JPH07161394A - シールド電線のアース構造 - Google Patents
シールド電線のアース構造Info
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- JPH07161394A JPH07161394A JP33977193A JP33977193A JPH07161394A JP H07161394 A JPH07161394 A JP H07161394A JP 33977193 A JP33977193 A JP 33977193A JP 33977193 A JP33977193 A JP 33977193A JP H07161394 A JPH07161394 A JP H07161394A
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Abstract
ド性能の低下を防止すると共に、アース回路の形成加工
の簡素化を図る。 【構成】 シールド電線1のシース層3の絶縁外皮4を
小幅に剥離して、導電層5を露出したアース接続部6に
「アース接続部6に巻き着ける巻着バンド15と、車体
への係止頭13を立設し、かつ、係止頭13の下方に、
車体の壁板7への圧接片14を有するアース用クランプ
10」を装着し、そのアース用クランプ10は、圧接片
14に配設した壁板接触部12と、巻着バンド15の裏
側に配設されて壁板接触部12と導通する導電層接触部
11を有する導電体を装着し、アース用クランプ10の
導電体を介して、アース用接続部6の導電層5と壁板7
を導通して、シールド電線1の車体へのアース回路を形
成する構造が特徴である。
Description
気配線に用いられ、信号用導体のコア電線をシース層で
包み込み、そのコア電線への外部からの電磁波の悪影響
を防止すると共に、そのコア電線から外部への電磁波の
漏洩を防止するシールド電線のアース構造に関するもの
である。
ウム線等の導電性金属網等からなる導電層5を絶縁外皮
4の内側に有するシース層3によって、信号線のコア電
線2を包み込む構造を有し、そのシールド電線1の端部
に、以下に述べるアース回路が形成される。即ち、シー
ルド電線1の端部の若干部分の絶縁外皮4を剥離して、
露出した導電層5を撚り集めて単線状態のドレーン線2
0に加工し、そのドレーン線20に接続子22を圧着し
て、予め設けた車体・機器側のアース線21と接続子2
2を接続してアース回路を形成したり、或は、シールド
電線1内にコア電線2と平行する導電性網体からなるド
レーン線(図示しない)を内設したものでは、シールド
電線1の端部の若干部分のシース層3を剥離して、露出
したドレーン線を前記同様に単線形状になして接続子2
2を圧着し、同じく予め設けたアース線に接続してアー
ス回路が形成される。そして、そのシールド電線1の端
部に形成した単線状態のドレーン線20には、熱収縮チ
ューブの嵌着またはテープ巻き等による絶縁処理が施さ
れる。
れるシールド電線のアース構造として、シールド電線の
絶縁外皮を剥離して、露出した導電層に、その導電層へ
接触させる刃部を有するブレード部材と、アース線を接
続して該ブレード部材と重合組合せるブレード保持部材
との組合せからなるものを装着してアースする構造の公
知例がある。
造の前者のものは、シールド電線1の端部の剥離加工
と、導電層5を撚り集めて単線状態のドレーン線20に
なす加工、および、そのドレーン線20に熱収縮チュー
ブの嵌装等を施す絶縁処理は、作業が極めて煩雑にして
作業性が悪く非能率作業にして、近年の電線量産の高生
産性に反する難点がある。そして、前記の導電層5を撚
り集めて単線状態のドレーン線20に加工する場合は、
相当長のシース層3を剥離する必要があり(通常約20
0粍)、さらに、撚線のドレーン線に接続子22を圧着
する場合も、剛性に欠けるドレーン線を固定保持するの
に必要なドレーン線長さが必要となるので、シールド電
線1の端部剥離を相当長にせざるを得ない。従って、こ
れ等の長い剥離部分はシース層3が不存在となって、シ
ールド性能が失われる品質上の難点がある。
接続部材の成形性が悪く、その上、アース線と接続部材
との連結接続に、手数を要すると共に接続強度が充分に
得難い難点があり、量産低コストが強く要求され、か
つ、車体振動等に対する高耐久性が不可欠となる自動車
用シールド電線としての実用性に欠ける。本発明は、以
上の従来技術の難点を解消するシールド電線のアース構
造を提供するものである。
る本発明のシールド電線のアース構造は「シールド電線
のシース層の絶縁外皮を剥離して、前記シース層の導電
層を露出したアース接続部に巻き着ける巻着バンドと、
車体・機器の壁板への係止頭を立設し、かつ、前記係止
頭の下方に、前記壁板への圧接片を有するアース用クラ
ンプを、前記アース接続部に装着し、さらに、前記アー
ス用クランプは、前記圧接片に配設した壁板接触部と、
該壁板接触部と導通して前記巻着バンドのバンド裏面に
配設した導電層接触部を有する導電体を装着し、該導電
体を介して前記アース接続部の導電層と前記壁板を導通
させて、アース回路を形成する構造」になっている。
部に、バンド止孔を貫設した巻着バンドと係止頭を設け
ると共に、前記バンド止孔を塞いで配設した導電層接触
部と、前記バンド挿通係止部内に伸長して前記バンド止
孔に係合する係止接触爪を有する弾性アームを連設した
壁板接触部との別体組合せの導電体になし、さらに、前
記弾性アームは、前記バンド止孔と係合した前記係止接
触爪が、前記導電層接触部に弾性圧接する形状を有する
構造」にしたり、壁板接触部と導電層接触部を、連結部
を介して一体になした構造のものを用いる。
前記の従来構造におけるシールド電線の端部を長く剥離
してアース回路を形成する煩雑な作業は無用にして、そ
の端部のシース層は有効に温存されるので、シールド性
能の欠落部分がなく、シールド性能が向上する。そし
て、前記のアース接続部を設けるための絶縁外皮の剥離
は、巻着バンドを巻着し得る小幅のもので充分であり、
そのアース接続部へ巻着バンドを巻着して、係止頭を車
体・機器に係止するのみで、車体等へのアース回路が形
成できるので、アース回路の形成加工が特段に簡素化さ
れる。
ース用クランプを主要部になし、そのアース用クランプ
に配設した導電体の接触部を、巻着バンドと圧接片で押
え付けて、相手側へ接触させるので、アース回路として
の導通性が良く、その上、構造堅牢にして、車体振動等
による外力を継続して受ける自動車の電気配線に用いて
も、アース機能が安定して高耐久性が確保できる。そし
て、そのアース用クランプは、シールド電線の車体・機
器への配設姿勢を保持する機能を併有するので、従来の
配線用クランプが省略できる。
ず、本発明の第一実施例を示す図1を参照して、シール
ド電線1の任意の中間部分に、シース層3の絶縁外皮4
を剥離してシース層3の導電層5を円周に沿って露出さ
せたアース接続部6が設けられ、このアース接続部6
に、アース接続部6への巻着バンド15と車体の壁板7
の嵌着孔8に嵌着係止する係止頭13をバンド挿通係止
部16に立設し、かつ、下記に述べる導電体を配設した
アース用クランプ10が装着され、係止頭13を嵌着孔
8に嵌着係止すると、前記導電体によってアース接続部
6と壁板7が導通し、シールド電線1のアース回路が形
成される構造になっている。
頭13を嵌着孔8に嵌着係止した状態において、壁板7
に圧接する皿状の圧接片14を、係止頭13の下方に有
し、巻着バンド15には、バンド長手方向に細かいピッ
チで連設したバンド止孔21が貫設されている。そし
て、前記の導電体は、巻着バンド15のバンド裏面に添
着する帯状導通板の導電層接触部11と、圧接片14の
壁板7への圧接面に配設する壁板接触部12との別体組
合せ構造からなり、この壁板接触部12には、バンド挿
通係止部16の内部に挿入されて、自由端に係止接触爪
20を有する片持梁の弾性アーム17が一体に延設され
ている。
面に載置する中央孔抜きの円板状をなし、その中央の通
孔22に係止頭13を通して、圧接片14に載置し、裏
面のロック爪19を圧接片14のロック孔24に入れる
と、圧接片14の上に載置係止されると共に、圧接片1
4のアーム窓18を通した弾性アーム17が、バンド挿
通係止部16に挿入され、その挿入姿勢の弾性アーム1
7は、巻着バンド15の挿通方向に伸びて、係止接触爪
20が下方に臨むようになっている。
ス接続部6へ巻き着けた巻着バンド15を、バンド挿通
係止部16に通して緊締すると、巻着バンド15のバン
ド止孔21に、弾性アーム17の係止接触爪20がかみ
合って、巻着バンド15の緊締姿勢が係止されると同時
に、そのバンド止孔21に係合した係止接触爪20の先
端が、バンド止孔21の出口側に存在する導電層接触部
11に圧接接触し、弾性アーム17を介して壁板接触部
12と導電層接触部11が導通する構造になっている。
そして、巻着バンド15をアース接続部6へ巻き着け
て、シールド電線1へアース用クランプ10を装着し、
突設している係止頭13を嵌着孔8に嵌着係止すると、
圧接片14の圧接力によって壁板接触部12が壁板7に
圧接導通すると共に、導電層接触部11がアース接続部
6の導電層5と接触導通し、アース用クランプ10の導
電体を介して導電層5が壁板7に導通するシールド電線
1の車体へのアース回路が形成される。
分的に隆起させたルーパー部であり、導電層接触部11
の巻着バンド15への配設固定は、接着または樹脂製巻
着バンドへのインサート成形、或は、一側に突設したピ
ンによる係止手段等が用いられる。以上の図1実施例の
アース構造は前記の作用を奏すると共に、弾性アーム1
7が前記の導通機能とバンド係止機能を併有するので、
巻着バンド15の専用係止手段が不要になる利点があ
る。
施例を説明する。即ち、図1実施例と同様に、壁板接触
部12と導電層接触部11を有する導電体を配設するア
ース用クランプ10を主要部となすアース構造におい
て、この図2実施例の導電体は、バンド挿通係止部16
の側周に添設する連結部26を介して壁板接触部12と
導電層接触部11が一体になる一体物をなしている。そ
して、その壁板接触部12を圧接片14の上面に配設す
ると共に、導電層接触部11を巻着バンド15のバンド
裏面に添着するようになっている。
部16にバンド係止専用の弾性アーム17が設けられる
と共に、巻着バンド15はバンド止孔21に代えて、弾
性アーム17とかみ合う係止溝25がバンド表面に小刻
みに連設されている。
電線のアース構造は、シールド電線端部の長いシース層
不存在部分が解消してシールド性能が向上する。そし
て、アース回路構造がシンプル化してアース回路の形成
加工とアース接続作業が簡素化能率化して、シールド電
線のコスト低減を促進すると共に、自動車用電気配線の
量産高生産性の要求を満し、さらに、構造堅牢にして振
動等への高耐久性を有して、アース回路性能を良好に長
期安定させる等の多大の効果がある。
を示し、図中の(A)はそのアース用クランプの構成部
材の斜視図、図中の(B)はそのアース用クランプの全
体斜視図とシールド電線への装着状態を示す斜視図、図
中の(C)はそのアース用クランプを装着したシールド
電線の横断面図、図中の(D)はその弾性アームと巻着
バンドとの係合状態を示す拡大断面図
造を示し、図中の(A)はその導電体の斜視図、図中の
(B)はそのアース用クランプの斜視図
Claims (3)
- 【請求項1】 シールド電線のシース層の絶縁外皮を剥
離して、前記シース層の導電層を露出したアース接続部
に巻き着ける巻着バンドと、車体・機器の壁板への係止
頭を立設し、かつ、前記係止頭の下方に、前記壁板への
圧接片を有するアース用クランプを、前記アース接続部
に装着し、さらに、前記アース用クランプは、前記圧接
片に配設した壁板接触部と、該壁板接触部と導通して前
記巻着バンドのバンド裏面に配設した導電層接触部を有
する導電体を装着し、該導電体を介して前記アース接続
部の導電層と前記壁板を導通させて、アース回路を形成
する構造を特徴とするシールド電線のアース構造。 - 【請求項2】 バンド挿通係止部に、バンド止孔を貫設
した巻着バンドと係止頭を設けると共に、前記バンド止
孔を塞いで配設した導電層接触部と、前記バンド挿通係
止部内に伸長して前記バンド止孔に係合する係止接触爪
を有する弾性アームを連設した壁板接触部との別体組合
せの導電体になし、さらに、前記弾性アームは、前記バ
ンド止孔と係合した前記係止接触爪が、前記導電層接触
部に弾性圧接する形状を有する請求項1のシールド電線
のアース構造。 - 【請求項3】 壁板接触部と導電層接触部を、連結部を
介して一体になした導電体の請求項1のシールド電線の
アース構造。
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1993
- 1993-12-06 JP JP33977193A patent/JP3257216B2/ja not_active Expired - Fee Related
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