぼさない位置
にバッテリを搭載することが望まれるが、その際、車両
衝突時にバッテリが車室内乗員に危険を及ぼすことがな
いように配慮することが肝要である。
【0004】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、乗員の居住スペースを狭めることな
く、かつ車両衝突時に乗員に危険を及ぼすおそれなく、
車室内にバッテリを搭載することができる自動車のバッ
テリ搭載構造を提供することを目的とするものである。
れたものであって、乗員の居住スペースを狭めることな
く、かつ車両衝突時に乗員に危険を及ぼすおそれなく、
車室内にバッテリを搭載することができる自動車のバッ
テリ搭載構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、車室内の前
部には一般にステアリング支持メンバが強度部材として
配設されていることに着目し、このステアリング支持メ
ンバを利用したバッテリ搭載構造を採用することによ
り、上記目的達成を図るようにしたものである。
部には一般にステアリング支持メンバが強度部材として
配設されていることに着目し、このステアリング支持メ
ンバを利用したバッテリ搭載構造を採用することによ
り、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0006】すなわち本願発明は、請求項1に記載した
ように、自動車の車室内にバッテリを搭載する構造であ
って、前記車室内の前部に、車幅方向に延びるステアリ
ング支持メンバが配設されており、前記バッテリが、車
体の車幅方向中心に対して助手席側でかつ前記ステアリ
ング支持メンバの前方に、該ステアリング支持メンバと
水平面内で重複する位置関係で配設されている、ことを
特徴とするものである。
ように、自動車の車室内にバッテリを搭載する構造であ
って、前記車室内の前部に、車幅方向に延びるステアリ
ング支持メンバが配設されており、前記バッテリが、車
体の車幅方向中心に対して助手席側でかつ前記ステアリ
ング支持メンバの前方に、該ステアリング支持メンバと
水平面内で重複する位置関係で配設されている、ことを
特徴とするものである。
【0007】上記「水平面内で重複する位置関係」と
は、車体前後方向の投影図においてバッテリとステアリ
ング支持メンバとが少なくとも一部において重複する位
置関係を意味するものである。
は、車体前後方向の投影図においてバッテリとステアリ
ング支持メンバとが少なくとも一部において重複する位
置関係を意味するものである。
【0008】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、本願
発明においては、バッテリ搭載位置が、車室内前部を車
幅方向に延びるステアリング支持メンバの助手席側部位
の前方に設定されているので、このバッテリ搭載により
車室内乗員の居住スペースが狭められることはない。し
かも本願発明においては、バッテリ搭載位置が、バッテ
リとステアリング支持メンバとが水平面内で重複する位
置関係に設定されているので、車両衝突等によりバッテ
リが車体後方側すなわち車室内方側に変位しても、ステ
アリング支持メンバとの当接作用により、バッテリの所
定量以上の変位が規制され、これにより、車室内乗員に
危険が及ぶのを未然に防止することができる。
発明においては、バッテリ搭載位置が、車室内前部を車
幅方向に延びるステアリング支持メンバの助手席側部位
の前方に設定されているので、このバッテリ搭載により
車室内乗員の居住スペースが狭められることはない。し
かも本願発明においては、バッテリ搭載位置が、バッテ
リとステアリング支持メンバとが水平面内で重複する位
置関係に設定されているので、車両衝突等によりバッテ
リが車体後方側すなわち車室内方側に変位しても、ステ
アリング支持メンバとの当接作用により、バッテリの所
定量以上の変位が規制され、これにより、車室内乗員に
危険が及ぶのを未然に防止することができる。
【0009】したがって、本願発明によれば、乗員の居
住スペースを狭めることなく、かつ車両衝突時に乗員に
危険を及ぼすおそれなく、車室内にバッテリを搭載する
ことができる。また、このように車室内にバッテリを搭
載することにより、当然ながら、エンジンルーム内に搭
載した場合に比して車両のヨー慣性モーメントを小さく
することができる。
住スペースを狭めることなく、かつ車両衝突時に乗員に
危険を及ぼすおそれなく、車室内にバッテリを搭載する
ことができる。また、このように車室内にバッテリを搭
載することにより、当然ながら、エンジンルーム内に搭
載した場合に比して車両のヨー慣性モーメントを小さく
することができる。
【0010】上記構成において、請求項2に記載したよ
うに、上記バッテリを、該バッテリがステアリング支持
メンバと水平面内で重複しない位置関係になるまで下方
へ移動させる移動機構を備えた構成とすれば、バッテリ
の出し入れが容易になり、バッテリ交換時等のサービス
性を向上させることができる。
うに、上記バッテリを、該バッテリがステアリング支持
メンバと水平面内で重複しない位置関係になるまで下方
へ移動させる移動機構を備えた構成とすれば、バッテリ
の出し入れが容易になり、バッテリ交換時等のサービス
性を向上させることができる。
【0011】この場合において、請求項3に記載したよ
うに、上記バッテリを、ステアリング支持メンバの下方
に配設されたグローブボックスの前方に配設し、このグ
ローブボックスの前壁面を、該グローブボックスを所定
角度回転させたとき、上記移動機構により下方移動せし
められたバッテリを取り出すための水平台座となるよう
に構成すれば、バッテリの出し入れが一層容易になり、
バッテリ交換時等のサービス性をさらに向上させること
ができる。
うに、上記バッテリを、ステアリング支持メンバの下方
に配設されたグローブボックスの前方に配設し、このグ
ローブボックスの前壁面を、該グローブボックスを所定
角度回転させたとき、上記移動機構により下方移動せし
められたバッテリを取り出すための水平台座となるよう
に構成すれば、バッテリの出し入れが一層容易になり、
バッテリ交換時等のサービス性をさらに向上させること
ができる。
【0012】さらに、この場合において、請求項4に記
載したように、ステアリング支持メンバに、上記バッテ
リのマイナス端子に接続されるカップラを設け、このカ
ップラとマイナス端子との接続を、バッテリに車体前方
側から所定値以上の荷重が入力されたとき該接続が解除
される態様で行うようにすれば、車両衝突時にバッテリ
から電流が流れ出るのを防止することができ、これによ
り車両衝突時における安全性を高めることができる。
載したように、ステアリング支持メンバに、上記バッテ
リのマイナス端子に接続されるカップラを設け、このカ
ップラとマイナス端子との接続を、バッテリに車体前方
側から所定値以上の荷重が入力されたとき該接続が解除
される態様で行うようにすれば、車両衝突時にバッテリ
から電流が流れ出るのを防止することができ、これによ
り車両衝突時における安全性を高めることができる。
【0013】また、請求項5に記載したように、車体前
部の側部に車体前後方向に延びるフロントサイドフレー
ムを配設し、上記バッテリをこのフロントサイドフレー
ムよりも車幅方向外側に配設されたバッテリトレイに載
置し、このバッテリトレイの車幅方向内側部に、フロン
トサイドフレームが車体後方側へ変位したときその後端
部と当接してバッテリトレイを車幅方向外側へ付勢する
突起部を形成するようにすれば、車両衝突時にバッテリ
が車室内方側へ変位するのを規制することができるの
で、ステアリング支持メンバによるバッテリ変位規制作
用と相俟って、車室内乗員の安全性を一層向上させるこ
とができる。
部の側部に車体前後方向に延びるフロントサイドフレー
ムを配設し、上記バッテリをこのフロントサイドフレー
ムよりも車幅方向外側に配設されたバッテリトレイに載
置し、このバッテリトレイの車幅方向内側部に、フロン
トサイドフレームが車体後方側へ変位したときその後端
部と当接してバッテリトレイを車幅方向外側へ付勢する
突起部を形成するようにすれば、車両衝突時にバッテリ
が車室内方側へ変位するのを規制することができるの
で、ステアリング支持メンバによるバッテリ変位規制作
用と相俟って、車室内乗員の安全性を一層向上させるこ
とができる。
【0014】この場合において、請求項6に記載したよ
うに、上記バッテリトレイの後端部の車幅方向外側部近
傍にヒンジピラーを配設するようにすれば、このヒンジ
ピラーをバッテリトレイの車幅方向外方付勢の際の回転
軸とすることができ、これにより、バッテリを確実に車
幅方向外側へ回転変位させることができる。
うに、上記バッテリトレイの後端部の車幅方向外側部近
傍にヒンジピラーを配設するようにすれば、このヒンジ
ピラーをバッテリトレイの車幅方向外方付勢の際の回転
軸とすることができ、これにより、バッテリを確実に車
幅方向外側へ回転変位させることができる。
【0015】また、請求項7に記載したように、上記バ
ッテリを密閉容器に収納し、この密閉容器に、該密閉容
器内空間に外気を導入する外気導入孔を形成するととも
に、該密閉容器内空間とエンジン吸気通路のスロットル
バルブ直上流部位とを連通する排気通路を接続するよう
にすれば、バッテリから蒸発する水素ガス等を効率よく
車室外へ放出することができ、これにより換気性を高め
ることができる。
ッテリを密閉容器に収納し、この密閉容器に、該密閉容
器内空間に外気を導入する外気導入孔を形成するととも
に、該密閉容器内空間とエンジン吸気通路のスロットル
バルブ直上流部位とを連通する排気通路を接続するよう
にすれば、バッテリから蒸発する水素ガス等を効率よく
車室外へ放出することができ、これにより換気性を高め
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0017】図1〜6は、本発明に係る自動車のバッテ
リ搭載構造の第1実施例を示す図である。
リ搭載構造の第1実施例を示す図である。
【0018】図1に示すように、本実施例に係る自動車
のバッテリ搭載構造は、自動車の車室12内(すなわち
ダッシュパネル14の車体後方側空間)にバッテリを搭
載する構造である。
のバッテリ搭載構造は、自動車の車室12内(すなわち
ダッシュパネル14の車体後方側空間)にバッテリを搭
載する構造である。
【0019】上記車室12内の前部のインストルメント
パネル18の前方には、車幅方向に延びるステアリング
支持メンバ16が配設されており、このステアリング支
持メンバ16における車体の車幅方向中心に対して助手
席側部分の下方には、グローブボックス20がインスト
ルメントパネル18と面一となるようにして配設されて
いる。そして、このグローブボックス20およびステア
リング支持メンバ16の前方には、バッテリ22が、ス
テアリング支持メンバ16と水平面内で重複する位置関
係で配設されている。このバッテリ22は昇降機構24
の一部を構成するトレイ26に載置されている。
パネル18の前方には、車幅方向に延びるステアリング
支持メンバ16が配設されており、このステアリング支
持メンバ16における車体の車幅方向中心に対して助手
席側部分の下方には、グローブボックス20がインスト
ルメントパネル18と面一となるようにして配設されて
いる。そして、このグローブボックス20およびステア
リング支持メンバ16の前方には、バッテリ22が、ス
テアリング支持メンバ16と水平面内で重複する位置関
係で配設されている。このバッテリ22は昇降機構24
の一部を構成するトレイ26に載置されている。
【0020】この昇降機構24は、上記バッテリ22を
バッテリトレイ26に載置した状態で、図示の位置か
ら、該バッテリ22がステアリング支持メンバ16と水
平面内で重複しない位置関係になるまで下方へ移動させ
るパンタグラフ式移動機構であって、図2に単品で示す
ように、上記トレイ26のほか、X字状に配された左右
2対のロッド28、30と左右1対のターンバックル3
2とを備えている。上記各対のロッド28、30におい
て、一方のロッド28は、その前端部がダッシュパネル
14に固定されたブラケット34に軸支されるととも
に、その後端部がバッテリトレイ26の左右両側壁に形
成された車体前後方向に延びるスリット26aの後端部
に摺動嵌合せしめられている。また、他方のロッド2
8、30は、その前端部がバッテリトレイ26のスリッ
ト26aの前端部に摺動嵌合せしめられるとともに、そ
の後端部がステアリング支持メンバ16に固定されたブ
ラケット36に軸支されている。そして、上記左右1対
のターンバックル32は、その上下端部が上記各対のロ
ッド28、30の各後端部近傍部位に連結されており、
該ターンバックル32を回転させてその全長を伸ばすこ
とにより、バッテリ22の重みで、図1に示す2点鎖線
の位置までバッテリトレイ26を真下に移動させること
ができるようになっている。
バッテリトレイ26に載置した状態で、図示の位置か
ら、該バッテリ22がステアリング支持メンバ16と水
平面内で重複しない位置関係になるまで下方へ移動させ
るパンタグラフ式移動機構であって、図2に単品で示す
ように、上記トレイ26のほか、X字状に配された左右
2対のロッド28、30と左右1対のターンバックル3
2とを備えている。上記各対のロッド28、30におい
て、一方のロッド28は、その前端部がダッシュパネル
14に固定されたブラケット34に軸支されるととも
に、その後端部がバッテリトレイ26の左右両側壁に形
成された車体前後方向に延びるスリット26aの後端部
に摺動嵌合せしめられている。また、他方のロッド2
8、30は、その前端部がバッテリトレイ26のスリッ
ト26aの前端部に摺動嵌合せしめられるとともに、そ
の後端部がステアリング支持メンバ16に固定されたブ
ラケット36に軸支されている。そして、上記左右1対
のターンバックル32は、その上下端部が上記各対のロ
ッド28、30の各後端部近傍部位に連結されており、
該ターンバックル32を回転させてその全長を伸ばすこ
とにより、バッテリ22の重みで、図1に示す2点鎖線
の位置までバッテリトレイ26を真下に移動させること
ができるようになっている。
【0021】上記バッテリトレイ26には、図2に示す
ように、その車体後方側を除いて周囲に縦壁が形成され
ており、これによりバッテリ22の車体後方側への移動
のみを許容するようになっている。さらに、上記バッテ
リ22は、図1に示す状態において、ダッシュパネル1
4に固定されたラバー38およびカウル40に固定され
た左右1対のラバー42により上方から押圧されるよう
になっており、これにより、車体前方および左右方向に
対する位置決め固定を確実に行うとともにバッテリ22
の飛び上がりを防止するようになっている。
ように、その車体後方側を除いて周囲に縦壁が形成され
ており、これによりバッテリ22の車体後方側への移動
のみを許容するようになっている。さらに、上記バッテ
リ22は、図1に示す状態において、ダッシュパネル1
4に固定されたラバー38およびカウル40に固定され
た左右1対のラバー42により上方から押圧されるよう
になっており、これにより、車体前方および左右方向に
対する位置決め固定を確実に行うとともにバッテリ22
の飛び上がりを防止するようになっている。
【0022】上記バッテリ22のプラス端子22aは、
通常のバッテリと同様、ケーブル端子50に接続されて
いるが、そのマイナス端子22bは、ステアリング支持
メンバ16に固定されたブラケット状のカップラ44に
接続具46を介して接続されている。この接続具46と
カップラ44との接続は、カップラ44に形成された車
体後方側にのみ開放されたスリット状の嵌合部44aに
接続具46の括れ部46aを嵌め込むことにより行われ
ており、図3に示すように、車両衝突等によりバッテリ
22に車体前方側から所定値以上の荷重が入力されたと
きには、上記接続が解除されるようになっている。上記
カップラ44は、図4に示すように、接続具46との嵌
合部44aよりも車体後方側の部分が拡がった形状に形
成されており、これにより、上記接続が解除された後に
接続具46とカップラ44とが接触するのを防止するよ
うになっている。
通常のバッテリと同様、ケーブル端子50に接続されて
いるが、そのマイナス端子22bは、ステアリング支持
メンバ16に固定されたブラケット状のカップラ44に
接続具46を介して接続されている。この接続具46と
カップラ44との接続は、カップラ44に形成された車
体後方側にのみ開放されたスリット状の嵌合部44aに
接続具46の括れ部46aを嵌め込むことにより行われ
ており、図3に示すように、車両衝突等によりバッテリ
22に車体前方側から所定値以上の荷重が入力されたと
きには、上記接続が解除されるようになっている。上記
カップラ44は、図4に示すように、接続具46との嵌
合部44aよりも車体後方側の部分が拡がった形状に形
成されており、これにより、上記接続が解除された後に
接続具46とカップラ44とが接触するのを防止するよ
うになっている。
【0023】図1に示すように、上記接続具46は、蛇
腹部46bを有しており、蛇腹部46bが閉じた状態
(図示の状態)ではリジット状態となり、すでに述べた
ようにバッテリ22への車体前方側からの荷重入力をそ
のままカップラ44との接続部位まで伝達するようにな
っているが、昇降機構24によりバッテリ22が下降す
るときには、図5に示すように蛇腹部46bが開いて、
接続具46とカップラ44との接続状態を維持するよう
になっている。
腹部46bを有しており、蛇腹部46bが閉じた状態
(図示の状態)ではリジット状態となり、すでに述べた
ようにバッテリ22への車体前方側からの荷重入力をそ
のままカップラ44との接続部位まで伝達するようにな
っているが、昇降機構24によりバッテリ22が下降す
るときには、図5に示すように蛇腹部46bが開いて、
接続具46とカップラ44との接続状態を維持するよう
になっている。
【0024】図1に示すように、グローブボックス20
はその下端部において車体(図示せず)に軸支されてお
り、同図実線位置から同図2点鎖線位置まで車室内側へ
最大90゜回転可能とされている。グローブボックス2
0の前壁面20aは鉛直面として形成されており、グロ
ーブボックス20が90゜回転したとき、下降状態にあ
る昇降機構24のバッテリトレイ26と略面一の水平位
置となるようになっている。また、このグローブボック
ス20の前壁面20aの左右両端部には、該グローブボ
ックス20が90゜回転したときステアリング支持メン
バ16と係合する係合部48aを有する1対の支持ブラ
ケット48が設けられている。そして、これにより、グ
ローブボックス20を90゜回転したとき、その前壁面
20aが、バッテリ22を取り出すための十分な支持強
度を有する水平台座として機能するように構成されてい
る。
はその下端部において車体(図示せず)に軸支されてお
り、同図実線位置から同図2点鎖線位置まで車室内側へ
最大90゜回転可能とされている。グローブボックス2
0の前壁面20aは鉛直面として形成されており、グロ
ーブボックス20が90゜回転したとき、下降状態にあ
る昇降機構24のバッテリトレイ26と略面一の水平位
置となるようになっている。また、このグローブボック
ス20の前壁面20aの左右両端部には、該グローブボ
ックス20が90゜回転したときステアリング支持メン
バ16と係合する係合部48aを有する1対の支持ブラ
ケット48が設けられている。そして、これにより、グ
ローブボックス20を90゜回転したとき、その前壁面
20aが、バッテリ22を取り出すための十分な支持強
度を有する水平台座として機能するように構成されてい
る。
【0025】図5に示すように、昇降機構24が下降状
態にあるときには、X字状に配された左右2対のロッド
28、30のバッテリトレイ26との各連結部は、スリ
ット26aの前後端部から所定寸法だけ互いに近づいた
位置にある。このため、バッテリ22を車体後方側へ引
っ張ると、ロッド30とスリット26aの前端部との間
の寸法分だけバッテリトレイ26がバッテリ22と共に
車体後方側へ移動することとなる。この後方移動によ
り、同図中2点鎖線で示すように、バッテリトレイ26
の後端部が水平台座たるグローブボックス20の前壁面
20aの前端部と重なり、これにより、同図中1点鎖線
で示すように、バッテリ22のさらなる取り出しをスム
ーズに行うことができるようになっている。図6は、こ
うして車室12内に取り出されたバッテリ22を示す斜
視図である。
態にあるときには、X字状に配された左右2対のロッド
28、30のバッテリトレイ26との各連結部は、スリ
ット26aの前後端部から所定寸法だけ互いに近づいた
位置にある。このため、バッテリ22を車体後方側へ引
っ張ると、ロッド30とスリット26aの前端部との間
の寸法分だけバッテリトレイ26がバッテリ22と共に
車体後方側へ移動することとなる。この後方移動によ
り、同図中2点鎖線で示すように、バッテリトレイ26
の後端部が水平台座たるグローブボックス20の前壁面
20aの前端部と重なり、これにより、同図中1点鎖線
で示すように、バッテリ22のさらなる取り出しをスム
ーズに行うことができるようになっている。図6は、こ
うして車室12内に取り出されたバッテリ22を示す斜
視図である。
【0026】ところで、図5において、バッテリ22取
り出しの際、そのマイナス端子22bが接続具46を介
してカップラ44に接続されたままでは、接続具46が
ステアリング支持メンバ16と干渉してしまうこととな
る。そこで、同図中2点鎖線で示す位置までバッテリ2
2を移動させた時点で接続具46をマイナス端子22b
から外すようにすればよい。なお、バッテリ22が同図
中実線位置から同図中2点鎖線位置まで移動する際、マ
イナス端子22bと接続具46との接続位置と接続具4
6とカップラ44との接続位置とが前後にずれることと
なるが、この程度のずれは、接続具46の蛇腹部46b
の変形により容易に吸収することができる。
り出しの際、そのマイナス端子22bが接続具46を介
してカップラ44に接続されたままでは、接続具46が
ステアリング支持メンバ16と干渉してしまうこととな
る。そこで、同図中2点鎖線で示す位置までバッテリ2
2を移動させた時点で接続具46をマイナス端子22b
から外すようにすればよい。なお、バッテリ22が同図
中実線位置から同図中2点鎖線位置まで移動する際、マ
イナス端子22bと接続具46との接続位置と接続具4
6とカップラ44との接続位置とが前後にずれることと
なるが、この程度のずれは、接続具46の蛇腹部46b
の変形により容易に吸収することができる。
【0027】以上詳述したように、本実施例において
は、バッテリ22搭載位置が、車室12内前部を車幅方
向に延びるステアリング支持メンバ16の助手席側部位
の前方に設定されているので、このバッテリ22搭載に
より車室内乗員の居住スペースが狭められることはな
い。しかも実施例においては、バッテリ搭載位置が、バ
ッテリ22とステアリング支持メンバ16とが水平面内
で重複する位置関係に設定されているので、車両衝突等
によりバッテリ22が車体後方側すなわち車室内方側に
変位しても、ステアリング支持メンバ16との当接作用
により、バッテリ22の所定量以上の変位が規制され、
これにより、車室内乗員に危険が及ぶのを未然に防止す
ることができる。
は、バッテリ22搭載位置が、車室12内前部を車幅方
向に延びるステアリング支持メンバ16の助手席側部位
の前方に設定されているので、このバッテリ22搭載に
より車室内乗員の居住スペースが狭められることはな
い。しかも実施例においては、バッテリ搭載位置が、バ
ッテリ22とステアリング支持メンバ16とが水平面内
で重複する位置関係に設定されているので、車両衝突等
によりバッテリ22が車体後方側すなわち車室内方側に
変位しても、ステアリング支持メンバ16との当接作用
により、バッテリ22の所定量以上の変位が規制され、
これにより、車室内乗員に危険が及ぶのを未然に防止す
ることができる。
【0028】したがって、本実施例によれば、乗員の居
住スペースを狭めることなく、かつ車両衝突時に乗員に
危険を及ぼすおそれなく、車室12内にバッテリ22を
搭載することができる。また、このように車室12内に
バッテリ22を搭載することにより、当然ながら、エン
ジンルーム内に搭載した場合に比して車両のヨー慣性モ
ーメントを小さくすることができる。
住スペースを狭めることなく、かつ車両衝突時に乗員に
危険を及ぼすおそれなく、車室12内にバッテリ22を
搭載することができる。また、このように車室12内に
バッテリ22を搭載することにより、当然ながら、エン
ジンルーム内に搭載した場合に比して車両のヨー慣性モ
ーメントを小さくすることができる。
【0029】また、本実施例においては、上記バッテリ
22を、該バッテリ22がステアリング支持メンバ16
と水平面内で重複しない位置関係になるまで下方へ移動
させる昇降機構24を備えているので、バッテリ22の
出し入れが容易になり、バッテリ22交換時等のサービ
ス性を向上させることができる。
22を、該バッテリ22がステアリング支持メンバ16
と水平面内で重複しない位置関係になるまで下方へ移動
させる昇降機構24を備えているので、バッテリ22の
出し入れが容易になり、バッテリ22交換時等のサービ
ス性を向上させることができる。
【0030】さらに、本実施例においては、上記バッテ
リ22が、ステアリング支持メンバの下方に配設された
グローブボックス20の前方に配設されており、このグ
ローブボックス20の前壁面20aが、該グローブボッ
クス20を90゜回転させたとき、上記昇降機構24に
より下方移動せしめられたバッテリ22を取り出すため
の水平台座となるように構成されているので、バッテリ
22の出し入れが一層容易になり、バッテリ22交換時
等のサービス性をさらに向上させることができる。
リ22が、ステアリング支持メンバの下方に配設された
グローブボックス20の前方に配設されており、このグ
ローブボックス20の前壁面20aが、該グローブボッ
クス20を90゜回転させたとき、上記昇降機構24に
より下方移動せしめられたバッテリ22を取り出すため
の水平台座となるように構成されているので、バッテリ
22の出し入れが一層容易になり、バッテリ22交換時
等のサービス性をさらに向上させることができる。
【0031】また、本実施例においては、ステアリング
支持メンバ16に、上記バッテリ22のマイナス端子2
2bに接続されるカップラ44が設けれており、このカ
ップラ44とマイナス端子22bとの接続が、バッテリ
22に車体前方側から所定値以上の荷重が入力されたと
き該接続が解除される態様で行われるようになっている
ので、車両衝突時にバッテリ22から電流が流れ出るの
を防止することができ、これにより車両衝突時における
安全性を高めることができる。
支持メンバ16に、上記バッテリ22のマイナス端子2
2bに接続されるカップラ44が設けれており、このカ
ップラ44とマイナス端子22bとの接続が、バッテリ
22に車体前方側から所定値以上の荷重が入力されたと
き該接続が解除される態様で行われるようになっている
ので、車両衝突時にバッテリ22から電流が流れ出るの
を防止することができ、これにより車両衝突時における
安全性を高めることができる。
【0032】しかも、上記マイナス端子とカップラ44
との接続が、蛇腹部46bを有する接続具46を介して
行われているので、蛇腹部46bが閉じた通常状態では
リジット状態で、バッテリ22への車体前方側からの荷
重入力をそのままカップラ44との接続部位まで伝達さ
せて接続具46とカップラ44との接続状態解除を可能
ならしめる一方、昇降機構24の下降時およびバッテリ
22取り出し時には、蛇腹部46bを開かせて、接続具
46とカップラ44との接続状態を維持させたまま、バ
ッテリ22の取り出しを行うことができる。
との接続が、蛇腹部46bを有する接続具46を介して
行われているので、蛇腹部46bが閉じた通常状態では
リジット状態で、バッテリ22への車体前方側からの荷
重入力をそのままカップラ44との接続部位まで伝達さ
せて接続具46とカップラ44との接続状態解除を可能
ならしめる一方、昇降機構24の下降時およびバッテリ
22取り出し時には、蛇腹部46bを開かせて、接続具
46とカップラ44との接続状態を維持させたまま、バ
ッテリ22の取り出しを行うことができる。
【0033】次に本願発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0034】図7に示すように、本実施例のバッテリ2
2も第1実施例と同様、ステアリング支持メンバ16に
おける車体の車幅方向中心に対して助手席側部分の前方
に配設されている点は同様であるが、本実施例において
は、バッテリ22が密閉容器52に収納されている点で
異なる。
2も第1実施例と同様、ステアリング支持メンバ16に
おける車体の車幅方向中心に対して助手席側部分の前方
に配設されている点は同様であるが、本実施例において
は、バッテリ22が密閉容器52に収納されている点で
異なる。
【0035】上記密閉容器52には、外気導入孔54お
よび排気孔56が形成されている。外気導入孔54は、
外気導入通路58を介してエンジン60のエアクリーナ
62に接続されており、これにより該密閉容器52内空
間に外気を導入するようになっている。また、排気孔5
6は、排気通路64を介してエンジン吸気通路66のス
ロットルバルブ68の直上流部位に接続されており、こ
れにより、該密閉容器52内空間の気体を吸気負圧でエ
ンジン吸気通路66へ排出するようになっている。上記
排気通路64にはバルブ70が設けられており、このバ
ルブ70を所定のタイミングで開閉制御して上記排気を
行うようになっている。
よび排気孔56が形成されている。外気導入孔54は、
外気導入通路58を介してエンジン60のエアクリーナ
62に接続されており、これにより該密閉容器52内空
間に外気を導入するようになっている。また、排気孔5
6は、排気通路64を介してエンジン吸気通路66のス
ロットルバルブ68の直上流部位に接続されており、こ
れにより、該密閉容器52内空間の気体を吸気負圧でエ
ンジン吸気通路66へ排出するようになっている。上記
排気通路64にはバルブ70が設けられており、このバ
ルブ70を所定のタイミングで開閉制御して上記排気を
行うようになっている。
【0036】本実施例によれば、バッテリ22から蒸発
する水素ガス等を効率よく車室外へ放出することがで
き、これにより換気性を高めることができる。
する水素ガス等を効率よく車室外へ放出することがで
き、これにより換気性を高めることができる。
【0037】なお、第1実施例のバッテリ22を本実施
例の密閉容器52に置き換えて考えれば、本実施例にお
いても第1実施例と同様の構成および作用効果を得るこ
とができる。すなわち、バッテリ22を収納した密閉容
器52が第1実施例のバッテリトレイ26に載置される
構成とし、密閉容器52にバッテリ22の端子22a、
22bに対応する端子を設けて、これら端子と端子22
a、22bとを各々接続するようにすれば、第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
例の密閉容器52に置き換えて考えれば、本実施例にお
いても第1実施例と同様の構成および作用効果を得るこ
とができる。すなわち、バッテリ22を収納した密閉容
器52が第1実施例のバッテリトレイ26に載置される
構成とし、密閉容器52にバッテリ22の端子22a、
22bに対応する端子を設けて、これら端子と端子22
a、22bとを各々接続するようにすれば、第1実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
【0038】次に本願発明の第3実施例について説明す
る。
る。
【0039】図8に示すように、本実施例のバッテリ2
2も第1実施例と同様、ステアリング支持メンバ16に
おける車体の車幅方向中心に対して助手席側部分の前方
に配設されている点は同様であるが、本実施例において
は、バッテリ22が、車体前部の側部において車体前後
方向に延設されたフロントサイドフレーム72よりも車
幅方向外側に配設されたバッテリトレイ74に載置され
ている。
2も第1実施例と同様、ステアリング支持メンバ16に
おける車体の車幅方向中心に対して助手席側部分の前方
に配設されている点は同様であるが、本実施例において
は、バッテリ22が、車体前部の側部において車体前後
方向に延設されたフロントサイドフレーム72よりも車
幅方向外側に配設されたバッテリトレイ74に載置され
ている。
【0040】上記バッテリトレイ74の車幅方向内側前
端部には、車幅方向内側へ半円状に突出する突起部74
aが形成されている。一方、上記フロントサイドフレー
ム72の後端部は、ダッシュパネル14を貫通して、車
幅方向内側へ向けて狭まる楔状に形成されており、その
楔状斜面72aがバッテリトレイ74の突起部74aと
近接する位置に配されている。そして、これにより、フ
ロントサイドフレーム72が車両衝突等によって車体後
方側へ変位したとき該フロントサイドフレーム72の後
端部の楔状斜面72aがバッテリトレイ74の突起部7
4aと当接してバッテリ22を車幅方向外側へ付勢する
ようになっている。また、バッテリ22の後端部の車幅
方向外側部近傍には、ヒンジピラー76が配設されてお
り、このヒンジピラー76にステアリング支持メンバ1
6の端部が固定されている。なお、図中2点鎖線で示す
のは空調ユニット78である。
端部には、車幅方向内側へ半円状に突出する突起部74
aが形成されている。一方、上記フロントサイドフレー
ム72の後端部は、ダッシュパネル14を貫通して、車
幅方向内側へ向けて狭まる楔状に形成されており、その
楔状斜面72aがバッテリトレイ74の突起部74aと
近接する位置に配されている。そして、これにより、フ
ロントサイドフレーム72が車両衝突等によって車体後
方側へ変位したとき該フロントサイドフレーム72の後
端部の楔状斜面72aがバッテリトレイ74の突起部7
4aと当接してバッテリ22を車幅方向外側へ付勢する
ようになっている。また、バッテリ22の後端部の車幅
方向外側部近傍には、ヒンジピラー76が配設されてお
り、このヒンジピラー76にステアリング支持メンバ1
6の端部が固定されている。なお、図中2点鎖線で示す
のは空調ユニット78である。
【0041】本実施例によれば、フロントサイドフレー
ム72の楔状斜面72aとバッテリトレイ74の突起部
74aとの当接作用により、車両衝突時にバッテリ22
が車室内方側へ変位するのを規制することができるの
で、ステアリング支持メンバ16によるバッテリ変位規
制作用と相俟って、車室内乗員の安全性を一層向上させ
ることができる。
ム72の楔状斜面72aとバッテリトレイ74の突起部
74aとの当接作用により、車両衝突時にバッテリ22
が車室内方側へ変位するのを規制することができるの
で、ステアリング支持メンバ16によるバッテリ変位規
制作用と相俟って、車室内乗員の安全性を一層向上させ
ることができる。
【0042】しかも本実施例においては、上記バッテリ
トレイ74の後端部の車幅方向外側部近傍にヒンジピラ
ー76が配設されているので、このヒンジピラー76を
バッテリトレイ74の車幅方向外方付勢の際の回転軸と
することができ、これにより、バッテリ22を確実に車
幅方向外側へ回転変位させることができる。
トレイ74の後端部の車幅方向外側部近傍にヒンジピラ
ー76が配設されているので、このヒンジピラー76を
バッテリトレイ74の車幅方向外方付勢の際の回転軸と
することができ、これにより、バッテリ22を確実に車
幅方向外側へ回転変位させることができる。
【図1】本発明に係る自動車のバッテリ搭載構造の第1
実施例を示す側面図
実施例を示す側面図
【図2】第1実施例の昇降機構を詳細に示す斜視図
【図3】第1実施例の作用を示す、図1と同様の図
【図4】第1実施例のカップラを詳細に示す斜視図
【図5】第1実施例の作用を示す、図1と同様の図
【図6】第1実施例の作用を示す、概要斜視図
【図7】本発明に係る自動車のバッテリ搭載構造の第2
実施例を示す平面図
実施例を示す平面図
【図8】本発明に係る自動車のバッテリ搭載構造の第3
実施例を示す平面図
実施例を示す平面図
12 車室 14 ダッシュパネル 16 ステアリング支持メンバ 18 インストルメントパネル 20 グローブボックス 22 バッテリ 22b マイナス端子 24 昇降機構(移動機構) 26 バッテリトレイ 28、30 ロッド 32 ターンバックル 34、36 ブラケット 38、42 ラバー 40 カウル 44 カップラ 44a 嵌合部 46 接続具 46a 括れ部 46b 蛇腹部 48 支持ブラケット 48a 係合部 52 密閉容器 54 外気導入孔 56 排気孔 58 外気導入通路 62 エアクリーナ 64 排気通路 66 エンジン吸気通路 68 スロットルバルブ 72 フロントサイドフレーム 74 バッテリトレイ 74a 突起部 76 ヒンジピラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 智博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 自動車の車室内にバッテリを搭載する構
造であって、 前記車室内の前部に、車幅方向に延びるステアリング支
持メンバが配設されており、 前記バッテリが、車体の車幅方向中心に対して助手席側
でかつ前記ステアリング支持メンバの前方に、該ステア
リング支持メンバと水平面内で重複する位置関係で配設
されている、ことを特徴とする自動車のバッテリ搭載構
造。 - 【請求項2】 前記バッテリを、該バッテリが前記ステ
アリング支持メンバと水平面内で重複しない位置関係に
なるまで下方へ移動させる移動機構を備えている、こと
を特徴とする請求項1記載の自動車のバッテリ搭載構
造。 - 【請求項3】 前記バッテリが、前記ステアリング支持
メンバの下方に配設されたグローブボックスの前方に配
設されており、 前記グローブボックスの前壁面が、該グローブボックス
を所定角度回転させたとき、前記移動機構により下方移
動せしめられた前記バッテリを取り出すための水平台座
となるように構成されている、ことを特徴とする請求項
2記載の自動車のバッテリ搭載構造。 - 【請求項4】 前記ステアリング支持メンバに、前記バ
ッテリのマイナス端子に接続されるカップラが設けられ
ており、 このカップラと前記マイナス端子との接続が、前記バッ
テリに車体前方側から所定値以上の荷重が入力されたと
き該接続が解除される態様で行われている、ことを特徴
とする請求項1〜3いずれか記載の自動車のバッテリ搭
載構造。 - 【請求項5】 車体前部の側部に、車体前後方向に延び
るフロントサイドフレームが配設されており、 前記バッテリが、前記フロントサイドフレームよりも車
幅方向外側に配設されたバッテリトレイに載置されてお
り、 このバッテリトレイの車幅方向内側部に、前記フロント
サイドフレームが車体後方側へ変位したとき該フロント
サイドフレームの後端部と当接して前記バッテリトレイ
を車幅方向外側へ付勢する突起部が形成されている、こ
とを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の自動車のバ
ッテリ搭載構造。 - 【請求項6】前記バッテリトレイの後端部の車幅方向外
側部近傍にヒンジピラーが配設されている、ことを特徴
とする請求項5記載の自動車のバッテリ搭載構造。 - 【請求項7】前記バッテリが密閉容器に収納されてお
り、 この密閉容器に、該密閉容器内空間に外気を導入する外
気導入孔が形成されているとともに、該密閉容器内空間
とエンジン吸気通路のスロットルバルブ直上流部位とを
連通する排気通路が接続されている、ことを特徴とする
請求項1〜6いずれか記載の自動車のバッテリ搭載構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109354A JPH07315057A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動車のバッテリ搭載構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109354A JPH07315057A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動車のバッテリ搭載構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315057A true JPH07315057A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14508104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6109354A Pending JPH07315057A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 自動車のバッテリ搭載構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07315057A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076530A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Kubota Corp | 水田作業車のバッテリ収容部構造 |
JP2007050802A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Mazda Motor Corp | 自動車のバッテリ搭載構造 |
CN102110799A (zh) * | 2009-12-23 | 2011-06-29 | Sb锂摩托有限公司 | 具有用于固定端板的改进结构的电池模块和组装其的方法 |
CN108688455A (zh) * | 2017-04-11 | 2018-10-23 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种汽车电池固定组件 |
CN113423635A (zh) * | 2019-03-19 | 2021-09-21 | 本田技研工业株式会社 | 电池收纳装置以及电动车辆 |
WO2024128204A1 (ja) * | 2022-12-14 | 2024-06-20 | 株式会社タダノ | バッテリの配置構造及び作業車 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP6109354A patent/JPH07315057A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076530A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Kubota Corp | 水田作業車のバッテリ収容部構造 |
JP4594684B2 (ja) * | 2004-09-13 | 2010-12-08 | 株式会社クボタ | 水田作業車のバッテリ収容部構造 |
JP2007050802A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Mazda Motor Corp | 自動車のバッテリ搭載構造 |
JP4701916B2 (ja) * | 2005-08-19 | 2011-06-15 | マツダ株式会社 | 自動車のバッテリ搭載構造 |
CN102110799A (zh) * | 2009-12-23 | 2011-06-29 | Sb锂摩托有限公司 | 具有用于固定端板的改进结构的电池模块和组装其的方法 |
JP2011134699A (ja) * | 2009-12-23 | 2011-07-07 | Sb Limotive Co Ltd | バッテリーモジュール及びバッテリーモジュールのエンドプレート固定方法 |
US9425479B2 (en) | 2009-12-23 | 2016-08-23 | Samsung Sdi Co., Ltd | Battery module having improved structure for fixing end plate and method of fixing the same |
CN108688455A (zh) * | 2017-04-11 | 2018-10-23 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种汽车电池固定组件 |
CN113423635A (zh) * | 2019-03-19 | 2021-09-21 | 本田技研工业株式会社 | 电池收纳装置以及电动车辆 |
CN113423635B (zh) * | 2019-03-19 | 2022-10-28 | 本田技研工业株式会社 | 电池收纳装置以及电动车辆 |
WO2024128204A1 (ja) * | 2022-12-14 | 2024-06-20 | 株式会社タダノ | バッテリの配置構造及び作業車 |
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