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JPH07111765A - 位置決め装置及びそれに使用する位置決め接着治具 - Google Patents

位置決め装置及びそれに使用する位置決め接着治具

Info

Publication number
JPH07111765A
JPH07111765A JP25276993A JP25276993A JPH07111765A JP H07111765 A JPH07111765 A JP H07111765A JP 25276993 A JP25276993 A JP 25276993A JP 25276993 A JP25276993 A JP 25276993A JP H07111765 A JPH07111765 A JP H07111765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
positioning
cylindrical
magnet
cylindrical surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25276993A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadaji Sada
貞二 佐田
Toshimasa Fujisawa
寿政 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP25276993A priority Critical patent/JPH07111765A/ja
Publication of JPH07111765A publication Critical patent/JPH07111765A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 位置決め用円筒面を有するリング固着部材
に設けられたリング固着面に円筒状のリングを、前記位
置決め用円筒面と同心状態で固着させること。 【構 成】 位置決め基準部材4の基準円筒面7b,9
に垂直なリング載置面12には、半径方向に移動可能な
複数のリング位置決めスライダ61,63が複数配置さ
れている。リング位置決めスライダ61,63は、前記
基準円筒面7b,9にそって移動する軸方向移動部材2
1,31の円錐面23,33によって半径方向に押され
る。この軸方向移動部材21,31は、リング載置面1
2上に載置された大径リング017及び小径リング01
6の側面に当接してそれらを前記基準円筒面7b,9と
同心に位置決めする。位置決め用円筒面014a及びそ
れと略同心のリング固着面015a,015bを有するリ
ング固着部材R1は、位置決め用円柱部24により前記
基準円筒面7b,9と同心に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リング(例えば円筒状
のマグネット)をリング固着部材(例えば、円筒状のマ
グネットが固着されるマグネットヨークを有する部材)
に同心状態で接着する際に、前記リング固着部材とリン
グとを同心状態で位置決めする位置決め装置に関する。
また本発明は、円筒状の大径リング(例えばアウターマ
グネット)及び小径リング(例えばインナーマグネッ
ト)をリング固着部材(例えばマグネットヨークを有す
る部材)に同心状態で接着する際に、リング固着部材と
前記両リングとを同心状態で位置決めする位置決め装置
に関する。また、本発明は前記位置決め装置で位置決め
接着された接着物を位置決めされた状態のまま保持する
ための接着用治具に関する。本発明は、レ−ザプリンタ
等の光偏向器として用いられるミラ−を回転させる場合
等に用いるトロイダルコイルモータのロータを組み立て
る際、例えば、前記ロータを構成する円筒状のアウター
マグネット及びインナーマグネットをマグネットヨーク
に同心状態で固着する際等に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】図22は前記光偏向器を用いた画像記録
装置の概略構成の説明図であって、01はレーザ発振
器、02はコリメータレンズ、03は集光光学系、04
は記録媒体である感光体、06は回転多面鏡、06aは
回転多面鏡を構成する複数の反射鏡面、07は回転駆動
機構(スキャナーモータ)、08は防塵カバー(以下、
単にカバーという)、08aは光ビームが入出射する開
口部(入出射窓)である。
【0003】図22において、回転多面鏡06はスキャ
ナーモータ07で矢印A方向に回転される。半導体レー
ザあるいはガスレーザ等のレーザ発振器01から出射さ
れる光ビームは、図示しない変調手段によって画像信号
等で変調され、回転多面鏡06の反射鏡面06aに入射
する。回転多面鏡06の反射鏡面06aで反射された光
ビーム(反射光ビーム)は集光光学系03を通して感光
体04に投射される。
【0004】この反射光ビームは回転多面鏡06の矢印
A方向の回転に伴って矢印B方向に偏向されて感光体0
4上を主走査する。これと共に感光体04の矢印C方向
の回転により副走査が行われて当該感光体04上に2次
元の画像書込みがなされる。なお、光ビームの入出射窓
08aを有する防塵カバー08は回転多面鏡06の反射
鏡面06aに塵埃が付着するのを防止するために取付け
られるものである。
【0005】図23は上記した画像記録装置あるいは画
像読取装置に用いられる光偏向器の一例の構造を説明す
る断面図である。図24は前記図23に示す光偏向器の
上面図である。図23において、ハウジング011に
は、軸受け軸012が固定されている。軸受け軸012
の外周面には動圧空気軸受けを形成する溝012aが設
けられている。前記回転多面鏡06と一体的に回転する
トロイダルコイルモータのロータRは、前記回転スリー
ブ014、マグネットヨーク015、インナーマグネッ
ト016、及びアウターマグネット017から構成され
ている。前記回転スリーブ014は、位置決め用円筒面
014aを有している。また、前記回転多面鏡06は、
前記ロータRの回転スリーブ014の外周部にミラーフ
ランジ018を介して装着されている。また、マグネッ
トヨーク015は、インナーマグネット固着面(小径リ
ング固着面)015a及びアウターマグネット固着面
(大径リング固着面)015bを有しており、それらの
固着面015a,015bに前記インナーマグネット01
6及びアウターマグネット017が接着剤により固着さ
れている。
【0006】ロータRの回転スリーブ014は、中心に
ある前記軸受け軸012の外周面の動圧空気軸受012
aを介して支持される。前記回転スリーブ014にマグ
ネットヨーク015を介して固定された環状のインナー
マグネット016及びアウターマグネット017が、両
マグネット016及び017の間に配置された環状のス
テータコア019により周囲につくられる回転磁界に誘
導されて、回転スリーブ014及び回転多面鏡06と一
体に回転するようになっている。
【0007】回転起動時と停止時には軸受け軸012外
周面の前記動圧空気軸受012a部分の圧力が小さく、
軸受け軸012と回転スリーブ014とは接触しながら
回転しているが、回転速度が速くなるにともない前記圧
力が上昇し非接触となる。そして、このとき、軸受け軸
012表面と回転スリーブ014内面との間に隙間Sが
形成される。前記隙間Sの空気層の圧力は半径方向に均
一であるが、この圧力が低い回転起動時や停止時に半径
方向に対し特定方向の外力が加わっている場合、軸受け
軸012と回転スリーブ014とが回転しながら接触す
る接触時間が長くなる。また、その接触力が大きいと、
軸受け軸012外周面及び回転スリーブ014内周面の
磨耗を促進し、寿命が低下する。
【0008】このような軸受け軸012または回転スリ
ーブ014の磨耗による寿命の低下をもたらす前記特定
方向の外力が発生する1つの重要な原因は、前記軸受け
軸012に対して前記環状ステータコア019の位置が
偏心しているため、環状ステータコア019とその内側
及び外側で回転する前記環状のインナーマグネット01
6及びアウターマグネット017との間に磁気不平衡力
が発生することである。この磁気不平衡力が、特定方向
の外力即ち半径方向の外力となる。この磁気不平衡力の
発生を抑えるためには、環状のステータコア019を前
記軸受け軸012と同心に配置することが必要である。
また、前記インナーマグネット016及びアウターマグ
ネット017を前記回転スリーブ014に対して同心に
配置することも必要である。
【0009】また、回転多面鏡を回転駆動する所謂スキ
ャナーモータ部を構成するインナーマグネット016、
アウターマグネット017は永久磁石であり、対向する
ステータコア019との間には磁気的吸引力が働いてい
る。この吸引力は、マグネット016,017とステー
タコア019との対向位置が、モータの固定軸すなわち
軸受け軸012の軸方向(スラスト方向)にズレないよ
うに作用をする。
【0010】つまり、軸受け軸012の固定側を下方と
し、一方の開放側を上方とすると、マグネット016,
017が上方に移動した時には、前記吸引力に下方へ引
き戻す成分が現れて引き戻される。下方に移動した時に
は、上方に引き戻される成分が現れて引き戻される。か
くして、マグネット016,017とステータコア01
9とは、前記磁気吸引力により、軸方向の所定位置にて
対向せしめられるようにされる。すなわち、マグネット
016,017とステータコア019により、磁気的ス
ラスト軸受が構成されている。
【0011】図25は前記図23に示すインナーマグネ
ット016、アウターマグネット017、及びステータ
コア019の位置関係を示す平面図である。図25に示
すように、マグネット016,017はステータコア0
19の内側と外側に同心的に配置されている。また、イ
ンナーマグネット016とアウターマグネット017
は、NS極の分極位置をあわせて組みたてられている。
この光偏向器において前記マグネット016,017と
環状のステータコア019とで構成する磁気的スラスト
軸受の磁気的スラスト力は、前記マグネット016,0
17の磁束密度の大きさや前記マグネット016,01
7と環状のステ−タとの距離によって決定される。前記
マグネット016,017の磁束密度の大きさは、モー
タ設計から決定されるので磁束密度を変更することはで
きない。
【0012】前記マグネット016,017は、マグネ
ットヨーク015に固着され、回転スリーブ014の軸
中心に対して同心円上を回転しているが、前記マグネッ
ト016,017とマグネットヨーク015の間には固
着するための隙間があり、回転スリーブ014の軸中心
と前記マグネット016の外径中心と前記マグネット0
17の内径中心を一致させて組み立てることは非常に困
難である。
【0013】したがって、磁気的スラスト力が弱くなる
1つの重要な原因は、前記マグネット016の外径中心
と前記マグネット017の内径中心が回転スリーブ01
4の軸中心に対して偏心するために、前記マグネット0
16,017と環状のステ−タの距離を広く設定せざる
を得ないことである。この磁気的スラスト力を大きくす
るために、従来より、マグネット016,017の前記
マグネットヨーク015に対する位置決めに苦心が払わ
れている。
【0014】次に図26により、従来のインナーマグネ
ット016,017の位置決め方法を説明する。図26
において、位置決め治具021は、ステンレス製の本体
022とその上端部のテフロン製の位置決め部分023
とを有している。位置決め部分023は、回転スリーブ
014の内径にちょうど嵌合する軸023aを有してい
る。また、前記位置決め部分023はその外周部にアウ
ターマグネット017の位置決めを行う円筒面023b
を有している。前記円筒面023bにアウターマグネッ
ト017を軸方向に挿入してから、位置決め用円筒面0
14aを有する回転スリーブ014とこれに固着された
マグネットヨーク015及びミラーフランジ018から
構成されるリング固着部材R1を、位置決め治具021
の軸023aへ挿入する。アウターマグネット017の
外径部が対向するマグネットヨーク015へは固着用の
接着剤が塗布されているのでアウターマグネット017
はマグネットヨーク015へ固着されることになる。次
にインナーマグネット016は、アウターマグネット0
17と分極位置を合わせて組み立てることから治具を使
用していない。インナーマグネット016はアウターマ
グネット017を組立て治具にてマグネットヨーク01
5へ組み立てた後にマグネットヨーク015のインナー
マグネット016固着位置に挿入し、分極位置を分極位
置判別紙にて合わせることによって位置決めされる。マ
グネットヨーク015と対向するインナーマグネット0
16の部分には、固着部材が塗布されているのでマグネ
ットヨーク015へ固着されることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記位置決め
方法には、下記の理由により、回転スリーブ014の軸
中心に対するマグネット016,017の位置決め精度
が悪いという問題があった。第1に、前記位置決め治具
021の上端部分の前記軸023a及び円筒面023b
は、アウターマグネット017と回転スリーブ014に
ダメージを与えないようにするため、テフロン等の弾性
材料でできている。したがって、アウターマグネット0
17を位置決め治具021に挿入、又は嵌合させるとき
に、位置決め治具021に変形が生じる。このため、回
転スリーブ014の内径に挿入する軸023aとアウタ
ーマグネット017を位置決めする円筒面023bの同
心度の精度が悪い。第2にインナーマグネット016
は、位置決め治具で位置決めするわけではなくマグネッ
トヨーク015へ手作業で挿入するためにマグネットヨ
ーク015とインナーマグネット016の隙間の影響を
受ける。
【0016】前記マグネットヨーク015を支持する回
転スリーブ014の軸心に対して、インナーマグネット
016の外径中心とアウターマグネット017の内径中
心の偏心量を小さくすることが好ましい。このために
は、回転スリーブ014に対してインナーマグネット0
16及びアウターマグネット017をそれらの軸心が一
致するように固着する必要がある。前記インナーマグネ
ット016及びアウターマグネット017のような円筒
状部材を、前記回転スリーブ014及びこれに固着され
たマグネットヨーク015等に同心状態で固着する場合
だけでなく、一般に円筒状部材すなわち円筒状のリング
を、リング固着部材に同心状態で固着する必要が発生す
る場合が生じる可能性がある。本発明は、前記事情に鑑
み、リング固着部材にリングを位置決め固着する位置決
め装置において、下記の記載内容を課題とする。(O0
1) 位置決め用円筒面を有するリング固着部材に設け
られたリング固着面に、円筒状のリングを、前記位置決
め用円筒面と同心状態で固着させること。(O02) 位
置決め装置の使用効率を向上させること。
【0017】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0018】前記課題を解決するために、本出願の第1
発明の位置決め装置(U)は、位置決め用円筒面(01
4a)を有するリング固着部材(R1)に設けられた前記
位置決め用円筒面(014a)と略同心の円筒状のリン
グ固着面(015a,015b)に、円筒状のリング(0
16,017)の円筒面を同心状態で固着させるための
位置決め装置(U)において、下記の要件を備えたこと
を特徴とする、(Y01) 前記リング(016,01
7)が載置されるリング載置面(12)及びこのリング
載置面(12)に垂直な基準円筒面(7b,9)を有す
る位置決め基準部材(4) (Y02) 前記リング固着部材(R1)の位置決め用円
筒面(014a)が前記基準円筒面(7b,9)と同心と
なる状態で且つ前記リング固着面(015a,015b)
が前記リング載置面(12)上のリング(016,01
7)の円筒面に対向する状態で前記リング固着部材(R
1)を支持する手段、(Y03) 前記基準円筒面(7b,
9)に沿って軸方向にスライド可能で且つ前記基準円筒
面(7b,9)と同心の円錐面(23,33)を有する
軸方向移動部材(21,31)、(Y04) 前記軸方向
移動部材(21,31)を前記軸方向に移動させる軸方
向移動部材作動手段、(Y05) 前記位置決め基準部材
(4)により半径方向に移動可能に支持されるととも
に、一端に前記軸方向移動部材(21,31)の前記円
錐面(23,33)に係合する係合面を有し他端に前記
リング(016,017)の円筒面と当接するリング当
接面(61a,63a)を有するリング位置決めスライダ
(61,63)、(Y06) 前記リング位置決めスライ
ダ(61,63)の前記係合面(61e,63e)を前記
円錐面(23,33)に押圧するスライダ付勢手段(6
2,64)、(Y07) 前記リング位置決めスライダ
(61,63)は、円周方向に離れた位置に複数配置さ
れたこと。
【0019】また、本出願の第2発明の位置決め装置
(U)は、位置決め用円筒面(014a)を有するリン
グ固着部材(R1)に設けられた前記位置決め用円筒面
(014a)と同心の円筒状の小径リング固着面(01
5a)及び大径リング固着面(015b)に、円筒状の小
径リング(016)及び大径リング(017)の円筒面
を同心状態で固着させるための位置決め装置(U)にお
いて、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y08)
前記小径リング(016)及び大径リング(017)
が載置されるリング載置面(12)及びこのリング載置
面(12)に垂直な基準円筒面(7b)を有する位置決
め基準部材(4) (Y09) 前記リング固着部材(R1)の位置決め用円
筒面(014a)が前記基準円筒面(7b)と同心となる
状態で且つ前記小径リング固着面(015a)及び大径
リング固着面(015b)が前記リング載置面(12)
上の小径リング(016)及び大径リング(017)の
円筒面に対向する状態で前記リング固着部材(R1)を
支持する手段、(Y010) 前記基準円筒面(7b,9)
に沿って軸方向にスライド可能で且つ前記基準円筒面
(7b,9)と同心の円錐面(23,33)を有する軸
方向移動部材(21,31)、(Y011) 前記軸方向
移動部材(21,31)を前記軸方向に移動させる軸方
向移動部材作動手段、(Y012) 前記位置決め基準部
材(4)により半径方向に移動可能に支持されるととも
に、一端に前記軸方向移動部材(31)の前記円錐面
(23,33)に係合する係合面(61e)を有し他端
に前記小径リング(016)の円筒面と当接する小径リ
ング当接面(61a)を有する小径リング位置決めスラ
イダ(61)、(Y013) 前記小径リング位置決めス
ライダ(61)の前記係合面(61e)を前記円錐面
(33)に押圧する小径リング位置決めスライダ付勢手
段(62)、(Y014) 前記位置決め基準部材(4)
により半径方向に移動可能に支持されるとともに、一端
に前記軸方向移動部材(21)の前記円錐面(23)に
係合する係合面(63e)を有し他端に前記大径リング
(017)の円筒面と当接する大径リング当接面(63
a)を有する大径リング位置決めスライダ(63)、
(Y015) 前記大径リング位置決めスライダ(63)
の前記係合面(63e)を前記円錐面(23)に押圧す
る大径リング位置決めスライダ付勢手段(64)、(Y
016) 前記大径リング位置決めスライダ(63)及び
小径リング位置決めスライダ(61)はそれぞれ、円周
方向に離れた位置に複数配置されたこと。
【0020】また、本出願の第3発明の位置決め接着治
具は、位置決め装置(U)のリング載置面(12)上に
おいて、位置決め用円筒面(014a)及びこの位置決
め用円筒面(014a)と略同心の円筒状のリング固着
面(015a,015b)とを有するリング固着部材(R
1)と、前記リング固着面(015a,015b)に固着
される円筒面を有する円筒状のリング(016,01
7)とを位置決め接着した接着物を、位置決め接着した
状態で前記位置決め装置(U)から離脱させて前記位置
決め接着した状態を保持する位置決め接着治具(U1)
において、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y
017) 前記リング固着部材(R1)の上面に当接する接
着物上面挟持部材(71)、(Y018) 前記リング載
置面(12)上に載置された前記リング(016,01
7)の下面に当接可能なリング下面支持部(86c,8
7c)を有し前記接着物上面挟持部材(71)に対し半
径方向に移動可能且つ上下に回動可能に支持された複数
の接着物下面挟持部材(86,87)、(Y019) 前
記接着物下面挟持部材(86,87)の前記上下の回動
位置を調節する挟持部材回動位置調節手段(89)。
【0021】(課題を解決するための手段の補足説明)
前記本出願の第1、第2発明において使用するリング位
置決めスライダ(61,63)の数は3が望ましい。し
かしながら、1個のリング位置決めスライダ(61,6
3)が複数(2個以上)のリング当接面(61a,63
a)を有する場合にはリング位置決めスライダ(61,
63)の数を2とすることが可能である。また、位置決
め基準部材4の基準円筒面(7b,9)の数は、1又は
2とすることが可能である。
【0022】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用)前記位置決め基準部材(4)の前記
リング載置面(12)上には、円筒状のリング(01
6,017)(例えば円筒状のマグネット)がその中心
軸を前記基準円筒面(7b,9)の中心軸と略一致させ
て配置される。前記位置決め基準部材(4)により半径
方向に移動可能に支持されたリング位置決めスライダ
(61,63)はその前記係合面(61e,63e)が、
前記スライダ付勢手段(62,64)により、前記軸方
向移動部材(21,31)の円錐面(23,33)に押
圧させられる。前記基準円筒面(7b,9)と同心の円
錐面(23,33)を有する軸方向移動部材(21,3
1)が、前記軸方向移動部材作動手段により前記基準円
筒面(7b,9)に沿って軸方向にスライド移動させら
れたとき、前記リング位置決めスライダ(61,63)
の一端に設けられた係合面(61e,63e)が前記円錐
面(23,33)により押されるので、リング位置決め
スライダ(61,63)は半径方向に移動する。このと
き、リング位置決めスライダ(61,63)の他端のリ
ング当接面(61a,63a)が前記リング(016,0
17)の円筒面に当接する。
【0023】前記円錐面(23,33)によって半径方
向に移動するリング位置決めスライダ(61,63)は
円周方向に離れた位置に複数配置されているので、複数
のリング位置決めスライダ(61,63)の各リング当
接面(61a,63a)がリング(016,017)の円
筒面に当接したとき、そのリング(016,017)は
前記基準円筒面(7b,9)と同心に位置決めされる。
【0024】位置決め用円筒面(014a)、この位置
決め用円筒面(014a)と略同心の円筒状のリング固
着面(015a,015b)を有するリング固着部材(R
1)はリング固着部材支持手段により、その位置決め用
円筒面(014a)が前記基準円筒面(7b,9)と同心
状態で支持される。このときリング固着部材(R1)の
前記リング固着面(015a,015b)は、前記リング
載置面(12)上のリング(016,017)(例えば
マグネット)にわずかな隙間を有して対向する状態で配
置される。この対向位置に配置されたリング(016,
017)(例えばマグネット)の円筒面及びこれと対向
する前記リング固着面(015a,015b)のいずれか
一方又は両方には接着剤を塗布しておく。そうすると、
前記対向するリング(016,017)(例えばマグネ
ット)の円筒面と前記リング固着面(015a,015
b)との間の前記わずかの隙間には接着剤が充填された
状態となる。
【0025】この場合、前記リング固着部材(R1)は
前記リング固着部材支持手段により前記基準円筒面(7
b,9)と同心状態に保持される。そして、前述のよう
に、前記リング(016,017)は前記リング位置決
めスライダ(61,63)により前記基準円筒面(7
b,9)と同心状態に保持されている。この状態で、接
着剤を固化させれば、リング固着部材(R1)とリング
(016,017)(例えばマグネット)とは同心状態
で接着される。なお、リング(016,017)の位置
決めは、リング固着部材(R1)のリング固着面(01
5a,015b)とリング(016,017)の円筒面と
を対向させる前に行う代わりに、対向させた後に行うこ
とも可能である。
【0026】(第2発明の作用)前記位置決め基準部材
(4)の前記リング載置面(12)上に、円筒状の小径
リング(016)(例えばインナーマグネット)及び大
径リング(017)(例えばアウターマグネット)をそ
れらの中心軸が前記基準円筒面(7b,9)の中心軸と
略一致する状態で配置する。前記位置決め基準部材
(4)により半径方向に移動可能に支持された小径リン
グ位置決めスライダ(61)はその係合面(61e)
が、前記小径リング位置決めスライダ付勢手段(62)
により、前記軸方向移動部材(31)の円錐面(33)
に押圧させられる。前記基準円筒面(7b,9)と同心
の円錐面(33)を有する軸方向移動部材(31)が、
前記軸方向移動部材作動手段により前記基準円筒面
(9)に沿って軸方向にスライド移動させられたとき、
前記小径リング位置決めスライダ(61)の一端に設け
られた係合面(61e)が前記円錐面(33)により押
されるので、小径リング位置決めスライダ(61)は半
径方向に移動する。このとき、小径リング位置決めスラ
イダ(61)の他端の小径リング当接面(61a)が前
記小径リング(016)の円筒面に当接する。前記円錐
面(33)によって半径方向に移動する小径リング位置
決めスライダ(61)は円周方向に離れた位置に複数配
置されているので、複数の小径リング位置決めスライダ
(61)の各小径リング当接面(61a)が小径リング
(016)の円筒面に当接したとき、その小径リング
(016)は前記基準円筒面(9)と同心に位置決めさ
れる。
【0027】前記大径リング(017)は、前記大径リ
ング位置決めスライダ付勢手段(64)及び大径リング
位置決めスライダ(63)により、前記小径リング(0
16)の場合と同様にして、前記基準円筒面(7b,
9)と同心に位置決めされる。
【0028】位置決め用円筒面(014a)、この位置
決め用円筒面(014a)と同心の円筒状の小径リング
固着面(015a)及び大径リング固着面(015b)を
有するリング固着部材(R1)はリング固着部材支持手
段により、その位置決め用円筒面(014a)が前記基
準円筒面(7b)と同心状態で支持される。このとき、
リング固着部材(R1)と小径リング(016)及び大
径リング(017)とは同心状態で配置される。そし
て、リング固着部材(R1)の前記小径リング固着面
(015a)及び大径リング固着面(015b)は、前記
リング載置面(12)上の小径リング(016)及び大
径リング(017)の円筒面にわずかな隙間を有して対
向する状態で配置される。この対向位置に配置された各
リング(016,017)の円筒面及びそれに対向する
前記各リング固着面(015a,015b)のいずれか一
方又は両方に接着剤を塗布しておけば、各リング(01
6,017)の接着剤が塗布された円筒面と前記各リン
グ固着面(015a,015b)との間のわずかの隙間に
は接着剤が充填された状態となる。
【0029】この状態で、接着剤を固化させれば、リン
グ固着部材(R1)と各リング(016,017)(例
えばインナーマグネット及びアウターマグネット)とは
同心状態で接着される。なお、各リング(016,01
7)の位置決めは、リング固着部材(R1)の小径リン
グ固着面(015a)及び大径リング固着面(015b)
と小径リング(016)及び大径リング(017)の円
筒面とを対向させる前に行う代わりに、対向させた後に
行うことも可能である。この場合、リング固着部材(R
1)、小径リング(016)及び大径リング(017)
をリング載置面(12)上に載置した状態で前記小径リ
ング位置決めスライダ(61)及び大径リング位置決め
スライダ(63)を作動させて、各リング(016,0
17)の位置決めを行う。
【0030】また、本出願の第3発明の位置決め接着治
具(U1)は、位置決め装置(U)のリング載置面(1
2)上において、位置決め用円筒面(014a)及びこ
の位置決め用円筒面(014a)と略同心の円筒状のリ
ング固着面(015a,015b)とを有するリング固着
部材(R1)と、前記リング固着面(015a,015
b)に固着される円筒面を有する円筒状のリング(01
6,017)とを位置決め接着した接着物の上面に前記
接着物上面挟持部材(71)を当接させる。そしてその
状態で、前記複数の接着物下面挟持部材(86,87)
は、前記接着物上面挟持部材(71)に対して半径方向
に移動してそのリング下面支持部(86c,87c)が前
記リング載置面(12)上に載置された前記リング(0
16,017)の下面に当接可能な位置に配置される。
この状態で、挟持部材回動位置調節手段(89)は、前
記接着物下面挟持部材(86,87)の上下の回動位置
を調節して前記リング下面支持部(86c,87c)を前
記リング(016,017)下面に押しつける。すなわ
ち、前記接着物上面挟持部材(71)及び接着物下面挟
持部材(86,87)により前記接着物を上下から挟持
してその接着物の各要素の位置決め状態を保持する。
【0031】この状態で前記位置決め装置(U)による
前記接着物の束縛を解除し、前記リング載置面(12)
から、接着物及びこれを挟持する位置決め接着治具を離
脱させる。そして、前記接着物及びこれを挟持する位置
決め接着治具を、接着剤が硬化するまで放置しておく。
この第3発明の位置決め接着治具を用いることにより、
接着物を位置決め装置(U)上に接着剤が硬化するまで
保持しておく必要が無くなるので、位置決め装置(U)
の使用効率を上昇させることができる。
【0032】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以後の説明の理解を容易にするために、
図面において互いに直交する矢印X,Y,Zの方向に直
交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義し、矢印X方向を前
方、矢印Y方向を左方、矢印Z方向を上方とする。この
場合、X方向(前方)と逆向き(−X方向すなわち、反
X方向)は後方、Y方向(左方)と逆向き(−Y方向す
なわち、反Y方向)は右方、Z方向(上方)と逆向き
(−Z方向すなわち、反Z方向)は下方となる。また、
前方(X方向)及び後方(−X方向)を含めて前後方向
又はX軸方向といい、左方(Y方向)及び右方(−Y方
向)を含めて左右方向又はY軸方向といい、上方(Z方
向)及び下方(−Z方向)を含めて上下方向又はZ軸方
向ということにする。さらに図中、「○」の中に「・」
が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味
し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表か
ら裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0033】図1は本発明の位置決め装置の一実施例の
正断面図である。図2は同実施例の平面図で前記図1の
矢印IIから見た図である。図3は同実施例の側面図で前
記図1の矢印IIIから見た図である。ただし、図1に示
す位置決め装置には、リング固着部材(マグネットヨー
ク)並びにこれに固着される小径リング(インナーマグ
ネット)及び大径リング(アウターマグネット)が示さ
れているが、図2,3には示されていない。図1におい
て位置決め装置Uは、前記図23に示すトロイダルコイ
ルモータのロータRを組み立てる際に使用される。先ず
最初に、この位置決め装置Uの使用方法の概略について
次に説明する。トロイダルコイルモータのロータRは、
前記位置決め用円筒面014aを有する回転スリーブ0
14、小径リング固着面015a及び大径リング固着面
015bを有するマグネットヨーク015、インナーマ
グネット(小径リング)016、及びアウターマグネッ
ト(大径リング)017から構成される。なお、このロ
ータRにはミラーフランジ018が固着されている。
【0034】前記位置決め装置Uにより前記ロータRを
組み立てる際、前記回転スリーブ014に予めマグネッ
トヨーク015及びミラーフランジ018を固着してお
く。この回転スリーブ014、マグネットヨーク015
及びミラーフランジ018からリング固着部材R1が構
成されている。そして、前記位置決め装置Uの上面(リ
ング載置面)に前記インナーマグネット016及びアウ
ターマグネット017を載置し、それらを基準円筒面に
対して同心に位置決め固定した状態で、前記リング固着
部材R1(マグネットヨーク015及びミラーフランジ
018が固着された回転スリーブ014)を上方から前
記基準円筒面に対して同心状態を保持しながら下降させ
る。その際マグネットヨーク015の小径リング固着面
015a及び大径リング固着面015bには接着剤を塗布
しておく。そうすると、前記リング固着部材R1の前記
置決め用円筒面014a、前記インナーマグネット01
6及びアウターマグネット017は、前記基準円筒面と
同心状態で位置決めされ接着される。この状態で接着剤
を硬化させる。
【0035】次に、前述のように使用される位置決め装
置Uの構成を説明する。図4は位置決め装置Uの基板プ
レートの説明図で、図4Aは平面図、図4Bは正面図、
図4Cは右側面図である。図5は位置決め装置Uの位置
決め基準部材の説明図で、図5Aは平面図(上面図)、
図5Bは正面図で前記図5Aの矢印VBから見た図、図
5Cは右側面図で前記図5Aの矢印VCから見た図であ
る。図6は前記図5に示す位置決め基準部材の詳細説明
図で、図6Aは前記図5AのVIA−VIA線断面図、図
6Bは前記図5AのVIB−VIB線断面図、図6Cは同
位置決め基準部材の下面図で前記図6Aの矢印VICか
ら見た図である。
【0036】図4Aにおいて、基板プレート1には4個
の位置決め基準部材取付用ネジ貫通孔2が形成されてい
る。また図4Cにおいて、基板プレート1の右側面に
は、2個のブラケット装着用ネジ孔3が形成されてい
る。なお図示されていないが、基板プレート1の左側面
にも右側面と同様の、2個のブラケット装着用ネジ孔3
が形成されている。また図4Bにおいて、基板プレート
1の前後(X軸方向)の側面には、それぞれバネ係止棒
用ネジ孔1aが形成されている。このバネ係止棒用ネジ
孔1aには図3に示すように、バネ係止棒1bがねじ込ま
れる。
【0037】図1〜3及び図5,6において、円筒状の
位置決め基準部材4の下面(図6C参照)には、前記基
板プレート1の前記4個の位置決め基準部材取付用ネジ
貫通孔2に対応して4個のネジ孔6が形成されている。
そして、前記位置決め基準部材取付用ネジ貫通孔2を貫
通する4個の取付ネジ(図示せず)が前記ネジ孔6に螺
合することにより、基板プレート1に前記位置決め基準
部材4が取り付けられるようになっている。円筒状の位
置決め基準部材4の中央部には上下に貫通する中心孔7
が形成されている。この中心孔7はその上下方向の中央
部分の内径が少し小さく形成されている。そして前記中
心孔7の上下方向下部はボール支持プレート収容孔7a
として形成されており、前記内径の小さな中央部の内側
面は小径基準円筒面7bとして形成されている。この小
径基準円筒面7bには左右一対の上下に延びるガイド溝
7c,7cが形成されている。また前記中心孔7の上部は
小径円錐面収容孔7dとして形成されている。
【0038】図1において、前記円筒状の位置決め基準
部材4の下部には左右(Y軸方向)に延びるスライダ収
容溝8(図1,6C参照)が形成されている。前記円筒
状の位置決め基準部材4の外周面は大径基準円筒面9と
して形成されている。この大径基準円筒面9は前記小径
基準円筒面7bと同心に形成されており、その左右の両
側面からはそれぞれ前記ガイド溝7c,7cに連通するネ
ジ棒収容孔9a,9aが形成されている。そして図1に示
すように、前記ネジ棒収容孔9aにはバネ支持棒11が
ねじ込まれるようになっている。このバネ支持棒11の
先端は、前記ガイド溝7cに収容されるようになってい
る。また、大径基準円筒面9の前後の側面には図3,5
Bから分かるように上下に延びるガイド溝9bが形成さ
れている。
【0039】前記位置決め基準部材4の上面は、リング
載置面12(図1,5参照)として形成されており、そ
のリング載置面12上には図5Aから分かるように、イ
ンナーマグネット(小径リング)位置決め用スライダ収
容溝13及びアウターマグネット(大径リング)位置決
め用スライダ収容溝14がそれぞれ放射状に120°間
隔で配置されている。この場合隣接するインナーマグネ
ット位置決め用スライダ収容溝13とアウターマグネッ
ト位置決め用スライダ収容溝14とがなす角度は60°
である。図6Aから分かるように、インナーマグネット
位置決め用スライダ収容溝13には半径方向の中間部分
にネジ孔13aが形成され、アウターマグネット位置決
め用スライダ収容溝14には半径方向の外端部分にネジ
孔14aが形成されている。図1から分かるように、前
記各ネジ孔13a,14aにはそれぞれバネ支持用ネジ棒
13b,14bがねじ込まれている。
【0040】また、前記リング載置面12には、そこで
位置決め接着された接着物すなわち、組み立てられた前
記ロータRを取り出すための治具挿入溝16が60°間
隔で放射状に6本配置されている。前記治具挿入溝16
は、前記インナーマグネット位置決め用スライダ収容溝
13とアウターマグネット位置決め用スライダ収容溝1
4との中間に配置されている。また図1、図5A、図6
Bにおいて、前記リング載置面12には、前記ロータR
のマグネットヨーク015の下端を収容するためのマグ
ネットヨーク収容溝17が円周に沿って形成されてい
る。また前記リング載置面12には図5Aに示すよう
に、前記インナーマグネット位置決め用スライダ収容溝
13及びアウターマグネット位置決め用スライダ収容溝
14の両側に2個づつ、プレート固着用ネジ孔18が形
成されている。
【0041】図7は同実施例の部品である内側軸方向移
動部材の説明図で、図7Aは内側軸方向移動部材の上面
図、図7Bは内側軸方向移動部材の正面図で前記図7A
の矢印VIIBから見た図、図7Cは内側軸方向移動部材
の下面図で前記図7Aの矢印VIICから見た図である。
図8は前記図7に示す内側軸方向移動部材の下端に固着
されるボール保持プレートの説明図で、図8Aは上面
図、図8Bは前記図8AのVIII−VIII線断面図であ
る。図9は同実施例の部品である外側軸方向移動部材の
説明図で、図9Aは外側軸方向移動部材の上面図、図9
Bは外側軸方向移動部材の正断面面図で前記図9Aの矢
印IXB−IXB線断面図、図9Cは外側軸方向移動部材
の正面図で前記図9Aの矢印IXCから見た図である。
【0042】図1,7において、内側軸方向移動部材2
1は、前記位置決め基準部材4の小径基準円筒面7bと
嵌合する円筒面22及びその円筒面と同心の円錐面(上
方に行くに従って径が小さくなる円錐面)23を有して
いる。また、内側軸方向移動部材21は、その上端部に
回転スリーブ位置決め用円柱部24を有している。この
回転スリーブ位置決め用円柱部24は、前記ロータRの
回転スリーブ014の前記位置決め用円筒面014aに
嵌合して、回転スリーブ014の位置決め(すなわち、
リング固着部材R1の位置決め)を行う。前記内側軸方
向移動部材21の円筒面22には、被ガイドピン挿入孔
22a(図7B参照)が形成され、この被ガイドピン挿
入孔22aには被ガイドピン22b(図1参照)が圧入さ
れている。この被ガイドピン22bの先端は、図1から
分かるように、前記ガイド溝7c(図6C参照)内に配
置され、ガイド溝7cに沿って上下にガイドされる。
【0043】図1,7A,15から分かるように、内側
軸方向移動部材21の前記円錐面23には、後述の位置
決め接着治具(図15に図示)との干渉をさけるための
3箇所の切除部23aが120°離れて形成されてい
る。また、図7Cに示すように、内側軸方向移動部材2
1の底面には4個のプレート固着用ネジ孔21aが形成
されている。図8に示すリング状のボール保持プレート
26は、中央にボール保持孔26aを有している。また
ボール保持孔26aの周囲には、前記内側軸方向移動部
材21のプレート固着用ネジ孔21aに対応して4個の
ネジ貫通孔26bが形成されている。図1に示すよう
に、ボール保持孔26aは後述のボールを保持する孔で
あり、そのボールの昇降に伴い、前記内側軸方向移動部
材21及びボール保持プレート26も前記小径基準円筒
面7bに沿って昇降するようになっている。図1から分
かるように、左右一対のガイド溝7c(図6c参照)内に
は、前記バネ支持棒11とボール保持プレート26上面
との間に圧縮バネ27が配置されている。この圧縮バネ
27の反発力により前記ボール保持プレート26は常時
下方に向けて押されている。
【0044】図1,9において、外側軸方向移動部材3
1は、前記位置決め基準部材4の大径基準円筒面9と嵌
合する円筒面32及びその円筒面32と同心の円錐面
(上方に行くに従って径が大きくなる円錐面)33を有
している。また、外側軸方向移動部材31はそのリング
状の上面に、前記リング載置面12で組み立てられた前
記ロータRを取り出すための治具挿入溝34が60°間
隔で6本配置されている。これらの6本の治具挿入溝3
4は前記リング載置面12に形成された前記治具挿入溝
16(図2,5A参照)と連続する位置に配置されてい
る。図9A,9Bにおいて、外側軸方向移動部材31の
円筒状の側壁の左右部分にはそれぞれ、前記バネ支持棒
11を前記ネジ棒収容孔9aに装着するためのネジ棒挿
通用孔36(図1,9B参照)が形成されている。また
図3,9Cにおいて、外側軸方向移動部材31の円筒状
の側壁の前後の部分にはそれぞれ、ガイドピン螺合用ネ
ジ孔37が形成されており、そのガイドピン螺合用ネジ
孔37の下方にはバネ係止棒をねじ込むためのバネ係止
棒用ネジ孔38が形成されている。
【0045】図3において、前記ガイドピン螺合用ネジ
孔37に螺合するガイドピン41の内端部分は、前記ガ
イド溝9b(図3,5B参照)に収容され、上下にガイ
ドされるようになっている。また、バネ係止棒用ネジ孔
38にはバネ係止棒42(図3参照)が螺合している。
図3に示すように、このバネ係止棒42と前記バネ係止
棒1bとの間には引張バネ43が設けられている。前記
引張バネ43により、前記位置決め基準部材4の大径基
準円筒面9と嵌合する円筒面32を有する前記外側軸方
向移動部材31は、常時下方に引っ張られている。図9
A,9Bにおいて、外側軸方向移動部材31の側壁の右
側下端にはボール収容のための凹部(ボール収容凹部)
44が形成されている。
【0046】図1〜3において、前記基板プレート1の
左右のそれぞれの端部には前記ブラケット装着用ネジ孔
3(図4C参照)に螺合するネジ46を用いてテーパプ
レート用ブラケット47が固定されている。図1,2に
おいて左右の各テーパプレート用ブラケット47にはネ
ジ孔47aが設けられている。
【0047】図1において、左側のテーパプレート用ブ
ラケット47のネジ孔47aにはネジ棒48が螺合して
いる。ネジ棒48の外端部には、ハンドル49が固着さ
れており、内端面は第1テーパプレート51に当接して
いる。この第1テーパプレート51は、前記位置決め基
準部材4の下部に形成された左右(Y軸方向)に延びる
スライダ収容溝8にスライド自在に配置されている。前
記第1テーパプレート51の先端部上面には第1テーパ
面51aが形成されており、この第1テーパ面51aは、
前記内側軸方向移動部材21下面に固着されたボール保
持プレート26のボール保持孔26aの下方に配置され
ている。そして、第1テーパ面51aは、前記ボール保
持孔26a内に収容されたボール52を支持している。
【0048】また図1において、前記右側のテーパプレ
ート用ブラケット47のネジ孔47aにはネジ棒53が
螺合している。ネジ棒53の外端部には、ハンドル54
が固着されており、内端面は第2テーパプレート56に
当接している。この第2テーパプレート56は、前記位
置決め基準部材4の下部に形成された左右(Y軸方向)
に延びるスライダ収容溝8にスライド自在に配置されて
いる。前記第2テーパプレート56の先端部上面には第
2テーパ面56aが形成されており、この第2テーパ面
56aは、前記外側軸方向移動部材31下面に形成され
たボール収容凹部44の下方に配置されている。そし
て、第2テーパ面56aは、前記ボール収容凹部44内
に収容されたボール57を支持している。この第2テー
パプレート56と前記第テーパプレート51との間には
圧縮バネ58が配置され、その圧縮バネ58の反発力に
より前記第1及び第2テーパプレート51,56は互い
に外方に付勢されている。
【0049】したがって、前記ハンドル49を回転させ
ると前記第1テーパプレート51は左右にスライド移動
し、そのとき、前記第1テーパ面に支持されたボール5
2は昇降するようになっている。そして、このボール5
2の昇降により前記内側軸方向移動部材21が前記基準
位置決め部材4の小径基準円筒面7bに沿って昇降する
ようになっている。また、前記ハンドル53を回転させ
ると前記第2テーパプレート56は左右にスライド移動
し、そのとき、前記第2テーパ面に支持されたボール5
7は昇降するようになっている。そして、このボール5
7の昇降により前記外側軸方向移動部材31が前記基準
位置決め部材4の前記大径基準円筒面9に沿って昇降す
るようになっている。
【0050】図10は同実施例で使用されるインナーマ
グネット(小径リング)位置決めスライダの説明図で、
図10Aは上面図、図10Bは前記図10Aの矢印XB
から見た図、図10Cは前記図10Bの矢印XCから見
た図、図10Dは前記図10Bの矢印XDから見た図で
ある。図11は同実施例で使用されるアウターマグネッ
ト(大径リング)位置決めスライダの説明図で、図11
Aは上面図、図11Bは前記図11Aの矢印XIBから
見た図、図11Cは前記図11Bの矢印XICから見た
図、図11Dは前記図11Bの矢印XIDから見た図で
ある。図12は同実施例で使用されるスライダ保持用プ
レートの説明図で図12Aは上面図、図12Bは前記図
12Aの矢印XIIBから見た図である。図13は同実施
例で使用されるスペーサの説明図で、図13Aは上面
図、図13Bは前記図13Aの矢印XIIIBから見た図
である。
【0051】前記位置決め基準部材4上面に形成された
インナーマグネット位置決め用スライダ収容溝13には
インナーマグネット(小径リング)位置決め用スライダ
61(図1,10参照)が半径方向にスライド可能に収
容されている。インナーマグネット位置決め用スライダ
61の半径方向内端部は上方に延びており、その上端部
の内端面はインナーマグネット当接面61aとして形成
されている。インナーマグネット位置決め用スライダ6
1の下面には半径方向に延びるバネ収容溝61bが形成
されている。このインナーマグネット位置決め用スライ
ダ61の半径方向外端部には上下に延びるネジ孔61c
が形成されており、このネジ孔61cに螺合するネジ棒
61d(図1参照)の下端部は、下方に延びて前記バネ
収容溝61b内に突出している。前記インナーマグネッ
ト位置決め用スライダ61の半径方向外端には、前記外
側軸方向移動部材31の前記円錐面33に係合する係合
面61eが形成されている。
【0052】また、図1から分かるように、ネジ棒61
dと前記ネジ棒13bとの間には、圧縮バネ(スライダ付
勢手段)62が配置されている。この圧縮バネ62の反
発力は、前記ネジ棒61dを外方に付勢している。した
がって、圧縮バネ62の反発力によりインナーマグネッ
ト位置決め用スライダ61は常時外方に付勢され、前記
係合面61eは前記円錐面33に当接している。前記係
合面61eは、前記外側軸方向移動部材31が上昇する
とその円錐面33により、半径方向内側に押圧される。
したがって、図1に示すハンドル54を回して第2テー
パプレート56を左方に移動させ、外側軸方向移動部材
31を上昇させたとき、前記インナーマグネット位置決
め用スライダ61は半径方向内側に移動するようになっ
ている。そして、そのとき、前記インナーマグネット当
接面61aは前記インナーマグネット016外側面に当
接するようになっている。
【0053】前記位置決め基準部材4上面に形成された
アウターマグネット位置決め用スライダ収容溝14には
アウターマグネット(大径リング)位置決め用スライダ
63が半径方向にスライド可能に収容されている。アウ
ターマグネット位置決め用スライダ63の半径方向内端
部は上方に延びており、その上端部の外端面はアウター
マグネット当接面63aとして形成されている。アウタ
ーマグネット位置決め用スライダ63の下面には半径方
向に延びるバネ収容溝63bが形成されている。このア
ウターマグネット位置決め用スライダ63の半径方向中
間部には上下に延びるネジ孔63cが形成されており、
このネジ孔63cに螺合するネジ棒63d(図1参照)の
下端部は、下方に延びて前記バネ収容溝63b内に突出
している。前記アウターマグネット位置決め用スライダ
63の半径方向内端には、前記内側軸方向移動部材21
の前記円錐面23に係合する係合面63eが形成されて
いる。
【0054】また、図1から分かるように、ネジ棒63
dと前記ネジ棒14bとの間には、圧縮バネ(スライダ付
勢手段)64が配置されている。この圧縮バネ64の反
発力は、前記ネジ棒63dを外方に付勢している。した
がって、圧縮バネ64の反発力によりアウターマグネッ
ト位置決め用スライダ63は常時外方に付勢され、前記
係合面63eは前記円錐面23に当接している。前記係
合面63eは、前記内側軸方向移動部材21が上昇する
とその円錐面23により、半径方向外側に押圧される。
したがって、図1に示すハンドル49を回して第1テー
パプレート51を右方に移動させ、内側軸方向移動部材
21を上昇させたとき、前記アウターマグネット位置決
め用スライダ63は半径方向外側に移動するようになっ
ている。そして、そのとき、前記アウターマグネット当
接面63aは前記アウターマグネット017内側面に当
接するようになっている。
【0055】図12において、スライダ保持用プレート
66は、4個の固定用ネジ貫通孔66aと2個のスペー
サ位置調節用ネジ孔66bを有している。スライダ保持
用プレート66は、前記固定用ネジ貫通孔66aを貫通
して、前記プレート固着用ネジ孔18(図5A参照)に
螺合する4個のネジ67(図2参照)により、前記リン
グ載置面12に固定される。このスライダ保持用プレー
ト66は、図1,2から分かるように、前記インナーマ
グネット位置決め用スライダ収容溝13及びアウターマ
グネット位置決め用スライダ収容溝14の上方に配置さ
れている。
【0056】そして、前記インナーマグネット位置決め
用スライダ収容溝13内のインナーマグネット位置決め
用スライダ61上面と前記スライダ保持用プレート66
との間には板状のスペーサ68(図1,13参照)が配
置されている。スペーサ68の上面には、前記スライダ
保持用プレート66の前記スペーサ位置調節用ネジ孔6
6bに螺合して下方に突出するスペーサ位置調節用ネジ
69の下端が当接し、これによりスペーサ68及び前記
インナーマグネット位置決め用スライダ61は上方への
移動が規制されている。前記アウターマグネット位置決
め用スライダ63も前記インナーマグネット位置決め用
スライダ61と同様に上方への移動が規制されている。
【0057】次に図14〜20により、前記位置決め装
置Uで使用されるロータ接着用治具(位置決め接着治
具)U1について説明する。ロータ接着用治具U1は、図
1において前記位置決め装置Uで位置決め接着されたヨ
ーク015とインナーマグネット(小径リング)016
及びアウターマグネット(大径リング)017とを有す
る接着物すなわち、ロータRの接着剤が乾くまでの間、
ロータRの位置決め状態を保持するのに使用する治具で
ある。この治具を使用する理由は、前記位置決め装置U
で位置決め接着されたロータRを、接着剤が乾くまでの
間ずっと前記位置決め装置U上に配置しておくと、高価
な位置決め装置Uの使用効率が下がるので、位置決め接
着されたロータRをその位置決めされた状態のまま位置
決め装置Uから取り外して前記高価な位置決め装置Uの
使用効率を上げるためである。
【0058】図14は前記図15の矢印XIVから見た
図で、前記図1に示す位置決め装置U上にロータ接着用
治具U1を装着した状態で一部の部材を省略した部分上
面図である。この図14において図の複雑化を避けるた
めに省略した前記図1に示す部材は次の部材である。イ
ンナーマグネット位置決め用スライダ収容溝13内に収
容されたインナーマグネット位置決め用スライダ61、
アウターマグネット位置決め用スライダ収容溝14内に
収容されたアウターマグネット位置決め用スライダ6
3、スライダ保持用プレート66、基板プレート1等図
15は前記図14のXV−XV線断面図である。図16
はロータ接着用治具U1で使用するリングプレート(接
着物上面挟持部材)の説明図で、図16Aは上面図、図
16Bは図16AのXVIB−XVIB線断面図である。
図17はロータ接着用治具U1で使用する第1ロッドの
説明図で、図17Aは上面図、図17Bは図17Aの矢
印XVIIBから見た図である。図18はロータ接着用治
具U1で使用する第2ロッドの説明図で、図18Aは上
面図、図18Bは図18Aの矢印XVIIIBから見た図
である。図19はロータ接着用治具U1で使用するブラ
ケットの説明図で、図19Aは上面図、図19Bは側面
図で前記図19Aの矢印XIXBから見た図、図19C
は前記図19Bの矢印XIXCから見た図である。図2
0はロータ接着用治具U1で使用する第1クランクレバ
ーの説明図で、図20Aは側面図、図20Bは図20A
の矢印XXBから見た図である。図21はロータ接着用
治具U1で使用する第2クランクレバーの説明図で、図
21Aは上面図、図21Bは図21Aの矢印XXIBか
ら見た図である。
【0059】図14〜16において、ロータ接着用治具
(位置決め接着治具)U1は、リングプレート(接着物
上面挟持部材)71を有している。リングプレート71
は、図15に示すように、ロータR(接着物)の外周部
に装着して使用される。図16において、リングプレー
ト71は、外周面から内周面に貫通する6本の放射状に
配置した貫通孔72を有している。前記6本の各貫通孔
72とリングプレート71上面との間にはそれぞれ固定
用ネジ孔73が形成されている。
【0060】図17に示す第1ロッド76と図18に示
す第2ロッド77とは長さが異なる以外は同様の構造を
有している。図17において、第1ロッド76の内端部
の上側には平坦な内端側ネジ当接面76aが形成されて
おり、外端部の上側には平坦な外端側ネジ当接面76b
が形成されている。図17から分かるように、内端側ネ
ジ当接面76aの方が外端側ネジ当接面76bよりも軸方
向に長く形成されている。図18に示す第2ロッド77
にも、前記第1ロッド76と同様の内端側ネジ当接面7
7a及びそれより長さの短い外端側ネジ当接面77bが形
成されている。図14,15から分かるように、前記第
1、第2ロッド76,77はそれぞれ3本づつ使用され
ており、それらの内端側部分が前記リングプレート71
の6本の放射状の貫通孔72(図16参照)に交互に挿
入されている。そして、各ロッド76,77の内端側ネ
ジ当接面76a,77aには、前記固定用ネジ孔73に螺
合するネジ78(図1,2参照)の先端が当接してい
る。これにより、各ロッド76,77の内端側部分は前
記リングプレート71に固定されている。
【0061】前記各ロッド76,77の外端側部分に固
着される2ブラケット81は、図19に詳細が示されて
いる。図14,15,19において、ブラケット81
は、その側面図(図15,19B参照)でL型の形状を
している。すなわち、ブラケット81は垂直プレート部
82及びこの垂直プレート部82の上端に設けられた水
平プレート部83を有している。
【0062】図19において、垂直プレート部83の上
部には前記第1又は第2ロッド76又は77の外端部が
挿入されるロッド挿入孔82aが形成されている。ま
た、垂直プレート部82は、その下部にレバー挿入溝8
2bを有し、さらに、前記レバー挿入溝82bに挿入され
たプレート状のクランクレバー(後述)を回転自在に支
持するための軸挿入孔82cを有している。前記ブラケ
ット81の水平プレート部83には、その上面と前記ロ
ッド挿入孔82aとの間に固定ネジ用孔83aが形成さ
れ、また、前記水平プレート部83を上下に貫通する調
整用ネジ孔83bが形成されている。図14,15にお
いて、前記ブラケット81のロッド挿入孔82aには、
前記ロッド76,77の外端部が挿入されている。そし
て、前記固定用ネジ孔83a(図19参照)に螺合する
固定用ネジ84の先端が前記外端側ネジ当接面76b,
77bに当接している。これにより、各ロッド76,7
7の外端部分にブラケット81が固着されている。
【0063】図20に示す第1クランクレバー(接着物
下面挟持部材)86と図21に示す第2クランクレバー
(接着物下面挟持部材)87とは長さが異なる以外は略
同様の構造を有している。図20において、第1クラン
クレバー86は、プレート状のレバーで、その中央部分
には軸貫通用の長孔86aが形成されている。また、第
1クランクレバー86の外端部上面は位置調節ネジ当接
面86bとして形成されている。また、第1クランクレ
バー86の内端には上方へ突出するアウターマグネット
支持用突起(リング下面支持部)86cが設けられてお
り、そのアウターマグネット支持用突起86cの上端は
図15に示すように前記アウターマグネット017の下
面を支持する。図15において、第1クランクレバー8
6の中央部分は前記ブラケット81のレバー挿入溝82
b内に挿入されている。この第1クランクレバー86
は、前記ブラケット81の軸挿入孔82c及び第1クラ
ンクレバー86の前記長孔86aを貫通する支持軸88
(図15参照)により回転可能且つスライド可能に支持
されている。図21に示す第2クランクレバー87に
も、前記第1クランクレバー86と略同様の長孔87
a、位置調節ネジ当接面87b、インナーマグネット支持
用突起(リング下面支持部)87cが設けられている。
そして、第2クランクレバー87も前記第1クランクレ
バー86と同様に、前記ブラケット81の軸挿入孔82
c及び第2クランクレバー87の前記長孔87aを貫通す
る支持軸88(図15参照)により回転可能且つスライ
ド可能に支持されている。
【0064】図15に示すように、第1、第2クランク
レバー86、87の前記位置調節ネジ当接面86b、8
7bには、前記ブラケット81の調整ネジ孔83bに螺合
する調整ネジ(すなわち、挟持部材回動位置調節手段)
89の下端が当接している。図15から分かるように、
第1、第2クランクレバー86、87の長孔86a、8
7aの外端が前記支持軸88に当接した状態(すなわ
ち、クランクレバー86,87が最も内方に移動した状
態で、前記アウターマグネット支持用突起86c及びイ
ンナーマグネット支持用トッキ87cの上端が前記アウ
ターマグネット017及びインナーマグネット016の
下面に当接可能となっている。
【0065】次に、前述の構成を備えた位置決め装置U
の実施例の作用を説明する。図1に示す前記ハンドル4
9を回して前記第1テーパプレート51を外方(図1中
左方)に移動させる。そうすると、前記圧縮バネ27
(図1参照)の反発力により前記内側軸方向移動部材2
1及びその円錐面23は下方に移動する。このとき、前
記円錐面23に係合するアウターマグネット位置決め用
スライダ63は、前記アウターマグネット位置決め用ス
ライダ収容溝14内の圧縮バネ64の反発力により、内
方(図1中、右方)に移動する。このようにして、3個
のアウターマグネット位置決め用スライダ63を内方に
移動させて、3個のアウターマグネット当接面63aの
位置を前記アウターマグネット017の内側面よりも内
側に配置する。
【0066】この状態で前記リング載置面12上にアウ
ターマグネット017を載置する。そして、前記ハンド
ル49を回して、前記第1テーパプレート51を内方
(図1中右方)に移動させる。そうすると、前記内側軸
方向移動部材21及びその円錐面23は上方に移動す
る。このとき、前記アウターマグネット位置決め用スラ
イダ収容溝14内の前記円錐面23に係合するアウター
マグネット位置決め用スライダ63は、外方(図1中、
左方)に移動する。このとき、3個のアウターマグネッ
ト位置決め用スライダ63の前記アウターマグネット当
接面63aは前記アウターマグネット017の内面に当
接する。このようにして、アウターマグネット017を
前記リング載置面12上に位置決め固定する。
【0067】このとき、前記内側軸方向移動部材21の
円筒面22は位置決め基準部材4の小径基準円筒面7b
(図6参照)によってガイドされているので、円筒面2
2及び円錐面23は、位置決め基準部材4の小径基準円
筒面7b及び大径基準円筒面9と同心である。前記アウ
ターマグネット017は、前記円錐面23によって位置
決めされる前記3個のアウターマグネット位置決め用ス
ライダ63の前記3個のアウターマグネット当接面63
aによって位置決めされているので、前記円錐面23と
同心である。すなわち、アウターマグネット017は、
前記位置決め基準部材4の前記各基準円筒面7b及び9
と同心である。
【0068】次に、図1に示す前記ハンドル54を回し
て前記第2テーパプレート56を外方(図1中右方)に
移動させる。そうすると、前記引張バネ43(図3参
照)の反発力により前記外側軸方向移動部材31及びそ
の円錐面33(図9参照)は下方に移動する。このと
き、前記インナーマグネット位置決め用スライダ収容溝
13内の圧縮バネ62の反発力により、前記円錐面33
に係合するインナーマグネット位置決め用スライダ61
は、外方(図1中、右方)に移動する。このようにし
て、3個のインナーマグネット位置決め用スライダ61
を内方に移動させて、3個のインナーマグネット当接面
61aの位置を前記インナーマグネット016の外側面
よりも外方に配置する。
【0069】この状態で前記リング載置面12上にイン
ナーマグネット016を載置する。そして、前記ハンド
ル54を回してインナーマグネット016を、前記アウ
ターマグネット017の場合と略同様にして、前記リン
グ載置面12上に位置決め固定する。このとき、インナ
ーマグネット016は前記アウターマグネット017の
場合と同様に、前記位置決め基準部材4の前記各基準円
筒面7b及び9と同心となる。
【0070】次に、前記回転スリーブ、これに固着され
たマグネットヨーク015及びミラーフランジ018か
ら構成されるリング固着部材R1の前記インナーマグネ
ット固着面(小径リング固着面)015a及びアウター
マグネット固着面(大径リング固着面)015bに接着
剤を塗布した後に、位置決め装置U上に上方からセット
する。セットは、リング固着部材R1の回転スリーブ0
14の内周面(位置決め円筒面)014aを前記回転ス
リーブ一決め用円柱部24に挿入することによって行わ
れる。
【0071】このとき、回転スリーブ014の軸と前記
回転スリーブ位置決め用円柱部24の軸とは一致する。
この回転スリーブ位置決め用円柱部24は図7Bに示す
ように、内側軸方向移動部材21の円筒面22及び円錐
面23と同心である。このとき、前記内側軸方向移動部
材21の円筒面22は位置決め基準部材4の小径基準円
筒面7b(図6参照)によってガイドされているので、
円筒面22、円錐面23及び回転スリーブ位置決め用円
柱部24は、位置決め基準部材4の小径基準円筒面7
b、大径基準円筒面9と同心である。したがって、リン
グ固着部材R1の回転スリーブ014は前記位置決め基
準部材4の小径基準円筒面7b、大径基準円筒面9と同
心となる。
【0072】前述のように、リング固着部材R1の回転
スリーブ014、インナーマグネット016、及びアウ
ターマグネット017は、いずれも、前記位置決め基準
部材4の小径基準円筒面7b、大径基準円筒面9と同心
の状態で保持される。この状態で、前記マグネットヨー
クのインナーマグネット固着面015a及びアウターマ
グネット固着面015bに塗布した接着剤を硬化させれ
ば、リング固着部材R1の位置決め用円筒面(回転スリ
ーブ014の内周面)014a、インナーマグネット0
16、及びアウターマグネット017がいずれも同心状
態のロータRが製作できる。
【0073】しかしながら、位置決め装置U上で前記接
着剤が硬化するまで、前記ロータRを保持することは、
その間、位置決め装置Uの使用が不可能である。これで
は、位置決め装置Uの使用効率が低い。位置決め装置U
は高価であるので、使用効率を高める必要がある。この
ため、前記図14〜21に示すロータ接着用治具U1を
使用する。ロータ接着用治具U1は、図1において前記
位置決め装置Uで位置決め接着されたヨーク015とイ
ンナーマグネット(小径リング)016及びアウターマ
グネット(大径リング)017とを有する接着物(すな
わち、ミラーユニット018が固着されたロータR)の
接着剤が乾くまでの間、ロータRの位置決め状態を保持
するのに使用する治具である。
【0074】次に前記ロータ接着用治具U1の作用を説
明する。図15を参照して、調整ネジ89を上方に移動
させた状態(調整ネジを緩めた状態)で、且つ、前記第
1,2クランクレバー86,87を外方に移動させた状
態で、ミラーフランジ018上にロータ接着用治具U1
のリングプレート71(接着物上面挟持部材)を載せ
る。それから、前記第1,2クランクレバー86,87
(接着物下面挟持部材)を内方に移動させて長孔86
a,87aの外端を前記支持軸88に当接させる。この状
態では、前記第1,2クランクレバー86,87の内端
のアウターマグネット支持用突起86c及びインナーマ
グネット支持用突起87cは前記アウターマグネット0
17及びインナーマグネット016の下方に配置され
る。
【0075】その後、前記調整ネジ89を下方に移動さ
せる(締めつける)と、調整ねじ89の下端が前記第
1,2クランクレバー86,87の前記位置調節ネジ当
接面86b、87bを下方に押し下げる。このとき、第
1,2クランクレバー86,87は、前記支持軸88周
りに回動して、前記アウターマグネット支持用突起86
c及びインナーマグネット支持用突起87cは前記アウタ
ーマグネット017及びインナーマグネット016の下
面を上方に押圧することになる。この状態では、ロータ
Rに接着されたミラーフランジ018上面は前記リング
プレート71(接着物上面挟持部材)により下方に押さ
れ、且つ、前記アウターマグネット017及びインナー
マグネット016の下面は前記第1,2クランクレバー
86,87(接着物下面挟持部材)の前記アウターマグ
ネット支持用突起86c及びインナーマグネット支持用
突起87cにより上方に押圧される。すなわち、ロータ
R及びミラーフランジ018はロータ接着用治具U1の
リングプレート71と、及びアウターマグネット支持用
突起86c及びインナーマグネット支持用突起87cによ
り上下から挟持された状態となる。
【0076】この状態で、前記位置決め装置Uのハンド
ル49,54(図1参照)を操作して、前記内側軸方向
移動部材21及び外側軸方向移動部材31を下降させ
る。そうすると、インナーマグネット位置決め用スライ
ダ61は内方に、そして、アウターマグネット位置決め
用スライダ63は外方に移動し、前記インナーマグネッ
ト当接面61a及びアウターマグネット当接面63aは、
インナーマグネット016及びアウターマグネット01
7の側面から離れる。この状態で、ロータ接着用治具U
1のロッド76又は77を持ってロータ接着用治具U1を
上方に持ち上げると、ロータ接着用治具U1及びこれに
挟持された接着物(ミラーユニット018が装着された
ロータR)は位置決め装置Uから離脱する。
【0077】前記位置決め装置Uから離脱したロータ接
着用治具U1と、これに挟持された接着物(ミラーユニ
ット018を装着されたロータR)とは、前記接着剤が
固化するまで適当な場所で放置する。前記位置決め装置
Uは、前記ロータ接着用治具U1と、これに挟持された
接着物(ミラーユニット018が装着されたロータR)
とが位置決め装置U上面から離れた後は、次の、ロータ
Rを位置決め接着するために使用することができる。
【0078】前述のようにして製作したロータRは回転
スリーブ014、インナーマグネット016、及びアウ
ターマグネット017の同心精度が高い。この同心精度
の高いロータを用いたスキャナモータは、その起動時、
停止時の回転振れが小さい。このため、インナーマグネ
ット016、アウターマグネット017とステータコア
019との間に発生する磁気アンバランス量を低減で
き、軸受部材の摩耗を小さくすることによってモータ寿
命を向上させることができる。さらにインナーマグネッ
ト016及びアウターマグネット017とステータコア
019との隙間を小さくできるために磁気的スラスト力
を大きくすることができ、モータ回転中の振動を小さく
できるとともにモータ取扱時にロータRの軸方向端面が
固定部材に当たる衝撃を小さくできモータの信頼性を向
上できる。
【0079】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく特
許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種
々の小設計変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記(H01)〜(H02)に例示する。 (H01) 本発明は、リング固着部材R1に対して2個
のリング(円筒状のインナーマグネット016及びアウ
ターマグネット017)を位置決め固着する場合だけで
なく、前記リング固着部材R1に対して1個のリングの
みを位置決め固着する際にも使用することが可能であ
る。 (H02) 本発明は、円筒状のマグネットをマグネット
ヨークに対して位置決め固着する場合以外でも、円筒状
のリングをリング固着部材に対して位置決め固着する場
合に使用することができる。 (H03) 位置決め接着治具(ロータ接着用治具)U1
を省略して位置決め装置Uだけで使用することが可能で
ある。
【0080】
【発明の効果】前述の本出願の第1,2発明は、次の効
果を奏する。 (E01) 位置決め用円筒面を有するリング固着部材に
設けられたリング固着面に、円筒状のリングを、前記位
置決め用円筒面と同心状態で固着させることができる。
従って本出願の第1,2発明をトロイダルコイルモータ
のロータの製作に適用した場合には、トロイダルコイル
モータのロータを回転自在に支持する軸受部材の軸心に
対して、マグネットの回転偏心量を小さくすることがで
きる。この場合、回転部材の初期アンバランス量の低減
ができ、バランス調整時間の短縮が図れる。さらにマグ
ネットとステータコアとで発生する磁気アンバランス量
の低減が可能となりモータ寿命を延ばすことができる。
さらに、環状のステータコアとマグネットとの間に発生
する隙間を狭くできるので、磁気スラスト力を向上さ
せ、モータ特性の向上やモータの信頼性を向上できる。
また、前述の本出願の第3発明は、次の効果を奏する。 (E02) 位置決め用円筒面を有するリング固着部材に
設けられたリング固着面に、円筒状のリングを、前記位
置決め用円筒面と同心状態で固着させることができ、且
つ、位置決め装置の使用効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の位置決め装置の一実施例の正
断面図で、リング固着部材(マグネットヨーク)並びに
これに固着される小径リング(インナーマグネット)及
び大径リング(アウターマグネット)が載置された状態
を示す図である。
【図2】 図2は同実施例の平面図で前記図1の矢印II
から見た図で、前記図1に示すリング固着部材(マグネ
ットヨーク)並びにこれに固着される小径リング(イン
ナーマグネット)及び大径リング(アウターマグネッ
ト)を省略した図である。
【図3】 図3は同実施例の側面図で前記図1の矢印II
Iから見た図で、前記図1に示すリング固着部材(マグ
ネットヨーク)並びにこれに固着される小径リング(イ
ンナーマグネット)及び大径リング(アウターマグネッ
ト)を省略した図である。
【図4】 図4は位置決め装置Uの基板プレートの説明
図で、図4Aは平面図、図4Bは正面図、図4Cは右側
面図である。
【図5】 図5は位置決め装置Uの位置決め基準部材の
説明図で、図5Aは平面図(上面図)、図5Bは正面図
で前記図5Aの矢印VBから見た図、図5Cは右側面図
で前記図5Aの矢印VCから見た図である。
【図6】 図6は前記図5に示す位置決め基準部材の詳
細説明図で、図6Aは前記図5AのVIA−VIA線断面
図、図6Bは前記図5AのVIB−VIB線断面図、図6
Cは同位置決め基準部材の下面図で前記図6Aの矢印V
ICから見た図である。
【図7】 図7は同実施例の部品である内側軸方向移動
部材の説明図で、図7Aは内側軸方向移動部材の上面
図、図7Bは内側軸方向移動部材の正面図で前記図7A
の矢印VIIBから見た図、図7Cは内側軸方向移動部材
の下面図で前記図7Aの矢印VIICから見た図である。
【図8】 図8は前記図7に示す内側軸方向移動部材の
下端に固着されるボール保持プレートの説明図で、図8
Aは上面図、図8Bは前記図8AのVIII−VIII線断面
図である。
【図9】 図9は同実施例の部品である外側軸方向移動
部材の説明図で、図9Aは外側軸方向移動部材の上面
図、図9Bは外側軸方向移動部材の正断面面図で前記図
9Aの矢印IXB−IXB線断面図、図9Cは外側軸方向
移動部材の正面図で前記図9Aの矢印IXCから見た図
である。
【図10】 図10は同実施例で使用されるインナーマ
グネット(小径リング)位置決めスライダの説明図で、
図10Aは上面図、図10Bは前記図10Aの矢印XB
から見た図、図10Cは前記図10Bの矢印XCから見
た図、図10Dは前記図10Bの矢印XDから見た図で
ある。
【図11】 図11は同実施例で使用されるアウターマ
グネット(大径リング)位置決めスライダの説明図で、
図11Aは上面図、図11Bは前記図11Aの矢印XI
Bから見た図、図11Cは前記図11Bの矢印XICか
ら見た図、図11Dは前記図11Bの矢印XIDから見
た図である。
【図12】 図12は同実施例で使用されるスライダ保
持用プレートの説明図で図12Aは上面図、図12Bは
前記図12Aの矢印XIIBから見た図である。
【図13】 図13は同実施例で使用されるスペーサの
説明図で、図13Aは上面図、図13Bは前記図13A
の矢印XIIIBから見た図である。
【図14】 図14は前記図15の矢印XIVから見た
図で、前記図1に示す位置決め装置U上にロータ接着用
治具U1を装着した状態で一部の部材を省略した部分上
面図である。
【図15】 図15は前記図14のXV−XV線断面図
である。
【図16】 図16はロータ接着用治具U1で使用する
リングプレートの説明図で、図16Aは上面図、図16
Bは図16AのXVIB−XVIB線断面図である。
【図17】 図17はロータ接着用治具U1で使用する
第1ロッドの説明図で、図17Aは上面図、図17Bは
図17Aの矢印XVIIBから見た図である。
【図18】 図18はロータ接着用治具U1で使用する
第2ロッドの説明図で、図18Aは上面図、図18Bは
図18Aの矢印XVIIIBから見た図である。
【図19】 図19はロータ接着用治具U1で使用する
ブラケットの説明図で、図19Aは上面図、図19Bは
側面図で前記図19Aの矢印XIXBから見た図、図1
9Cは前記図19Bの矢印XIXCから見た図である。
【図20】 図20はロータ接着用治具U1で使用する
第1クランクレバーの説明図で、図20Aは側面図、図
20Bは図20Aの矢印XXBから見た図である。
【図21】 図21はロータ接着用治具U1で使用する
第2クランクレバーの説明図で、図21Aは上面図、図
21Bは図21Aの矢印XXIBから見た図である。
【図22】 図22は本発明が適用されるトロイダルコ
イルモータを使用した光偏向器を用いた画像記録装置の
概略構成の説明図であ
【図23】 図23は前記図22に示す画像記録装置あ
るいは画像読取装置に用いられる光偏向器の一例の構造
を説明する断面図である。
【図24】 図24は前記図23に示す光偏向器の上面
図である。
【図25】 図25は前記図23に示すインナーマグネ
ット016、アウターマグネット017、及びステータ
コア019の位置関係を示す平面図である。
【図26】 図26は従来のインナーマグネット01
6,017の位置決め方法の説明図である。
【符号の説明】
R1…リング固着部材、U…位置決め装置、U1…位置決
め接着治具(ロータ接着用治具)、014…回転スリー
ブ、014a…位置決め用円筒面、015…マグネット
ヨーク、015a…リング固着面、015b…リング固着
面、016…小径リング(インナーマグネット)、01
7…大径リング(アウターマグネット)、4…位置決め
基準部材、7b…基準円筒面(小径基準円筒面)、9…
基準円筒面(大径基準円筒面)、12…リング載置面、
21…軸方向移動部材(内側軸方向移動部材)、23…
円錐面、31…軸方向移動部材(外側軸方向移動部
材)、33…円錐面、61…リング位置決めスライダ、
61a…リング当接面(インナーマグネット当接面)、
61e…係合面、62…スライダ付勢手段(小径リング
位置決めスライダ付勢手段、圧縮バネ)、63…リング
位置決めスライダ、63a…リング当接面(アウターマ
グネット当接面)、63e…係合面、64…スライダ付
勢手段(大径リング位置決めスライダ付勢手段、圧縮バ
ネ)、71…接着物上面挟持部材(リングプレート)、
86…接着物下面挟持部材(第1クランクレバー)、8
6c…リング下部支持部(アウターマグネット支持用突
起86c)、87…接着物下面挟持部材(第2クランク
レバー)、87c…リング下部支持部(インナーマグネ
ット支持用突起、89…挟持部材回動位置調節手段(調
整ネジ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め用円筒面を有するリング固着部
    材に設けられた前記位置決め用円筒面と略同心の円筒状
    のリング固着面に、円筒状のリングの円筒面を同心状態
    で固着させるための位置決め装置において、下記の要件
    を備えたことを特徴とする位置決め装置、(Y01) 前
    記リングが載置されるリング載置面及びこのリング載置
    面に垂直な基準円筒面を有する位置決め基準部材 (Y02) 前記リング固着部材の位置決め用円筒面が前
    記基準円筒面と同心となる状態で且つ前記リング固着面
    が前記リング載置面上のリングの円筒面に対向する状態
    で前記リング固着部材を支持する手段、(Y03) 前記
    基準円筒面に沿って軸方向にスライド可能で且つ前記基
    準円筒面と同心の円錐面を有する軸方向移動部材、(Y
    04) 前記軸方向移動部材を前記軸方向に移動させる軸
    方向移動部材作動手段、(Y05) 前記位置決め基準部
    材により半径方向に移動可能に支持されるとともに、一
    端に前記軸方向移動部材の前記円錐面に係合する係合面
    を有し他端に前記リングの円筒面と当接するリング当接
    面を有するリング位置決めスライダ、(Y06) 前記リ
    ング位置決めスライダの前記係合面を前記円錐面に押圧
    するスライダ付勢手段、(Y07) 前記リング位置決め
    スライダは、円周方向に離れた位置に複数配置されたこ
    と。
  2. 【請求項2】 位置決め用円筒面を有するリング固着部
    材に設けられた前記位置決め用円筒面と同心の円筒状の
    小径リング固着面及び大径リング固着面に、円筒状の小
    径リング及び大径リングの円筒面を同心状態で固着させ
    るための位置決め装置において、下記の要件を備えたこ
    とを特徴とする位置決め装置、(Y08) 前記小径リン
    グ及び大径リングが載置されるリング載置面及びこのリ
    ング載置面に垂直な基準円筒面を有する位置決め基準部
    材 (Y09) 前記リング固着部材の位置決め用円筒面が前
    記基準円筒面と同心となる状態で且つ前記小径リング固
    着面及び大径リング固着面が前記リング載置面上の小径
    リング及び大径リングの円筒面に対向する状態で前記リ
    ング固着部材を支持する手段、(Y010) 前記基準円
    筒面に沿って軸方向にスライド可能で且つ前記基準円筒
    面と同心の円錐面を有する軸方向移動部材、(Y011)
    前記軸方向移動部材を前記軸方向に移動させる軸方向
    移動部材作動手段、(Y012) 前記位置決め基準部材
    により半径方向に移動可能に支持されるとともに、一端
    に前記軸方向移動部材の前記円錐面に係合する係合面を
    有し他端に前記小径リングの円筒面と当接する小径リン
    グ当接面を有する小径リング位置決めスライダ、(Y01
    3) 前記小径リング位置決めスライダの前記係合面を
    前記円錐面に押圧する小径リング位置決めスライダ付勢
    手段、(Y014) 前記位置決め基準部材により半径方
    向に移動可能に支持されるとともに、一端に前記軸方向
    移動部材の前記円錐面に係合する係合面を有し他端に前
    記大径リングの円筒面と当接する大径リング当接面を有
    する大径リング位置決めスライダ、(Y015) 前記大
    径リング位置決めスライダの前記係合面を前記円錐面に
    押圧する大径リング位置決めスライダ付勢手段、(Y01
    6) 前記大径リング位置決めスライダ及び小径リング
    位置決めスライダはそれぞれ、円周方向に離れた位置に
    複数配置されたこと。
  3. 【請求項3】 位置決め装置のリング載置面上におい
    て、位置決め用円筒面及びこの位置決め用円筒面と略同
    心の円筒状のリング固着面とを有するリング固着部材
    と、前記リング固着面に固着される円筒面を有する円筒
    状のリングとを位置決め接着した接着物を、位置決め接
    着した状態で前記位置決め装置から離脱させて前記位置
    決め接着した状態を保持する位置決め接着治具におい
    て、下記の要件を備えたことを特徴とする位置決め接着
    治具、(Y017) 前記リング固着部材の上面に当接す
    る接着物上面挟持部材、(Y018) 前記リング載置面
    上に載置された前記リングの下面に当接可能なリング下
    面支持部を有し前記接着物上面挟持部材に対し半径方向
    に移動可能且つ上下に回動可能に支持された複数の接着
    物下面挟持部材、(Y019) 前記接着物下面挟持部材
    の前記上下の回動位置を調節する挟持部材回動位置調節
    手段。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000125494A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd ロータとロータの組立方法及びそのロータを用いたモータ
CN113922605A (zh) * 2021-10-27 2022-01-11 台州市华熠冲件有限公司 一种定子冲片用稳定叠压设备及其叠压工艺
JP2023516266A (ja) * 2020-11-17 2023-04-19 蘇州賽騰精密電子股▲フン▼有限公司 無線電力伝送アダプタの組立装置及びそれを備えた組立システム

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