JPH0711838A - 回転ドアの駆動装置 - Google Patents
回転ドアの駆動装置Info
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- JPH0711838A JPH0711838A JP5177460A JP17746093A JPH0711838A JP H0711838 A JPH0711838 A JP H0711838A JP 5177460 A JP5177460 A JP 5177460A JP 17746093 A JP17746093 A JP 17746093A JP H0711838 A JPH0711838 A JP H0711838A
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Landscapes
- Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 外気の侵入を防止して、屋内の空調に要する
電力消費を低減させ、また強風時などでも軽く押すだけ
で出入りでき、さらにあらゆる利用者が安全に出入りで
きる回転ドアの駆動、制動装置の提供。 【構成】 導電性金属からなる帯状駆動リング11を回
転ドアの回転軸1の中心と一致するように建物の梁や天
井などにブラケットなどを介して吊支し、回転ドアの天
井部5上に帯状駆動リング11の周方向の所定対向位置
には、リニアインダクションモータ12、固定側の帯状
駆動リング11に制動をかける渦電流式制動機13、停
止状態を維持するための機械式制動機14を配置し、人
がドアに配置された起動バーを押すことにより回転し、
駆動、制御などの回路を電気的に制御するとともに、動
力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜
2程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に
回転ドアを利用できる。
電力消費を低減させ、また強風時などでも軽く押すだけ
で出入りでき、さらにあらゆる利用者が安全に出入りで
きる回転ドアの駆動、制動装置の提供。 【構成】 導電性金属からなる帯状駆動リング11を回
転ドアの回転軸1の中心と一致するように建物の梁や天
井などにブラケットなどを介して吊支し、回転ドアの天
井部5上に帯状駆動リング11の周方向の所定対向位置
には、リニアインダクションモータ12、固定側の帯状
駆動リング11に制動をかける渦電流式制動機13、停
止状態を維持するための機械式制動機14を配置し、人
がドアに配置された起動バーを押すことにより回転し、
駆動、制御などの回路を電気的に制御するとともに、動
力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜
2程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に
回転ドアを利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転ドアを駆動、制
御する装置に係り、帯状駆動リングを用いたリニアイン
ダクションモーターと制動機とを使用して、人が軽く押
すだけで安全に出入りでき、回転し続けたり不用意に回
転することがない回転ドアの駆動装置に関する。
御する装置に係り、帯状駆動リングを用いたリニアイン
ダクションモーターと制動機とを使用して、人が軽く押
すだけで安全に出入りでき、回転し続けたり不用意に回
転することがない回転ドアの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転ドアは、一定方向に回転する1本の
回転軸に、放射状に複数枚のガラス製あるいはアクリル
製の扉を取付けたもので、出入りしようとする人が扉を
押すことによって該回転軸を中心に扉が回転し、その扉
の回転速度に合わせて人が移動することにより屋内ある
いは屋外へ出入りできる構成であり、従来から銀行やホ
テルの玄関などに設置されている。
回転軸に、放射状に複数枚のガラス製あるいはアクリル
製の扉を取付けたもので、出入りしようとする人が扉を
押すことによって該回転軸を中心に扉が回転し、その扉
の回転速度に合わせて人が移動することにより屋内ある
いは屋外へ出入りできる構成であり、従来から銀行やホ
テルの玄関などに設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の回転ドア
は、自動ドアのように電力を用いることがないので経済
的であり、また回転ドアの設置により玄関に高級なイメ
ージをもたらすことができるなどの効果を有する反面、
以下のような欠点があった。すなわち、回転ドアは、一
旦回り出すとその慣性により回転が止まり難いので、回
転する間外気が屋内へ多量に侵入することになり、その
結果屋内の空調に要する電力消費が多くなり、かつ後続
の人が出入りし難い。また、強風時など、回転軸を中心
とする両扉に同時に圧力が加わった場合は、ドアが回転
しなくなることがあり、さらに、回転軸を中心とする一
方の扉に集中的に圧力が加わると、ドアが回転し続け止
まらなくなるなどの問題があった。
は、自動ドアのように電力を用いることがないので経済
的であり、また回転ドアの設置により玄関に高級なイメ
ージをもたらすことができるなどの効果を有する反面、
以下のような欠点があった。すなわち、回転ドアは、一
旦回り出すとその慣性により回転が止まり難いので、回
転する間外気が屋内へ多量に侵入することになり、その
結果屋内の空調に要する電力消費が多くなり、かつ後続
の人が出入りし難い。また、強風時など、回転軸を中心
とする両扉に同時に圧力が加わった場合は、ドアが回転
しなくなることがあり、さらに、回転軸を中心とする一
方の扉に集中的に圧力が加わると、ドアが回転し続け止
まらなくなるなどの問題があった。
【0004】この発明は、上記の問題を解決し、外気の
侵入を防止して、屋内の空調に要する電力消費を低減さ
せ、また強風時などでも軽く押すだけで出入りでき、さ
らにあらゆる利用者が安全に出入りできる回転ドアの駆
動、制動装置の提供を目的とする。
侵入を防止して、屋内の空調に要する電力消費を低減さ
せ、また強風時などでも軽く押すだけで出入りでき、さ
らにあらゆる利用者が安全に出入りできる回転ドアの駆
動、制動装置の提供を目的とする。
【0005】発明者は、上述の目的を達成するために種
々の検討を重ねた結果、回転ドアの動力を利用者の人力
による動力からモータによる電気的な動力で制御するこ
とに着目し、安全性を確保しながらドアの回転を電気的
に制御することは難しく、また利用者の予期できない行
動に瞬時に対応できる駆動装置及び制御装置を必要とす
ることを知見した。そこで、発明者は、回転ドアの上部
または下部あるいはその両方に着設した導電性金属から
なる帯状駆動リングあるいは表面に所定間隔で所要寸法
の永久磁石を配置した導電性金属からなる帯状駆動リン
グを、リニアインダクションモータにより駆動させるこ
とにより、ドアの回転を素早く起動させることを実現
し、また、該帯状駆動リングを該モータの逆回転接続に
よる制動と渦電流の作用による制動機との併用により制
動することにより、瞬時の制動にも十分対応できること
を知見した。さらに、発明者は安全性を確保するため、
回転ドアの所要部にセンサーを設置し、定位置、起動、
駆動、排出等の制御検出分割帯方式とし、例えば、ドア
は所定の起動バーを押さないと回転せず、またその起動
バーから手が離れるとドアは徐々に停止するなど、駆
動、制動などの動力を電気的に制御するとともに、動力
の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜2
程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に回
転ドアを利用できることを確認し、この発明を完成し
た。
々の検討を重ねた結果、回転ドアの動力を利用者の人力
による動力からモータによる電気的な動力で制御するこ
とに着目し、安全性を確保しながらドアの回転を電気的
に制御することは難しく、また利用者の予期できない行
動に瞬時に対応できる駆動装置及び制御装置を必要とす
ることを知見した。そこで、発明者は、回転ドアの上部
または下部あるいはその両方に着設した導電性金属から
なる帯状駆動リングあるいは表面に所定間隔で所要寸法
の永久磁石を配置した導電性金属からなる帯状駆動リン
グを、リニアインダクションモータにより駆動させるこ
とにより、ドアの回転を素早く起動させることを実現
し、また、該帯状駆動リングを該モータの逆回転接続に
よる制動と渦電流の作用による制動機との併用により制
動することにより、瞬時の制動にも十分対応できること
を知見した。さらに、発明者は安全性を確保するため、
回転ドアの所要部にセンサーを設置し、定位置、起動、
駆動、排出等の制御検出分割帯方式とし、例えば、ドア
は所定の起動バーを押さないと回転せず、またその起動
バーから手が離れるとドアは徐々に停止するなど、駆
動、制動などの動力を電気的に制御するとともに、動力
の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜2
程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に回
転ドアを利用できることを確認し、この発明を完成し
た。
【0006】すなわち、この発明は、導電性金属からな
る帯状駆動リングを回転ドアの上下端の少なくとも一方
に着設あるいはこれに対向する建物側に着設し、該帯状
駆動リングを非接触で介して対向する弓形状の磁性板と
該磁性板対向面にスロットを有する弓形状のステータと
からなり該帯状駆動リングを駆動させる少なくとも1つ
のリニアインダクションモーターと、該帯状駆動リング
を介して非接触で対向し各対向面が異磁極を有する一対
の弓形状磁石からなり該帯状駆動リングを渦電流の作用
により制動させる少なくとも1つの渦電流式制動機と、
該帯状駆動リングを所要部材により機械的に挟み込んで
停止させる少なくとも1つの機械式制動機とからなる駆
動、制動機構を、該帯状駆動リングを着設した回転ドア
の上下端あるいは建物と対向位置にある建物あるいは回
転ドアの上下端に配設したことを特徴とする回転ドアの
駆動装置である。また、この発明は、上記構成の装置に
おいて、表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置し
た導電性金属からなる帯状駆動リングを用いることを特
徴とする回転ドアの駆動装置である。
る帯状駆動リングを回転ドアの上下端の少なくとも一方
に着設あるいはこれに対向する建物側に着設し、該帯状
駆動リングを非接触で介して対向する弓形状の磁性板と
該磁性板対向面にスロットを有する弓形状のステータと
からなり該帯状駆動リングを駆動させる少なくとも1つ
のリニアインダクションモーターと、該帯状駆動リング
を介して非接触で対向し各対向面が異磁極を有する一対
の弓形状磁石からなり該帯状駆動リングを渦電流の作用
により制動させる少なくとも1つの渦電流式制動機と、
該帯状駆動リングを所要部材により機械的に挟み込んで
停止させる少なくとも1つの機械式制動機とからなる駆
動、制動機構を、該帯状駆動リングを着設した回転ドア
の上下端あるいは建物と対向位置にある建物あるいは回
転ドアの上下端に配設したことを特徴とする回転ドアの
駆動装置である。また、この発明は、上記構成の装置に
おいて、表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置し
た導電性金属からなる帯状駆動リングを用いることを特
徴とする回転ドアの駆動装置である。
【0007】さらに、この発明は、上記構成の装置にお
いて、回転ドアの入口近傍及び/又はドア枡内の人の存
在の確認を行う手段、人がドアに配置された起動バーを
押圧するか否かの確認を行う手段、人がドアに配置され
た起動バーを押圧しながら入口側から移動してきたこと
の確認を行う手段、回転ドアと壁との間に人又は物が挟
まれたことを検知する手段、人がドアに配置された起動
バーを押圧しながら出口側に移動してきたことの確認を
行う手段、人がドアに配置された起動バーから手を離し
たことの確認を行う手段、回転ドアの出口近傍及び/又
はドア枡内の人の存在の確認を行う手段の各手段を有
し、各手段での確認と予め定められたプログラムに従っ
てリニアインダクションモーター、渦電流式制動機、機
械式制動機の制御を行うことを特徴とする回転ドアの駆
動装置である
いて、回転ドアの入口近傍及び/又はドア枡内の人の存
在の確認を行う手段、人がドアに配置された起動バーを
押圧するか否かの確認を行う手段、人がドアに配置され
た起動バーを押圧しながら入口側から移動してきたこと
の確認を行う手段、回転ドアと壁との間に人又は物が挟
まれたことを検知する手段、人がドアに配置された起動
バーを押圧しながら出口側に移動してきたことの確認を
行う手段、人がドアに配置された起動バーから手を離し
たことの確認を行う手段、回転ドアの出口近傍及び/又
はドア枡内の人の存在の確認を行う手段の各手段を有
し、各手段での確認と予め定められたプログラムに従っ
てリニアインダクションモーター、渦電流式制動機、機
械式制動機の制御を行うことを特徴とする回転ドアの駆
動装置である
【0008】
【作用】以下にこの発明の作用を図面に基づいて説明す
る。図1及び図2は、この発明による回転ドアの駆動装
置を回転ドアに着設した一例を示す斜視説明図及び断面
説明図であり、図3は、この発明による回転ドアの駆動
装置の一実施態様を示す斜視説明図である。また図4
は、この発明による回転ドアの駆動装置を構成する帯状
駆動リングの他の形態を示す断面説明図であり、さらに
図5は、帯状駆動リングの表面に永久磁石を配置させた
一例を示す正面説明図である。図6はセンサーの配置箇
所を示す回転ドアの上面説明図であり、図7はこの発明
による回転ドアの駆動装置の制御の一例を示す制御ブロ
ック図である。図1及び図2において、1は回転ドアの
中心に位置する回転軸であり、ここでは立設したシャフ
ト(図示せず)にベアリングを介して回転自在に装着さ
れ、回転軸1に放射状に4枚のドア枠2が配設され、回
転ドア内に4つに区分されたドア枡が形成される。ドア
枠2は所定の矩形枠からなり、枠内にここではガラス3
を嵌め込んである。さらに、各ドア枠2には人が手で押
すための起動バー4が配置してある。回転ドアの天井部
5は4枚のドア枠2の上に固定され、天井部5の上面に
はこの発明による回転ドアの駆動装置10が載置され
る。尚、6は建物の壁などである。
る。図1及び図2は、この発明による回転ドアの駆動装
置を回転ドアに着設した一例を示す斜視説明図及び断面
説明図であり、図3は、この発明による回転ドアの駆動
装置の一実施態様を示す斜視説明図である。また図4
は、この発明による回転ドアの駆動装置を構成する帯状
駆動リングの他の形態を示す断面説明図であり、さらに
図5は、帯状駆動リングの表面に永久磁石を配置させた
一例を示す正面説明図である。図6はセンサーの配置箇
所を示す回転ドアの上面説明図であり、図7はこの発明
による回転ドアの駆動装置の制御の一例を示す制御ブロ
ック図である。図1及び図2において、1は回転ドアの
中心に位置する回転軸であり、ここでは立設したシャフ
ト(図示せず)にベアリングを介して回転自在に装着さ
れ、回転軸1に放射状に4枚のドア枠2が配設され、回
転ドア内に4つに区分されたドア枡が形成される。ドア
枠2は所定の矩形枠からなり、枠内にここではガラス3
を嵌め込んである。さらに、各ドア枠2には人が手で押
すための起動バー4が配置してある。回転ドアの天井部
5は4枚のドア枠2の上に固定され、天井部5の上面に
はこの発明による回転ドアの駆動装置10が載置され
る。尚、6は建物の壁などである。
【0009】図2に示す如く、導電性金属からなる帯状
駆動リング11は、回転ドアの回転軸1の中心と一致す
るように建物の梁や天井などにブラケットなどを介して
吊支してあり、図3に示す如く、回転ドアの天井部5上
に帯状駆動リング11の周方向の所定対向位置には、駆
動用リニアインダクションモータ(以下LIMという)
12、固定側の帯状駆動リング11に制動をかける渦電
流式制動機13、渦電流式制動機13などの制動により
減速された回転ドアを完全に停止させ、またその停止状
態を維持するための機械式制動機14がそれぞれ配置さ
れている。図中15は前記LIM12、渦電流式制動機
13、機械式制動機14などに電力を供給する受電スリ
ップリングである。ここでは、帯状駆動リング11を建
物の梁や天井に設けて、LIM12、渦電流式制動機1
3及び機械式制動機14を回転ドアの天井部5に設けて
いるが、逆に駆動、制動機構を建物の天井に設け帯状駆
動リング11を回転ドアの天井部5に設けた構成となし
ても同様の作用効果が得られる。
駆動リング11は、回転ドアの回転軸1の中心と一致す
るように建物の梁や天井などにブラケットなどを介して
吊支してあり、図3に示す如く、回転ドアの天井部5上
に帯状駆動リング11の周方向の所定対向位置には、駆
動用リニアインダクションモータ(以下LIMという)
12、固定側の帯状駆動リング11に制動をかける渦電
流式制動機13、渦電流式制動機13などの制動により
減速された回転ドアを完全に停止させ、またその停止状
態を維持するための機械式制動機14がそれぞれ配置さ
れている。図中15は前記LIM12、渦電流式制動機
13、機械式制動機14などに電力を供給する受電スリ
ップリングである。ここでは、帯状駆動リング11を建
物の梁や天井に設けて、LIM12、渦電流式制動機1
3及び機械式制動機14を回転ドアの天井部5に設けて
いるが、逆に駆動、制動機構を建物の天井に設け帯状駆
動リング11を回転ドアの天井部5に設けた構成となし
ても同様の作用効果が得られる。
【0010】LIM12は、帯状駆動リング11の周方
向の所定位置(図3では4か所)に配置され、該リング
の形状に沿うような弓形状の磁性板と、該磁性板対向面
にスロットを有する弓形状のステータが、帯状駆動リン
グ11が非接触で通るだけの間隙を確保しながら対向配
置した構成からなる。渦電流式制動機13は、帯状駆動
リング11の周方向の所定位置(図3では2か所)に配
置され、帯状駆動リング11を介して非接触で対向し、
各対向面が異磁極を有する一対の弓形状磁石を対向させ
た構成からなる。機械式制動機14は、帯状駆動リング
11の周方向の所定位置(図3では2か所)に配置さ
れ、帯状駆動リング11を所要部材により機械的に挟み
込んで停止させる構成からなる。
向の所定位置(図3では4か所)に配置され、該リング
の形状に沿うような弓形状の磁性板と、該磁性板対向面
にスロットを有する弓形状のステータが、帯状駆動リン
グ11が非接触で通るだけの間隙を確保しながら対向配
置した構成からなる。渦電流式制動機13は、帯状駆動
リング11の周方向の所定位置(図3では2か所)に配
置され、帯状駆動リング11を介して非接触で対向し、
各対向面が異磁極を有する一対の弓形状磁石を対向させ
た構成からなる。機械式制動機14は、帯状駆動リング
11の周方向の所定位置(図3では2か所)に配置さ
れ、帯状駆動リング11を所要部材により機械的に挟み
込んで停止させる構成からなる。
【0011】帯状駆動リングは、上述した導電性金属か
らなる帯状駆動リングのほかに、図4に示す如く、駆動
リング表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した
導電性金属からなる帯状駆動リングを用いることができ
る。導電性金属からなる帯状駆動リングでは、LIMに
よる駆動がわずかに遅れて帯状駆動リングに伝わるが、
表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した導電性
金属からなる帯状駆動リングを用いると、LIMと該帯
状駆動リングが同期駆動し、LIMがいわゆるリニアシ
ンクロナスモータ(LSM)の働きをするため、より迅
速に帯状駆動リングを駆動させることができる。前記帯
状駆動リングは、例えば、導電性金属からなる帯状駆動
リング11の表面に所要寸法の孔を等間隔にあけて、そ
の孔に同寸法の永久磁石21を嵌着させた構成(図4
a)、帯状駆動リング11の表面に所要形状の凹部を設
けて、該凹部に永久磁石21を嵌着させた構成(図4
b)、また、帯状駆動リング11の片表面あるいは両表
面に所要寸法の永久磁石21を嵌着させた構成(図4
c、図4d)などが好ましい。また、永久磁石はフェラ
イト磁石、Sm−Co系磁石、R−Fe−B系磁石など
の焼結磁石やボンド磁石などの公知の永久磁石を用いる
ことができる。さらに、導電性金属としては、Al、C
uなどが挙げられる。帯状駆動リングの直径、高さ、厚
みなどは、帯状駆動リングを着設する回転ドアの大き
さ、高さ、重量などに応じて適宜選定するとよい。ま
た、表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した導
電性金属からなる帯状駆動リングを用いて、LIMと帯
状駆動リングを同期駆動させる際には、帯状駆動リング
の回転速度を制御するために、LIMの駆動をインバー
タで制御することが好ましい。
らなる帯状駆動リングのほかに、図4に示す如く、駆動
リング表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した
導電性金属からなる帯状駆動リングを用いることができ
る。導電性金属からなる帯状駆動リングでは、LIMに
よる駆動がわずかに遅れて帯状駆動リングに伝わるが、
表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した導電性
金属からなる帯状駆動リングを用いると、LIMと該帯
状駆動リングが同期駆動し、LIMがいわゆるリニアシ
ンクロナスモータ(LSM)の働きをするため、より迅
速に帯状駆動リングを駆動させることができる。前記帯
状駆動リングは、例えば、導電性金属からなる帯状駆動
リング11の表面に所要寸法の孔を等間隔にあけて、そ
の孔に同寸法の永久磁石21を嵌着させた構成(図4
a)、帯状駆動リング11の表面に所要形状の凹部を設
けて、該凹部に永久磁石21を嵌着させた構成(図4
b)、また、帯状駆動リング11の片表面あるいは両表
面に所要寸法の永久磁石21を嵌着させた構成(図4
c、図4d)などが好ましい。また、永久磁石はフェラ
イト磁石、Sm−Co系磁石、R−Fe−B系磁石など
の焼結磁石やボンド磁石などの公知の永久磁石を用いる
ことができる。さらに、導電性金属としては、Al、C
uなどが挙げられる。帯状駆動リングの直径、高さ、厚
みなどは、帯状駆動リングを着設する回転ドアの大き
さ、高さ、重量などに応じて適宜選定するとよい。ま
た、表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を配置した導
電性金属からなる帯状駆動リングを用いて、LIMと帯
状駆動リングを同期駆動させる際には、帯状駆動リング
の回転速度を制御するために、LIMの駆動をインバー
タで制御することが好ましい。
【0012】LIMには、上述の如く、帯状駆動リング
の形状に沿うような弓形状の磁性板と、該磁性板対向面
にスロットを有する弓形状のステータが、帯状駆動リン
グが非接触で通るだけの間隙を確保しながら対向配置す
るLIMなどの、公知のLIMを採用することができ
る。また、図3においてはLIMを4か所配置したが、
LIMの数、配置、形状、構成、出力などは、帯状駆動
リングの直径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高
さ、重量などに応じて選定することが好ましい。さら
に、LIMの逆回転接続により帯状駆動リングの回転に
制動をかけるに際しては、LIMを複数用いる場合、全
部のLIMを逆回転接続させたり、一部のLIMだけを
逆回転接続させたりすることもできる。
の形状に沿うような弓形状の磁性板と、該磁性板対向面
にスロットを有する弓形状のステータが、帯状駆動リン
グが非接触で通るだけの間隙を確保しながら対向配置す
るLIMなどの、公知のLIMを採用することができ
る。また、図3においてはLIMを4か所配置したが、
LIMの数、配置、形状、構成、出力などは、帯状駆動
リングの直径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高
さ、重量などに応じて選定することが好ましい。さら
に、LIMの逆回転接続により帯状駆動リングの回転に
制動をかけるに際しては、LIMを複数用いる場合、全
部のLIMを逆回転接続させたり、一部のLIMだけを
逆回転接続させたりすることもできる。
【0013】渦電流制動機には、上述の如き、帯状駆動
リングを介して非接触で対向し各対向面が異磁極を有す
る一対の弓形状磁石からなる渦電流式制動機を用いた
り、その他公知の渦電流制動機を用いることができる。
前記渦電流制動機に用いる弓形状磁石は、永久磁石であ
っても電磁石であってもよく、また、一対の磁石間のギ
ャップを可変することも有効であり、さらに可変機構に
ボイスコイルモータを用いると、よりすぐれた制動能力
を発揮することができる。図3においては渦電流制動機
を2か所に配置する構成としたが、前記のLIM同様、
その数、配置、形状、構成などは、帯状駆動リングの直
径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高さ、重量、さ
らには、LIMの出力などに応じて選定することが好ま
しい。
リングを介して非接触で対向し各対向面が異磁極を有す
る一対の弓形状磁石からなる渦電流式制動機を用いた
り、その他公知の渦電流制動機を用いることができる。
前記渦電流制動機に用いる弓形状磁石は、永久磁石であ
っても電磁石であってもよく、また、一対の磁石間のギ
ャップを可変することも有効であり、さらに可変機構に
ボイスコイルモータを用いると、よりすぐれた制動能力
を発揮することができる。図3においては渦電流制動機
を2か所に配置する構成としたが、前記のLIM同様、
その数、配置、形状、構成などは、帯状駆動リングの直
径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高さ、重量、さ
らには、LIMの出力などに応じて選定することが好ま
しい。
【0014】機械式制動機は、帯状駆動リングを挟み込
むようにして停止、固定できる構成ものであれば上述し
た以外のもので差し支えなく、また挟み込むための所要
部材としては、一般に車のブレーキ等に用いられるよう
な摺動抵抗体や弾性体などが好ましい。また、機械式制
動機の挟み込みの動作をボイスコイルモータで駆動させ
ることは、帯状駆動リングのより迅速な制動、解放がで
き好ましい。機械式制動機についても、渦電流制動機と
同様に図3では2か所に配置する構成としたが、前記の
LIM同様、その数、配置、形状、構成などは、帯状駆
動リングの直径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高
さ、重量等に応じて選定することが好ましい。
むようにして停止、固定できる構成ものであれば上述し
た以外のもので差し支えなく、また挟み込むための所要
部材としては、一般に車のブレーキ等に用いられるよう
な摺動抵抗体や弾性体などが好ましい。また、機械式制
動機の挟み込みの動作をボイスコイルモータで駆動させ
ることは、帯状駆動リングのより迅速な制動、解放がで
き好ましい。機械式制動機についても、渦電流制動機と
同様に図3では2か所に配置する構成としたが、前記の
LIM同様、その数、配置、形状、構成などは、帯状駆
動リングの直径、高さ、厚みや、回転ドアの大きさ、高
さ、重量等に応じて選定することが好ましい。
【0015】ここで、回転ドアの起動、駆動、制動、停
止の各動作の説明をすると、まず、受電スリップリング
15から供給される電力によってLIM12を起動さ
せ、LIM12の駆動により固定された帯状駆動リング
11回りを一定方向に回転ドアが回転を始める。そし
て、回転ドアの回転速度が早くなるにつれて、渦電流式
制動機13により帯状駆動リング11に渦電流が発生し
て、その渦電流により帯状駆動リング11の回転に制動
がかかり、回転ドアは一定速度で回転を続ける。制動に
際しては、上記渦電流式制動機13の磁石間のギャップ
を狭めたり、渦電流式制動機13の磁石が電磁石の場合
には電気の供給量を増加させ、帯状駆動リング11の渦
電流を増加させて帯状駆動リング11に制動をかけると
ともに、LIM12に供給される電力の接続を逆接続
(逆相)して、一定方向に回転している帯状駆動リング
11を逆方向に回転させる力を与えて帯状駆動リング1
1に制動をかける。さらに完全に停止させるために、受
電スリップリング15から機械式制動機14に電力を供
給して機械式制動機14の所要部材を可動させ、該所要
部材により帯状駆動リング11を挟み込んで、該リング
を完全に停止させることにより、回転ドアが停止する。
止の各動作の説明をすると、まず、受電スリップリング
15から供給される電力によってLIM12を起動さ
せ、LIM12の駆動により固定された帯状駆動リング
11回りを一定方向に回転ドアが回転を始める。そし
て、回転ドアの回転速度が早くなるにつれて、渦電流式
制動機13により帯状駆動リング11に渦電流が発生し
て、その渦電流により帯状駆動リング11の回転に制動
がかかり、回転ドアは一定速度で回転を続ける。制動に
際しては、上記渦電流式制動機13の磁石間のギャップ
を狭めたり、渦電流式制動機13の磁石が電磁石の場合
には電気の供給量を増加させ、帯状駆動リング11の渦
電流を増加させて帯状駆動リング11に制動をかけると
ともに、LIM12に供給される電力の接続を逆接続
(逆相)して、一定方向に回転している帯状駆動リング
11を逆方向に回転させる力を与えて帯状駆動リング1
1に制動をかける。さらに完全に停止させるために、受
電スリップリング15から機械式制動機14に電力を供
給して機械式制動機14の所要部材を可動させ、該所要
部材により帯状駆動リング11を挟み込んで、該リング
を完全に停止させることにより、回転ドアが停止する。
【0016】駆動装置10のこれらの動作を所要部に設
置したセンサーにより、利用者を関知して、定位置、起
動、駆動、排出等の制御検出分割帯方式でもってドアの
駆動、制動の制御を行ない、かつ動力の割合を利用者の
人力対電気的な動力を6〜8対4〜2程度にし、利用者
がより安全かつ自然に回転ドアを利用できるようにす
る。詳述すると、センサーは図6に示す如く、回転ドア
天井部等に発光部と受光部を設けた赤外線光センサーで
あり、接続される制御装置において、S1は回転ドアの
入口近傍及び/又はドア枡内の人の存在の確認を行い、
S2は人がドアに配置された起動バー4を押圧しながら
入口側から移動してきたことの確認を行う、S3は人が
ドアに配置された起動バー4を押圧しながら出口側に移
動してきたことの確認を行う、また、S4は出口近傍及
び/又はドア枡内の人の存在の確認を行うものである。
また、各ドア枠2に設けた起動バー4は人がこれを押圧
するか否か、また押圧後に手を離したことの確認を行う
ための押圧センサー等が設けてあり、さらに各ドア枠2
には円弧状の壁6との間に人又は物が挟まれたことを検
知する圧力センサーが配設してある。S1からS4の各セ
ンサーには赤外線光センサーの他、上記の確認が可能で
あれば公知のいずれのセンサーも採用することができ
る。なお、赤外線光センサーの場合、人と物の違いを判
断できるため、物の存在を確認した場合は起動しないよ
うプログラムすることが可能である。
置したセンサーにより、利用者を関知して、定位置、起
動、駆動、排出等の制御検出分割帯方式でもってドアの
駆動、制動の制御を行ない、かつ動力の割合を利用者の
人力対電気的な動力を6〜8対4〜2程度にし、利用者
がより安全かつ自然に回転ドアを利用できるようにす
る。詳述すると、センサーは図6に示す如く、回転ドア
天井部等に発光部と受光部を設けた赤外線光センサーで
あり、接続される制御装置において、S1は回転ドアの
入口近傍及び/又はドア枡内の人の存在の確認を行い、
S2は人がドアに配置された起動バー4を押圧しながら
入口側から移動してきたことの確認を行う、S3は人が
ドアに配置された起動バー4を押圧しながら出口側に移
動してきたことの確認を行う、また、S4は出口近傍及
び/又はドア枡内の人の存在の確認を行うものである。
また、各ドア枠2に設けた起動バー4は人がこれを押圧
するか否か、また押圧後に手を離したことの確認を行う
ための押圧センサー等が設けてあり、さらに各ドア枠2
には円弧状の壁6との間に人又は物が挟まれたことを検
知する圧力センサーが配設してある。S1からS4の各セ
ンサーには赤外線光センサーの他、上記の確認が可能で
あれば公知のいずれのセンサーも採用することができ
る。なお、赤外線光センサーの場合、人と物の違いを判
断できるため、物の存在を確認した場合は起動しないよ
うプログラムすることが可能である。
【0017】まず駆動装置10は、本来、左右いずれの
回転も自在であるが、ここでは図6で左回りのみで、右
回りは機械的にロックされて回らない構成からなり、ま
た、S1からS4の各センサーの確認信号並びに起動バー
4の押圧信号の入力がない場合は、4枚のドア枠2は図
6のP1からP4のいずれかの位置で停止するよう機械式
制動機14が作動して、回転ドアは停止状態を維持す
る。回転ドアの入口近傍あるいははドア枡内に人が入っ
てきた時、センサーS1が人または物の存在を確認し、
さらに赤外線反射光によって人の存在を確認すると、駆
動装置10のLIM12がスタンバイとなり、人が起動
バー4を押してドア枠2を回そうとすると、LIM12
を起動させて回転ドアを回転させる。ここで起動バー4
を押した後にすぐに離すようなことがあると、回転ドア
はその停止位置を維持する。人が起動バー4を押してド
ア枠2をさらに速く回そうとすると、回転速度が早くな
るにつれて、渦電流式制動機13により帯状駆動リング
11に渦電流が発生して、その渦電流により帯状駆動リ
ング11の回転に制動がかかり、回転ドアは一定速度を
維持しようとする。又、異常な速度上昇を検知した場合
は機械式制動機14が作動して一定速度を維持させる。
回転も自在であるが、ここでは図6で左回りのみで、右
回りは機械的にロックされて回らない構成からなり、ま
た、S1からS4の各センサーの確認信号並びに起動バー
4の押圧信号の入力がない場合は、4枚のドア枠2は図
6のP1からP4のいずれかの位置で停止するよう機械式
制動機14が作動して、回転ドアは停止状態を維持す
る。回転ドアの入口近傍あるいははドア枡内に人が入っ
てきた時、センサーS1が人または物の存在を確認し、
さらに赤外線反射光によって人の存在を確認すると、駆
動装置10のLIM12がスタンバイとなり、人が起動
バー4を押してドア枠2を回そうとすると、LIM12
を起動させて回転ドアを回転させる。ここで起動バー4
を押した後にすぐに離すようなことがあると、回転ドア
はその停止位置を維持する。人が起動バー4を押してド
ア枠2をさらに速く回そうとすると、回転速度が早くな
るにつれて、渦電流式制動機13により帯状駆動リング
11に渦電流が発生して、その渦電流により帯状駆動リ
ング11の回転に制動がかかり、回転ドアは一定速度を
維持しようとする。又、異常な速度上昇を検知した場合
は機械式制動機14が作動して一定速度を維持させる。
【0018】人が起動バー4を押圧しながら入口側から
移動してきたことをセンサーS2が検知し、人が起動バ
ー4を押圧している間回転を続ける。この際、各ドア枠
2に設けた圧力センサーがドア枠2と円弧状の壁6との
間に人又は物が挟まれたことを検知すると直ちにLIM
12を停止して機械式制動機14を作動させ、回転ドア
を停止させる。さらに、センサーS3により人が起動バ
ー4を押圧しながら出口側に移動してきたことの確認を
行い、人が起動バー4から手を離すと渦電流式制動機1
3を作動させて回転ドアの回転を減速し、最初P1の位
置にあったドア枠2をP2からP3の位置まで回転させて
停止させる。但し、センサーS4が出口近傍及び/又は
ドア枡内の人の存在の確認すると、渦電流式制動機13
を作動させて減速し、また、人が転んでいる場合など非
常時には機械式制動機14を作動させ、回転ドアを停止
させる。人が出口側に移動して起動バー4から手を離さ
ない場合もP3の位置で回転ドアを停止させる。ここで
は、図6において手前のP1側から人が入りP2側へ出た
場合を説明したが、P3側から人が入りP4側へ出る場合
も同様であり、さらに、同時に人の出入りがあっても上
述の手順に従って定位置、起動、駆動、排出等の制御検
出分割帯方式でもってドアの駆動、制動の制御を行な
い、かつ動力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6
〜8対4〜2程度にし、利用者がより安全かつ自然に回
転ドアを利用できる。
移動してきたことをセンサーS2が検知し、人が起動バ
ー4を押圧している間回転を続ける。この際、各ドア枠
2に設けた圧力センサーがドア枠2と円弧状の壁6との
間に人又は物が挟まれたことを検知すると直ちにLIM
12を停止して機械式制動機14を作動させ、回転ドア
を停止させる。さらに、センサーS3により人が起動バ
ー4を押圧しながら出口側に移動してきたことの確認を
行い、人が起動バー4から手を離すと渦電流式制動機1
3を作動させて回転ドアの回転を減速し、最初P1の位
置にあったドア枠2をP2からP3の位置まで回転させて
停止させる。但し、センサーS4が出口近傍及び/又は
ドア枡内の人の存在の確認すると、渦電流式制動機13
を作動させて減速し、また、人が転んでいる場合など非
常時には機械式制動機14を作動させ、回転ドアを停止
させる。人が出口側に移動して起動バー4から手を離さ
ない場合もP3の位置で回転ドアを停止させる。ここで
は、図6において手前のP1側から人が入りP2側へ出た
場合を説明したが、P3側から人が入りP4側へ出る場合
も同様であり、さらに、同時に人の出入りがあっても上
述の手順に従って定位置、起動、駆動、排出等の制御検
出分割帯方式でもってドアの駆動、制動の制御を行な
い、かつ動力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6
〜8対4〜2程度にし、利用者がより安全かつ自然に回
転ドアを利用できる。
【0019】
【実施例】直径が2030mm、全高が2147mmか
らなる回転ドア本体の最上部に天井部を設け、直径が1
600mm、円周が5024mm、高さが150mm、
厚みが10mmからなるAl製の帯状駆動リングを建物
天井に着設して回転ドア天井部に対向させて配置した。
回転ドア天井部に駆動用としてLIMを4台、制御用と
して渦電流式制動機を2台、機械式制動機2台を、それ
ぞれ該帯状駆動リングを挟むように配置してある。上記
LIMは、鉄芯寸法が55×36×210mm、体積が
0.4l、ポールピッチが40mmのものを用い、その
特性は、最大電流=3.5A、入力電流=0.35KV
A、力率=1、周波数=50、周期速度=4m/s、負
荷時間率=50%、推力/入力比=57N/kW、推力
/重量比=5N/kg、推力/体積比=50N/L、推
力/面積比=1731N/mmであった。上記構成のド
ア本体の中心軸を、ドアの枠組みへ取付け、さらに各セ
ンサーを配置して、この発明による回転ドアの駆動、制
御装置を取り付けた回転ドアを完成させた。該回転ドア
の駆動、制御装置は、利用者の人力対電気的な動力の割
合を7対3に設定し、定位置、起動、駆動、排出等は制
御検出分割帯方式とし、さらにドアの回転速度は、利用
者の歩く速度に合わせて5〜6rpmに設定した。
らなる回転ドア本体の最上部に天井部を設け、直径が1
600mm、円周が5024mm、高さが150mm、
厚みが10mmからなるAl製の帯状駆動リングを建物
天井に着設して回転ドア天井部に対向させて配置した。
回転ドア天井部に駆動用としてLIMを4台、制御用と
して渦電流式制動機を2台、機械式制動機2台を、それ
ぞれ該帯状駆動リングを挟むように配置してある。上記
LIMは、鉄芯寸法が55×36×210mm、体積が
0.4l、ポールピッチが40mmのものを用い、その
特性は、最大電流=3.5A、入力電流=0.35KV
A、力率=1、周波数=50、周期速度=4m/s、負
荷時間率=50%、推力/入力比=57N/kW、推力
/重量比=5N/kg、推力/体積比=50N/L、推
力/面積比=1731N/mmであった。上記構成のド
ア本体の中心軸を、ドアの枠組みへ取付け、さらに各セ
ンサーを配置して、この発明による回転ドアの駆動、制
御装置を取り付けた回転ドアを完成させた。該回転ドア
の駆動、制御装置は、利用者の人力対電気的な動力の割
合を7対3に設定し、定位置、起動、駆動、排出等は制
御検出分割帯方式とし、さらにドアの回転速度は、利用
者の歩く速度に合わせて5〜6rpmに設定した。
【0020】実際に上記回転ドアを使用し、ただ出入り
するだけでなく、途中でセンサーから手を離したり、歩
く速度に変化をつけたりして、制御回路により十分な安
全を確保できているかを試験したが、トラブルは発生し
なかった。また、強風時の出入りを想定した試験も行な
ったが、強い風の中でも、ドアを軽く押すだけでドアは
スムーズに回転し、また利用後も風圧により回り続ける
ことなくスムーズに停止した。
するだけでなく、途中でセンサーから手を離したり、歩
く速度に変化をつけたりして、制御回路により十分な安
全を確保できているかを試験したが、トラブルは発生し
なかった。また、強風時の出入りを想定した試験も行な
ったが、強い風の中でも、ドアを軽く押すだけでドアは
スムーズに回転し、また利用後も風圧により回り続ける
ことなくスムーズに停止した。
【0021】
【発明の効果】この発明によるこの発明による回転ドア
の駆動装置は、ドアの回転が止まらなくなったり、強風
時などにドアが回転しなくなったりすることがなく、い
かなる場合においてもドアのスムーズな回転、停止を行
なうことができるので、外気の侵入を防止して、屋内の
空調に要する電力消費を低減させることができ、また強
風時などでも軽く押すだけで出入りできることが可能と
なる。また、回転ドアの所要部にセンサーを設置し、定
位置、起動、駆動、排出等の制御検出分割帯方式とし、
駆動、制御などの回路を電気的に制御するとともに、動
力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜
2程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に
回転ドアを利用でき、手動と変わらぬ使い勝手でありな
がら、手動ドアの有するあらゆる問題を解決した回転ド
アを提供することができる。
の駆動装置は、ドアの回転が止まらなくなったり、強風
時などにドアが回転しなくなったりすることがなく、い
かなる場合においてもドアのスムーズな回転、停止を行
なうことができるので、外気の侵入を防止して、屋内の
空調に要する電力消費を低減させることができ、また強
風時などでも軽く押すだけで出入りできることが可能と
なる。また、回転ドアの所要部にセンサーを設置し、定
位置、起動、駆動、排出等の制御検出分割帯方式とし、
駆動、制御などの回路を電気的に制御するとともに、動
力の割合を利用者の人力対電気的な動力を6〜8対4〜
2程度にすることにより、利用者がより安全かつ自然に
回転ドアを利用でき、手動と変わらぬ使い勝手でありな
がら、手動ドアの有するあらゆる問題を解決した回転ド
アを提供することができる。
【図1】この発明による回転ドアの駆動装置を回転ドア
に着設した一例を示す回転ドアの斜視説明図である。
に着設した一例を示す回転ドアの斜視説明図である。
【図2】回転ドアの駆動装置を構成する帯状駆動リング
の配置例を示す回転ドアの説明図である。
の配置例を示す回転ドアの説明図である。
【図3】この発明による回転ドアの駆動装置を示す斜視
説明図である。
説明図である。
【図4】a〜dはそれぞれこの発明による回転ドアの駆
動装置を構成する帯状駆動リングの他の形態を示す断面
説明図である。
動装置を構成する帯状駆動リングの他の形態を示す断面
説明図である。
【図5】帯状駆動リングの表面に永久磁石を配置させた
一例を示す正面説明図である。
一例を示す正面説明図である。
【図6】センサーの配置箇所を示す回転ドアの上面説明
図である。
図である。
【図7】この発明による回転ドアの駆動装置の制御の一
例を示す制御ブロック図である。
例を示す制御ブロック図である。
1 回転軸 2 ドア枠 3 ガラス 4 起動バー 5 天井部 6 壁 10 駆動装置 11 帯状駆動リング 12 LIM 13 渦電流式制動機 14 機械式制動機 15 受電スリップリング 21 永久磁石 S1,S2,S3,S4 センサー
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性金属からなる帯状駆動リングを回
転ドアの上下端の少なくとも一方に着設あるいはこれに
対向する建物側に着設し、該帯状駆動リングを非接触で
介して対向する弓形状の磁性板と該磁性板対向面にスロ
ットを有する弓形状のステータとからなり該帯状駆動リ
ングを駆動させる少なくとも1つのリニアインダクショ
ンモーターと、該帯状駆動リングを介して非接触で対向
し各対向面が異磁極を有する一対の弓形状磁石からなり
該帯状駆動リングを渦電流の作用により制動させる少な
くとも1つの渦電流式制動機と、該帯状駆動リングを所
要部材により機械的に挟み込んで停止させる少なくとも
1つの機械式制動機とからなる駆動、制動機構を、該帯
状駆動リングを着設した回転ドアの上下端あるいは建物
と対向位置にある建物あるいは回転ドアの上下端に配設
したことを特徴とする回転ドアの駆動装置。 - 【請求項2】 表面に所定間隔で所要寸法の永久磁石を
配置した導電性金属からなる帯状駆動リングを用いるこ
とを特徴とする請求項1記載の回転ドアの駆動装置。 - 【請求項3】 回転ドアの入口近傍及び/又はドア枡内
の人の存在の確認を行う手段、人がドアに配置された起
動バーを押圧するか否かの確認を行う手段、人がドアに
配置された起動バーを押圧しながら入口側から移動して
きたことの確認を行う手段、回転ドアと壁との間に人又
は物が挟まれたことを検知する手段、人がドアに配置さ
れた起動バーを押圧しながら出口側に移動してきたこと
の確認を行う手段、人がドアに配置された起動バーから
手を離したことの確認を行う手段、回転ドアの出口近傍
及び/又はドア枡内の人の存在の確認を行う手段の各手
段を有し、各手段での確認と予め定められたプログラム
に従ってリニアインダクションモーター、渦電流式制動
機、機械式制動機の制御を行うことを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の回転ドアの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177460A JPH0711838A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転ドアの駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177460A JPH0711838A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転ドアの駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711838A true JPH0711838A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16031326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5177460A Pending JPH0711838A (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 回転ドアの駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711838A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100433615B1 (ko) * | 2000-12-22 | 2004-05-31 | 가부시키카이샤 나브코 | 회전도어 |
JP2010275733A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Sanwa Shutter Corp | セミオート回転ドアにおける駆動装置 |
EP2754823A3 (de) * | 2013-01-14 | 2017-07-05 | dormakaba Deutschland GmbH | Verfahren zur Anordnung einer Antriebseinheit an einem Deckenelement einer Karusselltür |
EP2754826A3 (de) * | 2013-01-14 | 2017-07-05 | dormakaba Deutschland GmbH | Antriebseinheit für eine Karusselltür in einer flachen, scheibenförmigen Bauform |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP5177460A patent/JPH0711838A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100433615B1 (ko) * | 2000-12-22 | 2004-05-31 | 가부시키카이샤 나브코 | 회전도어 |
JP2010275733A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Sanwa Shutter Corp | セミオート回転ドアにおける駆動装置 |
EP2754823A3 (de) * | 2013-01-14 | 2017-07-05 | dormakaba Deutschland GmbH | Verfahren zur Anordnung einer Antriebseinheit an einem Deckenelement einer Karusselltür |
EP2754826A3 (de) * | 2013-01-14 | 2017-07-05 | dormakaba Deutschland GmbH | Antriebseinheit für eine Karusselltür in einer flachen, scheibenförmigen Bauform |
US10148144B2 (en) | 2013-01-14 | 2018-12-04 | Dormakaba Deutschland Gmbh | Low-profile, disk-shaped drive unit for a revolving door |
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