JPH07165638A - 新規フルオロベンゾトリクロリド化合物 - Google Patents
新規フルオロベンゾトリクロリド化合物Info
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- JPH07165638A JPH07165638A JP29652494A JP29652494A JPH07165638A JP H07165638 A JPH07165638 A JP H07165638A JP 29652494 A JP29652494 A JP 29652494A JP 29652494 A JP29652494 A JP 29652494A JP H07165638 A JPH07165638 A JP H07165638A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C25/00—Compounds containing at least one halogen atom bound to a six-membered aromatic ring
- C07C25/02—Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons
- C07C25/13—Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons containing fluorine
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Abstract
(57)【要約】
【目的】医農薬中間体として有用なフルオロベンゾトリ
クロリド化合物を提供する。 【構成】2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリク
ロリド、2,4,5−トリフルオロベンゾトリクロリ
ド、2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾトリクロリ
ド、および2,3,4−トリクロロ−5−フルオロベン
ゾトリクロリド。
クロリド化合物を提供する。 【構成】2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリク
ロリド、2,4,5−トリフルオロベンゾトリクロリ
ド、2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾトリクロリ
ド、および2,3,4−トリクロロ−5−フルオロベン
ゾトリクロリド。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬等の中間体として有
用なフルオロベンゾトリクロリド化合物に関する。
用なフルオロベンゾトリクロリド化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トリクロロメチル基はカルボ
キシル基の前駆体と考えられている。しかしp−ジフル
オロベンゼン[J.Yurmi氏ら、Yiyao Gongye,16(8),370(19
85); CA,104,50593g] やo−ジフルオロベンゼン[特開
昭 63-188643号公報]と四塩化炭素との反応ではビスフ
ェニルジクロロメタン類が高収率で得られ、ベンゾトリ
クロリドはほとんど得られていない。
キシル基の前駆体と考えられている。しかしp−ジフル
オロベンゼン[J.Yurmi氏ら、Yiyao Gongye,16(8),370(19
85); CA,104,50593g] やo−ジフルオロベンゼン[特開
昭 63-188643号公報]と四塩化炭素との反応ではビスフ
ェニルジクロロメタン類が高収率で得られ、ベンゾトリ
クロリドはほとんど得られていない。
【0003】一方、2,4−ジクロロ−5−フルオロベ
ンゾトリクロリドは、2,4−ジクロロ−5−フルオロ
トルエンを紫外線照射下で塩素化して得られる[特開昭
58-74638号公報]。2,4−ジクロロ−5−フルオロ安
息香酸は、2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾトリ
クロリドを加水分解する方法[特開昭 58-74638 号公
報]、1,3−ジクロロ−4−フルオロベンゼンをアセ
チル化し、これをハロホルム反応する方法[EP 1760261
(1986); DE 3435392(1986); 特開昭61-85350号公報]、
1−ブロモ−2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゼン
をマグネシウムと反応させ、グリニャール試薬とし、こ
れに二酸化炭素を反応させる方法[特開昭60-237069 号
公報]で得られることが知られている。
ンゾトリクロリドは、2,4−ジクロロ−5−フルオロ
トルエンを紫外線照射下で塩素化して得られる[特開昭
58-74638号公報]。2,4−ジクロロ−5−フルオロ安
息香酸は、2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾトリ
クロリドを加水分解する方法[特開昭 58-74638 号公
報]、1,3−ジクロロ−4−フルオロベンゼンをアセ
チル化し、これをハロホルム反応する方法[EP 1760261
(1986); DE 3435392(1986); 特開昭61-85350号公報]、
1−ブロモ−2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゼン
をマグネシウムと反応させ、グリニャール試薬とし、こ
れに二酸化炭素を反応させる方法[特開昭60-237069 号
公報]で得られることが知られている。
【0004】また、2−クロロ−4,5−ジフルオロ安
息香酸は、2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリ
フルオリドの加水分解[特開昭62-108839 号公報]、ま
た、1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼンをアセチ
ル化させ、これをハロホルム反応[特開昭64-45322号公
報]して得られることが知られている。
息香酸は、2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリ
フルオリドの加水分解[特開昭62-108839 号公報]、ま
た、1−クロロ−3,4−ジフルオロベンゼンをアセチ
ル化させ、これをハロホルム反応[特開昭64-45322号公
報]して得られることが知られている。
【0005】また、2−ブロモ−4,5−ジフルオロ安
息香酸は、2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾニト
リルを加水分解して得られている[I.Cervena氏ら、 Coll
ect.Czech.Chem.Commun.,42,2001(1977); CA.87,201469
e]。
息香酸は、2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾニト
リルを加水分解して得られている[I.Cervena氏ら、 Coll
ect.Czech.Chem.Commun.,42,2001(1977); CA.87,201469
e]。
【0006】また、2,4,5−トリフルオロ安息香酸
については、2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸
[ G.C.Finger 氏ら、Illinois State Geol.Survey Cir
c.,199,15(1955)]、またはそのエチルエステル体 [ J.
I.deGraw 氏ら、J.Chem.Eng.Data,13(4),587(1968)]のB
alz-Schiemann反応、またはBalz-Schiemann反応および
加水分解によって低収率で得る方法、1−ブロモ−2,
4,5−トリフルオロベンゼンのグリニャール試薬を二
酸化炭素と反応させる方法[特開昭58-150543 号公報;
特開昭58-188839 号公報]、1−ブロモ−2,4,5−
トリフルオロベンゼンをシアノ化し、これを加水分解す
る方法[特開昭60-72885号公報; EP 191185(1986) ]、
2,4,5−トリフルオロ安息香酸ハライドを加水分解
する方法、2,4,5−トリフルオロベンゾトリフルオ
リドを加水分解する方法[特開昭62-108839 号公報]、
および3,4,6−トリフルオロフタル酸を脱炭酸させ
て得る方法[特開昭64-52737号公報]などが知られてい
る。
については、2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸
[ G.C.Finger 氏ら、Illinois State Geol.Survey Cir
c.,199,15(1955)]、またはそのエチルエステル体 [ J.
I.deGraw 氏ら、J.Chem.Eng.Data,13(4),587(1968)]のB
alz-Schiemann反応、またはBalz-Schiemann反応および
加水分解によって低収率で得る方法、1−ブロモ−2,
4,5−トリフルオロベンゼンのグリニャール試薬を二
酸化炭素と反応させる方法[特開昭58-150543 号公報;
特開昭58-188839 号公報]、1−ブロモ−2,4,5−
トリフルオロベンゼンをシアノ化し、これを加水分解す
る方法[特開昭60-72885号公報; EP 191185(1986) ]、
2,4,5−トリフルオロ安息香酸ハライドを加水分解
する方法、2,4,5−トリフルオロベンゾトリフルオ
リドを加水分解する方法[特開昭62-108839 号公報]、
および3,4,6−トリフルオロフタル酸を脱炭酸させ
て得る方法[特開昭64-52737号公報]などが知られてい
る。
【0007】また2,3,4−トリクロロ−5−フルオ
ロ安息香酸は、2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香
酸をニトロ化し、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−3
−ニトロ安息香酸とした後、還元、サンドマイヤー反応
によって得る方法[特開昭63-88157号公報]が知られて
いる。
ロ安息香酸は、2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香
酸をニトロ化し、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−3
−ニトロ安息香酸とした後、還元、サンドマイヤー反応
によって得る方法[特開昭63-88157号公報]が知られて
いる。
【0008】このように、従来法は紫外線を照射した
り、バッチ効率の低いハロホルム反応やグリニャール反
応およびサンドマイヤー反応を行ったり、人体に有害な
ジアゾニウム塩や青酸化合物を使用するなどの問題があ
り、また反応容器の材質にも制限があり、工業的に有利
とはいえなかった。
り、バッチ効率の低いハロホルム反応やグリニャール反
応およびサンドマイヤー反応を行ったり、人体に有害な
ジアゾニウム塩や青酸化合物を使用するなどの問題があ
り、また反応容器の材質にも制限があり、工業的に有利
とはいえなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来技
術が有していた前述の欠点を解決するものである。
術が有していた前述の欠点を解決するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、医薬等の中間
体として有用な4−フルオロベンゾトリクロリド化合物
を提供する。
体として有用な4−フルオロベンゾトリクロリド化合物
を提供する。
【0011】すなわち、本発明は2−クロロ−4,5−
ジフルオロベンゾトリクロリドを提供する。
ジフルオロベンゾトリクロリドを提供する。
【0012】
【化5】
【0013】また、本発明は2,4,5−トリフルオロ
ベンゾトリクロリドを提供する。
ベンゾトリクロリドを提供する。
【0014】
【化6】 また、本発明は2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾ
トリクロリドを提供する。
トリクロリドを提供する。
【0015】
【化7】
【0016】さらに、本発明は2,3,4−トリクロロ
−5−フルオロベンゾトリクロリドを提供する。
−5−フルオロベンゾトリクロリドを提供する。
【0017】
【化8】
【0018】本発明者らは、下記一般式(I)で示され
るフルオロベンゼン化合物をルイス酸触媒下に四塩化炭
素と反応せしめ、下記一般式(II)で示されるフルオロ
ベンゾトリクロリド化合物を得た。さらにそれらを加水
分解することにより下記一般式(III) で示されるフルオ
ロ安息香酸を製造できることを見いだした。
るフルオロベンゼン化合物をルイス酸触媒下に四塩化炭
素と反応せしめ、下記一般式(II)で示されるフルオロ
ベンゾトリクロリド化合物を得た。さらにそれらを加水
分解することにより下記一般式(III) で示されるフルオ
ロ安息香酸を製造できることを見いだした。
【0019】
【化9】
【0020】(式中、X1 、X3 はフッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨード原子を表す。また、X2 は水
素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨード
原子を表す。)
子、臭素原子またはヨード原子を表す。また、X2 は水
素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨード
原子を表す。)
【0021】本発明者らは1,3−ジハロゲノ−4−フ
ルオロベンゼンあるいは1,2,3−トリハロゲノ−4
−フルオロベンゼンと四塩化炭素とのフリーデルクラフ
ツ反応を鋭意検討した結果、ビス(2,4−ジハロゲノ
−5−フルオロフェニル) ジクロロメタンあるいはビス
(2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオロフェニル)
ジクロロメタンの副生が抑制され、目的とする2,4−
ジハロゲノ−5−フルオロベンゾトリクロリドあるいは
2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオロベンゾトリク
ロリドが好収率で得られることを見いだした。
ルオロベンゼンあるいは1,2,3−トリハロゲノ−4
−フルオロベンゼンと四塩化炭素とのフリーデルクラフ
ツ反応を鋭意検討した結果、ビス(2,4−ジハロゲノ
−5−フルオロフェニル) ジクロロメタンあるいはビス
(2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオロフェニル)
ジクロロメタンの副生が抑制され、目的とする2,4−
ジハロゲノ−5−フルオロベンゾトリクロリドあるいは
2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオロベンゾトリク
ロリドが好収率で得られることを見いだした。
【0022】本発明の化合物を得る方法は以下の反応式
で表すことができる。
で表すことができる。
【0023】
【化10】
【0024】(式中、X1 、X3 はフッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨード原子を表す。また、X2 は水
素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨード
原子を表す。)
子、臭素原子またはヨード原子を表す。また、X2 は水
素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨード
原子を表す。)
【0025】トリクロロメチル化反応は四塩化炭素中、
好ましくは過剰量の四塩化炭素中、ルイス酸触媒下に
1,3−ジハロゲノ−4−フルオロベンゼンまたは1,
2,3−トリハロゲノ−4−フルオロベンゼンを加え
て、好ましくは滴下させて反応させる。
好ましくは過剰量の四塩化炭素中、ルイス酸触媒下に
1,3−ジハロゲノ−4−フルオロベンゼンまたは1,
2,3−トリハロゲノ−4−フルオロベンゼンを加え
て、好ましくは滴下させて反応させる。
【0026】すなわち、四塩化炭素−ルイス酸錯体に比
べてフルオロベンゾトリクロリド化合物−ルイス酸錯体
が生成しにくい条件にて反応を行うことにより、ビスフ
ェニルジクロロメタン類の生成を抑制し、目的とするフ
ルオロベンゾトリクロリドを好収率で得ることができ
る。
べてフルオロベンゾトリクロリド化合物−ルイス酸錯体
が生成しにくい条件にて反応を行うことにより、ビスフ
ェニルジクロロメタン類の生成を抑制し、目的とするフ
ルオロベンゾトリクロリドを好収率で得ることができ
る。
【0027】四塩化炭素の使用量は原料である1,3−
ジハロゲノ−4−フルオロベンゼンまたは1,2,3−
トリハロゲノ−4−フルオロベンゼンに対して2〜20
倍モル、好ましくは4〜10倍モルであり、反応剤かつ
溶媒として用いる。
ジハロゲノ−4−フルオロベンゼンまたは1,2,3−
トリハロゲノ−4−フルオロベンゼンに対して2〜20
倍モル、好ましくは4〜10倍モルであり、反応剤かつ
溶媒として用いる。
【0028】ルイス酸触媒としては、塩化アルミニウ
ム、臭化アルミニウム、塩化アルミニウム−塩化ナトリ
ウム(1:1)錯体等が挙げられ、工業的には塩化アル
ミニウムが好ましく、その使用量は1,3−ジハロゲノ
−4−フルオロベンゼンまたは1,2,3−トリハロゲ
ノ−4−フルオロベンゼン1モルに対して、1〜3モ
ル、好ましくは1.5〜2.0モルである。
ム、臭化アルミニウム、塩化アルミニウム−塩化ナトリ
ウム(1:1)錯体等が挙げられ、工業的には塩化アル
ミニウムが好ましく、その使用量は1,3−ジハロゲノ
−4−フルオロベンゼンまたは1,2,3−トリハロゲ
ノ−4−フルオロベンゼン1モルに対して、1〜3モ
ル、好ましくは1.5〜2.0モルである。
【0029】反応温度は一般に10〜80℃、好ましく
は60〜80℃であり、 反応時間は通常10〜60分で
ある。反応終了後、通常の後処理および蒸留によって目
的とする2,4−ジハロゲノ−5−フルオロベンゾトリ
クロリドまたは2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオ
ロベンゾトリクロリドが容易に得られる。
は60〜80℃であり、 反応時間は通常10〜60分で
ある。反応終了後、通常の後処理および蒸留によって目
的とする2,4−ジハロゲノ−5−フルオロベンゾトリ
クロリドまたは2,3,4−トリハロゲノ−5−フルオ
ロベンゾトリクロリドが容易に得られる。
【0030】加水分解反応は、含水硫酸中で行われる。
本発明の加水分解反応の硫酸濃度、トリクロロメチル体
との重量比、反応温度あるいは時間等の反応条件は適
宜、最適な条件を選定すればよいが、85〜95%硫酸
を、トリクロロメチル体の100重量部に対して、およ
そ1〜4重量部用いて、30〜100℃の温度、および
1〜5時間の反応時間で実施し得る。
本発明の加水分解反応の硫酸濃度、トリクロロメチル体
との重量比、反応温度あるいは時間等の反応条件は適
宜、最適な条件を選定すればよいが、85〜95%硫酸
を、トリクロロメチル体の100重量部に対して、およ
そ1〜4重量部用いて、30〜100℃の温度、および
1〜5時間の反応時間で実施し得る。
【0031】2,4−ジハロゲノ−5−フルオロベンゾ
トリクロリドの加水分解によって得られる2,4−ジハ
ロゲノ−5−フルオロ安息香酸、または2,3,4−ト
リハロゲノ−5−フルオロベンゾトリクロリドの加水分
解によって得られる2,3,4−トリハロゲノ−5−フ
ルオロ安息香酸は通常の後処理および濾別によって高純
度でかつ高収率で得ることができる。
トリクロリドの加水分解によって得られる2,4−ジハ
ロゲノ−5−フルオロ安息香酸、または2,3,4−ト
リハロゲノ−5−フルオロベンゾトリクロリドの加水分
解によって得られる2,3,4−トリハロゲノ−5−フ
ルオロ安息香酸は通常の後処理および濾別によって高純
度でかつ高収率で得ることができる。
【0032】以下に本発明の実施例について、さらに具
体的に説明する。
体的に説明する。
【0033】
[実施例1]撹拌機、還流冷却器、温度計および滴下ロ
ートをつけた200mlの4つ口フラスコ中に、四塩化
炭素97ml(1モル)および塩化アルミニウム26.
7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1−クロロ−
3,4−ジフルオロベンゼン14.9g(0.1モル)
をゆるやかに塩酸ガスが発生するように1.5時間で滴
下した。発生塩酸ガスは水酸化ナトリウム水溶液で吸収
させた。滴下終了後、10分間反応させ、室温に冷却
後、反応混合物を氷水300ml中に注いだ。
ートをつけた200mlの4つ口フラスコ中に、四塩化
炭素97ml(1モル)および塩化アルミニウム26.
7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1−クロロ−
3,4−ジフルオロベンゼン14.9g(0.1モル)
をゆるやかに塩酸ガスが発生するように1.5時間で滴
下した。発生塩酸ガスは水酸化ナトリウム水溶液で吸収
させた。滴下終了後、10分間反応させ、室温に冷却
後、反応混合物を氷水300ml中に注いだ。
【0034】有機層を分液し、100mlの水で洗浄
し、次に5%炭酸水素ナトリウム水溶液100mlで洗
浄し、さらに100mlの水で洗浄した。四塩化炭素留
去後、残液を真空蒸留すると、2−クロロ−4,5−ジ
フルオロベンゾトリクロリドが17.4g(収率65.
4%)得られた。b.p.104〜106℃/8mmH
g、n20 D 1.540、純度98.2%であった。
し、次に5%炭酸水素ナトリウム水溶液100mlで洗
浄し、さらに100mlの水で洗浄した。四塩化炭素留
去後、残液を真空蒸留すると、2−クロロ−4,5−ジ
フルオロベンゾトリクロリドが17.4g(収率65.
4%)得られた。b.p.104〜106℃/8mmH
g、n20 D 1.540、純度98.2%であった。
【0035】このものは以下の分析によって、その構造
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3060,1601,1485,765(CC
l3).
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3060,1601,1485,765(CC
l3).
【0036】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -132.5ppm
(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=9.9Hz,JF-H=8.1Hz),δ -137.
5ppm(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=11.9Hz,JF-H=7.3Hz).
(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=9.9Hz,JF-H=8.1Hz),δ -137.
5ppm(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=11.9Hz,JF-H=7.3Hz).
【0037】<1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ
7.70ppm(1H,d,d,JH-F=9.9Hz,JH-F=7.3Hz), δ 8.21ppm
(1H,d,d,JH-F=11.9Hz,JH-F=8.1Hz) .
7.70ppm(1H,d,d,JH-F=9.9Hz,JH-F=7.3Hz), δ 8.21ppm
(1H,d,d,JH-F=11.9Hz,JH-F=8.1Hz) .
【0038】・元素分析分析値:Cl 53.4%、C
7 H2 Cl4 F2 としての計算値:Cl 53.33
%。
7 H2 Cl4 F2 としての計算値:Cl 53.33
%。
【0039】次に、撹拌機、還流冷却器、温度計および
滴下ロートをつけた100mlの4つ口フラスコ中に9
5%硫酸47gを仕込み、この中に40〜45℃で2−
クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリクロリド17.
4gを滴下した。発生する塩酸ガスは水酸化ナトリウム
水溶液で吸収させた。1時間反応させた後、氷水300
ml中に注ぎ、析出した結晶を濾別した。濾別結晶は少
量の冷水で洗浄後、乾燥すると2−クロロ−4,5−ジ
フルオロ安息香酸が12.1g(収率96%)得られ
た。m.p.103〜105℃。
滴下ロートをつけた100mlの4つ口フラスコ中に9
5%硫酸47gを仕込み、この中に40〜45℃で2−
クロロ−4,5−ジフルオロベンゾトリクロリド17.
4gを滴下した。発生する塩酸ガスは水酸化ナトリウム
水溶液で吸収させた。1時間反応させた後、氷水300
ml中に注ぎ、析出した結晶を濾別した。濾別結晶は少
量の冷水で洗浄後、乾燥すると2−クロロ−4,5−ジ
フルオロ安息香酸が12.1g(収率96%)得られ
た。m.p.103〜105℃。
【0040】[参考例1]実施例1の装置を用いて、1,
2−ジクロロエタン50ml、四塩化炭素9.7ml
(0.1モル)および塩化アルミニウム26.7g
(0.2モル)の混合物中に、1−クロロ−3,4−ジ
フルオロベンゼン14.9g(0.1モル)を30℃で
30分で滴下し、その後、40℃で反応させた。実施例
1と同様に処理すると、2−クロロ−4,5−ジフルオ
ロベンゾトリクロリドが2.48g(収率9.3%)お
よび蒸留残が得られた。蒸留残をトルエンから再結晶す
ると副生物ビス(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェ
ニル) ジクロロメタンが白色結晶として15.1g(収
率80%)得られた。m.p.143〜144℃。
2−ジクロロエタン50ml、四塩化炭素9.7ml
(0.1モル)および塩化アルミニウム26.7g
(0.2モル)の混合物中に、1−クロロ−3,4−ジ
フルオロベンゼン14.9g(0.1モル)を30℃で
30分で滴下し、その後、40℃で反応させた。実施例
1と同様に処理すると、2−クロロ−4,5−ジフルオ
ロベンゾトリクロリドが2.48g(収率9.3%)お
よび蒸留残が得られた。蒸留残をトルエンから再結晶す
ると副生物ビス(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェ
ニル) ジクロロメタンが白色結晶として15.1g(収
率80%)得られた。m.p.143〜144℃。
【0041】この副生物は以下の分析によって、その構
造を確認した。
造を確認した。
【0042】・IR分析(KBr) (cm-1):3050,1590,146
0.
0.
【0043】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -133.2ppm
(d,d,d,JF-F=22.6Hz,JF-H=10.0Hz,JF-H=8.3Hz), δ -13
6.8ppm(d,d,d,JF-F=22.7Hz,JF-H=12.1Hz,JF-H=7.5Hz).
(d,d,d,JF-F=22.6Hz,JF-H=10.0Hz,JF-H=8.3Hz), δ -13
6.8ppm(d,d,d,JF-F=22.7Hz,JF-H=12.1Hz,JF-H=7.5Hz).
【0044】<1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ
7.78ppm(1H,d,d,JH-F=10.0Hz,JH-F=7.5Hz),δ 8.36ppm
(1H,d,d,JH-F=12.1Hz,JH-F=8.3Hz) .
7.78ppm(1H,d,d,JH-F=10.0Hz,JH-F=7.5Hz),δ 8.36ppm
(1H,d,d,JH-F=12.1Hz,JH-F=8.3Hz) .
【0045】・元素分析分析値:Cl 37.5%、C
13H4 Cl4 F4 としての計算値:Cl 37.52
%。
13H4 Cl4 F4 としての計算値:Cl 37.52
%。
【0046】[実施例2]実施例1と同様に、塩化アル
ミニウム26.7gの代わりに塩化アルミニウム−塩化
ナトリウム(1:1)溶融液を粉砕したもの38.3g
を用いて反応させ後処理したところ、2−クロロ−4,
5−ジフルオロベンゾトリクロリドが14.1g(収率
53%)得られた。
ミニウム26.7gの代わりに塩化アルミニウム−塩化
ナトリウム(1:1)溶融液を粉砕したもの38.3g
を用いて反応させ後処理したところ、2−クロロ−4,
5−ジフルオロベンゾトリクロリドが14.1g(収率
53%)得られた。
【0047】[実施例3]撹拌機、還流冷却器、温度計
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に四塩化炭素97ml(1モル)および塩化アルミニ
ウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1,
3−ジクロロ−4−フルオロベンゼン16.5g(0.
1モル)を滴下し、その後20分反応させた。実施例1
と同様に後処理すると、2,4−ジクロロ−5−フルオ
ロベンゾトリクロリドが17.7g(収率62.6%)
得られた。b.p.94〜95℃/1mmHg、n20 D
1.577、純度98.1%であった。
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に四塩化炭素97ml(1モル)および塩化アルミニ
ウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1,
3−ジクロロ−4−フルオロベンゼン16.5g(0.
1モル)を滴下し、その後20分反応させた。実施例1
と同様に後処理すると、2,4−ジクロロ−5−フルオ
ロベンゾトリクロリドが17.7g(収率62.6%)
得られた。b.p.94〜95℃/1mmHg、n20 D
1.577、純度98.1%であった。
【0048】このものは以下の分析によって、その構造
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3070,1570,1455,767(CC
l3).
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3070,1570,1455,767(CC
l3).
【0049】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -115.5ppm
(d,d,JF-H=10.3Hz,JF-H=6.8Hz). <1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ 7.58ppm(1H,
d,J=6.8Hz), δ 7.99ppm(1H,d,J=10.3Hz) .
(d,d,JF-H=10.3Hz,JF-H=6.8Hz). <1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ 7.58ppm(1H,
d,J=6.8Hz), δ 7.99ppm(1H,d,J=10.3Hz) .
【0050】・元素分析分析値:Cl 62.7%、C
7 H2 Cl5 Fとしての計算値:Cl 62.78%。
7 H2 Cl5 Fとしての計算値:Cl 62.78%。
【0051】次に、実施例1と同様に95%硫酸40g
中に40℃で2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾト
リクロリド17.7gを滴下し、加水分解を行い、同様
に処理すると、2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香
酸が12.7g(収率97%)得られた。m.p.14
1〜142℃。
中に40℃で2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾト
リクロリド17.7gを滴下し、加水分解を行い、同様
に処理すると、2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香
酸が12.7g(収率97%)得られた。m.p.14
1〜142℃。
【0052】[実施例4]撹拌機、還流冷却器、温度計
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル)および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に
1,3,4−トリフルオロベンゼン13.2g(0.1
モル)滴下し、その後20分間反応させた。実施例1と
同様に処理すると、2,4,5−トリフルオロベンゾト
リクロリドが7.49g(収率30%)得られた。b.
p.93〜95℃/20mmHg、n20 D 1.506、
純度98.3%であった。
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル)および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に
1,3,4−トリフルオロベンゼン13.2g(0.1
モル)滴下し、その後20分間反応させた。実施例1と
同様に処理すると、2,4,5−トリフルオロベンゾト
リクロリドが7.49g(収率30%)得られた。b.
p.93〜95℃/20mmHg、n20 D 1.506、
純度98.3%であった。
【0053】このものは以下の分析によって、その構造
を確認した。
を確認した。
【0054】・IR分析(neat) (cm-1) :3060,1620,15
05,767(CCl3).
05,767(CCl3).
【0055】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -104.4ppm
(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=10.8Hz,JF-H=6.7Hz), δ -12
9.5ppm(d,d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-F=10.8Hz,JF-H=10.8H
z,JF-H=6.7Hz), δ -141.7ppm(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H
=10.8Hz,JF-H=7.9Hz).
(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H=10.8Hz,JF-H=6.7Hz), δ -12
9.5ppm(d,d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-F=10.8Hz,JF-H=10.8H
z,JF-H=6.7Hz), δ -141.7ppm(d,d,d,JF-F=20.6Hz,JF-H
=10.8Hz,JF-H=7.9Hz).
【0056】<1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ
7.49ppm(1H,d,d,d,JH-F=10.5Hz,JH-F=10.5Hz,JH-F=6.7
Hz),δ 7.99ppm(1H,d,d,d,JH-F=10.8Hz,JH-F=7.9Hz,J
H-F=7.9Hz).
7.49ppm(1H,d,d,d,JH-F=10.5Hz,JH-F=10.5Hz,JH-F=6.7
Hz),δ 7.99ppm(1H,d,d,d,JH-F=10.8Hz,JH-F=7.9Hz,J
H-F=7.9Hz).
【0057】・元素分析分析値:Cl 42.4%、C
7 H2 Cl3 F3 としての計算値:Cl 42.64
%。
7 H2 Cl3 F3 としての計算値:Cl 42.64
%。
【0058】次に、このものを実施例1と同様に95%
硫酸30g中に40℃で2,4,5−トリフルオロベン
ゾトリクロリド7.49gを滴下し、加水分解を行い、
同様に処理すると、2,4,5−トリフルオロ安息香酸
が5.0g(収率94.6%)得られた。m.p.95
〜96℃。
硫酸30g中に40℃で2,4,5−トリフルオロベン
ゾトリクロリド7.49gを滴下し、加水分解を行い、
同様に処理すると、2,4,5−トリフルオロ安息香酸
が5.0g(収率94.6%)得られた。m.p.95
〜96℃。
【0059】[実施例5]撹拌機、還流冷却器、温度計
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル) および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1
−ブロモ−3,4−ジフルオロベンゼン19.3g
(0.1モル)滴下し、その後30分間反応させた。実
施例1と同様に処理すると、2−ブロモ−4,5−ジフ
ルオロベンゾトリクロリドが21.1g(収率68.1
%)得られた。b.p.96〜98℃/1mmHg、n
20 D 1.563、純度98.6%であった。
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル) および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に1
−ブロモ−3,4−ジフルオロベンゼン19.3g
(0.1モル)滴下し、その後30分間反応させた。実
施例1と同様に処理すると、2−ブロモ−4,5−ジフ
ルオロベンゾトリクロリドが21.1g(収率68.1
%)得られた。b.p.96〜98℃/1mmHg、n
20 D 1.563、純度98.6%であった。
【0060】このものは以下の分析によって、その構造
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3050,1600,1480,760(CC
l3).
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3050,1600,1480,760(CC
l3).
【0061】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -133.0ppm
(d,d,d,JF-F=21.2Hz,JF-H=9.1Hz,JF-H=7.4Hz),δ -136.
9ppm(d,d,d,JF-F=21.6Hz,JF-H=11.4Hz,JH-FH=7.1Hz) .
(d,d,d,JF-F=21.2Hz,JF-H=9.1Hz,JF-H=7.4Hz),δ -136.
9ppm(d,d,d,JF-F=21.6Hz,JF-H=11.4Hz,JH-FH=7.1Hz) .
【0062】<1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ
7.90ppm(1H,d,d,JH-F=11.4Hz,JH-F=7.4Hz),δ 8.27ppm
(1H,d,d,JH-F=9.1Hz,JH-F=7.1Hz).
7.90ppm(1H,d,d,JH-F=11.4Hz,JH-F=7.4Hz),δ 8.27ppm
(1H,d,d,JH-F=9.1Hz,JH-F=7.1Hz).
【0063】・元素分析分析値:Cl 34.3%、C
7 H2 BrCl3 F2 としての計算値:Cl 34.2
7%。
7 H2 BrCl3 F2 としての計算値:Cl 34.2
7%。
【0064】次に、実施例1と同様に95%硫酸50g
中に40℃で2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾト
リクロリド17.5gを滴下し、2時間加水分解反応を
行い、同様に処理すると、2−ブロモ−4,5−ジフル
オロ安息香酸が12.6g(収率94%)得られた。
m.p.110.5〜111.5℃。
中に40℃で2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾト
リクロリド17.5gを滴下し、2時間加水分解反応を
行い、同様に処理すると、2−ブロモ−4,5−ジフル
オロ安息香酸が12.6g(収率94%)得られた。
m.p.110.5〜111.5℃。
【0065】[実施例6]撹拌機、還流冷却器、温度計
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル) および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に
1,2,3−トリクロロ−4−フルオロベンゼン20.
0g(0.1モル)滴下し、その後30分間反応させ
た。実施例1と同様に処理すると、2,3,4−トリク
ロロ−5−フルオロベンゾトリクロリドが19.9g
(収率62.8%)得られた。m.p.72〜73℃、
純度98.7%であった。
および滴下ロートをつけた200mlの4つ口フラスコ
中に、四塩化炭素97ml(1モル) および塩化アルミ
ニウム26.7g(0.2モル)を仕込み、還流下に
1,2,3−トリクロロ−4−フルオロベンゼン20.
0g(0.1モル)滴下し、その後30分間反応させ
た。実施例1と同様に処理すると、2,3,4−トリク
ロロ−5−フルオロベンゾトリクロリドが19.9g
(収率62.8%)得られた。m.p.72〜73℃、
純度98.7%であった。
【0066】このものは以下の分析によって、その構造
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3060,1590,1470,765(CC
l3).
を確認した。 ・IR分析(neat) (cm-1) :3060,1590,1470,765(CC
l3).
【0067】・NMR分析 <19Fnmr>δppm from CFCl3 in (CD3)2CO:δ -115.0ppm
(d,JF-H= 8.8Hz) .
(d,JF-H= 8.8Hz) .
【0068】<1Hnmr> δppm from TMS in (CD3)2CO:δ
7.77ppm(d,JF-H= 8.8Hz) .
7.77ppm(d,JF-H= 8.8Hz) .
【0069】・元素分析分析値:Cl 67.2%、C
7 HCl6 Fとしての計算値:Cl67.19%。
7 HCl6 Fとしての計算値:Cl67.19%。
【0070】次に、実施例1と同様に95%硫酸50g
中に40℃で1,2,3−トリクロロ−4−フルオロベ
ンゾトリクロリド19.9gを滴下し、2時間加水分解
反応を行い、同様に処理すると、1,2,3−トリクロ
ロ-4フルオロ安息香酸が14.5g(収率95%)得ら
れた。m.p.150.0〜151℃。
中に40℃で1,2,3−トリクロロ−4−フルオロベ
ンゾトリクロリド19.9gを滴下し、2時間加水分解
反応を行い、同様に処理すると、1,2,3−トリクロ
ロ-4フルオロ安息香酸が14.5g(収率95%)得ら
れた。m.p.150.0〜151℃。
【0071】
【発明の効果】本発明に従えば、フルオロベンゼン化合
物から医薬中間体として有用なフルオロベンゾトリクロ
リド化合物が工業的に安全でかつ簡便に得られる。
物から医薬中間体として有用なフルオロベンゾトリクロ
リド化合物が工業的に安全でかつ簡便に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 勝彦 神奈川県藤沢市亀井野1431−30
Claims (4)
- 【請求項1】2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾト
リクロリド。 【化1】 - 【請求項2】2,4,5−トリフルオロベンゾトリクロ
リド。 【化2】 - 【請求項3】2−ブロモ−4,5−ジフルオロベンゾト
リクロリド。 【化3】 - 【請求項4】2,3,4−トリクロロ−5−フルオロベ
ンゾトリクロリド。 【化4】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6296524A JP2628842B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 新規フルオロベンゾトリクロリド化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6296524A JP2628842B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 新規フルオロベンゾトリクロリド化合物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1297609A Division JP2595109B2 (ja) | 1989-11-17 | 1989-11-17 | 新規フルオロベンゾトリクロリド化合物およびフルオロ安息香酸類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165638A true JPH07165638A (ja) | 1995-06-27 |
JP2628842B2 JP2628842B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=17834653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6296524A Expired - Lifetime JP2628842B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 新規フルオロベンゾトリクロリド化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628842B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186440A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 芳香族クロロメチル化合物の加水分解方法 |
CN105669435A (zh) * | 2015-02-15 | 2016-06-15 | 浙江永太科技股份有限公司 | 一种2,4-二氯-5-氟苯甲酰氯的制备方法 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6296524A patent/JP2628842B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186440A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 芳香族クロロメチル化合物の加水分解方法 |
CN105669435A (zh) * | 2015-02-15 | 2016-06-15 | 浙江永太科技股份有限公司 | 一种2,4-二氯-5-氟苯甲酰氯的制备方法 |
CN105669435B (zh) * | 2015-02-15 | 2017-12-08 | 浙江永太科技股份有限公司 | 一种2,4‑二氯‑5‑氟苯甲酰氯的制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2628842B2 (ja) | 1997-07-09 |
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---|---|---|---|
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