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JPH0728015Y2 - 自動車のモール結合装置 - Google Patents

自動車のモール結合装置

Info

Publication number
JPH0728015Y2
JPH0728015Y2 JP1989014571U JP1457189U JPH0728015Y2 JP H0728015 Y2 JPH0728015 Y2 JP H0728015Y2 JP 1989014571 U JP1989014571 U JP 1989014571U JP 1457189 U JP1457189 U JP 1457189U JP H0728015 Y2 JPH0728015 Y2 JP H0728015Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
claw portion
free end
coupling member
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989014571U
Other languages
English (en)
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JPH02106910U (ja
Inventor
三男 鈴木
幸司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Auto Works Ltd
Priority to JP1989014571U priority Critical patent/JPH0728015Y2/ja
Publication of JPH02106910U publication Critical patent/JPH02106910U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0728015Y2 publication Critical patent/JPH0728015Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車体又はその他の部位に装着される第1のモ
ールと第2のモールを、その両者の長手方向端面を互い
に突き合せた状態で結合する自動車のモール結合装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
主として自動車の外観を向上させる目的で、モールを車
体に装着することは従来より周知である。例えば第1図
に示すように、自動車のリヤウインドガラス1のまわり
には、アッパモール2、サイドモール3,3a、ロアモール
4、これらの間に位置するコーナモール5,5a,5b,5cが装
着されている。これらのモールは互いに連続した状態で
車体に装着されるが、このようなモール同士の結合にモ
ール結合装置が使用される。
ここでコーナモール5を第1のモールとし、アッパモー
ル2を第2のモールとして、これらのモールを結合する
従来の自動車のモール結合装置を一例として取り挙げ、
この構成を明らかにする。
第2図に示すようにリヤウインドガラス1は接着剤6に
よって車体7に固定され、このガラス1の周縁に沿って
モール2,5,3が装着されている。
これらのモールを車体に取付けるには、先ずアッパモー
ル2とコーナモール5を、車体7に取付ける前に、第3
図に示すモール結合装置8によって後述する如く結合
し、そのモール組立体を図示していないクリップによっ
て第2図に示すように車体7に固定し、次いでサイドモ
ール3を車体7に固定すると共にコーナモール5に接続
する。
第3図から判るようにコーナモール5とアッパモール2
は、その長手方向に延びる頂壁50,50aと、その頂壁50,5
0aの幅方向各端部から下方に垂下して互いに対向してい
る一対の側壁51,52,51a,52aと、その各側壁の下端部か
ら互いに対向する向きに突出している一対のフランジ部
53,54,53a,54aをそれぞれ有している。このように下部
の開放された扁平な逆U字状の横断面形状を有している
両モール2,5は、ステンレス鋼等の硬質材料により構成
されていて、その両側に軟質合成樹脂等より成るプロテ
クタ9,10が一体に接合されている。プロテクタ9,10は、
モール2,5を車体に取付けたとき、ガラス1と車体7の
面にそれぞれ当接し、これらの面に傷が付くことを防止
する。その他のモールも同様な形状に形成されている。
モール結合装置8は結合部材11を有し、この結合部材11
も下部の開放された扁平な逆U字形に形成され、例えば
ステンレス鋼等のばね材によって構成されている。かか
る結合部材11によって、第1及び第2のモールとしての
モーナモール5とアッパモール2を、その両者の長手方
向端面116,16を互いに突き合せた状態で後述するように
結合する。
結合部材11は、結合すべき両モール2,5のうちの第1の
モール、図の例ではコーナモール5の端面116の側の端
部領域内側に嵌着されて固着され、かかる結合部材11
は、その一部がコーナモール5の端面116から、そのモ
ール5の長手方向外方に突出している。第3図に示した
例では、同図にX印を付し、かつ符号Sで示したよう
に、結合部材11とコーナモール5が予めスポット溶接に
よって一体に固着されている。
両モール2,5を結合するときは、第1のモールであるコ
ーナモール5の端面116から突出した結合部材11の部分
を、第2のモールであるアッパモール2の端面16の側の
端部領域内側に矢印Aで示す如く挿入し、コーナモール
5の外方に突出した結合部材部分のサイドフランジ12に
突設された爪部13を、アッパモール2の一方のフランジ
12に突設された爪部13を、アッパモール2の一方のフラ
ンジ部53aに形成された切欠15に、第4図に示すように
係入する。これによりコーナモール5とアッパモール2
は、その両者が長手方向に連続した状態となるように互
いに結合され、前述のモール組立体が構成される。アッ
パモール2の一方のフランジ部53aは、結合部材11の挿
入方向Aに対して平行な平坦な内側面23を有し、かかる
フランジ部53aに形成された切欠15は、アッパモール2
の端面16からその長手方向に離れた位置に配置されてい
る。
上述の組立体は、第1図及び第2図に示した如く車体7
に装着されるが、実際にはもう1つのコーナモール5a
も、コーナモール5の場合と同じくして、アッパモール
2に結合され、これらによりモール組立体が構成され、
これが車体7に固定され、その各コーナモール5,5aにサ
イドモール3,3aがそれぞれ接続されて車体7に固定され
る。
上述のように結合部材11を介して両モール2,5を結合す
ると、これらの端面16,116に段差ができず、その見栄え
を向上させることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上述した従来のモール結合装置によると、そ
の結合部材11をアッパモール2に挿入すると、結合部材
11の爪部13が下方に突出する凸形状になっているため、
その下端がアッパモール2のフランジ部53a上面、すな
わち内側面23にこするようにして強く当る。このため結
合部材挿入時の抵抗が大きくなり、結合部材11の挿入操
作を行い難くなるばかりか、一方のフランジ部53aから
爪部13に大きな外力が加わるため、爪部13が永久変形し
易くなる。このように変形した爪部13が切欠15に係入す
れば、第4図に示したように、切欠15を区画するコーナ
モール寄りの端縁17と、これに対向する爪部13の端縁と
の間に隙間Gを生じ、これによって両モール2,5がガタ
付く恐れがある。
本考案の目的は、上述した従来の欠点を除去した自動車
のモール結合装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため、長手方向に延びる
頂壁と、該頂壁の幅方向各端部から下方に垂下して互い
に対向している一対の側壁と、各側壁の下端部から互い
に対向する向きに突出している一対のフランジ部とを有
する第1及び第2のモールを、その両者の長手方向端面
を互いに突き合せた状態で結合する自動車のモール結合
装置であって、第1のモールの前記端面の側の端部領域
内側に嵌着されて固着され、かつその一部が第1のモー
ルの前記端面から当該モールの長手方向外方に突出して
いる結合部材を有し、その突出した結合部材部分を、第
2のモールの前記端面の側の端部領域内側に挿入し、そ
の挿入方向に対して平行な平坦な内側面を有する第2の
モールの一方のフランジ部に形成され、かつ当該第2の
モールの前記端面からその長手方向に離れた位置に配置
されている切欠に、前記第1のモールの外方に突出して
いる結合部材の部分に一体に突設された爪部を係入し、
第1のモールと第2のモールを、その両者が長手方向に
連続した状態となるように結合する自動車のモール結合
装置において、前記爪部が、結合部材を第2のモールの
端部領域内側に挿入する方向と反対方向に突出した弾性
曲げ変形可能な片持梁状に形成されており、当該爪部
は、これが変形しない状態で、前記結合部材の挿入方向
に対して平行に位置する平坦な板状に形成され、かつ当
該結合部材に一体に接続されている基端部と、同じく爪
部が変形しない状態で、結合部材の挿入方向に対して平
行に位置する平坦な板状に形成されている自由端部と、
該自由端部と前記基端部との間に位置してこれらに一体
に接続され、かつ爪部が変形しない状態で、前記自由端
部の側から基端部の側へ向けて斜め上方に傾斜した平坦
な板状に形成されている傾斜中間部とを有し、前記結合
部材を第2のモールに挿入するとき、前記基端部の下面
が前記第2のモールの端面に位置している、当該モール
の一方のフランジ部の上側のコーナエッジ部に突き当ら
ず、前記傾斜中間部の下面が前記一方のフランジ部のコ
ーナエッジ部に摺接して、爪部の自由端部の側が上方に
持ち上がる向きに当該爪部が弾性曲げ変形し、かつ爪部
が前記切欠に係入したとき、爪部の自由端部がその弾性
によって切欠に突入して、当該自由端部の先端縁が、切
欠を区画する第1のモール寄りの端縁に突き合せ状態で
互いに当接し、該切欠の前記端縁と第2のモールの前記
端面との間の一方のフランジ部の平坦な内側面部分と、
爪部の自由端部の平坦な内側面とが、結合部材の挿入方
向に面一状態で連続し、かつ爪部の基端部下面が、第2
のモールの一方のフランジ部の平坦な内側面に載った状
態で係合するように、爪部の基端部下面と自由端部下面
との段差の大きさを設定し、かつ切欠と爪部の大きさを
設定したことを特徴とする自動車のモール装置を提案す
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第5図は本考案に係るモール結合装置8の一例を示す、
第3図と同様な斜視図である。この結合装置8によって
結合される第1のモールとしてのモーナモール5と、第
2のモールとしてのアッパモール2の形態、及びこれら
を車体に装着する方法、並びに装着後の外観等は、前述
した従来の構成と変りはない。よって以下の説明では、
主として、従来と異なるところだけを明らかにし、第1
図乃至第4図に示した各部分に対応する、第5図及び第
6図における各部分には、第1図乃至第4図と同じ符号
を付しておく。
第5図に示したモール結合装置8も、コーナモール5と
アッパモール2を、その両者が長手方向端面116,16を互
いに突き合せた状態で結合するものであって、第1のモ
ールとしてのコーナモール5の端面116の側の端部領域
内側に嵌着されて固着された結合部材11を有し、かかる
結合部材11は、その一部がコーナモール5の端面116か
ら当該モール5の長手方向外方に突出している。そし
て、コーナモール5の外方に突出した結合部材11の部分
を、アッパモール2の端面16の側の端部領域内側に矢印
A方向に挿入し、コーナモール5の外方に突出して結合
部材11の部分に一体に突設された爪部13を、アッパモー
ル2の下部の一方のフランジ部53aに形成された切欠15
に係入する。一方のフランジ部53aは、従来と同じく、
結合部材11の挿入方向Aに対して平行な平坦な内側面23
を有し、かかるフランジ部53aに形成された切欠15は、
アッパモール2の端面16からその長手方向に離れた位置
に配置されている。このようなコーナモール5とアッパ
モール2を、その両者が長手方向に連続した状態となる
ように結合するのである。
ここで、上述した爪部13は,第3図の場合と異なり、結
合部材11をアッパモール2の端部領域内側に挿入する方
向Aと反対方向に突出した片持梁状に形成されている。
結合部材11はステンレス鋼等のばね材より成るため、そ
の爪部13も、その自由端側が矢印Bで示す方向に弾性曲
げ変形可能である。
上述した爪部13は、結合部材13に一体に接続されている
基端部55と、自由端部56と、この自由端部56と基端部55
との間に位置してこれらに一体に接続された傾斜中間部
19とを有しており、基端部55は、爪部13が変形しない状
態で、結合部材11の挿入方向Aに対して平行に位置する
板状に形成されている。また自由端部56は、同じく爪部
13が変形しない状態で、結合部材11の挿入方向に対して
平行に位置する平坦な板状に形成されている。さらに、
傾斜中間部19は、爪部13が変形しない状態で、自由端部
56の側から基端部55の側へ向けて斜め上方に傾斜した平
坦な板状に形成されている。かかる構成により、第6図
(a)に示す如く、爪部13の基端部55の下面21と、自由
端部56の下面20には段差δができ、この段差δはアッパ
モール2の下部の一方のフランジ部53aのほぼ板厚分の
大きさである。その段差δの大きさと、切欠15と爪部13
の大きさとは、次の如き作用が得られるようにそれぞれ
設定されている。
両モール2,5を結合するときは、第6図(a)に示すよ
うに、コーナモール5に固着された結合部材11とアッパ
モール2を対向させて結合部材11をアッパモール2に矢
印A方向に挿入するが、このとき、爪部13の基端部55の
下面21が、アッパモール2の端面16に位置している。当
該モール2の一方のフランジ部53aの上側のコーナエッ
ジ部22に突き当ることなく、該フランジ部53aの上面の
平坦な内側面23上を円滑に摺動する。
次いで、第6図(b)に示すように爪部13の傾斜中間部
19の下面57がアッパモール2の一方のフランジ部53aの
コーナエッジ部22に対して摺接し、爪部13の自由端部56
が上方に持ち上がる向きに爪部13が弾性曲げ変形する。
引き続き結合部材11を矢印A方向に押し進めると、爪部
13がアッパモール2の一方のフランジ部53aの内側面23
上を滑らかに摺接し、次いで第6図(c)に示す如く、
爪部13がフランジ部53aの切欠15に係入するが、このと
き爪部13の自由端部56がその弾性によって切欠15に突入
する。その際、自由端部56の先端縁18が、切欠15を区画
するコーナモール寄りの端縁17に突き合せ状態で互いに
当接する。しかも、切欠15の端縁17とアッパモール2の
端面16との間の一方のフランジ部53aの平坦な内側面23
の部分と、爪部13の自由端部56の内側面58とが、結合部
材11の挿入方向に面一状態で連続する。また、爪部13の
基端部55の下面21が、アッパモール2の一方のフランジ
部53aの平坦な内側面23に載った状態で係合する。この
ようにして、爪部13と切欠15が互いに係合し、同時に両
モール2,5の突き合せ端面16,116が段差なく互いに当接
する。これにより、コーナモール5とアッパモール2は
結合部材11を介してガタ付くことなく一体に結合され
る。
上述のように爪部13の基端部下面21と自由端部下面20と
の段差が設定され、しかも切欠15と爪部13の大きさが設
定されている。かかる構成によれば、結合部材11をアッ
パモール2の内側に挿入するとき、爪部13の傾斜中間部
19の下面57がアッパモール2の一方のフランジ部53aの
上側コーナエッジ部22に摺接しつつ、該爪部13が弾性変
形するので、小さな押込力で結合部材11を円滑し挿入す
ることができ、爪部13が永久変形することはない。しか
も爪部13の自由端部56は、その弾性で切欠15に落ち込ん
で、その先端縁18が切欠15の端縁17に突き当たり、この
とき両モール2,5の端面16,116が互いに突き当るように
当接するので、自由端部56の先端縁18と切欠15の端縁17
との間に隙間はできず、結合部材11とアッパモール2が
ガタ付くことはない。また爪部13に自由端部56が切欠15
に落ち込んだとき、そのわずかな衝撃によって作業者に
節度感を与えることができるので、作業者は所定の作業
を完了したことを感覚で知ることができ、作業能率が向
上する。
また、結合部材11をアッパモール2に挿入するとき、傾
斜中間部19の下面57がアッパモール2のコーナエッジ部
22に摺接するように、傾斜中間部19を自由端部56の側か
ら基端部55の側へ向けて上方に傾斜させ、かつ基端部下
面21と自由端部下面20との段差δの大きさを設定したの
で、自由端部56が切欠15に落ち込んだ際、切欠15の端縁
17とアッパモール2の端面16との間のフランジ部内側面
23と、自由端部56の内側面58とが面一状態を保ったま
ま、自由端部56の先端縁18と切欠15の端縁17が突き合せ
状態で当接する。このため、結合後のモール2,5に対し
て、その長手方向に大きな外力が作用しても、爪部13の
自由端部56が曲げ変形することはない。よって自由端部
56の先端縁18と切欠15の端縁17の突き合せ当接が解除さ
れて、両モール2,5が離脱してしまう不具合を完全に阻
止することができる。
また両モール2,5の結合部、爪部13の基端部55の下面21
がアッパモール2の一方のフランジ部53aの内側面23上
に載った状態で係合するので、爪部13は一方のフランジ
部53aによって安定状態で保持される。従ってモール2,5
に外力が加えられても、爪部13が第6図(c)の状態か
ら動くことはなく、自由端部56の内側面58とフランジ部
53aの内側面23とが常に面一状態を保ち、自由端部56の
先端縁18と切欠15の端縁17は常に突き合せ状態を維持す
る。これにより、両モール2,5の離脱をより一層確実に
阻止することができる。
以上、第1のモールがコーナモール5、第2のモールが
アッパモール2である場合につき説明したが、本考案に
係るモール結合装置はその他のモール同士を結合すると
きにも適用できるものである。例えば第1図に示した前
述の各モール同士の結合や、フロントウィンドガラス40
のまわりに配設されるモール30,31,32,33,34同士の結合
装置にも適用できる他、車体の側面に装着されるベルト
モール35を分割したとき、そのそれぞれを結合する結合
装置にも適用できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、結合部材の挿入時にその爪部に作用す
る抵抗を小さくでき、容易に挿入作業を行うことができ
ると共に、爪部の永久変形を防止し、モール同士をガタ
付くことなく強固に結合でき、モール同士の相対的な位
置ずれを阻止できる。
すなわち、結合部材を第2のモールの内側に挿入すると
き、爪部の傾斜中間部の下面が第2のモールの一方のフ
ランジ部の上側コーナエッチ部に摺接しつつ、該爪部が
弾性変形するので、小さな押込力で結合部材を円滑に挿
入することができ、爪部が永久変形することはない。し
かも爪部の自由端部は、その弾性で切欠の落ち込んで、
その先端縁が切欠の端縁に突き当り、このとき両モール
の端面が互いに突き当るように当接するので、自由端部
の先端と切欠の端縁との間に隙間はできず、結合部材と
第2のモールがガタ付くことはない。また爪部の自由端
部が切欠に落ち込んだとき、そのわずかな衝撃によって
作業者に節度感を与えることができるので、作業者は所
定の作業を完了したことを感覚で知ることができ、作業
能率が向上する。
また、結合部材を第2のモールに挿入するとき、傾斜中
間部の下面が第2のモールのコーナエッジ部に摺接する
ように、傾斜中間部を自由端部の側から基端部の側へ向
けて上方に傾斜させ、かつ基端部下面と自由端部下面と
の段差の大きさを設定したので、自由端部が切欠に落ち
込んだ後、切欠の端縁と第2のモールの端面との間のフ
ランジ部内側面と、自由端部の内側面とが面一状態を保
ったまま、自由端部の先端縁と切欠の端縁が突き合せ状
態で当接する。このため、結合後のモールに対して、そ
の長手方向におおきな外力が作用しても、爪部の自由端
部た曲げ変形することはない。よって自由端部の先端縁
と切欠の端縁の突き当せ当接が解除されて、両モールが
離脱してしまう不具合を完全に阻止することができる。
また両モールの結合後、爪部の基端部の下面が第2のモ
ールの一方のフランジ部の内側面上に載った状態で係合
するので、爪部が一方のフランジ部によって安定状態で
保持される。従ってモールに外力が加えられても、爪部
が動くことはなく、自由端部の内側面とフランジ部の内
側面とが常に面一状態を保ち、自由端部の先端部と切欠
の端縁は常に突き合せ状態を維持する。これにより、両
モールの離脱をより一層確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車の外観を示す斜視図、第2図はアッパモ
ール、コーナモール及びサイドモールの接続状態を示す
拡大斜視図、第3図は従来の連結装置によってアッパモ
ールとサイドモールを結合する際の作用を示す斜視図、
第4図は従来の結合部材の爪部とアッパモールの切欠の
嵌合状態を示す断面図、第5図は本考案一実施例のモー
ル結合装置の一例を示す、第3図と同様な斜視図、第6
図(a),(b),(c)は、結合部材をアッパモール
の内側に挿入して両者を連結するときの動作を示す断面
図である。 2,5……モール、8……モール結合装置 11……結合部材、13……爪部 15……切欠、16,116……端面 17……端縁、18……先端縁 19……傾斜中間部、20,21……下面 22……コーナエッジ部、23……内側面 50,50a……頂壁、51,52,51a,52a……側壁 53,54,53a,54a……フランジ部 55……基端部、56……自由端部 57……下面、58……内側面 A……挿入方向、δ……段差

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に延びる頂壁と、該頂壁の幅方向
    各端部から下方に垂下して互いに対向している一対の側
    壁と、各側壁の下端部から互いに対向する向きに突出し
    ている一対のフランジ部とを有する第1及び第2のモー
    ルを、その両者の長手方向端面を互いに突き合せた状態
    で結合する自動車のモール結合装置であって、第1のモ
    ールの前記端面の側の端部領域内側に嵌着されて固着さ
    れ、かつその一部が第1のモールの前記端面から当該モ
    ールの長手方向外方に突出している結合部材を有し、そ
    の突出した結合部材部分を、第2のモールの前記端面の
    側の端部領域内側に挿入し、その挿入方向に対して平行
    な平坦な内側面を有する第2のモールの一方のフランジ
    部に形成され、かつ当該第2のモールの前記端面からそ
    の長手方向に離れた位置に配置されている切欠に、前記
    第1のモールの外方に突出している結合部材の部分に一
    体に突設された爪部を係入し、第1のモールと第2のモ
    ールを、その両者が長手方向に連続した状態となるよう
    に結合する自動車のモール結合装置において、 前記爪部が、結合部材を第2のモールの端部領域内側に
    挿入する方向と反対方向に突出した弾性曲げ変形可能な
    片持梁状に形成されており、 当該爪部は、これが変形しない状態で、前記結合部材の
    挿入方向に対して平行に位置する平坦な板状に形成さ
    れ、かつ当該結合部材に一体に接続されている基端部
    と、同じく爪部が変形しない状態で、結合部材の挿入方
    向に対して平行に位置する平坦な板状に形成されている
    自由端部と、該自由端部と前記基端部との間に位置して
    これらに一体に接続され、かつ爪部が変形しない状態
    で、前記自由端部の側から基端部の側へ向けて斜め上方
    に傾斜した平坦な板状に形成されている傾斜中間部とを
    有し、 前記結合部材を第2のモールに挿入するとき、前記基端
    部の下面が前記第2のモールの端面に位置している、当
    該モールの一方のフランジ部の上側のコーナエッジ部に
    突き当らず、前記傾斜中間部の下面が前記一方のフラン
    ジ部のコーナエッジ部に摺接して、爪部の自由端部の側
    が上方に持ち上がる向きに当該爪部が弾性曲げ変形し、
    かつ爪部が前記切欠に係入したとき、爪部の自由端部が
    その弾性によって切欠に突入して、当該自由端部の先端
    縁が、切欠を区画する第1のモール寄りの端縁に突き合
    せ状態で互いに当接し、該切欠の前記端縁と第2のモー
    ルの前記端面との間の一方のフランジ部の平坦な内側面
    部分と、爪部の自由端部の平坦な内側面とが、結合部材
    の挿入方向に面一状態で連続し、かつ爪部の基端部下面
    が、第2のモールの一方のフランジ部の平坦な内側面に
    載った状態で係合するように、爪部の基端部下面と自由
    端部下面との段差の大きさを設定し、かつ切欠と爪部の
    大きさを設定したことを特徴とする自動車のモール装
    置。
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