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JPH07265338A - 人工血管 - Google Patents

人工血管

Info

Publication number
JPH07265338A
JPH07265338A JP6085846A JP8584694A JPH07265338A JP H07265338 A JPH07265338 A JP H07265338A JP 6085846 A JP6085846 A JP 6085846A JP 8584694 A JP8584694 A JP 8584694A JP H07265338 A JPH07265338 A JP H07265338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood vessel
artificial blood
vessel
artificial
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6085846A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuharu Noisshiki
泰晴 野一色
Shigeru Komatsuzaki
茂 小松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP6085846A priority Critical patent/JPH07265338A/ja
Publication of JPH07265338A publication Critical patent/JPH07265338A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗血栓性、耐穿刺性等の血管として必要な機
能をもつとともに、生体血管との吻合部における生体組
織との接着性に優れた人工血管の提供。 【構成】 少なくとも管内面に抗血栓性高分子材料層が
露出し、かつ少なくとも一方の管末端部が繊維の管状集
合体からなることを特徴とする人工血管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工血管に関する。更
に詳しくは、本発明は、生体血管との吻合部における生
体組織との接着が良好で、抗血栓性を有し、耐穿刺性に
優れた人工血管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の人工血管が外科手術等
に用いられている。この人工血管には、生体血管との吻
合部における生体組織との良好な接着性と抗血栓性とを
併せ持ち、かつ血栓の形成による閉塞が起きないことが
要求される。この他、例えば人工腎臓透析患者のブラッ
ドアクセスに用いる内シャント用人工血管には、耐穿刺
性、即ち繰り返し行われる穿刺操作後に孔が自己封止
し、人工血管としての機能を持ち続けることも要求され
る。
【0003】生体血管との吻合部における生体組織と人
工血管との相互反応は、生体血管との吻合部から人工血
管中央部へ向かって該人工血管の内面を生体組織が伸展
し、伸展した生体組織が人工血管内で内皮化して内膜を
形成することによって安定化される(K.Berger
ら、Ann.Surg.,vol.175,p118〜
127)。
【0004】ポリエチレンテレフタレート繊維の編物ま
たは織物からなる人工血管は、生体血管との吻合部にお
ける生体組織との接着に優れている。しかし、この人工
血管には、抗血栓性でないため生体血管との吻合部から
伸展して内皮化した生体組織で覆われていない部分が血
栓の形成により閉塞する恐れがある、針により切断され
た部分から編物または織物が解れやすいため穿刺操作を
伴う用途には使用できない、等の欠点があった。
【0005】一方、抗血栓性材料、例えば抗血栓性のポ
リウレタンを、人工血管の血液接触面に用いる試みも数
多く行われている。この種の人工血管は、抗血栓性・耐
穿刺性等の機能を満たす。しかし、生体組織の接着する
足場を提供できないため吻合部での生体組織との接着が
悪い、生体血管との吻合部から伸展した内皮化した内膜
が剥離しやすい、該剥離部分でのパンヌス形成により特
に末梢側吻合部で吻合部狭窄が起き、この部分に血栓が
形成して閉塞する危険がある、という問題点があった。
【0006】血栓の形成による人工血管の閉塞を防止す
る方法として、抗血栓性材料を人工血管に用いること、
及びプレクロッティング処理(血栓で目どめをする)を
施した人工血管の内面に内膜を形成させることの二つが
考えられる。しかしながら、抗血栓性材料で作った人工
血管では、生体血管との吻合部から伸展した生体組織が
接続部で行き場を失い人工血管から剥離したような形と
なり、この部分にパンヌスが形成し、更に血栓が発生し
て人工血管が閉塞することがあり、また、プレクロッテ
ィング処理を施した人工血管では内膜形成に著しく長時
間を要するという問題点がある。
【0007】一方、全体がエラストマーで構成され、中
央部内面に抗血栓性材料を用いた人工血管が提案されて
いる(特公平4−36020号公報)。しかしながら、
該人工血管は吻合部の力学的不適合を解消することを目
的とし、生体組織が内皮化した内膜の接着を考慮したも
のではないため、内膜の剥離は避けられなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗血
栓性、耐穿刺性等の血管として必要な機能をもつととも
に、生体血管との吻合部における生体組織との接着性に
優れた人工血管を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、少なく
とも管内面に抗血栓性高分子材料層が露出し、かつ少な
くとも一方の管末端部が繊維の管状集合体からなること
を特徴とする人工血管に関する。
【0010】本発明の第二は、少なくとも管内面に抗血
栓性高分子材料層が露出し、かつ少なくとも一方の管末
端部が繊維の管状集合体および生分解性物質からなるこ
とを特徴とする人工血管に関する。
【0011】(繊維の管状集合体)本発明の人工血管
は、少なくとも一方の末端部が「繊維の管状集合体」か
らなるものである。繊維の管状集合体(以下、「管状集
合体」、「管状材料」、「人工血管用管状材料」または
「管状体」ということがある。)とは、編物、織物、不
織布、ネットからなる管形状のものである。管状集合体
に用いられる繊維としては、ポリエチレンテレフタレー
トに代表されるポリエステル、ポリエーテルエステル、
ポリウレタン、ナイロン、レーヨン、ポリプロピレン、
ポリテトラフルオロエチレン、綿、絹などの如き非生体
吸収性の素材が挙げられる。その中でも、生体組織との
適合性の観点からポリエステルが好ましく、ポリエステ
ルの中でもポリエチレンテレフタレートが特に好まし
い。
【0012】また、前記繊維材料には必要に応じ本発明
の趣旨が損なわれない範囲で生体吸収性素材からなる繊
維を併用してもよく、場合によっては生体吸収性素材か
らなる管状材料と非生体吸収性素材からなる管状材料を
積層して使用してもよい。
【0013】繊維の管状集合体は、繊維間を通常、約1
〜5000μm、好ましくは20〜2000μmの間隔
を有するようにしたものが、生体組織の侵入による器質
化の点で好適である。繊維の性状は特に制限されない
が、太さが0.01〜50デニール程度のものが編物ま
たは織物に製造する上で好ましい。
【0014】(生分解性物質)本発明の人工血管には、
生分解性物質を繊維の管状集合体とともに少なくとも一
方の末端部に用いることが好ましい。生分解性物質を併
用することによって人工血管の末端部が生体組織から酵
素分解または加水分解の作用を受けやすくなるので、人
工血管の透水性および生体適合性が改良される。特に、
透水性の大きい人工血管では、該人工血管を生分解性物
質で目づまりさせることにより生体組織が伸展するまで
の間の血液成分の漏出を防ぐことができる。
【0015】本発明で用いられる生分解性物質の例とし
ては、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、下記式(1)
【化1】 で示される3−ヒドロキシブチレート(以下、3HBと
いう)単位と下記式(2)
【化2】 で示される4−ヒドロキシブチレート(以下、4HBと
いう)単位を有する共重合体(以下、3HB・4HBポ
リエステル共重合体と称する)の如き脂肪族ポリエステ
ル;コラーゲン、ゼラチン、キチンの如き動物由来材
料;等が挙げられる。その中でも、生体適合性の観点か
ら、脂肪族ポリエステル、コラーゲン、ゼラチンが好ま
しく、これらの中でも脂肪族ポリエステル、具体的には
3HB・4HBポリエステル共重合体が最も好ましい。
3HB・4HBポリエステル共重合体を用いることによ
り、本発明の人工血管に、生体適合性の他、柔軟性、弾
性、安全性などが付与される。
【0016】本発明で用いる3HB・4HBポリエステ
ル共重合体の製造は従来より公知の方法によればよく格
別限定されない。代表的な3HB・4HBポリエステル
共重合体の製造方法は、例えば、特開昭64−4882
1号公報第2頁右下欄第1行〜第4頁右上欄第18行、
特開平1−222788号公報第2頁左下欄第2行〜第
4頁左上欄第4行、特開平1−304891号公報第2
頁左下欄第11行〜第4頁左上欄第17行、特開平2−
27992号公報第2頁左下欄第2行〜第4頁左上欄第
3行、特開平4−325094号公報第2欄第19行〜
第3欄第39行、特開平4−326932号公報第2欄
第7行〜第4欄第2行に記載されている。
【0017】これら公知の代表的方法においては、ヒド
ロキシブチレート重合体生産能を有する菌体を、ヒドロ
キシブチレートの基質となる炭素源とクエン酸の存在下
に、培地または培養液の窒素および/またはリンを制限
して培養し、菌体内に共重合体を蓄積せしめる。なお、
ポリエステル生成のための培養に先立って菌体を増殖さ
せるための前段培養を行ってもよい。
【0018】前記菌体の例としては、アルカリゲネス
フェカリス(ATCC8750)、アルカリゲネス ル
ーランディ(ATCC15749)、アルカリゲネス
ラタス(ATCC29712)、アルカリゲネス アク
アマリヌス(ATCC14400)、アルカリゲネス
ユウトロファス(ATCC17699)等のアルカリゲ
ネス属が挙げられる。培地は菌体が資化し得る物質であ
れば特に制限されない。その例としては、酵母エキス、
ポリペプトン、肉エキスの如き天然物;グルコースの如
き糖類;硫酸アンモニウムの如き無機窒素化合物;リン
酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、硫酸マグネシ
ウムの如き無機塩;が挙げられる。
【0019】ヒドロキシブチレートの基質となる炭素源
として用いられる化合物の例としては、4−ヒドロキシ
酪酸、4−クロロ酪酸の如き酪酸誘導体;4−ヒドロキ
シ酪酸ナトリウム等、前記酪酸誘導体の無機塩;γ−ブ
チロラクトン;下記一般式 HO(CH2)nOH (n=2,4,6,8,10,
12) で表される脂肪族ジオール類;が挙げられる。使用量は
特に制限されないが、好ましくは3〜100g/1、特
に好ましくは3〜50g/1とする。使用量を変えるこ
とにより3HB・4HBポリエステル共重合体の4HB
単位含量を変えることができる。一般に、使用量が増え
ると4HB単位含量は高くなる傾向にある。
【0020】特に約60モル%以上の4HB単位を含有
するポリエステル共重合体を得るには、クエン酸および
/またはクエン酸塩を培養系に加えることが好ましい。
クエン酸塩の具体例としては、ナトリウム塩、カリウム
塩およびアンモニウム塩が挙げられる。クエン酸やクエ
ン酸塩の量は、使用した微生物の菌株および所望の共重
合体組成などによって異なるが、培地もしくは培養液1
リットルに対し、通常、0.3〜40g程度、好ましく
は1〜30g程度である。使用量が多すぎると得られる
共重合体の量が減少する。
【0021】ポリエステル生成のための培養に先立って
菌体を増殖させるための前段培養を行った場合には、前
段の培養によって得られた培養液から微生物の菌体を、
ろ過および遠心分離のような通常の固液分離手段により
分離回収し、回収された菌体を後段の培養に付するか、
または、前段の培養において窒素および/またはリンを
実質的に枯渇させて、菌体を分離回収することなく、こ
の培養液を後段の培養に移行させることができる。
【0022】ポリエステル生成のための培養により得ら
れた培養液から、例えば、ろ過および遠心分離などの通
常の固液分離手段によって菌体を分離回収し、この菌体
を洗浄、乾燥して乾燥菌体を得る。該乾燥菌体から、常
法により、クロロホルムやアセトンのような有機溶剤で
3HB・4HBポリエステル共重合体を抽出し、この抽
出液にヘキサンのような貧溶媒を加えて共重合体を沈殿
させることにより、3HB・4HBポリエステル共重合
体が得られる。
【0023】ポリエステル生成のための培養及び場合に
より行われる前段培養においては、pHを、通常、6〜
10、好ましくは6.5〜9.5とし、好気的に培養す
る。溶存酸素濃度は、通常、0.5〜40ppm、好ま
しくは5〜20ppmとする。培養温度は、通常、20
〜40℃程度、好ましくは25〜35℃程度とする。こ
れらの条件をはずして培養した場合には、乾燥菌体内に
生成蓄積するポリエステル量が極めて低くなり、工業的
に製造するには有利ではない。
【0024】本発明で用いる3HB・4HBポリエステ
ル共重合体は、好ましくは30〜99モル%、より好ま
しくは40〜98モル%、特に好ましくは60〜95モ
ル%の4HB単位を含有する。4HB単位の含量が低す
ぎると柔軟性、弾性が低下するほか、生体組織の侵入に
応じた該組織への分解吸収が遅くなりすぎて本発明の効
果が充分に得られない。高すぎると柔軟性が高くなりす
ぎるほか、弾性が低下する。本発明で用いる3HB・4
HBポリエステル共重合体は、好ましくは1〜70モル
%、より好ましくは2〜60モル%、特に好ましくは5
〜40モル%の3HB単位を含有する。また3HBおよ
び4HB以外のモノマー単位としては、3−ヒドロキシ
バリレート単位などが挙げられる。3HBおよび4HB
以外のモノマー単位は、本発明の目的を損なわない範囲
で含有していてもよく、通常30モル%未満、好ましく
は10モル%未満、さらに好ましくは5モル%未満であ
る。また融点は、通常、37〜185℃、好ましくは4
0〜180℃、更に好ましくは45〜170℃、分子量
は、通常、約20,000〜5,000,000、好ま
しくは50,000〜2,000,000、より好まし
くは100,000〜1,000,000(ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン標
準試料換算値)である。分子量が小さすぎると弾性が低
下し、大きすぎると人工血管の製造が困難になる。融点
が低すぎると人工血管の構造安定性が悪くなり、高すぎ
ると人工血管の製造が困難になる。
【0025】(抗血栓性高分子材料)本発明に用いる抗
血栓性高分子材料(以下、「抗血栓性材料」ということ
がある。)は、抗血栓性を付与できるものであれば特に
限定されない。そのような材質としては、ポリウレタ
ン、シリコーンのような抗血栓性材料;ヘパリンのよう
な抗凝固剤;ヘパリンのような抗凝固剤を結合させた、
脂肪族ポリエステル、コラーゲン、ゼラチンなどの前記
生分解性物質;アスピリンのような抗血小板剤;などが
挙げられる。その中でも、抗血栓性及び耐穿刺性の観点
から、ポリウレタンが好ましく、ポリエーテル型のセグ
メント化ポリウレタンが特に好ましい。
【0026】(人工血管)本発明の人工血管は従来より
公知の方法により製造することができる。その方法とし
ては、例えば、抗血栓性材料からなるチューブの末端部
と編物、織物などよりなる管状体とを融着する方法;抗
血栓性材料からなるチューブの末端部と編物、織物など
の管状体とを接着する方法;編物、織物などの管状体の
少なくとも一方の末端以外の部分をポリウレタン等の抗
血栓性材料溶液で被覆し、生分解性物質を用いる場合は
更に該物質溶液で少なくとも一方の末端を被覆する方
法;などが挙げられる。また、溶液状態の抗血栓性材料
または生分解性物質を使用する場合の製造方法として
は、例えば、浸漬・乾燥処理、浸漬・貧溶媒処理、型枠
使用の凍結乾燥処理等が挙げられる。この場合、必要に
応じ本発明の目的が損なわれない範囲で他の成分を抗血
栓性材料溶液または生分解性物質溶液中に含んでいても
よい。
【0027】本発明の人工血管において、編物、織物、
不織布、ネットよりなる群から選ばれた材料よりなる管
状体からなる部分の長さは、通常、1mm〜5cm、好
ましくは5mm〜4cm、更に好ましくは1cm〜3c
mとする。短すぎると生体血管との吻合部における生体
組織との接着が充分でなくなり、長すぎると抗血栓性・
耐穿刺性等の機能が低下する。
【0028】本発明の人工血管は、その適用部位及び目
的には制限はないが、血圧の高い動脈系・左心系には、
漏血を防ぐために、透水性が100ml/cm2/mi
n/120mmHg以下のものを使用することが好まし
く、50ml/cm2/min/120mmHg以下の
ものを使用することが特に好ましい。一方、静脈系・右
心系には、生体組織の伸展による内膜の形成の観点か
ら、透水性が100ml/cm2/min/120mm
Hg以上のものを使用することが好ましく、200ml
/cm2/min/120mmHg以上のものを使用す
ることが特に好ましい。ここにいう透水性とは、120
mmHgの水圧をかけた際壁面1cm2当り1分間に水
が漏出する量である。
【0029】本発明の人工血管の透水性は、編物、織物
などの管状材料の種類や、繊維間隔により異なる。しか
し、生分解性物質を用いる場合であれば、人工血管の製
造方法を選択することにより透水性を調節することがで
きる。そのような製造方法としては、例えば、浸漬・貧
溶媒処理、凍結乾燥処理により生分解性物質を多孔質形
状とする方法;水に溶出可能な粒子を混在させた生分解
性物質を用いて人工血管を成形した後に前記粒子のみを
溶出除去する方法;が挙げられる。
【0030】本発明の人工血管は、少なくとも一方の末
端部が生体組織の接着する足場となるために、吻合部で
生体組織と良好に接着する。一般に、吻合部から人工血
管中央部への生体組織の伸展は、伸展した内皮が細胞分
裂を繰り返す中で内皮細胞が老化するために、非常に遅
い(Y.Noishikiら、The Journal
of Thoratic and Cardiova
scular Surgecy, vol.105,
p796,第1〜11行)。そのため、吻合部から人工
血管中央部への生体組織の伸展は吻合部から約1cmの
範囲にとどまる(K.Bergerら、Ann.Sur
g.,vol.175,p118〜127)。本発明の
人工血管の場合は、通常、編物、織物などの管状材料お
よび場合により用いられる生分解性物質で構成された末
端部の範囲内で生体組織の伸展がとどまる。従って、本
発明の人工血管は吻合部でのパンヌス渦形成による副作
用を最小限とし、かつ抗血栓性・耐穿刺性等の機能を満
足したものとなる。これは、編物、織物などの管状材料
と抗血栓性材料との接続部で内膜が行き場を失い、この
部分でのパンヌス及び血栓の形成を経て血管が閉塞する
という従来の考えからは到底予測し難いものである。
【0031】本発明の人工血管のうち末端部が編物、織
物などの管状材料のみからなるものは、漏血防止のため
に、血液、フィブリン糊等によるプレクロッティング処
理を施してから生体血管と吻合する。しかし、透水性の
低い編物、織物などの管状材料を用いる場合は、プレク
ロッティング処理を施さなくてもよい。
【0032】本発明の人工血管のうち末端部が管状材料
並びに生分解性物質からなるものはプレクロッティング
処理なしで生体血管と吻合することができる。
【0033】本発明の人工血管のうち、一方の末端のみ
が管状材料並びに場合により用いられる生分解性物質か
らなるものは、他方の末端を適用部位に応じて自由に切
断できるので、長さを調節することができる。
【0034】本発明の人工血管は、吻合部でのパンヌス
渦形成による副作用を最小限にとどめ、かつ抗血栓性・
耐穿刺性等の機能を満足するので、人工腎臓透析患者の
ブラッドアクセスのための内シャントに好適に用いられ
る。
【0035】本発明の実施態様を以下に列記する。 (1)少なくとも管内面に抗血栓性高分子材料層が露出
し、かつ少なくとも一方の管末端部が繊維の管状集合体
からなることを特徴とする人工血管。 (2)少なくとも管内面に抗血栓性高分子材料層が露出
し、かつ少なくとも一方の管末端部が繊維の管状集合体
および生分解性物質からなることを特徴とする人工血
管。 (3)繊維の管状集合体を高分子材料層で被覆してなる
人工血管において、少なくとも一方の末端部は繊維の管
状集合体が露出した状態であり、その他の部分の前記繊
維の管状集合体は少なくともその内面が抗血栓性高分子
材料層で被覆されていることを特徴とする人工血管。 (4)繊維の管状集合体を高分子材料層で被覆してなる
人工血管において、少なくとも一方の末端部における前
記高分子材料層は生分解性高分子材料で構成されてお
り、その他の部分の前記高分子材料層は抗血栓性高分子
材料で構成されていることを特徴とする人工血管。 (5)生分解性物質が脂肪酸ポリエステル、コラーゲン
またはゼラチンのうち少なくとも1つである前項
(1)、(2)、(3)または(4)の人工血管。 (6)生分解性物質が3−ヒドロキシブチレート単位と
4−ヒドロキシブチレート単位とを含有するポリエステ
ル共重合体である前項(5)の人工血管。 (7)3HB・4HBポリエステル共重合体の数平均分
子量が20,000〜5,000,000である前項
(6)の人工血管。 (8)3HB・4HBポリエステル共重合体の4HB単
位含有量が30〜99モル%である前項(6)または
(7)の人工血管。 (9)3HB・4HBポリエステル共重合体の融点が3
7〜185℃である前項(6)、(7)または(8)の
人工血管。 (10)前記繊維の管状集合体が非生体吸収性物質で形
成されたものである前項(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、(8)または(9)
の人工血管。 (11)前記非生体吸収性物質が、ポリエステル、ポリ
エーテルエステル、ポリウレタン、ナイロン、レーヨ
ン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、
綿、絹よりなる群から選ばれた有機材料である前項
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)または(10)の人工血管。 (12)前記非生体吸収性物質が、ポリエステルである
前項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)または(1
1)の人工血管。 (13)前記「繊維の管状集合体」における各構成繊維
が約5〜5000μmの間隔を有するものである前項
(10)、(11)または(12)の人工血管。 (14)前記抗血栓性高分子材料がポリウレタンである
前項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(1
1)、(12)または(13)の人工血管。 (15)前記「繊維の管状集合体」よりなる管末端部の
長さが1mm〜5cmである前項(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)、(10)、(11)または(12)の人工血
管。 (16)前記「繊維の管状集合体」および生分解性物質
からなる管末端部の長さが1mm〜5cmである前項
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
(8)、(9)、(10)、(11)または(12)の
人工血管。 (17)内シャント用である前項(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)、(10)、(11)、(12)、(13)また
は(14)の人工血管。
【0036】
【実施例】以下、参考例、実施例、試験例に基づいて、
本発明を具体的に説明する。
【0037】参考例(3HB・4HBポリエステル共重
合体の製造) 培地A〔酵母エキス10g、ポリペプトン10g、肉エ
キス5g、(NH42SO4 5gを脱イオン水に溶解し
て1リットルとし、pH7.0に調整したもの〕200
mlを2リットルのフラスコに入れ、菌体〔アルカリゲ
ネス ユウトロファス(ATCC17699)〕を28
℃で24時間培養し、遠心分離により菌体B0を分離し
た。
【0038】培地B(Na2HPO4 4.4g、KH2
4 1.2g、MgSO4 0.2g、4−ヒドロキシ酪
酸ナトリウム15.0g、クエン酸ナトリウム5.0g
を脱イオン水に溶解して1リットルとし、pH7.0に
調整したもの)1リットル当たり菌体B0の4gを懸濁
させた。この懸濁液100mlを500mlの坂口フラ
スコに入れ、28℃で48時間培養し、遠心分離により
菌体B1を分離した。
【0039】得られた菌体B1を蒸留水で洗浄し、これ
を減圧乾燥して乾燥菌体Bd1を得た。このようにして
得られた乾燥菌体Bd1から熱クロロホルムでポリエス
テル共重合体を抽出し、抽出液を濃縮後、多量のヘキサ
ンに滴下して該共重合体を沈殿させ、この沈殿をろ取、
乾燥して共重合体を分離し、3HB・4HBポリエステ
ル共重合体を得た。
【0040】3HB・4HBポリエステル共重合体は、
収量が1.0g/リットル、組成が4HB80%、3H
B20%、融点は53℃、数平均分子量は約600,0
00であった。なお、組成は 1H−NMR〔溶媒(1)
CDCl3〕で分析し、数平均分子量はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー法によるポリスチレン標準試
料換算値で示した。
【0041】実施例1 市販のポリエステル製人工血管用管状材料a1(内径6
mm、3デニール、繊維間隔:横25μm、縦50μ
m)を長さ5.5cmに切断した(図1参照)。このポ
リエステル製人工血管の透水性は4000ml/cm2
/min/120mmHgであった。
【0042】人工血管用管状材料の中央部3.5cm
を、パスツールピペットを用いて、ポリエーテル型セグ
メント化ポリウレタン(Pellethane 236
3 90AE,Dow Chemical 社製)の1
gを100mlのテトラヒドロフラン(以下、THFと
いう。)に溶解して得られる溶液〔この溶液の濃度を1
(w/v)%と表す。〕で内側から含浸させ、次いでヘ
キサン溶媒中に漬けて、THF溶液中のポリエーテル型
セグメント化ポリウレタンを析出させるとともにTHF
を除去し、窒素気流中で乾燥した。前記のTHF溶液含
浸〜乾燥の操作を3回くり返しポリエステル製人工血管
用管状材料1の中央部内面にポリエーテル型セグメント
化ポリウレタン層2を形成した。ついでテフロン製の棒
(外径8mm)にはめ、内側からポリウレタンが被覆さ
れた領域を、パスツールピペットを用いて、ポリエーテ
ル型セグメント化ポリウレタンの2(w/v)%THF
溶液で外側から含浸させ、次いでヘキサン溶媒中に漬け
て、THF溶液中のポリエーテル型セグメント化ポリウ
レタンを析出させるとともにTHFを除去し、窒素気流
中で乾燥した。上記のTHF溶液含浸〜乾燥の操作を5
回くり返して、ポリエステル製人工血管用管状材料1の
中央部外面にポリエーテル型セグメント化ポリウレタン
層2′を形成し、人工血管a2を得た。これを試料a2
とした。
【0043】試料a2の中央部の透水性は0ml/cm
2/min/120mmHgであった。
【0044】実施例2 実施例1と同じ方法で得られた人工血管a2の両末端部
(各1cm)を、パスツールピペットを用いて、参考例
で得られた3HB・4HBポリエステル共重合体の1
(w/v)%ベンゼン溶液で外側から含浸させ、次いで
ヘキサン溶媒中に漬けて、ベンゼン溶液中の3HB・4
HBポリエステル共重合体を析出させるとともにベンゼ
ンを除去し、窒素気流中で乾燥した。上記のベンゼン溶
液含浸〜乾燥の操作を3回くり返した。これにより人工
血管a2の両末端部の内面に3HB・4HBポリエステ
ル共重合体層3を形成した。次いで両末端部の外周にポ
リエステルメッシュを巻き付け、3HB・4HBポリエ
ステル共重合体の2(w/v)%ベンゼン溶液中に片方
の末端を浸し、このものを凍結乾燥した。同様にして、
反対側の末端を浸し、凍結乾燥した。その後、外周のポ
リエステルメッシュを剥離し、人工血管a2の両末端部
の外面に3HB・4HBポリエステル共重合体の多孔質
層4を形成した。得られた積層品をテフロン製の棒から
外して試料a3を得た(図3参照)。
【0045】試料a3の透水性は、末端部が30ml/
cm2/min/120mmHg、中央部が0ml/c
2/min/120mmHgであった。
【0046】実施例3 実施例1と同様にして人工血管a2を得た後、両末端部
(端から各1cm)をパスツールピペットを用いて、ゼ
ラチン(新田ゼラチン製、G−0177P)0.5gを
温水10mlに溶解して得られる5(w/v)%の溶液
を、塗布し、冷却して、塗布したゼラチンをゲル化させ
た。次に2%グルタルアルデヒド水溶液に1日浸漬して
ゼラチンを架橋した後、脱イオン水で洗浄し、試料a4
とした。試料a4の透水性は、末端部が20ml/cm
2/min/120mmHg、中央部が0ml/cm2
min/120mmHgであった。
【0047】比較例1 実施例1で用意した長さ5.5cmの人工血管をそのま
ま試料a1とした(図1参照)。
【0048】比較例2 実施例1と同様にして人工血管a1の内面および外面の
全体をポリエーテル型セグメント化ポリウレタン層2、
2′で被覆し、試料bを得た。透水性は0ml/cm2
/min/120mmHgであった(図4参照)。
【0049】試験例 試料a1〜a3は40℃でエチレンオキサイドガスを用
いて滅菌した後、また試料a4は、ゼラチンの溶媒を水
からエチレングリコールに置換し、40℃でエチレンオ
キサイドガスを用いて滅菌し、最後にエチレングリコー
ルを生理食塩水に置換した後、雑種成犬の腹部大動脈に
試料a1、a2、a3、a4及びbを吻合した。試料a
1およびa2は漏血を防止するためにプレクロッティン
グ処理を行った。試料a3、a4およびbはプレクロッ
ティング処理なしで吻合可能であった。
【0050】10週間後に麻酔下に脱血死させ、開胸し
て評価した。試料a2(実施例1)、a3(実施例2)
は良好に開存しており、吻合部での生体組織との接着も
良好であった。また、異物反応はみられなかった。
【0051】試料a1(比較例1)も開存しており、吻
合部での生体組織との接着は良好であったが、中央部側
では血液凝固物層のやや厚い部分がところどころに観察
された。
【0052】試料b(比較例2)も開存していたが、末
梢側吻合部でのパンヌス形成による吻合部狭窄が顕著に
見られた。
【0053】ヘマトキシリン−エオジン染色により組織
学的に観察した結果、試料a2(実施例1)、a3(実
施例2)、a4(実施例3)では吻合部から生体組織が
3mm伸展しており、更に中央部側に厚さ約1mmの薄
い血液凝固物層が安定に形成していた。吻合部から生体
組織が伸展している部分では器質化が進み、試料a3
(実施例2)では3HB・4HBポリエステル共重合体
は大部分が分解吸収されていた。試料a4(実施例3)
では、やや異物反応が強かったがゼラチンの大部分が分
解吸収されている。
【0054】試料a1(比較例1)では、吻合部近傍で
は試料a2(実施例1)と同様の組織像を示したが、中
央部側では厚さ2〜3mmの血液凝固物層が確認され
た。
【0055】試料b(比較例2)では、末梢側吻合部の
パンヌス部での血栓の形成及び繊維芽細胞を中心とする
細胞の侵入が確認された。
【0056】
【発明の効果】本発明の人工血管は、抗血栓性、耐穿刺
性等の機能と生体血管との吻合部における生体組織との
良好な接着性とを併せ持つ。本発明の人工血管は、人工
腎臓透析患者のブラッドアクセスのための内シャントに
好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人工血管用管状材料の長手方向断面図であり、
これは比較例1の人工血管(a1)の長手方向断面図で
もある。
【図2】本発明実施例1の人工血管(a2)の長手方向
断面図である。
【図3】本発明実施例2の人工血管(a3)の長手方向
断面図である。
【図4】本発明比較例2の人工血管(b)の長手方向断
面図である。
【符号の説明】
1 人工血管用管状材料 2 抗血栓性高分子材料層 2′ 抗血栓性高分子材料層 3 生分解性高分子材料層(3HB・4HBポリエステ
ル共重合体層) 4 多孔質の生分解性高分子材料層(多孔質のポリエス
テル共重合体層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも管内面に抗血栓性高分子材料
    層が露出し、かつ少なくとも一方の管末端部が繊維の管
    状集合体からなることを特徴とする人工血管。
  2. 【請求項2】 少なくとも管内面に抗血栓性高分子材料
    層が露出し、かつ少なくとも一方の管末端部が繊維の管
    状集合体および生分解性物質からなることを特徴とする
    人工血管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160091403A (ko) 2014-02-12 2016-08-02 도레이 카부시키가이샤 인공혈관
WO2018066476A1 (ja) 2016-10-07 2018-04-12 東レ株式会社 筒状織物
WO2018181918A1 (ja) 2017-03-31 2018-10-04 東レ株式会社 筒状構造体

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