JPH07224280A - 無機粉体の固化物 - Google Patents
無機粉体の固化物Info
- Publication number
- JPH07224280A JPH07224280A JP6054337A JP5433794A JPH07224280A JP H07224280 A JPH07224280 A JP H07224280A JP 6054337 A JP6054337 A JP 6054337A JP 5433794 A JP5433794 A JP 5433794A JP H07224280 A JPH07224280 A JP H07224280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inorganic
- powder
- inorganic powder
- binder
- soil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05D—INORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
- C05D9/00—Other inorganic fertilisers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、新しいバインダー系を提供
し、珪砂や産業廃棄物として出る無機粉体、土等を原料
として再利用できる固化物を安価に作ることである。 【構成】本発明は、粘土、無機金属化合物と有機高分子
化合物とを水系で反応させて作った無機−有機複合体を
バインダーとして用いて上記無機粉体を固化する方法を
提供するとともに固化粒状物をも提供する。粒状物は植
物を成育させる培土としても有効であり、本発明は、大
量に出る産業廃棄物としての無機微粉体や土の有効なる
利用方法を提供するものである。
し、珪砂や産業廃棄物として出る無機粉体、土等を原料
として再利用できる固化物を安価に作ることである。 【構成】本発明は、粘土、無機金属化合物と有機高分子
化合物とを水系で反応させて作った無機−有機複合体を
バインダーとして用いて上記無機粉体を固化する方法を
提供するとともに固化粒状物をも提供する。粒状物は植
物を成育させる培土としても有効であり、本発明は、大
量に出る産業廃棄物としての無機微粉体や土の有効なる
利用方法を提供するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農業、園芸、土木建築
業、鉄鋼業の諸産業分野において利用されるものであ
る。
業、鉄鋼業の諸産業分野において利用されるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】無機粉体を固化させる従来の技術には2
種類ある。一つは数百から千度近くの温度をかけて無機
粉体を熔融固化させるもの、いま一つは適当なバインダ
ー物質を使って無機粉体を接着固化させるものである。
本発明に関する従来の技術は後者である。例えば砂を固
化させて鋳型を作る場合の従来の技術においては、バイ
ンダーとして水硝子のような無機化合物を使っていたこ
ともある。また、実用化に到っていないが、砂に2価ま
たは3価の金属酸化物または水酸化物を予め混ぜておき
其れにジカルボン酸やポリカルボン酸を添加して砂を固
化する技術も提案されていた(特許出願公開 昭52−
152820、昭53−68619、昭54−1374
29 参照)。今は、砂に化学反応により樹脂化する有
機化合物、例えばフラン化合物とかフェノール化合物と
かを加えて成形した後に反応により固化させて鋳型を作
る技術が主流である。土木などでは土に石灰を入れて固
化させる技術や有機高分子化合物を使って軟弱地盤を硬
化させて掘削する技術もある。しかし上記のような産業
廃棄物としての無機の微粉末は現在のところ殆ど埋め立
て処分をされているのである。これを安価に固化し再利
用する技術は殆ど無いと言える。従来技術の問題点は、
鋳物砂の固化方法においては、砂の再利用の点で工程上
特に環境面において改良されなければならないことであ
る。また産業廃棄物としての無機粉体では、再利用のた
めの安価な固化方法が無いことである。
種類ある。一つは数百から千度近くの温度をかけて無機
粉体を熔融固化させるもの、いま一つは適当なバインダ
ー物質を使って無機粉体を接着固化させるものである。
本発明に関する従来の技術は後者である。例えば砂を固
化させて鋳型を作る場合の従来の技術においては、バイ
ンダーとして水硝子のような無機化合物を使っていたこ
ともある。また、実用化に到っていないが、砂に2価ま
たは3価の金属酸化物または水酸化物を予め混ぜておき
其れにジカルボン酸やポリカルボン酸を添加して砂を固
化する技術も提案されていた(特許出願公開 昭52−
152820、昭53−68619、昭54−1374
29 参照)。今は、砂に化学反応により樹脂化する有
機化合物、例えばフラン化合物とかフェノール化合物と
かを加えて成形した後に反応により固化させて鋳型を作
る技術が主流である。土木などでは土に石灰を入れて固
化させる技術や有機高分子化合物を使って軟弱地盤を硬
化させて掘削する技術もある。しかし上記のような産業
廃棄物としての無機の微粉末は現在のところ殆ど埋め立
て処分をされているのである。これを安価に固化し再利
用する技術は殆ど無いと言える。従来技術の問題点は、
鋳物砂の固化方法においては、砂の再利用の点で工程上
特に環境面において改良されなければならないことであ
る。また産業廃棄物としての無機粉体では、再利用のた
めの安価な固化方法が無いことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の無機粉体を固化する技術が持ってい
る問題点即ち、鋳物砂においては、環境上問題の無い再
利用方法を提供することであり、産業廃棄物などの無機
粉体については、再利用可能な安価な固化方法と固化物
を提供することである。
する課題は、従来の無機粉体を固化する技術が持ってい
る問題点即ち、鋳物砂においては、環境上問題の無い再
利用方法を提供することであり、産業廃棄物などの無機
粉体については、再利用可能な安価な固化方法と固化物
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するために用いた手段は、従来技術には無かった新しい
バインダー系を採用することである。即ち、粘土、無機
金属化合物と有機高分子化合とを水の中で反応させて作
った無機−有機複合体を砂、土、産業廃棄物としての無
機粉体のバインダーとして採用することであり、それに
より新しい機能を持った無機粉体の固化物を安価に作る
事である。具体的な例を挙げて更に詳しく説明をする
と、有機高分子化合物としてはポリビニールアルコール
をノニオン性水溶性有機高分子化合物の代表として挙げ
たが他のノニオン性のポリマーでも勿論良い。そのほか
ポリアクリル酸、ポリアルギン酸、ポリメタクリル酸等
をポリアニオン性水溶性有機高分子化合物の例として示
したが他のポリアニオン性ポリマーを排除するものでは
ない。更に、粘土としてカオリン、ベントナイトという
代表的なものを挙げたが、タルクその他の粘土を排除す
るものではない。これらの有機高分子化合物の1種以上
と無機物の2種以上を水系で反応させると無機−有機複
合体ができる。この複合体系が砂、土、その他の無機粉
体を固化させるバインダーになるのである。更に本発明
は、固化させて出来る固化物に色々な機能を持たせて色
々なところに使うために、無機粉体に対して30wt%
以下の含量でピートモス、高吸水性樹脂、化成肥料等を
加えると言う手段を採用した。これらのものは農業、園
芸、土木建築の分野で用いられるものである。勿論、用
途によってはこれらのものを加えずに作った固化物を利
用する場合もあり、鋳物砂の場合はこの例である。
するために用いた手段は、従来技術には無かった新しい
バインダー系を採用することである。即ち、粘土、無機
金属化合物と有機高分子化合とを水の中で反応させて作
った無機−有機複合体を砂、土、産業廃棄物としての無
機粉体のバインダーとして採用することであり、それに
より新しい機能を持った無機粉体の固化物を安価に作る
事である。具体的な例を挙げて更に詳しく説明をする
と、有機高分子化合物としてはポリビニールアルコール
をノニオン性水溶性有機高分子化合物の代表として挙げ
たが他のノニオン性のポリマーでも勿論良い。そのほか
ポリアクリル酸、ポリアルギン酸、ポリメタクリル酸等
をポリアニオン性水溶性有機高分子化合物の例として示
したが他のポリアニオン性ポリマーを排除するものでは
ない。更に、粘土としてカオリン、ベントナイトという
代表的なものを挙げたが、タルクその他の粘土を排除す
るものではない。これらの有機高分子化合物の1種以上
と無機物の2種以上を水系で反応させると無機−有機複
合体ができる。この複合体系が砂、土、その他の無機粉
体を固化させるバインダーになるのである。更に本発明
は、固化させて出来る固化物に色々な機能を持たせて色
々なところに使うために、無機粉体に対して30wt%
以下の含量でピートモス、高吸水性樹脂、化成肥料等を
加えると言う手段を採用した。これらのものは農業、園
芸、土木建築の分野で用いられるものである。勿論、用
途によってはこれらのものを加えずに作った固化物を利
用する場合もあり、鋳物砂の場合はこの例である。
【0005】
【作用】本発明が課題を解決するために採用した手段の
作用について説明をする。基本的な作用は、無機粉体を
接着する機能を持った無機−有機複合体を予め作り、そ
の複合体の水分散系を無機粉体に混合した後に、系の水
分をコントロールすることにより無機粉体の固化物を得
るものである。勿論、系が完全に固化する前に、固化物
の形状を色々使用目的によって粒状等に変えることが出
来る。自然界において観察される無機粉体の固化物とし
ては、土壌の団粒がある。土壌の団粒構造は、土の一次
粒子が土壌微生物の産出する多糖類等によって接着され
て出来た二次粒子である場合もあり、この二次粒子が更
に集まって出来た三次粒子である場合もある。何れにせ
よ固相、気相、液相を適当に有し植物の成育に良い土の
構造なのである。本発明による無機−有機複合体はこの
自然界の土壌の団粒が出来るメカニズムの研究から生ま
れたものである。今、無機粉体の中に水溶性有機高分子
化合物の水溶液を入れて無機粉体を固化する場合には、
高分子化合物は粉体の表面に均一に吸着する。そして粉
体同士の接点に存在するもののみが粉体粒子の固化に役
立つのである。即ち、系に存在する高分子化合物の極一
部しかバインダーとして働かないのである。これに対し
て無機−有機複合体にすると、粉体同士の接点にのみ集
まるようになる。そこで強力なバインヂング効果を発揮
する事が分かった。無機粉体に対して同じ量の高分子化
合物を使った場合、出来た固化物の強度は無機−有機複
合体にしたほうが遥かに大きい。また、同じ強度の固化
物をつくるとき、無機−有機複合体にしたほうが高分子
化合物の量が少なくてすむ。以下、実施例により説明す
る。
作用について説明をする。基本的な作用は、無機粉体を
接着する機能を持った無機−有機複合体を予め作り、そ
の複合体の水分散系を無機粉体に混合した後に、系の水
分をコントロールすることにより無機粉体の固化物を得
るものである。勿論、系が完全に固化する前に、固化物
の形状を色々使用目的によって粒状等に変えることが出
来る。自然界において観察される無機粉体の固化物とし
ては、土壌の団粒がある。土壌の団粒構造は、土の一次
粒子が土壌微生物の産出する多糖類等によって接着され
て出来た二次粒子である場合もあり、この二次粒子が更
に集まって出来た三次粒子である場合もある。何れにせ
よ固相、気相、液相を適当に有し植物の成育に良い土の
構造なのである。本発明による無機−有機複合体はこの
自然界の土壌の団粒が出来るメカニズムの研究から生ま
れたものである。今、無機粉体の中に水溶性有機高分子
化合物の水溶液を入れて無機粉体を固化する場合には、
高分子化合物は粉体の表面に均一に吸着する。そして粉
体同士の接点に存在するもののみが粉体粒子の固化に役
立つのである。即ち、系に存在する高分子化合物の極一
部しかバインダーとして働かないのである。これに対し
て無機−有機複合体にすると、粉体同士の接点にのみ集
まるようになる。そこで強力なバインヂング効果を発揮
する事が分かった。無機粉体に対して同じ量の高分子化
合物を使った場合、出来た固化物の強度は無機−有機複
合体にしたほうが遥かに大きい。また、同じ強度の固化
物をつくるとき、無機−有機複合体にしたほうが高分子
化合物の量が少なくてすむ。以下、実施例により説明す
る。
【0006】
【実施例】 1. ベントナイトの2.0%水懸濁液1リットルに塩
化カルシュウムを1.5g加えて、かき混ぜる。この系
に重合度1700、ケン化度98モル%のポリビニール
アルコールの2%水溶液を300mlを加えて、よくか
き混ぜて反応させたバインダー液Aを調製した。バイン
ダー液Aから塩化カルシュウムを除いたものをバインダ
ー液Bとした。無機粉体としては、軽量骨材製造の過程
で出る微粉末(0.6mmフルイを100%パス、0.
045mmフルイを60%パス)を粉体Aとし、鋳物工
場からでるベントナイトとカーボンを含む微粉末(0.
045mmフルイ100%パス)を粉体Bとし、ヒュー
ム管製造工場からでる粘土の入った微粉体を粉体Cとし
た。また、まさ土を粉体Dとして使った。テストは粉体
にバインダー液を加えてかき混ぜてできたペースト状の
ものを約5mmの厚さにして風乾した後砕いて径5mm
位の粒子を作った。その粒子の耐水性を次に示す方法で
測定した。即ち、粒子の一定量を取り、一昼夜室温の水
に浸した後に5mmのフルイでふるい、フルイ上に残っ
た粒子の割合で、その粒子の耐水性を表した。即ち、耐
水性100%はテストに使用した粒子が全てフルイ上に
残ったことを示す。耐水性0%はテストに使用した粒子
が全てフルイ上に残らなかったことを示す。勿論、テス
トに用いた粒子は水に浸す前は全て5mmのフルイ上に
残ったものである。テスト結果を表1に示した。 ただし、表1でPVAはポリビニールアルコールを示
し、添加量は粉体に対するバインダー中のポリビニール
アルコールの量をwt%で示したものである。なお、ポ
リビニールアルコールの代わりにそのシラノール変性物
を用いた場合も表1に示したものと同様の耐水性傾向を
持った無機粉体の粒状物が得られた。また、ポリビニー
ルアルコールとそのシラノール変性物を種々の割合に混
合して使用しても出来た無機粉体粒状物の耐水性は表1
の結果と傾向が同じであった。
化カルシュウムを1.5g加えて、かき混ぜる。この系
に重合度1700、ケン化度98モル%のポリビニール
アルコールの2%水溶液を300mlを加えて、よくか
き混ぜて反応させたバインダー液Aを調製した。バイン
ダー液Aから塩化カルシュウムを除いたものをバインダ
ー液Bとした。無機粉体としては、軽量骨材製造の過程
で出る微粉末(0.6mmフルイを100%パス、0.
045mmフルイを60%パス)を粉体Aとし、鋳物工
場からでるベントナイトとカーボンを含む微粉末(0.
045mmフルイ100%パス)を粉体Bとし、ヒュー
ム管製造工場からでる粘土の入った微粉体を粉体Cとし
た。また、まさ土を粉体Dとして使った。テストは粉体
にバインダー液を加えてかき混ぜてできたペースト状の
ものを約5mmの厚さにして風乾した後砕いて径5mm
位の粒子を作った。その粒子の耐水性を次に示す方法で
測定した。即ち、粒子の一定量を取り、一昼夜室温の水
に浸した後に5mmのフルイでふるい、フルイ上に残っ
た粒子の割合で、その粒子の耐水性を表した。即ち、耐
水性100%はテストに使用した粒子が全てフルイ上に
残ったことを示す。耐水性0%はテストに使用した粒子
が全てフルイ上に残らなかったことを示す。勿論、テス
トに用いた粒子は水に浸す前は全て5mmのフルイ上に
残ったものである。テスト結果を表1に示した。 ただし、表1でPVAはポリビニールアルコールを示
し、添加量は粉体に対するバインダー中のポリビニール
アルコールの量をwt%で示したものである。なお、ポ
リビニールアルコールの代わりにそのシラノール変性物
を用いた場合も表1に示したものと同様の耐水性傾向を
持った無機粉体の粒状物が得られた。また、ポリビニー
ルアルコールとそのシラノール変性物を種々の割合に混
合して使用しても出来た無機粉体粒状物の耐水性は表1
の結果と傾向が同じであった。
【0007】2.次に珪砂を固化するテストを行った。
即ち、重合度500のポリアクリル酸の50%液にその
酸と当量の塩化マグネシュウムを加えた系を固化剤Aと
し、それにカオリナイトをポリアクリル酸の30wt%
加えたものを固化剤Bとし、ポリアクリル酸のみを固化
剤Cとした。珪砂に対して固化剤をそれぞれ1.8wt
%加えた後、よくかき混ぜJIS Z2604の試験片
を作り、常温で相対湿度80%の雰囲気に24時間放置
した後その強度を測定した。その結果を表2に示す。 なお、ポリアクリル酸の代わりにそのソーダ塩、ポリメ
タクリル酸とそのソーダ塩を用いても、固化した珪砂の
圧縮強度は粘土の入った系で一番高くポリマーだけの系
が一番低かった。Bの系は5回の再使用テストでほぼ同
じ強度を示した。
即ち、重合度500のポリアクリル酸の50%液にその
酸と当量の塩化マグネシュウムを加えた系を固化剤Aと
し、それにカオリナイトをポリアクリル酸の30wt%
加えたものを固化剤Bとし、ポリアクリル酸のみを固化
剤Cとした。珪砂に対して固化剤をそれぞれ1.8wt
%加えた後、よくかき混ぜJIS Z2604の試験片
を作り、常温で相対湿度80%の雰囲気に24時間放置
した後その強度を測定した。その結果を表2に示す。 なお、ポリアクリル酸の代わりにそのソーダ塩、ポリメ
タクリル酸とそのソーダ塩を用いても、固化した珪砂の
圧縮強度は粘土の入った系で一番高くポリマーだけの系
が一番低かった。Bの系は5回の再使用テストでほぼ同
じ強度を示した。
【0008】3.実施例1で用いた粉体A、B、C、D
を重量比で2:2:1:5の割合に混合し、ピートモス
と化成肥料をそれぞれ粉体に対して5wt%加え、更に
高吸水性樹脂を粉体の0.1wt%加え、全体をよくか
き混ぜたものに実施例1で用いたバインダーAをポリマ
ーとして粉体の1.0wt%加えて造粒品を作った。こ
れを培土として菊の栽培を行った結果、成育は非常に良
好であった。また、この培土は3か月以上使用しても粒
状を保っていた。
を重量比で2:2:1:5の割合に混合し、ピートモス
と化成肥料をそれぞれ粉体に対して5wt%加え、更に
高吸水性樹脂を粉体の0.1wt%加え、全体をよくか
き混ぜたものに実施例1で用いたバインダーAをポリマ
ーとして粉体の1.0wt%加えて造粒品を作った。こ
れを培土として菊の栽培を行った結果、成育は非常に良
好であった。また、この培土は3か月以上使用しても粒
状を保っていた。
【0009】
【発明の効果】本発明の効果は、上記実施例にもその一
部を示したように従来法、例えば実施例1のポリビニー
ルアルコールのみをバインダーとして用いた系、実施例
2の固化剤A、Cに比べて高い耐水性や圧縮強度をもた
らすことである。これは同じ耐水性や圧縮強度を得るに
は、従来法より少ないバインダー量で良いことを示すも
のである。即ち、従来より良いものを低いコストで作る
ことが出来るのである。また、本発明で得られる無機粉
体等を混合して作った粒状培土は、粒状を長く保つこと
から従来のものより良い効果を植物に対してもたらす。
また、実施例2では水分の調節のみで鋳物砂が5回まで
繰り返し使用出来る強度を出す事が分かった。
部を示したように従来法、例えば実施例1のポリビニー
ルアルコールのみをバインダーとして用いた系、実施例
2の固化剤A、Cに比べて高い耐水性や圧縮強度をもた
らすことである。これは同じ耐水性や圧縮強度を得るに
は、従来法より少ないバインダー量で良いことを示すも
のである。即ち、従来より良いものを低いコストで作る
ことが出来るのである。また、本発明で得られる無機粉
体等を混合して作った粒状培土は、粒状を長く保つこと
から従来のものより良い効果を植物に対してもたらす。
また、実施例2では水分の調節のみで鋳物砂が5回まで
繰り返し使用出来る強度を出す事が分かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 17/08 H 17/20 H 17/22 H 17/32 H 17/48 H // C09K 101:00
Claims (3)
- 【請求項1】粘土、無機金属化合物と有機高分子化合物
とを水の中で反応させて作った無機−有機複合体を無機
粉体のバインダーとして、無機粉体の0.3wt%以上
25wt%以下含有することを特徴とする無機粉体の固
化物とその製法。 - 【請求項2】有機高分子化合物として、水溶性のポリマ
ーであるポリビニールアルコール及びそのシラノール変
性物を始めとして、そのほかにはポリアクリル酸、ポリ
アルギン酸、ポリメタクリル酸およびそれらのソーダ塩
の中から選ばれた1種以上と粘土としてカオリン、ベン
トナイト等と無機金属化合物としてアルミニュウム、
鉄、マグネシュウム、カルシュウム等の塩化物、酸化
物、硝酸塩、水酸化物、硫酸塩の中から選んだ2種以上
とを水系で反応させて作った無機−有機複合体におい
て、有機高分子化合物が無機化合物の3.0wt%から
175wt%であるものをバインダーとして用いること
を特徴とする特許請求の範囲 請求項1記載の無機粉体
の固化物とその製法。 - 【請求項3】無機粉体として砂、畑土壌、田の土、山土
のほか産業廃棄物として出る建築土木現場からの廃土、
泥水、ヒューム管製造の際のセメント系の微粉末、鋳物
工場の炭素を含む珪酸系の微粉末等の粉体を用い、その
無機粉体に対して30wt%以下の含量でピートモス、
高吸水性樹脂、化成肥料の中から選んだ1種以上を加え
ることまたは加えないことを特徴とする特許請求の範囲
請求項1記載の無機粉体の固化物とその製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054337A JPH07224280A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 無機粉体の固化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6054337A JPH07224280A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 無機粉体の固化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224280A true JPH07224280A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12967797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6054337A Pending JPH07224280A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 無機粉体の固化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224280A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0736587A1 (en) * | 1995-04-05 | 1996-10-09 | LIMESTONE di PERANI PIERO ALBERTO BRUNO | Semifluid mix and associated environmental restoration method |
JPH11108247A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Morozumi:Kk | 管路等の地下埋設物の埋め戻し工法及び埋め戻し材 |
US6397519B1 (en) * | 2000-01-26 | 2002-06-04 | Ciba Specialty Chemicals Water Treatments Limited | Soil treatment compositions and their use |
JP2007306844A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Kawasaki Plant Systems Ltd | 廃棄物を用いた緑化資材の製造方法及び緑化資材 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP6054337A patent/JPH07224280A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0736587A1 (en) * | 1995-04-05 | 1996-10-09 | LIMESTONE di PERANI PIERO ALBERTO BRUNO | Semifluid mix and associated environmental restoration method |
US5711997A (en) * | 1995-04-05 | 1998-01-27 | Limestone Di Perani Piero Alberto Bruno | Semifluid mix and associated environmental restoration method |
JPH11108247A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Morozumi:Kk | 管路等の地下埋設物の埋め戻し工法及び埋め戻し材 |
US6397519B1 (en) * | 2000-01-26 | 2002-06-04 | Ciba Specialty Chemicals Water Treatments Limited | Soil treatment compositions and their use |
JP2007306844A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Kawasaki Plant Systems Ltd | 廃棄物を用いた緑化資材の製造方法及び緑化資材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4518508A (en) | Method for treating wastes by solidification | |
CN100522854C (zh) | 污水厂产生的脱水污泥进行固化/稳定化处理的方法 | |
US4600514A (en) | Controlled gel time for solidification of multi-phased wastes | |
JP2005097069A (ja) | 常温水硬性の処理材、処理材の活用利用方法、処理材で改質処理されている改質処理品ならびに処理材で加工調製されている無機質成型品 | |
JP7067943B2 (ja) | 土壌造粒用添加材 | |
CA2090666C (en) | Fixing agent for fixing organic and inorganic impurities containing material, method for fixing such material and a synthetic clay material | |
CN105363772A (zh) | 一种污染土壤固结修复剂及制备方法 | |
JPH07224280A (ja) | 無機粉体の固化物 | |
JP2002363560A (ja) | 高含水軟弱土壌改良用団粒状固化剤 | |
JP2002128550A (ja) | アルカリ系硬化剤ならびに耐水・耐熱性固化体とその用途 | |
JP4557191B2 (ja) | 水硬性シリカ系バインダーならびに耐水・耐熱性固化体 | |
JP2006247645A (ja) | 改質処理剤、熱履歴シリケートの改質処理方法ならびに熱履歴シリケートが改質処理された結着形状体 | |
JP2019044054A (ja) | 一剤型の中性固化剤 | |
HUT75350A (en) | Method for binding waste materials | |
JP2003013061A (ja) | 含水泥土の改質処理材 | |
JP2002249348A (ja) | 常温水硬性固化材ならびに多孔質の耐水・耐熱性固化体 | |
JP3422554B2 (ja) | 含水スラリー状掘削残土処理用固化剤および含水スラリー状掘削残土処理方法 | |
JPH10212146A (ja) | セメント混和剤およびその応用 | |
JPH0415038B2 (ja) | ||
JP2019006672A (ja) | 再生廃材組成物の製造方法及び再生廃材組成物 | |
JP4006584B2 (ja) | フッ素吸着剤及び水中のフッ素処理方法 | |
JPS623056A (ja) | 石炭灰の粒状化法 | |
JPH0442080B2 (ja) | ||
JP2586106B2 (ja) | 粒状土壌改良材及びその製造法 | |
JP4070982B2 (ja) | 中性固化材および中性固化処理工法 |