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JPH07162998A - 車載用音響装置 - Google Patents

車載用音響装置

Info

Publication number
JPH07162998A
JPH07162998A JP5304321A JP30432193A JPH07162998A JP H07162998 A JPH07162998 A JP H07162998A JP 5304321 A JP5304321 A JP 5304321A JP 30432193 A JP30432193 A JP 30432193A JP H07162998 A JPH07162998 A JP H07162998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
listening position
sound
acoustic
acoustic signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5304321A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamazaki
慎一 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP5304321A priority Critical patent/JPH07162998A/ja
Publication of JPH07162998A publication Critical patent/JPH07162998A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Stereophonic System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内における複数の聴取位置のうち、選択
された聴取位置で最適な周波数バランスを得ることがで
きるようにすること。 【構成】 音響源からの左右の音響信号を、遅延回路に
よって遅延し、また音量調整回路によってその音響信号
のレベルを補正して各スピーカに与え、特に本発明で
は、スピーカの軸線がそのスピーカと聴取位置とを結ぶ
直線と成す角度が大きい程、スピーカの指向性に応じて
高域をイコライザ回路によって増強し、こうして聴取位
置で各スピーカからの音圧周波数特性が平坦になるよう
に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に搭載される車
載用音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術では、自動車の車室内
で左右にスピーカがそれぞれ配置されており、運転席、
助手席および後部座席などの各聴取位置で、各スピーカ
の音量を調整することができるようにレベル可変機能を
備え、また音の位相を変化して調整するための音響信号
の遅延機能を備え、聴取位置毎に音量と遅延時間とを適
切に設定する、いわゆるポジションセレクタ機能を備え
た音響装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、スピーカの軸線がそのスピーカと聴取位置とを結ぶ
直線と成す角度は、各聴取位置毎に異なっており、した
がってスピーカの指向性によって、各聴取位置において
音圧周波数特性に変化が生じ、特にその角度が大きいと
きには高域の音圧レベルが低下するという問題がある。
それにもかかわらず先行技術では、そのような音圧周波
数特性の各聴取位置毎の補正を行うことはなされておら
ず、したがって音場の偏り、音像定位の悪化を招いてい
る。
【0004】本発明の目的は、聴取位置が変化しても、
常に最適な周波数バランスを得ることができるようにし
た車載用音響装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の車室
内で複数の聴取位置の左右両側にそれぞれ配置されるス
ピーカと、左右の音響信号を発生して各スピーカに与え
る音響源と、各聴取位置で、音の位相が一致するよう
に、聴取位置から遠い方のスピーカを基準にして近い方
のスピーカに与えられる音響信号を遅延する遅延回路
と、各聴取位置で、各スピーカからの音圧周波数特性が
平坦になるように、音響信号の高域を補正するイコライ
ザ回路と、各聴取位置で、各スピーカからの音圧レベル
が同一になるように音響信号のレベルを補正する音量調
整回路とを含むことを特徴とする車載用音響装置であ
る。
【0006】
【作用】本発明に従えば、自動車の車室内で、左右両側
にスピーカがそれぞれ配置されており、各左右のスピー
カには、音響源からの音響信号がそれぞれ与えられてス
テレオ聴取を可能とし、複数の聴取位置、たとえば運転
席、助手席、後部の左右の座席などのうち、選択された
1つの聴取位置、たとえば運転席で、(a)左右の各ス
ピーカからの音が、その聴取位置での左右の各耳で位相
が一致するように、その聴取位置から遠い方のスピーカ
を基準にして、近い方のスピーカに与えられる音響信号
を遅延回路によって遅延し、(b)またその選択された
各聴取位置で、各スピーカからの音圧周波数特性が平坦
になるように、すなわちスピーカの軸線がスピーカと聴
取位置とを結ぶ直線と成す角度が大きい程、そのスピー
カの周波数特性に応じて高域を増強するように、音響信
号の高域をイコライザ回路によって補正し、(c)さら
にその選択された聴取位置で、各スピーカからの音圧レ
ベルが同一となるように各音響信号のレベルを音量調整
回路によって補正する。こうして車室内での各聴取位置
での非対称ステレオ聴取に起因する音場の偏り、音像定
位の悪化を防ぎ、車室内の希望する各聴取位置において
最適な周波数バランスを得ることができるようになる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電気回路図であ
る。音響源1は、たとえばラジオ受信機、ならびに磁気
テープカセットおよびコンパクトディスクなどの記録媒
体の再生装置などであってもよく、図2に示される自動
車2の車室3に設けられた前左スピーカSP1、前右ス
ピーカSP2、後左スピーカSP3および後右スピーカ
SP4のための各音響信号FL,FR,RL,RRを、
ライン4〜7からそれぞれ導出する。
【0008】図2において、車室3には、運転席8、助
手席9および後部座席10が設けられ、これらの各座席
8,9,10でステレオ聴取のための位置が、設定され
る。
【0009】音響源1からの各音響信号は、ライン4〜
7から入力切換えスイッチSi1〜Si4を経て、さら
にドライバモード用電気回路11、フロントモード用電
気回路12、リアモード用電気回路13およびファミリ
モード用電気回路14を経て、出力切換えスイッチSo
1〜So4を経て、増幅回路A1〜A4から、各スピー
カSP1〜SP4にそれぞれ与えられる。入力切換えス
イッチSi1〜Si4と出力切換えスイッチSo1〜S
o4とは、連動して切換えられる。ドライバモード用電
気回路11は、運転席8の運転者に最適な音場が再生さ
れるように音響信号を補正、調整するための働きをし、
フロントモード用電気回路12は、助手席9における最
適な音場を形成するためのものであり、またリアモード
用電気回路13は、後部の左または右の座席10におけ
る音場の最適な形成を行うものであり、ファミリモード
用電気回路14は、車室3内の複数の各座席8,9,1
0で、できるだけ最適な音場を形成するための音響信号
の補正、調整を行う働きをする。
【0010】図3は、図2に示される車室3を簡略化し
て示す平面図である。運転席8に着座している運転者1
5のために最適な音場を形成するドライバモードを達成
するにあたり、全てのスピーカSP1〜SP4に同一音
響信号を与えたとき、左のスピーカSP1,SP3から
運手者15の左耳に到達する音の位相が一致するよう
に、また右のスピーカSP2,SP4から運転者15の
右耳に到達する音の位相が一致するように、しかも左右
の各耳に与えられる音の位相が全て一致するように、各
スピーカSP1〜SP4に与えられる音響信号を、図1
のドライバモード用電気回路11に備えられた遅延回路
DL11〜DL14によって遅延する。遅延時間を設定
するにあたっては、各スピーカSP1〜SP4のうち、
聴取位置にある運転者15の耳からの距離L1〜L4の
うち、最も遠い方のスピーカSP3に与えられる音響信
号を基準とし、このスピーカSP3に与えられる音響信
号の遅延時間を零とし、距離が運転者15に近づくにつ
れて、その遅延時間を大きく設定する。各遅延回路DL
11〜DL14の遅延時間は、表1に示されるとおりで
ある。
【0011】
【表1】
【0012】ここで L3 > L1 > L4 > L2 …(1) 各スピーカSP1〜SP4の音圧周波数特性に関して、
それらの各スピーカSP1〜SP4の軸線17〜20が
各スピーカSP1〜SP4と聴取位置における運転者1
5の左右の各耳とを結ぶ直線と成す角度θ1〜θ4に応
じて、聴取位置の音圧が各スピーカSP1〜SP4の指
向性に応じて変化する。各スピーカSP1〜SP4は、
たとえば同一構成を有し、図4に示される音圧周波数特
性を有する。
【0013】スピーカSP1に関して、ライン21はそ
のスピーカSP1の軸線17上の特性を示す。このスピ
ーカSP1は、軸線17からずれた位置で、音圧周波数
特性が、できるだけ平坦になるように、高域を増強する
ように予め構成されている。ライン22は、スピーカS
P1の軸線17からずれた角度θ1が30°であるとき
の特性を示し、高域の音圧が低下していることが理解さ
れる。角度θ1が60°になったときには、ライン23
の特性が得られ、高域の音圧が大きく低下する。このよ
うな図4に示されるスピーカSP1を用いたとき、聴取
位置である運転者15に、音圧周波数特性が平坦となる
ように、音響信号の高域を補正するために、イコライザ
回路EQ11が設けられる。このイコライザ回路EQ1
1は、スピーカSP1に与えられる音響信号がたとえば
1.5kHz以上の高域で、ほぼ平坦な音圧が得られる
ように、高域を増強する働きをする。また同様にしてス
ピーカSP2〜SP4にそれぞれ対応するイコライザ回
路EQ12〜EQ14もまた、角度θ2〜θ4に対応し
て高域を補正する働きをする。これらのイコライザ回路
EQ11〜EQ14の高域の増強レベルは、前述の表1
に示されるとおりであって、各イコライザ回路EQ11
〜EQ14の特性は、図5に示されるライン24〜27
で示されており、このとき、角度θ1〜θ4は、式2で
示されるとおりである。
【0014】 θ4 > θ3 > θ2 > θ1 …(2) 運転者15が、各スピーカSP1〜SP4からの音圧レ
ベルが同一になるように音響信号のレベルを補正するた
めに、可変抵抗VR11〜VR14がそれぞれ設けら
れ、その減衰量は、表1に示されるように、距離L1〜
L4が短くなるにつれて大きくなるように設定される。
【0015】これらの可変抵抗VR11〜VR14、遅
延回路DL11〜DL14およびイコライザ回路EQ1
1〜EQ14は、各スピーカSP1〜SP4毎に縦続接
続または直列接続されて、運転者15に最適な音場が形
成されるように、予め設定される。残余の電気回路12
〜14もまた同様な構成になっており、その遅延時間、
高域補正特性、および音量補正量は、各聴取位置に応じ
て予め設定される。イコライザ回路EQ11〜EQ14
はまた、車室3の音響の伝播特性の不所望な特性部分を
補正するためにも併せて用いることができる。
【0016】図6は、本発明の他の実施例の電気回路図
である。この実施例では、音響源1からは左右の音響信
号がライン4,5を介してデジタル音響処理回路29に
与えられ、この処理回路29から、各スピーカSP1〜
SP4のための増幅回路A1〜A4にそれぞれ与えられ
る。入力手段30を用いて、ドライバモード、フロント
モード、リアモードおよびファミリモードのうちの1つ
を選択し、これによってマイクロコンピュータなどによ
って実現される処理回路31は、メモリ32に予めスト
アされている各モード毎の遅延時間、高域補正特性、音
量補正量を読出して、処理回路29に与え、こうして選
択された各モードにおける聴取位置で最適の音場が形成
されるように、音響信号の演算が行われる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車室内の
左右両側にそれぞれスピーカを配置し、各スピーカに左
右の音響信号をそれぞれ音響源から与え、この音響信号
は、遅延回路によって、遅延され、また音量調整回路に
よってそのレベルが補正され、特に本発明では、選択さ
れた各聴取位置で、各スピーカからの音圧周波数特性が
平坦になるように、すなわちスピーカの軸線が、スピー
カと聴取位置とを結ぶ直線に対して成す角度が大きい
程、そのスピーカの周波数特性によれば、高域が低下す
るので、その音響信号の高域を増強してイコライザ回路
によって補正するようにしたので、スピーカから各聴取
位置にいる聴取者に到来するスピーカの指向性の違いに
よる周波数特性、特に高域特性の差を補正することがで
き、各聴取位置において最適な周波数バランスを得るこ
とができ、さらにまた車室内の形状に起因した音響の伝
播特性の差を補正することができ、これによって非対称
ステレオ聴取に起因する音場の偏り、音像定位の悪化を
防ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気回路図である。
【図2】自動車の車室3を簡略化して示す平面図であ
る。
【図3】車室3における運転席8の運転者15が最適の
音場を得ることができるようにするための構成を説明す
るための簡略化した平面図である。
【図4】スピーカSP1〜SP4の音圧周波数特性を示
すグラフである。
【図5】イコライザ回路EQ11〜EQ14の特性を説
明するための図である。
【図6】本発明の他の実施例の電気回路図である。
【符号の説明】
1 音響信号源 2 自動車 3 車室 8 運転席 9 助手席 10 後部座席 11 ドライバモード用電気回路 12 フロントモード用電気回路 13 リアモード用電気回路 14 ファミリモード用電気回路 29 デジタル音響処理回 30 入力手段 31 処理回路 32 メモリ Si1〜Si4 入力切換えスイッチ So1〜So4 出力切換えスイッチ A1〜A4 増幅回路 SP1〜SP4 スピーカ VR11〜VR14 可変抵抗 DL11〜DL14 遅延回路 EQ11〜EQ14 イコライザ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車室内で複数の聴取位置の左右
    両側にそれぞれ配置されるスピーカと、 左右の音響信号を発生して各スピーカに与える音響源
    と、 各聴取位置で、音の位相が一致するように、聴取位置か
    ら遠い方のスピーカを基準にして近い方のスピーカに与
    えられる音響信号を遅延する遅延回路と、 各聴取位置で、各スピーカからの音圧周波数特性が平坦
    になるように、音響信号の高域を補正するイコライザ回
    路と、 各聴取位置で、各スピーカからの音圧レベルが同一にな
    るように音響信号のレベルを補正する音量調整回路とを
    含むことを特徴とする車載用音響装置。
JP5304321A 1993-12-03 1993-12-03 車載用音響装置 Pending JPH07162998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5304321A JPH07162998A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 車載用音響装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5304321A JPH07162998A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 車載用音響装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07162998A true JPH07162998A (ja) 1995-06-23

Family

ID=17931624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5304321A Pending JPH07162998A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 車載用音響装置

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Date Code Title Description
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Effective date: 20031111