JPH07227429A - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents
医療用ガイドワイヤInfo
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- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
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- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
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Abstract
損傷することなく、安全に挿入できるようにした医療用
ガイドワイヤを提供する。 【構成】 芯線12の先端部13を細く形成し、この先
端部13の外周にコイル17を装着し、コイル17の基
端を芯線12の途中に固着し、コイル17の先端を芯線
12の先端14と一緒に丸い頭部16に固着してなるガ
イドワイヤ11において、コイル17として、その線径
が先端部に向かって徐々に細く形成されたものを用い
る。コイル17は、丸線からなるものでも、丸線以外の
異形断面の線からなるものでもよい。
Description
管、気管などにカテーテルを挿入する際に用いられる医
療用のガイドワイヤに関する。
どの人体の管状器官における検査・治療のため、カテー
テルを挿入して造影剤等の薬剤を投与したり、カテーテ
ルを通して鉗子等によって組織の一部を採取したりする
ことが行なわれている。カテーテルの挿入に際しては、
管状器官内に、まず、比較的細くて柔軟なガイドワイヤ
を挿入し、このガイドワイヤの外周に沿ってカテーテル
を挿入した後、ガイドワイヤを抜き出すようにしてい
る。
ステンレス、形状記憶合金等の芯線の先端部をテーパ状
に形成し、外周に合成樹脂膜を被覆したもの、(2) 比較
的太い芯線の先端部に、細い線材を密着巻きしたコイル
を固着したもの、(3) 密着巻きのコイルの内部に、安全
ワイヤと内芯ワイヤとを挿入して、それらの端部をコイ
ルに固着したものなど、各種のものが提案されている。
開平3−122849号に開示されたガイドワイヤ31
が示されている。即ち、このガイドワイヤ31は、金属
ワイヤ32のテーパ状をなす先端部35に、ほぼ同一径
の金属コイル37の一端がろう付けされ、金属コイル3
7の他端は曲面状の頭部36にろう付けにより固着され
ている。そして更に、前記金属コイル37内には、金属
メッシュ33が配置され、その一端は前記ワイヤ32の
先端部35に固着され、他端34は前記頭部36に固着
されている。
人による実願平4−65422号に記載されたガイドワ
イヤ41が示されている。即ち、このガイドワイヤ41
は、芯線42が複数本の金属細線のより線で構成され、
芯線42の先端部はテーパ部45を経て縮径部43をな
している。芯線42のテーパ部45及び縮径部43の外
周には形状記憶合金のコイル47が配置され、このコイ
ル47はその先端を前記芯線42の先端44と一緒に頭
部46に固着され、その基端を芯線42のテーパ部45
に金属ろう材48によって固着されたものである。
ヤは、血管等の曲折した経路に挿入させるため、先端部
には組織を傷付けないように十分な柔軟性が必要とされ
ており、基部側には手元での操作が伝達されるようにあ
る程度の剛性が必要とされている。又、血管等の分岐し
た箇所や曲がった箇所において、ガイドワイヤの先端部
を所望の方向に向けて、進行方向に正しく導く必要があ
り、この場合、ガイドワイヤを手元部分で所定方向に回
転させ、ガイドワイヤの先端部を所望の方向に向けるよ
うにしている。このため、ガイドワイヤには、手元での
回転力を先端部にまで伝える回転伝達性も要求される。
は、芯線の先端部に装着されたコイルの柔軟性が十分で
ないため、挿入時に誤って管状器官を突き破るという事
故が発生する虞れがあった。コイルの柔軟性を増すため
には、コイルの線径を細くしたり、コイルピッチを開い
て初張力を低くすることが考えられるが、コイルの線径
を細くするのにも強度上限界があり、コイルピッチを開
きすぎるとコイルずれを起こす可能性がある。
の操作性を損なうことなく、先端部分の柔軟性が十分に
得られ、管状器官の曲折の大きい部分に挿入する場合で
も安全に挿入できるようにした医療用ガイドワイヤを提
供することにある。
め、本発明による医療用ガイドワイヤは、先端部が細く
なるように形成された芯線と、この芯線の先端部外周に
装着され、基端を前記芯線の途中に固着され、先端を前
記芯線の先端と一緒に丸い頭部に固着されたコイルとを
備えた医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルは、先
端に向けて徐々に細くされた金属の線材で構成されてい
ることを特徴とする。
記コイルは、その断面形状が円形をなす丸線で構成され
ている。
コイルは、その断面形状が円形以外の形状をなす異形断
面の線で構成されている。
先端部が細く形成されており、しかも芯線の先端部外周
に装着されたコイルも、先端に向けて徐々に細くされた
金属の線材で構成されているので、先端部に優れた柔軟
性が得られ、曲折した管状器官内に挿入するときに、組
織を損傷したり突き破ったりする虞れをなくすことがで
きる。
ルを、先端に向けて徐々に細くされた金属の線材で構成
したので、コイルの基部側は比較的剛性が高く、手元側
からの操作性、例えば回転伝達性などもそれほど損なわ
れない。
もよく、また異形断面の線であってもよく、いずれも先
端部に向って次第に細くなっている形状とすることによ
り、優れた柔軟性を得ることができる。また、芯線のテ
ーパ形状と組み合わせることにより、コイル部の柔軟性
に幅を持たせることができる。
施例を示す断面図、図2は、同ガイドワイヤに用いられ
るコイルの加工前の形状を示す断面図である。
線12と、その先端部外周に固着された金属のコイル1
7と、それらの先端に設けられた丸い頭部16とで構成
されている。
状記憶合金、ピアノ線などの弾性金属材料が好ましく使
用される。また、芯線12は、1本のワイヤからなるも
のばかりでなく、複数の細線をより合わせたより線で構
成されていてもよい。芯線12の先端部13は、例えば
テーパ状や段状をなして、次第に細くなるように形成さ
れている。芯線12の直径は、0.1 〜3mm程度の範囲
で、目的に応じて適度な弾性、剛性が得られ、しかも挿
入しやすいように定められる。また、芯線12の縮径さ
れた先端部13の長さは、30〜500 mmが適当である。芯
線12の先端は、頭部16に固着されている。
る金、白金、タングステンなどが好ましいが、後述する
研磨加工の点でタングステンが特に好ましい。また、芯
線12と同様なステンレス、形状記憶合金、ピアノ線な
どの弾性金属材料を用いてもよく、その場合には、後述
する研磨加工を行った後、その表面に金、白金、タング
ステンなどのX線不透過物質の被膜を、めっき、イオン
プレーティング、スパッタリング、蒸着、CVDなどの
方法で形成することが好ましい。
たコイル17a(図2参照)を、化学研磨、電解研磨等
の手段で加工することにより、先端に向けて線径が細く
なるように形成される。
により成形されている場合、塩化第2鉄水溶液などのエ
ッチング液を用い、この中にコイルの先端部を浸漬して
時間を経るに従って少しずつコイルを引き上げることに
より行うことができる。
レス材の場合、燐酸、硫酸、クロム酸などの混合液を使
用し、電流密度 30 乃至 100 A/dm2として、30乃至 10
分間電解することによって行われる。この場合も、電解
液中にコイルの先端部を浸漬して時間を経るに従って少
しずつコイルを引き上げることにより行うことができ
る。
しくは、元の線径と比較して 1/2以下にすることが理想
的である。また、コイル17がステンレス等のX線不透
過性を有しない材質からなる場合は、前述したように、
X線不透過性物質からなる被膜を形成することが好まし
い。
に対する滑り性を向上させるため、フッ素樹脂等の合成
樹脂被膜を被覆してもよい。更に、その合成樹脂膜の表
面に親水性ポリマーを被覆してもよい。このような親水
性ポリマーとしては、例えば特公平4−14991号に
開示されたような樹脂が挙げられる。
う、プラズマ溶接などにより、線径の太い方の端は、芯
線12の先端部分13の付け根15に、また線径の細い
方の端は、前記芯線12の最先端14と一緒に半球状を
なす頭部16にそれぞれ固着される。なお、金属ろう付
けの幅寸法は少なくとも1mm以上とすることが好まし
い。前記頭部16は、ガイドワイヤ11の管状器官への
挿入に際して、その挿入時での管状器官内壁への損傷を
防止する役目をなすものである。
の加工は、芯線12に上記のように固着した後に、芯線
12と一緒に行うこともできる。
の実施例を示す断面図である。
施例と同様に、先端部23が縮径された芯線22と、こ
の芯線22の最先端24に固着された頭部26と、芯線
22の先端部23外周に配置され、基端を前記芯線22
の基部側に固着され、先端を前記頭部26に固着された
コイル27とで構成されている。
して、断面形状が長方形をなす平線が用いられている点
が異なっている。この場合、コイル27の線径が先端部
に向かうに従って細くなるように加工されている点は、
前記実施例と同様である。
いるコイルは、図6(a)に示すように断面が正方形な
どの角形をなす角線であってもよく、あるいは同図
(b)に示すように断面が円を潰した形状をなす潰し線
であってもよい。このように、断面が円形以外の形状を
なす、各種異形断面の線を用いることもできる。
ドワイヤ11、21は、コイル部分の線径を順次先端方
向に対して細く形成したので、柔軟性が一段と向上し、
これによって曲折の大きい管状器官に対しても、組織を
損傷することなく安全に挿入することができた。
コイルの線径を先端方向に順次細く形成したので、柔軟
性が一段と向上し、これによって管状器官の、特に曲折
の大きい器官部分への挿入が容易となり、また、挿入時
での器官の損傷を防止することができる。また、先端方
向になるに従ってコイルの線径が細くなっているので、
コイル自身の外径も小さくなり、管状器官への挿入が容
易となる。更に、コイル全体の線径を小さくした場合に
比較すると、手元側の操作の伝達性も良好であり、強度
的にも優れている。
示す要部断面図である。
形状を示す断面図である。
を示す要部断面図である。
ある。
である。
コイルの他の例を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 先端部が細くなるように形成された芯線
と、この芯線の先端部外周に装着され、基端を前記芯線
の途中に固着され、先端を前記芯線の先端と一緒に丸い
頭部に固着されたコイルとを備えた医療用ガイドワイヤ
において、前記コイルは、先端に向けて徐々に細くされ
た金属の線材で構成されていることを特徴とする医療用
ガイドワイヤ。 - 【請求項2】 前記コイルは、その断面形状が円形をな
す丸線で構成されている請求項1記載の医療用ガイドワ
イヤ。 - 【請求項3】 前記コイルは、その断面形状が円形以外
の形状をなす異形断面の線で構成されている請求項1記
載の医療用ガイドワイヤ。
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