JPH07301254A - 2段クラッチユニット - Google Patents
2段クラッチユニットInfo
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- JPH07301254A JPH07301254A JP9536694A JP9536694A JPH07301254A JP H07301254 A JPH07301254 A JP H07301254A JP 9536694 A JP9536694 A JP 9536694A JP 9536694 A JP9536694 A JP 9536694A JP H07301254 A JPH07301254 A JP H07301254A
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- clutch portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立性、トルク特性、耐久性の改善、コンパ
クト化 【構成】 中間輪1を介して内径側に内側クラッチ部
2、外径側に外側クラッチ部3が配置される。外側クラ
ッチ部3のローラ3bの内径は中間輪1の外周に外挿さ
れる。また、保持器3cの両側には一対のラジアルすべ
り軸受3e(転がり軸受でも良い)が配置され、外輪3
aの内周に嵌合固定される。さらに、一端側のラジアル
すべり軸受3eの側方に転がり軸受4が配置され、外輪
3aの一端側の内周に嵌合固定される。
クト化 【構成】 中間輪1を介して内径側に内側クラッチ部
2、外径側に外側クラッチ部3が配置される。外側クラ
ッチ部3のローラ3bの内径は中間輪1の外周に外挿さ
れる。また、保持器3cの両側には一対のラジアルすべ
り軸受3e(転がり軸受でも良い)が配置され、外輪3
aの内周に嵌合固定される。さらに、一端側のラジアル
すべり軸受3eの側方に転がり軸受4が配置され、外輪
3aの一端側の内周に嵌合固定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間輪を介して内外径
にそれぞれクラッチ部を有する2段クラッチユニットに
関し、例えば全自動洗濯機において洗濯脱水槽の回転制
御を行なう回転制御機構に利用することができる。
にそれぞれクラッチ部を有する2段クラッチユニットに
関し、例えば全自動洗濯機において洗濯脱水槽の回転制
御を行なう回転制御機構に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】全自動洗濯機では洗濯物の洗い・すすぎ
(洗濯)および脱水が一つの洗濯脱水槽で行なわれるた
め、洗濯脱水槽は洗濯時は停止し、脱水時にのみ回転す
るようになっている。この洗濯脱水槽の回転制御は、そ
の底部中央から下方に延びた筒状槽軸の回転を制御する
ことによりなされる。すなわち、図9に示すように、筒
状槽軸31には回転源に正逆回転自在に連結されたファ
ン軸32が挿通されており、洗濯時(通常、洗濯・脱水
用の切替レバー34は洗濯位置になっている)、スプリ
ングクラッチ33をOFF(この時、スプリングクラッ
チ33のスプリング33aが拡径して筒状槽軸31がフ
リーになる)、ブレーキベルト36をONにした状態
で、筒状槽軸31を1方向ローラクラッチ35とブレー
キベルト36とで両回転方向に拘束しながらファン軸3
2のみを正逆回転させ、脱水時には、切替レバー34を
脱水位置に切替えることにより、スプリングクラッチ3
3をON(この時、スプリングクラッチ33のスプリン
グ33aが縮径して筒状槽軸31とタイトになる)、ブ
レーキベルト36をOFFにした状態で、ファン軸32
を1方向ローラクラッチ35の空転方向に回転させて、
筒状槽軸31をファン軸32と同期回転させるのであ
る。そして、脱水が完了すると、切替レバー34を洗濯
位置に切替えることにより、スプリングクラッチ33を
ON、ブレーキベルト36を作動(ON)させて筒状槽
軸31の回転を停止させる。尚、筒状槽軸11は一対の
転がり軸受37、38で洗濯ハウジング39に対し回転
自在に支持される。
(洗濯)および脱水が一つの洗濯脱水槽で行なわれるた
め、洗濯脱水槽は洗濯時は停止し、脱水時にのみ回転す
るようになっている。この洗濯脱水槽の回転制御は、そ
の底部中央から下方に延びた筒状槽軸の回転を制御する
ことによりなされる。すなわち、図9に示すように、筒
状槽軸31には回転源に正逆回転自在に連結されたファ
ン軸32が挿通されており、洗濯時(通常、洗濯・脱水
用の切替レバー34は洗濯位置になっている)、スプリ
ングクラッチ33をOFF(この時、スプリングクラッ
チ33のスプリング33aが拡径して筒状槽軸31がフ
リーになる)、ブレーキベルト36をONにした状態
で、筒状槽軸31を1方向ローラクラッチ35とブレー
キベルト36とで両回転方向に拘束しながらファン軸3
2のみを正逆回転させ、脱水時には、切替レバー34を
脱水位置に切替えることにより、スプリングクラッチ3
3をON(この時、スプリングクラッチ33のスプリン
グ33aが縮径して筒状槽軸31とタイトになる)、ブ
レーキベルト36をOFFにした状態で、ファン軸32
を1方向ローラクラッチ35の空転方向に回転させて、
筒状槽軸31をファン軸32と同期回転させるのであ
る。そして、脱水が完了すると、切替レバー34を洗濯
位置に切替えることにより、スプリングクラッチ33を
ON、ブレーキベルト36を作動(ON)させて筒状槽
軸31の回転を停止させる。尚、筒状槽軸11は一対の
転がり軸受37、38で洗濯ハウジング39に対し回転
自在に支持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、全自
動洗濯機における洗濯脱水槽の回転制御には、正逆両回
転方向のロック機能と空転機能とが同時に要求され、従
来、スプリングクラッチ33、1方向ローラクラッチ3
5およびブレーキベルト36を併用することによってこ
の機能を達成するようにしている。すなわち、洗濯・脱
水の切替はスプリングクラッチ33で行ない、洗濯時の
洗濯脱水槽の伴回り防止を1方向ローラクラッチ35と
ブレーキベルト36とで行なっている。
動洗濯機における洗濯脱水槽の回転制御には、正逆両回
転方向のロック機能と空転機能とが同時に要求され、従
来、スプリングクラッチ33、1方向ローラクラッチ3
5およびブレーキベルト36を併用することによってこ
の機能を達成するようにしている。すなわち、洗濯・脱
水の切替はスプリングクラッチ33で行ない、洗濯時の
洗濯脱水槽の伴回り防止を1方向ローラクラッチ35と
ブレーキベルト36とで行なっている。
【0004】ところが、ブレーキベルト36は、長時間
使用(洗濯脱水槽の伴回り防止およびブレーキ停止)に
より摩耗劣化の問題が予想される。
使用(洗濯脱水槽の伴回り防止およびブレーキ停止)に
より摩耗劣化の問題が予想される。
【0005】また、スプリングクラッチ33の組立性に
やや難があり、そのために、組立コスト増につながり、
さらに、筒状槽軸31の回転時(脱水時)、スプリング
クラッチ33のコイルバネ33aが筒状槽軸31の外周
に摩擦接触して回転するため、トルク損失、筒状槽軸3
1の摩耗の問題が予想される。しかも、スプリングクラ
ッチ33と一方向ローラクラッチ35とを転がり軸受3
7を介して上下に配置しているので、制御機構全体の高
さ寸法が大きくなる傾向にある。
やや難があり、そのために、組立コスト増につながり、
さらに、筒状槽軸31の回転時(脱水時)、スプリング
クラッチ33のコイルバネ33aが筒状槽軸31の外周
に摩擦接触して回転するため、トルク損失、筒状槽軸3
1の摩耗の問題が予想される。しかも、スプリングクラ
ッチ33と一方向ローラクラッチ35とを転がり軸受3
7を介して上下に配置しているので、制御機構全体の高
さ寸法が大きくなる傾向にある。
【0006】そこで、本発明は、上述したような回転制
御機構における組立性、トルク特性、耐久性の改善、並
びに、コンパクト化を図ることのできるクラッチユニッ
トを提供しようとするものである。
御機構における組立性、トルク特性、耐久性の改善、並
びに、コンパクト化を図ることのできるクラッチユニッ
トを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の2段クラッチユ
ニットは、中間輪を介して内径側に内側クラッチ部、外
径側に外側クラッチ部を有するものである。
ニットは、中間輪を介して内径側に内側クラッチ部、外
径側に外側クラッチ部を有するものである。
【0008】内側クラッチ部および外側クラッチ部は、
それぞれ、内周の円周等配位置に複数のカム溝を備えた
外輪と、各カム溝の内径に配されたローラと、各ローラ
を収容するポケットを備えた保持器とを有するローラク
ラッチであり、かつ、内側クラッチ部の外輪が中間輪の
内周に嵌合固定されると共に、外側クラッチ部のローラ
が中間輪の外周に外挿されたものである。
それぞれ、内周の円周等配位置に複数のカム溝を備えた
外輪と、各カム溝の内径に配されたローラと、各ローラ
を収容するポケットを備えた保持器とを有するローラク
ラッチであり、かつ、内側クラッチ部の外輪が中間輪の
内周に嵌合固定されると共に、外側クラッチ部のローラ
が中間輪の外周に外挿されたものである。
【0009】あるいは、内側クラッチ部および外側クラ
ッチ部は、それぞれ、円筒状の内周を備えた外輪と、外
輪の内周に配され、内輪および外側にそれぞれカム面を
備えた複数のスプラグと、スプラグの内側を収容する内
側保持器と、スプラグの外側を収容する外側保持器とを
有するスプラグクラッチであり、かつ、内側クラッチ部
の外輪が中間輪の内周に嵌合固定されると共に、外側ク
ラッチ部のスプラグが中間輪の外周に外挿されたもので
ある。
ッチ部は、それぞれ、円筒状の内周を備えた外輪と、外
輪の内周に配され、内輪および外側にそれぞれカム面を
備えた複数のスプラグと、スプラグの内側を収容する内
側保持器と、スプラグの外側を収容する外側保持器とを
有するスプラグクラッチであり、かつ、内側クラッチ部
の外輪が中間輪の内周に嵌合固定されると共に、外側ク
ラッチ部のスプラグが中間輪の外周に外挿されたもので
ある。
【0010】さらに、外側クラッチ部の保持器の両側に
一対のラジアル軸受を配置し、これらを、外側クラッチ
部の外輪の内周に嵌合固定した構成としても良い。
一対のラジアル軸受を配置し、これらを、外側クラッチ
部の外輪の内周に嵌合固定した構成としても良い。
【0011】また、内側クラッチ部の保持器の両側に一
対のラジアル軸受を配置し、これらを、内側クラッチ部
の外輪の内周に嵌合固定した構成としても良い。
対のラジアル軸受を配置し、これらを、内側クラッチ部
の外輪の内周に嵌合固定した構成としても良い。
【0012】さらに、外側クラッチ部の片側に転がり軸
受を配置し、これを、外側クラッチ部の外輪の内周に嵌
合固定した構成としても良い。
受を配置し、これを、外側クラッチ部の外輪の内周に嵌
合固定した構成としても良い。
【0013】さらに、外側クラッチ部の片側に転がり軸
受を配置し、これを、筒状の軸受ハウジングの内周に嵌
合固定し、かつ、軸受ハウジングを軸方向すきまおよび
半径方向すきまをもって外側クラッチ部の外輪に係合一
体化した構成としても良い。
受を配置し、これを、筒状の軸受ハウジングの内周に嵌
合固定し、かつ、軸受ハウジングを軸方向すきまおよび
半径方向すきまをもって外側クラッチ部の外輪に係合一
体化した構成としても良い。
【0014】本発明の2段クラッチユニットは、内側ク
ラッチ部と外側クラッチ部とを中間輪を介してユニット
化したもので、内側クラッチ部と外側クラッチ部とによ
って2軸を同時制御することができる。
ラッチ部と外側クラッチ部とを中間輪を介してユニット
化したもので、内側クラッチ部と外側クラッチ部とによ
って2軸を同時制御することができる。
【0015】外側クラッチ部、内側クラッチ部に一対の
ラジアル軸受を具備させることにより、クラッチ部にミ
スアライメントがかからない構造とすることができる。
ラジアル軸受を具備させることにより、クラッチ部にミ
スアライメントがかからない構造とすることができる。
【0016】転がり軸受を外側クラッチ部と一体化また
は係合一体化したのは、両者の心出し調整を不要とし、
組立作業の簡素化を図るためである。
は係合一体化したのは、両者の心出し調整を不要とし、
組立作業の簡素化を図るためである。
【0017】軸受ハウジングと外側クラッチ部の外輪と
を軸方向すきまおよび半径方向すきまをもって係合一体
化したのは、両者の相対的な移動を通じて、相手軸の取
付誤差による軸心のずれ、傾き等を吸収し得る構成とす
るためである。
を軸方向すきまおよび半径方向すきまをもって係合一体
化したのは、両者の相対的な移動を通じて、相手軸の取
付誤差による軸心のずれ、傾き等を吸収し得る構成とす
るためである。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
る。
【0019】図1に示す2段クラッチユニットAは、中
間輪1を介して内径側に内側クラッチ部2、外径側に外
側クラッチ部3を有するものである。この実施例では、
内側クラッチ部2および外側クラッチ部3はいずれも一
方向ローラクラッチである。内側クラッチ部2は、内周
の円周等配位置に複数のカム溝2a1(図7参照)を備
えた外輪2aと、各カム溝2a1の内径に配されたロー
ラ2bと、各ローラ2bを収容するポケットを備えた例
えば樹脂製の保持器2cと、保持器2cのポケットの円
周方向側壁とローラ2bの外周面との間に介在するバネ
2dとを主要な要素として構成される。外輪2aは中間
輪1の内周に嵌合固定され、その一端には内径側に屈曲
したつば部2a2と、このつば部2a2を円周等配位置
の複数箇所(例えば3箇所)において切欠いた複数(例
えば3つ)の切欠き部2a3とが形成されている。ま
た、保持器2cの一端には軸方向に突出した複数(例え
ば3つ)の爪部2c1が円周等配位置に形成され、他端
には外径側に延びた環状のフランジ部2c2が形成され
ている。爪部2c1は、外輪2aの切欠き部2a3に係
合可能に適合している。爪部2c1の円周方向寸法は切
欠き部2a3の円周方向寸法よりも所定量だけ小さく、
そのため、保持器2cはこの寸法差分だけ外輪2aに対
し円周方向に揺動することができる。フランジ部2c2
の外径にはスプライン状の係合部7c3が設けられてい
る。
間輪1を介して内径側に内側クラッチ部2、外径側に外
側クラッチ部3を有するものである。この実施例では、
内側クラッチ部2および外側クラッチ部3はいずれも一
方向ローラクラッチである。内側クラッチ部2は、内周
の円周等配位置に複数のカム溝2a1(図7参照)を備
えた外輪2aと、各カム溝2a1の内径に配されたロー
ラ2bと、各ローラ2bを収容するポケットを備えた例
えば樹脂製の保持器2cと、保持器2cのポケットの円
周方向側壁とローラ2bの外周面との間に介在するバネ
2dとを主要な要素として構成される。外輪2aは中間
輪1の内周に嵌合固定され、その一端には内径側に屈曲
したつば部2a2と、このつば部2a2を円周等配位置
の複数箇所(例えば3箇所)において切欠いた複数(例
えば3つ)の切欠き部2a3とが形成されている。ま
た、保持器2cの一端には軸方向に突出した複数(例え
ば3つ)の爪部2c1が円周等配位置に形成され、他端
には外径側に延びた環状のフランジ部2c2が形成され
ている。爪部2c1は、外輪2aの切欠き部2a3に係
合可能に適合している。爪部2c1の円周方向寸法は切
欠き部2a3の円周方向寸法よりも所定量だけ小さく、
そのため、保持器2cはこの寸法差分だけ外輪2aに対
し円周方向に揺動することができる。フランジ部2c2
の外径にはスプライン状の係合部7c3が設けられてい
る。
【0020】図7に示すように、外輪2aのカム溝2a
1は、内径側に挿通される軸部材(後述する内輪14
等)の外周と同図で左回転方向にくさび空間を形成す
る。そのため、ローラ2bは同図で左回転方向に移動す
ると上記くさび空間に係合して、軸部材と外輪2aとを
左回転方向にロックし(左回転ロック機能)、逆に、同
図で右回転方向に移動すると上記くさび空間から離脱し
て、軸部材と外輪2aとの間を両回転方向にフリーにす
る(空転機能)。このような内側クラッチ部2の空転・
ロック機能の切替えは、保持器2cを揺動制御すること
により行なう。
1は、内径側に挿通される軸部材(後述する内輪14
等)の外周と同図で左回転方向にくさび空間を形成す
る。そのため、ローラ2bは同図で左回転方向に移動す
ると上記くさび空間に係合して、軸部材と外輪2aとを
左回転方向にロックし(左回転ロック機能)、逆に、同
図で右回転方向に移動すると上記くさび空間から離脱し
て、軸部材と外輪2aとの間を両回転方向にフリーにす
る(空転機能)。このような内側クラッチ部2の空転・
ロック機能の切替えは、保持器2cを揺動制御すること
により行なう。
【0021】外側クラッチ部3は、内側クラッチ部2と
同様に、内周の円周等配位置に複数のカム溝を備えた外
輪3aと、各カム溝の内径に配されたローラ3bと、各
ローラ3bを収容するポケットを備えた例えば樹脂製の
保持器3cと、保持器3cのポケットの円周方向側壁と
ローラ3bの外周面との間に介在するバネ3dとを主要
な要素として構成される。ローラ3bの内径は中間輪1
の外周に外挿される。さらに、この実施例では、保持器
3cの両側に一対のラジアルすべり軸受3e(転がり軸
受でも良い)を配置し、これらを外輪3aの内周に嵌合
固定すると共に、一端側のラジアルすべり軸受3eの側
方に転がり軸受4を配置し、これを外輪3aの一端側の
内周に嵌合固定してある。ラジアルすべり軸受3eを配
置したのは、外側クラッチ部3にミスアライメントがか
からない構造とし、そのクラッチ機能の安定化、耐久性
の向上を図るためである。また、転がり軸受4を外輪3
aに嵌合固定したのは、転がり軸受4とクラッチ部との
心出し調整を不要とし、組立作業の簡素化を図るためで
ある。
同様に、内周の円周等配位置に複数のカム溝を備えた外
輪3aと、各カム溝の内径に配されたローラ3bと、各
ローラ3bを収容するポケットを備えた例えば樹脂製の
保持器3cと、保持器3cのポケットの円周方向側壁と
ローラ3bの外周面との間に介在するバネ3dとを主要
な要素として構成される。ローラ3bの内径は中間輪1
の外周に外挿される。さらに、この実施例では、保持器
3cの両側に一対のラジアルすべり軸受3e(転がり軸
受でも良い)を配置し、これらを外輪3aの内周に嵌合
固定すると共に、一端側のラジアルすべり軸受3eの側
方に転がり軸受4を配置し、これを外輪3aの一端側の
内周に嵌合固定してある。ラジアルすべり軸受3eを配
置したのは、外側クラッチ部3にミスアライメントがか
からない構造とし、そのクラッチ機能の安定化、耐久性
の向上を図るためである。また、転がり軸受4を外輪3
aに嵌合固定したのは、転がり軸受4とクラッチ部との
心出し調整を不要とし、組立作業の簡素化を図るためで
ある。
【0022】外輪3aのカム溝は図7に示す外輪2aの
カム溝2a1と鏡面対称形状で、中間輪1の外周と図7
における右回転方向にくさび空間を形成する。そのた
め、ローラ3bは同図で右回転方向に移動すると上記く
さび空間に係合して、中間輪1と外輪3aとを右回転方
向にロックし(右回転ロック機能)、逆に、同図で左回
転方向に移動すると上記くさび空間から離脱して、中間
輪1と外輪3aとの間を両回転方向にフリーにする(空
転機能)。内側クラッチ部2と異なり、外側クラッチ部
3の空転・ロック機能の切替えは、中間輪1の回転方向
の変化によってなされる(中間輪1の外周とローラ3b
との間に発生する摩擦力によって、ローラ3bが中間輪
1の回転方向に移動する)。
カム溝2a1と鏡面対称形状で、中間輪1の外周と図7
における右回転方向にくさび空間を形成する。そのた
め、ローラ3bは同図で右回転方向に移動すると上記く
さび空間に係合して、中間輪1と外輪3aとを右回転方
向にロックし(右回転ロック機能)、逆に、同図で左回
転方向に移動すると上記くさび空間から離脱して、中間
輪1と外輪3aとの間を両回転方向にフリーにする(空
転機能)。内側クラッチ部2と異なり、外側クラッチ部
3の空転・ロック機能の切替えは、中間輪1の回転方向
の変化によってなされる(中間輪1の外周とローラ3b
との間に発生する摩擦力によって、ローラ3bが中間輪
1の回転方向に移動する)。
【0023】図2は、上記構成の2段クラッチユニット
Aを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットAは、外側クラッチ部3の外
輪3aを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。この
実施例の回転制御機構が図9に示す従来のものと異なる
主要な点は、図9に示すスプリングクラッチ33および
一方向ローラクラッチ35に代えて2段クラッチユニッ
トAを使用している点、図9における下方側の転がり軸
受37(図1および図2における転がり軸受4に相当す
る)を2段クラッチユニットAに一体化している点にあ
る。その他の基本的な構成は、図9に示すものと同様で
ある。
Aを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットAは、外側クラッチ部3の外
輪3aを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。この
実施例の回転制御機構が図9に示す従来のものと異なる
主要な点は、図9に示すスプリングクラッチ33および
一方向ローラクラッチ35に代えて2段クラッチユニッ
トAを使用している点、図9における下方側の転がり軸
受37(図1および図2における転がり軸受4に相当す
る)を2段クラッチユニットAに一体化している点にあ
る。その他の基本的な構成は、図9に示すものと同様で
ある。
【0024】筒状槽軸11は、2段クラッチユニットA
の転がり軸受4の内径に嵌挿され、その下端に設けられ
た凸部11aを中間輪1の一端に設けられた凹部1aに
凹凸結合される。尚、この凹凸結合は、少なくとも一箇
所、望ましくは円周等配位置の複数箇所(例えば3箇
所)に設ける。また、筒状槽軸11の中央部は大径とな
ってブレーキドラム(図示省略)を構成し、その上端は
洗濯脱水槽(図示省略)の底部中央に連結される。ブレ
ーキドラムの外径にはブレーキベルト(図示省略)が配
置される。
の転がり軸受4の内径に嵌挿され、その下端に設けられ
た凸部11aを中間輪1の一端に設けられた凹部1aに
凹凸結合される。尚、この凹凸結合は、少なくとも一箇
所、望ましくは円周等配位置の複数箇所(例えば3箇
所)に設ける。また、筒状槽軸11の中央部は大径とな
ってブレーキドラム(図示省略)を構成し、その上端は
洗濯脱水槽(図示省略)の底部中央に連結される。ブレ
ーキドラムの外径にはブレーキベルト(図示省略)が配
置される。
【0025】ファン軸12は筒状槽軸11の内径部に回
転自在に挿通され、その下端は、スリーブ13および筒
状の内輪14を介してプーリー15にボルト16で結合
される。プーリー15には、図示されていないベルトを
介して正逆回転自在なモータが連結される。モータが回
転すると、ファン軸12、内輪14、プーリ15が一体
となって回転する(スリーブ13は筒状槽軸11に圧入
固定されており、筒状槽軸11と一体に回転する)。
尚、内側クラッチ部2のローラ2bの内径は内輪14の
外周に外挿される。
転自在に挿通され、その下端は、スリーブ13および筒
状の内輪14を介してプーリー15にボルト16で結合
される。プーリー15には、図示されていないベルトを
介して正逆回転自在なモータが連結される。モータが回
転すると、ファン軸12、内輪14、プーリ15が一体
となって回転する(スリーブ13は筒状槽軸11に圧入
固定されており、筒状槽軸11と一体に回転する)。
尚、内側クラッチ部2のローラ2bの内径は内輪14の
外周に外挿される。
【0026】内側クラッチ部2の保持器2cのフランジ
部2c2の側方には、洗濯・脱水切替用の切替レバー1
7が進退移動自在に配置される。切替レバー17は常時
は洗濯位置にあり、その先端を保持器2cのフランジ部
2c2に係合させ、保持器2cの位置を内側クラッチ部
2の空転位置に制御する。一方、切替レバー17は、脱
水時には後退して(脱水位置)、保持器2cをフリーに
する。そのため、内側クラッチ部2は脱水回転方向にロ
ック可能な状態になる。
部2c2の側方には、洗濯・脱水切替用の切替レバー1
7が進退移動自在に配置される。切替レバー17は常時
は洗濯位置にあり、その先端を保持器2cのフランジ部
2c2に係合させ、保持器2cの位置を内側クラッチ部
2の空転位置に制御する。一方、切替レバー17は、脱
水時には後退して(脱水位置)、保持器2cをフリーに
する。そのため、内側クラッチ部2は脱水回転方向にロ
ック可能な状態になる。
【0027】筒状槽軸11の回転制御は、2段クラッチ
ユニットAおよびブレーキベルトによりなされる。すな
わち、洗濯時は、切替レバー17により保持器2cを制
御することで、内側クラッチ部2を空転状態に制御し、
ファン軸12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12
と筒状槽軸11との間のトルク伝達を遮断すると共に、
外側クラッチ部3とブレーキベルトとによって筒状槽軸
11を両回転方向に拘束しながら、ファン軸12のみを
正逆回転させる。そして、脱水時は、切替レバー17に
よる保持器2cの制御を開放することで、内側クラッチ
部2を脱水回転方向にロック可能な状態にし、ファン軸
12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12と筒状槽
軸11との間をトルク伝達可能な状態にすると共に、フ
ァン軸12を外側クラッチ部3の空転方向に回転させる
ことにより(ブレーキベルトによる拘束も解除する)、
ファン軸12及び内側クラッチ部2と中間輪1および筒
状槽軸11とを一体に同期回転させる。そして、脱水が
完了すると、ブレーキベルトを作させて筒状槽軸11の
回転を停止させる。
ユニットAおよびブレーキベルトによりなされる。すな
わち、洗濯時は、切替レバー17により保持器2cを制
御することで、内側クラッチ部2を空転状態に制御し、
ファン軸12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12
と筒状槽軸11との間のトルク伝達を遮断すると共に、
外側クラッチ部3とブレーキベルトとによって筒状槽軸
11を両回転方向に拘束しながら、ファン軸12のみを
正逆回転させる。そして、脱水時は、切替レバー17に
よる保持器2cの制御を開放することで、内側クラッチ
部2を脱水回転方向にロック可能な状態にし、ファン軸
12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12と筒状槽
軸11との間をトルク伝達可能な状態にすると共に、フ
ァン軸12を外側クラッチ部3の空転方向に回転させる
ことにより(ブレーキベルトによる拘束も解除する)、
ファン軸12及び内側クラッチ部2と中間輪1および筒
状槽軸11とを一体に同期回転させる。そして、脱水が
完了すると、ブレーキベルトを作させて筒状槽軸11の
回転を停止させる。
【0028】以上のように、この実施例の回転制御機構
は、従来構成におけるスプリングクラッチおよび一方向
ローラクラッチに代えて2段クラッチユニットAを使用
しているので、従来構成に比べ、高さ方向寸法が小さく
コンパクトで、かつ、組立性にすぐれている。また、こ
の実施例では、筒状槽軸11を回転自在に支持する転が
り軸受4を2段クラッチユニットAに一体化してあるの
で、転がり軸受4とクラッチ部との心出し調整が不要で
あり、組立作業がより一層簡素化される。さらに、外側
クラッチ部3に一対のラジアルすべり軸受3eを配置
し、クラッチ部分にミスアライメントがかからない構造
としてあるので、そのクラッチ機能が安定し、安定した
作動状態が得られると共に、耐久性も向上する。しか
も、洗濯時(内側クラッチ部2の空転時)、内側クラッ
チ部2のローラ2bが内輪14の外周面と非接触になる
ので、トルク損失の心配もない。
は、従来構成におけるスプリングクラッチおよび一方向
ローラクラッチに代えて2段クラッチユニットAを使用
しているので、従来構成に比べ、高さ方向寸法が小さく
コンパクトで、かつ、組立性にすぐれている。また、こ
の実施例では、筒状槽軸11を回転自在に支持する転が
り軸受4を2段クラッチユニットAに一体化してあるの
で、転がり軸受4とクラッチ部との心出し調整が不要で
あり、組立作業がより一層簡素化される。さらに、外側
クラッチ部3に一対のラジアルすべり軸受3eを配置
し、クラッチ部分にミスアライメントがかからない構造
としてあるので、そのクラッチ機能が安定し、安定した
作動状態が得られると共に、耐久性も向上する。しか
も、洗濯時(内側クラッチ部2の空転時)、内側クラッ
チ部2のローラ2bが内輪14の外周面と非接触になる
ので、トルク損失の心配もない。
【0029】図3に示す2段クラッチユニットBは、外
側クラッチ部3を2方向ローラクラッチにしたものであ
る。内側クラッチ部2は、上記2段クラッチユニットA
と同様、一方向ローラクラッチである。尚、以下の説明
において、図1および図2に示す部材または部分と実質
的に同一の構成または機能を有する部材または部分には
同一の符号を付し、簡単のため、重複する説明は省略す
る。
側クラッチ部3を2方向ローラクラッチにしたものであ
る。内側クラッチ部2は、上記2段クラッチユニットA
と同様、一方向ローラクラッチである。尚、以下の説明
において、図1および図2に示す部材または部分と実質
的に同一の構成または機能を有する部材または部分には
同一の符号を付し、簡単のため、重複する説明は省略す
る。
【0030】内側クラッチ部2の外輪2aは、内周の円
周等配位置に複数のカム溝2a1(図7参照)を備えて
いる。外輪2aの一端には内径側に屈曲した環状のつば
部2a2’が形成され、他端には複数(例えば3つ)の
切欠き部2a3’が円周等配置に形成されている。ま
た、保持器2cの他端には外径方向に延びた複数(例え
ば3つ)の爪部2c2’が円周等配置に形成されてい
る。爪部2c2’は、切欠き部2a3’に係合可能に適
合している。爪部2c2’の円周方向寸法は切欠き部2
a3’の円周方向寸法よりも所定量だけ小さく、そのた
め、保持器2cはこの寸法差分だけ外輪2aに対し円周
方向に揺動することができる。爪部2c2’の外径には
スプライン状の係合部2c3’が設けられている。さら
に、この実施例では、保持器2cの両側に一対のラジア
ルすべり軸受2e(転がり軸受でも良い)を配置し、外
輪2aの内周に嵌合固定してある。ラジアルすべり軸受
2eを配置したのは、内側クラッチ部2にミスアライメ
ントがかからない構造とし、そのクラッチ機能の安定
化、耐久性の向上を図るためである。
周等配位置に複数のカム溝2a1(図7参照)を備えて
いる。外輪2aの一端には内径側に屈曲した環状のつば
部2a2’が形成され、他端には複数(例えば3つ)の
切欠き部2a3’が円周等配置に形成されている。ま
た、保持器2cの他端には外径方向に延びた複数(例え
ば3つ)の爪部2c2’が円周等配置に形成されてい
る。爪部2c2’は、切欠き部2a3’に係合可能に適
合している。爪部2c2’の円周方向寸法は切欠き部2
a3’の円周方向寸法よりも所定量だけ小さく、そのた
め、保持器2cはこの寸法差分だけ外輪2aに対し円周
方向に揺動することができる。爪部2c2’の外径には
スプライン状の係合部2c3’が設けられている。さら
に、この実施例では、保持器2cの両側に一対のラジア
ルすべり軸受2e(転がり軸受でも良い)を配置し、外
輪2aの内周に嵌合固定してある。ラジアルすべり軸受
2eを配置したのは、内側クラッチ部2にミスアライメ
ントがかからない構造とし、そのクラッチ機能の安定
化、耐久性の向上を図るためである。
【0031】外側クラッチ部3の外輪3aは、図8に示
すように、中間輪1の外周と正逆両回転方向にくさび空
間を形成する複数のカム溝3a1を内周の円周等配位置
に備えている。そのため、ローラ3bは同図に示す状態
から左回転方向に移動するとその方向のくさび空間に係
合して、中間輪1と外輪3aとを左回転方向にロックし
(左回転ロック機能)、逆に、右回転方向に移動すると
その方向のくさび空間に係合して、中間輪1と外輪3a
とを右回転方向にロックし(右回転ロック機能)する。
そして、同図に示す中立位置では、左右両回転方向のく
さび空間から離脱して、中間輪1と外輪3aとの間を両
回転方向にフリーにする(両回転空転機能)。このよう
なローラ3bの移動は保持器3cを揺動制御することに
より行なうが、この実施例では、板バネ状のドラグスト
リップ3hを保持器3cの内周と中間輪1の外周との間
に締代をもって介在させ、中間輪1の回転方向の変化に
応じて自動的に左回転ロック・右回転ロックがなされる
ようにしてある。すなわち、中間輪1が同図で左回転方
向に回転する時には、保持器3cがドラグストリップ3
hの摩擦力によって中間輪1に従動して左回転方向に揺
動することで左回転ロックになり、逆に、中間輪1が同
図で右回転方向に回転する時には、保持器3cがドラグ
ストリップ3hの摩擦力によって中間輪1に従動して右
回転方向に揺動することで、右回転ロックになる(詳細
については、本出願人による特開平5−209637号
公報御参照)。尚、ドラグストリップ3hに代えてゴム
材、樹脂材を介在させても良い。
すように、中間輪1の外周と正逆両回転方向にくさび空
間を形成する複数のカム溝3a1を内周の円周等配位置
に備えている。そのため、ローラ3bは同図に示す状態
から左回転方向に移動するとその方向のくさび空間に係
合して、中間輪1と外輪3aとを左回転方向にロックし
(左回転ロック機能)、逆に、右回転方向に移動すると
その方向のくさび空間に係合して、中間輪1と外輪3a
とを右回転方向にロックし(右回転ロック機能)する。
そして、同図に示す中立位置では、左右両回転方向のく
さび空間から離脱して、中間輪1と外輪3aとの間を両
回転方向にフリーにする(両回転空転機能)。このよう
なローラ3bの移動は保持器3cを揺動制御することに
より行なうが、この実施例では、板バネ状のドラグスト
リップ3hを保持器3cの内周と中間輪1の外周との間
に締代をもって介在させ、中間輪1の回転方向の変化に
応じて自動的に左回転ロック・右回転ロックがなされる
ようにしてある。すなわち、中間輪1が同図で左回転方
向に回転する時には、保持器3cがドラグストリップ3
hの摩擦力によって中間輪1に従動して左回転方向に揺
動することで左回転ロックになり、逆に、中間輪1が同
図で右回転方向に回転する時には、保持器3cがドラグ
ストリップ3hの摩擦力によって中間輪1に従動して右
回転方向に揺動することで、右回転ロックになる(詳細
については、本出願人による特開平5−209637号
公報御参照)。尚、ドラグストリップ3hに代えてゴム
材、樹脂材を介在させても良い。
【0032】外側クラッチ部3のロックから空転への切
替えは、保持器3cに固定された制御ピン3fを揺動制
御し、保持器3cを図8に示す中立位置、または、左回
転ロック位置(右回転フリー)もしくは右回転ロック位
置(左回転フリー)に制御保持することにより行なう。
尚、制御ピン3fは外輪3aに設けられた切欠き穴3a
2に挿通されているが、切欠き穴3a2の円周方向寸法
は制御ピン3fの径よりも所定量だけ大きく、そのた
め、保持器3cはこの寸法差分だけ外輪3aに対し円周
方向に揺動することができる。
替えは、保持器3cに固定された制御ピン3fを揺動制
御し、保持器3cを図8に示す中立位置、または、左回
転ロック位置(右回転フリー)もしくは右回転ロック位
置(左回転フリー)に制御保持することにより行なう。
尚、制御ピン3fは外輪3aに設けられた切欠き穴3a
2に挿通されているが、切欠き穴3a2の円周方向寸法
は制御ピン3fの径よりも所定量だけ大きく、そのた
め、保持器3cはこの寸法差分だけ外輪3aに対し円周
方向に揺動することができる。
【0033】この実施例においても、保持器3cの両側
に一対のラジアルすべり軸受3eを配置し、外輪3aの
内周に嵌合固定すると共に、一端側のラジアルすべり軸
受3eの側方に転がり軸受4を配置し、外輪3aの一端
側の内周に嵌合固定してある。ただし、2段クラッチユ
ニットAとは異なり、転がり軸受4の内径は中間輪1に
設けた段部の外周に嵌挿されている。
に一対のラジアルすべり軸受3eを配置し、外輪3aの
内周に嵌合固定すると共に、一端側のラジアルすべり軸
受3eの側方に転がり軸受4を配置し、外輪3aの一端
側の内周に嵌合固定してある。ただし、2段クラッチユ
ニットAとは異なり、転がり軸受4の内径は中間輪1に
設けた段部の外周に嵌挿されている。
【0034】図4は、上記構成の2段クラッチユニット
Bを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットBは、外側クラッチ部3の外
輪3aを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。
Bを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットBは、外側クラッチ部3の外
輪3aを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。
【0035】筒状槽軸11はその下端に設けられたセレ
ーション部11a’を、2段クラッチユニットBの中間
輪1の内周に設けられたセレーション部1a’にセレー
ション結合される。転がり軸受4を中間輪1の外周に嵌
挿した構成とすることにより、セレーション部1a’の
有効長さを大きくとることができるので、図2に示す凹
凸結合に比べ、より強固な結合状態が得られる。筒状槽
軸11の中央部は大径となってブレーキドラム(図示省
略)を構成し、その上端は洗濯脱水槽(図示省略)の底
部中央に連結される。ブレーキドラムの外径にはブレー
キベルト(図示省略)が配置される。
ーション部11a’を、2段クラッチユニットBの中間
輪1の内周に設けられたセレーション部1a’にセレー
ション結合される。転がり軸受4を中間輪1の外周に嵌
挿した構成とすることにより、セレーション部1a’の
有効長さを大きくとることができるので、図2に示す凹
凸結合に比べ、より強固な結合状態が得られる。筒状槽
軸11の中央部は大径となってブレーキドラム(図示省
略)を構成し、その上端は洗濯脱水槽(図示省略)の底
部中央に連結される。ブレーキドラムの外径にはブレー
キベルト(図示省略)が配置される。
【0036】ファン軸12は筒状槽軸11の内径部に回
転自在に挿通され、その下端は、2段クラッチユニット
Bを介してプーリー15にボルト16で結合される。内
側クラッチ部2のローラ2bの内径はファン軸12の外
周に直接外挿される。
転自在に挿通され、その下端は、2段クラッチユニット
Bを介してプーリー15にボルト16で結合される。内
側クラッチ部2のローラ2bの内径はファン軸12の外
周に直接外挿される。
【0037】内側クラッチ部2の空転・ロックの切替は
図2に示すものと同様の切替レバー17により行ない、
外側クラッチ部3の空転・ロックの切替(制御ピン3f
の保持制御)は図示されていない適宜の切替え制御機構
により行なう。
図2に示すものと同様の切替レバー17により行ない、
外側クラッチ部3の空転・ロックの切替(制御ピン3f
の保持制御)は図示されていない適宜の切替え制御機構
により行なう。
【0038】筒状槽軸11の回転制御は、2段クラッチ
ユニットBによりなされ、ブレーキベルトは脱水完了時
の停止用にのみ使用される。
ユニットBによりなされ、ブレーキベルトは脱水完了時
の停止用にのみ使用される。
【0039】すなわち、洗濯時は、切替レバー17によ
り保持器2cを制御することで、内側クラッチ部2を空
転状態に制御し、ファン軸12と中間輪1との間、つま
り、ファン軸12と筒状槽軸11との間のトルク伝達を
遮断すると共に、外側クラッチ部3によって筒状槽軸1
1を両回転方向に拘束しながら、ファン軸12のみを正
逆回転させる。尚、外側クラッチ部3は、ファン軸12
の回転方向に応じて、自動的に正回転ロック、逆回転ロ
ックに切替わる。そして、脱水時は、切替レバー17に
よる保持器2cの制御を開放することで、内側クラッチ
部2を脱水回転方向にロック可能な状態にし、ファン軸
12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12と筒状槽
軸11との間をトルク伝達可能な状態にすると共に、外
側クラッチ部3の制御ピン3fを揺動制御し、保持器3
cを制御することで、外側クラッチ部3を両回転方向ま
たは脱水回転方向の空転状態に制御し(ブレーキベルト
による拘束も解除する)、ファン軸12及び内側クラッ
チ部2と中間輪1および筒状槽軸11とを一体に同期回
転させる。そして、脱水が完了すると、ブレーキベルト
を作させて筒状槽軸11の回転を停止させる。
り保持器2cを制御することで、内側クラッチ部2を空
転状態に制御し、ファン軸12と中間輪1との間、つま
り、ファン軸12と筒状槽軸11との間のトルク伝達を
遮断すると共に、外側クラッチ部3によって筒状槽軸1
1を両回転方向に拘束しながら、ファン軸12のみを正
逆回転させる。尚、外側クラッチ部3は、ファン軸12
の回転方向に応じて、自動的に正回転ロック、逆回転ロ
ックに切替わる。そして、脱水時は、切替レバー17に
よる保持器2cの制御を開放することで、内側クラッチ
部2を脱水回転方向にロック可能な状態にし、ファン軸
12と中間輪1との間、つまり、ファン軸12と筒状槽
軸11との間をトルク伝達可能な状態にすると共に、外
側クラッチ部3の制御ピン3fを揺動制御し、保持器3
cを制御することで、外側クラッチ部3を両回転方向ま
たは脱水回転方向の空転状態に制御し(ブレーキベルト
による拘束も解除する)、ファン軸12及び内側クラッ
チ部2と中間輪1および筒状槽軸11とを一体に同期回
転させる。そして、脱水が完了すると、ブレーキベルト
を作させて筒状槽軸11の回転を停止させる。
【0040】以上のように、この実施例の回転制御機構
は、外側クラッチ部3を2方向ローラクラッチとした2
段クラッチユニットBを使用しているので、洗濯・脱水
の切替えと筒状槽軸11の両回転方向の伴回り防止とを
2段クラッチユニットBのみで行なうことができるとい
う特徴がある。したがって、ブレーキベルトは脱水完了
時の停止時にのみ作動させれば良いので、ブレーキベル
トの劣化、ブレーキドラムの摩耗の心配が少ない。尚、
高さ方向寸法がコンパクトな点、組立性、トルク特性に
すぐれている点は図2に示すものと同様である。作動状
態の安定性、耐久性については、図2に示すものよりさ
らに向上することが期待できる。これは、ラジアルすべ
り軸受2eを配置していること、筒状槽軸11と中間輪
と1とをセレーション結合していることによる。
は、外側クラッチ部3を2方向ローラクラッチとした2
段クラッチユニットBを使用しているので、洗濯・脱水
の切替えと筒状槽軸11の両回転方向の伴回り防止とを
2段クラッチユニットBのみで行なうことができるとい
う特徴がある。したがって、ブレーキベルトは脱水完了
時の停止時にのみ作動させれば良いので、ブレーキベル
トの劣化、ブレーキドラムの摩耗の心配が少ない。尚、
高さ方向寸法がコンパクトな点、組立性、トルク特性に
すぐれている点は図2に示すものと同様である。作動状
態の安定性、耐久性については、図2に示すものよりさ
らに向上することが期待できる。これは、ラジアルすべ
り軸受2eを配置していること、筒状槽軸11と中間輪
と1とをセレーション結合していることによる。
【0041】図5に示す2段ローラクラッチユニットC
は、基本的な構成は2段クラッチユニットBと同様であ
るが、転がり軸受4を別体の軸受ハウジング4aに嵌合
固定し、かつ、軸受ハウジング4aを外側クラッチ部3
の外輪3aに軸方向すきまS1、半径方向すきまS2お
よび回転方向すきま(図示省略)をもって係合一体化し
た点において異なる。また、転がり軸受4は、2段クラ
ッチユニットBとは反対側、すなわち、外側クラッチ部
3の他端側に配置されている。
は、基本的な構成は2段クラッチユニットBと同様であ
るが、転がり軸受4を別体の軸受ハウジング4aに嵌合
固定し、かつ、軸受ハウジング4aを外側クラッチ部3
の外輪3aに軸方向すきまS1、半径方向すきまS2お
よび回転方向すきま(図示省略)をもって係合一体化し
た点において異なる。また、転がり軸受4は、2段クラ
ッチユニットBとは反対側、すなわち、外側クラッチ部
3の他端側に配置されている。
【0042】軸受ハウジング4aの一端には内径側に屈
曲したつば部4a1と、このつば部4a1を円周等配置
の複数箇所(例えば3箇所)において切り欠いた3つの
切欠き部4a2が形成されている。また、外輪3aの他
端には外径側に延びたフランジ部3a3と、このフラン
ジ部3a3の外径から円周等配置の複数箇所(例えば3
箇所)において軸方向に屈曲突出した複数(例えば3
つ)爪部3a4とが形成されている。そして、フランジ
部3a3がつば部4a1の内側に軸方向隙間S1をもっ
て組み込まれ、かつ、爪部3a4が切欠き部4a2に半
径方向すきまS2および回転方向すきま(図示省略)を
もって係合可能に適合している。
曲したつば部4a1と、このつば部4a1を円周等配置
の複数箇所(例えば3箇所)において切り欠いた3つの
切欠き部4a2が形成されている。また、外輪3aの他
端には外径側に延びたフランジ部3a3と、このフラン
ジ部3a3の外径から円周等配置の複数箇所(例えば3
箇所)において軸方向に屈曲突出した複数(例えば3
つ)爪部3a4とが形成されている。そして、フランジ
部3a3がつば部4a1の内側に軸方向隙間S1をもっ
て組み込まれ、かつ、爪部3a4が切欠き部4a2に半
径方向すきまS2および回転方向すきま(図示省略)を
もって係合可能に適合している。
【0043】尚、内側クラッチ部2の外輪2aは、両端
につば部2a2”を備えている。他端側のつば部2a
2”は円筒部の他端部分を含め、円周等配位置の複数箇
所(例えば3箇所)において複数(例えば3つ)の切欠
き部2a3”で切り欠かれている。
につば部2a2”を備えている。他端側のつば部2a
2”は円筒部の他端部分を含め、円周等配位置の複数箇
所(例えば3箇所)において複数(例えば3つ)の切欠
き部2a3”で切り欠かれている。
【0044】図6は、上記構成の2段クラッチユニット
Cを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットCは、軸受ハウジング4aの
みを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。外側クラ
ッチ部3のクラッチ外輪3aは、洗濯機ハウジング10
には直接固定されていない。そのため、外側クラッチ部
3は軸方向すきまS1および半径方向すきまS2の範囲
内で、中間輪1、内側クラッチ部2、および転がり軸受
4からなる構造体に対し、軸方向、半径方向、および紙
面に平行な揺動方向に移動することができる。このよう
な外側クラッチ部3の調心移動によって、筒状槽軸11
およびファン軸12の取付誤差による軸心のずれ、傾き
が吸収される。そのため、外側クラッチ部3にミスアラ
イメントがかかりにくく、そのクラッチ機能がより一層
安定する。その他の構成および機能は図4に示すものと
同様なので説明を省略する。
Cを使用した全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示
す。2段クラッチユニットCは、軸受ハウジング4aの
みを洗濯機ハウジング10に嵌合固定される。外側クラ
ッチ部3のクラッチ外輪3aは、洗濯機ハウジング10
には直接固定されていない。そのため、外側クラッチ部
3は軸方向すきまS1および半径方向すきまS2の範囲
内で、中間輪1、内側クラッチ部2、および転がり軸受
4からなる構造体に対し、軸方向、半径方向、および紙
面に平行な揺動方向に移動することができる。このよう
な外側クラッチ部3の調心移動によって、筒状槽軸11
およびファン軸12の取付誤差による軸心のずれ、傾き
が吸収される。そのため、外側クラッチ部3にミスアラ
イメントがかかりにくく、そのクラッチ機能がより一層
安定する。その他の構成および機能は図4に示すものと
同様なので説明を省略する。
【0045】以上の実施例では、内側クラッチ部2およ
び外側クラッチ部3はローラクラッチであるが、ボール
とカム溝との組合せ構造、あるいは、回転方向のカム面
を有するスプラグ構造とすることも可能であり、その場
合も、上記と同様の作用効果を奏する。ボールとカム溝
との組合せ構造、スプラグ構造は公知の構造を採用すれ
ば良いが、スプラグ構造を採用する場合には、例えば、
内側クラッチ部および外側クラッチ部を、それぞれ、円
筒状の内周を備えた外輪と、外輪の内周に配され、内輪
および外側にそれぞれカム面を備えた複数のスプラグ
と、スプラグの内側を収容する内側保持器と、スプラグ
の外側を収容する外側保持器とを有するスプラグクラッ
チとし、かつ、内側クラッチ部の外輪を中間輪の内周に
嵌合固定すると共に、外側クラッチ部のスプラグを中間
輪の外周に外挿する。そして、内側保持器および外側保
持器のうち一方を固定とし、他方を切替レバー等(上述
した切替レバー17に準じた構造のもの等)を用いて揺
動制御することにより、スプラグの傾動を通じて、クラ
ッチの空転・ロックを切り替える。スプラグの形状によ
り、ローラクラッチと同様に、1方向クラッチ(スプラ
グが正逆一方の回転方向にカム面を有する形状)、2方
向クラッチ(スプラグが正逆両回転方向にカム面を有す
る形状)とすることができる。外側クラッチ部を2方向
クラッチとする場合は、内側保持器および外側保持器の
うち揺動制御する側の保持器にドラグストリップ(図8
参照)、ゴム材、樹脂材等を具備させることにより、図
3〜図6に示す構成と同様の機能が得られる。
び外側クラッチ部3はローラクラッチであるが、ボール
とカム溝との組合せ構造、あるいは、回転方向のカム面
を有するスプラグ構造とすることも可能であり、その場
合も、上記と同様の作用効果を奏する。ボールとカム溝
との組合せ構造、スプラグ構造は公知の構造を採用すれ
ば良いが、スプラグ構造を採用する場合には、例えば、
内側クラッチ部および外側クラッチ部を、それぞれ、円
筒状の内周を備えた外輪と、外輪の内周に配され、内輪
および外側にそれぞれカム面を備えた複数のスプラグ
と、スプラグの内側を収容する内側保持器と、スプラグ
の外側を収容する外側保持器とを有するスプラグクラッ
チとし、かつ、内側クラッチ部の外輪を中間輪の内周に
嵌合固定すると共に、外側クラッチ部のスプラグを中間
輪の外周に外挿する。そして、内側保持器および外側保
持器のうち一方を固定とし、他方を切替レバー等(上述
した切替レバー17に準じた構造のもの等)を用いて揺
動制御することにより、スプラグの傾動を通じて、クラ
ッチの空転・ロックを切り替える。スプラグの形状によ
り、ローラクラッチと同様に、1方向クラッチ(スプラ
グが正逆一方の回転方向にカム面を有する形状)、2方
向クラッチ(スプラグが正逆両回転方向にカム面を有す
る形状)とすることができる。外側クラッチ部を2方向
クラッチとする場合は、内側保持器および外側保持器の
うち揺動制御する側の保持器にドラグストリップ(図8
参照)、ゴム材、樹脂材等を具備させることにより、図
3〜図6に示す構成と同様の機能が得られる。
【0046】尚、以上の実施例で、ラジアルすべり軸受
2e、ラジアルすべり軸受3eを具備しない構成、ラジ
アル軸受4を一体に具備しない構成とすることも可能で
ある。さらに、本発明の2段クラッチユニットは全自動
洗濯機の回転制御機構以外の用途にも適用可能である。
2e、ラジアルすべり軸受3eを具備しない構成、ラジ
アル軸受4を一体に具備しない構成とすることも可能で
ある。さらに、本発明の2段クラッチユニットは全自動
洗濯機の回転制御機構以外の用途にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の2段クラ
ッチユニットは、内側クラッチ部と外側クラッチ部とを
中間輪を介してユニット化したもので、内側クラッチ部
と外側クラッチ部とによって2軸を同時制御することが
できる。そのため、本発明の2段クラッチユニットを全
自動洗濯機などの回転制御機構に使用することにより、
回転制御機構のコンパクト化、簡略化、組立作業の簡素
化を図ることができる。また、内側クラッチ部および外
側クラッチ部をローラクラッチまたはスプラグクラッチ
とした構成では、クラッチの空転時、ローラまたはスプ
ラグが相手軸の外周と非接触になるので、トルク損失、
相手軸の摩耗の問題を解消することができる。
ッチユニットは、内側クラッチ部と外側クラッチ部とを
中間輪を介してユニット化したもので、内側クラッチ部
と外側クラッチ部とによって2軸を同時制御することが
できる。そのため、本発明の2段クラッチユニットを全
自動洗濯機などの回転制御機構に使用することにより、
回転制御機構のコンパクト化、簡略化、組立作業の簡素
化を図ることができる。また、内側クラッチ部および外
側クラッチ部をローラクラッチまたはスプラグクラッチ
とした構成では、クラッチの空転時、ローラまたはスプ
ラグが相手軸の外周と非接触になるので、トルク損失、
相手軸の摩耗の問題を解消することができる。
【0048】さらに、外側クラッチ部、内側クラッチ部
に一対のラジアル軸受を具備させることにより、クラッ
チ部にミスアライメントがかからない構造となるので、
クラッチ機能の安定化、耐久性の向上を図ることができ
る。
に一対のラジアル軸受を具備させることにより、クラッ
チ部にミスアライメントがかからない構造となるので、
クラッチ機能の安定化、耐久性の向上を図ることができ
る。
【0049】また、転がり軸受を外側クラッチ部と一体
化した構成では、両者の心出し調整を不要とし、組立作
業の簡素化を図ることができ、さらに、軸受ハウジング
と外側クラッチ部の外輪とを軸方向すきまおよび半径方
向すきまをもって係合一体化した構成では、組立作業の
簡素化を図ることができると同時に、両者の相対的な移
動を通じて、相手軸の取付誤差による軸心のずれ、傾き
等を吸収することができる。
化した構成では、両者の心出し調整を不要とし、組立作
業の簡素化を図ることができ、さらに、軸受ハウジング
と外側クラッチ部の外輪とを軸方向すきまおよび半径方
向すきまをもって係合一体化した構成では、組立作業の
簡素化を図ることができると同時に、両者の相対的な移
動を通じて、相手軸の取付誤差による軸心のずれ、傾き
等を吸収することができる。
【図1】本発明の実施例に係わる2段クラッチユニット
Aを示す断面図である。
Aを示す断面図である。
【図2】図1に示す2段クラッチユニットAを使用した
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例に係わる2段クラッチユニ
ットBを示す断面図である。
ットBを示す断面図である。
【図4】図3に示す2段クラッチユニットBを使用した
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係わる2段クラッチユニ
ットCを示す断面図である。
ットCを示す断面図である。
【図6】図5に示す2段クラッチユニットCを使用した
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
全自動洗濯機の回転制御機構の要部を示す断面図であ
る。
【図7】クラッチ外輪のカム溝の周辺部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図8】クラッチ外輪のカム溝の周辺部を示す拡大断面
図である。
図である。
【図9】従来の全自動洗濯機の回転制御機構を示す断面
図である。
図である。
1 中間輪 2 内側クラッチ部 2a 外輪 2b ローラ 2c 保持器 2e ラジアル軸受 3 内側クラッチ部 3a 外輪 3b ローラ 3c 保持器 3e ラジアル軸受 4 転がり軸受 4a 軸受ハウジング
Claims (6)
- 【請求項1】 中間輪を介して内径側に内側クラッチ
部、外径側に外側クラッチ部を有するものであって、 前記内側クラッチ部および外側クラッチ部が、それぞ
れ、内周の円周等配位置に複数のカム溝を備えた外輪
と、前記各カム溝の内径に配されたローラと、前記各ロ
ーラを収容するポケットを備えた保持器とを有するロー
ラクラッチであり、かつ、前記内側クラッチ部の外輪が
前記中間輪の内周に嵌合固定されると共に、前記外側ク
ラッチ部のローラが前記中間輪の外周に外挿されたこと
を特徴とする2段クラッチユニット。 - 【請求項2】 中間輪を介して内径側に内側クラッチ
部、外径側に外側クラッチ部を有するものであって、 前記内側クラッチ部および外側クラッチ部が、それぞ
れ、円筒状の内周を備えた外輪と、前記外輪の内周に配
され、内側および外側にそれぞれカム面を備えた複数の
スプラグと、前記スプラグの内側を収容する内側保持器
と、前記スプラグの外側を収容する外側保持器とを有す
るスプラグクラッチであり、かつ、前記内側クラッチ部
の外輪が前記中間輪の内周に嵌合固定されると共に、前
記外側クラッチ部のスプラグが前記中間輪の外周に外挿
されたことを特徴とする2段クラッチユニット。 - 【請求項3】 前記外側クラッチ部の保持器の両側に配
置され、かつ、この外側クラッチ部の外輪の内周に嵌合
固定された一対のラジアル軸受を有することを特徴とす
る請求項1または2の2段クラッチユニット。 - 【請求項4】 前記内側クラッチ部の保持器の両側に配
置され、かつ、この内側クラッチ部の外輪の内周に嵌合
固定された一対のラジアル軸受を有することを特徴とす
る請求項1または2の2段クラッチユニット。 - 【請求項5】 前記外側クラッチ部の片側に配置され、
かつ、この外側クラッチ部の外輪の内周に嵌合固定され
た転がり軸受を有することを特徴とする請求項1または
2の2段クラッチユニット。 - 【請求項6】 前記外側クラッチ部の片側に配置され、
筒状の軸受ハウジングの内周に嵌合固定された転がり軸
受を有し、かつ、前記軸受ハウジングが軸方向すきまお
よび半径方向すきまをもって前記外側クラッチ部の外輪
に係合一体化されたことを特徴とする請求項1または2
の2段クラッチユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9536694A JPH07301254A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 2段クラッチユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9536694A JPH07301254A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 2段クラッチユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07301254A true JPH07301254A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14135635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9536694A Withdrawn JPH07301254A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | 2段クラッチユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07301254A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001165197A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
US6656082B1 (en) | 1999-10-12 | 2003-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hybrid vehicle and method of controlling the same |
JP2010210096A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-24 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
JP2010216660A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-30 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
JP2010270913A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-12-02 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP9536694A patent/JPH07301254A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6656082B1 (en) | 1999-10-12 | 2003-12-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hybrid vehicle and method of controlling the same |
JP2001165197A (ja) * | 1999-12-09 | 2001-06-19 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
JP2010210096A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-24 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
JP2010216660A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-09-30 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
JP2010270913A (ja) * | 2010-06-28 | 2010-12-02 | Toyota Motor Corp | 電磁式2段クラッチ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |