JPH0717978U - ドライ真空ポンプ - Google Patents
ドライ真空ポンプInfo
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- JPH0717978U JPH0717978U JP4675293U JP4675293U JPH0717978U JP H0717978 U JPH0717978 U JP H0717978U JP 4675293 U JP4675293 U JP 4675293U JP 4675293 U JP4675293 U JP 4675293U JP H0717978 U JPH0717978 U JP H0717978U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 凝縮性ガスを排気しても反応生成物がポンプ
内に発生しないドライ真空ポンプを提供する。 【構成】 軸受けを有するポンプボディと、ロータを有
するハウジング部との間に断熱スペーサを介在させ、ハ
ウジング部側は圧縮熱で高温状態に保持し、ポンプボデ
ィ側は冷却機構で冷却する。
内に発生しないドライ真空ポンプを提供する。 【構成】 軸受けを有するポンプボディと、ロータを有
するハウジング部との間に断熱スペーサを介在させ、ハ
ウジング部側は圧縮熱で高温状態に保持し、ポンプボデ
ィ側は冷却機構で冷却する。
Description
【0001】
本発明は、本体部から径方向外方に突出する歯部を有する一対のロータの回転 により、両ロータを覆うハウジング部に吸入されるガスを圧縮して排出するドラ イ真空ポンプに関する。
【0002】
ドライ真空ポンプは半導体関連に用いる装置の真空ポンプ等に広く用いられて いる。図2、3に示す4段式ドライ真空ポンプ1は、4組の吸気側ロータ2と、 4組の排気側ロータ3と、これらロータ2、3を覆うハウジング部20(第1部 材20a、第2部材20b、第3部材20c、第4部材20dからなる)、およ びポンプボディ30とを備えている。
【0003】 各ロータ2、3は、円周方向に沿う外周面4a、5aを有する本体部4、5と 、この本体部4、5から径方向外方に突出するクロウ形の歯部6、7とを有し、 その歯部6、7に隣接する本体部4、5の一部は切欠部4b、5bとされている 。各吸気側ロータ2と各排気側ロータ3とに、それぞれ一本のロータ軸8、9が 圧入されている。各ロータ軸8、9の両端は、軸受け10、11、12を介しポ ンプボディ30および図中最も右側のハウジング部20の第1部材20aにより 支持されている。各ロータ軸8、9の一端に、互いに噛み合うギヤ13、14が 取り付けられ、これらギヤ13、14を介して各ロータ軸8、9は駆動装置(図 示省略)により回転駆動される。
【0004】 ハウジング部20は、ロータ軸8、9の一端を支持する最右方の第1部材20 aと、この第1部材20aに隣接する第2部材20bと、この第2部材20bに 隣接する第3部材20cと、この第3部材20cに隣接する第4部材20dとを 有している。この第4部材20dは隣接するポンプボディ30と接続され、各部 材20a、20b、20c、20dおよびポンプボディ30はボルト21により 連結されている。第2部材20bに、図中最右方の吸排気ロータ2、3と右方か ら2番目の吸排気ロータ2、3との仕切り壁20b′が形成され、第3部材20 cに、図中右方から2番目の吸排気ロータ2、3と右方から3番目の吸排気ロー タ2、3との仕切り壁20c′が形成され、第4部材20dに、図中右方から3 番目の吸排気ロータ2、3と最左方の吸排気ロータ2、3との仕切り壁20d′ が形成されている。また、第1部材20aとポンプボディ30とにロータ軸8、 9の軸端を覆うカバー22、23が取り付けられている。
【0005】 ハウジング部20の第1〜第4部材20a、20b、20c、20dに、吸気 側ロータ2の本体部4の円周方向に沿う外周面4aよりも径方向内方に位置する 吸気口25が形成され、第2〜第4部材20b、20c、20dおよびポンプボ ディ30とに、排気側ロータ3の本体部5の円周方向に沿う外周面5aよりも径 方向内方に位置する排気口26が形成されている。図3において、仮想線により 吸排気口25、26とハウジング20の内周面とを示す。第1部材20aに形成 された吸気口25は、第1部材20aに形成された吸気導入路27に連通し、ポ ンプボディ30に形成された排気口26は、ポンプボディ30に形成された排気 排出路28に連通する。また、第2部材20bに形成された吸気口25と排気口 26とは連通路(図示省略)を介し連通し、第3部材20cに形成された吸気口 25と排気口26とは連通路(図示省略)を介し連通し、第4部材20dに形成 された吸気口25と排気口26とは連通路(図示省略)を介し連通する。
【0006】 吸気側ロータ2と排気側ロータ3とが回転することで、吸気導入路27から導 入されたガスは、まず、第1部材20aの吸気口25から吸気側ロータ2の切欠 部4bを介しハウジング部20に導入され、吸排気ロータ2、3の本体部4、5 とハウジング部20の内外周間で圧縮され、排気側ロータ3の切欠部5bを介し 第2部材20bの排気口26から排出される(この部分を第1段ポンプという) 。次に、そのガスは第2部材20bの吸気口25から吸気側ロータ2の切欠部4 bを介しハウジング部20に導入され、同様に圧縮されて第3部材の排気口26 から排出される(この部分を第2段ポンプという)。次に、そのガスは第3部材 20cの吸気口25から吸気側ロータ2の切欠部4bを介しハウジング部20に 導入され、同様に圧縮されて第4部材20dの排気口26から排出される(この 部分を第3段ポンプという)。最後に、そのガスは第4部材20dの吸気口25 から吸気側ロータ2の切欠部4bを介しハウジング部20に導入され、同様に圧 縮されてポンプボディ30の排気口26から排気排出路28を通って排出される (この部分を第4段ポンプという)。
【0007】
このようなドライ真空ポンプでは、ガスが第1段ポンプから第4段ポンプに送 られるに従って、圧縮されるため、圧縮熱が発生する。この圧縮熱は排気口側に 最も近い第4段ポンプにおいて最も高くなる。そのため、発生した熱によって軸 受け10、11の温度が高くならないようにポンプボディ30に設けられた軸受 け10、11近傍に冷却水路32を設けて、軸受け10、11の冷却を行い、軸 受けが正常に機能するようにしていた。
【0008】 しかしながら、凝縮性のガスを扱う場合、この冷却が問題となった。すなわち 、冷却によって軸受け10、11だけでなく、ポンプボディ30も冷却されるた めポンプボディ30に設けられた排気排出路28、ポンプボディ30と隣接する 第4段ポンプの壁面にガスが固化して生成物が付着してしまうこととなった。
【0009】 そのため、凝縮性ガスを排気するときは、軸受け10、11を冷却水の流量を 制御して冷却しすぎないように微調整をしなければならず、また、冷却水の水温 などによっても影響を受けるのでこまめに冷却水の管理をする必要があった。
【0010】 本考案は以上のような課題に着目してなされたものであって、凝縮性のガスが 固化することなく排気できるドライ真空ポンプを提供することを目的とする。
【0011】
本考案はかかる目的を達成するために次のような構成を採用したものである。 すなわち、本考案に係るドライ真空ポンプは、吸気側ロータと、排気側ロータと 、両ロータを覆うハウジング部と、両ロータのロータ軸を支承する軸受け部およ びこの軸受け部を冷却する冷却水路を設けたポンプボディ部とを備え、各ロータ は、円周方向に沿う外周面を有する本体部と、この本体部から径方向外方に突出 する歯部とを有し、両ロータの回転により吸気口からハウジング内に吸入される ガスを圧縮して排気口から排出するドライ真空ポンプにおいて、ハウジング部と ポンプボディ部との間に断熱スペーサを備えたことを特徴とする。
【0012】
本考案の構成のドライ真空ポンプにあっては、ポンプボディとハウジング部と の間にある断熱スペーサにより、これらの間の熱の伝達が遮断される。したがっ て、ハウジング部側は圧縮熱により高温となる一方、ポンプボディ側は冷却水に よる冷却で低温となる。これにより、軸受けは十分に冷却されるとともに、ガス が流れるポンプ部分や排気口は高温に保持される。
【0013】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。なお、従来例と共通する部 分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0014】 図1に示す4段式ドライ真空ポンプ1は、4組の吸気側ロータ2と、4組の排 気側ロータ3と、これら吸排気ロータ2、3を覆うハウジング部20(20a、 20b、20c、20d、20eからなる)、およびポンプボディ30とを備え ている。
【0015】 従来例と異なり、第4段ポンプの吸排気ロータ2、3はハウジング部20とし ての第4部材20dと、第5部材20eとに覆われており、この第5部材20e は軸受け10、11を有するポンプボディ30と別の部材にて構成される。第5 部材20eには排気口26およびこれに連通する排気排出路28が設けられてい る。
【0016】 第5部材20eとポンプボディ30との間には断熱スペーサ31が挟まれ、第 5部材20eとポンプボディ30とが直接接触しないようにしている。この断熱 スペーサ31は、熱伝導を抑えるために断熱スペーサ31の接触面に凹部を設け て、第5部材20eおよびポンプボディ30との接触面積を小さくするようにし ている。また、熱伝導率の低い材質(例えばステンレス鋼や樹脂等)を用いても よい。
【0017】 本実施例の吸気側ロータ2と排気側ロータ3とが回転することで、吸気導入路 27から導入されたガスは、まず、第1部材20aの吸気口25からハウジング 部20に導入され、第1段ポンプの吸排気ロータ2、3で圧縮され、その排気側 ロータ3側の排気口26から排出される。次に、そのガスは第2部材20bの吸 気口25から第2段ポンプに導入され、同様にして圧縮される。さらに第3段、 第4段ポンプで圧縮が繰り返された後に、ガスは第5部材20eの排気口26か ら排気排出路28を通って排出される。このようにしてガスが圧縮されていくに つれて、圧縮熱が発生し、ハウジング部20が高温に保持される(第4段ポンプ に近づく程高温になる)。そのためポンプ内でのガスの固化による生成物発生は 抑えられる。特に生成物はガス温度が低く、ガス圧力条件が高いほど増える傾向 にあるので、ガスが圧縮されて圧力が高くなる第4ポンプ側で発生しやすいが、 圧縮熱により第4ポンプ側が最も高温となるので第4ポンプ側についても生成物 は発生しにくい。
【0018】 一方、断熱スペーサ31によって熱伝達が遮断されているポンプボディ30側 は冷却水路32によって冷却され、軸受け10、11が高温となることはないの で軸受け10、11が正常に機能することができる。
【0019】 なお、本実施例では、第4段ポンプ側の軸受け10、11についてのみ冷却し 、軸受け10、11を有するポンプボディ30をハウジング部20と断熱したが 、第1段ポンプ側の軸受け12についても同様の構造にしてもよい。すなわち、 第1部材20aを第1段ポンプ側と軸受け12側とに分離してこれらの間に断熱 スペーサを設け、軸受け12側に冷却水を流すようにしてもよい。軸受け12は 軸受け10、11ほどには高温になることがないが、軸受け12についても熱伝 導により温度上昇するので冷却により軸受け機能を向上することができる。
【0020】 また、本実施例ではハウジング部20は加工、組立の都合から20a〜20e の5つの部材に分けてこれらを組み立てるようにして構成したが、本考案を逸脱 しない範囲で加工、組立がしやすいように部材形状や数を変更してもよい。
【0021】
本考案のドライ真空ポンプによれば、軸受けを冷却しつつポンプ部分が高温に 保持することができるので、凝縮性のガスを排気するときでもポンプ部分に生成 物が付着することなく使用することができる。
【図1】本考案の実施例のドライ真空ポンプの断面図
【図2】従来からのドライ真空ポンプの断面図
【図3】従来からのドライ真空ポンプのハウジング部断
面図
面図
2:吸気側ロータ 3:排気側ロータ 4、5:本体部 6、7:歯部 8、9:ロータ軸 10、11、12:軸受け 20:ハウジング部 30:ポンプボディ 31:断熱スペーサ 32:冷却水路
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気側ロータと、排気側ロータと、両ロ
ータを覆うハウジング部と、両ロータのロータ軸を支承
する軸受け部およびこの軸受け部を冷却する冷却水路を
設けたポンプボディ部とを備え、各ロータは、円周方向
に沿う外周面を有する本体部と、この本体部から径方向
外方に突出する歯部とを有し、両ロータの回転により吸
気口からハウジング内に吸入されるガスを圧縮して排気
口から排出するドライ真空ポンプにおいて、ハウジング
部とポンプボディ部との間に断熱スペーサを備えたこと
を特徴とするドライ真空ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4675293U JPH0717978U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ドライ真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4675293U JPH0717978U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ドライ真空ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717978U true JPH0717978U (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=12756068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4675293U Pending JPH0717978U (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | ドライ真空ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717978U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003098047A1 (fr) * | 2002-05-20 | 2003-11-27 | Ts Corporation | Pompe a vide |
EP3808982A1 (en) * | 2019-10-15 | 2021-04-21 | Ebara Corporation | Vacuum pump with thermal insulation |
CN115450921A (zh) * | 2022-08-08 | 2022-12-09 | 南京真空泵厂有限公司 | 一种爪型真空泵随动冷却系统及冷却方法 |
JP2023013385A (ja) * | 2021-07-16 | 2023-01-26 | オリオン機械株式会社 | 二軸回転ポンプ及びクローポンプ |
EP4269749A1 (de) * | 2022-04-25 | 2023-11-01 | Gerard Sterz | Drehkolbenmaschine und ihre verwendung |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP4675293U patent/JPH0717978U/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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