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JPH07122059B2 - 液圧シリンダー用シール部品 - Google Patents

液圧シリンダー用シール部品

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Publication number
JPH07122059B2
JPH07122059B2 JP62265238A JP26523887A JPH07122059B2 JP H07122059 B2 JPH07122059 B2 JP H07122059B2 JP 62265238 A JP62265238 A JP 62265238A JP 26523887 A JP26523887 A JP 26523887A JP H07122059 B2 JPH07122059 B2 JP H07122059B2
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JP
Japan
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weight
ethylene
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less
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浩 菅原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3284Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings characterised by their structure; Selection of materials
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    • C08K3/02Elements
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    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車の液圧ブレーキおよび液圧クラッチ
システムのマスターシリンダー、ホイールシリンダー中
のゴムカップ及びディスクブレーキシステムのディスク
シール等の液圧シリンダー用シール部品に関する。
(従来の技術) 従来、上記シール部品の構成材料としては天然ゴムやス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)が用いられていたが、
近年エンジンルームの高温化及びブレーキ液の高沸点化
に伴ない、むしろ、エチレン−αオレフィン−ジエン共
重合体ゴム(EPDM)が主流になりつつある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、EPDMはその性質から大量生産における混
練性が悪く、特にロール混練性に劣る。それがため、ゴ
ムムーニー粘度を低下させ、上記の欠点をカバーする方
策がとられるが、ムーニー粘度を低下させることはEPDM
分子量を低くすることであり、物性の低下は免れ得な
い。一方で、EPDMシール部品には、長期にわたり、安定
でシール機能に優れるというニーズがある。
本発明者はこのニーズを満足せしめるEPDMシール部品を
得るためには、混練性を良好にしつつ、かつ、耐ヘタリ
性を改善すればよいことを確かめた。しかし、よく知ら
れているように、耐ヘタリ性を改良するためには、EPDM
の分子量を高くし、分子量分布をシャープにするという
前記の混練性の改善策とは相反する方策をとらねばなら
ず、この方法を採用すると、EPDMの混練成形性が悪くな
り、コストアップにつながるばかりではなく、分散不良
等の重大な欠陥を生じる可能性があるという問題点があ
る。
(問題点を解決するための手段) この発明は上述の相反する性能のバランスを両立させた
ものである。すなわち本発明の液圧シリンダー用シール
部品は、エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体ゴム
100重量部、カーボンブラック30〜80重量部を主成分と
するゴム組成物で形成されてなる液圧シリンダー用シー
ル部品において、該カーボンブラックの粒子径が25ミリ
ミクロン以上55ミリミクロン以下であり、かつ成型され
たゴム組成物の沸騰ベンゼン中抽出分が10重量%以下で
あり、かつ前記エチレン−αオレフィン−ジエン共重合
体ゴムが次の(i)(ii)(iii)の要件 (i)エチレン含量50重量%以上、65重量%未満、α−
オレフィン含量35重量%以上、50重量%未満、ムーニー
粘度35〜60 (ii)エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体のシク
ロヘキサン不溶分が5〜10重量% (iii)エチレンの組成分布が、分子量分布の両側20重
量%ポリマー中におけるそれぞれのエチレン含有量を高
分子量側CH、低分子量側CLとしたとき、9.0重量%>CH
−CL>5.0重量% を満すことを特徴とする。
上記EPDMポリマーは不活性溶剤中に適当な触媒の存在下
でエチレン、αオレフィンさらにジエンを導入して常圧
又は若干の加圧下で重合させて得られる。上記α−オレ
フィンとしては通常プロピレンを用いるが、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1デ
セン、4−メチル−1−ペンテン等でも良い。
また上記ジエン成分の例としては、1,4−ヘキサジエ
ン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエ
ン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6
−オクタジエンのような鎖状非共役ジエン;シクロヘキ
サジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロ
インデン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−
2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、
5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロ
メチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのよう
な環状非共役ジエン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノ
ルボルネン−2−エチリデン−3−イソプロピリデン−
5−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナ
ジエン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカトリエン
のようなトリエンを例示することができる。これらの中
でも、好ましいポリエンは環状非共役ジエンおよび1,4
−ヘキサジエン、とにわけジシクロペンタジエン又は5
−エチリデン−2−ノルボルネンである。
用いる架橋剤はパーオキサイドが望ましく、特に、特開
昭60−149645号公報で規定されるベンゾイルパーオキサ
イド等のパーオキサイドが望ましいが特定されるもので
はない。
前記方法で得られるEPDMポリマーの中で、この発明を達
成するためには、下記の要件を満たす必要がある。
(i)エチレン含量:50重量%以上65重量%未満65重量
%以上ではポリエチレンによる結晶が生成してヘタリ性
が悪くなり、また50重量%より低いと耐熱老化性が著し
く悪くなる。
(ii)ムーニー粘度:35〜60 60より高いと混練性が悪くなり、また35より低いと引張
強さ等が著しく悪化する。
(iii)シクロヘキサン不溶分:5〜10重量% 10重量%より高いとポリエチレン分が多くなりすぎ、結
晶性を持ちヘタリ性が悪くなり、また5重量%より低い
と混練性が悪化する。
(iv)エチレン組成分布:9.0>CH−CL>3.0重量% 9.0重量%より高いとポリエチレンによる結晶性が現わ
れヘタリ性が悪化し、また5.0重量%より低いと混練性
が悪くなる。
(v)用いるカーボンブラックの平均粒子径は25ミリミ
クロン〜55ミリミクロンであること。平均粒子径が25ミ
リミクロン以下ではEPDMへの分散性が悪く、本発明によ
る効果を発揮できない。一方、55ミリミクロン以上では
液圧シリンダー用シール部品に要求される機能(引張強
さ、伸び)を満足出来ない。
(vi)カーボンブラック量は30〜80重量部。
30重量部以下では硬さ、引張強さ等の要求性能を満足し
ない。一方、80重量部以上では耐ヘタリ性が低下するた
め、本発明の効果を発揮出来ない。
(vii)沸騰ベンゼン中における抽出が10重量%以下で
あること。
ベンゼン中における抽出分が10重量%よりも大きいゴム
組成物は、架橋が不十分で耐ヘタリ性に劣り、さらにブ
レーキ液による抽出作用により、シールが収縮するた
め、本発明の効果を充分に発揮出来ない。
(viii)パーオキサイド量は1.0〜5.0重量部。
パーオキサイド量が1.0重量部以下では架橋が不充分で
耐ヘタリ性に劣る。一方5.0重量部以上ではシール部品
に必要な引張強さ、伸び等が満足出来ない。また、炭酸
カルシウム、シリカ等の白色系充填材は10重量部以下が
特に好ましい。これ以上では耐ヘタリ性を著しく悪化さ
せる。
ここで特に重要なのは(iii)及び(iv)項である。本
項は共に、EPDM中のポリエチレン組成分布にかかわる項
である。本発明に依るEPDMポリマーは高分子量側にポリ
エチレンが多く含有している必要があり、これがため、
シクロヘキサン不溶分及び組成分布が生ずる。このポリ
エチレンリッチポリマーが適量含まれていると、耐ヘタ
リ性を維持しつつ混練性能を向上させることができる。
混練性が向上するのは、混練温度(90℃〜140℃)では
ポリエチレンリッチポリマーが溶解し、ゴム生地が柔化
するためと考えられる。この組成分布を意識してエチレ
ン−αオレフィン−ジエン共重合体にもたせることに依
り、耐ヘタリ性に優れ、キズ付き性等にも優れた混練良
好な液圧シリンダー用シール部品を成形させることがで
きる。
さらに、この発明においてはEPDMポリマーを2種類のEP
DMのブレンドで用いても良く、混練性能と耐ヘタリ性の
バランスに優れたシール部品を成形することが可能とな
る。2種類のEPDMを用いる場合には、第1のEPDM(EPDM
1)及び第2のEPDM(EPDM2)が下記要件(イ),(ロ)
および(ハ)を満たすことが特に好ましい。
(イ)EPDM1のエチレン含量をC1とし、EPDM2のエチレン
含有量をC2とした時|C2−C1|≦12重量%であること。
(ロ)C1およびC2が共に50重量%以上70重量%以下であ
ること。
(ハ)エチレンの組成分布が、分子量分布の両側20重量
%ポリマー中におけるそれぞれのエチレン含有量を高分
子量側CH1(EPDM1),CH2(EPDM2),低分子量側CL1(EP
DM1),CL2(EPDM)とした時、以下を満足する。
|CH1−CL1)|≦12.1重量% |CH2−CL2)|≦12.1重量% (実施例) 以下この発明を実施例および比較例により説明する。
実施例1〜5,比較例1〜5 エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体は第1表に示
すものを用い、下記に示すゴムの基本配合に従い実施例
1〜5および比較例1〜5のゴム組成物を作製した。こ
の時のCH−CLはゲルパーミューション クロマトグラフ
ィー(溶媒:o−ジクロルベンゼン)により測定した分子
量分布に基ずき分子量ごとに分別して赤外線分光光度計
に依り求めた。
ゴムの基本配合配合成分 配合量(重量部) EPDM 100 FEFカーボンブラック 45 (粒径40〜50ミリミクロン) 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 ジクミルペルオキシド*1 6 (但し、40%含有物) *1 パークミルD−40、日本油脂(株)製、商品名 上記配合の各ゴム組成物を混練した後、トランスファー
成形により、リング状のマスターシリンダー用カップを
得た(加硫温度170℃×10分)。また、混練性はロール
巻き付け性を判定することが評価し、カーボン分散の程
度は製品を鋭利な刃でカットした後、その断面を光学顕
微鏡(100倍)で観察して判定した。
これらを下記の条件で、作動耐久性試験を行い、締代低
下率を測定した。
(条件) (イ)試験液:DDT3ブレーキ液(グリコール系) (ロ)耐久温度:120℃ (ハ)ストローク速度:1500回/時 (ニ)時間:100時間 締代=ピストン組付時カップ外径−シリンダー内径 締代低下率=(初期締代−耐久後締代)/初期締代 製品と同一条件でテストピースも作成し、下記の項目の
物性試験を行った。得た結果を第1表に併記する。
(a) (b)圧縮永久歪 JIS法 JIS K 6301に準拠し、120℃×22時間の条件下で測定す
る。
(c)圧縮永久歪 N法 120℃で22時間熱処理した後テストピースを圧縮した状
態で、室温にて22時間放置した後測定する。尚本試験法
は本発明らが考案したものである。
実施例6〜10,比較例6〜8 エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体として第2表
にEPDM1およびEPDM2として示す2種類のものを用い、下
記に示すゴムの基本配合に従い実施例6〜10および比較
例6〜8のゴム組成物を作製した。
ゴムの基本配合配合成分 配合量(重量部) EPDM1 変種変量 EPDM2 変種変量 FEFカーボンブラック 45 (粒径40〜50ミリミクロン) 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 ジクミルペロオキシド 6 (40%含有物) 上記配合のゴム組成物を、混練した後、トランスファー
成形により、リング状のマスターシリンダー用カップを
得た(加硫温度170℃×10分)。これらを前記の条件
で、作動耐久性試験をし、締代低下率を測定した。また
製品と同一条件でテストピースを作成し、前記の物性試
験を行った。得た結果を第2表に併記する。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明によると液圧シリン
ダー用シール部品が、エチレン−αオレフィン−ジエン
共重合体ゴム(EPDM)100重量部、カーボンブラック30
〜80重量部、パーオキサイド1.0〜5.0重量部を主成分と
し、該カーボンブラックの粒子径が25ミリミクロン以上
55ミリミクロン以下であり、かつ成型されたゴム組成物
の沸騰ベンゼン中抽出分が10重量%以下であり、かつEP
DMが(i)エチレン含量50重量部以上、65重量部未満、
α−オレフィン含量35重量%以上、50重量%未満、ムー
ニー粘度35〜60、(ii)EPDMのシクロヘキサン不溶分が
5〜10重量%、(iii)エチレンの組成分布が9.0重量%
>CH−CL>5.0重量%である条件を満足するゴム組成物
により形成されているため、ゴム組成物の混練性と耐ヘ
タリ性の著しい改善に基づき、シール部品は長期間にわ
たり、安定でシール機能に優れるという効果が得られ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体
    ゴム100重量部、カーボンブラック30〜80重量部、パー
    オキサイド1.0〜5.0重量部を主成分とするゴム組成物で
    形成されてなる液圧シリンダー用シール部品において、
    該カーボンブラックの粒子径が25ミリミクロン以上55ミ
    リミクロン以下であり、かつ成型されたゴム組成物の沸
    騰ベンゼン中抽出分が10重量%以下であり、かつ前記エ
    チレン−αオレフィン−ジエン共重合体ゴムが次の
    (i)(ii)(iii)の要件 (i)エチレン含量50重量%以上、65重量%未満、α−
    オレフィン含量35重量%以上、50重量%未満、ムーニー
    粘度35〜60 (ii)エチレン−αオレフィン−ジエン共重合体のシク
    ロヘキサン不溶分が5〜10重量% (ii)エチレンの組成分布が、分子量分布の両側20重量
    %ポリマー中におけるそれぞれのエチレン含有量を高分
    子量側CH、低分子量側CLとしたとき、9.0重量%>CH−C
    L>5.0重量% を満すことを特徴とする液圧シリンダー用シール部品。
JP62265238A 1987-10-22 1987-10-22 液圧シリンダー用シール部品 Expired - Lifetime JPH07122059B2 (ja)

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