JPH07246909A - 年少者用の衝撃吸収ベルト - Google Patents
年少者用の衝撃吸収ベルトInfo
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- JPH07246909A JPH07246909A JP6805594A JP6805594A JPH07246909A JP H07246909 A JPH07246909 A JP H07246909A JP 6805594 A JP6805594 A JP 6805594A JP 6805594 A JP6805594 A JP 6805594A JP H07246909 A JPH07246909 A JP H07246909A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D1/00—Woven fabrics designed to make specified articles
- D03D1/0005—Woven fabrics for safety belts
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T442/00—Fabric [woven, knitted, or nonwoven textile or cloth, etc.]
- Y10T442/30—Woven fabric [i.e., woven strand or strip material]
- Y10T442/3179—Woven fabric is characterized by a particular or differential weave other than fabric in which the strand denier or warp/weft pick count is specified
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両等の衝撃時に体重の軽い子供や年少者等
の乗員の初期拘束を迅速に行う。またヒューズ伸び量を
大きくしてヒューズ荷重を長く維持でき、傷害値(HI
C)を軽減する。安全性に優れた年少者用衝撃吸収ベル
トを提供する。 【構成】 付加組材15を縦糸13の長手方向に沿って
順次織成される上下の横糸14,14間で夫々挾持す
る。衝撃荷重が加えられた際に付加組材をその長手方向
に沿ってランダムに破断させる。付加組材を、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下の高
強力、高モジュラス繊維から形成する。衝撃吸収ベルト
の引張強さを500kgf 以下、伸度(220kgf 時)7
%以上、仕事量(220kgf 時)10kgf ・m/m 以上に
形成する。
の乗員の初期拘束を迅速に行う。またヒューズ伸び量を
大きくしてヒューズ荷重を長く維持でき、傷害値(HI
C)を軽減する。安全性に優れた年少者用衝撃吸収ベル
トを提供する。 【構成】 付加組材15を縦糸13の長手方向に沿って
順次織成される上下の横糸14,14間で夫々挾持す
る。衝撃荷重が加えられた際に付加組材をその長手方向
に沿ってランダムに破断させる。付加組材を、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下の高
強力、高モジュラス繊維から形成する。衝撃吸収ベルト
の引張強さを500kgf 以下、伸度(220kgf 時)7
%以上、仕事量(220kgf 時)10kgf ・m/m 以上に
形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車及び飛行機等の
高速走行時の衝撃や衝突及び落下の際に乗員を保護する
年少者用のシートベルト装置、チャイルドシートのシー
トベルト装置等に適用することができる年少者用の衝撃
吸収ベルトに関し、更に詳細に説明すると、縦糸と横糸
を基本組材として織成して構成され、前記ベルトの縦糸
の長手方向に沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付
加組材が横糸の長さ方向に適宜の間隔で挿入され、該低
伸度高強力糸からなる付加組材は前記縦糸の長手方向に
沿って順次織成される上下の横糸間で夫々挾持され、前
記ベルトに衝撃荷重が加えられた場合に、前記低伸度高
強力糸からなる付加組材が破断するようになされた年少
者用の衝撃吸収ベルトに関する。
高速走行時の衝撃や衝突及び落下の際に乗員を保護する
年少者用のシートベルト装置、チャイルドシートのシー
トベルト装置等に適用することができる年少者用の衝撃
吸収ベルトに関し、更に詳細に説明すると、縦糸と横糸
を基本組材として織成して構成され、前記ベルトの縦糸
の長手方向に沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付
加組材が横糸の長さ方向に適宜の間隔で挿入され、該低
伸度高強力糸からなる付加組材は前記縦糸の長手方向に
沿って順次織成される上下の横糸間で夫々挾持され、前
記ベルトに衝撃荷重が加えられた場合に、前記低伸度高
強力糸からなる付加組材が破断するようになされた年少
者用の衝撃吸収ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車及び飛行機等の乗員の
保護装置としてシートベルト装置が知られている。この
シートベルト装置に適用されるシートベルト1は、図4
に示す如く、縦糸2と横糸3とを基本組材として織成し
た2/2綾織り、4/4綾織り等より形成されている。
保護装置としてシートベルト装置が知られている。この
シートベルト装置に適用されるシートベルト1は、図4
に示す如く、縦糸2と横糸3とを基本組材として織成し
た2/2綾織り、4/4綾織り等より形成されている。
【0003】従来の成人用のシートベルト1は一例とし
て、縦糸2が原糸繊度1000〜1500de、破断強度
8〜10g/de、伸度10〜20%、のものが用いら
れ、また横糸3は原糸繊度500〜750de、破断強度
5〜7g/de、伸度15〜25%のものが用いられてい
る。
て、縦糸2が原糸繊度1000〜1500de、破断強度
8〜10g/de、伸度10〜20%、のものが用いら
れ、また横糸3は原糸繊度500〜750de、破断強度
5〜7g/de、伸度15〜25%のものが用いられてい
る。
【0004】また、近時特公昭54−20732号公
報、及び特開昭60−261474号公報等に衝撃吸収
用ベルトとしてのエネルギー吸収ベルトが示されてい
る。前記特公昭54−20732号公報に示されている
エネルギー吸収ベルトは、ベルトのタテ糸に2種以上の
異なった原糸を使用し、且つその中の少なくとも1種の
原糸として芳香族ポリアミド繊維もしくは芳香族ポリヒ
ドラジドーポリアミド共重合繊維を使用したものであ
る。
報、及び特開昭60−261474号公報等に衝撃吸収
用ベルトとしてのエネルギー吸収ベルトが示されてい
る。前記特公昭54−20732号公報に示されている
エネルギー吸収ベルトは、ベルトのタテ糸に2種以上の
異なった原糸を使用し、且つその中の少なくとも1種の
原糸として芳香族ポリアミド繊維もしくは芳香族ポリヒ
ドラジドーポリアミド共重合繊維を使用したものであ
る。
【0005】また、特開昭60−261474号公報に
示されているエネルギー吸収ベルトは、基礎素材と、そ
れに組合わせた少なくとも1種の付加素材から成り、同
一の力をかけた時基礎素材が少なくとも1種の付加素材
より大きく変形できるようになされている。これらのベ
ルトは衝突エネルギーを吸収する際、塑性変形し得るよ
うになされているものである。
示されているエネルギー吸収ベルトは、基礎素材と、そ
れに組合わせた少なくとも1種の付加素材から成り、同
一の力をかけた時基礎素材が少なくとも1種の付加素材
より大きく変形できるようになされている。これらのベ
ルトは衝突エネルギーを吸収する際、塑性変形し得るよ
うになされているものである。
【0006】また、本出願人は、先に成人用の衝撃吸収
ベルトとして、特願平4−118315号、特願平4−
118316号、特願平5−96743号を提案してい
る。これらの衝撃吸収ベルトは成人用のシートベルト装
置に適用するもので、引張強さが2300kgf と大きく
設定されている。
ベルトとして、特願平4−118315号、特願平4−
118316号、特願平5−96743号を提案してい
る。これらの衝撃吸収ベルトは成人用のシートベルト装
置に適用するもので、引張強さが2300kgf と大きく
設定されている。
【0007】本発明に係る衝撃吸収ベルトの基礎となる
織成構造を示す図1及び図2を参照して、この衝撃吸収
ベルトを説明すると、前記衝撃吸収ベルト11は縦糸1
3と横糸14を基本組材12として織成して構成され、
また衝撃吸収用ベルト11の前記縦糸13の長手方向に
沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付加組材15が
横糸14の長さ方向に適宜の間隔で挿入されている。
織成構造を示す図1及び図2を参照して、この衝撃吸収
ベルトを説明すると、前記衝撃吸収ベルト11は縦糸1
3と横糸14を基本組材12として織成して構成され、
また衝撃吸収用ベルト11の前記縦糸13の長手方向に
沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付加組材15が
横糸14の長さ方向に適宜の間隔で挿入されている。
【0008】前記低伸度高強力糸からなる付加組材15
は前記縦糸13の長手方向に沿って順次織成される上下
の横糸14間で夫々挾持され、前記ベルト11に衝撃荷
重が加えられた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付
加組材15が破断し、エネルギーを吸収するようになさ
れている。
は前記縦糸13の長手方向に沿って順次織成される上下
の横糸14間で夫々挾持され、前記ベルト11に衝撃荷
重が加えられた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付
加組材15が破断し、エネルギーを吸収するようになさ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の成人用のシート
ベルト装置のシートベルトにおいては、ベルトの長手方
向の伸度が3〜8%の低伸度であっても、シートベルト
リトラクタによる巻取軸のベルト引出回転が停止した後
の伸び出しが発生するため乗員の初期拘束が遅れ、乗員
を十分に保護拘束することができない欠点を有してい
た。
ベルト装置のシートベルトにおいては、ベルトの長手方
向の伸度が3〜8%の低伸度であっても、シートベルト
リトラクタによる巻取軸のベルト引出回転が停止した後
の伸び出しが発生するため乗員の初期拘束が遅れ、乗員
を十分に保護拘束することができない欠点を有してい
た。
【0010】また図5に示す如く、ポリエステル繊維を
用いたシートベルトの荷伸特性より明らかな如く、初期
立ち上がりが緩やかで、乗員の初期拘束が遅れ、乗員を
十分に保護拘束することができないものであった。ま
た、伸び出し防止としてリトラクタの出口ロック機構が
あるが、高価であり且つベルト切れの虞れを有してい
た。
用いたシートベルトの荷伸特性より明らかな如く、初期
立ち上がりが緩やかで、乗員の初期拘束が遅れ、乗員を
十分に保護拘束することができないものであった。ま
た、伸び出し防止としてリトラクタの出口ロック機構が
あるが、高価であり且つベルト切れの虞れを有してい
た。
【0011】また特開昭54−20732号公報に示さ
れるエネルギー吸収ベルトはタテ糸原糸を通常の織縮み
率より少なく織成したものと、通常の織縮み率より多い
状態で織成したものとから構成されている。通常の織縮
み率より少ないタテ糸原糸により第1次立ち上がりが得
られるが、織縮み率が少ないとはいえ織成構成であるた
め伸びが発生し、第1次立ち上がり、即ち乗員の初期拘
束が遅れる欠点を有し、傷害値(HIC)を軽減するこ
とができない欠点を有していた。
れるエネルギー吸収ベルトはタテ糸原糸を通常の織縮み
率より少なく織成したものと、通常の織縮み率より多い
状態で織成したものとから構成されている。通常の織縮
み率より少ないタテ糸原糸により第1次立ち上がりが得
られるが、織縮み率が少ないとはいえ織成構成であるた
め伸びが発生し、第1次立ち上がり、即ち乗員の初期拘
束が遅れる欠点を有し、傷害値(HIC)を軽減するこ
とができない欠点を有していた。
【0012】また特開昭60−261474号公報に示
されるエネルギー吸収ベルトはベルトを形成する基礎素
材及び付加素材に、遅くとも組合わせ加工の際に機械的
な及び/または加熱手段による前処理を行うことにより
異なる伸長特性を与えていた。この機械的な前処理は延
伸、収縮及び/または撚りによる機械的な加工により、
所定の基準伸張値に設定するものである。
されるエネルギー吸収ベルトはベルトを形成する基礎素
材及び付加素材に、遅くとも組合わせ加工の際に機械的
な及び/または加熱手段による前処理を行うことにより
異なる伸長特性を与えていた。この機械的な前処理は延
伸、収縮及び/または撚りによる機械的な加工により、
所定の基準伸張値に設定するものである。
【0013】また加熱手段による前処理は、前記素材を
温熱状態で延伸、収縮させ、次いで冷却するものであ
る。従って衝撃吸収ベルトを簡易に形成することができ
ず、コストアップとなる欠点を有し、またベルトの伸び
により乗員の初期拘束性が悪く、エネルギーの吸収が十
分に行えず、乗員に加えられる衝撃を十分に緩和するこ
とができないものであった。
温熱状態で延伸、収縮させ、次いで冷却するものであ
る。従って衝撃吸収ベルトを簡易に形成することができ
ず、コストアップとなる欠点を有し、またベルトの伸び
により乗員の初期拘束性が悪く、エネルギーの吸収が十
分に行えず、乗員に加えられる衝撃を十分に緩和するこ
とができないものであった。
【0014】また、本出願人が先に提案した衝撃吸収ベ
ルトは成人用のシートベルト装置のシートベルトに適用
するものであり、体重の軽い子供や年少者においてはエ
ネルギー吸収性に乏しく、傷害値(HIC)の軽減効果
が小さいものであった。
ルトは成人用のシートベルト装置のシートベルトに適用
するものであり、体重の軽い子供や年少者においてはエ
ネルギー吸収性に乏しく、傷害値(HIC)の軽減効果
が小さいものであった。
【0015】本発明の目的は車両等の衝撃時に体重の軽
い子供や年少者等の乗員の初期拘束を迅速に行え、また
所定の設定荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重
を維持することができ、ヒューズ伸び量を大きくしてヒ
ューズ荷重を長く維持でき、傷害値(HIC)を軽減す
ることができる著しく安全性に優れた年少者用衝撃吸収
ベルトを提供するものである。
い子供や年少者等の乗員の初期拘束を迅速に行え、また
所定の設定荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重
を維持することができ、ヒューズ伸び量を大きくしてヒ
ューズ荷重を長く維持でき、傷害値(HIC)を軽減す
ることができる著しく安全性に優れた年少者用衝撃吸収
ベルトを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の年少
者用の衝撃吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として
織成して構成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿っ
て複数本の低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長
さ方向に適宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸から
なる付加組材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成さ
れる上下の横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷
重が加えられた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付
加組材が破断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベ
ルトにおいて、前記低伸度高強力糸からなる付加組材
は、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジ
ュラス繊維からなることを特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の年少
者用の衝撃吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として
織成して構成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿っ
て複数本の低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長
さ方向に適宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸から
なる付加組材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成さ
れる上下の横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷
重が加えられた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付
加組材が破断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベ
ルトにおいて、前記低伸度高強力糸からなる付加組材
は、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジ
ュラス繊維からなることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項2に記載の年少者用の衝撃
吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記基本組材の縦糸は総デニール40000de/cm
以下、好ましくは35000de/cm以下、原糸繊度20
00de以下、好ましくは1500de以下の高ηポリエス
テル繊維またはナイロンからなり、前記低伸度高強力糸
からなる付加組材は、総デニール12000de/cm以
下、原糸繊度1500de以下、好ましくは1100de以
下の全芳香族ポリエステル繊維または全芳香族ポリアラ
ミド繊維または炭素繊維の高強力、高モジュラス繊維か
らなることを特徴とする。
吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記基本組材の縦糸は総デニール40000de/cm
以下、好ましくは35000de/cm以下、原糸繊度20
00de以下、好ましくは1500de以下の高ηポリエス
テル繊維またはナイロンからなり、前記低伸度高強力糸
からなる付加組材は、総デニール12000de/cm以
下、原糸繊度1500de以下、好ましくは1100de以
下の全芳香族ポリエステル繊維または全芳香族ポリアラ
ミド繊維または炭素繊維の高強力、高モジュラス繊維か
らなることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項3に記載の年少者用の衝撃
吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好
ましくは1100de以下の全芳香族ポリエステル繊維ま
たは全芳香族ポリアラミド繊維または炭素繊維の高強
力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸収ベルトの
引張強さが1000kgf 以下、好ましくは500kgf 以
下、伸度(220kgf 時)5%以上、好ましくは7%以
上、仕事量(220kgf 時)5kgf ・m/m 以上、好まし
くは10kgf ・m/m 以上であることを特徴とする。
吸収ベルトは、縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好
ましくは1100de以下の全芳香族ポリエステル繊維ま
たは全芳香族ポリアラミド繊維または炭素繊維の高強
力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸収ベルトの
引張強さが1000kgf 以下、好ましくは500kgf 以
下、伸度(220kgf 時)5%以上、好ましくは7%以
上、仕事量(220kgf 時)5kgf ・m/m 以上、好まし
くは10kgf ・m/m 以上であることを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明の請求項1に記載の年少者用の衝撃吸収
ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材が縦
糸の長手方向に沿って順次織成される上下の横糸間で夫
々挾持され、この低伸度高強力糸からなる付加組材が、
総デニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de
以下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジュラ
ス繊維からなるので、前記ベルトに衝撃荷重が加えられ
た場合に、上下の横糸間で付加組材がより強力に挾持さ
れ、然も縦糸の長手方向に沿って挾持された状態とな
り、基本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手
方向に沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定
荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持する
ことができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重の
エネルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少
者等の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害
値を軽減することができるものである。
ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材が縦
糸の長手方向に沿って順次織成される上下の横糸間で夫
々挾持され、この低伸度高強力糸からなる付加組材が、
総デニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de
以下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジュラ
ス繊維からなるので、前記ベルトに衝撃荷重が加えられ
た場合に、上下の横糸間で付加組材がより強力に挾持さ
れ、然も縦糸の長手方向に沿って挾持された状態とな
り、基本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手
方向に沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定
荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持する
ことができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重の
エネルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少
者等の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害
値を軽減することができるものである。
【0020】本発明の請求項2に記載の年少者用の衝撃
吸収ベルトによれば、基本組材の縦糸が総デニール40
000de/cm以下、好ましくは35000de/cm以下、
原糸繊度2000de以下、好ましくは1500de以下の
高ηポリエステル繊維またはナイロンからなり、前記低
伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニール1200
0de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好ましくは1
100de以下の全芳香族ポリエステル繊維または全芳香
族ポリアラミド繊維または炭素繊維の高強力、高モジュ
ラス繊維からなるので、基本組材の縦糸の伸張に伴い、
付加組材がその長手方向に沿ってランダムに破断し、年
少者用の所定の設定荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間
一定荷重を維持することができ、ヒューズ荷重を長く維
持でき、衝撃荷重のエネルギーを吸収することができ
る。また衝撃時の年少者等の乗員に対する初期拘束性が
速く、年少者等の傷害値を軽減することができるもので
ある。
吸収ベルトによれば、基本組材の縦糸が総デニール40
000de/cm以下、好ましくは35000de/cm以下、
原糸繊度2000de以下、好ましくは1500de以下の
高ηポリエステル繊維またはナイロンからなり、前記低
伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニール1200
0de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好ましくは1
100de以下の全芳香族ポリエステル繊維または全芳香
族ポリアラミド繊維または炭素繊維の高強力、高モジュ
ラス繊維からなるので、基本組材の縦糸の伸張に伴い、
付加組材がその長手方向に沿ってランダムに破断し、年
少者用の所定の設定荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間
一定荷重を維持することができ、ヒューズ荷重を長く維
持でき、衝撃荷重のエネルギーを吸収することができ
る。また衝撃時の年少者等の乗員に対する初期拘束性が
速く、年少者等の傷害値を軽減することができるもので
ある。
【0021】本発明の請求項3に記載の年少者用の衝撃
吸収ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材
が、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエ
ステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素
繊維の高強力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸
収ベルトの引張強さが1000kgf 以下、好ましくは5
00kgf 以下、伸度(220kgf 時)5%以上、好まし
くは7%以上、仕事量(220kgf 時)5kgf・m/m 以
上、好ましくは10kgf ・m/m 以上であるので、基本組
材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に沿っ
てランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重(ヒュ
ーズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持することがで
き、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネルギ
ーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等の乗
員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を軽減
することができるものである。
吸収ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材
が、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエ
ステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素
繊維の高強力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸
収ベルトの引張強さが1000kgf 以下、好ましくは5
00kgf 以下、伸度(220kgf 時)5%以上、好まし
くは7%以上、仕事量(220kgf 時)5kgf・m/m 以
上、好ましくは10kgf ・m/m 以上であるので、基本組
材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に沿っ
てランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重(ヒュ
ーズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持することがで
き、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネルギ
ーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等の乗
員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を軽減
することができるものである。
【0022】
【実施例】以下本発明に係る年少者用の衝撃吸収ベルト
を図面を参照して詳述する。前述の如く、図1及び図2
は本発明に係る衝撃吸収ベルトの基礎となる織成構造の
概略を夫々示すもので、図示説明を省略する種々の年少
者用のシートベルト装置に適用することができる。また
衝撃感知時にシートベルトを巻き閉めるシートベルトテ
ンショナー付きのシートベルト装置に適用することもで
きる。
を図面を参照して詳述する。前述の如く、図1及び図2
は本発明に係る衝撃吸収ベルトの基礎となる織成構造の
概略を夫々示すもので、図示説明を省略する種々の年少
者用のシートベルト装置に適用することができる。また
衝撃感知時にシートベルトを巻き閉めるシートベルトテ
ンショナー付きのシートベルト装置に適用することもで
きる。
【0023】この年少者用の衝撃吸収ベルト11は縦糸
13と横糸14を基本組材12として織成して構成され
る。また年少者用の衝撃吸収ベルト11の前記縦糸13
の長手方向に沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付
加組材15が横糸14の長さ方向に適宜の間隔で挿入さ
れていること前述の通りである。
13と横糸14を基本組材12として織成して構成され
る。また年少者用の衝撃吸収ベルト11の前記縦糸13
の長手方向に沿って複数本の低伸度高強力糸からなる付
加組材15が横糸14の長さ方向に適宜の間隔で挿入さ
れていること前述の通りである。
【0024】前記低伸度高強力糸からなる付加組材15
は前記縦糸13の長手方向に沿って順次織成される上下
の横糸14,14間で夫々挾持されるように織成されて
いる。即ち、縦糸13に対して2本の横糸14,14が
織り込まれ、付加組材15は2本の横糸14,14で挟
まれ、基本組材12による締付圧を受けて把持されてい
る。
は前記縦糸13の長手方向に沿って順次織成される上下
の横糸14,14間で夫々挾持されるように織成されて
いる。即ち、縦糸13に対して2本の横糸14,14が
織り込まれ、付加組材15は2本の横糸14,14で挟
まれ、基本組材12による締付圧を受けて把持されてい
る。
【0025】尚本実施例では2/2綾織りで形成した場
合が示されているが4/4綾織りや、その他付加組材1
5を直線状態で挿入することができる織り方法を適宜適
用することができる。
合が示されているが4/4綾織りや、その他付加組材1
5を直線状態で挿入することができる織り方法を適宜適
用することができる。
【0026】前記基本組材12の縦糸13は、一例とし
て、総デニール40000de/cm以下、好ましくは35
000de/cm以下、原糸繊度2000de以下、好ましく
は1500de以下の高ηポリエステル繊維またはナイロ
ンからなり、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、
総デニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de
以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエステ
ル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素繊維
の高強力、高モジュラス繊維からなる。
て、総デニール40000de/cm以下、好ましくは35
000de/cm以下、原糸繊度2000de以下、好ましく
は1500de以下の高ηポリエステル繊維またはナイロ
ンからなり、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、
総デニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de
以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエステ
ル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素繊維
の高強力、高モジュラス繊維からなる。
【0027】また、基本組材12の横糸14は一例とし
て、総デニール15000de/cm以上、好ましくは20
000de/cm以上、原糸繊度1000de以上、好ましく
は250de以上のポリエステル繊維またはナイロンから
なり、少なくとも基本組材12の横糸デニール比率は2
7%以上、好ましくは36%以上である。
て、総デニール15000de/cm以上、好ましくは20
000de/cm以上、原糸繊度1000de以上、好ましく
は250de以上のポリエステル繊維またはナイロンから
なり、少なくとも基本組材12の横糸デニール比率は2
7%以上、好ましくは36%以上である。
【0028】前記低伸度高強力糸からなる付加組材15
は、総デニール12000de/cm以下、乾強力10g/
de以上、好ましくは20g/de以上、伸度10%以下、
好ましくは4%以下、原糸繊度1500de以下、好まし
くは1100de以下の全芳香族ポリエステル繊維(ポリ
アリレート)または全芳香族ポリアラミド繊維(パラ型
アラミド)または炭素繊維等の高強力、高モジュラス繊
維からなる。
は、総デニール12000de/cm以下、乾強力10g/
de以上、好ましくは20g/de以上、伸度10%以下、
好ましくは4%以下、原糸繊度1500de以下、好まし
くは1100de以下の全芳香族ポリエステル繊維(ポリ
アリレート)または全芳香族ポリアラミド繊維(パラ型
アラミド)または炭素繊維等の高強力、高モジュラス繊
維からなる。
【0029】前記衝撃吸収ベルトの引張強さが1000
kgf 以下、好ましくは500kgf 以下、伸度(220kg
f 時)5%以上、好ましくは7%以上、仕事量(220
kgf時)5kgf ・m/m 以上、好ましくは10kgf ・m/m
以上である。
kgf 以下、好ましくは500kgf 以下、伸度(220kg
f 時)5%以上、好ましくは7%以上、仕事量(220
kgf時)5kgf ・m/m 以上、好ましくは10kgf ・m/m
以上である。
【0030】前記基本組材12に付加組材15を挿入し
た衝撃吸収ベルト11の伸び試験における荷伸特性を図
3に示す。まず、衝撃吸収用ベルト11に引張荷重が加
えられると、初期拘束としての第1次立ち上がりaが得
られ、縦糸13により押圧された上下の横糸14,14
間で付加組材15がより強力に挾持され、しかも縦糸1
3の長手方向に沿って多数の位置で挾持された状態とな
り、基本組材12の縦糸13の伸張に伴い、所定のヒュ
ーズ荷重b点に達し、この時点で付加組材15がその長
手方向に沿ってランダムに破断するヒューズ伸び量cが
得られる。
た衝撃吸収ベルト11の伸び試験における荷伸特性を図
3に示す。まず、衝撃吸収用ベルト11に引張荷重が加
えられると、初期拘束としての第1次立ち上がりaが得
られ、縦糸13により押圧された上下の横糸14,14
間で付加組材15がより強力に挾持され、しかも縦糸1
3の長手方向に沿って多数の位置で挾持された状態とな
り、基本組材12の縦糸13の伸張に伴い、所定のヒュ
ーズ荷重b点に達し、この時点で付加組材15がその長
手方向に沿ってランダムに破断するヒューズ伸び量cが
得られる。
【0031】このヒューズ伸び量cの終了後、衝撃吸収
用ベルト11が荷重220kgを受けるd点まで伸びる。
前記付加組材15が破断するヒューズ伸び量cの間は複
数の付加組材15がその長手方向に沿って複数の位置で
ランダムに破断している状態にあり、破断間隔は2〜1
0cmであった。
用ベルト11が荷重220kgを受けるd点まで伸びる。
前記付加組材15が破断するヒューズ伸び量cの間は複
数の付加組材15がその長手方向に沿って複数の位置で
ランダムに破断している状態にあり、破断間隔は2〜1
0cmであった。
【0032】本発明によれば、基本組材の縦糸の長手方
向に沿って挿入された低伸度高強力糸からなる付加組材
が前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の横
糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えられ
た場合に、縦糸により押圧された上下の横糸間で付加組
材がより強力に挾持され、然も縦糸の長手方向に沿って
挾持された状態となり、基本組材の縦糸の伸張に伴い、
付加組材がその長手方向に沿ってランダムに破断し、ヒ
ューズ伸び量を大きくしてヒューズ荷重を長く維持で
き、衝撃荷重のエネルギーを吸収することができる。
向に沿って挿入された低伸度高強力糸からなる付加組材
が前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の横
糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えられ
た場合に、縦糸により押圧された上下の横糸間で付加組
材がより強力に挾持され、然も縦糸の長手方向に沿って
挾持された状態となり、基本組材の縦糸の伸張に伴い、
付加組材がその長手方向に沿ってランダムに破断し、ヒ
ューズ伸び量を大きくしてヒューズ荷重を長く維持で
き、衝撃荷重のエネルギーを吸収することができる。
【0033】
【発明の効果】以上が本発明の一実施例の構成である
が、本発明の請求項1に記載の年少者用の衝撃吸収ベル
トによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材が縦糸の
長手方向に沿って順次織成される上下の横糸間で夫々挾
持され、この低伸度高強力糸からなる付加組材が、総デ
ニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de以
下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジュラス
繊維からなるので、前記ベルトに衝撃荷重が加えられた
場合に、上下の横糸間で付加組材がより強力に挾持さ
れ、然も縦糸の長手方向に沿って挾持された状態とな
り、基本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手
方向に沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定
荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持する
ことができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重の
エネルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少
者等の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害
値を軽減することができるものである。
が、本発明の請求項1に記載の年少者用の衝撃吸収ベル
トによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材が縦糸の
長手方向に沿って順次織成される上下の横糸間で夫々挾
持され、この低伸度高強力糸からなる付加組材が、総デ
ニール12000de/cm以下、原糸繊度1500de以
下、好ましくは1100de以下の高強力、高モジュラス
繊維からなるので、前記ベルトに衝撃荷重が加えられた
場合に、上下の横糸間で付加組材がより強力に挾持さ
れ、然も縦糸の長手方向に沿って挾持された状態とな
り、基本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手
方向に沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定
荷重(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持する
ことができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重の
エネルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少
者等の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害
値を軽減することができるものである。
【0034】また、本発明の請求項2に記載の年少者用
の衝撃吸収ベルトによれば、基本組材の縦糸は総デニー
ル40000de/cm以下、好ましくは35000de/cm
以下、原糸繊度2000de以下、好ましくは1500de
以下の高ηポリエステル繊維またはナイロンからなり、
前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、全芳香族ポリ
エステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭
素繊維の高強力、高モジュラス繊維からなるので、基本
組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に沿
ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重(ヒ
ューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持することがで
き、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネルギ
ーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等の乗
員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を軽減
することができるものである。
の衝撃吸収ベルトによれば、基本組材の縦糸は総デニー
ル40000de/cm以下、好ましくは35000de/cm
以下、原糸繊度2000de以下、好ましくは1500de
以下の高ηポリエステル繊維またはナイロンからなり、
前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、全芳香族ポリ
エステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭
素繊維の高強力、高モジュラス繊維からなるので、基本
組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に沿
ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重(ヒ
ューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持することがで
き、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネルギ
ーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等の乗
員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を軽減
することができるものである。
【0035】本発明の請求項3に記載の年少者用の衝撃
吸収ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材
が、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエ
ステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素
繊維の高強力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸
収ベルトの引張強さが1000kgf 以下、好ましくは5
00kgf 以下、破断伸度(220kgf 時)5%以上、好
ましくは7%以上、仕事量(220kgf 時)5kgf ・m/
m 以上、好ましくは10kgf ・m/m 以上であるので、基
本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に
沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重
(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持すること
ができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネ
ルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等
の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を
軽減することができるものである。
吸収ベルトによれば、低伸度高強力糸からなる付加組材
が、総デニール12000de/cm以下、原糸繊度150
0de以下、好ましくは1100de以下の全芳香族ポリエ
ステル繊維または全芳香族ポリアラミド繊維または炭素
繊維の高強力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸
収ベルトの引張強さが1000kgf 以下、好ましくは5
00kgf 以下、破断伸度(220kgf 時)5%以上、好
ましくは7%以上、仕事量(220kgf 時)5kgf ・m/
m 以上、好ましくは10kgf ・m/m 以上であるので、基
本組材の縦糸の伸張に伴い、付加組材がその長手方向に
沿ってランダムに破断し、年少者用の所定の設定荷重
(ヒューズ荷重)で、所定時間一定荷重を維持すること
ができ、ヒューズ荷重を長く維持でき、衝撃荷重のエネ
ルギーを吸収することができる。また衝撃時の年少者等
の乗員に対する初期拘束性が速く、年少者等の傷害値を
軽減することができるものである。
【図1】本発明に係る衝撃吸収用ベルトの織り状態の一
部縦断面図。
部縦断面図。
【図2】本発明に係る衝撃吸収用ベルトの付加組材の挿
入状態を示す一部正面図。
入状態を示す一部正面図。
【図3】本発明に係る衝撃吸収用ベルトの伸び試験にお
ける荷伸特性図。
ける荷伸特性図。
【図4】従来のシートベルトの織り状態の縦断面図。
【図5】従来のシートベルトの伸び試験における荷伸特
性図。
性図。
11 衝撃吸収ベルト 12 基本組材 13 縦糸 14 横糸 15 付加組材
Claims (3)
- 【請求項1】 縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好
ましくは1100de以下の高強力、高モジュラス繊維か
らなることを特徴とする年少者用の衝撃吸収ベルト。 - 【請求項2】 縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記基本組材の縦糸は総デニール40000de/cm
以下、好ましくは35000de/cm以下、原糸繊度20
00de以下、好ましくは1500de以下の高ηポリエス
テル繊維またはナイロンからなり、前記低伸度高強力糸
からなる付加組材は、総デニール12000de/cm以
下、原糸繊度1500de以下、好ましくは1100de以
下の全芳香族ポリエステル繊維または全芳香族ポリアラ
ミド繊維または炭素繊維の高強力、高モジュラス繊維か
らなることを特徴とする年少者用の衝撃吸収ベルト。 - 【請求項3】 縦糸と横糸を基本組材として織成して構
成され、前記ベルトの縦糸の長手方向に沿って複数本の
低伸度高強力糸からなる付加組材が横糸の長さ方向に適
宜の間隔で挿入され、該低伸度高強力糸からなる付加組
材は前記縦糸の長手方向に沿って順次織成される上下の
横糸間で夫々挾持され、前記ベルトに衝撃荷重が加えら
れた場合に、前記低伸度高強力糸からなる付加組材が破
断するようになされた年少者用の衝撃吸収ベルトにおい
て、前記低伸度高強力糸からなる付加組材は、総デニー
ル12000de/cm以下、原糸繊度1500de以下、好
ましくは1100de以下の全芳香族ポリエステル繊維ま
たは全芳香族ポリアラミド繊維または炭素繊維の高強
力、高モジュラス繊維からなり、前記衝撃吸収ベルトの
引張強さが1000kgf 以下、好ましくは500kgf 以
下、伸度(220kgf 時)5%以上、好ましくは7%以
上、仕事量(220kgf 時)5kgf ・m/m 以上、好まし
くは10kgf ・m/m 以上であることを特徴とする年少者
用の衝撃吸収ベルト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6805594A JPH07246909A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 年少者用の衝撃吸収ベルト |
US08/402,047 US5478636A (en) | 1994-03-11 | 1995-03-10 | Shock absorbing belt for child |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6805594A JPH07246909A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 年少者用の衝撃吸収ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246909A true JPH07246909A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13362720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6805594A Pending JPH07246909A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 年少者用の衝撃吸収ベルト |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5478636A (ja) |
JP (1) | JPH07246909A (ja) |
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US9233585B1 (en) | 2013-10-08 | 2016-01-12 | Tommy B. Haynes | Towing tie assembly |
US9328436B2 (en) | 2013-03-14 | 2016-05-03 | Ykk Corporation Of America | Energy absorbing fabric and method of manufacturing same |
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DE20020251U1 (de) * | 2000-11-29 | 2001-02-22 | Autoliv Development AB, Vårgårda | Kraftbegrenzerretractor mit darauf abgestimmtem Gurtband |
US7508651B2 (en) * | 2003-07-09 | 2009-03-24 | Maxwell Technologies, Inc. | Dry particle based adhesive and dry film and methods of making same |
CN106863930B (zh) * | 2017-04-06 | 2019-03-15 | 特大纺织制品(深圳)有限公司 | 一种织网及其安全护腰带 |
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- 1994-03-11 JP JP6805594A patent/JPH07246909A/ja active Pending
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