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JPH07252252A - 5−(4−ピリジル)オキサゾールの製造法 - Google Patents

5−(4−ピリジル)オキサゾールの製造法

Info

Publication number
JPH07252252A
JPH07252252A JP27078894A JP27078894A JPH07252252A JP H07252252 A JPH07252252 A JP H07252252A JP 27078894 A JP27078894 A JP 27078894A JP 27078894 A JP27078894 A JP 27078894A JP H07252252 A JPH07252252 A JP H07252252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxazole
pyridyl
formula
compound
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27078894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2519178B2 (ja
Inventor
Yusuke Yukimoto
裕介 行本
Hideaki Tsurumi
秀昭 鶴見
Toshiaki Tojo
俊明 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP27078894A priority Critical patent/JP2519178B2/ja
Publication of JPH07252252A publication Critical patent/JPH07252252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519178B2 publication Critical patent/JP2519178B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(5) 【化1】 で表わされる化合物を脱炭酸させて5−(4−ピリジ
ル)オキサゾールを製造する方法。 【効果】 本発明の製造法によれば、セファロスポリン
化合物の製造中間体である5−(4−ピリジル)オキサ
ゾールを高収率で純度よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセファロスポリン化合物
の製造中間体として有用な5−(4−ピリジル)オキサ
ゾールの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】5−(4−ピリジル)オキサゾール(以
下、POXと称す)は、特開昭61−7280号公報に
示されるセファロスポリン化合物の製造中間体として重
要な化合物である。
【0003】かかるPOXの製造法としては1)4−ピ
リジンアルデヒドとトシルメチルイソシアニドを縮合さ
せる方法(Chem.Pharm.Bull.,27
巻,793頁,1979年)及び2)4−アセチルピリ
ジンよりアミノイソニコチノイルメタンを製造し、次い
でオルトギ酸エチルで閉環する方法(J.Org.Ch
em.,2261頁,1980年)が知られている。
【0004】しかしながら、上記の方法は(1)使用さ
れる原料化合物が高価なものである、(2)反応工程が
長い等の欠点を有するものであり、工業的に有利な製造
法ではないという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、安価で入手容易な原料化合物を用い、工業的有
利にPOXを製造する方法を提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実状に鑑み本発明
者らは、POXの新たな製造法を見出すべく鋭意研究し
た結果、本発明を完成した。
【0007】本発明は次の反応式によって示される。
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Rはアルキル基を示す)
【0010】すなわち、本発明は、イソシアノ酢酸エス
テル(2)にイソニコチン酸(3)の活性体を反応させ
て5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸
エステル(4)となし、次いでこれを加水分解して5−
(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸(5)
となし、更にこれを脱炭酸させてPOX(1)を製造す
る方法である。
【0011】式(2)及び式(4)中のRで示されるア
ルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル等が挙げら
れる。イソニコチン酸活性体とは、イソニコチン酸に比
べより反応性が高い化合物を意味し、その例としてはイ
ソニコチン酸の酸クロリド、ピバリン酸等の有機酸との
混合酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−
ヒドロキシベンゾトリアゾール等との活性エステル、ビ
ルスマイヤー試薬との複合体を、好ましくはイソニコチ
ン酸クロリドを挙げることができる。かかるイソニコチ
ン酸活性体は、イソシアノ酢酸エステルに対し、通常等
モル以上が使用される。イソシアノ酢酸エステルとイソ
ニコチン酸活性体との反応は、塩基の存在下、適当な有
機溶媒中で行うことができる。反応は、通常0〜50℃
で数時間〜数日間行われる。塩基としてはトリエチルア
ミン、トリブチルアミン等の有機塩基、第三級ブトキシ
カリウム等のアルコラート、リチウムハイドライド等の
アルカリ金属水素化物等の無機塩基を、好ましくはトリ
エチルアミンを挙げることができる。該塩基はイソニコ
チン酸活性体に対し、通常等モル以上、好ましくは約4
倍モル使用される。溶媒としてはジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素等が使用可
能である。該溶媒は単独で又は混合して用いられ、通常
イソシアノ酢酸エステル1重量部に対し、約20重量部
使用される。
【0012】上記反応によって生成する式(4)の化合
物は通常の加水分解反応、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化リウチム等の無機塩基の存在下水又は含水アルコー
ル中、室温〜約50℃で数分間〜数時間反応させること
により式(5)の化合物に導くことができる。無機塩基
は式(4)の化合物に対し、通常等モル以上使用され
る。また、溶媒は式(4)の化合物1重量部に対し、通
常約2〜約10倍容量、好ましくは約3〜約6倍容量使
用される。
【0013】得られる式(5)の化合物を通常の脱炭酸
反応、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等の溶媒中、銅粉末等の金属粉末及びピリジン等の
有機塩基の存在下、約150〜約200℃で約30分〜
約5時間加熱するか、又はグリセリンもしくはエチレン
グリコール等の溶媒中、約150〜約200℃で約30
分〜約5時間加熱することにより容易に目的とするPO
Xを製造することができる。金属粉末の使用量は特に限
定されず、一般には式(5)の化合物1重量部に対し、
約0.05重量部である。また、有機塩基の使用量は特
に限定されず、後処理の簡便さからなるべく少量にする
ことが望ましい。更に溶媒の使用量は特に限定されず、
通常式(5)の化合物1重量部に対し、約10重量部使
用される。
【0014】
【発明の効果】本発明の製造法により、POXを経済的
に有利に高収率で純度よく製造することができる。従っ
て、本発明はPOXの製造法として優れたものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0016】実施例1 イソニコチン酸18.5gにチオニルクロリド27.1
mlを加え2時間攪拌した。これにジイソプロピルエーテ
ル100mlを加え析出するイソニコチン酸クロリドを濾
取した。これとは別にエチル イソシアノアセテート1
3.6gにジメチルホルムアミド300ml、トリエチル
アミン67.3mlを加え氷冷した。この溶液に先のイソ
ニコチン酸クロリドを添加し、氷冷のまま1時間攪拌し
た。溶媒を留去し得られた残渣に水を加え、ジクロルメ
タンにて抽出した。ジクロルメタン相を硫酸マグネシウ
ムにて乾燥後乾固した。これをジイソプロピルエーテル
より再結晶し、22.4gの5−(4−ピリジル)オキ
サゾール−4−カルボン酸エチルエステルを得た。
【0017】 IR νmax KBr cm-1:1720,1630,159
0. NMR(CDCl3):δ 1.44(3H,t,J=7.0Hz),4.46(2
H,d,J=7.0Hz),8.04(2H,dd,J
=6.1Hz,1.5Hz),8.10(1H,s),
8.77(2H,dd,J=6.1Hz,1.5H
z).
【表1】元素分析 C111023 計算値 C60.54,H4.62,N12.84 実験値 C60.42,H4.71,N12.91 融点 51.0℃
【0018】実施例2 エチル イソシアノアセテートの代わりにメチル イソ
シアノアセテートを9.9g使用して実施例1と同様に
反応させ、5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カ
ルボン酸メチルエステル17.8gを得た。
【0019】 IR νmax KBr cm-1:1720,1605,158
0. NMR(CDCl3):δ 4.00(3H,s),8.03(1H,s),8.0
6(2H,dd,J=6Hz,1.5Hz),8.80
(2H,dd,J=6Hz,1.5Hz).
【表2】元素分析 C10823 計算値 C58.82,H3.95,N13.72 実験値 C59.02,H3.98,N13.81 融点 117.6℃
【0020】実施例3 溶媒をジメチルホルムアミドからテトラヒドロフランに
代え、室温にて48時間反応を行う以外は実施例1と同
様にして5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カル
ボン酸エチルエステル23.0gを得た。
【0021】実施例4 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸エ
チルエステル4.4gに水13ml、水酸化ナトリウム8
00mgを加え室温にて30分間攪拌した。これにイソプ
ロピルアルコール10mlを加え析出晶を濾取し、5−
(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸ソーダ
塩・2水和物4.2gを得た。
【0022】IR νmax KBr cm-1:1600. NMR(D2O):δ 7.88(2H,dd,J=1.5Hz,6.3H
z),8.20(1H,s),8.56(2H,dd,
J=1.5Hz,6.3Hz).
【表3】元素分析 C9523Na・2H2O 計算値 C43.55,H3.66,N11.29 実験値 C43.28,H3.51,N11.43 融点 300℃以上 このソーダ塩4.2gに水25mlを加え溶解し、次いで
酢酸1mlを加え析出晶を濾取し、5−(4−ピリジル)
オキサゾール−4−カルボン酸3.2gを得た。
【0023】IR νmax KBr cm-1:1610,155
0.
【表4】元素分析 C9623 計算値 C56.84,H3.18,N14.73 実験値 C56.64,H3.37,N14.75 融点 260℃(分解)
【0024】実施例5 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸
3.2gにジメチルホルムアミド35ml、銅粉末160
mg、ピリジン1mlを加えて5時間加熱還流した。このも
のを氷冷後不溶物を濾去し、減圧下溶媒を留去した。得
られる残渣を通常の操作にて精製し、4−(5−オキサ
ゾール)ピリジン1.7gを得た。このものは標品とI
R、NMR、融点が一致した。
【0025】実施例6 5−(4−ピリジル)オキサゾール−4−カルボン酸エ
チルエステル10.9gに水60ml、水酸化リチウム・
1水和物2.1mgを加え30分攪拌後、酢酸2.9mlを
加え析出物を濾取した。これを実施例5と同様にジメチ
ルホルムアミド、銅粉末、ピリジンと共に加熱後精製
し、4−(5−オキサゾール)ピリジン3.8gを得
た。このものは標品とIR、NMR、融点が一致した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(5) 【化1】 で表わされる化合物を脱炭酸させることを特徴とする5
    −(4−ピリジル)オキサゾールの製造法。
  2. 【請求項2】 式 CN-CH2CO2R(2)(式中、Rはアル
    キル基を示す)で表わされる化合物とイソニコチン酸活
    性体とを反応せしめて式(4) 【化2】 (式中、Rは式(2)と同じものを示す)で表わされる
    化合物となし、次いでこれを加水分解して式(5) 【化3】 で表わされる化合物となし、更にこれを脱炭酸させるこ
    とを特徴とする5−(4−ピリジル)オキサゾールの製
    造法。
JP27078894A 1994-11-04 1994-11-04 5−(4−ピリジル)オキサゾ―ルの製造法 Expired - Lifetime JP2519178B2 (ja)

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