[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH07267961A - ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体 - Google Patents

ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体

Info

Publication number
JPH07267961A
JPH07267961A JP6084033A JP8403394A JPH07267961A JP H07267961 A JPH07267961 A JP H07267961A JP 6084033 A JP6084033 A JP 6084033A JP 8403394 A JP8403394 A JP 8403394A JP H07267961 A JPH07267961 A JP H07267961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
pyrimidin
compound
benzofuro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6084033A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Ota
知己 太田
Yutaka Kawashima
豊 川島
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP6084033A priority Critical patent/JPH07267961A/ja
Publication of JPH07267961A publication Critical patent/JPH07267961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新しいタイプのサイクリックGMP特異的ホ
スホジエステラーゼ阻害作用を有する化合物を提供し、
ひいては高血圧症、狭心症、心不全、動脈硬化、喘息、
気管支炎のごとき慢性可逆閉塞性肺炎、アトピー性皮膚
炎およびアレルギー性鼻炎などの治療に役立てる。 【構成】式 [式中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
し、nは0〜4を示し、Xはハロゲン原子、カルボキシ
ル基、フェノキシ基、(1−メチル−1H−イミダゾー
ル−2−イル)チオ基等を示す。]で表されるベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体およびそ
の塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイクリックGMP特
異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有するベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピリミジノン骨格を有するサイク
リックGMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害剤とし
て、特開平2−56484号公報、同2−295978
号公報、欧州特許出願公開526004号などの化合物
が知られているが、ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オン骨格を有するものは知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新し
いタイプのサイクリックGMP特異的ホスホジエステラ
ーゼ阻害作用を有する化合物を提供し、ひいては高血
圧、狭心症、心筋梗塞、心不全、動脈硬化、喘息、気管
支炎のごとき慢性可逆閉塞性肺炎、アトピー性皮膚炎お
よびアレルギー性鼻炎などの治療に役立てることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、サイクリ
ックGMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有す
る化合物を鋭意検討した結果、ある種のベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オン骨格を有する化合
物が当該目的を満たすことを見いだし、更にその知見に
基づき本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、
【0006】式(I)
【0007】[式中、R1は炭素原子数1〜4個のアル
キル基を示し、nは0〜4を示し、Xはハロゲン原子、
カルボキシル基、フェノキシ基、(1−メチル−1H−
イミダゾール−2−イル)チオ基またはR23N基を示
す。
【0008】ここでR2、R3は同一もしくは異なってい
ても良く水素原子、炭素原子数1〜4個のハロゲン化ア
ルキル基、炭素原子数1〜4個のアルキル基または炭素
原子数1〜4個のヒドロキシアルキル基を示すか、R2
3N基としてピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジ
ノ基、4−ヒドロキシピペリジノ基、4−(2−ヒドロ
キシエチル)ピペラジノ基、3−ヒドロキシピロリジノ
基または1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリジノ
基を示す。]で表されるベンゾフロ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン誘導体およびその塩および式(II)
【0009】
【0010】[式中、R1は炭素原子数1〜4個のアル
キル基を示し、Yはアミノ基またはニトロ基を示す。]
で表されるベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン誘導体およびその塩である。
【0011】本発明において、炭素原子数1〜4個のア
ルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基などの直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を
いう。炭素原子数1〜4個のハロゲン化アルキル基と
は、2−クロロエチル基、2−クロロプロピル基,3−
クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、2−クロロ
−1−メチルエチル基などの直鎖状または分枝鎖状のヒ
ドロキシアルキル基をいう。炭素原子数1〜4個のヒド
ロキシアルキル基とは、2−ヒドロキシエチル基、3−
ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル基などの直鎖状または分枝鎖状のヒドロキシアルキ
ル基をいう。また、ハロゲン原子とは、フッ素原子、臭
素原子、塩素原子をいう。
【0012】本発明の化合物は、例えば以下のような方
法により製造することができる。
【0013】出発原料である式(III)
【0014】
【0015】で表される化合物と式(IV)
【0016】
【0017】[式中、R1は前記と同意義である。]で
表される化合物を塩基存在下反応し、式(V)
【0018】
【0019】[式中、R1は前記と同意義である。]で
表される化合物を得る。
【0020】ここで、塩基としてはトリエチルアミン、
ピリジン等の有機塩基を用いることができ、反応溶媒と
してはN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、アセトン等の溶媒を単独または混合して用いるこ
とができる。反応温度は0℃から還流温度である。
【0021】ついで、式(V)で表される化合物を塩基
で処理することにより、式(VI)
【0022】
【0023】で表される化合物を得、更に式(VI)を
還元することにより、式(VII)
【0024】
【0025】[式中、R1は前記と同意義である。]で
表される化合物を得る。
【0026】ここで用いる塩基としては水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等の無機塩基を用いることがで
き、溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコー
ル系溶媒を用いることができ、また、過酸化水素水を添
加することもできる。反応温度は、室温から還流温度で
ある。
【0027】また、還元剤としてはパラジウム炭素−水
素,塩化ニッケル−水素化ホウ素ナトリウム、鉄−酢酸
等の還元剤を用いることができ、反応溶媒としてはメタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸等の溶
媒を単独または混合して用いることができる。反応温度
は0℃から還流温度である。式(VII)で表される化
合物に塩基存在下式(VIII) ClCO(CH2nZ (VIII) [式中、nは前記と同意義であり、Zはハロゲン原子、
フェノキシ基またはモルホリノ基を示す。]で表される
酸ハロゲン化物を反応させ、式(IX)
【0028】
【0029】[式中、n、R1、Zは前記と同意義であ
る]で表される化合物を得る。
【0030】ここで用いる塩基としてはトリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基を用いることができ、溶媒と
してはN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、アセトン等の溶媒を用いることができる。反応温
度は、室温から還流温度である。
【0031】ついで、式(IX)において、Z=Clで
ある化合物(X)
【0032】
【0033】[式中、n、R1は前記と同意義である]
で表される化合物と1〜5当量の式(XI) R23NH (XI) [式中、R2、R3は前記と同意義である。]で表される
アミンを反応させることにより式(XII)
【0034】
【0035】[式中、R1、R2、R3およびnは前記と
同意義である。]で表される化合物を得ることができ
る。
【0036】ここで、反応溶媒としてはN,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトン等の溶
媒を用いることができる。反応温度は0℃から還流温度
である。
【0037】また、式(VII)の化合物と式(XII
I) R4NCO (XIII) [式中、R4は炭素原子数1〜4個のアルキル基または
炭素原子数1〜4個のハロゲン化アルキル基を示す。]
で表される化合物を1〜3当量の反応させることにより
式(XIV)
【0038】
【0039】[式中、R1、R4は前記と同意義である]
を得ることができる。
【0040】また、式(VII)の化合物と式(XV)
で表される無水コハク酸
【0041】
【0042】で表される化合物を反応させることによ
り、式(XVI)
【0043】
【0044】[式中、R1は前記と同意義である]で表
される化合物を得ることができる。
【0045】ここで、反応溶媒としてはN,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトン等の溶
媒を用いることができる。反応温度は0℃から還流温度
である。
【0046】また、式(X)で表される化合物と式(X
VII)
【0047】
【0048】で表される2−メルカプト−1−メチル−
1H−イミダゾールを塩基存在下、反応させることによ
り式(XVIII)
【0049】
【0050】[式中、n、R1は前記と同意義である]
で表される化合物を得ることができる。 ここで、反応
溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、アセトン等の溶媒を用いることができ、塩基として
は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を
用いることができる。反応温度としては0℃から還流温
度である。
【0051】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたサイクリック
GMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有するの
で、高血圧、狭心症、心筋梗塞、心不全、動脈硬化、喘
息、気管支炎のごとき慢性可逆閉塞性肺炎、アトピー性
皮膚炎およびアレルギー性鼻炎などの治療に役立てるこ
とができる。
【0052】
【実施例】以下、参考例、実施例および試験例を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。
【0053】参考例3−アミノベンゾフラン−2−カルボキサミド 標記化合物はJ.Prakt.Chem.、315巻、
779ページ(1973年、K.Gewaldら)に記
載された方法に準じて市販の2−シアニフェノールより
合成した。 (1)2−シアノフェノール25.42gのN,N−ジ
メチルホルムアミド300ml溶液に、2−クロロアセ
タミド21.97g(1.1当量)、ヨウ化カリウム3
9.01g(1.1当量)および炭酸カリウム58.9
6g(2.0当量)を加え、室温で6時間攪拌した。一
晩放置後、反応液を水にあけ、析出した結晶を濾取し、
乾燥して(2−シアノフェノキシ)アセタミド30.5
3gを得た。このものは精製することなしに次の反応に
用いた。 (2)(2−シアノフェノキシ)アセタミド30.53
gのエタノール300ml懸濁液に水酸化カリウム1
9.43g(2.0当量)を加え、7時間還流した。反
応溶液を水にあけ、析出した結晶を濾取、乾燥して標記
化合物25.70gを得た。このものは精製せずに次の
反応に用いた。
【0054】実施例13,4−ジヒドロ−2−(2−エトキシ−5−ニトロフ
ェニル)ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オ
(1)3−アミノベンゾフラン−2−カルボキサミド
8.80gとトリエチルアミン5.56g(1.1当
量)のアセトン100ml溶液を氷冷し、2−エトキシ
−5−ニトロベンゾイルクロライド11.48g(1.
1当量)を加え、5時間攪拌した。
【0055】一晩放置したのち、反応溶液を水にあけ、
30分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、乾燥して3
−(2−エトキシ−5−ニトロベンゾイルアミノ)ベン
ゾフラン−2−カルボキサミド15.63gを得た。こ
のものは精製することなしに次の反応に用いた。
【0056】(2)3−(2−エトキシ−5−ニトロベ
ンゾイルアミノ)ベンゾフラン−2−カルボキサミド1
3.91gのメタノール200ml溶液に水酸化カリウ
ム6.33g(3.0当量)、30%過酸化水素水13
mlおよび水100mlを加え、4時間還流した。反応
液を室温まで冷却したのち、水にあけ、塩酸酸性にして
析出した結晶を濾取、乾燥して標記化合物5.18gを
得た。
【0057】m.p.280〜282℃
【0058】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.36(3H,t,J=7Hz),4.29(2H,
q,J=7Hz),7.42(1H,d,J=8H
z),7.52(1H,t,J=8Hz),7.71
(1H,t,J=8Hz),7.88(1H,d,J=
8Hz),8.12(1H,d,J=8Hz),8.4
3(1H,dd,J=2,8Hz),8.55(1H,
d,J=2Hz),12.98(1H,s).
【0059】実施例23,4−ジヒドロ−2−(5−ニトロ−2−プロポキシ
フェニル)ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン 実施例1と同様にして3−アミノベンゾフラン−2−カ
ルボキサミドと5−ニトロ−2−プロポキシベンゾイル
クロライドから標記化合物を得た。
【0060】m.p.230〜232℃
【0061】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.94(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),4.19(2H,t,J=7
Hz),7.43(1H,d,J=8Hz),7.53
(1H,t,J=8Hz),7.71(1H,t,J=
8Hz),7.88(1H,d,J=8Hz),8.1
2(1H,d,J=8Hz),8.43(1H,dd,
J=2,8Hz),8.55(1H,d,J=2H
z),12.96(1H,bs).
【0062】実施例32−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オ
ン塩酸塩 塩化ニッケル六水和物4.74g(2当量)のメタノー
ル70ml溶液と2−(2−エトキシ−5−ニトロフェ
ニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピ
リミジン−4−オン3.51gのテトラヒドロフラン3
50ml溶液を混合した後、氷冷下で水素化ホウ素ナト
リウム1.48g(4当量)を少しずつ加えた。反応溶
液を3時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。
【0063】残留にを2N塩酸240mlを加え、1時
間攪拌した。析出した結晶を濾取、減圧乾燥して標記化
合物3.28gを得た。このものは精製することなしに
次の反応に用いた。
【0064】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.35(3H,t,J=7Hz),4.17(2H,
q,J=7Hz),7.29(1H,d,J=8H
z),7.50(1H,d,J=8Hz),7.52
(1H,t,J=8Hz),7.71(1H,t,J=
8Hz),7.74(1H,s),7.88(1H,
d,J=8Hz),8.06(1H,d,J=8H
z),12.80(1H,bs).
【0065】実施例42−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン塩酸塩 実施例3と同様にして3,4−ジヒドロ−2−(5−ニ
トロ−2−プロポキシフェニル)ベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンから標記化合物を得た。この
ものは精製することなしに次の反応に用いた。
【0066】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),4.08(2H,t,J=7
Hz),7.32(1H,d,J=8Hz),7.52
(1H,t,J=8Hz),7.57(1H,dd,J
=2,8Hz),7.71(1H,t,J=8Hz),
7.79(1H,d,J=2Hz),7.88(1H,
d,J=8Hz),8.07(1H,d,J=8H
z),10.33(3H,bs),12.78(1H,
bs).
【0067】実施例52−(5−クロロアセタミド−2−エトキシフェニル)
−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オン 2−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オ
ン塩酸塩0.70gとトリエチルアミン0.44g
(2.2当量)のN,N−ジメチルホルムアミド40m
l溶液に氷冷下でクロロアセチルクロライド0.27g
(1.2当量)を滴加した。
【0068】反応溶液を1時間攪拌したのち、水にあ
け、塩酸酸性にした。析出した結晶を濾取し、乾燥して
標記化合物0.68gを得た。このものは精製すること
なしに次の反応に用いた。
【0069】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.34(3H,t,J=7Hz),4.15(2H,
q,J=7Hz),4.26(2H,s),7.19
(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,t,J=
8Hz),7.70(1H,t,J=8Hz),7.7
8(1H,dd,J=2,8Hz),7.87(1H,
d,J=8Hz),8.02(1H,d,J=2H
z),8.08(1H,d,J=8Hz),10.39
(1H,s),12.68(1H,bs).
【0070】実施例62−(5−クロロアセタミド−2−プロポキシフェニ
ル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポキ
シフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン塩酸塩とクロロアセチルクロ
ライドから標記化合物を得た。このものは精製すること
なしに次の反応に用いた。
【0071】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),4.05(2H,t,J=7
Hz),4.24(2H,s),7.20(1H,d,
J=8Hz),7.52(1H,t,J=8Hz),
7.70(1H,t,J=8Hz),7.78(1H,
dd,J=2,8Hz),7.86(1H,d,J=8
Hz),8.03(1H,d,J=2Hz),8.07
(1H,d,J=8Hz),10.38(1H,s),
12.61(1H,s).
【0072】実施例72−[5−(4−クロロブチラミド)−2−エトキシフ
ェニル]−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]
ピリミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−(5−アミノ−2−エトキシ
フェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン塩酸塩と4−クロロブチリル
クロライドから標記化合物を得た。
【0073】m.p.229〜231℃
【0074】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.34(3H,t,J=7Hz),2.04(2H,
quint,J=7Hz),2.48(2H,t,J=
7Hz),3.71(2H,t,J=7Hz),4.1
4(2H,q,J=7Hz),7.15(1H,d,J
=8Hz),7.52(1H,t,J=8Hz),7.
70(1H,t,J=8Hz),7.76(1H,d
d,J=2,8Hz),7.87(1H,d,J=8H
z),8.03(1H,d,J=2Hz),8.07
(1H,d,J=8Hz)10.05(1H,s),1
2.63(1H,s).
【0075】実施例83,4−ジヒドロ−2−[5−(モルホリノカルボニル
アミノ)−2−プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,
2−d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン塩酸塩743mgとトリエチルアミン303mg
(1.5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド20m
l溶液にモルホリノカルボニルクロライド415mg
(1.4当量)を加え、50℃で3時間攪拌した。
【0076】反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄したのち、乾燥、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;酢酸エチル)で精製して標記化合物340mg
を得た。
【0077】m.p.243〜245℃
【0078】1H−NMR(CDCl3)δppm;1.
13(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,se
xt,J=7Hz),3.56(4H,t,J=5H
z),3.80(4H,t,J=5Hz),4.11
(2H,t,J=7Hz),6.76(1H,s),
6.95(1H,d,J=8Hz),7.35(1H,
t,J=8Hz),7.55(1H,t,J=8H
z),7.63(1H,d,J=8Hz),7.84
(1H,dd,J=2,8Hz),8.00(1H,
d,J=8Hz),8.24(1H,d,J=2H
z).
【0079】実施例93,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(モルホ
リノカルボニルアミノ)フェニル]ベンゾフロ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン 実施例8と同様にして2−(5−アミノ−2−エトキシ
フェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン塩酸塩とモルホリノカルボニ
ルクロライドから標記化合物を得た。
【0080】m.p.212〜214℃
【0081】1H−NMR(CDCl3)δppm;1.
57(3H,t,J=7Hz),3.56(4H,t,
J=5Hz),3.80(4H,t,J=5Hz),
4.24(2H,q,J=7Hz),6.76(1H,
s),6.95(1H,d,J=8Hz),7.35
(1H,t,J=8Hz),7.55(1H,t,J=
8Hz),7.63(1H,d,J=8Hz),7.8
6(1H,dd,J=2,8Hz),8.01(1H,
d,J=8Hz),8.25(1H,d,J=2H
z).
【0082】実施例103,4−ジヒドロ−2−[5−(フェノキシアセタミ
ド)−2−プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン塩酸塩400mgとトリエチルアミン240mg
(1.1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド20m
l溶液に氷冷下、フェノキシ酢酸クロライド202mg
(1.1当量)を加え、1時間攪拌した。反応溶液を水
にあけ、塩化メチレンで抽出した。有機層を水で洗浄し
たのち、乾燥、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;20%酢酸エチ
ル−塩化メチレン)で精製して標記化合物406mgを
得た。
【0083】m.p.209〜211℃
【0084】1H−NMR(CDCl3)δppm;1.
17(3H,t,J=7Hz),2.05(2H,se
xt,J=7Hz),4.23(2H,q,J=7H
z),4.66(2H,s),7.0−7.2(4H,
m),7.3−7.5(3H,m),7.61(1H,
t,J=8Hz),7.69(1H,d,J=8H
z),8.10(1H,dd,J=2,8Hz),8.
20(1H,d,J=8Hz),8.46(1H,
s),8.58(1H,d,J=2Hz),11.75
(1H,bs).
【0085】実施例113,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(2−モ
ルホリノアセタミド)フェニル]ベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 2−(5−クロロアセタミド−2−エトキシフェニル)
−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オン400mgとモルホリン263mg(3当
量)のN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液を5
0℃で4時間攪拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸エチ
ルで抽出したのち、水で洗浄して乾燥した。溶媒を減圧
留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;酢酸エチル)で精製して標記化合物220
mgを得た。
【0086】m.p.256〜258℃
【0087】1H−NMR(CDCl3)δppm;1.
63(3H,t,J=7Hz),2.71(4H,b
s),3.23(2H,s),3.8−3.9(4H,
m)4.34(2H,q,J=7Hz),7.08(1
H,d,J=8Hz),7.47(1H,t,J=8H
z),7.63(1H,t,J=8Hz),7.70
(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,dd,J
=2,8Hz),8.18(1H,d,J=8Hz),
8.51(1H,d,J=2Hz),9.19(1H,
bs),11.71(1H,s).
【0088】実施例123,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(2−ピ
ペリジノアセタミド)フェニル]ベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−エトキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピペリジンから
標記化合物を得た。
【0089】m.p.225〜227℃
【0090】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),1.4−1.7
(6H,m),2.4−2.6(4H,m),3.06
(2H,s),4.13(2H,q,J=7Hz),
7.16(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,
t,J=8Hz),7.70(1H,t,J=8H
z),7.80(1H,dd,J=2,8Hz),7.
86(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,
J=2Hz),8.08(1H,d,J=8Hz),
9.74(1H,s),12.68(1H,s).
【0091】実施例133,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−[(1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル)ア
セタミド]フェニル]ベンゾフロ[3,2−d]ピリミ
ジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−エトキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンと1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリンから標記化合物を得た。
【0092】m.p.228〜230℃
【0093】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),2.7−3.0
(6H,m),3.73(2H,s),4.13(2
H,q,J=7Hz),7.0−7.2(5H,m),
7.51(1H,t,J=8Hz),7.70(1H,
t,J=8Hz),7.83(1H,dd,J=2,8
Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),8.06
(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,d,J=
2Hz),9.90(1H,s),12.68(1H,
s).
【0094】実施例143,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(2−ピ
ロリジノアセタミド)フェニル]ベンゾフロ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−エトキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピロリジンから
標記化合物を得た。
【0095】m.p.236〜238℃
【0096】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),1.7−1.8
(4H,m),2.5−2.7(4H,m),3.24
(2H,s),4.13(2H,q,J=7Hz),
7.16(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,
t,J=8Hz),7.70(1H,t,J=8H
z),7.81(1H,dd,J=2,8Hz),7.
87(1H,d,J=8Hz),8.08(1H,d,
J=2Hz),8.09(1H,d,J=8Hz),
9.80(1H,s),12.67(1H,s).
【0097】実施例153,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−[2−
(4−ヒドロキシピペリジノ)アセタミド]フェニル]
ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−エトキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンと4−ヒドロキシ
ピペリジンから標記化合物を得た。
【0098】m.p.221〜223℃
【0099】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.32(3H,t,J=7Hz),1.4−1.6
(2H,m),1.6−1.8(2H,m),2.2−
2.4(2H,m),2.7−2.8(2H,m),
3.07(2H,s),3.4−3.6(1H,m),
4.13(2H,q,J=7Hz),4.57(1H,
d,J=4Hz),7.16(1H,d,J=8H
z),7.52(1H,t,J=8Hz),7.70
(1H,t,J=8Hz),7.81(1H,dd,J
=2,8Hz),7.87(1H,d,J=8Hz),
8.05(1H,d,J=2Hz),8.09(1H,
d,J=8Hz),9.76(1H,s),12.67
(1H,s).
【0100】実施例163,4−ジヒドロ−2−[5−[2−(4−ヒドロキシ
ピペリジノ)アセタミド]−2−プロポキシフェニル]
ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと4−ヒドロキ
シピペリジンから標記化合物を得た。
【0101】m.p.234〜236℃
【0102】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.94(3H,t,J=7Hz),1.4−1.8
(6H,m),2.1−2.3(2H,m),2.7−
2.8(2H,m),3.08(2H,s),3.4−
3.6(1H,m),4.03(2H,t,J=7H
z),4.56(1H,d,J=5Hz),7.17
(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,t,J=
8Hz),7.70(1H,t,J=8Hz),7.8
1(1H,dd,J=2,8Hz),7.87(1H,
d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=2H
z),8.08(1H,d,J=2Hz),9.76
(1H,s),12.66(1H,s).
【0103】実施例173,4−ジヒドロ−2−[5−(2−モルホリノアセタ
ミド)−2−プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとモルホリンか
ら標記化合物を得た。
【0104】m.p.206〜208℃
【0105】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.72(2H,
sext,J=7Hz),2.4−2.6(4H,
m),3.13(2H,s),3.64(4H,t,J
=5Hz),4.04(2H,t,J=7Hz),7.
17(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,t,
J=8Hz),7.70(1H,t,J=8Hz),
7.81(1H,dd,J=2,8Hz),7.87
(1H,d,J=8Hz),8.05(1H,d,J=
2Hz),8.08(1H,d,J=8Hz),9.8
3(1H,s),12.65(1H,s).
【0106】実施例183,4−ジヒドロ−2−[5−[2−[4−(2−ヒド
ロキシエチル)ピペラジノ]アセタミド]−2−プロポ
キシフェニル]ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−
4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと2−ピペラジ
ノエタノールから標記化合物を得た。
【0107】m.p.183〜185℃
【0108】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),2.39(2H,t,J=6
Hz),2.4−2.6(8H,m),3.10(2
H,s),3.49(2H,q,J=6Hz),4.0
4(2H,t,J=7Hz),4.37(1H,t,J
=6Hz),7.17(1H,d,J=8Hz),7.
52(1H,t,J=8Hz),7.70(1H,t,
J=8Hz),7.81(1H,dd,J=2,8H
z),7.87(1H,d,J=8Hz),8.04
(1H,d,J=2Hz),8.08(1H,d,J=
8Hz),9.78(1H,s),12.65(1H,
s).
【0109】実施例193,4−ジヒドロ−2−[5−[2−[N−(2−ヒド
ロキシエチル)−N−メチルアミノ]アセタミド]−2
−プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとN−メチルエ
タノールアミンから標記化合物を得た。
【0110】m.p.157〜159℃
【0111】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),2.33(3H,s),2.
55(2H,t,J=6Hz),3.19(2H,
s),3.53(2H,q,J=6Hz),4.03
(2H,t,J=7Hz),4.78(1H,t,J=
6Hz),7.19(1H,d,J=8Hz),7.5
3(1H,t,J=8Hz),7.71(1H,t,J
=8Hz),7.82(1H,dd,J=2,8H
z),7.87(1H,d,J=8Hz),8.06
(1H,d,J=2Hz),8.08(1H,d,J=
8Hz),9.91(1H,s),12.66(1H,
s).
【0112】実施例203,4−ジヒドロ−2−[5−[2−[N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)アミノ]アセタミド]−2−
プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,2−d]ピリミ
ジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとジエタノール
アミンから標記化合物を得た。
【0113】m.p.156〜158℃
【0114】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),2.6−2.8(4H,
m),3.30(2H,s),3.4−3.6(4H,
m),4.04(2H,t,J=7Hz),4.6−
4.8(2H,m),7.18(1H,d,J=8H
z),7.52(1H,t,J=8Hz),7.70
(1H,t,J=8Hz),7.79(1H,dd,J
=2,8Hz),7.86(1H,d,J=8Hz),
8.03(1H,d,J=2Hz),8.09(1H,
d,J=8Hz),10.02(1H,s),12.6
6(1H,s).
【0115】実施例213,4−ジヒドロ−2−[5−[2−(3−ヒドロキシ
ピロリジノ)アセタミド]−2−プロポキシフェニル]
ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例11と同様にして2−(5−クロロアセタミド−
2−プロポキシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフ
ロ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと3−ピロリジ
ノールから標記化合物を得た。
【0116】m.p.196〜199℃
【0117】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.5−1.8
(3H,m),2.0−2.2(1H,m),2.4−
2.6(2H,m),2.7−2.8(2H,m),
3.23(2H,s),4.04(2H,t,J=7H
z),4.1−4.3(1H,m),4.80(1H,
d,J=5Hz),7.18(1H,d,J=8H
z),7.52(1H,t,J=8Hz),7.70
(1H,t,J=8Hz),7.83(1H,dd,J
=2,8Hz),7.87(1H,d,J=8Hz),
8.05(1H,d,J=2Hz),8.08(1H,
d,J=8Hz),9.79(1H,s),12.60
(1H,bs).
【0118】実施例224−[4−エトキシ−3−(3,4−ジヒドロ−4−オ
キソベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−2−イル)
フェニルアミノ]−4−オキソブタン酸一水和物 2−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オ
ン塩酸塩360mgとトリエチルアミン150mg
(1.5当量)のN,N−ジメチルホルムアミド10m
l溶液に無水コハク酸100mg(1当量)を加え、室
温で3時間攪拌したのち、さらに無水コハク酸200m
g(2当量)を加え、50℃で2時間攪拌した。
【0119】反応溶液を水にあけ、塩酸酸性にして析出
した結晶を濾取し、減圧乾燥して標記化合物393mg
を得た。
【0120】m.p.254℃(分解)
【0121】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),2.55(4H,
s),4.13(2H,q,J=7Hz),7.16
(1H,d,J=8Hz),7.52(1H,t,J=
8Hz),7.71(1H,t,J=8Hz),7.7
6(1H,dd,J=2,8Hz),7.87(1H,
d,J=8Hz),8.03(1H,d,J=2H
z),8.08(1H,d,J=8Hz),10.03
(1H,s),12.12(1H,bs),12.65
(1H,bs).
【0122】実施例233,4−ジヒドロ−2−[5−[2−[(1−メチル−
1H−イミダゾール−2−イル)チオ]アセタミド]2
−プロポキシフェニル]ベンゾフロ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン 2−(5−クロロアセタミド−2−プロポキシフェニ
ル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン617mgと1−メチル−2−メルカ
プト−1H−イミダゾール257mg(1.5当量)の
N,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液に炭酸カリ
ウム311mg(1.5当量)を加え、60℃で4時間
攪拌した。
【0123】一晩放置後、反応溶液を水にあけ、酢酸エ
チルで抽出したのち、水で洗浄して乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルで結晶化させ
て標記化合物422mgを得た。
【0124】m.p.236〜238℃
【0125】1H−NMR(CDCl3)δppm;0.
95(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,se
xt,J=7Hz),3.61(3H,s),3.87
(2H,s),4.04(2H,t,J=7Hz),
6.97(1H,s),7.18(1H,d,J=8H
z),7.26(1H,s),7.52(1H,t,J
=8Hz),7.70(1H,t,J=8Hz),7.
72(1H,dd,J=2,8Hz),7.87(1
H,d,J=8Hz),7.99(1H,d,J=2H
z),8.08(1H,d,J=8Hz),10.41
(1H,s),12.63(1H,bs).
【0126】実施例243,4−ジヒドロ−2−[5−[(メチルアミノ)カル
ボニルアミノ]2−プロポキシフェニル]ベンゾフロ
[3,2−d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−
オン塩酸塩400mgとトリエチルアミン240mg
(1.1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド20m
l溶液にメチルイソシアネート185mg(3当量)を
加え、室温で4時間攪拌した。酢酸エチル80mlを加
え、30分間攪拌して析出した結晶を濾取した。得られ
た結晶をメタノールで洗浄して標記化合物281mgを
得た。
【0127】m.p.>300℃
【0128】1H−NMR(CDCl3)δppm;0.
96(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,se
xt,J=7Hz),2.65(3H,d,J=5H
z),4.02(2H,t,J=7Hz),5.96
(1H,q,J=5Hz),7.10(1H,d,J=
8Hz),7.52(1H,t,J=8Hz),7.5
9(1H,dd,J=2,8Hz),7.70(1H,
t,J=8Hz),7.86(1H,d,J=2H
z),7.87(1H,d,J=8Hz),8.08
(1H,d,J=8Hz),8.57(1H,s),1
2.56(1H,bs).
【0129】実施例253,4−ジヒドロ−2−[5−[(2−クロロエチルア
ミノ)カルボニルアミノ]2−プロポキシフェニル]ベ
ンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例24と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン塩酸塩と2−クロロエチル
イソシアネートから標記化合物を得た。
【0130】m.p.223〜225℃
【0131】1H−NMR(CDCl3)δppm;0.
95(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,se
xt,J=7Hz),3.42(2H,q,J=7H
z),3.66(2H,t,J=7Hz),4.03
(2H,t,J=7Hz),6.37(1H,t,J=
7Hz),7.11(1H,d,J=8Hz),7.5
2(1H,t,J=8Hz),7.56(1H,dd,
J=2,8Hz),7.70(1H,t,J=8H
z),7.86(1H,d,J=8Hz),7.88
(1H,d,J=2Hz),8.08(1H,d,J=
8Hz),8.73(1H,s),12.58(1H,
bs).
【0132】以下、試験例により本発明の効果を具体的
に説明する。
【0133】試験例1.サイクリックGMP特異的ホス
ホジエステラーゼ阻害作用 ホスホジエステラーゼアイソザイムは、犬大動脈可溶画
分よりMonoQHR5/5カラムを用いたFPLCシ
ステムにて精製した。すなわち、摘出組織を25mMト
リス塩酸緩衝液、250mMスクロース、2mM塩化マ
グネシウム、1mMエチレングリコールビス(β−アミ
ノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四酢酸、1m
Mジチオスレイトールおよび各種プロテアーゼインヒビ
ターの存在下にてホモジナイズした後、遠心分離にて上
清を得、MonoQカラムに添加した。
【0134】十分量洗浄後、塩勾配により蛋白質画分の
溶出を行ない、各画分のホスホジエステラーゼ活性を測
定することによりカルシウム・カルモジュリン依存性ホ
スホジエステラーゼとサイクリックGMP特異的ホスホ
ジエステラーゼの混合画分を得た。さらにカルモジュリ
ンアフィニティークロマトグラフィーにより両者を分離
精製した。
【0135】ホスホジエステラーゼ活性の測定はBio
chem.Biophys.Res.Commun.、
第148巻、第1468頁(1987年、S.Mats
ushimaら)に記載された方法に従い、犬大動脈サ
イクリックGMP特異的ホスホジエステラーゼについて
は活性化因子として0.2mMエチレングリコールビス
(β−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四
酢酸存在下に0.4μM[3H]サイクリックGMPを
基質として測定した。
【0136】被検薬物は100%ジメチルスルホキシド
に溶解後、10%ジメチルスルホキシド溶液として用い
た。反応液中の最終濃度は1%ジメチルスルホキシドと
した。結果は表1に示す。
【0137】
【表1】
【0138】試験例2.血管拡張作用 血管拡張作用はAm.J.Physiol.262(H
eart Circ.Physiol.31):H11
04(1992年、N.Miyataら)に記載された
方法に従い測定した。
【0139】Wistar系雄性ラット(体重250〜
300g)より胸部大動脈を摘出し、余分な結合組織を
除去した後、幅5mmのリング状標本を作製した。血管
の張力は、通常の平滑筋測定用マグヌス装置にて、等尺
性張力を測定した。
【0140】なお、血管内皮細胞は、温存した状態で実
験を行なった。60〜90分のインキュベーションの
後、10-7Mノルエピネフリンで血管を収縮させ、収縮
が安定したところで、被検薬物を10-10〜10-5Mの
濃度で累積投与し、弛緩反応を検討した。
【0141】また、実験結果(IC50値)は、10-7
ノルエピネフリン収縮を100%としたときに、その収
縮を50%拡張させる被検薬物の濃度として示した。な
お、被検薬物はすべて100%ジメチルスルホキシドに
溶解して実験に用いた。
【0142】結果は表2に示す。
【0143】
【表2】
【0144】試験例3.降圧作用 降圧作用はJ.Cardiovasc.Pharmac
ol.18:855(1991年、T.Takada
ら)に記載された方法に従い測定した。
【0145】8〜12週齢のWistar系雄性ラット
をウレタン麻酔し、動脈圧測定のため右総頸動脈にカニ
ューレを挿入し、さらに被検薬物投与のため大腿動脈に
カニューレを挿入した。被検薬物は0.05N水酸化ナ
トリウム水溶液もしくは50%ジメチルスルホキシドに
溶解して静脈内投与した。
【0146】実験結果は各被検薬物の用量反応曲線を求
めた後、線形回帰法により15mmHg平均血圧を下降
させる用量(μg/kg)として示した。
【0147】結果は表3に示す。
【0148】
【表3】
【0149】試験例4.心収縮増加作用 心収縮増加作用はArzneim.−Forsch./
Drug Res.40(1990年、K.Nishi
muraら)に記載された方法に従い測定した。
【0150】体重200〜500gのHartley系
雄性モルモットを頭部撲殺し放血致死させ、速やかに心
臓を摘出し、混合ガス(95%酸素、5%二酸化炭素)
で飽和した30℃のKrebs−Henseleit溶
液(組成;118mM塩化ナトリウム、4.7mM塩化
カリウム、3.0mM塩化カルシウム、1.2mMリン
酸二水素ナトリウム、25.0mM炭酸水素ナトリウ
ム、11.0mMグルコース)中で心房標本を作製し
た。右心房端を金属ホルダーに固定し、10mlの混合
ガス飽和Krebs−Henseleit溶液を入れた
マグヌス槽に標本を入れた後、左心房端を等尺性張力ト
ランスデュサーに直接結び、標本を懸垂した。静止張力
はほぼ最大発生張力が得られるまで負荷した。
【0151】その状態で溶液は約15分間隔で置換しな
がら最低1時間以上インキュベーションし、自発性収縮
力および心拍数が一定であることを確認後、実験を開始
した。 発生した自発性収縮は歪圧力用アンプを用い
て、また、心拍数は収縮の出力を瞬時心拍計ユニットに
入力して計測し、ポリグラフレコーダーにそれぞれ記録
した。実験結果は各被検薬物を10-7〜10-4Mまで累
積的に投与して用量反応曲線を求め、収縮力を20%増
加させるために必要な薬物濃度(EC20値)として示し
た。
【0152】また、被検薬物は100%ジメチルスルホ
キシドに溶解して用いた。
【0153】結果を表4に示す。
【0154】
【表4】
【0155】* :被検薬物の濃度が100μMのときの
収縮力の変化率を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 ABU ABX ACD ADA AED

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
    し、nは0〜4を示し、Xはハロゲン原子、カルボキシ
    ル基、フェノキシ基、(1−メチル−1H−イミダゾー
    ル−2−イル)チオ基またはR23N基を示す。ここで
    2、R3は同一もしくは異なっていても良く水素原子、
    炭素原子数1〜4個のハロゲン化アルキル基、炭素原子
    数1〜4個のアルキル基または炭素原子数1〜4個のヒ
    ドロキシアルキル基を示すか、R23N基としてピペリ
    ジノ基、モルホリノ基、ピロリジノ基、4−ヒドロキシ
    ピペリジノ基、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジ
    ノ基、3−ヒドロキシピロリジノ基または1,2,3,
    4−テトラヒドロイソキノリジノ基を示す。]で表され
    るベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導
    体およびその塩。
  2. 【請求項2】式 [式中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
    し、Yはアミノ基またはニトロ基を示す。]で表される
    ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体
    およびその塩。
JP6084033A 1994-03-30 1994-03-30 ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体 Pending JPH07267961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6084033A JPH07267961A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6084033A JPH07267961A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267961A true JPH07267961A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13819227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6084033A Pending JPH07267961A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07267961A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09202785A (ja) * 1995-12-11 1997-08-05 Bayer Ag 複素環式カルボニルに置換されたベンゾフラニル尿素類
WO2001068609A1 (en) * 2000-03-14 2001-09-20 Actelion Pharmaceuticals Ltd. 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives
WO2003000697A1 (fr) * 2001-06-22 2003-01-03 Takeda Chemical Industries, Ltd. Derive de furo-isoquinoline, procede de production de ce compose et utilisation de ce compose
JP2003526601A (ja) * 1998-06-08 2003-09-09 ダーウィン・ディスカバリー・リミテッド フロピリジン誘導体およびその治療的使用
US7763638B2 (en) 2004-03-01 2010-07-27 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Substituted 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives
US8247560B2 (en) 2007-12-28 2012-08-21 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Trisubstituted 3,4-dihydro-1H-isoquinolin compound, process for its preparation, and its use

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09202785A (ja) * 1995-12-11 1997-08-05 Bayer Ag 複素環式カルボニルに置換されたベンゾフラニル尿素類
JP2003526601A (ja) * 1998-06-08 2003-09-09 ダーウィン・ディスカバリー・リミテッド フロピリジン誘導体およびその治療的使用
WO2001068609A1 (en) * 2000-03-14 2001-09-20 Actelion Pharmaceuticals Ltd. 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives
US6703392B2 (en) 2000-03-14 2004-03-09 Actelion Pharmaceuticals Ltd. 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives
CN100393703C (zh) * 2000-03-14 2008-06-11 埃科特莱茵药品有限公司 1,2,3,4-四氢异喹啉的衍生物
WO2003000697A1 (fr) * 2001-06-22 2003-01-03 Takeda Chemical Industries, Ltd. Derive de furo-isoquinoline, procede de production de ce compose et utilisation de ce compose
US7763638B2 (en) 2004-03-01 2010-07-27 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Substituted 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline derivatives
US8247560B2 (en) 2007-12-28 2012-08-21 Actelion Pharmaceuticals Ltd. Trisubstituted 3,4-dihydro-1H-isoquinolin compound, process for its preparation, and its use

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2292488T3 (es) Derivados de la urea, como agentes antiinflamatorios.
TWI404717B (zh) 氟化胺基三唑衍生物
JP3000674B2 (ja) ジヒドロピラゾロピロール類
JP4865702B2 (ja) サイトカイン阻害剤
JP2878361B2 (ja) アルコキシ―4(1h)―ピリドン誘導体、それらの製造方法およびそれらを含有する医薬組成物
BG65804B1 (bg) Азот-хетероциклични производни като nos инхибитори
EA002778B1 (ru) СЕЛЕКТИВНЫЕ β-АДРЕНЕРГИЧЕСКИЕ АГОНИСТЫ
JP2005506350A (ja) サイトカイン阻害薬としての1,4−二置換ベンゾ−縮合尿素化合物
WO2007106705A1 (en) Soluble epoxide hydrolase inhibitors and methods of using same
JP2004531571A (ja) サイトカイン生産のインヒビターとしてのカルバメート及びオキサミド化合物
RU2286344C2 (ru) Производные бензофурана
JP2006504667A (ja) 炎症過程に関与するサイトカインの抑制剤としてのフッ素化フェニル−ナフタレニル−尿素化合物
NZ230068A (en) Indazole-3-carboxylic acid esters and amides of diaza compounds having 6,7, or 8 ring members: preparatory processes and pharmaceutical compositions
JP4363530B2 (ja) タンパク質キナーゼ阻害剤
KR20130133239A (ko) Alx 수용체 작용제로서의 히드록실화 아미노트리아졸 유도체
JPS61155358A (ja) ジアリール酪酸誘導体
EP0649843B1 (en) Thiazoline derivative
JPS63139167A (ja) ジヒドロピリジン抗アレルギー及び抗炎症剤
JP3713783B2 (ja) 1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン誘導体
JPH07267961A (ja) ベンゾフロ[3,2−dピリミジン−4−オン誘導体
AU2011310078A1 (en) Chromene derivatives
JPH07330777A (ja) チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体
CA2244136A1 (en) 1-pyrazol-3-yl-ethyl-4-indol-3-yl-piperidine used as medicine acting on the central nervous system
JPH08104679A (ja) キナゾリン−4(3h)−オン誘導体
JP2000086641A (ja) 2−置換ベンゾチアゾール誘導体及びその製造法