JPH0717077B2 - プリンタの用紙給排路構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はプリンタにおける用紙給排路構造に関する。

〔従来の技術〕

第２図は、例えば、特開昭60-208269号公報に開示され
いる種類のサーマルプリンタにおける従来の用紙給排路
構造を示したもである。図において、１は本体フレーム
100に対して挿脱可能なカバー1A付きのペーパーカセッ
ト（第５図に拡大して示す）、1Bはこのペーパーカセッ
ト１内の用紙台であって、カセット開口部1B側端をばね
３支持されている。３は用紙台1B上に積載された単票用
紙、４は印画時に単票用紙３をピックアップする給紙ロ
ーラである。５は第１の給紙路であって、第１のガイド
部材６の第１ガイド面6Aと第２のガイド部材７のガイド
面とによって区画され、一端は給紙ローラ４側に向かっ
て開口し、他端はプラテンローラ８と押圧ローラ9Aが作
る給紙口10Aへ向かって開口している。第１の給紙路５
の上記一端側には送給ローラ対11が配設されている。12
は第２の給紙路（逆給紙路）であって、第１のガイド部
材６の第２ガイド面7Bと第３のガイド部材13の第１ガイ
ド面13Aとによって区画されており、一端は上記給紙口1
0Aに向かって開口し、他端は排紙スタッカー14内に形成
されている逆送用紙送込みガイド空間15に向かって開口
している。逆送用紙送込みガイド空間15の底板14Aはカ
セット開口部1Cへ向かって下降傾斜している。14Bは排
紙スタック部である。第３のガイド部材13の表面は用紙
ガイド部13Bとなっており、その一端はプラテンローラ
８と押圧ローラ9Bが作る排紙口10Bまで伸び、他端は排
紙スタック部14Bに向かって伸びている。この他端部に
は排紙ローラ16とガイドローラ17が配設されている。18
はサーマルヘッド、19はインクシートであり、これらは
プラテンローラ８、押圧ローラ9A、9Bとともに印画部を
構成している。

この構成において、ペーパーカセット１内の単票用紙３
は給紙ローラ４により繰り出されて、送給ローラ対11で
第１の給紙路５内へ送り込まれ、該第１の給紙路５によ
り案内されて、プラテンローラ８に達し、該プラテンロ
ーラ８に押圧・巻付けられ、頭出し後、１ライン毎の印
画が行われる。

カラー重ね印刷を行う場合、逆給送により頭出し位置ま
で戻されたのち、順給送されて次色の重ね印画が行われ
る。この逆給送時、単票用紙３は第２の給紙路12から逆
送用紙送込みガイド空間15内へ逆給送される。印画が終
わると、単票用紙３は排紙口10Bを通して第３のガイド
部材13の用紙ガイド部13B上に放出され、排紙ローラ16
により送られて排紙スタック部14B上にスタッキングさ
れる。

第３図にサーマルプリンタの給排路構造の他の従来例を
例を示す。

〔発明が解決しようとする課題〕

この従来の構成では、ペーパーカセット１の上方に、該
ペーパーカセット１とは別体の排紙スタッカー14を装着
するので、本体フレーム100から突出する部材がペーパ
ーカセット１と排紙スタッカー14の２部材となり、部品
点数が増えて、その分、高価になるだけでなく、２部材
の突出物が操作の邪魔になる他、所要空間が大きくなる
という問題があった。

この発明は上記従来の問題を解消するためになされたも
ので、本体フレームから突出して操作性を阻害する恐れ
のある部材の数を低減して、操作性を向上することで
き、また、その分、安価にすることができ、所要空間を
低減することができるプリンタの用紙給排路構造を提供
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は上記目的を達成するため、ペーパーカセット
のカバーが、用紙逆給送路となる第２の給紙路に向かっ
て開口する逆送用紙送込みガイド空間を有するとともに
カバー表面が排紙スタック部を兼ねる構成としたもので
ある。

〔作用〕

この発明では、ペーパーカセットのカバーが、従来の排
紙スタッカーを兼ねるから、別体の排紙スタッカーは不
要になる。

〔実施例〕

以下、この発明の１実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、20はペーパーカセット１の板厚の厚
い、着脱もしくは開閉可能なカバーであって、上表面20
Aが排紙スタック部となっており、第１のガイド部材６
と第３のガイド部材13側の端面に開口する逆送用紙送込
みガイド空間20Bが開口している。第２の給送路12は給
紙ローラ４の上方をほぼ水平に印画部に向かって伸び、
逆送用紙送込みガイド空間20Bに向かって下降傾斜して
いる。用紙ガイド部13Bは第２の給送路12は給紙ローラ
４の上方をほぼ水平に印画部に向かって伸び、逆送用紙
送込みガイド空間20Bに向かって下降傾斜している。用
紙ガイド部13Bは第２の給送路12とほぼ平行して伸び、
排紙スタック部20Aに向かって下降傾斜している。そし
て、上記印画部は、給紙口10Aと排紙口10Bとが上下方向
に対して若干傾斜した上下位置で並ぶ姿勢となってい
る。他の構成は第２図の構成と同じであるので同一符号
を付して示してある。

この構成において、ペーパーカセット１内の単票用紙３
は給紙ローラ４により繰り出されて、第１の給紙路５内
へ送り込まれ、該第１の給紙路５により案内されて、プ
ラテンローラ８に達し、該プラテンローラ８に押圧・巻
付けられ、頭出し後、１ライン毎の印画が行われる。カ
ラー重ね印刷を行う場合、逆給送により頭出し位置まで
戻されたのち、順給送されて次色の重ね印画が行われ
る。この逆給送時、単票用紙３は第２の給紙路12から逆
送用紙送込みガイド空間20B内へ逆給送される。印画が
終わると、単票用紙３は排紙口10Bを通して第３のガイ
ド部材13の用紙ガイド部13B上に放出され、排紙ローラ1
6により送られて排紙スタック部20A上にスタッキングさ
れる。

このように、本実施例では、ペーパーカセット１のカバ
ー20が排紙スタック部20Aと排紙スタック部20Bを備えて
いるから、従来のように、排紙スタッターを別に設ける
必要がなく、その分、全体をスマートに、コンパクトな
感じに構成することができる他、本体フレーム100の構
造も、スタッカー差し込み口等を設ける必要がなくな
る。

なお、上記実施例では、ペーパーカセットが横差し込み
形であるが、第３図に示したように、上差し込み形のも
のに実施しても、同様の効果を得ることができる。

また、本発明は、プリンタの用紙給排路構造であって、
プリンタの種類を限定するものではない。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明した通り、ペーパーカセットのカバ
ーに、従来の排紙スタッカーの機能を持たせたことによ
り、別体の排紙スタッカーを省くことができるので、そ
の分、価格を安価にすることができる上、本体ケースか
ら比較的長く突出して操作の邪魔になる部材の数が少な
くなるので、操作性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す断面図、第２図および
第３図はそれぞれ従来のサーマリプリンタの給排路構造
を示す断面図、第４図はこの発明の実施例におけるペー
パーカセットを示す斜視図、第５図は上記従来例におけ
るペーパーカセットの斜視図である。 図において、１…ペーパーカセット、４…給紙ローラ、
５…第１の給紙路、８…プラテンローラ、12…第２の給
紙路、13B…用紙カイド部、18…サーマルヘッド、19…
インクシート、20…カバー、20A…排紙スタック部、20B
…逆送用紙送込みガイド空間、100…本体フレーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カバー付きペーパーカセット、該ペーパー
   カセット内からピックアップされた単票用紙を、プリン
   タヘッドおよびプラテンローラを有する印画部へ案内す
   る第１の給紙路、重ね印画に際して上記印画部から逆送
   される単票用紙を案内する第２の給紙路、印画終了単票
   用紙を排紙スタック部へ案内する用紙ガイド部を有する
   プリンタの用紙給排路構造において、上記ペーパーカセ
   ットの上記カバーが、上記第２の給紙路に向かって開口
   する逆送用紙送込みガイド空間を有するとともにカバー
   表面が上記排紙スタック部を構成していることを特徴と
   するプリンタの用紙給排路構造。