JPH07103035A - 希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置Info
- Publication number
- JPH07103035A JPH07103035A JP25458393A JP25458393A JPH07103035A JP H07103035 A JPH07103035 A JP H07103035A JP 25458393 A JP25458393 A JP 25458393A JP 25458393 A JP25458393 A JP 25458393A JP H07103035 A JPH07103035 A JP H07103035A
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- JP
- Japan
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- fuel ratio
- air
- air fuel
- lean
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、所要の運転条件下では理論空燃比
よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼
式内燃機関の空燃比制御装置に関し、リーンバーン運転
時に、吸入空気の湿度に応じて、目標空燃比を理論空燃
比(ストイキオ)側に補正できるようにすることを目的
とする。 【構成】 所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄
側空燃比となるように空燃比を制御する空燃比制御手段
25をそなえた希薄燃焼式内燃機関において、内燃機関
1の吸入空気湿度と相関するパラメータを検出する吸入
空気湿度パラメータ検出手段18をそなえ、空燃比制御
手段25が、希薄燃焼運転中に、吸入空気湿度相関パラ
メータと判定値とを比較して、この相関パラメータが判
定値以上で、且つ、設定空燃比が基準空燃比よりも更に
希薄側に設定されている場合に、設定空燃比を過濃側へ
変更させる空燃比変更手段62をそなえて構成する。
よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行なう希薄燃焼
式内燃機関の空燃比制御装置に関し、リーンバーン運転
時に、吸入空気の湿度に応じて、目標空燃比を理論空燃
比(ストイキオ)側に補正できるようにすることを目的
とする。 【構成】 所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄
側空燃比となるように空燃比を制御する空燃比制御手段
25をそなえた希薄燃焼式内燃機関において、内燃機関
1の吸入空気湿度と相関するパラメータを検出する吸入
空気湿度パラメータ検出手段18をそなえ、空燃比制御
手段25が、希薄燃焼運転中に、吸入空気湿度相関パラ
メータと判定値とを比較して、この相関パラメータが判
定値以上で、且つ、設定空燃比が基準空燃比よりも更に
希薄側に設定されている場合に、設定空燃比を過濃側へ
変更させる空燃比変更手段62をそなえて構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所要の運転条件下では
理論空燃比よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行な
う希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置に関する。
理論空燃比よりも希薄側空燃比での希薄燃焼運転を行な
う希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所要の運転条件下では理論空燃比
(ストイキオ)よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄
燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関(所謂リーンバー
ンエンジン)が提供されている。このようなリーンバー
ンエンジンでは、希薄燃焼運転(リーンバーン運転)時
は、空燃比を極力大きく(つまり、混合気が極力希薄に
なるように)設定しており、その空燃比の値は、混合気
が安定した燃焼を行ないうる限界(リーン限界)近くに
設定されている。
(ストイキオ)よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄
燃焼運転を行なう希薄燃焼式内燃機関(所謂リーンバー
ンエンジン)が提供されている。このようなリーンバー
ンエンジンでは、希薄燃焼運転(リーンバーン運転)時
は、空燃比を極力大きく(つまり、混合気が極力希薄に
なるように)設定しており、その空燃比の値は、混合気
が安定した燃焼を行ないうる限界(リーン限界)近くに
設定されている。
【0003】そして、このようなリーンバーン運転を行
なうことにより、燃費を大幅に向上させることができる
のである。
なうことにより、燃費を大幅に向上させることができる
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のリー
ン限界の空燃比は、エンジンの周囲の環境によっても変
化し、種々の外的要因の影響を受けて変化するものであ
る。例えば、リーン限界の空燃比は、吸気湿度によって
も変化し、同一温度であっても湿度が低い場合は、リー
ン限界の空燃比は大きくなり、より希薄な空燃比で安定
した燃焼が可能となる。
ン限界の空燃比は、エンジンの周囲の環境によっても変
化し、種々の外的要因の影響を受けて変化するものであ
る。例えば、リーン限界の空燃比は、吸気湿度によって
も変化し、同一温度であっても湿度が低い場合は、リー
ン限界の空燃比は大きくなり、より希薄な空燃比で安定
した燃焼が可能となる。
【0005】また、湿度が高い場合は、リーン限界の空
燃比が低下してしまい、安定した燃焼状態を得るために
は、空燃比を濃くしなければならない。すなわち、リー
ンバーン運転時において、湿度が高いにも関わらず、空
燃比を湿度が低い時に設定した値のままにしておくと、
燃焼が不安定になってしまうという課題がある。また、
これにより、エンジンの運転性能も低下してしまうとい
う課題がある。
燃比が低下してしまい、安定した燃焼状態を得るために
は、空燃比を濃くしなければならない。すなわち、リー
ンバーン運転時において、湿度が高いにも関わらず、空
燃比を湿度が低い時に設定した値のままにしておくと、
燃焼が不安定になってしまうという課題がある。また、
これにより、エンジンの運転性能も低下してしまうとい
う課題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、リーンバーン運転時に、吸入空気の湿度に応
じて、目標空燃比を理論空燃比(ストイキオ)側に補正
するようにして、湿度が変化してもリーンバーン運転で
安定した燃焼を得られるようにようにした、希薄燃焼式
内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目的とす
る。
たもので、リーンバーン運転時に、吸入空気の湿度に応
じて、目標空燃比を理論空燃比(ストイキオ)側に補正
するようにして、湿度が変化してもリーンバーン運転で
安定した燃焼を得られるようにようにした、希薄燃焼式
内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の希薄
燃焼式内燃機関の空燃比制御装置は、所要の運転条件下
では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比
を制御する空燃比制御手段をそなえた希薄燃焼式内燃機
関において、内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメ
ータを検出する吸入空気湿度パラメータ検出手段をそな
え、該空燃比制御手段が、希薄燃焼運転中において、該
吸入空気湿度パラメータ検出手段からの吸入空気湿度相
関パラメータと判定値とを比較して、該吸入空気湿度相
関パラメータが該判定値以上で、且つ、設定空燃比が該
理論空燃比より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に
設定されている場合に、該設定空燃比を過濃側へ変更さ
せる空燃比変更手段をそなえて構成されたことを特徴と
している。
燃焼式内燃機関の空燃比制御装置は、所要の運転条件下
では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比
を制御する空燃比制御手段をそなえた希薄燃焼式内燃機
関において、内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメ
ータを検出する吸入空気湿度パラメータ検出手段をそな
え、該空燃比制御手段が、希薄燃焼運転中において、該
吸入空気湿度パラメータ検出手段からの吸入空気湿度相
関パラメータと判定値とを比較して、該吸入空気湿度相
関パラメータが該判定値以上で、且つ、設定空燃比が該
理論空燃比より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に
設定されている場合に、該設定空燃比を過濃側へ変更さ
せる空燃比変更手段をそなえて構成されたことを特徴と
している。
【0008】
【作用】上述の本発明の希薄燃焼式内燃機関の空燃比制
御装置では、空燃比制御手段により、所要の運転条件下
では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比
が制御される。そして、吸入空気湿度パラメータ検出手
段から内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメータが
検出されるとともに、希薄燃焼運転中には、吸入空気湿
度相関パラメータと判定値とが比較される。
御装置では、空燃比制御手段により、所要の運転条件下
では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比
が制御される。そして、吸入空気湿度パラメータ検出手
段から内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメータが
検出されるとともに、希薄燃焼運転中には、吸入空気湿
度相関パラメータと判定値とが比較される。
【0009】そして、空燃比変更手段では、上述のパラ
メータが判定値以上で、且つ、設定空燃比が理論空燃比
より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に設定されて
いる場合に、設定空燃比を過濃側へ変更する。
メータが判定値以上で、且つ、設定空燃比が理論空燃比
より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に設定されて
いる場合に、設定空燃比を過濃側へ変更する。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置ついて説明する
と、図1は本装置の制御ブロック図、図2は本装置を有
するエンジンシステムの全体構成図、図3は本装置を有
するエンジンシステムの制御系を示すハードブロック
図、図4は本装置の動作を説明するためのフローチャー
ト、図5,図6はいずれも本装置の動作を説明するため
の空燃比補正マップである。
の希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置ついて説明する
と、図1は本装置の制御ブロック図、図2は本装置を有
するエンジンシステムの全体構成図、図3は本装置を有
するエンジンシステムの制御系を示すハードブロック
図、図4は本装置の動作を説明するためのフローチャー
ト、図5,図6はいずれも本装置の動作を説明するため
の空燃比補正マップである。
【0011】さて、本装置を装備する自動車用のエンジ
ンは、所要の運転条件下では理論空燃比(ストイキオ)
よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄燃焼運転(リー
ンバーン運転)を行なうリーンバーンエンジンとして構
成されているが、このエンジンシステムは、図2に示す
ようになる。すなわち、この図2において、エンジン
(内燃機関)1は、その燃焼室2に通じる吸気通路3お
よび排気通路4を有しており、吸気通路3と燃焼室2と
は吸気弁5によって連通制御されるとともに、排気通路
4と燃焼室2とは排気弁6によって連通制御されるよう
になっている。
ンは、所要の運転条件下では理論空燃比(ストイキオ)
よりも希薄側空燃比(リーン)での希薄燃焼運転(リー
ンバーン運転)を行なうリーンバーンエンジンとして構
成されているが、このエンジンシステムは、図2に示す
ようになる。すなわち、この図2において、エンジン
(内燃機関)1は、その燃焼室2に通じる吸気通路3お
よび排気通路4を有しており、吸気通路3と燃焼室2と
は吸気弁5によって連通制御されるとともに、排気通路
4と燃焼室2とは排気弁6によって連通制御されるよう
になっている。
【0012】また、吸気通路3には、その上流側から順
に、エアクリーナ7,スロットル弁8および電磁式燃料
噴射弁(インジェクタ)9が設けられており、排気通路
4には、その上流側から順に、三元触媒10および図示
しないマフラ(消音器)が設けられている。なお、イン
ジェクタ9は、エンジン1の各気筒毎に設けられてい
る。また、吸気通路3には、サージタンク3aが設けら
れている。
に、エアクリーナ7,スロットル弁8および電磁式燃料
噴射弁(インジェクタ)9が設けられており、排気通路
4には、その上流側から順に、三元触媒10および図示
しないマフラ(消音器)が設けられている。なお、イン
ジェクタ9は、エンジン1の各気筒毎に設けられてい
る。また、吸気通路3には、サージタンク3aが設けら
れている。
【0013】また、三元触媒10は、ストイキオ運転状
態で、CO,HC,NOxを浄化するもので、公知のも
のである。さらに、スロットル弁8は、ワイヤケーブル
を介してアクセルペダル(図示せず)に連結されてお
り、このアクセルペダルの踏込み量に応じて開度を調整
されるようになっている。
態で、CO,HC,NOxを浄化するもので、公知のも
のである。さらに、スロットル弁8は、ワイヤケーブル
を介してアクセルペダル(図示せず)に連結されてお
り、このアクセルペダルの踏込み量に応じて開度を調整
されるようになっている。
【0014】また、吸気通路3には、スロットル弁8を
バイパスする第1バイパス通路11Aが設けられ、この
第1バイパス通路11Aには、ISC弁として機能する
ステッパモータ弁(以下、STM弁という)12が介装
されている。なお、この第1バイパス通路11Aには、
エンジン冷却水温に応じて開度が調整されるワックスタ
イプのファーストアイドルエアバルブ13も設けられて
おり、STM弁12に併設されている。
バイパスする第1バイパス通路11Aが設けられ、この
第1バイパス通路11Aには、ISC弁として機能する
ステッパモータ弁(以下、STM弁という)12が介装
されている。なお、この第1バイパス通路11Aには、
エンジン冷却水温に応じて開度が調整されるワックスタ
イプのファーストアイドルエアバルブ13も設けられて
おり、STM弁12に併設されている。
【0015】ここで、STM弁12は、第1バイパス通
路11A中に形成された弁座部に当接しうる弁体12a
と、この弁体位置を調整するためのステッパモータ(I
SC用アクチュエータ)12bと、弁体を弁座部に押圧
する方向(第1バイパス通路11Aを塞ぐ方向)へ付勢
するバネ12cとから構成されている。そして、ステッ
パモータ12bにより、弁座部に対する弁体12aの位
置の段階的な調整(ステップ数による調整)を行なうこ
とで、弁座部と弁体12aとの開度つまりSTM弁12
の開度が調整されるようになっている。
路11A中に形成された弁座部に当接しうる弁体12a
と、この弁体位置を調整するためのステッパモータ(I
SC用アクチュエータ)12bと、弁体を弁座部に押圧
する方向(第1バイパス通路11Aを塞ぐ方向)へ付勢
するバネ12cとから構成されている。そして、ステッ
パモータ12bにより、弁座部に対する弁体12aの位
置の段階的な調整(ステップ数による調整)を行なうこ
とで、弁座部と弁体12aとの開度つまりSTM弁12
の開度が調整されるようになっている。
【0016】従って、このSTM弁12の開度を後述す
る電子制御ユニット(ECU)25にて制御することに
より、運転者によるアクセルペダルの操作とは関係な
く、第1バイパス通路11Aを通して吸気をエンジン1
に供給することができ、その開度を変えることでスロッ
トルバイパス吸気量を調整することができるようになっ
ている。
る電子制御ユニット(ECU)25にて制御することに
より、運転者によるアクセルペダルの操作とは関係な
く、第1バイパス通路11Aを通して吸気をエンジン1
に供給することができ、その開度を変えることでスロッ
トルバイパス吸気量を調整することができるようになっ
ている。
【0017】なお、ISC用アクチュエータとしては、
ステッパモータ12bの代わりに、DCモータを用いて
もよい。さらに、吸気通路3には、スロットル弁8をバ
イパスする第2バイパス通路11Bが設けられ、この第
2バイパス通路11Bには、エアバイパス弁14が介装
されている。
ステッパモータ12bの代わりに、DCモータを用いて
もよい。さらに、吸気通路3には、スロットル弁8をバ
イパスする第2バイパス通路11Bが設けられ、この第
2バイパス通路11Bには、エアバイパス弁14が介装
されている。
【0018】ここで、このエアバイパス弁14は、第2
バイパス通路11B中に形成された弁座部に当接しうる
弁体14aと、この弁体位置を調整するためのダイアフ
ラム式アクチュエータ14bとから構成されており、ダ
イアフラム式アクチュエータ14bのダイアフラム室に
は、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロッ
ト通路141が設けられており、このパイロット通路1
41に、エアバイパス弁制御用電磁弁142が介装され
ている。
バイパス通路11B中に形成された弁座部に当接しうる
弁体14aと、この弁体位置を調整するためのダイアフ
ラム式アクチュエータ14bとから構成されており、ダ
イアフラム式アクチュエータ14bのダイアフラム室に
は、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロッ
ト通路141が設けられており、このパイロット通路1
41に、エアバイパス弁制御用電磁弁142が介装され
ている。
【0019】従って、このエアバイパス弁制御用電磁弁
142の開度を後述するECU25にて制御することに
より、この場合も、運転者によるアクセルペダルの操作
とは関係なく、第2バイパス通路11Bを通して吸気を
エンジン1に供給することができ、その開度を変えるこ
とでスロットルバイパス吸気量を調整することができる
ようになっている。なお、このエアバイパス弁制御用電
磁弁142は、リーンバーン運転時には開状態にされ、
それ以外で閉状態にされるのが基本動作である。
142の開度を後述するECU25にて制御することに
より、この場合も、運転者によるアクセルペダルの操作
とは関係なく、第2バイパス通路11Bを通して吸気を
エンジン1に供給することができ、その開度を変えるこ
とでスロットルバイパス吸気量を調整することができる
ようになっている。なお、このエアバイパス弁制御用電
磁弁142は、リーンバーン運転時には開状態にされ、
それ以外で閉状態にされるのが基本動作である。
【0020】また、排気通路4と吸気通路3との間に
は、排気を吸気系へ戻す排気再循環通路(EGR通路)
80が介装されていて、このEGR通路80には、EG
R弁81が介装されている。ここで、このEGR弁81
は、EGR通路80中に形成された弁座部に当接しうる
弁体81aと、この弁体位置を調整するためのダイアフ
ラム式アクチュエータ81bとから構成されており、ダ
イアフラム式アクチュエータ81bのダイアフラム室に
は、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロッ
ト通路82が設けられており、このパイロット通路82
に、ERG弁制御用電磁弁83が介装されている。
は、排気を吸気系へ戻す排気再循環通路(EGR通路)
80が介装されていて、このEGR通路80には、EG
R弁81が介装されている。ここで、このEGR弁81
は、EGR通路80中に形成された弁座部に当接しうる
弁体81aと、この弁体位置を調整するためのダイアフ
ラム式アクチュエータ81bとから構成されており、ダ
イアフラム式アクチュエータ81bのダイアフラム室に
は、スロットル弁下流側の吸気通路と連通するパイロッ
ト通路82が設けられており、このパイロット通路82
に、ERG弁制御用電磁弁83が介装されている。
【0021】従って、このEGR弁制御用電磁弁83の
開度を後述するECU25にて制御することにより、E
GR通路80を通して、排気を吸気系へ戻すことができ
るようになっている。なお、図2において、15は燃料
圧調節器で、この燃料圧調節器15は、吸気通路3中の
負圧を受けて動作し、図示しないフュエルポンプからフ
ュエルタンクへ戻る燃料量を調節することにより、イン
ジェクタ9から噴射される燃料圧を調節するようになっ
ている。
開度を後述するECU25にて制御することにより、E
GR通路80を通して、排気を吸気系へ戻すことができ
るようになっている。なお、図2において、15は燃料
圧調節器で、この燃料圧調節器15は、吸気通路3中の
負圧を受けて動作し、図示しないフュエルポンプからフ
ュエルタンクへ戻る燃料量を調節することにより、イン
ジェクタ9から噴射される燃料圧を調節するようになっ
ている。
【0022】また、このエンジンシステムを制御するた
めに、種々のセンサが設けられている。まず、図2に示
すように、エアクリーナ7を通過した吸気が吸気通路3
内に流入する部分には、吸入空気量をカルマン渦情報か
ら検出するエアフローセンサ(吸気量センサ)17や吸
入空気湿度パラメータ検出手段としての吸気温センサ1
8,大気圧センサ19がそなえられている。
めに、種々のセンサが設けられている。まず、図2に示
すように、エアクリーナ7を通過した吸気が吸気通路3
内に流入する部分には、吸入空気量をカルマン渦情報か
ら検出するエアフローセンサ(吸気量センサ)17や吸
入空気湿度パラメータ検出手段としての吸気温センサ1
8,大気圧センサ19がそなえられている。
【0023】この吸気温センサ18は、エンジン1の吸
入空気の温度を検出するものである。なお、一般に、湿
度は温度との間には一定の相関関係があるので、この吸
入空気の温度情報は湿度情報としての役割も合わせ持っ
ている。また、吸気通路3におけるスロットル弁8の配
設部分には、スロットル弁8の開度を検出するポテンシ
ョメータ式のスロットルポジションセンサ20のほか
に、アイドルスイッチ21がそなえられている。
入空気の温度を検出するものである。なお、一般に、湿
度は温度との間には一定の相関関係があるので、この吸
入空気の温度情報は湿度情報としての役割も合わせ持っ
ている。また、吸気通路3におけるスロットル弁8の配
設部分には、スロットル弁8の開度を検出するポテンシ
ョメータ式のスロットルポジションセンサ20のほか
に、アイドルスイッチ21がそなえられている。
【0024】さらに、排気通路4側には、排気ガス中の
酸素濃度(O2 濃度)を空燃比リーン側において線形に
検出するリニア酸素濃度センサ(以下、単に「リニアO
2 センサ」という)22がそなえられるほか、その他の
センサとして、エンジン1用の冷却水の温度を検出する
水温センサ23や、図3に示すクランク角度を検出する
クランク角センサ24(このクランク角センサ24はエ
ンジン回転数Neを検出する回転数センサとしての機能
も兼ねている)や車速センサ30などがそなえられてい
る。
酸素濃度(O2 濃度)を空燃比リーン側において線形に
検出するリニア酸素濃度センサ(以下、単に「リニアO
2 センサ」という)22がそなえられるほか、その他の
センサとして、エンジン1用の冷却水の温度を検出する
水温センサ23や、図3に示すクランク角度を検出する
クランク角センサ24(このクランク角センサ24はエ
ンジン回転数Neを検出する回転数センサとしての機能
も兼ねている)や車速センサ30などがそなえられてい
る。
【0025】そして、これらのセンサやスイッチからの
検出信号は、図3に示すようなECU25へ入力される
ようになっている。ここで、このECU25のハードウ
ェア構成は、図3に示すようになるが、このECU25
は、その主要部としてCPU(演算装置)26をそなえ
たコンピュータとして構成されており、CPU26に
は、吸気温センサ18,大気圧センサ19,スロットル
ポジションセンサ20,リニアO2 センサ22,水温セ
ンサ23等からの検出信号が、入力インタフェース28
およびアナログ/ディジタルコンバータ29を介して入
力されるようになっている。
検出信号は、図3に示すようなECU25へ入力される
ようになっている。ここで、このECU25のハードウ
ェア構成は、図3に示すようになるが、このECU25
は、その主要部としてCPU(演算装置)26をそなえ
たコンピュータとして構成されており、CPU26に
は、吸気温センサ18,大気圧センサ19,スロットル
ポジションセンサ20,リニアO2 センサ22,水温セ
ンサ23等からの検出信号が、入力インタフェース28
およびアナログ/ディジタルコンバータ29を介して入
力されるようになっている。
【0026】また、CPU26には、エアフローセンサ
17,アイドルスイッチ21,クランク角センサ24,
車速センサ30等からの検出信号が、入力インタフェー
ス35を介して直接入力されるようになっている。さら
に、CPU26は、バスラインを介して、プログラムデ
ータや固定値データのほか各種データを記憶するROM
(記憶手段)36や更新して順次書き替えられるRAM
37との間でデータの授受を行なうようになっている。
17,アイドルスイッチ21,クランク角センサ24,
車速センサ30等からの検出信号が、入力インタフェー
ス35を介して直接入力されるようになっている。さら
に、CPU26は、バスラインを介して、プログラムデ
ータや固定値データのほか各種データを記憶するROM
(記憶手段)36や更新して順次書き替えられるRAM
37との間でデータの授受を行なうようになっている。
【0027】また、CPU26による演算の結果、EC
U25からは、エンジン1の運転状態を制御するための
信号、例えば、燃料噴射制御信号,点火時期制御信号,
ISC制御信号,バイパスエア制御信号,EGR制御信
号等の各種制御信号が出力されるようになっている。こ
こで、燃料噴射制御(空燃比制御)信号は、CPU26
から噴射ドライバ39を介して、インジェクタ9を駆動
させるためのインジェクタソレノイド9a(正確にはイ
ンジェクタソレノイド9a用のトランジスタ)へ出力さ
れるようになっており、点火時期制御信号は、CPU2
6から点火ドライバ40を介して、パワートランジスタ
41へ出力され、このパワートランジスタ41から点火
コイル42を介しディストリビュータ43により各点火
プラグ16に順次火花を発生させるようになっている。
U25からは、エンジン1の運転状態を制御するための
信号、例えば、燃料噴射制御信号,点火時期制御信号,
ISC制御信号,バイパスエア制御信号,EGR制御信
号等の各種制御信号が出力されるようになっている。こ
こで、燃料噴射制御(空燃比制御)信号は、CPU26
から噴射ドライバ39を介して、インジェクタ9を駆動
させるためのインジェクタソレノイド9a(正確にはイ
ンジェクタソレノイド9a用のトランジスタ)へ出力さ
れるようになっており、点火時期制御信号は、CPU2
6から点火ドライバ40を介して、パワートランジスタ
41へ出力され、このパワートランジスタ41から点火
コイル42を介しディストリビュータ43により各点火
プラグ16に順次火花を発生させるようになっている。
【0028】また、ISC制御信号は、CPU26から
ISCドライバ44を介して、ステッパモータ12bへ
出力され、バイパスエア制御信号は、CPU26からバ
イパスエア用ドライバ45を介して、エアバイパス弁制
御用電磁弁142のソレノイド142aへ出力されるよ
うになっている。さらに、EGR制御信号は、CPU2
6からEGRドライバ46を介して、ERG弁制御用電
磁弁83のソレノイド83aへ出力されるようになって
いる。
ISCドライバ44を介して、ステッパモータ12bへ
出力され、バイパスエア制御信号は、CPU26からバ
イパスエア用ドライバ45を介して、エアバイパス弁制
御用電磁弁142のソレノイド142aへ出力されるよ
うになっている。さらに、EGR制御信号は、CPU2
6からEGRドライバ46を介して、ERG弁制御用電
磁弁83のソレノイド83aへ出力されるようになって
いる。
【0029】今、燃料噴射制御(空燃比制御)に着目す
ると、この燃料噴射制御(インジェクタ駆動時間制御)
のために、ECU25は、図1に示すように、基本駆動
時間決定手段50,空燃比係数設定手段51,リーン空
燃比係数設定手段52,その他補正係数設定手段54,
デッドタイム補正手段55,選択手段57の機能をそな
えており、更にリーン運転条件判定手段58,切替制御
手段60,空燃比変更手段62の機能も有している。
ると、この燃料噴射制御(インジェクタ駆動時間制御)
のために、ECU25は、図1に示すように、基本駆動
時間決定手段50,空燃比係数設定手段51,リーン空
燃比係数設定手段52,その他補正係数設定手段54,
デッドタイム補正手段55,選択手段57の機能をそな
えており、更にリーン運転条件判定手段58,切替制御
手段60,空燃比変更手段62の機能も有している。
【0030】ここで、基本駆動時間決定手段50は、イ
ンジェクタ9のための基本駆動時間TB を決定するもの
で、このため、この基本駆動時間決定手段50はエアフ
ローセンサ17からの吸入空気量A情報とクランク角セ
ンサ(エンジン回転数センサ)24からのエンジン回転
数N情報とからエンジン1回転あたりの吸入空気量A/
N情報を求め、この情報に基づき基本駆動時間TB を決
定するようになっている。
ンジェクタ9のための基本駆動時間TB を決定するもの
で、このため、この基本駆動時間決定手段50はエアフ
ローセンサ17からの吸入空気量A情報とクランク角セ
ンサ(エンジン回転数センサ)24からのエンジン回転
数N情報とからエンジン1回転あたりの吸入空気量A/
N情報を求め、この情報に基づき基本駆動時間TB を決
定するようになっている。
【0031】空燃比係数設定手段51は、運転状態に応
じて空燃比をリッチまたはストイキオにするための空燃
比係数KAFSを設定するものである。リーン空燃比係
数設定手段52は、空燃比をリーンにするための空燃比
係数KAFLを設定するものである。その他補正係数設
定手段54は、エンジン冷却水温,吸気温,大気圧等に
応じた補正係数Kを設定するものである。また、デッド
タイム補正手段55はバッテリ電圧に応じて駆動時間を
補正するためデッドタイム(無効時間)TD を設定する
ものである。
じて空燃比をリッチまたはストイキオにするための空燃
比係数KAFSを設定するものである。リーン空燃比係
数設定手段52は、空燃比をリーンにするための空燃比
係数KAFLを設定するものである。その他補正係数設
定手段54は、エンジン冷却水温,吸気温,大気圧等に
応じた補正係数Kを設定するものである。また、デッド
タイム補正手段55はバッテリ電圧に応じて駆動時間を
補正するためデッドタイム(無効時間)TD を設定する
ものである。
【0032】選択手段57は、空燃比係数設定手段51
からの空燃比補正係数KAFS又はリーン空燃比係数設
定手段52で設定された空燃比係数KAFLのいずれか
を選択するものである。リーン運転条件判定手段58
は、リーンバーン運転を行なうことができる条件が成立
したかどうかを判定するものである。
からの空燃比補正係数KAFS又はリーン空燃比係数設
定手段52で設定された空燃比係数KAFLのいずれか
を選択するものである。リーン運転条件判定手段58
は、リーンバーン運転を行なうことができる条件が成立
したかどうかを判定するものである。
【0033】切替制御手段60は、リーン運転条件判定
手段58からの情報に基づいて、空燃比がエンジンの運
転状態に応じたものとなるように、選択手段57の切替
制御を行なうものである。また、空燃比変更手段62
は、吸気温センサ18により検出された湿度情報に基づ
いて、湿度が所定値Ta0よりも高い場合に、リーン空
燃比係数設定手段52で設定された空燃比係数KAFL
をストイキオ側に補正するものである。
手段58からの情報に基づいて、空燃比がエンジンの運
転状態に応じたものとなるように、選択手段57の切替
制御を行なうものである。また、空燃比変更手段62
は、吸気温センサ18により検出された湿度情報に基づ
いて、湿度が所定値Ta0よりも高い場合に、リーン空
燃比係数設定手段52で設定された空燃比係数KAFL
をストイキオ側に補正するものである。
【0034】なお、空燃比変更手段62は、図5に示す
ような補正マップを有しており、この補正マップにした
がって空燃比の補正が行なわれるようになっている。そ
して、燃料噴射時間TINJ は、TB ×KAFS×K+T
D 又はTB ×KAFL×K+TD のいずれかとなり、こ
の時間TINJ で燃料が噴射されるようになっているので
ある。
ような補正マップを有しており、この補正マップにした
がって空燃比の補正が行なわれるようになっている。そ
して、燃料噴射時間TINJ は、TB ×KAFS×K+T
D 又はTB ×KAFL×K+TD のいずれかとなり、こ
の時間TINJ で燃料が噴射されるようになっているので
ある。
【0035】これにより、このECU25は、所要の運
転条件下では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるよう
に空燃比を制御する空燃比制御手段の機能を有している
ことになり、更に、この空燃比制御手段は、希薄燃焼運
転中に、吸入空気湿度パラメータ検出手段としての吸気
温センサ18からの吸入空気湿度相関パラメータと判定
値とを比較して、吸入空気湿度相関パラメータが判定値
以上で、且つ、設定空燃比が理論空燃比より希薄側の基
準空燃比よりも更に希薄側に設定されている場合に、設
定空燃比を過濃側へ変更させる空燃比変更手段62の機
能を有していることになる。
転条件下では理論空燃比よりも希薄側空燃比となるよう
に空燃比を制御する空燃比制御手段の機能を有している
ことになり、更に、この空燃比制御手段は、希薄燃焼運
転中に、吸入空気湿度パラメータ検出手段としての吸気
温センサ18からの吸入空気湿度相関パラメータと判定
値とを比較して、吸入空気湿度相関パラメータが判定値
以上で、且つ、設定空燃比が理論空燃比より希薄側の基
準空燃比よりも更に希薄側に設定されている場合に、設
定空燃比を過濃側へ変更させる空燃比変更手段62の機
能を有していることになる。
【0036】次に、リーンバーンエンジンにおける燃料
噴射制御(空燃比制御)について、図4に示すフローチ
ャートを用いて説明する。まず、最初にA/N(エンジ
ン1回転当たりの吸気量)やエンジン回転数Neや冷却
水温Tw,吸気温Ta等を読み込んで、ステップS1
で、リーン運転状態かどうかを判定する。そして、リー
ン運転状態の場合は、ステップS1−2に進んで、運転
状態に応じたリーン空燃比を設定する(A/F=KAF
L)。
噴射制御(空燃比制御)について、図4に示すフローチ
ャートを用いて説明する。まず、最初にA/N(エンジ
ン1回転当たりの吸気量)やエンジン回転数Neや冷却
水温Tw,吸気温Ta等を読み込んで、ステップS1
で、リーン運転状態かどうかを判定する。そして、リー
ン運転状態の場合は、ステップS1−2に進んで、運転
状態に応じたリーン空燃比を設定する(A/F=KAF
L)。
【0037】次に、ステップS2に進んで吸気温Taが
判定基準値Ta0以上かどうかを判定する。そして、T
a≧Ta0の時は、ステップS3に進んで空燃比A/F
が判定基準値A0よりも大きいかどうかを判定する。そ
して、ステップS3でA/F≧A0と判定されると、次
にステップS4に進んで、下式(1)により、空燃比を
ストイキオ側に補正する。なお、この補正量は図5のマ
ップを用いる場合は1(固定)である。また、上述の空
燃比の判定基準値A0は通常16程度である。
判定基準値Ta0以上かどうかを判定する。そして、T
a≧Ta0の時は、ステップS3に進んで空燃比A/F
が判定基準値A0よりも大きいかどうかを判定する。そ
して、ステップS3でA/F≧A0と判定されると、次
にステップS4に進んで、下式(1)により、空燃比を
ストイキオ側に補正する。なお、この補正量は図5のマ
ップを用いる場合は1(固定)である。また、上述の空
燃比の判定基準値A0は通常16程度である。
【0038】A/F0 =A/F−1 (1) そして、次にステップS6において、燃料噴射時間T
INJ を下式(2)に基づいて算出し、その後リターンさ
れる。 TINJ =TB ・A/F0 ・K+TD (2) これにより、リーンバーン運転中に、吸気温Taが判定
基準値Ta0以上で、且つ、設定空燃比が基準空燃比A
0よりも更に希薄側に設定されている場合に、リーン空
燃比がストイキオ側に補正され、エンジンの燃焼状態が
安定したものとなる。
INJ を下式(2)に基づいて算出し、その後リターンさ
れる。 TINJ =TB ・A/F0 ・K+TD (2) これにより、リーンバーン運転中に、吸気温Taが判定
基準値Ta0以上で、且つ、設定空燃比が基準空燃比A
0よりも更に希薄側に設定されている場合に、リーン空
燃比がストイキオ側に補正され、エンジンの燃焼状態が
安定したものとなる。
【0039】また、ステップS1で、リーン運転状態で
はないと判断された場合は、次にステップS1−3で運
転状態に応じたストイキオ又はリッチ空燃比を設定する
(A/F=KAFS)。その後は、ステップS5に進ん
で、A/F0 =A/Fと設定した後、ステップS6に進
み、燃料噴射時間TINJ を上述の式(2)により設定す
る。これにより、ストイキオ又はリッチ空燃比での運転
が行なわれる。
はないと判断された場合は、次にステップS1−3で運
転状態に応じたストイキオ又はリッチ空燃比を設定する
(A/F=KAFS)。その後は、ステップS5に進ん
で、A/F0 =A/Fと設定した後、ステップS6に進
み、燃料噴射時間TINJ を上述の式(2)により設定す
る。これにより、ストイキオ又はリッチ空燃比での運転
が行なわれる。
【0040】また、ステップS2において、吸気温Ta
が判定基準値Ta0より小さい時は、Noルートを通っ
てステップ5に進む。これと同様に、ステップS3にお
いて空燃比A/Fが判定基準値A0よりも小さい時も、
やはり、Noルートを通ってステップ5に進む。そし
て、ステップS5の次にステップS6に進んで、式
(2)により燃料噴射時間TINJ 設定し、その後リター
ンされる。この場合は、ステップS1−2で設定された
リーン空燃比での運転が行なわれる。
が判定基準値Ta0より小さい時は、Noルートを通っ
てステップ5に進む。これと同様に、ステップS3にお
いて空燃比A/Fが判定基準値A0よりも小さい時も、
やはり、Noルートを通ってステップ5に進む。そし
て、ステップS5の次にステップS6に進んで、式
(2)により燃料噴射時間TINJ 設定し、その後リター
ンされる。この場合は、ステップS1−2で設定された
リーン空燃比での運転が行なわれる。
【0041】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃
機関の空燃比制御装置は上述のように構成されているの
で、リーンバーン運転時には、吸気温センサ18からの
情報が、空燃比変更手段62に取り込まれ、この空燃比
変更手段62により図5に示すようなマップを用いて空
燃比の補正量が設定される。つまり、図5に示すよう
に、吸気温が所定値(判定基準値)Ta0以上になる
と、空燃比変更手段62では湿度が高いと判定し、更に
空燃比が判定基準値A0以上であると、補正量(例えば
この例では1=一定)が設定され、空燃比が補正される
(A/F−1)。
機関の空燃比制御装置は上述のように構成されているの
で、リーンバーン運転時には、吸気温センサ18からの
情報が、空燃比変更手段62に取り込まれ、この空燃比
変更手段62により図5に示すようなマップを用いて空
燃比の補正量が設定される。つまり、図5に示すよう
に、吸気温が所定値(判定基準値)Ta0以上になる
と、空燃比変更手段62では湿度が高いと判定し、更に
空燃比が判定基準値A0以上であると、補正量(例えば
この例では1=一定)が設定され、空燃比が補正される
(A/F−1)。
【0042】なお、以上の条件を満足していない場合
は、このような補正は行なわれない。すなわち、例えば
リーンバーン運転時であっても、空燃比が所定値(この
例では16)よりも小さく設定されていたり、あるい
は、上述のような空燃比の補正により空燃比が所定値よ
りも小さくなった場合は、リーン限界から十分過濃側の
空燃比に設定されていると判断して補正を行なわない
か、又は補正中であればこれを中断する。
は、このような補正は行なわれない。すなわち、例えば
リーンバーン運転時であっても、空燃比が所定値(この
例では16)よりも小さく設定されていたり、あるい
は、上述のような空燃比の補正により空燃比が所定値よ
りも小さくなった場合は、リーン限界から十分過濃側の
空燃比に設定されていると判断して補正を行なわない
か、又は補正中であればこれを中断する。
【0043】このようにして、基準空燃比よりもリーン
側のリーンバーン運転中において、高湿度相当時には、
目標空燃比が理論空燃比(ストイキオ)側に補正される
ので、湿度が変化してもリーンバーン運転で安定した燃
焼が得られ、エンジンの運転特性の低下を十分に防止で
きるのである。また、本実施例では、湿度情報を吸気温
センサ(温度センサ)18により得ているので、従来の
リーンバーンエンジンに新たなセンサを用いる必要がな
く、より低コストで本発明を実現することができるとい
う利点もある。
側のリーンバーン運転中において、高湿度相当時には、
目標空燃比が理論空燃比(ストイキオ)側に補正される
ので、湿度が変化してもリーンバーン運転で安定した燃
焼が得られ、エンジンの運転特性の低下を十分に防止で
きるのである。また、本実施例では、湿度情報を吸気温
センサ(温度センサ)18により得ているので、従来の
リーンバーンエンジンに新たなセンサを用いる必要がな
く、より低コストで本発明を実現することができるとい
う利点もある。
【0044】なお、上述した補正マップは、図5に示す
補正量一定のものの他に、例えば図6に示すように、吸
気温に応じて補正量を変更するものを用いても良い。こ
の場合は、上述の式(1)に代えて、この図6の補正量
に対応した式となる。また、本実施例では、吸気温セン
サ18を用いて湿度情報を得て、この湿度情報から、湿
度に応じた空燃比の補正を行なうようなっているが、こ
れ以外に、新たに水蒸気分圧を測定して湿度を直接検出
できるような湿度センサを設け、この湿度センサからの
情報に基づいてECU25内で空燃比の補正を行なうよ
うにしても勿論もよい。この場合には、より正確な湿度
情報を得ることができるという利点がある。
補正量一定のものの他に、例えば図6に示すように、吸
気温に応じて補正量を変更するものを用いても良い。こ
の場合は、上述の式(1)に代えて、この図6の補正量
に対応した式となる。また、本実施例では、吸気温セン
サ18を用いて湿度情報を得て、この湿度情報から、湿
度に応じた空燃比の補正を行なうようなっているが、こ
れ以外に、新たに水蒸気分圧を測定して湿度を直接検出
できるような湿度センサを設け、この湿度センサからの
情報に基づいてECU25内で空燃比の補正を行なうよ
うにしても勿論もよい。この場合には、より正確な湿度
情報を得ることができるという利点がある。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の希薄燃焼
式内燃機関の制御装置によれば、所要の運転条件下では
理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比を制
御する空燃比制御手段をそなえた希薄燃焼式内燃機関に
おいて、内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメータ
を検出する吸入空気湿度パラメータ検出手段をそなえ、
該空燃比制御手段が、希薄燃焼運転中において、該吸入
空気湿度パラメータ検出手段からの吸入空気湿度相関パ
ラメータと判定値とを比較して、該吸入空気湿度相関パ
ラメータが該判定値以上で、且つ、設定空燃比が該理論
空燃比より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に設定
されている場合に、該設定空燃比を過濃側へ変更させる
空燃比変更手段をそなえて構成されるので、吸入空気湿
度の変化に伴ってリーン限界の空燃比が低下しても、リ
ーンバーン運転で安定した燃焼を得られ、エンジンの運
転特性の低下を十分に防止できる利点がある。
式内燃機関の制御装置によれば、所要の運転条件下では
理論空燃比よりも希薄側空燃比となるように空燃比を制
御する空燃比制御手段をそなえた希薄燃焼式内燃機関に
おいて、内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメータ
を検出する吸入空気湿度パラメータ検出手段をそなえ、
該空燃比制御手段が、希薄燃焼運転中において、該吸入
空気湿度パラメータ検出手段からの吸入空気湿度相関パ
ラメータと判定値とを比較して、該吸入空気湿度相関パ
ラメータが該判定値以上で、且つ、設定空燃比が該理論
空燃比より希薄側の基準空燃比よりも更に希薄側に設定
されている場合に、該設定空燃比を過濃側へ変更させる
空燃比変更手段をそなえて構成されるので、吸入空気湿
度の変化に伴ってリーン限界の空燃比が低下しても、リ
ーンバーン運転で安定した燃焼を得られ、エンジンの運
転特性の低下を十分に防止できる利点がある。
【図1】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置の制御ブロック図である。
の空燃比制御装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置を有するエンジンシステムの全体構成
図である。
の空燃比制御装置を有するエンジンシステムの全体構成
図である。
【図3】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置を有するエンジンシステムの制御系を
示すハードブロック図である。
の空燃比制御装置を有するエンジンシステムの制御系を
示すハードブロック図である。
【図4】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
の空燃比制御装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置の動作を説明するための空燃比補正マ
ップである。
の空燃比制御装置の動作を説明するための空燃比補正マ
ップである。
【図6】本発明の一実施例としての希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置の動作を説明するための空燃比補正マ
ップである。
の空燃比制御装置の動作を説明するための空燃比補正マ
ップである。
1 エンジン(内燃機関) 2 燃焼室 3 吸気通路 3a サージタンク 4 排気通路 5 吸気弁 6 排気弁 7 エアクリーナ 8 スロットル弁 9 電磁式燃料噴射弁(インジェクタ) 9a インジェクタソレノイド 10 三元触媒 11A 第1バイパス通路 11B 第2バイパス通路 12 ステッパモータ弁(STM弁) 12a 弁体 12b ステッパモータ(ISC用アクチュエータ) 12c バネ 13 ファーストアイドルエアバルブ 14 エアバイパス弁 14a 弁体 14b ダイアフラム式アクチュエータ 15 燃料圧調節器 16 点火プラグ 17 エアフローセンサ(吸気量センサ) 18 吸入空気湿度パラメータ検出手段としての吸気温
センサ 19 大気圧センサ 20 スロットルポジションセンサ 21 アイドルスイッチ 22 リニアO2 センサ 23 水温センサ 24 クランク角センサ(エンジン回転数センサ) 25 空燃比制御手段としてのECU 26 CPU(演算装置) 28 入力インタフェース 29 アナログ/ディジタルコンバータ 30 車速センサ 35 入力インタフェース 36 ROM(記憶手段) 37 RAM 39 噴射ドライバ 40 点火ドライバ 41 パワートランジスタ 42 点火コイル 43 ディストリビュータ 44 ISCドライバ 45 バイパスエア用ドライバ 46 EGRドライバ 50 基本駆動時間決定手段 51 空燃比係数設定手段 52 リーン空燃比係数設定手段 54 その他補正係数設定手段 55 デッドタイム補正手段 57 選択手段 58 リーン運転条件判定手段 60 切替制御手段 62 空燃比変更手段 80 排気再循環通路(EGR通路) 81 EGR弁 81a 弁体 81b ダイアフラム式アクチュエータ 82 パイロット通路 83 ERG弁制御用電磁弁 83a ソレノイド 141 パイロット通路 142 エアバイパス弁制御用電磁弁 142a ソレノイド
センサ 19 大気圧センサ 20 スロットルポジションセンサ 21 アイドルスイッチ 22 リニアO2 センサ 23 水温センサ 24 クランク角センサ(エンジン回転数センサ) 25 空燃比制御手段としてのECU 26 CPU(演算装置) 28 入力インタフェース 29 アナログ/ディジタルコンバータ 30 車速センサ 35 入力インタフェース 36 ROM(記憶手段) 37 RAM 39 噴射ドライバ 40 点火ドライバ 41 パワートランジスタ 42 点火コイル 43 ディストリビュータ 44 ISCドライバ 45 バイパスエア用ドライバ 46 EGRドライバ 50 基本駆動時間決定手段 51 空燃比係数設定手段 52 リーン空燃比係数設定手段 54 その他補正係数設定手段 55 デッドタイム補正手段 57 選択手段 58 リーン運転条件判定手段 60 切替制御手段 62 空燃比変更手段 80 排気再循環通路(EGR通路) 81 EGR弁 81a 弁体 81b ダイアフラム式アクチュエータ 82 パイロット通路 83 ERG弁制御用電磁弁 83a ソレノイド 141 パイロット通路 142 エアバイパス弁制御用電磁弁 142a ソレノイド
Claims (1)
- 【請求項1】 所要の運転条件下では理論空燃比よりも
希薄側空燃比となるように空燃比を制御する空燃比制御
手段をそなえた希薄燃焼式内燃機関において、 内燃機関の吸入空気湿度と相関するパラメータを検出す
る吸入空気湿度パラメータ検出手段をそなえ、 該空燃比制御手段が、 希薄燃焼運転中において、該吸入空気湿度パラメータ検
出手段からの吸入空気湿度相関パラメータと判定値とを
比較して、該吸入空気湿度相関パラメータが該判定値以
上で、且つ、設定空燃比が該理論空燃比より希薄側の基
準空燃比よりも更に希薄側に設定されている場合に、該
設定空燃比を過濃側へ変更させる空燃比変更手段をそな
えて構成されたことを特徴とする、希薄燃焼式内燃機関
の空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25458393A JPH07103035A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25458393A JPH07103035A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07103035A true JPH07103035A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17267057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25458393A Pending JPH07103035A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | 希薄燃焼式内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07103035A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003328844A (ja) * | 2002-05-16 | 2003-11-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 予混合圧縮着火エンジンの運転制御方法及びその装置 |
-
1993
- 1993-10-12 JP JP25458393A patent/JPH07103035A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003328844A (ja) * | 2002-05-16 | 2003-11-19 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 予混合圧縮着火エンジンの運転制御方法及びその装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990928 |