JPH07154115A - 誘電体共振器及び誘電体共振器の共振周波数調整方法 - Google Patents
誘電体共振器及び誘電体共振器の共振周波数調整方法Info
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- JPH07154115A JPH07154115A JP32970693A JP32970693A JPH07154115A JP H07154115 A JPH07154115 A JP H07154115A JP 32970693 A JP32970693 A JP 32970693A JP 32970693 A JP32970693 A JP 32970693A JP H07154115 A JPH07154115 A JP H07154115A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 共振周波数の調整を容易にした誘電体共振器
を提供する。 【構成】 比誘電率ε0が同じで同じ直径の円盤状をし
た厚さの厚い誘電体共振素子5と厚さの薄い誘電体共振
素子6aを形成し、その中央に穴10を開口する。これ
ら2枚の誘電体共振素子5、6aを重ね合わせて、厚さ
の薄い誘電体共振素子6aを交換自由に誘電共振体3a
を構成する。この誘電共振体3aを支持台2上に固定
し、シールドケース4内に納め誘電体共振器1を作成す
る。この誘電共振体3aを構成する交換可能な誘電体共
振素子6aを例えば、直径の異なる円盤状の誘電体共振
素子6bと交換して別な誘電共振体3bを構成し、誘電
共振体3aの実効誘電率を変化させる。
を提供する。 【構成】 比誘電率ε0が同じで同じ直径の円盤状をし
た厚さの厚い誘電体共振素子5と厚さの薄い誘電体共振
素子6aを形成し、その中央に穴10を開口する。これ
ら2枚の誘電体共振素子5、6aを重ね合わせて、厚さ
の薄い誘電体共振素子6aを交換自由に誘電共振体3a
を構成する。この誘電共振体3aを支持台2上に固定
し、シールドケース4内に納め誘電体共振器1を作成す
る。この誘電共振体3aを構成する交換可能な誘電体共
振素子6aを例えば、直径の異なる円盤状の誘電体共振
素子6bと交換して別な誘電共振体3bを構成し、誘電
共振体3aの実効誘電率を変化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体共振器及び誘電体
共振器の共振周波数調整方法に関する。具体的には、誘
電体を利用した誘電体共振器及びその共振周波数の調整
方法に関する。
共振器の共振周波数調整方法に関する。具体的には、誘
電体を利用した誘電体共振器及びその共振周波数の調整
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誘電体共振器において、例えば、
円筒型若しくは円柱型をした誘電体からなる誘電共振体
が支持台上に固定されて円筒状をしたシールドケース内
に納められたものがある。誘電媒質中における電磁波の
見掛け上の波長λは、誘電媒質の比誘電率をεとすると
λ=λ0/√ε(λ0は真空中における波長である。)と
短くなるため、比誘電率εの大きい誘電体を媒質として
利用することにより、誘電体共振器を小型化することが
できる。
円筒型若しくは円柱型をした誘電体からなる誘電共振体
が支持台上に固定されて円筒状をしたシールドケース内
に納められたものがある。誘電媒質中における電磁波の
見掛け上の波長λは、誘電媒質の比誘電率をεとすると
λ=λ0/√ε(λ0は真空中における波長である。)と
短くなるため、比誘電率εの大きい誘電体を媒質として
利用することにより、誘電体共振器を小型化することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら円筒型若しくは
円柱型の誘電共振体を利用した誘電体共振器の共振周波
数を調整する方法として、誘電媒質である誘電共振体の
軸方向の長さを変える方法があった。しかしながら、誘
電共振体の軸方向の長さを変えると、誘電体共振器の無
負荷Qが低下しやすいという問題点があった。また、軸
方向の長さを変えるためには誘電共振体の端面を研磨し
なければならず、その研磨作業は繁雑で多大な作業時間
を有するなど、誘電体共振器の共振周波数の調整は非常
に困難であった。
円柱型の誘電共振体を利用した誘電体共振器の共振周波
数を調整する方法として、誘電媒質である誘電共振体の
軸方向の長さを変える方法があった。しかしながら、誘
電共振体の軸方向の長さを変えると、誘電体共振器の無
負荷Qが低下しやすいという問題点があった。また、軸
方向の長さを変えるためには誘電共振体の端面を研磨し
なければならず、その研磨作業は繁雑で多大な作業時間
を有するなど、誘電体共振器の共振周波数の調整は非常
に困難であった。
【0004】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、無負荷Qの
値を殆ど劣化させることなく、誘電体共振器の共振周波
数の調整を容易に行なえるようにすることにある。
れたものであり、その目的とするところは、無負荷Qの
値を殆ど劣化させることなく、誘電体共振器の共振周波
数の調整を容易に行なえるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体共振器は
誘電共振体を含む誘電体共振器において、前記誘電共振
体は少なくとも2つ以上の誘電体共振素子を当該誘電共
振体の軸方向に重ねて構成され、前記誘電体共振素子の
少なくとも1つの誘電体共振素子は交換可能となってい
ることを特徴としている。
誘電共振体を含む誘電体共振器において、前記誘電共振
体は少なくとも2つ以上の誘電体共振素子を当該誘電共
振体の軸方向に重ねて構成され、前記誘電体共振素子の
少なくとも1つの誘電体共振素子は交換可能となってい
ることを特徴としている。
【0006】本発明の誘電体共振器の共振周波数の調整
方法は、前記誘電体共振器の共振周波数を調整するため
の方法であって、前記交換可能な誘電体共振素子を直径
の異なる誘電体共振素子に交換することを特徴としてい
る。
方法は、前記誘電体共振器の共振周波数を調整するため
の方法であって、前記交換可能な誘電体共振素子を直径
の異なる誘電体共振素子に交換することを特徴としてい
る。
【0007】また、前記交換可能な誘電体共振素子を比
誘電率の異なる誘電体共振素子に交換することとしても
よい。さらに、前記交換可能な誘電体共振素子を形状の
異なる誘電体共振素子に交換することとしてもよい。
誘電率の異なる誘電体共振素子に交換することとしても
よい。さらに、前記交換可能な誘電体共振素子を形状の
異なる誘電体共振素子に交換することとしてもよい。
【0008】さらに、交換された前記誘電体共振素子の
誘電共振体内における配置を変えることとしてもよい。
誘電共振体内における配置を変えることとしてもよい。
【0009】
【作用】本発明の誘電体共振器の誘電共振体は、少なく
とも2つ以上の誘電体共振素子を軸方向に重ねて構成さ
れ、少なくとも1つの誘電体共振素子は交換可能であっ
て、当該誘電体共振素子を異なる電気的特性の誘電体共
振素子と交換することにより、当該誘電共振体の実効誘
電率を変化させることができ、誘電体共振器の共振周波
数を調整することができる。
とも2つ以上の誘電体共振素子を軸方向に重ねて構成さ
れ、少なくとも1つの誘電体共振素子は交換可能であっ
て、当該誘電体共振素子を異なる電気的特性の誘電体共
振素子と交換することにより、当該誘電共振体の実効誘
電率を変化させることができ、誘電体共振器の共振周波
数を調整することができる。
【0010】しかも、誘電共振体の端面を研磨する従来
の調整方法のように、誘電共振体の中心がケースの中央
から殆どずれないので、誘電体共振器の両端付近のシー
ルドケースにおいて生じる抵抗損失の変化が殆どない。
したがって、本発明の誘電体共振器においては、無負荷
Qが殆ど低下することなく、誘電体共振器の共振周波数
の調整を簡単にすることができる。
の調整方法のように、誘電共振体の中心がケースの中央
から殆どずれないので、誘電体共振器の両端付近のシー
ルドケースにおいて生じる抵抗損失の変化が殆どない。
したがって、本発明の誘電体共振器においては、無負荷
Qが殆ど低下することなく、誘電体共振器の共振周波数
の調整を簡単にすることができる。
【0011】また、電気的特性の異なる誘電体共振素子
の軸方向における配置を変えることによっても、誘電共
振体の実効誘電率を変化させることができるので、無負
荷Qが殆ど低下することなく簡単に誘電体共振器の共振
周波数を調整することができる。
の軸方向における配置を変えることによっても、誘電共
振体の実効誘電率を変化させることができるので、無負
荷Qが殆ど低下することなく簡単に誘電体共振器の共振
周波数を調整することができる。
【0012】
【実施例】図1に示すものは、本発明の一実施例である
誘電体共振器1を一部破断した概略斜視図である。この
誘電体共振器1は
誘電体共振器1を一部破断した概略斜視図である。この
誘電体共振器1は
【外1】 モード(0<δ<1)の誘電体共振器1であって、支持
台2上に円筒径をした誘電共振体3aが固定され、シー
ルドケース4内に納められている。図2(a)に示すも
のはこの誘電体共振器1に納められている誘電共振体3
aの側面図であって、誘電共振体3aは厚さの厚い誘電
体共振素子5と厚さの薄い誘電体共振素子6aが重ねら
れて構成されている。この2つの誘電体共振素子5、6
aはそれぞれ同じ比誘電率ε0の誘電体から同じ直径の
円盤状に形成されており、その中央に穴10が開口され
ている。また、厚さの薄い誘電体共振素子6aは交換部
品が用意されている。すなわち、電気的特性の異なる種
々の誘電体共振素子が用意されている。
台2上に円筒径をした誘電共振体3aが固定され、シー
ルドケース4内に納められている。図2(a)に示すも
のはこの誘電体共振器1に納められている誘電共振体3
aの側面図であって、誘電共振体3aは厚さの厚い誘電
体共振素子5と厚さの薄い誘電体共振素子6aが重ねら
れて構成されている。この2つの誘電体共振素子5、6
aはそれぞれ同じ比誘電率ε0の誘電体から同じ直径の
円盤状に形成されており、その中央に穴10が開口され
ている。また、厚さの薄い誘電体共振素子6aは交換部
品が用意されている。すなわち、電気的特性の異なる種
々の誘電体共振素子が用意されている。
【0013】図2(b)に示したものは、図2(a)の
誘電体共振器1の共振周波数を調整した後の誘電共振体
3bの側面図であって、厚さの薄い誘電体共振素子6a
を取り外して、厚さの厚い誘電体共振素子5の直径より
も小さな直径の誘電体共振素子6bが誘電体共振素子5
に重ねられている。このような誘電共振体3bにおいて
は、直径の小さな誘電体共振素子6bのために誘電共振
体3bの実効誘電率が小さくなる。
誘電体共振器1の共振周波数を調整した後の誘電共振体
3bの側面図であって、厚さの薄い誘電体共振素子6a
を取り外して、厚さの厚い誘電体共振素子5の直径より
も小さな直径の誘電体共振素子6bが誘電体共振素子5
に重ねられている。このような誘電共振体3bにおいて
は、直径の小さな誘電体共振素子6bのために誘電共振
体3bの実効誘電率が小さくなる。
【0014】図3(a)(b)に本発明の作用を示す。
図3(a)に示すようにシールドケース4内に誘電共振
体13が納められている場合、内部における径方向の電
界強度分布は図3(b)に示すように変化している。従
って、この誘電共振体13が本発明の誘電共振体である
場合、誘電体共振素子6aを直径の小さい誘電体共振素
子6bに交換すると誘電共振体13の実効誘電率が変化
し、誘電体共振器の共振周波数が変化することになる。
図3(a)に示すようにシールドケース4内に誘電共振
体13が納められている場合、内部における径方向の電
界強度分布は図3(b)に示すように変化している。従
って、この誘電共振体13が本発明の誘電共振体である
場合、誘電体共振素子6aを直径の小さい誘電体共振素
子6bに交換すると誘電共振体13の実効誘電率が変化
し、誘電体共振器の共振周波数が変化することになる。
【0015】また、従来方法のように、誘電共振体13
の端面を研磨することによって共振周波数を調整する
と、誘電共振体13の長さが変化するため、支持台2の
上に載置された誘電共振体13の中心がシールドケース
4の中心からずれ、電界強度分布も誘電共振体13と共
に下方へシフトする。このため、シールドケース4の下
面における電界強度が大きくなり、シールドケース4に
流れる電流が増加して無負荷Qが劣化することになる。
これに対し、本発明の方法によれば、誘電共振体13の
中心がほとんど移動しないので、電界強度分布のシフト
もほとんどなく、無負荷Qが低下する恐れがない。しか
も、本発明の方法によれば、従来のように繁雑な研磨作
業が不要になり、簡単に誘電体共振器の共振周波数を調
整することができる。
の端面を研磨することによって共振周波数を調整する
と、誘電共振体13の長さが変化するため、支持台2の
上に載置された誘電共振体13の中心がシールドケース
4の中心からずれ、電界強度分布も誘電共振体13と共
に下方へシフトする。このため、シールドケース4の下
面における電界強度が大きくなり、シールドケース4に
流れる電流が増加して無負荷Qが劣化することになる。
これに対し、本発明の方法によれば、誘電共振体13の
中心がほとんど移動しないので、電界強度分布のシフト
もほとんどなく、無負荷Qが低下する恐れがない。しか
も、本発明の方法によれば、従来のように繁雑な研磨作
業が不要になり、簡単に誘電体共振器の共振周波数を調
整することができる。
【0016】次に上述した誘電体共振器1の共振周波数
の別な調整方法について説明する。図4(a)は共振周
波数調整前の誘電共振体3aの側面図、図4(b)は調
整後の誘電共振体3cの側面図である。調整前の誘電共
振体3aは、厚さの厚い誘電体共振素子5(比誘電率ε
0)と厚さの薄い誘電体共振素子6a(比誘電率ε0)と
が重ねられて構成されている。共振周波数調整後の誘電
共振体3cは、厚さの厚い誘電体共振素子5に異なる比
誘電率εの誘電体から形成された厚さの薄い誘電体共振
素子6cが重ねられて構成されている。この第2の実施
例においても、比誘電率の異なる誘電体共振素子6cが
重ねられているために誘電共振体3aの実効誘電率が変
化し、誘電体共振器1の共振周波数が変化する。
の別な調整方法について説明する。図4(a)は共振周
波数調整前の誘電共振体3aの側面図、図4(b)は調
整後の誘電共振体3cの側面図である。調整前の誘電共
振体3aは、厚さの厚い誘電体共振素子5(比誘電率ε
0)と厚さの薄い誘電体共振素子6a(比誘電率ε0)と
が重ねられて構成されている。共振周波数調整後の誘電
共振体3cは、厚さの厚い誘電体共振素子5に異なる比
誘電率εの誘電体から形成された厚さの薄い誘電体共振
素子6cが重ねられて構成されている。この第2の実施
例においても、比誘電率の異なる誘電体共振素子6cが
重ねられているために誘電共振体3aの実効誘電率が変
化し、誘電体共振器1の共振周波数が変化する。
【0017】図5にさらに別な共振周波数の調整方法を
示す。図5(a)は共振周波数の調整前の誘電共振体3
aの側面図、図5(b)は調整後の誘電共振体3dの側
面図、図5(c)は調整後の誘電共振体3dを構成する
厚さの薄い誘電体共振素子6dの斜視図である。厚さの
薄い誘電体共振素子6dは厚さの厚い誘電体共振素子5
と同じ直径の円盤状に形成されており、誘電体共振素子
6dには誘電体共振素子6dをその表面から裏面にかけ
て垂直に貫く8本の溝状の切り欠き部7が、外周方向に
向けて放射線状に45゜の等間隔で設けられている。こ
のように溝状の切り欠き部7が設けられた誘電体共振素
子6dに組み替えて誘電共振体3dを構成することによ
っても、簡単に誘電体共振器1の共振周波数を調整する
ことができる。
示す。図5(a)は共振周波数の調整前の誘電共振体3
aの側面図、図5(b)は調整後の誘電共振体3dの側
面図、図5(c)は調整後の誘電共振体3dを構成する
厚さの薄い誘電体共振素子6dの斜視図である。厚さの
薄い誘電体共振素子6dは厚さの厚い誘電体共振素子5
と同じ直径の円盤状に形成されており、誘電体共振素子
6dには誘電体共振素子6dをその表面から裏面にかけ
て垂直に貫く8本の溝状の切り欠き部7が、外周方向に
向けて放射線状に45゜の等間隔で設けられている。こ
のように溝状の切り欠き部7が設けられた誘電体共振素
子6dに組み替えて誘電共振体3dを構成することによ
っても、簡単に誘電体共振器1の共振周波数を調整する
ことができる。
【0018】また、図6には別な誘電体共振素子6eの
斜視図を示すが、図6に示すように表面から裏面に貫く
穴状の切り欠き部8を設けた誘電体共振素子6eを重ね
て誘電共振体を構成することとしてもよい。また、図示
はしないが、例えば円錐台状に形成した誘電体共振素子
のように、形状の異なる誘電体共振素子に組み替えて、
共振周波数を調整することとしてもよい。なお、上述の
各実施例において、調整前の厚さの薄い誘電体共振素子
6aを交換することとしたが、もちろん、厚さの厚い誘
電体共振素子5を径の小さい誘電体共振素子や比誘電率
の異なる誘電体共振素子などと交換することにしてもよ
い。
斜視図を示すが、図6に示すように表面から裏面に貫く
穴状の切り欠き部8を設けた誘電体共振素子6eを重ね
て誘電共振体を構成することとしてもよい。また、図示
はしないが、例えば円錐台状に形成した誘電体共振素子
のように、形状の異なる誘電体共振素子に組み替えて、
共振周波数を調整することとしてもよい。なお、上述の
各実施例において、調整前の厚さの薄い誘電体共振素子
6aを交換することとしたが、もちろん、厚さの厚い誘
電体共振素子5を径の小さい誘電体共振素子や比誘電率
の異なる誘電体共振素子などと交換することにしてもよ
い。
【0019】図7は本発明の別な実施例である誘電体共
振器1に納められた誘電共振体3eを示す。誘電共振体
3eは、図7(a)に示すように4枚の同じ直径の誘電
体共振素子9a、9b、9c、9eと、1枚の直径の小
さな誘電体共振素子9dの合わせて5枚の誘電体共振素
子9a、9b、9c、9d、9eが、それぞれ図7
(a)のA、B、C、D、Eの位置に交換可能に重ねら
れて構成されていて、例えば、直径の小さな誘電体共振
素子9dは図7(a)に示すDの位置に配置されてい
る。この誘電共振体3eにおいても、直径の小さな誘電
体共振素子9dのために誘電共振体3eの実効誘電率が
変化し、誘電共振器1の共振周波数を簡単に調整するこ
とができる。
振器1に納められた誘電共振体3eを示す。誘電共振体
3eは、図7(a)に示すように4枚の同じ直径の誘電
体共振素子9a、9b、9c、9eと、1枚の直径の小
さな誘電体共振素子9dの合わせて5枚の誘電体共振素
子9a、9b、9c、9d、9eが、それぞれ図7
(a)のA、B、C、D、Eの位置に交換可能に重ねら
れて構成されていて、例えば、直径の小さな誘電体共振
素子9dは図7(a)に示すDの位置に配置されてい
る。この誘電共振体3eにおいても、直径の小さな誘電
体共振素子9dのために誘電共振体3eの実効誘電率が
変化し、誘電共振器1の共振周波数を簡単に調整するこ
とができる。
【0020】また、図7(b)には直径の小さな誘電体
共振素子9dを組み込む軸方向の位置とその誘電共振体
3eが納められた誘電体共振器1の共振周波数との関係
を示すが、この誘電共振体3eにおいては、直径の小さ
な誘電体共振素子9dを、図7(a)に示すA、B、…
…、Eの任意の位置に配置することにより共振周波数の
調整を行なうこともできる。例えば、直径の小さな誘電
体共振素子9dをCの位置に配置して誘電共振体3eを
構成した場合に実効誘電率が最も小さくなって共振周波
数が最も高くなり、誘電体共振素子9dを誘電共振体3
eの端部(A又はEの位置)に配置した場合に、実効誘
電率が最大となって共振周波数は最も低くなる。
共振素子9dを組み込む軸方向の位置とその誘電共振体
3eが納められた誘電体共振器1の共振周波数との関係
を示すが、この誘電共振体3eにおいては、直径の小さ
な誘電体共振素子9dを、図7(a)に示すA、B、…
…、Eの任意の位置に配置することにより共振周波数の
調整を行なうこともできる。例えば、直径の小さな誘電
体共振素子9dをCの位置に配置して誘電共振体3eを
構成した場合に実効誘電率が最も小さくなって共振周波
数が最も高くなり、誘電体共振素子9dを誘電共振体3
eの端部(A又はEの位置)に配置した場合に、実効誘
電率が最大となって共振周波数は最も低くなる。
【0021】このように、誘電共振体を3つ以上の誘電
体共振素子から構成し、誘電体共振素子の一つを、例え
ば直径の異なる誘電体共振素子に替え、その配置位置を
変えて誘電共振体の実効誘電率を変化させることによ
り、誘電体共振器の共振周波数を簡単に調整することが
できる。もちろん、直径の異なる誘電体共振素子9dの
みならず、第2の実施例のように比誘電率の異なる誘電
体から作成された誘電体共振素子6cに交換しても、第
3の実施例のように切り欠き部7を設けた誘電体共振素
子6dに交換することとしてもよい。
体共振素子から構成し、誘電体共振素子の一つを、例え
ば直径の異なる誘電体共振素子に替え、その配置位置を
変えて誘電共振体の実効誘電率を変化させることによ
り、誘電体共振器の共振周波数を簡単に調整することが
できる。もちろん、直径の異なる誘電体共振素子9dの
みならず、第2の実施例のように比誘電率の異なる誘電
体から作成された誘電体共振素子6cに交換しても、第
3の実施例のように切り欠き部7を設けた誘電体共振素
子6dに交換することとしてもよい。
【0022】なお、本実施例においては、
【外2】 モードの誘電体共振器1について説明したが、これ以外
にも
にも
【外3】 モードなどその他の誘電体共振器についても適用できる
のはいうまでもない。
のはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】本発明の誘電体共振器及び誘電体共振器
の共振周波数調整方法にあっては、無負荷Qを低下させ
ることなく、簡単に誘電体共振器の共振周波数を調整す
ることができる。また、調整が良好でない場合には、誘
電体共振素子を取り替えたり、配置を変えることにより
調整をやり直すことができるので、調整不良によって誘
電体共振器を廃棄するようなことがなくなる。
の共振周波数調整方法にあっては、無負荷Qを低下させ
ることなく、簡単に誘電体共振器の共振周波数を調整す
ることができる。また、調整が良好でない場合には、誘
電体共振素子を取り替えたり、配置を変えることにより
調整をやり直すことができるので、調整不良によって誘
電体共振器を廃棄するようなことがなくなる。
【図1】本発明の一実施例である誘電体共振器の一部破
断した概略構成図である。
断した概略構成図である。
【図2】(a)(b)は本発明の一実施例である同上の
誘電体共振器の共振周波数の調整方法の説明図である。
誘電体共振器の共振周波数の調整方法の説明図である。
【図3】本発明の作用を説明する図であって、(a)は
シールドケース内に納められた誘電共振体の配置を示す
概略断面図、(b)はその軸方向の位置に対する径方向
の電界強度分布を示す図である。
シールドケース内に納められた誘電共振体の配置を示す
概略断面図、(b)はその軸方向の位置に対する径方向
の電界強度分布を示す図である。
【図4】(a)(b)は本発明の別な実施例である誘電
体共振器の共振周波数の調整方法の説明図である。
体共振器の共振周波数の調整方法の説明図である。
【図5】(a)(b)(c)は本発明のさらに別な実施
例である誘電体共振器の共振周波数の調整方法の説明図
である。
例である誘電体共振器の共振周波数の調整方法の説明図
である。
【図6】本発明の別な実施例である誘電体共振器の誘電
共振体を構成する誘電体共振素子の斜視図である。
共振体を構成する誘電体共振素子の斜視図である。
【図7】(a)は本発明のさらに別な実施例である誘電
体共振器の誘電共振体を示す側面図、(b)は(a)の
直径の異なる誘電体共振素子の組み込み位置と誘電体共
振器の共振周波数との関係を示す図である。
体共振器の誘電共振体を示す側面図、(b)は(a)の
直径の異なる誘電体共振素子の組み込み位置と誘電体共
振器の共振周波数との関係を示す図である。
3a、3b、 3c、3d、3e 誘電共振体 5 厚さの厚い誘電体共振素子 6a、6b、 6c、6d、6e 厚さの薄い誘電体共振素子 7 溝状の切り欠き部
Claims (5)
- 【請求項1】 誘電共振体を含む誘電体共振器におい
て、 前記誘電共振体は少なくとも2つ以上の誘電体共振素子
を当該誘電共振体の軸方向に重ねて構成され、前記誘電
体共振素子の少なくとも1つの誘電体共振素子は交換可
能となっていることを特徴とする誘電体共振器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の誘電体共振器の共振周
波数を調整するための方法であって、 前記交換可能な誘電体共振素子を直径の異なる誘電体共
振素子に交換することを特徴とする誘電体共振器の共振
周波数調整方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の誘電体共振器の共振周
波数を調整するための方法であって、 前記交換可能な誘電体共振素子を比誘電率の異なる誘電
体共振素子に交換することを特徴とする誘電体共振器の
共振周波数調整方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の誘電体共振器の共振周
波数を調整するための方法であって、 前記交換可能な誘電体共振素子を形状の異なる誘電体共
振素子に交換することを特徴とする誘電体共振器の共振
周波数調整方法。 - 【請求項5】 交換された前記誘電体共振素子の誘電共
振体内における配置を変えることを特徴とする請求項
2、3又は4に記載の誘電体共振器の共振周波数調整方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32970693A JPH07154115A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 誘電体共振器及び誘電体共振器の共振周波数調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32970693A JPH07154115A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 誘電体共振器及び誘電体共振器の共振周波数調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07154115A true JPH07154115A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=18224363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32970693A Pending JPH07154115A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 誘電体共振器及び誘電体共振器の共振周波数調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07154115A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001244712A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-09-07 | Alcatel | 特にマイクロ波フィルタのための共振器、および該共振器を含むフィルタ |
CN107768790A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-03-06 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种tm模介质谐振器 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP32970693A patent/JPH07154115A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001244712A (ja) * | 2000-01-12 | 2001-09-07 | Alcatel | 特にマイクロ波フィルタのための共振器、および該共振器を含むフィルタ |
CN107768790A (zh) * | 2017-09-22 | 2018-03-06 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种tm模介质谐振器 |
CN107768790B (zh) * | 2017-09-22 | 2019-05-24 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种tm模介质谐振器 |
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