JPH07176531A - 配線構造、及び配線構造の形成方法 - Google Patents
配線構造、及び配線構造の形成方法Info
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- JPH07176531A JPH07176531A JP32183393A JP32183393A JPH07176531A JP H07176531 A JPH07176531 A JP H07176531A JP 32183393 A JP32183393 A JP 32183393A JP 32183393 A JP32183393 A JP 32183393A JP H07176531 A JPH07176531 A JP H07176531A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Cu,Ag,Auなどの低抵抗配線材料の問
題である、密着性不良及び酸化の問題を解決して、低抵
抗で、エレクトロマイグレーションに強い低抵抗配線構
造及びその形成方法を提供する。 【構成】 基板1上に形成したCu,Ag,Auなど
の低抵抗配線材料3から成る配線の全面を、Al膜もし
くはAlを主材料とする合金膜2,4,60で被覆した
配線構造。基板上にAl膜もしくはAlを主材料とす
る合金及び低抵抗材料から成る配線形成後、再度Alも
しくはAlを主材料とする合金を成膜する。下層絶縁
膜に溝を穿設した後、AlもしくはAlを主材料とする
合金及び低抵抗材料を埋め込むことにより低抵抗配線構
造を形成する。
題である、密着性不良及び酸化の問題を解決して、低抵
抗で、エレクトロマイグレーションに強い低抵抗配線構
造及びその形成方法を提供する。 【構成】 基板1上に形成したCu,Ag,Auなど
の低抵抗配線材料3から成る配線の全面を、Al膜もし
くはAlを主材料とする合金膜2,4,60で被覆した
配線構造。基板上にAl膜もしくはAlを主材料とす
る合金及び低抵抗材料から成る配線形成後、再度Alも
しくはAlを主材料とする合金を成膜する。下層絶縁
膜に溝を穿設した後、AlもしくはAlを主材料とする
合金及び低抵抗材料を埋め込むことにより低抵抗配線構
造を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線構造及びその形成
方法に関する。本発明は例えば、半導体集積回路の微細
配線構造について、信頼性が高く、かつ膜質の安定した
低抵抗材料による配線が得られる配線構造及びその形成
方法を提供するものである。
方法に関する。本発明は例えば、半導体集積回路の微細
配線構造について、信頼性が高く、かつ膜質の安定した
低抵抗材料による配線が得られる配線構造及びその形成
方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき問題点】半導体装置は微細
化・集積化の傾向が著しく、特に、超LSIの高集積化
に伴い、配線も微細化する傾向にある。電極配線材料と
してはアルミニウムあるいはアルミニウム合金が多用さ
れて来たが、これらの配線材料の場合、エレクトロマイ
グレーションに対する信頼性を保証することが困難とな
ってきた。また、配線抵抗も半導体集積回路の動作速度
を制限する要因として問題となりつつあり、より低抵抗
の材料が求められている。
化・集積化の傾向が著しく、特に、超LSIの高集積化
に伴い、配線も微細化する傾向にある。電極配線材料と
してはアルミニウムあるいはアルミニウム合金が多用さ
れて来たが、これらの配線材料の場合、エレクトロマイ
グレーションに対する信頼性を保証することが困難とな
ってきた。また、配線抵抗も半導体集積回路の動作速度
を制限する要因として問題となりつつあり、より低抵抗
の材料が求められている。
【0003】そこで、Alに代わる配線材料として、C
u,Ag,Auが注目されている。Cu,Ag,Auは
Alに比べ低抵抗(室温でのバルクの抵抗率はCu1.
70μΩcm、Ag1.61μΩcm、Au2.20μ
Ωcm、これに対しAlは2.74μΩcm)で、エレ
クトロマイグレーション耐性も優れているためである。
しかし、Cu,Ag,Auを半導体集積回路に用いるに
はいくつかの問題点がある。大きな問題点は3つある。
第1はドライエッチングが困難であるということであ
る。第2は、密着性に劣るということである。第3は、
酸化されやすい(Cu,Ag)ことである。
u,Ag,Auが注目されている。Cu,Ag,Auは
Alに比べ低抵抗(室温でのバルクの抵抗率はCu1.
70μΩcm、Ag1.61μΩcm、Au2.20μ
Ωcm、これに対しAlは2.74μΩcm)で、エレ
クトロマイグレーション耐性も優れているためである。
しかし、Cu,Ag,Auを半導体集積回路に用いるに
はいくつかの問題点がある。大きな問題点は3つある。
第1はドライエッチングが困難であるということであ
る。第2は、密着性に劣るということである。第3は、
酸化されやすい(Cu,Ag)ことである。
【0004】第1の問題点について言えば、例えばこれ
らの材料であるCu,Ag,Auのハロゲン化物は、そ
の蒸気圧が高いため、ドライエッチングに適さない。
らの材料であるCu,Ag,Auのハロゲン化物は、そ
の蒸気圧が高いため、ドライエッチングに適さない。
【0005】第2の問題点である密着性について言え
ば、Cu,Ag,Auは例えばSiO2 等との反応性に
乏しいため、密着力が低く、プロセス中に膜はがれの問
題を起こしやすい。
ば、Cu,Ag,Auは例えばSiO2 等との反応性に
乏しいため、密着力が低く、プロセス中に膜はがれの問
題を起こしやすい。
【0006】第3の問題点については、例えばCu,A
gは酸素を数%含む雰囲気中では、200℃程度の低温
で容易に酸化されてしまう。CVD法でSiO2 を形成
する工程では、一般に反応ガスにSiH4 及びN2 Oを
用い、反応温度も400℃程度なので酸化反応が起こっ
てしまう。また、N2 中のアニールにおいても、空気が
巻き込まれるため同じく酸化が起こってしまう。Cu,
Agは、これらの酸化物の反応生成エネルギーは小さ
く、酸化反応は起こり難いにもかかわらず、表面に安定
な酸化膜を作ることがなく、酸素が容易に内部まで拡散
するためにこのような問題を生ずる。Cu,Agは酸化
されると電気抵抗が急激に増加し、配線として適さない
ものとなってしまうのである。
gは酸素を数%含む雰囲気中では、200℃程度の低温
で容易に酸化されてしまう。CVD法でSiO2 を形成
する工程では、一般に反応ガスにSiH4 及びN2 Oを
用い、反応温度も400℃程度なので酸化反応が起こっ
てしまう。また、N2 中のアニールにおいても、空気が
巻き込まれるため同じく酸化が起こってしまう。Cu,
Agは、これらの酸化物の反応生成エネルギーは小さ
く、酸化反応は起こり難いにもかかわらず、表面に安定
な酸化膜を作ることがなく、酸素が容易に内部まで拡散
するためにこのような問題を生ずる。Cu,Agは酸化
されると電気抵抗が急激に増加し、配線として適さない
ものとなってしまうのである。
【0007】酸化を回避する方法としては、これまでC
uとTiを合金化して表面にTi保護膜を形成する技
術、あるいは表面をSiNで覆う技術などが提案されて
きた。しかし、いずれも高抵抗、あるいは絶縁物である
材料で覆うため正味の配線部分の断面積が小さくなるな
ど、かならずしも低抵抗で、エレクトロマイグレーショ
ンに強い配線が形成できなかった。
uとTiを合金化して表面にTi保護膜を形成する技
術、あるいは表面をSiNで覆う技術などが提案されて
きた。しかし、いずれも高抵抗、あるいは絶縁物である
材料で覆うため正味の配線部分の断面積が小さくなるな
ど、かならずしも低抵抗で、エレクトロマイグレーショ
ンに強い配線が形成できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は低抵抗配線材
料の上述した問題の中の、密着性不良及び酸化の問題を
解決して、低抵抗で、エレクトロマイグレーションに強
い配線構造及びその形成方法を提供しようとするもので
ある。
料の上述した問題の中の、密着性不良及び酸化の問題を
解決して、低抵抗で、エレクトロマイグレーションに強
い配線構造及びその形成方法を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【0010】本出願の請求項1の発明は、基板上に形成
した低抵抗配線材料から成る配線の全面を、Al膜もし
くはAlを主材料とする合金膜で被覆したことを特徴と
する配線構造であって、これにより上記目的を解決する
ものである。
した低抵抗配線材料から成る配線の全面を、Al膜もし
くはAlを主材料とする合金膜で被覆したことを特徴と
する配線構造であって、これにより上記目的を解決する
ものである。
【0011】本出願の請求項2の発明は、上記低抵抗材
料がCuもしくはCuを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
料がCuもしくはCuを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
【0012】本出願の請求項3の発明は、上記低抵抗材
料がAgもしくはAgを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
料がAgもしくはAgを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
【0013】本出願の請求項4の発明は、上記低抵抗材
料がAuもしくはAuを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
料がAuもしくはAuを主成分とする配線材料であるこ
とを特徴とする請求項1記載の配線構造であって、これ
により上記問題点を解決するものである。
【0014】本出願の請求項5の発明は、基板上にAl
膜もしくはAlを主材料とする合金膜および低抵抗材料
から成る配線形成後、再度AlもしくはAlを主材料と
する合金を成膜することにより、基板上の低抵抗配線材
料から成る配線の全面を、Al膜もしくはAlを主材料
とする合金膜で被覆した配線構造を形成することを特徴
とする配線構造の形成方法であって、これにより上記問
題点を解決するものである。
膜もしくはAlを主材料とする合金膜および低抵抗材料
から成る配線形成後、再度AlもしくはAlを主材料と
する合金を成膜することにより、基板上の低抵抗配線材
料から成る配線の全面を、Al膜もしくはAlを主材料
とする合金膜で被覆した配線構造を形成することを特徴
とする配線構造の形成方法であって、これにより上記問
題点を解決するものである。
【0015】本出願の請求項6の発明は、上記配線構造
が、下層絶縁膜に溝を穿設した後、AlもしくはAlを
主材料とする合金及び低抵抗材料を埋め込むことにより
形成されることを特徴とする請求項5記載の配線構造の
形成方法であって、これにより上記問題点を解決するも
のである。
が、下層絶縁膜に溝を穿設した後、AlもしくはAlを
主材料とする合金及び低抵抗材料を埋め込むことにより
形成されることを特徴とする請求項5記載の配線構造の
形成方法であって、これにより上記問題点を解決するも
のである。
【0016】本発明では、低抵抗材料から成る配線全
面、即ち例えば、下部、上部、側部をAl膜もしくはA
lを主材料とする合金膜で被覆することにより、酸化を
防止できる。合わせて、反応性の高いAlを挟むことに
より、密着性が確保される。
面、即ち例えば、下部、上部、側部をAl膜もしくはA
lを主材料とする合金膜で被覆することにより、酸化を
防止できる。合わせて、反応性の高いAlを挟むことに
より、密着性が確保される。
【0017】更に詳しくは、Alは非常に大きい反応生
成エネルギーを持っており、酸化物であるAl2 O3 を
形成しやすい。このAl2 O3 は安定な表面保護膜とし
て、例えばわずか5nm程度でそれ以上のAlの酸化を
防止する。このため低抵抗材料の周囲に形成しておくこ
とにより、低抵抗配線材料の酸化を防止することができ
る。また、Alは高い反応性を持っているために、下地
との密着力も高く、はがれの問題を生じない。さらに、
Al自体が低抵抗な材料であるため、配線全体の導電部
分としても働き、配線全体の低抵抗化、高マイグレーシ
ョン耐性を得るうえでも有利である。
成エネルギーを持っており、酸化物であるAl2 O3 を
形成しやすい。このAl2 O3 は安定な表面保護膜とし
て、例えばわずか5nm程度でそれ以上のAlの酸化を
防止する。このため低抵抗材料の周囲に形成しておくこ
とにより、低抵抗配線材料の酸化を防止することができ
る。また、Alは高い反応性を持っているために、下地
との密着力も高く、はがれの問題を生じない。さらに、
Al自体が低抵抗な材料であるため、配線全体の導電部
分としても働き、配線全体の低抵抗化、高マイグレーシ
ョン耐性を得るうえでも有利である。
【0018】
【実施例】以下本出願の発明の実施例について、図面を
参照して説明する。但し当然のことではあるが、本出願
の発明は以下に述べる実施例により限定されるものでは
ない。
参照して説明する。但し当然のことではあるが、本出願
の発明は以下に述べる実施例により限定されるものでは
ない。
【0019】実施例1 本実施例は、微細化・集積化したSi半導体の配線構造
について本発明を適用したもので、ここでは低抵抗配線
材料であるCuの下部、上部、側部をAlもしくはAl
を主材料とする合金膜で被覆することにより、配線の低
抵抗化、高マイグレーション耐性を得る構造を提供す
る。特にこの実施例は、Al及び低抵抗材料膜を加工
後、再度Al成膜することにより配線構造を形成する。
について本発明を適用したもので、ここでは低抵抗配線
材料であるCuの下部、上部、側部をAlもしくはAl
を主材料とする合金膜で被覆することにより、配線の低
抵抗化、高マイグレーション耐性を得る構造を提供す
る。特にこの実施例は、Al及び低抵抗材料膜を加工
後、再度Al成膜することにより配線構造を形成する。
【0020】本実施例の配線構造は、図1に示すよう
に、基板1上に形成した低抵抗配線材料3(ここではC
u)から成る配線の全面を、Al膜もしくはAlを主材
料とする合金膜(ここではAl膜2,4,60)で被覆
したものであり、特に、低抵抗線材料3の下部をAl膜
2で、上部をAl膜4で、両側部をサイドウォール状A
l膜60で被覆したものである。
に、基板1上に形成した低抵抗配線材料3(ここではC
u)から成る配線の全面を、Al膜もしくはAlを主材
料とする合金膜(ここではAl膜2,4,60)で被覆
したものであり、特に、低抵抗線材料3の下部をAl膜
2で、上部をAl膜4で、両側部をサイドウォール状A
l膜60で被覆したものである。
【0021】本実施例の配線材料を得るための配線形成
方法においては、以下(a)〜(c)の工程を経る。 (a)まずSi基板1にスパッタ法でAl膜2,Cu
3,Al膜4を成膜する。それぞれの膜厚はAl膜2を
100nm,Cuを300nm,Al膜4を100nm
とした。各スパッタ条件は下記のとおりとした。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ Cuスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃
方法においては、以下(a)〜(c)の工程を経る。 (a)まずSi基板1にスパッタ法でAl膜2,Cu
3,Al膜4を成膜する。それぞれの膜厚はAl膜2を
100nm,Cuを300nm,Al膜4を100nm
とした。各スパッタ条件は下記のとおりとした。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ Cuスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃
【0022】次にSiON反射防止膜5を、下記条件の
CVD法で24mm形成する。 反射防止SiON成膜条件(プラズマCVD) ガス SiH4 /N2 O=50/25scc
m 圧力 330Pa RF電力 190W 基板加度 360℃
CVD法で24mm形成する。 反射防止SiON成膜条件(プラズマCVD) ガス SiH4 /N2 O=50/25scc
m 圧力 330Pa RF電力 190W 基板加度 360℃
【0023】次に通常のリソグラフィーと反応性イオン
エッチング(RIE)を用いて配線パターンを形成す
る。この時のエッチング条件は以下の通りとした。 SiONエッチング条件 ガス CHF3 /O2 =75/8sccm 圧力 6.6Pa RF電力 1350W Alエッチング条件 ガス BCl3 /Cl2 =60/90scc
m 圧力 2Pa RF電力 1200W Cuエッチング条件 ガス CCl4 /N2 =40/160scc
m 圧力 2.7Pa RF電力 1200W 基板温度 350℃ 上記により図2の構造を得た。
エッチング(RIE)を用いて配線パターンを形成す
る。この時のエッチング条件は以下の通りとした。 SiONエッチング条件 ガス CHF3 /O2 =75/8sccm 圧力 6.6Pa RF電力 1350W Alエッチング条件 ガス BCl3 /Cl2 =60/90scc
m 圧力 2Pa RF電力 1200W Cuエッチング条件 ガス CCl4 /N2 =40/160scc
m 圧力 2.7Pa RF電力 1200W 基板温度 350℃ 上記により図2の構造を得た。
【0024】(b)次に再度スパッタ法でAl膜6を1
00nm全面に成膜する。これによって、図3の構造と
した。
00nm全面に成膜する。これによって、図3の構造と
した。
【0025】(c)次に全面エッチバックを行い、Al
膜6を、パターンの側壁にのみサイドウォール状に残
す。これで、Cuの周囲がAlにより囲まれた図1の構
造が完成した。なお、400℃程度の熱処理が加わるこ
とにより、AlとCuの合金化が進行しても、本発明の
効果に影響はない。
膜6を、パターンの側壁にのみサイドウォール状に残
す。これで、Cuの周囲がAlにより囲まれた図1の構
造が完成した。なお、400℃程度の熱処理が加わるこ
とにより、AlとCuの合金化が進行しても、本発明の
効果に影響はない。
【0026】実施例2 この実施例は、埋め込みCu配線について本発明を適用
した例である。
した例である。
【0027】この実施例の配線構造は、図4に示すよう
に、基板上の下層絶縁膜11(ここではSi基板上のS
iO2 )に形成した溝10に、AlもしくはAlを主成
分とする合金膜(Al−1wt%Si等)を埋め込んで
形成し(ここではAl膜14を埋め込み形成し)、更に
低抵抗材料13(ここではCu)を埋め込み、更にAl
膜14でその上部を被覆して形成されたものである。
に、基板上の下層絶縁膜11(ここではSi基板上のS
iO2 )に形成した溝10に、AlもしくはAlを主成
分とする合金膜(Al−1wt%Si等)を埋め込んで
形成し(ここではAl膜14を埋め込み形成し)、更に
低抵抗材料13(ここではCu)を埋め込み、更にAl
膜14でその上部を被覆して形成されたものである。
【0028】本実施例の配線構造は、次の(a)〜
(d)の工程により形成される。図5ないし図7、及び
図4を参照する。
(d)の工程により形成される。図5ないし図7、及び
図4を参照する。
【0029】(a)まずSi基板(その上部がSiO2
から成る層間絶縁膜11で構成されている)に、レジス
トマスクを用い、反応性イオンエッチングにより、配線
に対応する部分に溝10を形成する。
から成る層間絶縁膜11で構成されている)に、レジス
トマスクを用い、反応性イオンエッチングにより、配線
に対応する部分に溝10を形成する。
【0030】次に全面にスパッタ法でAl膜12を10
0nm成膜する。スパッタ条件は下記のとおりとした。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ これにより図5の構造を得た。 (b)次にCVD法でCu13を300nm成膜する。
CuのCVD条件は下記のとおりとした。 CuCVD条件 ガス Cu(HFA)2 /H2 =75/50
0sccm 圧力 2000Pa 成膜温度 350℃ これにより図6の構造が得られた。
0nm成膜する。スパッタ条件は下記のとおりとした。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ これにより図5の構造を得た。 (b)次にCVD法でCu13を300nm成膜する。
CuのCVD条件は下記のとおりとした。 CuCVD条件 ガス Cu(HFA)2 /H2 =75/50
0sccm 圧力 2000Pa 成膜温度 350℃ これにより図6の構造が得られた。
【0031】引き続き、Cuを研磨法で研磨し、溝10
の部分だけに残すようにする。これによって図7の構造
を得た。研磨条件は下記の条件とした。 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
の部分だけに残すようにする。これによって図7の構造
を得た。研磨条件は下記の条件とした。 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
【0032】次に、スパッタ法でAl膜と反射防止膜T
iNを成膜する。膜厚はAl膜100nm、TiN膜3
0nmである。各スパッタは次の条件により行った。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ TiNスパッタ条件 ガス Ar/N2 =30/80sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃
iNを成膜する。膜厚はAl膜100nm、TiN膜3
0nmである。各スパッタは次の条件により行った。 Alスパッタ条件 ガス Ar=100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃ TiNスパッタ条件 ガス Ar/N2 =30/80sccm 圧力 0.4Pa DC電力 5kW 基板加熱温度 150℃
【0033】次に通常のリソグラフィーと反応性イオン
エッチング(RIE)を用いて配線パターンを形成す
る。これによって、Al膜14及びTiN反射防止膜1
5を備えた図4の構造を得たものである。エッチング条
件は下記のとおりとした。 Al,TiNエッチング条件 ガス BCl3 /Cl2 =60/90scc
m 圧力 2Pa RF電力 1200W 基板温度 350℃
エッチング(RIE)を用いて配線パターンを形成す
る。これによって、Al膜14及びTiN反射防止膜1
5を備えた図4の構造を得たものである。エッチング条
件は下記のとおりとした。 Al,TiNエッチング条件 ガス BCl3 /Cl2 =60/90scc
m 圧力 2Pa RF電力 1200W 基板温度 350℃
【0034】実施例3 本実施例では、Agを低抵抗配線材料として、図1に示
した配線構造を得た。
した配線構造を得た。
【0035】実施例1と同様にAl膜1をスパッタ後、
Agを低抵抗配線材料として形成するが、ここでは下記
条件のAgスパッタでこれを形成した。 Agスパッタ条件 ガス Ar100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃ 次のAl膜4の形成は、実施例1と同様に行った。
Agを低抵抗配線材料として形成するが、ここでは下記
条件のAgスパッタでこれを形成した。 Agスパッタ条件 ガス Ar100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃ 次のAl膜4の形成は、実施例1と同様に行った。
【0036】更に、反射防止膜としてのSiON膜5の
形成を、実施例1と同様のCVD法により行った。
形成を、実施例1と同様のCVD法により行った。
【0037】次に、配線パターンを形成する。この実施
例でのパターニングはSiON及びAlについては実施
例1と同じ条件でのRIEを用い、Agについては、次
の条件でのエッチングを行った。 Agエッチング条件 ガス NO2 /O2 =50/10sccm マイクロパワー 850W RFパワー 10W 圧力 0.5Pa 基板温度 300℃
例でのパターニングはSiON及びAlについては実施
例1と同じ条件でのRIEを用い、Agについては、次
の条件でのエッチングを行った。 Agエッチング条件 ガス NO2 /O2 =50/10sccm マイクロパワー 850W RFパワー 10W 圧力 0.5Pa 基板温度 300℃
【0038】上記により、実施例1の図2に対応する構
造(但し低抵抗配線材料はAg)を得る。
造(但し低抵抗配線材料はAg)を得る。
【0039】爾後、Al膜6の全面スパッタを行って、
実施例1の図3に対応する構造(但し低抵抗配線材料は
Ag)を得る。更に全面エッチバックによりサイドウォ
ール状Al膜60の形成を行って、実施例1の図1に対
応する構造(但し低抵抗配線材料はAg)を得て、配線
構造を完成する。
実施例1の図3に対応する構造(但し低抵抗配線材料は
Ag)を得る。更に全面エッチバックによりサイドウォ
ール状Al膜60の形成を行って、実施例1の図1に対
応する構造(但し低抵抗配線材料はAg)を得て、配線
構造を完成する。
【0040】実施例4 本実施例では、Agを低抵抗配線材料として、実施例2
と同様な図4に示した配線構造を得た。
と同様な図4に示した配線構造を得た。
【0041】実施例2と同様に絶縁膜11の溝10内を
含めてAl膜12をスパッタして図5の構造を得た後、
Agを低抵抗配線材料13として形成する。ここでは実
施例3と同様にして、下記条件のAgスパッタでこれを
形成した。 Agスパッタ条件 ガス Ar100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃
含めてAl膜12をスパッタして図5の構造を得た後、
Agを低抵抗配線材料13として形成する。ここでは実
施例3と同様にして、下記条件のAgスパッタでこれを
形成した。 Agスパッタ条件 ガス Ar100sccm 圧力 0.4Pa DC電力 8kW 基板加熱温度 150℃
【0042】これにより、実施例2の図6に対応する構
造(但し低抵抗配線材料はAg)を得た。
造(但し低抵抗配線材料はAg)を得た。
【0043】次にAgの研磨を次の条件で行い、溝10
内にのみAg13を残して、実施例2の図7(但し低抵
抗配線材料13はAg)に対応する構造を得た。 Ag研磨条件 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
内にのみAg13を残して、実施例2の図7(但し低抵
抗配線材料13はAg)に対応する構造を得た。 Ag研磨条件 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
【0044】以下の、スパッタ法でのAl膜14と反射
防止膜TiN15の成膜、及びパターニングは、実施例
2と同様にした。
防止膜TiN15の成膜、及びパターニングは、実施例
2と同様にした。
【0045】上記によって、実施例2の図4(但し低抵
抗配線材料はAg)に対応する配線構造を得た。
抗配線材料はAg)に対応する配線構造を得た。
【0046】実施例5 本実施例では、Auを低抵抗配線材料として、実施例2
と同様な図4に示した配線構造を得た。
と同様な図4に示した配線構造を得た。
【0047】実施例2と同様に絶縁膜11の溝10内を
を含めてAl膜12をスパッタして図5の構造を得た
後、Auを低抵抗配線材料13として形成する。ここで
はAuソースガスとして有機Au錯体を用いた下記条件
のAuのPECVDでこれを形成した。 AuCVD条件 ガス ジメチル(1,1,1−トリフルオロ
−2,4−ペンタンジ オナート)金(III)(DMG−TF)/H2 =10
0/500sccm 圧力 2000Pa RFプラズマ 13.56MHz 基板温度 170℃
を含めてAl膜12をスパッタして図5の構造を得た
後、Auを低抵抗配線材料13として形成する。ここで
はAuソースガスとして有機Au錯体を用いた下記条件
のAuのPECVDでこれを形成した。 AuCVD条件 ガス ジメチル(1,1,1−トリフルオロ
−2,4−ペンタンジ オナート)金(III)(DMG−TF)/H2 =10
0/500sccm 圧力 2000Pa RFプラズマ 13.56MHz 基板温度 170℃
【0048】これにより、実施例2の図6に対応する構
造(但し低抵抗配線材料はAu)を得た。
造(但し低抵抗配線材料はAu)を得た。
【0049】次にAuの研磨を次の条件で行い、溝10
内にのみAu13を残して、実施例2の図7(但し低抵
抗配線材料13はAu)に対応する構造を得た。 Au研磨条件 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
内にのみAu13を残して、実施例2の図7(但し低抵
抗配線材料13はAu)に対応する構造を得た。 Au研磨条件 研磨プレート回転数 17rpm ウェハ保持試料台回転数 17rpm 研磨圧力 5.5E8Pa 研磨液 K4 Fe(CN)6 +H2 O
【0050】以下の、スパッタ法でのAl膜14と反射
防止膜TiN15の成膜、及びパターニングは、実施例
2と同様にした。
防止膜TiN15の成膜、及びパターニングは、実施例
2と同様にした。
【0051】上記によって、実施例2の図4(但し但し
低抵抗配線材料はAu)に対応する配線構造を得た。
低抵抗配線材料はAu)に対応する配線構造を得た。
【0052】実施例6〜10 上記各実施例1〜5について、Alの代わりに、Al合
金としてAl−1wt%Siを用いて、同様に実施し
て、同様の構造を得た。
金としてAl−1wt%Siを用いて、同様に実施し
て、同様の構造を得た。
【0053】上記した各実施例(実施例1〜10)によ
れば、低抵抗配線材料の下部、上部、側部をAl膜もし
くはAlを主材料とする合金膜で被覆することにより、
Cu,Ag,Au配線の酸化を防止することができ、電
気抵抗の安定した低抵抗配線を形成することができる。
また、反応性の高いAlを挟むことにより、周囲の絶縁
膜との密着性を確保することができ、膜剥がれのない安
定した配線を構成することができた。
れば、低抵抗配線材料の下部、上部、側部をAl膜もし
くはAlを主材料とする合金膜で被覆することにより、
Cu,Ag,Au配線の酸化を防止することができ、電
気抵抗の安定した低抵抗配線を形成することができる。
また、反応性の高いAlを挟むことにより、周囲の絶縁
膜との密着性を確保することができ、膜剥がれのない安
定した配線を構成することができた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、低抵抗配線材料の酸化
及び密着性不良の問題を解決して、低抵抗で、エレクト
ロマイグレーションに強い配線構造及びその形成方法を
提供することができた。
及び密着性不良の問題を解決して、低抵抗で、エレクト
ロマイグレーションに強い配線構造及びその形成方法を
提供することができた。
【図1】実施例1の配線構造を示す断面図である。
【図2】実施例1の工程を示す断面図である(1)。
【図3】実施例1の工程を示す断面図である(2)。
【図4】実施例2の配線構造を示す断面図である。
【図5】実施例2の工程を示す断面図である(1)。
【図6】実施例2の工程を示す断面図である(2)。
【図7】実施例2の工程を示す断面図である(3)。
1 基板(Si基板) 2,12 Al膜 3,13 低抵抗材料(Cu,Ag,Au) 4,14 Al膜 5 SiON膜 6 Al膜 60 サイドウォール状Al膜 11 絶縁膜(SiO2 ) 15 TiN膜
Claims (6)
- 【請求項1】基板上に形成した低抵抗配線材料から成る
配線の全面を、Al膜もしくはAlを主材料とする合金
膜で被覆したことを特徴とする配線構造。 - 【請求項2】上記低抵抗材料がCuもしくはCuを主成
分とする配線材料であることを特徴とする請求項1記載
の配線構造。 - 【請求項3】上記低抵抗材料がAgもしくはAgを主成
分とする配線材料であることを特徴とする請求項1記載
の配線構造。 - 【請求項4】上記低抵抗材料がAuもしくはAuを主成
分とする配線材料であることを特徴とする請求項1記載
の配線構造。 - 【請求項5】基板上にAl膜もしくはAlを主材料とす
る合金膜及び低抵抗材料から成る配線形成後、再度Al
もしくはAlを主材料とする合金を成膜することによ
り、基板上の低抵抗配線材料から成る配線の全面を、A
l膜もしくはAlを主材料とする合金膜で被覆した配線
構造を形成することを特徴とする配線構造の形成方法。 - 【請求項6】上記配線構造が、下層絶縁膜に溝を穿設し
た後、AlもしくはAlを主材料とする合金および低抵
抗材料を埋め込むことにより形成されることを特徴とす
る請求項5記載の配線構造の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183393A JPH07176531A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 配線構造、及び配線構造の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183393A JPH07176531A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 配線構造、及び配線構造の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176531A true JPH07176531A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18136939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32183393A Pending JPH07176531A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 配線構造、及び配線構造の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07176531A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524837A (ja) * | 1997-12-19 | 2002-08-06 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 銅相互接続の電気移動耐性が改善されるように調整されたバリヤー層 |
US7527188B2 (en) | 2003-10-31 | 2009-05-05 | International Business Machines Corporation | Self-encapsulated silver alloys for interconnects |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32183393A patent/JPH07176531A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002524837A (ja) * | 1997-12-19 | 2002-08-06 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 銅相互接続の電気移動耐性が改善されるように調整されたバリヤー層 |
US7527188B2 (en) | 2003-10-31 | 2009-05-05 | International Business Machines Corporation | Self-encapsulated silver alloys for interconnects |
US7694871B2 (en) | 2003-10-31 | 2010-04-13 | International Business Machines Corporation | Self-encapsulated silver alloys for interconnects |
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