JPH07167164A - 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 - Google Patents
電磁クラッチのステータハウジング製造方法Info
- Publication number
- JPH07167164A JPH07167164A JP5315564A JP31556493A JPH07167164A JP H07167164 A JPH07167164 A JP H07167164A JP 5315564 A JP5315564 A JP 5315564A JP 31556493 A JP31556493 A JP 31556493A JP H07167164 A JPH07167164 A JP H07167164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- peripheral wall
- outer peripheral
- inner peripheral
- stator
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低コストなステータハウジングの製造方法の
提供。 【構成】 ステータハウジング6は、円形に形成された
ハウジング素材の外周側および内周側の表面に凹部9を
形成した後、そのハウジング素材の内周側および外周側
を塑性加工の一種であるしごき加工によって筒状に薄く
延ばすことにより、収納部6aの内周壁6bおよび外周
壁6cが形成される。この時、ハウジング素材の表面に
設けた凹部9が、内周壁6bおよび外周壁6cの内面に
形成されることになる。
提供。 【構成】 ステータハウジング6は、円形に形成された
ハウジング素材の外周側および内周側の表面に凹部9を
形成した後、そのハウジング素材の内周側および外周側
を塑性加工の一種であるしごき加工によって筒状に薄く
延ばすことにより、収納部6aの内周壁6bおよび外周
壁6cが形成される。この時、ハウジング素材の表面に
設けた凹部9が、内周壁6bおよび外周壁6cの内面に
形成されることになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁クラッチのステー
タハウジング製造方法に関する。
タハウジング製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁クラッチのステータは、スプールに
巻回された励磁コイルと、この励磁コイルを保持するス
テータハウジングとから成り、ステータハウジングに形
成された環状の収納部に励磁コイルが収納された後、収
納部内の励磁コイルの周囲にモールド樹脂が注入されて
固定されている。ここで、ステータハウジングの収納部
は、軸方向の一端側が開放されていることから、励磁コ
イルがモールド樹脂と共に収納部より脱落するのを防止
する必要がある。
巻回された励磁コイルと、この励磁コイルを保持するス
テータハウジングとから成り、ステータハウジングに形
成された環状の収納部に励磁コイルが収納された後、収
納部内の励磁コイルの周囲にモールド樹脂が注入されて
固定されている。ここで、ステータハウジングの収納部
は、軸方向の一端側が開放されていることから、励磁コ
イルがモールド樹脂と共に収納部より脱落するのを防止
する必要がある。
【0003】そこで、従来より、収納部の内周面に凹部
を設け、この凹部にモールド樹脂を介入させて、ステー
タハウジングに対するモールド樹脂の周方向および軸方
向の動きを規制することで励磁コイルの脱落を防止して
いる。なお、収納部の内周面に凹部を設ける方法として
は、以下の様な方法が提案されている。 収納部の内周面に切削加工によって凹部を形成する
(実公昭50−12594号、実公昭60−39540
号、実開昭62−6540号各公報参照)。 収納部の内周面に塑性加工によって凹部を形成する。
この場合、凹部を塑性加工により形成することで、収納
部の外周面に凸部が生じるため、凹部を形成した後、凸
部を切削加工により除去する。
を設け、この凹部にモールド樹脂を介入させて、ステー
タハウジングに対するモールド樹脂の周方向および軸方
向の動きを規制することで励磁コイルの脱落を防止して
いる。なお、収納部の内周面に凹部を設ける方法として
は、以下の様な方法が提案されている。 収納部の内周面に切削加工によって凹部を形成する
(実公昭50−12594号、実公昭60−39540
号、実開昭62−6540号各公報参照)。 収納部の内周面に塑性加工によって凹部を形成する。
この場合、凹部を塑性加工により形成することで、収納
部の外周面に凸部が生じるため、凹部を形成した後、凸
部を切削加工により除去する。
【0004】また、上記方法以外では、収納部にモール
ド樹脂を注入する時の型締め工程の際に、上型に取り付
けられたかしめ用パンチによって収納部の開放側端部に
かしめ部を形成し、このかしめ部によって収納部に収納
されたスプールを保持することで、励磁コイルの脱落を
防止する方法(特公平4−31484号公報参照)が提
案されている。
ド樹脂を注入する時の型締め工程の際に、上型に取り付
けられたかしめ用パンチによって収納部の開放側端部に
かしめ部を形成し、このかしめ部によって収納部に収納
されたスプールを保持することで、励磁コイルの脱落を
防止する方法(特公平4−31484号公報参照)が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方
法では、平面上の切削加工と比較して収納部の内周面を
切削加工するのが困難であることからコスト高となる。
また、の方法では、塑性加工の他に切削加工を必要と
することからコスト高となる。さらに、の方法では、
かしめ工程の追加、およびかしめ用パンチの交換等を必
要とすることから、やはりコスト高となる。本発明は、
上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、低コ
ストなステータハウジングの製造方法を提供することに
ある。
法では、平面上の切削加工と比較して収納部の内周面を
切削加工するのが困難であることからコスト高となる。
また、の方法では、塑性加工の他に切削加工を必要と
することからコスト高となる。さらに、の方法では、
かしめ工程の追加、およびかしめ用パンチの交換等を必
要とすることから、やはりコスト高となる。本発明は、
上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、低コ
ストなステータハウジングの製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、コイル線を環状に巻回して成る励磁コイ
ルと、この励磁コイルを収納する収納部を有し、この収
納部を形成する環状の内周壁または外周壁の内面に凹部
が設けられたステータハウジングとを備え、前記励磁コ
イルが前記収納部に収納された後、前記収納部に注入さ
れたモールド樹脂によって前記励磁コイルが固着された
電磁クラッチのステータにおいて、前記ステータハウジ
ングは、前記ステータハウジングを製造するためのハウ
ジング素材を環状に形成した後、その環状のハウジング
素材の内周側および外周側を各々塑性加工によって筒状
に成形することにより前記内周壁および前記外周壁が形
成され、前記凹部は、前記塑性加工を行なう前の前記ハ
ウジング素材の表面に設けられたことを技術的手段とす
る。
成するために、コイル線を環状に巻回して成る励磁コイ
ルと、この励磁コイルを収納する収納部を有し、この収
納部を形成する環状の内周壁または外周壁の内面に凹部
が設けられたステータハウジングとを備え、前記励磁コ
イルが前記収納部に収納された後、前記収納部に注入さ
れたモールド樹脂によって前記励磁コイルが固着された
電磁クラッチのステータにおいて、前記ステータハウジ
ングは、前記ステータハウジングを製造するためのハウ
ジング素材を環状に形成した後、その環状のハウジング
素材の内周側および外周側を各々塑性加工によって筒状
に成形することにより前記内周壁および前記外周壁が形
成され、前記凹部は、前記塑性加工を行なう前の前記ハ
ウジング素材の表面に設けられたことを技術的手段とす
る。
【0007】
【作用】上記構成より成る本発明は、ハウジング素材を
環状に形成した後、その環状のハウジング素材の内周側
および外周側を各々塑性加工によって筒状に成形するこ
とにより、励磁コイルを収納する収納部の内周壁および
外周壁が形成される。この内周壁あるいは外周壁の内面
に設けられた凹部は、塑性加工を行なう前のハウジング
素材に予め設けたものである。
環状に形成した後、その環状のハウジング素材の内周側
および外周側を各々塑性加工によって筒状に成形するこ
とにより、励磁コイルを収納する収納部の内周壁および
外周壁が形成される。この内周壁あるいは外周壁の内面
に設けられた凹部は、塑性加工を行なう前のハウジング
素材に予め設けたものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図1は電磁クラッチの断面図である。本
実施例の電磁クラッチ1は、車両用冷凍サイクルの冷媒
圧縮機(図示しない)に装着されるもので、ステータ
2、ロータ3、アーマチュア4、ハブアッシー(後述す
る)等より構成される。
いて説明する。図1は電磁クラッチの断面図である。本
実施例の電磁クラッチ1は、車両用冷凍サイクルの冷媒
圧縮機(図示しない)に装着されるもので、ステータ
2、ロータ3、アーマチュア4、ハブアッシー(後述す
る)等より構成される。
【0009】ステータ2は、通電によって磁力を発生す
る励磁コイル5と、この励磁コイル5を保持するステー
タハウジング6より成る。励磁コイル5は、樹脂製のス
プール7に絶縁被膜を施したコイル線を巻回した周知の
もので、ステータハウジング6に収容された後、モール
ド樹脂8によって固定される。
る励磁コイル5と、この励磁コイル5を保持するステー
タハウジング6より成る。励磁コイル5は、樹脂製のス
プール7に絶縁被膜を施したコイル線を巻回した周知の
もので、ステータハウジング6に収容された後、モール
ド樹脂8によって固定される。
【0010】ステータハウジング6は、鉄等の磁性材に
より製造されて、同じく磁性材より製造されるクラッチ
ロータ3およびアーマチュア4とともに励磁コイル5の
磁路を形成する。このステータハウジング6は、励磁コ
イル5を収納する収納部6a(図5および図6参照)を
有し、この収納部6aを形成する環状の内周壁6bおよ
び外周壁6cの内面にそれぞれ複数の凹部9が設けられ
ている。なお、ステータハウジング6の製造方法につい
ては後述する。このステータハウジング6は、冷媒圧縮
機側の端面(図1の右側端面)に円環状のアームサポー
ト10が溶接によって固着されて、このアームサポート
10がサークリップ11によって冷媒圧縮機のハウジン
グ12に固定されることにより、軸方向(図1の左右方
向)の位置決めが行なわれる。
より製造されて、同じく磁性材より製造されるクラッチ
ロータ3およびアーマチュア4とともに励磁コイル5の
磁路を形成する。このステータハウジング6は、励磁コ
イル5を収納する収納部6a(図5および図6参照)を
有し、この収納部6aを形成する環状の内周壁6bおよ
び外周壁6cの内面にそれぞれ複数の凹部9が設けられ
ている。なお、ステータハウジング6の製造方法につい
ては後述する。このステータハウジング6は、冷媒圧縮
機側の端面(図1の右側端面)に円環状のアームサポー
ト10が溶接によって固着されて、このアームサポート
10がサークリップ11によって冷媒圧縮機のハウジン
グ12に固定されることにより、軸方向(図1の左右方
向)の位置決めが行なわれる。
【0011】モールド樹脂8は、励磁コイル5をステー
タハウジング6の収納部6aに収納した後、励磁コイル
5の周囲に注入されて、収納部6aに励磁コイル5を固
定する。この時、収納部6aの外周壁6cに設けられた
凹部9にモールド樹脂8が入り込むことにより、ステー
タハウジング6に対してモールド樹脂8の周方向および
軸方向(図1の左右方向)の動きが規制されることか
ら、収納部6aからの励磁コイル5の脱落が防止され
る。
タハウジング6の収納部6aに収納した後、励磁コイル
5の周囲に注入されて、収納部6aに励磁コイル5を固
定する。この時、収納部6aの外周壁6cに設けられた
凹部9にモールド樹脂8が入り込むことにより、ステー
タハウジング6に対してモールド樹脂8の周方向および
軸方向(図1の左右方向)の動きが規制されることか
ら、収納部6aからの励磁コイル5の脱落が防止され
る。
【0012】ロータ3は、ステータ2を収容する断面コ
の字形(図1では逆コの字形)の円環状を呈し、その内
周に配されたベアリング13を介して、冷媒圧縮機のハ
ウジング12に回転自在に支持されている。このロータ
3は、その外周部にプーリ14が固着されており、この
プーリ14に掛け渡される多段式Vベルト(図示しな
い)を介して伝達されるエンジンの回転動力によって回
転する。また、ロータ3は、アーマチュア4と対向する
軸方向の一端面側が摩擦面とされている。
の字形(図1では逆コの字形)の円環状を呈し、その内
周に配されたベアリング13を介して、冷媒圧縮機のハ
ウジング12に回転自在に支持されている。このロータ
3は、その外周部にプーリ14が固着されており、この
プーリ14に掛け渡される多段式Vベルト(図示しな
い)を介して伝達されるエンジンの回転動力によって回
転する。また、ロータ3は、アーマチュア4と対向する
軸方向の一端面側が摩擦面とされている。
【0013】アーマチュア4は、円環状を成す内側リン
グ4aと、この内側リング4aの外周に一定の間隙を保
って支持される円環状の外側リング4bより成り、ロー
タ3の摩擦面と対面する各リング4a、4bの端面がそ
れぞれ摩擦面とされている。
グ4aと、この内側リング4aの外周に一定の間隙を保
って支持される円環状の外側リング4bより成り、ロー
タ3の摩擦面と対面する各リング4a、4bの端面がそ
れぞれ摩擦面とされている。
【0014】ロータ3の摩擦面とアーマチュア4の摩擦
面との内周側には、ロータ3とベアリング13とで挟持
されたリングシールド15が配されている。このリング
シールド15は、ロータ3の回転時にオイルが飛散して
ロータ3の摩擦面やアーマチュア4の摩擦面に付着する
のを防止するものである。
面との内周側には、ロータ3とベアリング13とで挟持
されたリングシールド15が配されている。このリング
シールド15は、ロータ3の回転時にオイルが飛散して
ロータ3の摩擦面やアーマチュア4の摩擦面に付着する
のを防止するものである。
【0015】ハブアッシーは、アウタハブ16、このア
ウタハブ16の内周側に配されたインナハブ17、およ
びアウタハブ16とインナハブ17とを連結するゴムハ
ブ18から成り、励磁コイル5への通電停止時におい
て、ロータ3の摩擦面とアーマチュア4の摩擦面との間
に約0.5mmのギャップを保つようにアーマチュア4
を支持する。
ウタハブ16の内周側に配されたインナハブ17、およ
びアウタハブ16とインナハブ17とを連結するゴムハ
ブ18から成り、励磁コイル5への通電停止時におい
て、ロータ3の摩擦面とアーマチュア4の摩擦面との間
に約0.5mmのギャップを保つようにアーマチュア4
を支持する。
【0016】アウタハブ16は、断面L字形(図1では
逆L字形)の環状体で、アーマチュア4の外側リング4
bにリベット19により固定されている。インナハブ1
7は、段付円筒状に設けられて、冷媒圧縮機の回転軸2
0の先端部にボルト21により固定されている。ゴムハ
ブ18は、径方向にアウタハブ16の内周面とインナハ
ブ17の外周面との間に介在されて、両者に接着固定さ
れており、励磁コイル5が通電された時に、アーマチュ
ア4がロータ3側へ吸引されることで軸方向に変形し、
励磁コイル5への通電が停止された時に、その弾性力に
よってアーマチュア4を当初の位置(図1に示す位置)
に復帰させる。
逆L字形)の環状体で、アーマチュア4の外側リング4
bにリベット19により固定されている。インナハブ1
7は、段付円筒状に設けられて、冷媒圧縮機の回転軸2
0の先端部にボルト21により固定されている。ゴムハ
ブ18は、径方向にアウタハブ16の内周面とインナハ
ブ17の外周面との間に介在されて、両者に接着固定さ
れており、励磁コイル5が通電された時に、アーマチュ
ア4がロータ3側へ吸引されることで軸方向に変形し、
励磁コイル5への通電が停止された時に、その弾性力に
よってアーマチュア4を当初の位置(図1に示す位置)
に復帰させる。
【0017】次に、前記ステータハウジング6の製造方
法について、図2〜図5を基に説明する。まず、一定の
厚さを有する板状のハウジング素材60を円形に形成
し、そのハウジング素材60の表面に凹部9を形成する
(図2参照)。この凹部9は、パンチ(図示しない)に
よる塑性加工、あるいはドリル(図示しない)による切
削加工等により設けられるもので、ハウジング素材60
の外周側と内周側とで、周方向に等間隔を置いて複数設
けられている。
法について、図2〜図5を基に説明する。まず、一定の
厚さを有する板状のハウジング素材60を円形に形成
し、そのハウジング素材60の表面に凹部9を形成する
(図2参照)。この凹部9は、パンチ(図示しない)に
よる塑性加工、あるいはドリル(図示しない)による切
削加工等により設けられるもので、ハウジング素材60
の外周側と内周側とで、周方向に等間隔を置いて複数設
けられている。
【0018】続いて、絞り加工によってハウジング素材
60の中央部に絞り部61を設け、その絞り部61の中
心部に穴62を開ける(図3参照)。続いて、ハウジン
グ素材60の内周側を、塑性加工の一種であるしごき加
工によって筒状に薄く延ばすことにより、収納部6aの
内周壁6bを形成する(図4参照)。この時、ハウジン
グ素材60の内周側表面に設けた凹部9が内周壁6bの
内面に形成されることになる。
60の中央部に絞り部61を設け、その絞り部61の中
心部に穴62を開ける(図3参照)。続いて、ハウジン
グ素材60の内周側を、塑性加工の一種であるしごき加
工によって筒状に薄く延ばすことにより、収納部6aの
内周壁6bを形成する(図4参照)。この時、ハウジン
グ素材60の内周側表面に設けた凹部9が内周壁6bの
内面に形成されることになる。
【0019】続いて、ハウジング素材60の外周側を、
内周側と同様にしごき加工によって筒状に薄く延ばすこ
とにより、収納部6aの外周壁6cを形成する(図5参
照)。この時、ハウジング素材60の外周側表面に設け
た凹部9が外周壁6cの内面に形成されることになる。
以上の工程により、収納部6aの内周壁6bおよび外周
壁6cに凹部9を有するステータハウジング6が製造さ
れる。なお、図6に内周壁6bおよび外周壁6cに設け
られた凹部9の状態を示すステータハウジング6の断面
図(図5のA−A断面図)を示す。
内周側と同様にしごき加工によって筒状に薄く延ばすこ
とにより、収納部6aの外周壁6cを形成する(図5参
照)。この時、ハウジング素材60の外周側表面に設け
た凹部9が外周壁6cの内面に形成されることになる。
以上の工程により、収納部6aの内周壁6bおよび外周
壁6cに凹部9を有するステータハウジング6が製造さ
れる。なお、図6に内周壁6bおよび外周壁6cに設け
られた凹部9の状態を示すステータハウジング6の断面
図(図5のA−A断面図)を示す。
【0020】このように、本実施例では、ステータハウ
ジング6の製造工程において、予めハウジング素材60
の表面に設けた凹部9が収納部6aの内周壁6bおよび
外周壁6cの内面に形成されるため、従来のように、内
周壁6bおよび外周壁6cの形成後に凹部9を設けるた
めの切削加工を必要としない。
ジング6の製造工程において、予めハウジング素材60
の表面に設けた凹部9が収納部6aの内周壁6bおよび
外周壁6cの内面に形成されるため、従来のように、内
周壁6bおよび外周壁6cの形成後に凹部9を設けるた
めの切削加工を必要としない。
【0021】〔変形例〕本実施例では、収納部6aの内
周壁6bと外周壁6cの両方に凹部9を設けたが、どち
らか一方の壁面だけに設けても良い。また、凹部9を設
ける工程は、しごき加工を行なう前のハウジング素材6
0であれば良い。従って、本実施例の製造工程で言え
ば、内周壁6bの凹部9は、図2あるいは図3に示すハ
ウジング素材60の段階で設ける必要があるが、外周壁
6cの凹部9は、図4に示す段階(ハウジング素材60
の外周側をしごき加工する前)で設けても良い。
周壁6bと外周壁6cの両方に凹部9を設けたが、どち
らか一方の壁面だけに設けても良い。また、凹部9を設
ける工程は、しごき加工を行なう前のハウジング素材6
0であれば良い。従って、本実施例の製造工程で言え
ば、内周壁6bの凹部9は、図2あるいは図3に示すハ
ウジング素材60の段階で設ける必要があるが、外周壁
6cの凹部9は、図4に示す段階(ハウジング素材60
の外周側をしごき加工する前)で設けても良い。
【0022】本実施例では、外周壁6cより内周壁6b
の方を先に形成したが、外周壁6cの方を先に形成して
も良い。従って、この場合、内周壁6bに設けられる凹
部9は、ハウジング素材60の内周側をしごき加工する
前の段階で設ければ良い。また、内周壁6bおよび外周
壁6cを形成するための塑性加工として、しごき加工を
示したが、曲げ加工等によっても良い。
の方を先に形成したが、外周壁6cの方を先に形成して
も良い。従って、この場合、内周壁6bに設けられる凹
部9は、ハウジング素材60の内周側をしごき加工する
前の段階で設ければ良い。また、内周壁6bおよび外周
壁6cを形成するための塑性加工として、しごき加工を
示したが、曲げ加工等によっても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は、ステータハウジングを製造す
る過程において、収納部6aの内周壁あるいは外周壁の
内面に凹部を形成することができる。このため、従来の
ように製造後の収納部6aの内面または外面を切削加工
する必要がないことから、凹部の形成が容易になる。ま
た、収納部6aの開放側端部にかしめ部を形成してスプ
ールを保持する従来技術のように、かしめ工程を必要と
することもない。これらの結果、ステータハウジングの
製造コストを低減することができる。
る過程において、収納部6aの内周壁あるいは外周壁の
内面に凹部を形成することができる。このため、従来の
ように製造後の収納部6aの内面または外面を切削加工
する必要がないことから、凹部の形成が容易になる。ま
た、収納部6aの開放側端部にかしめ部を形成してスプ
ールを保持する従来技術のように、かしめ工程を必要と
することもない。これらの結果、ステータハウジングの
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁クラッチの断面図である。
【図2】ステータハウジングの製造工程を示す図であ
る。
る。
【図3】ステータハウジングの製造工程を示す図であ
る。
る。
【図4】ステータハウジングの製造工程を示す図であ
る。
る。
【図5】ステータハウジングの製造工程を示す図であ
る。
る。
【図6】図5のA−A断面図である。
1 電磁クラッチ 2 ステータ 5 励磁コイル 6 ステータハウジング 6a 収納部 6b 内周壁 6c 外周壁 8 モールド樹脂 9 凹部 60 ハウジング素材
Claims (1)
- 【請求項1】コイル線を環状に巻回して成る励磁コイル
と、 この励磁コイルを収納する収納部を有し、この収納部を
形成する環状の内周壁または外周壁の内面に凹部が設け
られたステータハウジングとを備え、 前記励磁コイルが前記収納部に収納された後、前記収納
部に注入されたモールド樹脂によって前記励磁コイルが
固着された電磁クラッチのステータにおいて、 前記ステータハウジングは、 前記ステータハウジングを製造するためのハウジング素
材を環状に形成した後、その環状のハウジング素材の内
周側および外周側を各々塑性加工によって筒状に成形す
ることにより前記内周壁および前記外周壁が形成され、
前記凹部は、前記塑性加工を行なう前の前記ハウジング
素材の表面に設けられたことを特徴とする電磁クラッチ
のステータハウジング製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5315564A JPH07167164A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5315564A JPH07167164A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07167164A true JPH07167164A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18066868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5315564A Pending JPH07167164A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07167164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5924537A (en) * | 1996-01-18 | 1999-07-20 | Denso Corporation | Electromagnetic clutch having a stator housing with a through hole |
JP2007155058A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Marunaka:Kk | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP5315564A patent/JPH07167164A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5924537A (en) * | 1996-01-18 | 1999-07-20 | Denso Corporation | Electromagnetic clutch having a stator housing with a through hole |
JP2007155058A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Marunaka:Kk | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア |
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