JPH07157246A - ダムウェーター - Google Patents
ダムウェーターInfo
- Publication number
- JPH07157246A JPH07157246A JP31177693A JP31177693A JPH07157246A JP H07157246 A JPH07157246 A JP H07157246A JP 31177693 A JP31177693 A JP 31177693A JP 31177693 A JP31177693 A JP 31177693A JP H07157246 A JPH07157246 A JP H07157246A
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- JP
- Japan
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- door
- car
- door plate
- opening
- pair
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
Landscapes
- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Elevator Door Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、小型化および省スペース化が図
れるとともに、カゴからの積荷のはみ出しを阻止し、積
荷の損傷や運行不能の発生を防止できるダムウェーター
を得ることを目的とする。 【構成】 かご1の出し入れ口の両側に一対の側枠2が
上下に延設されている。この側枠2には、レール3が上
下に延設されている。レール3にはコの字状の係合部材
5が係合されて、戸4が上下方向に摺動可能に取り付け
られている。また、両端を側枠2とレール3との隙間に
落とし込んで戸板10が摺動可能に取り付けられてい
る。この戸板10には戸4が上昇する際にその上端に係
合する係合片11がその上端から手前に突設され、さら
にかご1の上面に係合して戸板10を吊り下げる係り片
12がその上端からかご1側に突設されている。
れるとともに、カゴからの積荷のはみ出しを阻止し、積
荷の損傷や運行不能の発生を防止できるダムウェーター
を得ることを目的とする。 【構成】 かご1の出し入れ口の両側に一対の側枠2が
上下に延設されている。この側枠2には、レール3が上
下に延設されている。レール3にはコの字状の係合部材
5が係合されて、戸4が上下方向に摺動可能に取り付け
られている。また、両端を側枠2とレール3との隙間に
落とし込んで戸板10が摺動可能に取り付けられてい
る。この戸板10には戸4が上昇する際にその上端に係
合する係合片11がその上端から手前に突設され、さら
にかご1の上面に係合して戸板10を吊り下げる係り片
12がその上端からかご1側に突設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、かごの有効高さより
低い一枚戸を上開きに手動開閉する一枚戸上開き方式の
ダムウェーターに関するものである。
低い一枚戸を上開きに手動開閉する一枚戸上開き方式の
ダムウェーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、昇降路内を昇降する一枚戸上開き
方式のダムウェーターでは、戸を大きく形成し、かごの
出し入れ口を完全に塞口するように構成している。この
場合、出し入れ口を全開するためには、側枠やレール等
からなる戸の開閉機構をかごの天井から少なくとも戸の
高さだけ突出させる必要がある。その結果、従来のダム
ウェーターは少なくともかごの2倍の高さが必要とな
り、小型化、省スペース化が図れないという課題があっ
た。
方式のダムウェーターでは、戸を大きく形成し、かごの
出し入れ口を完全に塞口するように構成している。この
場合、出し入れ口を全開するためには、側枠やレール等
からなる戸の開閉機構をかごの天井から少なくとも戸の
高さだけ突出させる必要がある。その結果、従来のダム
ウェーターは少なくともかごの2倍の高さが必要とな
り、小型化、省スペース化が図れないという課題があっ
た。
【0003】その改善策として、従来戸をかごの出し入
れ口の略半分を塞口する大きさとする一枚戸上開き方式
のダムウェーターが提案されている。
れ口の略半分を塞口する大きさとする一枚戸上開き方式
のダムウェーターが提案されている。
【0004】図5は従来の改善策としてのダムウェータ
ーの一例を示す斜視図であり、図において1は図示して
いない昇降手段により昇降可能に設けられたダムウェー
ターのかごであり、このかご1は一側面を開口として積
荷の出し入れを行う出し入れ口1aが形成されている。
2はかご1の出し入れ口1aの両側に上下方向に延設さ
れたL字状の一対の側枠、3は側枠2のそれぞれに上下
方向にそって取り付けられた一対のレールであり、側枠
2とレール3とから案内部材を構成している。4は出し
入れ口1aの略半分を塞口する大きさの戸であり、この
戸4はその両端縁部に取り付けられたコの字状の係合部
材5の凹部をレール3に係合させ、レール3に案内され
て上下動可能に取り付けられている。6は側枠2の上端
間に架設された上枠、7は上枠6の長さ方向の中央部に
回転可能に取り付けられた第1の滑車、8は上枠6の長
さ方向の一側に回転可能に取り付けられた第2の滑車、
9は一端が戸4に取り付けられ、第1および第2の滑車
7、8に掛け渡されて、他端におもり(図示せず)が取
り付けられたロープである。
ーの一例を示す斜視図であり、図において1は図示して
いない昇降手段により昇降可能に設けられたダムウェー
ターのかごであり、このかご1は一側面を開口として積
荷の出し入れを行う出し入れ口1aが形成されている。
2はかご1の出し入れ口1aの両側に上下方向に延設さ
れたL字状の一対の側枠、3は側枠2のそれぞれに上下
方向にそって取り付けられた一対のレールであり、側枠
2とレール3とから案内部材を構成している。4は出し
入れ口1aの略半分を塞口する大きさの戸であり、この
戸4はその両端縁部に取り付けられたコの字状の係合部
材5の凹部をレール3に係合させ、レール3に案内され
て上下動可能に取り付けられている。6は側枠2の上端
間に架設された上枠、7は上枠6の長さ方向の中央部に
回転可能に取り付けられた第1の滑車、8は上枠6の長
さ方向の一側に回転可能に取り付けられた第2の滑車、
9は一端が戸4に取り付けられ、第1および第2の滑車
7、8に掛け渡されて、他端におもり(図示せず)が取
り付けられたロープである。
【0005】つぎに、上記従来のダムウェーターの動作
について説明する。まず、かご1が所定の階に着床す
る。そして、かご1の戸4を手動にて引き上げると、戸
4は係合部材5がレール3に係合しつつ上昇し、ついに
は出し入れ口1aが全開し、戸4の開動作が終了する。
そこで、出し入れ口1aから積荷の積み降ろしが行われ
る。積荷の積み降ろしが終了した後、戸4を手動にて引
き下げると、戸4は係合部材5がレール3に係合しつつ
下降し、ついには戸4の下端がかご1の床に当接して、
戸4の閉動作が終了する。ここで、戸4はロープ9の他
端に取り付けられたおもりとバランスして、その開状態
および閉状態が維持される。
について説明する。まず、かご1が所定の階に着床す
る。そして、かご1の戸4を手動にて引き上げると、戸
4は係合部材5がレール3に係合しつつ上昇し、ついに
は出し入れ口1aが全開し、戸4の開動作が終了する。
そこで、出し入れ口1aから積荷の積み降ろしが行われ
る。積荷の積み降ろしが終了した後、戸4を手動にて引
き下げると、戸4は係合部材5がレール3に係合しつつ
下降し、ついには戸4の下端がかご1の床に当接して、
戸4の閉動作が終了する。ここで、戸4はロープ9の他
端に取り付けられたおもりとバランスして、その開状態
および閉状態が維持される。
【0006】このように、従来の改善策としての一枚戸
上開き方式のダムウェーターでは、戸4をかご1の出し
入れ口1aの略半分を塞口する大きさに構成しているの
で、側枠2やレール3等からなる戸4の開閉機構は、出
し入れ口1aを全開するためにかご1の天井からほぼ出
し入れ口1aの約半分の高さだけ突出させればよい。そ
の結果、ダムウェーターの小型化、省スペース化を図る
ことができる。
上開き方式のダムウェーターでは、戸4をかご1の出し
入れ口1aの略半分を塞口する大きさに構成しているの
で、側枠2やレール3等からなる戸4の開閉機構は、出
し入れ口1aを全開するためにかご1の天井からほぼ出
し入れ口1aの約半分の高さだけ突出させればよい。そ
の結果、ダムウェーターの小型化、省スペース化を図る
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のダムウェーター
は以上のように構成されているので、戸4が閉状態にあ
っても、出し入れ口1aの下側約半分しか塞口されてい
ない。また、ダムウェーターは不特定多数の人が携わる
ことから、不慣れな場合には、積荷を不安定な状態で積
み込んだり、乱暴な昇降運転となるおそれがある。そこ
で、かご1の昇降運転の際に、積荷の荷崩れや移動が発
生し、出し入れ口1aの上側の開口から積荷がはみ出
し、昇降路内の機器の突起部に衝突したり、あるいは壁
面との間に挟まり、積荷の損傷やダムウェーターの運行
不能を発生させてしまうという課題があった。また、ダ
ムウェーターの運行不能が発生すると、その復帰に多大
の費用を要してしまうという課題もあった。
は以上のように構成されているので、戸4が閉状態にあ
っても、出し入れ口1aの下側約半分しか塞口されてい
ない。また、ダムウェーターは不特定多数の人が携わる
ことから、不慣れな場合には、積荷を不安定な状態で積
み込んだり、乱暴な昇降運転となるおそれがある。そこ
で、かご1の昇降運転の際に、積荷の荷崩れや移動が発
生し、出し入れ口1aの上側の開口から積荷がはみ出
し、昇降路内の機器の突起部に衝突したり、あるいは壁
面との間に挟まり、積荷の損傷やダムウェーターの運行
不能を発生させてしまうという課題があった。また、ダ
ムウェーターの運行不能が発生すると、その復帰に多大
の費用を要してしまうという課題もあった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、小型化および省スペース化を図
れるとともに、かごからの積荷のはみ出しを阻止し、積
荷の損傷や運行不能の発生を防止できるダムウェーター
を得ることを目的とする。
ためになされたもので、小型化および省スペース化を図
れるとともに、かごからの積荷のはみ出しを阻止し、積
荷の損傷や運行不能の発生を防止できるダムウェーター
を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るダムウェ
ーターは、昇降路内に昇降可能に取り付けられ、一側面
を開口して出し入れ口が設けられたかごと、かごの出し
入れ口の両側に上下方向に延設された一対の案内部材
と、一対の案内部材に案内されて上下方向に摺動可能に
取り付けられ、出し入れ口の高さより低い高さを有する
戸と、一対の案内部材に案内されて上下方向に摺動可能
に取り付けられ、戸が最下位置に下降した際の出し入れ
口の上部開口を塞ぐ高さを有する戸板と、戸が最下位置
に下降した際の出し入れ口の上部開口を塞ぐ戸板の位置
からの戸板の下降を規制するストッパと、戸の上昇動作
の際に戸と係合して戸板を戸の上昇動作に連動して上昇
させる係合部と、一対の案内部材の上端間に架設された
上枠と、上枠の長さ方向のほぼ中央に設けられた第1の
滑車と、上枠の長さ方向の一端側に設けられた第2の滑
車と、一端が戸に取り付けられ、第1および第2の滑車
に掛け渡されて他端におもりが取り付けられたロープと
を備えたものである。
ーターは、昇降路内に昇降可能に取り付けられ、一側面
を開口して出し入れ口が設けられたかごと、かごの出し
入れ口の両側に上下方向に延設された一対の案内部材
と、一対の案内部材に案内されて上下方向に摺動可能に
取り付けられ、出し入れ口の高さより低い高さを有する
戸と、一対の案内部材に案内されて上下方向に摺動可能
に取り付けられ、戸が最下位置に下降した際の出し入れ
口の上部開口を塞ぐ高さを有する戸板と、戸が最下位置
に下降した際の出し入れ口の上部開口を塞ぐ戸板の位置
からの戸板の下降を規制するストッパと、戸の上昇動作
の際に戸と係合して戸板を戸の上昇動作に連動して上昇
させる係合部と、一対の案内部材の上端間に架設された
上枠と、上枠の長さ方向のほぼ中央に設けられた第1の
滑車と、上枠の長さ方向の一端側に設けられた第2の滑
車と、一端が戸に取り付けられ、第1および第2の滑車
に掛け渡されて他端におもりが取り付けられたロープと
を備えたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、戸板はストッパにより出
し入れ口の上部開口を塞ぐ位置に停止し、一方戸は最下
位置に達している。この時、出し入れ口の下部側は戸に
より塞がれ、出し入れ口の上部側は戸板により塞がれ
て、出し入れ口は完全に閉じられた状態となっている。
そこで、戸を引き上げると、戸は案内部材に案内されて
上昇し、係合部に係合する。さらに戸を引き上げると、
戸の引き上げ力が係合部を介して戸板に加わり、戸とと
もに戸板も案内部材に案内されて上昇し、ついには出し
入れ口は完全に開放される。また、出し入れ口が開放さ
れている状態から戸を引き下げると、戸とともに戸板も
案内部材に案内されて下降する。そして、戸板はストッ
パにより下降が阻止され出し入れ口の上部開口を塞ぐ位
置に停止し、戸は最下位置に達して、出し入れ口は閉じ
られる。第1および第2の滑車に掛け渡されたロープの
一端が戸に、他端がおもりに連結されてバランスしてい
るので、戸の開閉動作が手動によりスムーズに行える。
し入れ口の上部開口を塞ぐ位置に停止し、一方戸は最下
位置に達している。この時、出し入れ口の下部側は戸に
より塞がれ、出し入れ口の上部側は戸板により塞がれ
て、出し入れ口は完全に閉じられた状態となっている。
そこで、戸を引き上げると、戸は案内部材に案内されて
上昇し、係合部に係合する。さらに戸を引き上げると、
戸の引き上げ力が係合部を介して戸板に加わり、戸とと
もに戸板も案内部材に案内されて上昇し、ついには出し
入れ口は完全に開放される。また、出し入れ口が開放さ
れている状態から戸を引き下げると、戸とともに戸板も
案内部材に案内されて下降する。そして、戸板はストッ
パにより下降が阻止され出し入れ口の上部開口を塞ぐ位
置に停止し、戸は最下位置に達して、出し入れ口は閉じ
られる。第1および第2の滑車に掛け渡されたロープの
一端が戸に、他端がおもりに連結されてバランスしてい
るので、戸の開閉動作が手動によりスムーズに行える。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るダムウェー
ターを示す斜視図、図2は図1の要部を示す破断斜視図
であり、図において図5に示した従来のダムウェーター
と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。図において、10は戸4が最下位置に下降し
た際の出し入れ口1aの上部開口を塞ぐ高さを有する戸
板、11は戸板10の上端から手前に下向きのL字状に
突設された係合部としての係り片、12は戸板10の上
端からかご1側に突設されたストッパとしての係止片、
13は係り片11の長さ方向の中央部に穿設されたロー
プ9を通す貫通孔である。
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係るダムウェー
ターを示す斜視図、図2は図1の要部を示す破断斜視図
であり、図において図5に示した従来のダムウェーター
と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。図において、10は戸4が最下位置に下降し
た際の出し入れ口1aの上部開口を塞ぐ高さを有する戸
板、11は戸板10の上端から手前に下向きのL字状に
突設された係合部としての係り片、12は戸板10の上
端からかご1側に突設されたストッパとしての係止片、
13は係り片11の長さ方向の中央部に穿設されたロー
プ9を通す貫通孔である。
【0012】このように構成されたダムウェーターを組
み立てるには、まず戸4のコの字状の係合部材5の凹部
をレール3に係合させて、戸4の両端を側枠2とレール
3との隙間に左右を平行にして戸4を落とし入れる。つ
いで、係り片11を手前にして戸板10の両端を側枠2
とレール3との隙間に左右を平行にして戸板10を落と
し入れる。この時、この戸板10は、係止片12がかご
1の上面に係合して吊り下げられている。そして、側枠
2の上端間に上枠6を取り付ける。そこで、一端が戸4
に取り付けられたロープ9の他端を貫通孔13に挿通さ
せ、第1の滑車7および第2の滑車8に掛け渡し、さら
におもりを取り付けて、組み立てを完了する。
み立てるには、まず戸4のコの字状の係合部材5の凹部
をレール3に係合させて、戸4の両端を側枠2とレール
3との隙間に左右を平行にして戸4を落とし入れる。つ
いで、係り片11を手前にして戸板10の両端を側枠2
とレール3との隙間に左右を平行にして戸板10を落と
し入れる。この時、この戸板10は、係止片12がかご
1の上面に係合して吊り下げられている。そして、側枠
2の上端間に上枠6を取り付ける。そこで、一端が戸4
に取り付けられたロープ9の他端を貫通孔13に挿通さ
せ、第1の滑車7および第2の滑車8に掛け渡し、さら
におもりを取り付けて、組み立てを完了する。
【0013】つぎに、この実施例1のダムウェーターの
戸の開閉動作について説明する。まず、戸4の閉状態で
は、図1に示すように、戸4はその下端がかご1の床に
当接する位置まで下げられ、戸板10は係止片12がか
ご1の上面に係合して吊り下げられ、出し入れ口1aが
戸4および戸板10により塞がれている。そして、戸4
を手動にて引き上げると、戸4は係合部材5の凹部がレ
ール3に係合しつつ戸板10の手前側を通って上昇す
る。そして、戸4の上端が図3に示すように戸板10の
係り片11の溝に係合する。この時、出し入れ口1aは
ほぼ半分が開口されている。さらに戸4を手動にて引き
上げると、戸4とともに戸板10も上昇し、ついには図
4に示すように出し入れ口1aは完全に開放される。一
方、戸4を閉めるには、戸4を手動にて引き下げると、
戸4とともに戸板10も下降する。そして、戸板10は
係止片12がかご1の上面に係合するまで下降し、それ
以降の下降はしない。そこで、戸4のみが下降し、その
下端がかご1の床に当接し、出し入れ口1aは戸4およ
び戸板10により塞がれる。そこで、ダムウェーターを
運転中は、かご1の出し入れ口1aが完全に閉じられた
状態となり、例え積荷が荷崩れしたりしても、積荷がか
ご1からはみ出すことがない。
戸の開閉動作について説明する。まず、戸4の閉状態で
は、図1に示すように、戸4はその下端がかご1の床に
当接する位置まで下げられ、戸板10は係止片12がか
ご1の上面に係合して吊り下げられ、出し入れ口1aが
戸4および戸板10により塞がれている。そして、戸4
を手動にて引き上げると、戸4は係合部材5の凹部がレ
ール3に係合しつつ戸板10の手前側を通って上昇す
る。そして、戸4の上端が図3に示すように戸板10の
係り片11の溝に係合する。この時、出し入れ口1aは
ほぼ半分が開口されている。さらに戸4を手動にて引き
上げると、戸4とともに戸板10も上昇し、ついには図
4に示すように出し入れ口1aは完全に開放される。一
方、戸4を閉めるには、戸4を手動にて引き下げると、
戸4とともに戸板10も下降する。そして、戸板10は
係止片12がかご1の上面に係合するまで下降し、それ
以降の下降はしない。そこで、戸4のみが下降し、その
下端がかご1の床に当接し、出し入れ口1aは戸4およ
び戸板10により塞がれる。そこで、ダムウェーターを
運転中は、かご1の出し入れ口1aが完全に閉じられた
状態となり、例え積荷が荷崩れしたりしても、積荷がか
ご1からはみ出すことがない。
【0014】このように、この実施例1によれば、戸4
および戸板10を一対の側枠2と一対のレール3とに上
下方向に摺動可能に取り付け、かご1の上面に係合する
係止片12を戸板1の上端からかご1側に突設し、戸4
の上端に係合する係り片11を戸板10の上端から手前
に突設し、両端を戸4およびおもりに連結されたロープ
9を一対の側枠2の上端間に架設された上枠6に取り付
けられた第1および第2の滑車7、8に掛け渡している
ので、かご1の出し入れ口1aを完全に閉じた状態とす
ることができる。そこで、作業者が不慣れで、積荷が不
安定であったり、ダムウェーターの運転が乱暴となり、
積荷が荷崩れしても、積荷がかご1からはみ出すことが
ない。その結果、積荷がはみ出して昇降路内で機器の突
起部に当たることによる積荷の損傷や運行不能の発生が
防止できるとともに、作業者の熟練を必要とせず、操作
性を向上できるという効果がある。
および戸板10を一対の側枠2と一対のレール3とに上
下方向に摺動可能に取り付け、かご1の上面に係合する
係止片12を戸板1の上端からかご1側に突設し、戸4
の上端に係合する係り片11を戸板10の上端から手前
に突設し、両端を戸4およびおもりに連結されたロープ
9を一対の側枠2の上端間に架設された上枠6に取り付
けられた第1および第2の滑車7、8に掛け渡している
ので、かご1の出し入れ口1aを完全に閉じた状態とす
ることができる。そこで、作業者が不慣れで、積荷が不
安定であったり、ダムウェーターの運転が乱暴となり、
積荷が荷崩れしても、積荷がかご1からはみ出すことが
ない。その結果、積荷がはみ出して昇降路内で機器の突
起部に当たることによる積荷の損傷や運行不能の発生が
防止できるとともに、作業者の熟練を必要とせず、操作
性を向上できるという効果がある。
【0015】また、戸4に取り付けたコの字状の係合部
材5の溝部をレール3に係合させているので、戸4の開
閉動作の際に戸4の揺動が抑えられ、開閉動作をスムー
ズに行うことができる。また、ロープ9の両端に戸4お
よびおもりが連結されてバランスしているので、戸4の
手動による開閉動作を容易、かつ、スムーズに行うこと
ができる。また、戸板10の上端に係り片11を設けて
いるので、戸4の上昇動作の際に係り片11が戸4の上
端に係合して戸板10が戸4とともに上昇し、側枠2お
よびレール3のかご上面から突出する高さが低くなり、
小型化および省スペース化を図ることができる。
材5の溝部をレール3に係合させているので、戸4の開
閉動作の際に戸4の揺動が抑えられ、開閉動作をスムー
ズに行うことができる。また、ロープ9の両端に戸4お
よびおもりが連結されてバランスしているので、戸4の
手動による開閉動作を容易、かつ、スムーズに行うこと
ができる。また、戸板10の上端に係り片11を設けて
いるので、戸4の上昇動作の際に係り片11が戸4の上
端に係合して戸板10が戸4とともに上昇し、側枠2お
よびレール3のかご上面から突出する高さが低くなり、
小型化および省スペース化を図ることができる。
【0016】実施例2.上記実施例1では、係合部とし
ての係り片11を戸板10の上端から手前に突設するも
のとしているが、この実施例2では、戸板10の上端縁
部の両端のそれぞれに係合部としての凸部を設けるもの
としている。この実施例2によれば、戸4の上昇の際に
戸4の上端面が凸部に係合し、戸板10を戸4とともに
上昇させることができ、上記実施例1と同様の効果を奏
する。
ての係り片11を戸板10の上端から手前に突設するも
のとしているが、この実施例2では、戸板10の上端縁
部の両端のそれぞれに係合部としての凸部を設けるもの
としている。この実施例2によれば、戸4の上昇の際に
戸4の上端面が凸部に係合し、戸板10を戸4とともに
上昇させることができ、上記実施例1と同様の効果を奏
する。
【0017】実施例3.上記実施例1では、ストッパと
しての係止片12を戸板10の上端からかご1側に突設
するものとしているが、この実施例3では、戸4が最下
位置に下降した際の出し入れ口1aの上部開口を塞ぐよ
うに位置された戸板10の下端に係合するように、側枠
2とレール3との隙間内の側枠2にストッパとしての凸
部を設けるものとしている。この実施例3によれば、戸
板10を下降させた際に、戸板10の下端が凸部に係合
して停止され、戸4が最下位置に下降した際の出し入れ
口1aの上部開口を戸板10で塞ぐことができ、上記実
施例1と同様の効果を奏する。
しての係止片12を戸板10の上端からかご1側に突設
するものとしているが、この実施例3では、戸4が最下
位置に下降した際の出し入れ口1aの上部開口を塞ぐよ
うに位置された戸板10の下端に係合するように、側枠
2とレール3との隙間内の側枠2にストッパとしての凸
部を設けるものとしている。この実施例3によれば、戸
板10を下降させた際に、戸板10の下端が凸部に係合
して停止され、戸4が最下位置に下降した際の出し入れ
口1aの上部開口を戸板10で塞ぐことができ、上記実
施例1と同様の効果を奏する。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、昇降路
内に昇降可能に取り付けられ、一側面を開口して出し入
れ口が設けられたかごと、かごの出し入れ口の両側に上
下方向に延設された一対の案内部材と、一対の案内部材
に案内されて上下方向に摺動可能に取り付けられ、出し
入れ口の高さより低い高さを有する戸と、一対の案内部
材に案内されて上下方向に摺動可能に取り付けられ、戸
が最下位置に下降した際の出し入れ口の上部開口を塞ぐ
高さを有する戸板と、戸が最下位置に下降した際の出し
入れ口の上部開口を塞ぐ戸板の位置からの戸板の下降を
規制するストッパと、戸の上昇動作の際に戸と係合して
戸板を戸の上昇動作に連動して上昇させる係合部と、一
対の案内部材の上端間に架設された上枠と、上枠の長さ
方向のほぼ中央に設けられた第1の滑車と、上枠の長さ
方向の一端側に設けられた第2の滑車と、一端が戸に取
り付けられ、第1および第2の滑車に掛け渡されて他端
におもりが取り付けられたロープとを備えているので、
運転中にかごの出し入れ口が完全に閉じられ、小型化お
よび省スペース化を図れるとともに、かごからの積荷の
はみ出しを阻止し、積荷の損傷や運行不能の発生を防止
できるダムウェーターが得られる効果がある。
内に昇降可能に取り付けられ、一側面を開口して出し入
れ口が設けられたかごと、かごの出し入れ口の両側に上
下方向に延設された一対の案内部材と、一対の案内部材
に案内されて上下方向に摺動可能に取り付けられ、出し
入れ口の高さより低い高さを有する戸と、一対の案内部
材に案内されて上下方向に摺動可能に取り付けられ、戸
が最下位置に下降した際の出し入れ口の上部開口を塞ぐ
高さを有する戸板と、戸が最下位置に下降した際の出し
入れ口の上部開口を塞ぐ戸板の位置からの戸板の下降を
規制するストッパと、戸の上昇動作の際に戸と係合して
戸板を戸の上昇動作に連動して上昇させる係合部と、一
対の案内部材の上端間に架設された上枠と、上枠の長さ
方向のほぼ中央に設けられた第1の滑車と、上枠の長さ
方向の一端側に設けられた第2の滑車と、一端が戸に取
り付けられ、第1および第2の滑車に掛け渡されて他端
におもりが取り付けられたロープとを備えているので、
運転中にかごの出し入れ口が完全に閉じられ、小型化お
よび省スペース化を図れるとともに、かごからの積荷の
はみ出しを阻止し、積荷の損傷や運行不能の発生を防止
できるダムウェーターが得られる効果がある。
【図1】この発明の実施例1に係るダムウェーターを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】この発明の実施例1に係るダムウェーターの要
部を示す破断斜視図である。
部を示す破断斜視図である。
【図3】この発明の実施例1に係るダムウェーターの戸
の開放動作を説明する斜視図である。
の開放動作を説明する斜視図である。
【図4】この発明の実施例1に係るダムウェーターの戸
の開放動作を説明する斜視図である。
の開放動作を説明する斜視図である。
【図5】従来のダムウェーターの一例を示す斜視図であ
る。
る。
1 かご 1a 出し入れ口 2 側枠(案内部材) 3 レール(案内部材) 4 戸 6 上枠 7 第1の滑車 8 第2の滑車 9 ロープ 10 戸板 11 係り片(係合部) 12 係止片(ストッパ)
Claims (1)
- 【請求項1】 昇降路内に昇降可能に取り付けられ、一
側面を開口して出し入れ口が設けられたかごと、前記か
ごの出し入れ口の両側に上下方向に延設された一対の案
内部材と、前記一対の案内部材に案内されて上下方向に
摺動可能に取り付けられ、前記出し入れ口の高さより低
い高さを有する戸と、前記一対の案内部材に案内されて
上下方向に摺動可能に取り付けられ、前記戸が最下位置
に下降した際の前記出し入れ口の上部開口を塞ぐ高さを
有する戸板と、前記戸が最下位置に下降した際の前記出
し入れ口の上部開口を塞ぐ前記戸板の位置からの前記戸
板の下降を規制するストッパと、前記戸の上昇動作の際
に前記戸と係合して前記戸板を前記戸の上昇動作に連動
して上昇させる係合部と、前記一対の案内部材の上端間
に架設された上枠と、前記上枠の長さ方向のほぼ中央に
設けられた第1の滑車と、前記上枠の長さ方向の一端側
に設けられた第2の滑車と、一端が前記戸に取り付けら
れ、前記第1および第2の滑車に掛け渡されて他端にお
もりが取り付けられたロープとを備えたことを特徴とす
るダムウェーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31177693A JPH07157246A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ダムウェーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31177693A JPH07157246A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ダムウェーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157246A true JPH07157246A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18021338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31177693A Pending JPH07157246A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | ダムウェーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07157246A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100831953B1 (ko) * | 2008-02-04 | 2008-05-23 | 주식회사 세명엘리베이터 | 상/하 개폐식 엘리베이터용 방화도어의 설치구조 |
CN103896120A (zh) * | 2012-12-24 | 2014-07-02 | 日立电梯(中国)有限公司 | 电梯防坠井装置 |
CN108083043A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-05-29 | 广州市特威工程机械有限公司 | 一种智能施工升降机 |
CN109941871A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-06-28 | 福建省力机械有限公司 | 一种货物升降机的厅门开关控制装置 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31177693A patent/JPH07157246A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100831953B1 (ko) * | 2008-02-04 | 2008-05-23 | 주식회사 세명엘리베이터 | 상/하 개폐식 엘리베이터용 방화도어의 설치구조 |
CN103896120A (zh) * | 2012-12-24 | 2014-07-02 | 日立电梯(中国)有限公司 | 电梯防坠井装置 |
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CN108083043B (zh) * | 2017-12-12 | 2020-06-23 | 广州市特威工程机械有限公司 | 一种智能施工升降机 |
CN109941871A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-06-28 | 福建省力机械有限公司 | 一种货物升降机的厅门开关控制装置 |
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