JP4347510B2 - 紙排出装置およびプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタの紙排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタの多くは、印刷済の用紙をストッカー(排紙用のトレイ)に順番に重ねて排出するために、トレイの近傍まで用紙を導く排紙用のフィードローラを備えている。したがって、トレイには印刷された用紙が、ユーザが希望する順番に重なって貯えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プリンタをよりコンパクトで低コストにすることを考えると、部品点数を減らすこと、特に排紙用のフィードローラの数を減らすことが非常に有効である。しかしながら、排紙用のフィードローラの数を単純に減らすと印刷済の用紙をトレイに重ねて排出する際に問題が発生する可能性が高い。すなわち、排紙用のフィードローラを減らすと、用紙がトレイに完全に排出されず、その用紙の末端部分はトレイとプラテンローラの間に残り、その末端部分の姿勢が不安定になる。たとえば、用紙の上に順番に重ねて排出するのであれば、用紙を水平方向に排出する限りは用紙の自重によって印刷済の用紙が自然と上に重ねられて排紙されるかもしれない。しかしながら、用紙を斜め上方に排出する場合は、前の用紙の末端部分の姿勢が不安定なために次の用紙が前の用紙とトレイの間に潜り込んでしまう可能性が極めて高くなる。したがって、トレイとプラテンローラとの間に多少でも距離があれば、それらの間にフィードローラを設置しないとトレイに所望の順番で用紙を重ねて排出できないという問題がある。さらに、フィードローラを設けないと、プラテンローラの斜め上方のトレイまで用紙の末端を排紙できない。
【0004】
そこで、本発明においては、印刷済の用紙を斜め上方向に排出する場合であっても、トレイとプラテンローラの間にフィードローラを設けることなく、ユーザが希望する順番でトレイ上に用紙を貯えることができ、さらに、用紙の末端をトレイまで確実に送り込める紙排出装置およびプリンタを提供することを目的としている。また、このようなプリンタをよりコンパクトかつ低コストで提供可能とすることも本発明の目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、フィードローラにより送られた用紙をストック用のトレイに下方から上方に順番に重なるように導く本発明の排出装置においては、フィードローラからトレイに導かれる経路に沿って、用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、用紙の下面側から用紙の排出方向が上方になるようにガイドする第2の紙ガイドと、用紙の上面側から用紙の排出方向を下方になるようにガイドする第3の紙ガイドとをこの順番に配置し、用紙の末端を三点で湾曲状に支持し、その末端の姿勢を安定させると共に、次に送られてくる用紙との摩擦力を利用して斜め上方にトレイがあってもそのトレイまで用紙の末端を搬送できるようにしている。
【0006】
すなわち、本発明の紙排出装置は、フィードローラにより送られた用紙をストック用のトレイに下方から上方に順番に重なるように導く紙排出装置であって、この用紙がフィードローラからトレイに導かれる経路に沿って、フィードローラの側から、用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、用紙の下面側から該用紙の排出方向が上方になるようにガイドする第2の紙ガイドと、用紙の上面側から該用紙の排出方向が下方になるようにガイドする第3の紙ガイドとがこの順番に配置され、フィードローラから出力された先の用紙の末端部分が第1の紙ガイド、第2の紙ガイドおよび第3の紙ガイドにより上側に凸になるように湾曲状に支持され、先の用紙の後端が第1の紙ガイドより下側に向き、フィードローラから出力される次の用紙の先端は先の用紙の後端の上側に排紙され、先の用紙の末端部分は次の用紙によりトレイに排出される。
【0007】
本発明の紙排出装置では、第1、第2および第3の紙ガイドによって、フィードローラによりトレイに排出された用紙の末端部分を上方に凸となるように湾曲させることができる。用紙の末端部分をこのように湾曲させると、用紙の後端は下方に向くので、フィードローラから送られてくる次の用紙は必ず前の用紙の上に重なる。また、次の用紙は第1、第2および第3の紙ガイドによって前の用紙と同じ形状で前の用紙の末端部分に密着する。このため、前の用紙は次の用紙との摩擦力によりトレイ側に押し出される。したがって、次の用紙がトレイ側に進むにつれて、前の用紙はトレイに完全に排出される。このとき、前の用紙のトレイ側の部分は第3の紙ガイドによって下に向けられているので、前の用紙はトレイに安定して排紙される。
【0008】
このように本発明の紙排出装置によれば、第1、第2および第3の紙ガイドで用紙の末端部分を強制的に湾曲させることにより、用紙の末端部分を安定な姿勢に保って次の用紙を前の用紙の上に重ねることができると共に、紙送りされてくる次の用紙との摩擦力で前の用紙をトレイに排出できる。したがって、用紙を斜め上方向に排出する場合であっても、フィードローラとトレイとの間に特別な排紙用のローラを設置することなく、トレイ上にユーザが希望する順番で印刷済の用紙を貯えておくことが可能な紙排出装置を実現できる。
【0009】
このため、フィードローラとこのフィードローラにより送られた印刷後の用紙を収納するストック用のトレイとを有するプリンタに対し、本発明を適用することにより、フィードローラとトレイとの間の経路に用紙をトレイまで排出するための排紙用ローラを用意する必要がなくなるので、用紙を斜め方向に排出する場合であっても、トレイに下方から上方に順番に用紙を重ねて保持できる、小さく低コストなプリンタを提供できる。
【0010】
そして、サーマルヘッドとプラテンローラで印刷用紙を挟んで印刷し、印刷された用紙をストック用のトレイに排出する構成のプリンタにあっては、プラテンローラをフィードローラとすることが可能である。このようにすれば、プラテンローラにより、他の排出ローラを用いないで印刷した用紙をトレイに下方から上方に順番に重なるように排出することができる。このため、用紙を斜め上方あるいはほぼ鉛直方向に排出できるプリンタをよりコンパクトに纏めることができると共により低コストなものにできる。特に、サーマルヘッドとプラテンローラを有するプリンタは、インクなどの消耗品が不要で非常に薄くコンパクトにできるプリンタであり、本発明を採用することにより、斜め上方に排紙可能なタイプのプリンタをカードタイプとなるように薄くコンパクトに纏めることができる。これにより、縦置きやノートPCのディスプレイに引っ掛けて使用し、紙づまりや順番が入れ替わるなどの問題を発生させることなく、用紙を斜め上方に排出できる非常に薄いカードタイプのプリンタを実現できる。
【0011】
このような本発明のプリンタにおいては、サーマルヘッドの一部を第1の紙ガイドとして機能させることが可能であり、このような第1の紙ガイドを採用すれば、別部材からなる第1の紙ガイドを用意する場合に比べて、プリンタをよりコンパクトで低コストなものにできる。また、第3の紙ガイドは、トレイ上に配置された用紙を下側に押さえる紙送り用のガイドにすることができる。このようなトレイ上に配置された紙送り用のガイドを第3の紙ガイドにする場合、透明なガイドにすることにより、印刷面が上面になって排紙されたときにその用紙の印刷状態を一目で確認することができる。
【0012】
また、上述したように、本発明の紙排出装置が適用されたプリンタによれば、ユーザが希望する順番に重なるように印刷済の用紙を斜め上方に排出できるので、トレイを鉛直方向に向けて設置することが可能である。また、プリンタに自立可能なスタンドおよび/または所定の機器に着脱可能なフックを取り付けて、プリンタを縦置きやノートPCのディスプレイに引っ掛けた状態等、トレイが鉛直方向に傾いた状態でプリンタを実際に使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明に係るプリンタの概要を斜視図で示してあり、図2に、このプリンタの使用例を示してある。本例のプリンタ1は、A6あるいはA7サイズ程度の厚みが1cm程度あるいはそれ以下の箱型のハウジング2を有しており、このハウジング2の両側面に取り付けられたフック25を所定の機器に引っ掛けて使用できるようになっている。たとえば、図2に示すように、ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)27のディスプレイ28のカバー29にフック25を引っ掛けて取り付け、プリンタ1のハウジング2を鉛直方向に傾けた状態で使用できる。そして、本例のプリンタ1では、ハウジング2の表側の部分が排紙された感熱紙(用紙)3をストックするトレイ(ストッカー)21になっており、印刷された面3fが表側を向いて排出される。したがって、印刷済の感熱紙3はストッカー21に垂直な方向d1に順番に印刷された面3fが見えるように重なって導かれる。すなわち、図1に示すように、本例のプリンタ1においては、用紙をストック用のトレイに下方d2から上方d1に順番に重なるように導かれ、印刷された面3fが上方d1を向いて積み重ねられる。
【0014】
図3に本例のプリンタ1の概略構成を断面図を用いて示してある。本例のプリンタ1のハウジング2は斜め下方1bの印刷機構を収納した部分(印刷処理部23)を除く部分が用紙収納部22になっており、そこに複数枚の感熱紙3を収納することができる。そして、ハウジング2の斜め下方1bは感熱紙3を印刷すると共に印刷済の感熱紙3を斜め上方1aに向けて排出する印刷処理部23になっている。さらに、用紙収納部22の上方d1の面がストッカー21になっており、このストッカー21に印刷処理部23から排出された感熱紙3が上方d1に蓄積される。
【0015】
印刷処理部23にはラインサーマルヘッド4と、ラインサーマルヘッド4と感熱紙3を挟んで印刷すると共に紙送りするプラテンローラ(フィードローラ)5と、収納された複数の感熱紙3を一枚づつピックアップしてプラテンローラ5に給紙するピックアップローラ6が配置されている。本例のプリンタ1では、収納された複数の感熱紙3の先端部分を板バネ7によってピックアップローラ6に対して適当な力で加圧することにより、ピックアップローラ6で一枚づつ感熱紙3をピックアップできるようになっている。ピックアップローラ6によりピックアップされた感熱紙3は、紙ガイド9に沿って斜め下方1bに送られた後にプラテンローラ5に沿ってほぼ180度向きを変えてラインサーマルヘッド4に導かれる。ラインサーマルヘッド4は、プラテンローラ5に対し上方d1に配置されており、感熱紙3はプラテンローラ5およびラインサーマルヘッド4によって挟まれてラインサーマルヘッド4で印刷され、さらに、プラテンローラ5により、その斜め上方1aに設けられた排出口8からストッカー21に排出される。
【0016】
図4に印刷処理部23を拡大して示してある。本例のプリンタ1のラインサーマルヘッド4は斜め上方1aのストッカー21の方向に、その隅16が鼻のように突き出て配置され、感熱紙3の上方d1の側(上面側、すなわち本例では表面)をガイドできるようになっている。さらに、プラテンローラ5からストッカー21に向けて、感熱紙3の下方d2の側(下面側、すなわち本例では裏面)から感熱紙3の排出方向が上方1aになるようにガイドする紙ガイド13、およびストッカー21に入った感熱紙3の端部を上方d1の側(上面側、すなわち本例では表面)から感熱紙3の排出方向が下方1bとなるようにガイドする透明なパネル14がこの順番で配置されている。このため、プラテンローラ5の側からストッカー21の方向に、ラインサーマルヘッド4のストッカー側の一部(鼻部)16、紙ガイド13およびパネル14がこの順番で配置され、これらによって紙排出装置18が構成されている。
【0017】
すなわち、本例のプリンタ1では、サーマルヘッド4の鼻部16が第1の紙ガイドであり、感熱紙3の末端部分3aの最もプラテンローラ5に近い部分3bを下方d2に支持している。また、紙ガイド13は第2の紙ガイドであり、斜め上方1aに向けて上方d1に凸となるように突き出た形状に傾斜し、感熱紙3の末端部分3aの中ほど3cを裏面から上方d1に支持している。さらに、パネル14は第3の紙ガイドであり、排出口8の近傍において感熱紙3の末端部分3aのストッカー21の近傍3dを表面から下方d2に支持している。したがって、プラテンローラ5およびラインサーマルヘッド4によって紙送りされる感熱紙3は、第1の紙ガイドである鼻部16によって下方d2に押された状態で、第2の紙ガイドである紙ガイド13によって上方d1に通路変更されながら排紙方向である斜め上方1aに導かれる。そして、第3の紙ガイドであるパネル14によって下方d2に進路変更されながらさらに排紙方向1aに導かれストッカー21に送られる。
【0018】
このため、本例のプリンタ1においては、鼻部16、紙ガイド13およびパネル14によって、プラテンローラ5からストッカー21に向けて「へ」字あるいは逆U字の形状、すなわち、上方d1にほぼ凸となる湾曲状の紙排出通路(経路)15が構成され、プラテンローラ5によって紙送りされた感熱紙3の末端部分3aはそれに沿った形状になる。
【0019】
このように用紙3の末端部分3aが上方に凸の湾曲状となるため、まず、図4に示すように、鼻部16に下方d2に押さえられた末端部分3aの最もプラテンローラ5の側の後端部分3bは、最も下方d2の位置で安定し、用紙自体の強度、あるいは腰の強さなどによって、プラテンローラ5から用紙3が排出される位置よりも末端3bが下方d2に下がった位置で安定する。したがって、図5に示すように、次の感熱紙3が送られると、その先端3eは必ず前の感熱紙3の後端部分3bの上方d1の側に排出される。このため、感熱紙3は必ず上方d1に順番に重なり、ストッカー21では下方から上方に順番に積み重ねられる。
【0020】
さらに、図6に示すように、次の感熱紙3がプラテンローラ5によりさらに紙送りされると、次の感熱紙3の先端部分も紙排出装置18によって構成された紙排出通路15により湾曲状になる。特に、鼻部16、紙ガイド13およびパネル14により用紙3が下方d2、上方d1および下方d2に押し付けられるポイントでは、通路15に残っている前の感熱紙3の端部3aに、次の用紙が押し付けられる。さらに、これら鼻部16、紙ガイド13およびパネル14は用紙3を上面、下面および上面から交互にガイドするので、用紙自体の強度あるいは腰の強さなどにより鼻部16、紙ガイド13およびパネル14から用紙が離れることはなく、前の感熱紙3と次の感熱紙3はこれらのポイントで密着する。したがって、これらの用紙間で発生する摩擦力により、プラテンローラ5が次の感熱紙3を紙送りする力が前の感熱紙3に伝達される。
【0021】
その結果、前の感熱紙3は次の感熱紙3が紙送りされるにつれてストッカー21の方向に紙送りされ、図7に示すように、前の感熱紙3の末端部分3aはストッカー21まで紙送りされる。そして、ストッカー21にその末端部分3aが収まると、次の感熱紙3から解放される。
【0022】
このようにして、プラテンローラ5により紙送りされる次の感熱紙3は紙排出装置18によって構成された紙排出通路15を送られることにより、前の感熱紙3に対し上方d1に確実に重ねられ、その一方で、前の感熱紙3は次の感熱紙3によりストッカー21まで確実に紙送りされる。したがって、印刷枚数が複数に及ぶとこのようなプロセスが繰り返される。
【0023】
このように、本例のプリンタ1では、感熱紙3を鉛直方向に排紙するようになっているにも関わらず、プラテンローラ5のみでストッカー21に最新の印刷済の感熱紙3を末端まで確実に排出でき、さらに、排出された印刷済みの用紙3を下方d2から上方d1に確実に重ねることができる。このため、プラテンローラ5とストッカー21の間の紙排出通路15には感熱紙3を完全にストッカー21に送るための特別なローラ、たとえば排紙ローラを設ける必要はない。したがって、本例のプリンタ1は、部品点数が少なく、非常にシンプルでコンパクト、さらには低コストになる。特に、本例のプリンタ1は、ラインサーマルヘッド4とプラテンローラ5を組み立てたプリンタなので、消耗品がなく、消耗品の収納スペースなどを省いてコンパクトになる。したがって、本例のプリンタ1は排紙用のローラなしで感熱紙3を斜め上方1aに確実に送り、さらに、印刷済みの用紙を所定の方向(上方d1)に確実に重ねて排出できる大変コンパクトなプリンタである。
【0024】
また、本例のプリンタ1では、ラインサーマルヘッド4の一部である鼻部16を第1の紙ガイドとして機能させているので、さらに部品点数を少なくでき、よりシンプルでコンパクトに纏めることができると共にコストも低く抑えることができる。さらに、上述のプリンタ1は、ラインサーマルヘッド4とプラテンローラ5を有する印刷処理部23と用紙収納部22が直線状に配置された薄いカードタイプのものである。そして、排紙用のローラが無くても確実に感熱紙3をストッカー21に出力できるので、排紙方向が水平だけでなく鉛直方向でもフレキシブルに選択できる低コストのプリンタであると共に、図2に示したように、縦置きやノートPC27のディスプレイ28のカバー29に引っ掛けて使用できる非常に薄いカードタイプのプリンタとして提供できる。また、そのような使用方法において、印刷済の感熱紙3をストッカー21に印刷された表面が上方d1に確実に重なるように排出できる。このため、たとえば、ノートPC27に向かったユーザから見ているときに、印刷された面3fが、印刷された順番にユーザの方を向いて下から出力されるようにできる。したがって、本発明により、出力結果を確認し易いプリンタを提供できる。
【0025】
なお、ノートPC27のディスプレイ28のカバー29に引っ掛けるタイプのプリンタを説明したが、ノートPC27に限らず、その他の機器に引っ掛けて使用することも可能であり、所定の機器にプリンタ1を着脱可能に設置することにより非常に使い勝手の良いプリンタを実現できる。また、フック25を回転してプリンタ1を自立可能なスタンドとして利用することも可能であり、さらに、壁にかけてプリンタを使用するようにしても良い。
【0026】
また、本例のプリンタ1では、感熱紙3の排出口8のパネル14はストッカー21の斜め下方1bをカバーしている。このため、パネル14を透明な部材で形成することにより、印刷面3fが表側を向いて排紙されてきた感熱紙3の印刷状態(図1においては「XYZ」)を一目で確認することができる。
【0027】
また、上記の例では、ラインサーマルヘッド4で感熱紙3に印刷を行うタイプのプリンタを説明したが、他のタイプのヘッドを使用したプリンタに対しても本発明を適用できる。その場合は、本例では、ラインサーマルヘッド4の一部分を第1の紙ガイド16として利用しているが、別部材からなる第1の紙ガイド16を設置することが望ましい。また、上記の例では、ストッカー21と用紙収納部22を同一方向に配置しているが、ストッカー21と用紙収納部22を印刷処理部23を挟んで反対側になるように配置しても良い。このようなプリンタであれば、プリンタの前後方向のサイズは増すが、プリンタの厚みは非常に薄くできる。
【0028】
また、上記の例では、ストッカー21が斜めに傾いた状態でプリンタ1を使用しているが、このプリンタ1を水平方向にして使用することも可能である。さらに、プリンタの形態としては、ストッカーのみが単独で鉛直方向に傾くものであっても良く、このような形態のプリンタも本発明に含まれる。さらに、本例では紙排出装置18を内蔵したプリンタ1を例に説明しているが、このような紙排出装置18はプリンタに限らず、製本装置などの他の紙送りが必要な装置においても適用することができる。また、上記プリンタ1では、上方から印刷された用紙の表面が見えるように、印刷された表面が上方すなわち上面となって排出されるプリンタを例に本発明を説明しているが、逆に、印刷された表面が下方すなわち下面となって排出されるプリンタであっても良い。しかしながら、本例のプリンタ1においては、表面を上面として排出する経路を採用しているので、サーマルヘッドの一部を紙ガイドとして利用することが可能となっており、少ない部品点数で簡易な紙経路を構成することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の紙排出装置では、第1、第2および第3の紙ガイドによって用紙の末端部分を紙を重ねる上方に向けて凸となるように湾曲させている。したがって、次に送られてきた用紙を湾曲された用紙に対して必ず上方に重ねることができると共に、前の用紙と次の用紙との間に発生する摩擦力を利用して前の用紙を完全にトレイに排出することができる。このため、本発明の紙排出装置によれば、用紙を斜め上方向に排出する場合であっても、フィードローラとトレイとの間に特別な排紙用のローラを配置することなく、トレイ上にユーザが希望する順番で印刷済の用紙を貯えておくことが可能で、さらに、用紙の末端を確実にトレイに送ることが可能な紙排出装置を実現できる。したがって、サーマルヘッドとプラテンローラで挟んで印刷すると共に、印刷された用紙をトレイに下方から上方に順番に重なるように排出するカードタイプのプリンタに本発明を適用することにより、縦置きやノートPCのディスプレイに引っ掛けて使用できるプリンタを実際に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】本例のプリンタをノートPCに引っ掛けて使用する形態を示す図である。
【図3】本例のプリンタの概略構成を示す図である。
【図4】本例のプリンタの印刷処理部を拡大して示す図である。
【図5】本例のプリンタにおいて前の感熱紙に次の感熱紙が当たる様子を示す図である。
【図6】本例のプリンタにおいて前の感熱紙が次の感熱紙によってストッカーに運ばれる様子を示す図である。
【図7】本例のプリンタにおいて前の感熱紙が次の感熱紙によって完全にストッカーに排紙された様子を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
1a 斜め上方
2 ハウジング
3 感熱紙
3a 末端部分
4 ラインサーマルヘッド
5 プラテンローラ
13 紙ガイド(第2の紙ガイド)
14 パネル(第3の紙ガイド)
15 紙排出通路
16 鼻部(第1の紙ガイド)
18 紙排出装置
21 ストッカー(トレイ)
25 フック
27 ノートPC
d1 上方
d2 下方
Claims (7)
- フィードローラにより送られた複数の用紙をストック用のトレイに下方から上方に順番に重なるように導く紙排出装置であって、
前記複数の用紙が前記フィードローラから前記トレイに導かれる経路に沿って、前記フィードローラの側から、前記フィードローラから出力された用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、前記用紙の下面側から前記用紙の排出方向が上方になるようにガイドする第2の紙ガイドと、前記用紙の上面側から前記用紙の排出方向が下方になるようにガイドする第3の紙ガイドとがこの順番に配置され、前記フィードローラから出力された先の用紙の末端部分が前記第1の紙ガイド、前記第2の紙ガイドおよび前記第3の紙ガイドにより上側に凸になるように湾曲状に支持され、前記先の用紙の後端が前記第1の紙ガイドより下側に向き、前記フィードローラから出力される次の用紙の先端は前記先の用紙の後端の上側に排紙され、前記先の用紙の末端部分は前記次の用紙により前記トレイに排出される紙排出装置。 - フィードローラと、このフィードローラにより送られた印刷後の複数の用紙を収納するストック用のトレイとを有するプリンタであって、
前記印刷後の複数の用紙が前記フィードローラから前記トレイに導かれる経路に沿って、前記フィードローラの側から、前記フィードローラから出力された用紙の上面側をガイドする第1の紙ガイドと、前記用紙の下面側から前記用紙の排出方向が上方になるようにガイドする第2の紙ガイドと、前記用紙の上面側から前記用紙の排出方向が下方になるようにガイドする第3の紙ガイドとがこの順番に配置され、前記フィードローラから出力された先の用紙の末端部分が前記第1の紙ガイド、前記第2の紙ガイドおよび前記第3の紙ガイドにより上側に凸になるように湾曲状に支持され、前記先の用紙の後端が前記第1の紙ガイドより下側に向き、前記フィードローラから出力される次の用紙の先端は前記先の用紙の後端の上側に排紙され、前記先の用紙の末端部分は前記次の用紙により前記トレイに排出されるプリンタ。 - 請求項2において、前記フィードローラは、サーマルヘッドとの間で用紙を挟んで印刷し、印刷された用紙を前記ストック用のトレイに排出するプラテンローラであるプリンタ。
- 請求項3において、前記第1の紙ガイドは、前記サーマルヘッドの一部であるプリンタ。
- 請求項2ないし4のいずれかにおいて、前記第3の紙ガイドは、前記トレイの上に配置された透明なガイドであるプリンタ。
- 請求項2ないし5のいずれかにおいて、前記トレイを鉛直方向に傾けて設置可能なプリンタ。
- 請求項6において、該プリンタを自立可能なスタンドおよび/または所定の機器に着脱可能なフックを有するプリンタ。
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