JPH07114733A - 光ディスク及びその記録方法 - Google Patents
光ディスク及びその記録方法Info
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- JPH07114733A JPH07114733A JP5301861A JP30186193A JPH07114733A JP H07114733 A JPH07114733 A JP H07114733A JP 5301861 A JP5301861 A JP 5301861A JP 30186193 A JP30186193 A JP 30186193A JP H07114733 A JPH07114733 A JP H07114733A
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- JP
- Japan
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- recording
- optical disc
- servo
- area
- track
- Prior art date
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2407—Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24073—Tracks
- G11B7/24079—Width or depth
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/007—Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
- G11B7/00745—Sectoring or header formats within a track
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0938—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following servo format, e.g. guide tracks, pilot signals
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- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0901—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Software Systems (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サンプルドサーボトラッキング方法を用いた
MCAV又はMCLV方式光ディスクのゾーン間にある
境界領域において、トラックピッチを拡大することによ
って、サーボエリアのウォブルピットへの不要な干渉が
無く、安定なトラッキングサーボが可能となる高密度化
された高い記録容量の光ディスクを提供することにあ
る。 【構成】 同期信号を含む情報信号を担持した複数の同
心円状又は渦巻状の記録トラックからなる環状の記録領
域が、環状の境界領域によって、複数のゾーンに分割さ
れた光ディスクにおいて、記録トラックがサーボエリア
及びデータエリアからなる複数のセクターからなり、ゾ
ーン内ではサーボエリアが半径方向の同一直線上に位置
すると共に、境界領域のトラックピッチがゾーン内のト
ラックピッチよりも大である。
MCAV又はMCLV方式光ディスクのゾーン間にある
境界領域において、トラックピッチを拡大することによ
って、サーボエリアのウォブルピットへの不要な干渉が
無く、安定なトラッキングサーボが可能となる高密度化
された高い記録容量の光ディスクを提供することにあ
る。 【構成】 同期信号を含む情報信号を担持した複数の同
心円状又は渦巻状の記録トラックからなる環状の記録領
域が、環状の境界領域によって、複数のゾーンに分割さ
れた光ディスクにおいて、記録トラックがサーボエリア
及びデータエリアからなる複数のセクターからなり、ゾ
ーン内ではサーボエリアが半径方向の同一直線上に位置
すると共に、境界領域のトラックピッチがゾーン内のト
ラックピッチよりも大である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク及びその記
録方法に関し、特に同期信号を含む情報信号を同心円状
又は渦巻状の記録トラックに沿って記録するいわゆるM
CAV又はMCLV方式の光ディスク及びその記録方法
に関する。
録方法に関し、特に同期信号を含む情報信号を同心円状
又は渦巻状の記録トラックに沿って記録するいわゆるM
CAV又はMCLV方式の光ディスク及びその記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク媒体にデータを記録再生する
記録フォーマット方式として、CAV(Constant Angul
ar Velocity),CLV(Constant Linear Velocit
y),MCAV(Modified CAV),MCLV(Modified C
LV)といった方式が知られている。CAV方式光ディス
クのフォーマットでは、図1に示すようにトラック10
に沿って記録するアドレスエリア11とデータエリア1
2が光ディスク1の半径方向(破線)に整列して放射状
に配置されている。図2(a)及び(b)に示すように光ディ
スク回転数、データレートが全周に亘って一定であるた
め、図2(c)に示すように、外周へ行くほど記録ピット
長が長くなり、記録密度が低下する。
記録フォーマット方式として、CAV(Constant Angul
ar Velocity),CLV(Constant Linear Velocit
y),MCAV(Modified CAV),MCLV(Modified C
LV)といった方式が知られている。CAV方式光ディス
クのフォーマットでは、図1に示すようにトラック10
に沿って記録するアドレスエリア11とデータエリア1
2が光ディスク1の半径方向(破線)に整列して放射状
に配置されている。図2(a)及び(b)に示すように光ディ
スク回転数、データレートが全周に亘って一定であるた
め、図2(c)に示すように、外周へ行くほど記録ピット
長が長くなり、記録密度が低下する。
【0003】CLV方式光ディスクのフォーマットでは
図3に示すようにアドレスエリア11とデータエリア1
2が半径方向に整列することなく配置されている。各ト
ラックにおいて線速度一定とするために、図4(a)及び
(b)に示す如く、記録するその半径位置に反比例して光
ディスク回転数を減少させ、データレートを一定とす
る。これにより図4(c)に示すように記録ピット長が全
周で一定になる。したがって、CAV方式よりもCLV
方式のほうが光ディスクの記録容量が大きい。
図3に示すようにアドレスエリア11とデータエリア1
2が半径方向に整列することなく配置されている。各ト
ラックにおいて線速度一定とするために、図4(a)及び
(b)に示す如く、記録するその半径位置に反比例して光
ディスク回転数を減少させ、データレートを一定とす
る。これにより図4(c)に示すように記録ピット長が全
周で一定になる。したがって、CAV方式よりもCLV
方式のほうが光ディスクの記録容量が大きい。
【0004】CAV及びCLV方式を改良したMCAV
及びMCLV方式では、図5に示すように光ディスクの
環状の記録領域20を半径方向に複数のゾーン21に分
割し、各領域において外周へ行くほど記録ピット長が長
くなるように記録されている。両者ともゾーン内ではア
ドレスエリア11とデータエリア12が半径方向に整列
する。
及びMCLV方式では、図5に示すように光ディスクの
環状の記録領域20を半径方向に複数のゾーン21に分
割し、各領域において外周へ行くほど記録ピット長が長
くなるように記録されている。両者ともゾーン内ではア
ドレスエリア11とデータエリア12が半径方向に整列
する。
【0005】MCAV方式では、図6(a)に示すように
光ディスク回転数が一定に保たれ、ゾーンのデータレー
トを外周へいくほどCAV方式よりも段々と高くするこ
とにより(図6(b))、各ゾーン内の記録ピット長をC
AV方式の場合よりも短く略一定範囲に保つことができ
る(図6(c))。また、MCLV方式では、図7(a)に示
すように、ゾーン毎で一定の光ディスク回転数を外周へ
いくほど段々と低くして、全周でデータレートを一定と
するので(図7(b))、記録ピット長がCAV方式より
も短く略一定に保たれる(図7(c))。よって、両者と
もCAV方式よりも光ディスクの記録容量が大きくな
る。MCAVおよびMCLV方式は、光ディスク表面積
の利用効率を高めている。
光ディスク回転数が一定に保たれ、ゾーンのデータレー
トを外周へいくほどCAV方式よりも段々と高くするこ
とにより(図6(b))、各ゾーン内の記録ピット長をC
AV方式の場合よりも短く略一定範囲に保つことができ
る(図6(c))。また、MCLV方式では、図7(a)に示
すように、ゾーン毎で一定の光ディスク回転数を外周へ
いくほど段々と低くして、全周でデータレートを一定と
するので(図7(b))、記録ピット長がCAV方式より
も短く略一定に保たれる(図7(c))。よって、両者と
もCAV方式よりも光ディスクの記録容量が大きくな
る。MCAVおよびMCLV方式は、光ディスク表面積
の利用効率を高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクの更なる記録密度の増大が要望されている。本発明
の目的は、サンプルサーボトラッキング方法(Sampled S
ervo TrackingMethod)を用いたMCAV又はMCLV方
式光ディスクのゾーン間にある境界領域において、トラ
ックピッチを拡大することによって、サーボエリアのウ
ォブルピットへの不要な干渉が無く、安定なトラッキン
グサーボが可能となる光ディスクを提供することにあ
る。
スクの更なる記録密度の増大が要望されている。本発明
の目的は、サンプルサーボトラッキング方法(Sampled S
ervo TrackingMethod)を用いたMCAV又はMCLV方
式光ディスクのゾーン間にある境界領域において、トラ
ックピッチを拡大することによって、サーボエリアのウ
ォブルピットへの不要な干渉が無く、安定なトラッキン
グサーボが可能となる光ディスクを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、サーボエリアを作る
原盤記録装置の光ヘッド送り駆動系を広帯域として、境
界領域の形成において、光カッティング装置の光ヘッド
の送り速度を一定時間の間上げ、そのトラックピッチを
拡げて情報を記録する記録方法を提供することにある。
原盤記録装置の光ヘッド送り駆動系を広帯域として、境
界領域の形成において、光カッティング装置の光ヘッド
の送り速度を一定時間の間上げ、そのトラックピッチを
拡げて情報を記録する記録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
同期信号を含む情報信号を担持した複数の同心円状又は
渦巻状の記録トラックからなる環状の記録領域が、環状
の境界領域によって、複数のゾーンに分割された光ディ
スクであって、前記記録トラックがサーボエリア及びデ
ータエリアからなる複数のセクターからなり、前記ゾー
ン内では前記サーボエリアが半径方向の同一直線上に位
置すると共に、前記境界領域のトラックピッチが前記ゾ
ーン内のトラックピッチよりも大であることを特徴とす
る。
同期信号を含む情報信号を担持した複数の同心円状又は
渦巻状の記録トラックからなる環状の記録領域が、環状
の境界領域によって、複数のゾーンに分割された光ディ
スクであって、前記記録トラックがサーボエリア及びデ
ータエリアからなる複数のセクターからなり、前記ゾー
ン内では前記サーボエリアが半径方向の同一直線上に位
置すると共に、前記境界領域のトラックピッチが前記ゾ
ーン内のトラックピッチよりも大であることを特徴とす
る。
【0009】本発明の光ディスク記録方法は、同期信号
を含む情報信号を担持した渦巻状の記録トラックからな
る環状の記録領域として記録する光ディスクの記録方法
であって、光ディスク原盤をその所定の半径位置範囲に
対応する一定の回転角速度に保持しつつ、前記情報信号
に対応する光ビームスポットを前記半径方向に第1送り
速度で移動せしめ前記情報信号を記録したゾーンと、前
記ゾーンの後に続けて形成され、前記光ビームスポット
を前記半径方向に前記第1送り速度より大なる第2送り
速度で移動せしめ前記情報信号を記録した環状の境界領
域と、を交互に形成して前記記録領域が形成されること
を特徴とする。
を含む情報信号を担持した渦巻状の記録トラックからな
る環状の記録領域として記録する光ディスクの記録方法
であって、光ディスク原盤をその所定の半径位置範囲に
対応する一定の回転角速度に保持しつつ、前記情報信号
に対応する光ビームスポットを前記半径方向に第1送り
速度で移動せしめ前記情報信号を記録したゾーンと、前
記ゾーンの後に続けて形成され、前記光ビームスポット
を前記半径方向に前記第1送り速度より大なる第2送り
速度で移動せしめ前記情報信号を記録した環状の境界領
域と、を交互に形成して前記記録領域が形成されること
を特徴とする。
【0010】即ち、本発明の光ディスク記録方法は、光
ディスク原盤を半径方向に複数のゾーンに分割して記録
を行なう光ディスク記録方法であって、ゾーン内部では
サーボエリアが半径方向に整列し、境界領域ではサーボ
エリアが半径方向に整列せず、かつゾーン内部よりも広
いトラックピッチにて記録が行なわれる。
ディスク原盤を半径方向に複数のゾーンに分割して記録
を行なう光ディスク記録方法であって、ゾーン内部では
サーボエリアが半径方向に整列し、境界領域ではサーボ
エリアが半径方向に整列せず、かつゾーン内部よりも広
いトラックピッチにて記録が行なわれる。
【0011】
【作用】本発明によれば、ゾーンにおけるトラックピッ
チ減少による高密度化を維持し従来の光ディスクよりも
高い記録容量が得られる。
チ減少による高密度化を維持し従来の光ディスクよりも
高い記録容量が得られる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明による実施例を図面を参照し
つつ説明する。図8に示すように、本実施例の光ディス
クは、同期信号を含む情報信号を担持した渦巻状(又は
複数の同心円状)の記録トラック10からなる環状の記
録領域20が、環状の境界領域33によって、複数のゾ
ーン21に分割された光ディスクである。サンプルサー
ボトラッキング方式の記録トラック10は各々がサーボ
エリア31a及びデータエリア31bからなる複数のセ
クター35からなる。各ゾーン21内ではサーボエリア
31aが半径方向の同一直線上に位置するように記録さ
れる。
つつ説明する。図8に示すように、本実施例の光ディス
クは、同期信号を含む情報信号を担持した渦巻状(又は
複数の同心円状)の記録トラック10からなる環状の記
録領域20が、環状の境界領域33によって、複数のゾ
ーン21に分割された光ディスクである。サンプルサー
ボトラッキング方式の記録トラック10は各々がサーボ
エリア31a及びデータエリア31bからなる複数のセ
クター35からなる。各ゾーン21内ではサーボエリア
31aが半径方向の同一直線上に位置するように記録さ
れる。
【0013】本発明においては、境界領域33のトラッ
クピッチd1がゾーン21内のトラックピッチd2より
も大となるように記録される。図8では境界領域33が
1トラックだけの場合を示したが、図9に示すように、
境界領域33に複数のトラック10を設けてもよい。境
界領域33の渦巻状の記録トラックのトラックピッチ
は、内周側のゾーンの外周トラックから、外周側のゾー
ンの内側トラックまでは、徐々に拡大して徐々に減少す
る。また、複数の同心円状の記録トラックからなる場
合、内周側のゾーンの外周トラックと、外周側のゾーン
の内側トラックとの間に記録トラックを設けずに拡大ト
ラックピッチd1のみを設けてもよい。
クピッチd1がゾーン21内のトラックピッチd2より
も大となるように記録される。図8では境界領域33が
1トラックだけの場合を示したが、図9に示すように、
境界領域33に複数のトラック10を設けてもよい。境
界領域33の渦巻状の記録トラックのトラックピッチ
は、内周側のゾーンの外周トラックから、外周側のゾー
ンの内側トラックまでは、徐々に拡大して徐々に減少す
る。また、複数の同心円状の記録トラックからなる場
合、内周側のゾーンの外周トラックと、外周側のゾーン
の内側トラックとの間に記録トラックを設けずに拡大ト
ラックピッチd1のみを設けてもよい。
【0014】光ディスク原盤内周から記録する場合は、
当該境界領域の内周側のゾーンにおける外側の記録ピッ
ト長から、外周側のゾーンにおける内側の記録ピット長
まで、境界領域の記録ピット長を徐々に減少させる。図
8及び9に示す境界領域33におけるトラックピッチd
1を拡大することによって、隣接トラックからの干渉を
低減することができる。これにより、サンプルサーボト
ラッキング方式の場合、サーボエリア31aのウォブル
ピット対がトラック方向にシフトし半径方向に整列して
いない場合(例えば、後述の狭トラックピッチ記録再生
方式)でも、ウォブルピットに不要な干渉は無く、安定
なトラッキングサーボが可能となる。
当該境界領域の内周側のゾーンにおける外側の記録ピッ
ト長から、外周側のゾーンにおける内側の記録ピット長
まで、境界領域の記録ピット長を徐々に減少させる。図
8及び9に示す境界領域33におけるトラックピッチd
1を拡大することによって、隣接トラックからの干渉を
低減することができる。これにより、サンプルサーボト
ラッキング方式の場合、サーボエリア31aのウォブル
ピット対がトラック方向にシフトし半径方向に整列して
いない場合(例えば、後述の狭トラックピッチ記録再生
方式)でも、ウォブルピットに不要な干渉は無く、安定
なトラッキングサーボが可能となる。
【0015】図10に示すように、一般にサンプルサー
ボトラッキング方式のサーボエリア31aは、データエ
リア31bとは別に予め原盤記録装置によって記録され
る。すなわち、サンプルサーボトラッキング方式は、ト
ラック方向に一定間隔をおいてトラック中心を挾んでず
れて配置された一対のウォブルピット50の当該ずれを
検出してトラッキングエラー信号を生成する方法であ
る。そのセクターフォーマットは、例えば18バイトか
らなるセグメントを43個並べて1セクターとし、各セ
グメントはその先頭にウォブルピット50、続いて鏡面
51及びクロックピット52がプリフォーマットされた
サーボエリア31aを有する。ウォブルピット50がト
ラッキングサーボに、鏡面部51がフォーカスサーボ
に、クロックピット52がPLLに利用される。
ボトラッキング方式のサーボエリア31aは、データエ
リア31bとは別に予め原盤記録装置によって記録され
る。すなわち、サンプルサーボトラッキング方式は、ト
ラック方向に一定間隔をおいてトラック中心を挾んでず
れて配置された一対のウォブルピット50の当該ずれを
検出してトラッキングエラー信号を生成する方法であ
る。そのセクターフォーマットは、例えば18バイトか
らなるセグメントを43個並べて1セクターとし、各セ
グメントはその先頭にウォブルピット50、続いて鏡面
51及びクロックピット52がプリフォーマットされた
サーボエリア31aを有する。ウォブルピット50がト
ラッキングサーボに、鏡面部51がフォーカスサーボ
に、クロックピット52がPLLに利用される。
【0016】サンプルサーボトラッキング方式の光ディ
スクでは、記録密度を高めるために、トラックピッチを
狭くして記録を行ういわゆる狭トラックピッチ記録再生
方式(以下、狭トラック方式という)が提案され、光デ
ィスク原盤のトラック密度を高めて記録容量を増加する
ことができる。この狭トラック方式は、例えば図11に
示すように、奇数トラックと偶数トラックで一対のウォ
ブルピット50のトラック方向の配置をずらし、奇数又
は偶数のいずれのトラックのウォブルピット対も隣接部
分が無記録の鏡面部51として、トラックピッチdを狭
めてもウォブルピットに対する不要な干渉は生じないよ
うになしている。この狭トラック方式の場合、光ディス
ク原盤全面に亘ってサーボエリア31aが半径方向に整
列するCAV方式である必要があるので、記録容量の拡
大には限界がある。また、この狭トラック方式と境界領
域でサーボエリアが整列しない記録フォーマットとは、
併用することはできないと考えられる。
スクでは、記録密度を高めるために、トラックピッチを
狭くして記録を行ういわゆる狭トラックピッチ記録再生
方式(以下、狭トラック方式という)が提案され、光デ
ィスク原盤のトラック密度を高めて記録容量を増加する
ことができる。この狭トラック方式は、例えば図11に
示すように、奇数トラックと偶数トラックで一対のウォ
ブルピット50のトラック方向の配置をずらし、奇数又
は偶数のいずれのトラックのウォブルピット対も隣接部
分が無記録の鏡面部51として、トラックピッチdを狭
めてもウォブルピットに対する不要な干渉は生じないよ
うになしている。この狭トラック方式の場合、光ディス
ク原盤全面に亘ってサーボエリア31aが半径方向に整
列するCAV方式である必要があるので、記録容量の拡
大には限界がある。また、この狭トラック方式と境界領
域でサーボエリアが整列しない記録フォーマットとは、
併用することはできないと考えられる。
【0017】しかしながら、本発明によれば、上述の如
くMCAV又はMCLV方式において、境界領域におけ
るトラックピッチを拡大することによって、サーボエリ
アが整列していなくとも、その隣接するウォブルピット
への不要な干渉が無く、安定なトラッキングサーボが可
能となる。なお、ウォブルピット50の対は、トラック
方向にずれて配置されている場合に限らない。図12に
示すように、隣接トラックのウォブルピット50を一部
重ねて二重に記録してもよい。
くMCAV又はMCLV方式において、境界領域におけ
るトラックピッチを拡大することによって、サーボエリ
アが整列していなくとも、その隣接するウォブルピット
への不要な干渉が無く、安定なトラッキングサーボが可
能となる。なお、ウォブルピット50の対は、トラック
方向にずれて配置されている場合に限らない。図12に
示すように、隣接トラックのウォブルピット50を一部
重ねて二重に記録してもよい。
【0018】具体的に、本実施例の光ディスク原盤のプ
リフォーマット部分、すなわちサーボエリアの記録は、
これに限定される訳ではないが、例えば図13に示すよ
うな3ビーム方式の原盤記録装置によって行われる。ま
ず、表面にフォトレジスト等の光感応材料が塗布されて
いる光ディスク原盤60が、ターンテーブル61上に置
かれ、ターンテーブル61をスピンドルモータ62で回
転させる。スピンドルモータ62の回転はスピンドルサ
ーボ回路63によって制御される。
リフォーマット部分、すなわちサーボエリアの記録は、
これに限定される訳ではないが、例えば図13に示すよ
うな3ビーム方式の原盤記録装置によって行われる。ま
ず、表面にフォトレジスト等の光感応材料が塗布されて
いる光ディスク原盤60が、ターンテーブル61上に置
かれ、ターンテーブル61をスピンドルモータ62で回
転させる。スピンドルモータ62の回転はスピンドルサ
ーボ回路63によって制御される。
【0019】この光ディスク原盤60の回転はスピンド
ルモータ62からロータリーエンコーダ64によって検
出され、これからの回転信号はスピンドルサーボ回路6
3へ供給される。スピンドルサーボ回路63は、サーボ
制御回路120から供給される基準信号と、この回転信
号とを周波数・位相比較することによって、回転制御信
号を生成し、これによりスピンドルモータ62の回転を
制御している。また、ロータリーエンコーダ64はスピ
ンドルモータ62の回転を示す回転信号をサーボ制御回
路120にも供給している。
ルモータ62からロータリーエンコーダ64によって検
出され、これからの回転信号はスピンドルサーボ回路6
3へ供給される。スピンドルサーボ回路63は、サーボ
制御回路120から供給される基準信号と、この回転信
号とを周波数・位相比較することによって、回転制御信
号を生成し、これによりスピンドルモータ62の回転を
制御している。また、ロータリーエンコーダ64はスピ
ンドルモータ62の回転を示す回転信号をサーボ制御回
路120にも供給している。
【0020】一方、3ビーム発生手段において、記録用
レーザ80から出射された光ビームは、ビームスプリッ
タ81aに入射し反射光及び透過光に分割され、透過光
ビームがAO変調器82aを介して可動ミラー83aへ
向い、反射光ビームはビームスプリッタ81bへ向う。
ビームスプリッタ81bへの入射光ビームは反射光及び
透過光に分割され、透過光ビームが固定ミラー81cへ
入射し、反射光ビームはAO変調器82bを介して固定
ハーフミラー84に入射して透過する。固定ミラー81
cで反射された光ビームはAO変調器82cを介して可
動ミラー83bへ向う。
レーザ80から出射された光ビームは、ビームスプリッ
タ81aに入射し反射光及び透過光に分割され、透過光
ビームがAO変調器82aを介して可動ミラー83aへ
向い、反射光ビームはビームスプリッタ81bへ向う。
ビームスプリッタ81bへの入射光ビームは反射光及び
透過光に分割され、透過光ビームが固定ミラー81cへ
入射し、反射光ビームはAO変調器82bを介して固定
ハーフミラー84に入射して透過する。固定ミラー81
cで反射された光ビームはAO変調器82cを介して可
動ミラー83bへ向う。
【0021】変調器100a及び100cからAO変調
器82a及び82cへはウォブルピット用の所定信号
が、変調器100bからAO変調器82bへはクロック
ピット用の所定信号がそれぞれ供給されるので、それぞ
れの光ビームは、対応するAO変換器によって所定信号
に応じた通過/非通過状態に変換され、図面上から順
に、ウォブルピット用、クロックピット用及びウォブル
ピット用の光ビームとなる。
器82a及び82cへはウォブルピット用の所定信号
が、変調器100bからAO変調器82bへはクロック
ピット用の所定信号がそれぞれ供給されるので、それぞ
れの光ビームは、対応するAO変換器によって所定信号
に応じた通過/非通過状態に変換され、図面上から順
に、ウォブルピット用、クロックピット用及びウォブル
ピット用の光ビームとなる。
【0022】可動ミラー83a及び83bが位置制御回
路110からの信号に応じてクロックピット用光ビーム
の光軸に平行に移動するので、可動ミラー83a及び8
3bと固定ハーフミラー84とが協働して、両側のウォ
ブルピット用の2つの光ビームをクロックピット用光ビ
ームに略平行に隣接させ、それら光ビームの間隔は可変
となる。これら略平行な3ビームは、光ビームエキスパ
ンダ90によって光ビーム径が拡大され、光ヘッド70
における偏向ミラー91及び対物レンズ95を経て、回
転する光ディスク原盤60上のフォトレジスト層へ照射
される。
路110からの信号に応じてクロックピット用光ビーム
の光軸に平行に移動するので、可動ミラー83a及び8
3bと固定ハーフミラー84とが協働して、両側のウォ
ブルピット用の2つの光ビームをクロックピット用光ビ
ームに略平行に隣接させ、それら光ビームの間隔は可変
となる。これら略平行な3ビームは、光ビームエキスパ
ンダ90によって光ビーム径が拡大され、光ヘッド70
における偏向ミラー91及び対物レンズ95を経て、回
転する光ディスク原盤60上のフォトレジスト層へ照射
される。
【0023】照射された3光ビームは光ディスク原盤6
0のフォトレジスト層で反射され、光ヘッド70を介し
て反射光がビームスプリッタ86を介してCCDカメラ
等の撮像装置を含む位置検出装置85に供給される。位
置検出装置85においてクロックピット及びウォブルピ
ット用の光ビームの相対的照射位置が検出され、位置信
号が位置制御回路110へ発せられる。すなわち、撮像
面において戻り光ビームの各々のスポットの間に存在す
る水平走査線の本数を検出することで、3ビームの相対
位置の検出がなされる。位置制御回路110は、位置信
号に応じてウォブルピット用の光ビーム及び中央のクロ
ックピット用の光ビームの間の距離が、例えば1/4ト
ラックピッチとなるように、位置信号が正しい相対的照
射位置を示す基準値と比較され、その誤差信号が照射制
御信号として可動ミラー駆動回路へ供給される。このよ
うに記録を行う際に初期設定がなされ、この可動ミラー
駆動回路は、照射制御信号に応じて可動ミラー83a及
び83bをそれぞれ平行に駆動し、ウォブルピット用光
ビームのスポットが光ディスク原盤半径方向に偏倚する
ように光ビームの相対的照射位置の制御をなす。
0のフォトレジスト層で反射され、光ヘッド70を介し
て反射光がビームスプリッタ86を介してCCDカメラ
等の撮像装置を含む位置検出装置85に供給される。位
置検出装置85においてクロックピット及びウォブルピ
ット用の光ビームの相対的照射位置が検出され、位置信
号が位置制御回路110へ発せられる。すなわち、撮像
面において戻り光ビームの各々のスポットの間に存在す
る水平走査線の本数を検出することで、3ビームの相対
位置の検出がなされる。位置制御回路110は、位置信
号に応じてウォブルピット用の光ビーム及び中央のクロ
ックピット用の光ビームの間の距離が、例えば1/4ト
ラックピッチとなるように、位置信号が正しい相対的照
射位置を示す基準値と比較され、その誤差信号が照射制
御信号として可動ミラー駆動回路へ供給される。このよ
うに記録を行う際に初期設定がなされ、この可動ミラー
駆動回路は、照射制御信号に応じて可動ミラー83a及
び83bをそれぞれ平行に駆動し、ウォブルピット用光
ビームのスポットが光ディスク原盤半径方向に偏倚する
ように光ビームの相対的照射位置の制御をなす。
【0024】光ディスク原盤60上に可変ピッチでトラ
ックを形成するために、光ヘッド70の対物レンズ95
は広帯域のヘッド送り駆動系により光ディスク原盤60
の半径方向に移動自在に支持されている。このヘッド送
り駆動系は、光ヘッド70を支持するキャリッジ102
と、このキャリッジに嵌合し光ディスク原盤60の半径
方向に伸張するネジを回転せしめ光ヘッド70の移動の
粗調をなすキャリッジモータ103と、その微調をなす
アクチュエータ104と、これら駆動及び回転を制御す
る送りサーボ回路105とからなる。光ヘッド送り駆動
系の広帯域な特性は、アクチュエータ104、例えば、
特開平第3−150740号開示の平行板バネによって
構成された2軸アクチュエータの駆動及びキャリッジモ
ータの回転駆動、並びにそれらの送りサーボ制御により
達成される。
ックを形成するために、光ヘッド70の対物レンズ95
は広帯域のヘッド送り駆動系により光ディスク原盤60
の半径方向に移動自在に支持されている。このヘッド送
り駆動系は、光ヘッド70を支持するキャリッジ102
と、このキャリッジに嵌合し光ディスク原盤60の半径
方向に伸張するネジを回転せしめ光ヘッド70の移動の
粗調をなすキャリッジモータ103と、その微調をなす
アクチュエータ104と、これら駆動及び回転を制御す
る送りサーボ回路105とからなる。光ヘッド送り駆動
系の広帯域な特性は、アクチュエータ104、例えば、
特開平第3−150740号開示の平行板バネによって
構成された2軸アクチュエータの駆動及びキャリッジモ
ータの回転駆動、並びにそれらの送りサーボ制御により
達成される。
【0025】なお、原盤記録装置はフォーカスサーボ系
300をも備えており、これはレーザ光ビームを反射ミ
ラー等の光学系によって記録用光ビームに合流させた
後、光ディスク原盤60上に照射して、原盤からの反射
光を対物レンズを通して再度反射ミラー等の光学系によ
り非点収差光学系及び4分割光ディテクタへ導き、ディ
テクタからのフォーカスエラー信号に応じて、対物レン
ズ95のアクチュエータコイルを光ディスク原盤60の
主面に対して垂直方向に位置調節、すなわちフォーカス
サーボをなす。
300をも備えており、これはレーザ光ビームを反射ミ
ラー等の光学系によって記録用光ビームに合流させた
後、光ディスク原盤60上に照射して、原盤からの反射
光を対物レンズを通して再度反射ミラー等の光学系によ
り非点収差光学系及び4分割光ディテクタへ導き、ディ
テクタからのフォーカスエラー信号に応じて、対物レン
ズ95のアクチュエータコイルを光ディスク原盤60の
主面に対して垂直方向に位置調節、すなわちフォーカス
サーボをなす。
【0026】光ディスク原盤半径方向において可動な対
物レンズ95の位置計測を行なうために、光ヘッド筐体
に取り付けられた平面ミラー202と協働する固定され
たレーザ測長器201が用いられ、これから送りサーボ
制御に必要な光ヘッド70の基準位置からの距離情報が
得られる。レーザ測長器201は、平面ミラー202か
らのパルス反射光ビームにより高分解能で平面ミラー2
02の位置及び速度を計測する。レーザ測長器201は
ヘッド位置信号を送りサーボ回路105及びサーボ制御
回路120へ供給する。
物レンズ95の位置計測を行なうために、光ヘッド筐体
に取り付けられた平面ミラー202と協働する固定され
たレーザ測長器201が用いられ、これから送りサーボ
制御に必要な光ヘッド70の基準位置からの距離情報が
得られる。レーザ測長器201は、平面ミラー202か
らのパルス反射光ビームにより高分解能で平面ミラー2
02の位置及び速度を計測する。レーザ測長器201は
ヘッド位置信号を送りサーボ回路105及びサーボ制御
回路120へ供給する。
【0027】このヘッド位置信号は、キャリッジモータ
103と、アクチュエータ104とにフィードバックさ
れる。すなわち、粗調を担うキャリッジモータ103に
は、ローパスフィルタによってヘッド位置信号の低周波
成分のみがイコライザ及びモータドライバを介してフィ
ードバックされ、主として微調を担うアクチュエータ1
04には、ヘッド位置信号がそのままイコライザ及びア
クチュエータドライバを介してフィードバックされる。
これにより光ヘッド送り駆動系の広帯域な特性は、達成
される。このように、送りサーボ回路105の出力によ
りキャリッジモータ103の回転が制御されて、記録用
レーザに対する光ヘッドの半径方向の移動の制御がなさ
れる。
103と、アクチュエータ104とにフィードバックさ
れる。すなわち、粗調を担うキャリッジモータ103に
は、ローパスフィルタによってヘッド位置信号の低周波
成分のみがイコライザ及びモータドライバを介してフィ
ードバックされ、主として微調を担うアクチュエータ1
04には、ヘッド位置信号がそのままイコライザ及びア
クチュエータドライバを介してフィードバックされる。
これにより光ヘッド送り駆動系の広帯域な特性は、達成
される。このように、送りサーボ回路105の出力によ
りキャリッジモータ103の回転が制御されて、記録用
レーザに対する光ヘッドの半径方向の移動の制御がなさ
れる。
【0028】サーボ制御回路120には、レーザ測長器
201からのヘッド位置信号と、エンコーダ64からの
回転信号がそれぞれ入力されており、光ディスク原盤6
0の回転に応じて正しいピッチでトラックが形成される
ように送りサーボ回路105及びスピンドルサーボ回路
63が制御されている。ここで、サーボ制御回路120
は分周回路及び線速度検出回路を有し、分周回路におけ
る分周比は、レーザ測長器とエンコーダからの出力とを
用いて、線速度検出回路にて演算された線速度に応じた
出力によって順次変化される。
201からのヘッド位置信号と、エンコーダ64からの
回転信号がそれぞれ入力されており、光ディスク原盤6
0の回転に応じて正しいピッチでトラックが形成される
ように送りサーボ回路105及びスピンドルサーボ回路
63が制御されている。ここで、サーボ制御回路120
は分周回路及び線速度検出回路を有し、分周回路におけ
る分周比は、レーザ測長器とエンコーダからの出力とを
用いて、線速度検出回路にて演算された線速度に応じた
出力によって順次変化される。
【0029】即ち、記録線速度vを、ロータリーエンコ
ーダ64により検出される回転角速度ωと、レーザ測長
器201により検出される光ディスク原盤60の回転中
心から情報検出点までの距離rとによって、サーボ制御
回路においてv=rωの関係で演算し、この線速度vが
所定の範囲となる様に段階的に分周比を変化させてゆ
く。
ーダ64により検出される回転角速度ωと、レーザ測長
器201により検出される光ディスク原盤60の回転中
心から情報検出点までの距離rとによって、サーボ制御
回路においてv=rωの関係で演算し、この線速度vが
所定の範囲となる様に段階的に分周比を変化させてゆ
く。
【0030】図14にMCLV方式の記録動作をグラフ
にて示し、これにより図13に示す原盤記録装置の動作
を説明する。境界領域において光ディスク回転数が低く
なるとともに、トラックピッチを拡大させるためには、
MCLV方式の場合、光ヘッド送り駆動系の送り速度と
ターンテーブルの回転速度とを同期させて変化させる必
要がある。
にて示し、これにより図13に示す原盤記録装置の動作
を説明する。境界領域において光ディスク回転数が低く
なるとともに、トラックピッチを拡大させるためには、
MCLV方式の場合、光ヘッド送り駆動系の送り速度と
ターンテーブルの回転速度とを同期させて変化させる必
要がある。
【0031】境界領域において回転速度をもとに送り速
度を変化させる場合、図13に示す原盤記録装置におい
て、サーボ制御回路120はスピンドル回転及び記録半
径、並びに線速度の情報を元に、送りサーボ105に供
給する信号周波数を切換えることで送り速度を変化させ
る。図14(a) は情報記録を光ディスク原盤60の内周
から外周に向って行なった場合における時間tに対する
光ディスク原盤60の回転数の変化を表し、区間Aにお
いては、回転数を一定に保ち、区間Bにおいては回転角
速度の減少率を一定にするいわゆるCAA(Constant A
ngular Acceleration)動作をなしている。図14(b)に
示すようにデータレートは全周で一定に保たれる。よっ
て、同図(c)に示されるように記録ピット長(線速度)
は略一定範囲内に収まる。光ディスク原盤半径方向にお
ける距離rが増加するにつれて、回転角速度ωがステッ
プ状に減少してゆくように制御する。また、特にアクチ
ュエータ104によりヘッド送り速度を所定間隔で高く
設定することによって(図14(e))、同図(d) に示さ
れるように、この半径距離r(半径位置)は2つの増加
の状態をとる。
度を変化させる場合、図13に示す原盤記録装置におい
て、サーボ制御回路120はスピンドル回転及び記録半
径、並びに線速度の情報を元に、送りサーボ105に供
給する信号周波数を切換えることで送り速度を変化させ
る。図14(a) は情報記録を光ディスク原盤60の内周
から外周に向って行なった場合における時間tに対する
光ディスク原盤60の回転数の変化を表し、区間Aにお
いては、回転数を一定に保ち、区間Bにおいては回転角
速度の減少率を一定にするいわゆるCAA(Constant A
ngular Acceleration)動作をなしている。図14(b)に
示すようにデータレートは全周で一定に保たれる。よっ
て、同図(c)に示されるように記録ピット長(線速度)
は略一定範囲内に収まる。光ディスク原盤半径方向にお
ける距離rが増加するにつれて、回転角速度ωがステッ
プ状に減少してゆくように制御する。また、特にアクチ
ュエータ104によりヘッド送り速度を所定間隔で高く
設定することによって(図14(e))、同図(d) に示さ
れるように、この半径距離r(半径位置)は2つの増加
の状態をとる。
【0032】線速度vが、予め定められた最大値v(1
+α)に達した時点でサーボ制御回路120はその分周
回路の分周比nを増大させn+Δnに設定する(αは正
の数である)。これに伴って、サーボ制御回路の分周回
路の出力周波数は減少してスピンドルサーボ回路63は
ロック状態を脱し、予め定められた特性に従って回転角
速度を減少させるように動作する。
+α)に達した時点でサーボ制御回路120はその分周
回路の分周比nを増大させn+Δnに設定する(αは正
の数である)。これに伴って、サーボ制御回路の分周回
路の出力周波数は減少してスピンドルサーボ回路63は
ロック状態を脱し、予め定められた特性に従って回転角
速度を減少させるように動作する。
【0033】同時に、サーボ制御回路120は、予め定
められた回転数v(1+α)の線速度検出の結果と同期
して、トラックピッチを拡大させるため、ヘッド送り速
度を高めるように送りサーボ回路への出力の周波数を高
く設定する。この期間が図中の区間Bとして示されてお
り、この期間においては、例えば回転角速度ωの減少比
率を一定とするCAA動作となる。
められた回転数v(1+α)の線速度検出の結果と同期
して、トラックピッチを拡大させるため、ヘッド送り速
度を高めるように送りサーボ回路への出力の周波数を高
く設定する。この期間が図中の区間Bとして示されてお
り、この期間においては、例えば回転角速度ωの減少比
率を一定とするCAA動作となる。
【0034】その結果、区間Aにおける光ディスク原盤
上の記録領域には、隣り合う記録トラック上における同
期信号記録部分が半径方向の同一直線上に位置し、かつ
円周方向において隣接する同期信号記録部分間の距離が
v(1+α)で定まる距離を越えないように情報信号が
記録されることになり、区間Bにおける光ディスク原盤
上の記録領域には、同期信号記録部分間の距離がv(1
+α)で定まる距離から漸次変化しつつv(1−α)で
定まる距離に収束するように情報信号が記録される。
上の記録領域には、隣り合う記録トラック上における同
期信号記録部分が半径方向の同一直線上に位置し、かつ
円周方向において隣接する同期信号記録部分間の距離が
v(1+α)で定まる距離を越えないように情報信号が
記録されることになり、区間Bにおける光ディスク原盤
上の記録領域には、同期信号記録部分間の距離がv(1
+α)で定まる距離から漸次変化しつつv(1−α)で
定まる距離に収束するように情報信号が記録される。
【0035】次に、かかる区間Bにおける原盤記録装置
の動作を、図15及び図16を用いて詳細に説明する。
図15(a)及び(e)は、夫々図14に示されるディスク回
転数(a)及びヘッド送り速度(e)のB区間における変化動
作を詳細に示すグラフであり、図16は、かかる原盤記
録装置の動作により形成される光ディスクの境界領域3
3の形成例を示す図である。尚、図16においては、デ
ィスクの内周側から螺旋状左回りにて各サーボエリアが
記録されていくものとする。
の動作を、図15及び図16を用いて詳細に説明する。
図15(a)及び(e)は、夫々図14に示されるディスク回
転数(a)及びヘッド送り速度(e)のB区間における変化動
作を詳細に示すグラフであり、図16は、かかる原盤記
録装置の動作により形成される光ディスクの境界領域3
3の形成例を示す図である。尚、図16においては、デ
ィスクの内周側から螺旋状左回りにて各サーボエリアが
記録されていくものとする。
【0036】先ず、図16における内周側のゾーン21
内におけるサーボエリア31aの記録地点P〜Qまで
は、図15(a)実線で示されるが如くディスク回転数は
所定の回転数ω1であり、かつヘッド送り速度も図15
(e)実線で示されるが如く所定の速度v1に固定する。こ
の際、かかる記録地点P〜Qまでのトラックピッチは、
図15(e)破線で示されるが如く一定のトラックピッチ
d2に保たれる。
内におけるサーボエリア31aの記録地点P〜Qまで
は、図15(a)実線で示されるが如くディスク回転数は
所定の回転数ω1であり、かつヘッド送り速度も図15
(e)実線で示されるが如く所定の速度v1に固定する。こ
の際、かかる記録地点P〜Qまでのトラックピッチは、
図15(e)破線で示されるが如く一定のトラックピッチ
d2に保たれる。
【0037】次に、図16における記録地点Q〜Rの区
間は、ヘッド送り速度を図15(e)実線で示されるが如
くv2へと上げる。この際、ディスク回転数は図15(a)
にて示されるが如く、記録地点Rまでの間上記ω1に固
定したままとする。かかる記録地点Q〜Rの区間にて、
ヘッド送り速度をv1からv2へと上昇させることによ
り、図15(e)破線で示されるが如く、トラックピッチ
はd2から徐々に広がって行き記録地点Rにてd1に達す
る。上記記録地点Q〜Rの区間は、トラックピッチ拡大
変化区間TP1となる。
間は、ヘッド送り速度を図15(e)実線で示されるが如
くv2へと上げる。この際、ディスク回転数は図15(a)
にて示されるが如く、記録地点Rまでの間上記ω1に固
定したままとする。かかる記録地点Q〜Rの区間にて、
ヘッド送り速度をv1からv2へと上昇させることによ
り、図15(e)破線で示されるが如く、トラックピッチ
はd2から徐々に広がって行き記録地点Rにてd1に達す
る。上記記録地点Q〜Rの区間は、トラックピッチ拡大
変化区間TP1となる。
【0038】次に、記録地点R〜S〜Vの間において、
ディスク回転数を図15(a)にて示されるが如く徐々に
減少させる。上記記録地点R〜S〜Vの区間は、ディス
ク回転数変化区間Tωとなる。かかるディスク回転数変
化区間Tωにて、図16において破線で示されるが如き
トラックからなる境界領域33が形成される。次に、図
16における記録地点V〜Wの区間にて、ヘッド送り速
度を図15(e)実線で示されるが如くv1へと戻し、かつ
ディスク回転数の減少を停止して図15(a)にて示され
るが如きω2に固定する。かかる記録地点V〜Wの区間
にて、ヘッド送り速度をv2からv1へと戻し、更にディ
スク回転数をω2に固定することにより、図15(e)破線
で示されるが如く、トラックピッチはd1から徐々に狭
まり記録地点Wにてd2に戻る。上記記録地点V〜Wの
区間は、トラックピッチ縮小変化区間TP2となる。記録
地点W以降から、再び図16実線にて示されるが如きト
ラックからなるゾーン21が形成されるのである。
ディスク回転数を図15(a)にて示されるが如く徐々に
減少させる。上記記録地点R〜S〜Vの区間は、ディス
ク回転数変化区間Tωとなる。かかるディスク回転数変
化区間Tωにて、図16において破線で示されるが如き
トラックからなる境界領域33が形成される。次に、図
16における記録地点V〜Wの区間にて、ヘッド送り速
度を図15(e)実線で示されるが如くv1へと戻し、かつ
ディスク回転数の減少を停止して図15(a)にて示され
るが如きω2に固定する。かかる記録地点V〜Wの区間
にて、ヘッド送り速度をv2からv1へと戻し、更にディ
スク回転数をω2に固定することにより、図15(e)破線
で示されるが如く、トラックピッチはd1から徐々に狭
まり記録地点Wにてd2に戻る。上記記録地点V〜Wの
区間は、トラックピッチ縮小変化区間TP2となる。記録
地点W以降から、再び図16実線にて示されるが如きト
ラックからなるゾーン21が形成されるのである。
【0039】前述した区間Bは、上記におけるトラック
ピッチ拡大変化区間TP1、ディスク回転数変化区間T
ω、及びトラックピッチ縮小変化区間TP2からなるもの
である。
ピッチ拡大変化区間TP1、ディスク回転数変化区間T
ω、及びトラックピッチ縮小変化区間TP2からなるもの
である。
【0040】尚、上述の如きCAA動作としては、サー
ボ制御回路120が、スピンドルサーボ回路63へスピ
ンドルモータ62にブレーキ力を付与する如き駆動信号
を送りスピンドルモータ62を減速させてもよく、スピ
ンドルサーボ系のオープン時のいわゆるフリーランニン
グ動作により一定減速させるようにしても良い。次に、
サーボ制御回路における線速度検出の結果、回転数が予
め定められた値v(1−α)まで減少すると、再びCA
V動作に切替わる。このCAV動作期間(区間A)にお
いてはサーボ及び同期信号記録部分を相隣るトラック同
士において半径方向の同一直線上に整列配置させること
から、このCAV動作への切替えを行う光ディスク原盤
半径位置は所定箇所に限られる。よってレーザ測長器2
01の出力に応じてこの切替動作が制御される。
ボ制御回路120が、スピンドルサーボ回路63へスピ
ンドルモータ62にブレーキ力を付与する如き駆動信号
を送りスピンドルモータ62を減速させてもよく、スピ
ンドルサーボ系のオープン時のいわゆるフリーランニン
グ動作により一定減速させるようにしても良い。次に、
サーボ制御回路における線速度検出の結果、回転数が予
め定められた値v(1−α)まで減少すると、再びCA
V動作に切替わる。このCAV動作期間(区間A)にお
いてはサーボ及び同期信号記録部分を相隣るトラック同
士において半径方向の同一直線上に整列配置させること
から、このCAV動作への切替えを行う光ディスク原盤
半径位置は所定箇所に限られる。よってレーザ測長器2
01の出力に応じてこの切替動作が制御される。
【0041】同時に、サーボ制御回路120は、予め定
められた回転数v(1−α)の線速度検出の結果と同期
して、ヘッド送り速度を減少トラックピッチに対応させ
るべく、送りサーボ回路への出力の周波数を低く設定す
る。この半径位置rの値をサーボ制御回路120に記憶
させておくか、又は演算によって求めるようにし、線速
度vがv(1−α)近傍になりかつ半径rが所定式を満
す時にCAV動作をなすように切替える。従って、サー
ボ制御回路120からはその時点において分周比nを当
該所定半径位置rに対応した値nrに設定するような制
御信号が発生される。よって、スピンドルサーボ系がこ
の分周回路の分周出力にロックするように動作し一定の
回転角速度で光ディスク原盤を回転させることになる。
められた回転数v(1−α)の線速度検出の結果と同期
して、ヘッド送り速度を減少トラックピッチに対応させ
るべく、送りサーボ回路への出力の周波数を低く設定す
る。この半径位置rの値をサーボ制御回路120に記憶
させておくか、又は演算によって求めるようにし、線速
度vがv(1−α)近傍になりかつ半径rが所定式を満
す時にCAV動作をなすように切替える。従って、サー
ボ制御回路120からはその時点において分周比nを当
該所定半径位置rに対応した値nrに設定するような制
御信号が発生される。よって、スピンドルサーボ系がこ
の分周回路の分周出力にロックするように動作し一定の
回転角速度で光ディスク原盤を回転させることになる。
【0042】サーボ制御回路120は記憶装置(メモリ
ー)を有するマイクロプロセッサからなり、サーボ制御
回路により、記録線速度vをモニターしている。そして
線速度vが、上限値v(1+α)に達するまでは何ら動
作しない。線速度vが上限値に達すると、分周回路の分
周比nをΔnだけ増加させる。これに伴ってスピンドル
サーボ回路63の基準信号たる分周回路の出力が変化す
る為、スピンドルサーボループはロック状態を脱し、サ
ーボ制御回路120により定められた特性に従ってスピ
ンドルモータ62の回転数が減少する。スピンドルモー
タ62の回転数の減少は線速度vの減少となって検出さ
れる。
ー)を有するマイクロプロセッサからなり、サーボ制御
回路により、記録線速度vをモニターしている。そして
線速度vが、上限値v(1+α)に達するまでは何ら動
作しない。線速度vが上限値に達すると、分周回路の分
周比nをΔnだけ増加させる。これに伴ってスピンドル
サーボ回路63の基準信号たる分周回路の出力が変化す
る為、スピンドルサーボループはロック状態を脱し、サ
ーボ制御回路120により定められた特性に従ってスピ
ンドルモータ62の回転数が減少する。スピンドルモー
タ62の回転数の減少は線速度vの減少となって検出さ
れる。
【0043】次に、サーボ制御回路120は、線速度v
が所定の範囲v(1−α)の近傍の値になると、メモリ
ーに記憶された、現在の半径位置に一番近いrを演算す
る。半径rが、この所定の値になると、分周比nを所定
の値nrに設定し直し、半径r付近において隣接トラッ
ク間の同期信号が半径方向の同一直線上に並ぶようにす
る。
が所定の範囲v(1−α)の近傍の値になると、メモリ
ーに記憶された、現在の半径位置に一番近いrを演算す
る。半径rが、この所定の値になると、分周比nを所定
の値nrに設定し直し、半径r付近において隣接トラッ
ク間の同期信号が半径方向の同一直線上に並ぶようにす
る。
【0044】この様にして記録した光ディスク原盤で
は、記録時間のかなりの部分をCAV方式で記録するこ
とができるために、隣接トラック間の同期信号の記録位
置が半径方向の同一直線上に整列し、またCAA動作中
においてトラックピッチが拡大されるのでクロストーク
もなく、更に、CAV方式による記録区間の各回転角速
度はステップ的に減少せしめることができるので、従来
のように一貫してCAV方式にて記録した場合に比しそ
の記録密度は著しく向上することになる。
は、記録時間のかなりの部分をCAV方式で記録するこ
とができるために、隣接トラック間の同期信号の記録位
置が半径方向の同一直線上に整列し、またCAA動作中
においてトラックピッチが拡大されるのでクロストーク
もなく、更に、CAV方式による記録区間の各回転角速
度はステップ的に減少せしめることができるので、従来
のように一貫してCAV方式にて記録した場合に比しそ
の記録密度は著しく向上することになる。
【0045】このように、光ヘッド送り駆動系は送りネ
ジを用いた狭帯域な制御系と、2軸アクチュエータを用
いた広帯域な制御系からなるので、境界領域では、この
2軸アクチュエータをトラックピッチを広げる方向に駆
動してやればよい。境界領域でトラックピッチが拡大さ
れるトラック数は、光ディスク原盤全周のトラック数に
対しごくわずかな比率であるため、境界領域でトラック
密度が低下することによる全体の容量低下はごくわずか
である。
ジを用いた狭帯域な制御系と、2軸アクチュエータを用
いた広帯域な制御系からなるので、境界領域では、この
2軸アクチュエータをトラックピッチを広げる方向に駆
動してやればよい。境界領域でトラックピッチが拡大さ
れるトラック数は、光ディスク原盤全周のトラック数に
対しごくわずかな比率であるため、境界領域でトラック
密度が低下することによる全体の容量低下はごくわずか
である。
【0046】さらに、図17にMCAV方式の動作を情
報記録を光ディスク原盤60の内周から外周に向って行
なった場合における時間tに対する各パラメータの変化
をグラフに示す。MCAV方式では、図17(a)に示す
ように光ディスク回転数が一定に保たれ、ゾーンのデー
タレートを外周へいくほどCAV方式よりも段々と高く
することにより(図17(b))、各ゾーン内の記録ピッ
ト長をCAV方式の場合よりも短く略一定範囲に保つこ
とができる(図17(c))。境界領域(B)においてク
ロック周波数が高くなるとともに、トラックピッチを拡
大する(図17(d))。これは、ヘッド送り速度を所定
間隔で高く設定することによって達成できる(図17
(e))。
報記録を光ディスク原盤60の内周から外周に向って行
なった場合における時間tに対する各パラメータの変化
をグラフに示す。MCAV方式では、図17(a)に示す
ように光ディスク回転数が一定に保たれ、ゾーンのデー
タレートを外周へいくほどCAV方式よりも段々と高く
することにより(図17(b))、各ゾーン内の記録ピッ
ト長をCAV方式の場合よりも短く略一定範囲に保つこ
とができる(図17(c))。境界領域(B)においてク
ロック周波数が高くなるとともに、トラックピッチを拡
大する(図17(d))。これは、ヘッド送り速度を所定
間隔で高く設定することによって達成できる(図17
(e))。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、境界領域におけるトラ
ックピッチを拡大することにより、MCAV又はMCL
V方式による高密度化並びに狭トラック方式による高密
度化の双方を両立させることが可能となる。
ックピッチを拡大することにより、MCAV又はMCL
V方式による高密度化並びに狭トラック方式による高密
度化の双方を両立させることが可能となる。
【図1】CAV方式の光ディスクのフォーマットを示す
概略平面図である。
概略平面図である。
【図2】CAV方式光ディスクのディスク半径方向位置
に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び記録
ピット長(c)の変化を示すグラフである。
に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び記録
ピット長(c)の変化を示すグラフである。
【図3】CLV方式の光ディスクのフォーマットを示す
概略平面図である。
概略平面図である。
【図4】CLV方式の光ディスクのディスク半径方向位
置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び記
録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び記
録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
【図5】MCAV及びMCLV方式の光ディスクのフォ
ーマットを示す概略平面図である。
ーマットを示す概略平面図である。
【図6】MCAV方式の光ディスクのディスク半径方向
位置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び
記録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
位置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び
記録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
【図7】MCLV方式の光ディスクのディスク半径方向
位置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び
記録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
位置に対するディスク回転数(a)、データレート(b)及び
記録ピット長(c)の変化を示すグラフである。
【図8】本発明の光ディスクのフォーマットを示す概略
平面図である。
平面図である。
【図9】他の実施例の光ディスクのフォーマットを示す
概略平面図である。
概略平面図である。
【図10】サンプルサーボトラッキング方式の光ディス
クのフォーマットを示す概略図である。
クのフォーマットを示す概略図である。
【図11】実施例の光ディスクのフォーマットを示す概
略拡大平面図である。
略拡大平面図である。
【図12】他の実施例の光ディスクのフォーマットを示
す概略拡大平面図である。
す概略拡大平面図である。
【図13】本実施例の光ディスク原盤記録装置の概略ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図14】本実施例の光ディスクの記録経過時間に対す
るディスク回転数(a)、データレート(b)、記録ピ
ット長(c)、トラック半径(d)及びヘッド送り速度
(e)の変化を示すグラフである。
るディスク回転数(a)、データレート(b)、記録ピ
ット長(c)、トラック半径(d)及びヘッド送り速度
(e)の変化を示すグラフである。
【図15】図14に示されるグラフのB区間におけるデ
ィスク回転数(a)、及びヘッド送り速度(e)の変化
を詳細に示すグラフである。
ィスク回転数(a)、及びヘッド送り速度(e)の変化
を詳細に示すグラフである。
【図16】原盤記録装置の動作により形成される光ディ
スクの境界領域33の形成例を示す図である。
スクの境界領域33の形成例を示す図である。
【図17】他の実施例の光ディスクの記録経過時間に対
するディスク回転数(a)、データレート(b)、記録
ピット長(c)、トラック半径(d)及びヘッド送り速
度(e)の変化を示すグラフである。
するディスク回転数(a)、データレート(b)、記録
ピット長(c)、トラック半径(d)及びヘッド送り速
度(e)の変化を示すグラフである。
60 光ディスク原盤 61 ターンテーブル 62 スピンドルモータ 63 スピンドルサーボ回路 64 ロータリーエンコーダ 70 光ヘッド 80 記録用レーザ 81a,81b ビームスプリッタ 81c 固定ミラー 82a,82b,82c AO変調器 83a,83b 可動ミラー 84 固定ミラー 85 位置検出装置 86 ビームスプリッタ 90 光ビームエキスパンダ 91 偏向ミラー 95 対物レンズ 100 変調器 102 キャリッジ 103 キャリッジモータ 104 アクチュエータ 105 送りサーボ回路 110 位置制御回路 120 サーボ制御回路 201 レーザ測長器 202 平面ミラー
Claims (4)
- 【請求項1】 同期信号を含む情報信号を担持した複数
の同心円状又は渦巻状の記録トラックからなる環状の記
録領域が、環状の境界領域によって、複数のゾーンに分
割された光ディスクであって、前記記録トラックがサー
ボエリア及びデータエリアからなる複数のセクターから
なり、前記ゾーン内では前記サーボエリアが半径方向の
同一直線上に位置すると共に、前記境界領域のトラック
ピッチが前記ゾーン内のトラックピッチよりも大である
ことを特徴とする光ディスク。 - 【請求項2】 同期信号を含む情報信号を担持した渦巻
状の記録トラックからなる環状の記録領域として記録す
る光ディスクの記録方法であって、 光ディスク原盤をその所定の半径位置範囲に対応する一
定の回転角速度に保持しつつ、前記情報信号に対応する
光ビームスポットを前記半径方向に第1送り速度で移動
せしめ前記情報信号を記録したゾーンと、 前記ゾーンの後に続けて形成され、前記光ビームスポッ
トを前記半径方向に前記第1送り速度より大なる第2送
り速度で移動せしめ前記情報信号を記録した環状の境界
領域と、を交互に形成して前記記録領域を形成したこと
を特徴とする光ディスク記録方法。 - 【請求項3】 ディスク全周にわたって前記回転角速度
が一定に保たれ、かつデータレートが前記ゾーンの各々
においては一定に保たれて記録されたことを特徴とする
請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 ディスク全周にわたってデータレートが
一定に保たれ、かつ前記回転角速度が前記ゾーンの各々
においては一定に保たれて記録されたことを特徴とする
請求項2記載の方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5301861A JPH07114733A (ja) | 1993-08-26 | 1993-12-01 | 光ディスク及びその記録方法 |
US08/295,256 US5796711A (en) | 1993-08-26 | 1994-08-24 | Optical disc having plural zones of recording tracks |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-211784 | 1993-08-26 | ||
JP21178493 | 1993-08-26 | ||
JP5301861A JPH07114733A (ja) | 1993-08-26 | 1993-12-01 | 光ディスク及びその記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07114733A true JPH07114733A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=26518838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5301861A Pending JPH07114733A (ja) | 1993-08-26 | 1993-12-01 | 光ディスク及びその記録方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5796711A (ja) |
JP (1) | JPH07114733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6690629B1 (en) | 1998-10-23 | 2004-02-10 | Pioneer Corporation | Recording information reproducing apparatus |
JP2013149325A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Pioneer Electronic Corp | 記録媒体 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO1996030906A1 (fr) * | 1995-03-30 | 1996-10-03 | Victor Company Of Japan, Ltd. | Disque d'enregistrement d'information |
KR100290604B1 (ko) * | 1995-12-30 | 2001-06-01 | 윤종용 | 자기디스크드라이브에 있어서 인텔리전트 트랙피치 조정방법 |
JP2856390B2 (ja) | 1996-07-26 | 1999-02-10 | 株式会社日立製作所 | 情報記録媒体及びそれを用いた記録再生方法 |
DE69725810T2 (de) | 1996-08-30 | 2004-08-12 | Sharp K.K. | Plattenförmiges Aufzeichnungsmedium und Vorrichtung zur Aufzeichnung und Wiedergabe einer Platte |
JPH1186346A (ja) * | 1997-09-09 | 1999-03-30 | Sony Corp | 光ディスク、光ディスクの製造方法及び光ディスク原盤の製造方法 |
JPH11167729A (ja) * | 1997-12-03 | 1999-06-22 | Yamaha Corp | 光ディスクのシーク動作制御方法及び装置 |
AU4332799A (en) * | 1998-06-05 | 1999-12-20 | Herzel Laor | Optical switch for disk drive |
US6760506B2 (en) | 1999-06-04 | 2004-07-06 | Herzel Laor | Optical switch and servo mechanism |
KR20010107397A (ko) * | 2000-05-27 | 2001-12-07 | 구자홍 | 광디스크의 기록방식 전환방법 |
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JP2002074678A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-15 | Pioneer Electronic Corp | 光学式記録媒体 |
FR2833758B1 (fr) * | 2001-12-13 | 2004-12-10 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif d'emission de lumiere a micro-cavite et procede de fabrication de ce dispositif |
TW200306561A (en) * | 2002-03-15 | 2003-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacturing method of optical recording medium mother disc and manufacturing apparatus |
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KR100739672B1 (ko) * | 2002-09-10 | 2007-07-13 | 삼성전자주식회사 | 광정보 저장매체 및 데이터의 재생 방법 |
JP4184190B2 (ja) * | 2003-08-21 | 2008-11-19 | 富士通株式会社 | ヘッド制御方法および記録装置 |
CN100373474C (zh) * | 2003-09-08 | 2008-03-05 | 松下电器产业株式会社 | 母盘制造方法及装置、母盘的移动距离差检测方法及装置 |
JP2005267706A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Pioneer Electronic Corp | 光学式記録媒体読取装置 |
US8817405B1 (en) * | 2013-10-24 | 2014-08-26 | HGST Netherlands B.V. | Magnetic recording disk drive with frequency adjustment for misaligned servo patterns |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4341952A (en) * | 1980-04-21 | 1982-07-27 | Rca Corporation | Variable pitch grooved label for video disc |
US4329575A (en) * | 1980-04-21 | 1982-05-11 | Rca Corporation | Video disc having a label for identifying material recorded thereon |
JP2802102B2 (ja) * | 1989-06-27 | 1998-09-24 | 日立マクセル株式会社 | 情報記録デイスク |
JPH056575A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-14 | Toshiba Corp | 情報記憶媒体 |
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US5377178A (en) * | 1991-10-11 | 1994-12-27 | Hitachi, Ltd. | Data recording/reproducing method and apparatus using a recording medium having clock marks recorded in a wobbled track for read/write synchronization |
ES2108810T3 (es) * | 1992-07-03 | 1998-01-01 | Philips Electronics Nv | Soporte de registro con zonas. |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP5301861A patent/JPH07114733A/ja active Pending
-
1994
- 1994-08-24 US US08/295,256 patent/US5796711A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5796711A (en) | 1998-08-18 |
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