JPH07101941A - 2−[2−(置換アミノ)ベンジルチオ]−5,6, 7,8−テトラヒドロ−4(3h)−キナゾリノン誘 導体 - Google Patents
2−[2−(置換アミノ)ベンジルチオ]−5,6, 7,8−テトラヒドロ−4(3h)−キナゾリノン誘 導体Info
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- JPH07101941A JPH07101941A JP26959293A JP26959293A JPH07101941A JP H07101941 A JPH07101941 A JP H07101941A JP 26959293 A JP26959293 A JP 26959293A JP 26959293 A JP26959293 A JP 26959293A JP H07101941 A JPH07101941 A JP H07101941A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】次の一般式〔I〕で表される2−〔2−(置換
アミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4(3H)−キナゾリノン誘導体又は薬理学的に許
容されるその塩。 【化1】 〔R1 ;水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、低級アルコキシカルボニルメチル基、フェニル基
又はベンジル基、R2 は水素原子又は低級アルキル基、
R3 ,R4 ;は置換アミノ基、ピペリジノ基又はモルホ
リノ基、R5 ,R6 ;水素原子又は低級アルコキシ基を
示す。〕で表わされる化合物又はその塩。 【効果】この化合物は胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護
作用を併せ持ち,且つ胃潰瘍及び十二指腸潰瘍モデルに
対して優れた薬理効果を示し,しかも毒性が低いため抗
消化性潰瘍薬として有用である.
アミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4(3H)−キナゾリノン誘導体又は薬理学的に許
容されるその塩。 【化1】 〔R1 ;水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシアルキ
ル基、低級アルコキシカルボニルメチル基、フェニル基
又はベンジル基、R2 は水素原子又は低級アルキル基、
R3 ,R4 ;は置換アミノ基、ピペリジノ基又はモルホ
リノ基、R5 ,R6 ;水素原子又は低級アルコキシ基を
示す。〕で表わされる化合物又はその塩。 【効果】この化合物は胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護
作用を併せ持ち,且つ胃潰瘍及び十二指腸潰瘍モデルに
対して優れた薬理効果を示し,しかも毒性が低いため抗
消化性潰瘍薬として有用である.
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗消化性潰瘍薬として
有用な2−〔2−(置換アミノ)ベンジルチオ〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン
誘導体又は薬理学的に許容されるその塩に関するもので
ある。
有用な2−〔2−(置換アミノ)ベンジルチオ〕−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン
誘導体又は薬理学的に許容されるその塩に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3
H)−キナゾリノン誘導体としては、例えばカルシウム
拮抗作用を有する2−フェニルアルキルチオ−3−アル
キル−5,6−ポリアルキレン−4(3H)−ピリミジ
ノン誘導体(特開昭59−144769号)及び抗潰瘍
作用を有する置換ピリミジン誘導体(特開平5−163
250)等が開示されているが、本発明化合物について
具体的な記載はない。
H)−キナゾリノン誘導体としては、例えばカルシウム
拮抗作用を有する2−フェニルアルキルチオ−3−アル
キル−5,6−ポリアルキレン−4(3H)−ピリミジ
ノン誘導体(特開昭59−144769号)及び抗潰瘍
作用を有する置換ピリミジン誘導体(特開平5−163
250)等が開示されているが、本発明化合物について
具体的な記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抗消化性潰瘍薬
は、主として胃酸、ペプシン等の攻撃因子を抑制するも
のと、粘膜抵抗、細胞保護、血流改善、粘液分泌等の防
御因子を増強するものに大別することができ、病態によ
ってそれぞれ使い分けられている。しかし、シメチジン
(ヒスタミンH2 受容体拮抗剤)やオメプラゾール(プ
ロトンポンプ阻害剤)に代表される攻撃因子抑制剤は、
投薬を中止すると高頻度で再発することが報告されてお
り、潰瘍治療に対して重大な問題となっている。また、
防御因子増強剤は種々使用されているが、治療効果の点
で必ずしも十分とは言えない。しかし、近年消化性潰瘍
の治療及び再発予防に対して、上記のような攻撃因子抑
制剤と防御因子増強剤との併用維持療法が採用されてい
る。その結果、この併用維持療法は、それぞれの単独療
法よりも優れた治療及び予防効果を発揮している。従っ
て、このような事実から、本発明は、単一薬物で攻撃因
子抑制作用と防御因子増強作用とを併せ持った効果的で
安全性の高い抗消化性潰瘍薬を提供することにある。
は、主として胃酸、ペプシン等の攻撃因子を抑制するも
のと、粘膜抵抗、細胞保護、血流改善、粘液分泌等の防
御因子を増強するものに大別することができ、病態によ
ってそれぞれ使い分けられている。しかし、シメチジン
(ヒスタミンH2 受容体拮抗剤)やオメプラゾール(プ
ロトンポンプ阻害剤)に代表される攻撃因子抑制剤は、
投薬を中止すると高頻度で再発することが報告されてお
り、潰瘍治療に対して重大な問題となっている。また、
防御因子増強剤は種々使用されているが、治療効果の点
で必ずしも十分とは言えない。しかし、近年消化性潰瘍
の治療及び再発予防に対して、上記のような攻撃因子抑
制剤と防御因子増強剤との併用維持療法が採用されてい
る。その結果、この併用維持療法は、それぞれの単独療
法よりも優れた治療及び予防効果を発揮している。従っ
て、このような事実から、本発明は、単一薬物で攻撃因
子抑制作用と防御因子増強作用とを併せ持った効果的で
安全性の高い抗消化性潰瘍薬を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、従来の5,6,
7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン誘導
体とは異なる新規な2−〔2−(置換アミノ)ベンジル
チオ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−
キナゾリノン誘導体及び薬理学的に許容されるその塩
が、胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護作用を有し、且つ
胃潰瘍、十二指腸潰瘍モデルに対して優れた薬理効果を
示すことを見い出し、本発明を完成することができた。
を解決するため鋭意研究を行った結果、従来の5,6,
7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン誘導
体とは異なる新規な2−〔2−(置換アミノ)ベンジル
チオ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−
キナゾリノン誘導体及び薬理学的に許容されるその塩
が、胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護作用を有し、且つ
胃潰瘍、十二指腸潰瘍モデルに対して優れた薬理効果を
示すことを見い出し、本発明を完成することができた。
【0005】即ち、本発明は、抗消化性潰瘍薬として極
めて有用な下記一般式〔I〕で表わされる2−〔2−
(置換アミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン誘導体又は薬理学
的に許容されるその塩に関するものである。
めて有用な下記一般式〔I〕で表わされる2−〔2−
(置換アミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン誘導体又は薬理学
的に許容されるその塩に関するものである。
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R1 は水素原子、低級アルキル
基、ヒドロキシアルキル基、低級アルコキシカルボニル
メチル基、フェニル基又はベンジル基を示す。R2 は水
素原子又は低級アルキル基を示す。R3 、R4 は同一又
は相異なって水素原子、低級アルキル基又は低級アルコ
キシカルボニルメチル基を示し、R3 、R4 はそれらが
結合している窒素原子と一緒になってピペリジノ基又は
モルホリノ基を形成する。R5 、R6 は同一又は相異な
って水素原子、若しくは低級アルコキシ基を示す。〕
基、ヒドロキシアルキル基、低級アルコキシカルボニル
メチル基、フェニル基又はベンジル基を示す。R2 は水
素原子又は低級アルキル基を示す。R3 、R4 は同一又
は相異なって水素原子、低級アルキル基又は低級アルコ
キシカルボニルメチル基を示し、R3 、R4 はそれらが
結合している窒素原子と一緒になってピペリジノ基又は
モルホリノ基を形成する。R5 、R6 は同一又は相異な
って水素原子、若しくは低級アルコキシ基を示す。〕
【0008】前記一般式〔I〕において、R1 、R2 、
R3 、R4 、R5 、R6 及び薬理学的に許容されるその
塩の具体例を以下の如く示すことができる。R1 として
は、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシプロピ
ル基、メトキシカルボニルメチル基、フェニル基及びベ
ンジル基等を挙げることができる。R2 としては、水素
原子及びメチル基等を挙げることができる。R3 、R4
としては、メチル基、エチル基、イソブチル基及びエト
キシカルボニルメチル基等を挙げることができ、またR
3 、R4 が結合している窒素原子と一緒になって形成す
る複素環残基としては、ピペリジノ基及びモルホリノ基
を挙げることができる。R5 、R6 としては、水素原子
及びメトキシ基等を挙げることができる。
R3 、R4 、R5 、R6 及び薬理学的に許容されるその
塩の具体例を以下の如く示すことができる。R1 として
は、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシプロピ
ル基、メトキシカルボニルメチル基、フェニル基及びベ
ンジル基等を挙げることができる。R2 としては、水素
原子及びメチル基等を挙げることができる。R3 、R4
としては、メチル基、エチル基、イソブチル基及びエト
キシカルボニルメチル基等を挙げることができ、またR
3 、R4 が結合している窒素原子と一緒になって形成す
る複素環残基としては、ピペリジノ基及びモルホリノ基
を挙げることができる。R5 、R6 としては、水素原子
及びメトキシ基等を挙げることができる。
【0009】また、上記一般式〔I〕で表される化合
物、すなわち本発明化合物〔I〕の塩としては、薬理学
的に許容される塩であれば特に限定されないが、好適に
はナトリウム塩、亜鉛塩等の金属塩を挙げることができ
る。また、本発明化合物〔I〕に含まれる化合物の中に
は、水和物や立体異性体が存在するものがある。
物、すなわち本発明化合物〔I〕の塩としては、薬理学
的に許容される塩であれば特に限定されないが、好適に
はナトリウム塩、亜鉛塩等の金属塩を挙げることができ
る。また、本発明化合物〔I〕に含まれる化合物の中に
は、水和物や立体異性体が存在するものがある。
【0010】本発明化合物〔I〕は、種々の方法で製造
できるが、代表的な方法を挙げれば以下のとおりであ
る。
できるが、代表的な方法を挙げれば以下のとおりであ
る。
【0011】即ち、以下に示すように本発明化合物
〔I〕は、ジャーナル オブ オーガニック ケミスト
リー(Jornal of Organic Chemistry),18巻,133〜13
7(1953)に記載の方法に従って得ることができる化合
物〔II〕を種々の塩基の存在下、化合物〔III〕を作用
させて、S−ベンジル化することにより得られる。
〔I〕は、ジャーナル オブ オーガニック ケミスト
リー(Jornal of Organic Chemistry),18巻,133〜13
7(1953)に記載の方法に従って得ることができる化合
物〔II〕を種々の塩基の存在下、化合物〔III〕を作用
させて、S−ベンジル化することにより得られる。
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 及
び、R6 は前記と同じであり、Xは塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基又はP−ト
ルエンスルホニルオキシ基を示す。〕
び、R6 は前記と同じであり、Xは塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子、メタンスルホニルオキシ基又はP−ト
ルエンスルホニルオキシ基を示す。〕
【0014】この反応に使用できる溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ベンゼン、
トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホ
ルム、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトン、アセニトリル等の有
機溶媒、水或はそれらの混合溶媒を挙げることができ
る。 さらにこの反応に使用できる塩基としては、通常
の反応において塩基として使用されるものであれば特に
限定は無いが、好適には水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム−t−ブトキシド及び1,8−ジアザビシクロ
〔5.6.0〕−7−ウンデセン等を挙げることがで
き、その使用量としては、1〜5当量が好ましい。また
水層−有機層の二相間で反応を行う場合、テトラ−n−
ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルア
ンモニウム重硫酸、ベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド等の4級アンモニウム塩類又は12−クラウン−
4−エーテル、18−クラウン−6−エーテル等のクラウ
ンエーテル類で代表される相間移動触媒を使用すること
ができ、その使用量としては 0.01〜1当量が好まし
い。反応温度は、−10℃〜溶媒の沸騰温度である。反応
時間は、反応温度、原料化合物あるいは溶媒の種類によ
って異なるが、通常10分〜 24時間が好ましい。
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ベンゼン、
トルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホ
ルム、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトン、アセニトリル等の有
機溶媒、水或はそれらの混合溶媒を挙げることができ
る。 さらにこの反応に使用できる塩基としては、通常
の反応において塩基として使用されるものであれば特に
限定は無いが、好適には水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウム−t−ブトキシド及び1,8−ジアザビシクロ
〔5.6.0〕−7−ウンデセン等を挙げることがで
き、その使用量としては、1〜5当量が好ましい。また
水層−有機層の二相間で反応を行う場合、テトラ−n−
ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルア
ンモニウム重硫酸、ベンジルトリメチルアンモニウムク
ロライド等の4級アンモニウム塩類又は12−クラウン−
4−エーテル、18−クラウン−6−エーテル等のクラウ
ンエーテル類で代表される相間移動触媒を使用すること
ができ、その使用量としては 0.01〜1当量が好まし
い。反応温度は、−10℃〜溶媒の沸騰温度である。反応
時間は、反応温度、原料化合物あるいは溶媒の種類によ
って異なるが、通常10分〜 24時間が好ましい。
【0015】また、次に示すように、本発明化合物
〔I〕は、前記で得られた本発明化合物〔Ia〕と化合
物〔IV〕とを前記と同様の条件下で作用させて製造でき
る。
〔I〕は、前記で得られた本発明化合物〔Ia〕と化合
物〔IV〕とを前記と同様の条件下で作用させて製造でき
る。
【0016】
【化4】
【0017】〔式中、R1 は低級アルキル基、ヒドロキ
シアルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル基又は
ベンジル基を示す。R2 、R3 、R4 、R5 及びXは前
記と同様である。なお、化合物〔Ia〕は、本発明化合
物〔I〕に含まれるものであって、R1 が水素原子で示
される化合物である。〕以上の如くして得られた本発明
化合物〔I〕の薬理学的に許容される塩は、常法に従っ
て容易に製造できる。
シアルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル基又は
ベンジル基を示す。R2 、R3 、R4 、R5 及びXは前
記と同様である。なお、化合物〔Ia〕は、本発明化合
物〔I〕に含まれるものであって、R1 が水素原子で示
される化合物である。〕以上の如くして得られた本発明
化合物〔I〕の薬理学的に許容される塩は、常法に従っ
て容易に製造できる。
【0018】
【作用】本発明化合物〔I〕及び薬理学的に許容される
その塩の胃酸分泌抑制作用及び胃腸粘膜保護作用、並び
に胃及び十二指腸潰瘍モデルに対する抑制作用を調べ
た。その結果、強い活性を示すことが分かった。また、
急性毒性試験の結果、低毒性であることも明らかとなっ
た。従って、本発明化合物〔I〕及び薬理学的に許容さ
れるその塩は、優れた胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護
作用を有し、安全性も高いことから人又は動物の消化性
潰瘍の治療又は予防薬として有用である。前記消化性潰
瘍には、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ゾーリンガーエリソン
症候群、吻合部潰瘍、逆流性食道炎等が含まれる。
その塩の胃酸分泌抑制作用及び胃腸粘膜保護作用、並び
に胃及び十二指腸潰瘍モデルに対する抑制作用を調べ
た。その結果、強い活性を示すことが分かった。また、
急性毒性試験の結果、低毒性であることも明らかとなっ
た。従って、本発明化合物〔I〕及び薬理学的に許容さ
れるその塩は、優れた胃酸分泌抑制作用と胃腸粘膜保護
作用を有し、安全性も高いことから人又は動物の消化性
潰瘍の治療又は予防薬として有用である。前記消化性潰
瘍には、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ゾーリンガーエリソン
症候群、吻合部潰瘍、逆流性食道炎等が含まれる。
【0019】本発明化合物〔I〕及び薬理学的に許容さ
れるその塩を前記の医薬として用いる場合、医薬上許容
され得る賦形剤、担体、希釈剤等の製剤助剤を適宜混合
し、常法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤、坐剤又は注射剤等の形態で、経口又は非経口で
投与することができる。また、本発明化合物の投与量及
び投与回数は、病気の種類、患者の年令、体重等に応じ
て適宜選択することができる。通常、成人1日当り5〜
1500mg、好ましくは20〜 800mgの範囲内で適宜増減
し、1日1回又は2回〜3回に分けて投与できる。
れるその塩を前記の医薬として用いる場合、医薬上許容
され得る賦形剤、担体、希釈剤等の製剤助剤を適宜混合
し、常法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤、坐剤又は注射剤等の形態で、経口又は非経口で
投与することができる。また、本発明化合物の投与量及
び投与回数は、病気の種類、患者の年令、体重等に応じ
て適宜選択することができる。通常、成人1日当り5〜
1500mg、好ましくは20〜 800mgの範囲内で適宜増減
し、1日1回又は2回〜3回に分けて投与できる。
【0020】本発明化合物〔I〕及び薬理学的に許容さ
れるその塩の製剤化に際し、特に困難はなく、公知の方
法に準拠すればよい。即ち、前記例示のような経口用固
形剤は、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、着色剤、矯味矯臭剤等を用い、常法に従って製造で
きる。賦形剤としては、乳糖、コーンスターチ、白糖、
ブドウ糖、結晶セルロース、二酸化ケイ素、ソルビッ
ト、ノンパレル等が使用できる。結合剤としては、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロ
ース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラッ
ク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルスターチ、ポリビニルピロリドン等が使用できる。崩
壊剤としては、澱粉、寒天、ゼラチン、結晶セルロー
ス、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カ
ルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、デ
キストリン等が使用できる。滑沢剤としては、ステアリ
ン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、
シリカ、植物硬化油等が使用できる。その他、着色剤や
矯味矯臭剤は医薬添加物として許可されているものは何
れでも使用できる。錠剤、顆粒剤等には糖衣、ゼラチン
衣等のコーティングを施してもよい。また、注射剤も常
法に従って蒸留水、pH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可
溶化剤等を適宜用いて容易に製造できる。
れるその塩の製剤化に際し、特に困難はなく、公知の方
法に準拠すればよい。即ち、前記例示のような経口用固
形剤は、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、着色剤、矯味矯臭剤等を用い、常法に従って製造で
きる。賦形剤としては、乳糖、コーンスターチ、白糖、
ブドウ糖、結晶セルロース、二酸化ケイ素、ソルビッ
ト、ノンパレル等が使用できる。結合剤としては、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロ
ース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラッ
ク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルスターチ、ポリビニルピロリドン等が使用できる。崩
壊剤としては、澱粉、寒天、ゼラチン、結晶セルロー
ス、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カ
ルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、デ
キストリン等が使用できる。滑沢剤としては、ステアリ
ン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、
シリカ、植物硬化油等が使用できる。その他、着色剤や
矯味矯臭剤は医薬添加物として許可されているものは何
れでも使用できる。錠剤、顆粒剤等には糖衣、ゼラチン
衣等のコーティングを施してもよい。また、注射剤も常
法に従って蒸留水、pH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可
溶化剤等を適宜用いて容易に製造できる。
【0021】
2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノンの合成 (A法)2−メルカプト−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4(3H)−キナゾリノン 10.9gを1N水酸化カ
リウム水溶液 120 mlに溶解し、テトラ−n−ブチルア
ンモニウムブロマイド 1 gを加え、更に2−(N,N
−ジメチルアミノ)ベンジルクロライド・塩酸塩 12.4
gをクロロホルム 200 mlに溶解した液を加えた。次
に、室温撹拌下、1N水酸化カリウム水溶液を加えて反
応溶液をpH8に調整した。更に室温で 15 時間攪拌し
た後、反応溶液に1N塩酸を加えてpH7とし、有機層
を分離し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、残渣をメタノールから再結晶して、目的
物 16.5 g(87%)を得た。
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノンの合成 (A法)2−メルカプト−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4(3H)−キナゾリノン 10.9gを1N水酸化カ
リウム水溶液 120 mlに溶解し、テトラ−n−ブチルア
ンモニウムブロマイド 1 gを加え、更に2−(N,N
−ジメチルアミノ)ベンジルクロライド・塩酸塩 12.4
gをクロロホルム 200 mlに溶解した液を加えた。次
に、室温撹拌下、1N水酸化カリウム水溶液を加えて反
応溶液をpH8に調整した。更に室温で 15 時間攪拌し
た後、反応溶液に1N塩酸を加えてpH7とし、有機層
を分離し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧留去し、残渣をメタノールから再結晶して、目的
物 16.5 g(87%)を得た。
【0022】融点:161〜163℃ IR(nujol法)νmax cm-1:2700(NH),1640(C=O) Mass m/z:315(M+) NMR(DMSO-d6)δ:1.5〜1.8 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH
2-),2.29 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.50 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-),2.65 (6H,s,-N(CH3)2),4.44
(2H,S,-SCH2-), 7.02 (1H,m,benzene-H), 7.1〜7.3 (2
H,m,benzene-H), 7.39 (1H,m,benzene-H), 12.46 (1H,b
s,NH). 元素分析(C17H21N3OS) 理論値(%):C, 64.73; H, 6.71; N, 13.32 実測値(%):C, 64.95; H, 6.74; N, 13.33
2-),2.29 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.50 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-),2.65 (6H,s,-N(CH3)2),4.44
(2H,S,-SCH2-), 7.02 (1H,m,benzene-H), 7.1〜7.3 (2
H,m,benzene-H), 7.39 (1H,m,benzene-H), 12.46 (1H,b
s,NH). 元素分析(C17H21N3OS) 理論値(%):C, 64.73; H, 6.71; N, 13.32 実測値(%):C, 64.95; H, 6.74; N, 13.33
【0023】(B法)2−メルカプト−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン 9.11gを1
0N水酸化ナトリウム水溶液 10 mlとメタノール 40 ml
の混液に溶解し、氷水中冷却攪拌下に2−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルクロライド・塩酸塩 10.7 gを
メタノール 30 mlに溶解した液を 30 分間で滴下した。
更に室温で 15 時間攪拌した後、水 200 mlを加えて析
出した結晶を濾取した。水洗後、メタノールで2回再結
晶して、目的物 12.0 g(76%)を得た。 融点:161〜163℃ このものは、A法で得たものと機器分析データが一致し
た。
−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン 9.11gを1
0N水酸化ナトリウム水溶液 10 mlとメタノール 40 ml
の混液に溶解し、氷水中冷却攪拌下に2−(N,N−ジ
メチルアミノ)ベンジルクロライド・塩酸塩 10.7 gを
メタノール 30 mlに溶解した液を 30 分間で滴下した。
更に室温で 15 時間攪拌した後、水 200 mlを加えて析
出した結晶を濾取した。水洗後、メタノールで2回再結
晶して、目的物 12.0 g(76%)を得た。 融点:161〜163℃ このものは、A法で得たものと機器分析データが一致し
た。
【0024】〔実施例2〜12〕実施例1のA法と同様に
して得られた化合物を一括して表1に示した。
して得られた化合物を一括して表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】〔実施例13〕 2−〔4,5−ジメトキシ−2−(N,N−ジメチルア
ミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4(3H)−キナゾリノン の合成 実施例1のA法と同様にして、目的物 2.9g(77%)を
得た。
ミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4(3H)−キナゾリノン の合成 実施例1のA法と同様にして、目的物 2.9g(77%)を
得た。
【0027】融点:207〜209℃ IR(nujol法) νmax cm-1:2700(NH),1640(C=O) Mass m/z:375(M+) NMR(DMSO-d6)δ:1.66 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH2-),2.
29 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.51 (2H,m,Pyrimid
inone-CH 2CH2-), 2.53 (6H,s,-N(CH3)2), 3.69(3H,s,-O
CH3), 3.76 (3H,s,-OCH3), 4.36 (2H,s,-SCH2-), 6.64
(1H,m,benzene-H), 7.00 (1H,m,benzene-H)12.48 (1H,b
s,NH). 元素分析(C19H25N3O3S) 理論値(%):C, 60.78; H, 6.71; N, 11.19 実測値(%):C, 60.89; H, 6.56; N, 11.44
29 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.51 (2H,m,Pyrimid
inone-CH 2CH2-), 2.53 (6H,s,-N(CH3)2), 3.69(3H,s,-O
CH3), 3.76 (3H,s,-OCH3), 4.36 (2H,s,-SCH2-), 6.64
(1H,m,benzene-H), 7.00 (1H,m,benzene-H)12.48 (1H,b
s,NH). 元素分析(C19H25N3O3S) 理論値(%):C, 60.78; H, 6.71; N, 11.19 実測値(%):C, 60.89; H, 6.56; N, 11.44
【0028】〔実施例14〕 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−3−(メトキシカルボニルメチル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノンの合成 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン 6.31gを乾燥メタノール 50 mlに溶解し、28%
ナトリウムメトキシドメタノール溶液 3.9 gを加え
た。次に、ブロム酢酸メチルエステル 3.7gを加えて、
3時間加熱還流した後、メタノールを減圧留去した。残
留物にジエチルエーテル200mlを加えて溶解し、1%水
酸化ナトリウム水溶液で洗浄(20ml×4)、水洗した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ジエチルエーテル
を減圧留去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔ワコーゲルC-200(400g)、展開溶媒(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)〕にて分離精製して、目的
物 3.0g(収率 39%)を得た。
−3−(メトキシカルボニルメチル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノンの合成 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン 6.31gを乾燥メタノール 50 mlに溶解し、28%
ナトリウムメトキシドメタノール溶液 3.9 gを加え
た。次に、ブロム酢酸メチルエステル 3.7gを加えて、
3時間加熱還流した後、メタノールを減圧留去した。残
留物にジエチルエーテル200mlを加えて溶解し、1%水
酸化ナトリウム水溶液で洗浄(20ml×4)、水洗した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ジエチルエーテル
を減圧留去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー〔ワコーゲルC-200(400g)、展開溶媒(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)〕にて分離精製して、目的
物 3.0g(収率 39%)を得た。
【0029】融点:97〜98℃ IR(nujol法) νmax cm-1:1740(C=O),1640(C=O) Mass m/z:387(M+) NMR(DMSO-d6)δ:1.70 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH2-),2.
32 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.50 (2H,m,Pyrimid
inone-CH 2CH2-), 2.64 (6H,s,-N(CH3)2), 3.66(3H,s,-C
OOCH3), 4.50 (2H,s,-SCH2-), 4.75 (2H,s,=NCH2CO-),
7.03 (1H,m,benzene-H), 7.23 (2H,m,benzene-H), 7.40
(1H,m,benzene-H). 元素分析(C20H25N3O3S) 理論値(%):C, 61.99; H, 6.52; N, 10.84 実測値(%):C, 62.01; H, 6.48; N, 10.77
32 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.50 (2H,m,Pyrimid
inone-CH 2CH2-), 2.64 (6H,s,-N(CH3)2), 3.66(3H,s,-C
OOCH3), 4.50 (2H,s,-SCH2-), 4.75 (2H,s,=NCH2CO-),
7.03 (1H,m,benzene-H), 7.23 (2H,m,benzene-H), 7.40
(1H,m,benzene-H). 元素分析(C20H25N3O3S) 理論値(%):C, 61.99; H, 6.52; N, 10.84 実測値(%):C, 62.01; H, 6.48; N, 10.77
【0030】〔実施例15〕 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン のナトリウム塩の調製 メタノール5mlに28%ナトリウムメトキシドメタノール
溶液 0.965gを加え、次に、2−〔2−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4(3H)−キナゾリノン 1.58g を加えて溶
解した。減圧濃縮し、残留物にジエチルエーテル 50ml
を加えて室温で攪拌し、結晶化させた後、析出した結晶
を濾取した。ジエチルエーテルで洗浄した後、減圧加熱
乾燥して、目的物 1.5g(収率 89%)を得た。
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン のナトリウム塩の調製 メタノール5mlに28%ナトリウムメトキシドメタノール
溶液 0.965gを加え、次に、2−〔2−(N,N−ジメ
チルアミノ)ベンジルチオ〕−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4(3H)−キナゾリノン 1.58g を加えて溶
解した。減圧濃縮し、残留物にジエチルエーテル 50ml
を加えて室温で攪拌し、結晶化させた後、析出した結晶
を濾取した。ジエチルエーテルで洗浄した後、減圧加熱
乾燥して、目的物 1.5g(収率 89%)を得た。
【0031】融点:262〜268℃ IR(nujol法) νmax cm-1:3350, 3200(OH), 1580(C=
N) NMR(DMSO-d6)δ:1.5〜1.7 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH
2-), 2.24 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.34 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.66 (6H,s,-N(CH3)2),4.28
(2H,S,-SCH2-), 6.96 (1H,m,benzene-H), 7.0〜7.2 (2
H,m,benzene-H), 7.39 (1H,m,benzene-H). 元素分析(C17H20N3OS・Na・H2O) 理論値(%):C, 57.45; H, 6.24; N, 11.82 実測値(%):C, 57,15; H, 6.35; N, 11.60
N) NMR(DMSO-d6)δ:1.5〜1.7 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH
2-), 2.24 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.34 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.66 (6H,s,-N(CH3)2),4.28
(2H,S,-SCH2-), 6.96 (1H,m,benzene-H), 7.0〜7.2 (2
H,m,benzene-H), 7.39 (1H,m,benzene-H). 元素分析(C17H20N3OS・Na・H2O) 理論値(%):C, 57.45; H, 6.24; N, 11.82 実測値(%):C, 57,15; H, 6.35; N, 11.60
【0032】〔実施例16〕 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン の亜鉛塩の調製 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン 1.58g をメタノール 50mlに溶解し、酢酸亜鉛二
水和物 0.55gをメタノール 10mlに溶解した液を加え
た。次に、室温で攪拌下、0.5N水酸化ナトリウム水溶
液 10mlを1時間を要して滴下した。更に8時間攪拌し
た後、水 50mlを加えて析出した結晶を濾取した。十分
水洗した後、減圧加熱乾燥して、目的物 1.6g(収率90
%)を得た。
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン の亜鉛塩の調製 2−〔2−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルチオ〕
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾ
リノン 1.58g をメタノール 50mlに溶解し、酢酸亜鉛二
水和物 0.55gをメタノール 10mlに溶解した液を加え
た。次に、室温で攪拌下、0.5N水酸化ナトリウム水溶
液 10mlを1時間を要して滴下した。更に8時間攪拌し
た後、水 50mlを加えて析出した結晶を濾取した。十分
水洗した後、減圧加熱乾燥して、目的物 1.6g(収率90
%)を得た。
【0033】融点:128〜131℃ IR(nujol法) νmax cm-1:1650(C=O) NMR(DMSO-d6)δ:1.4〜1.7 (4H,m,-CH2CH 2CH 2CH
2-), 2.20 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.37 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.61 (6H,s,-N(CH3)2),4.22
(2H,S,-SCH2-), 6.87 (1H,m,benzene-H), 7.0〜7.2 (3
H,m,benzene-H). 元素分析(C17H20N3OS・1/2 Zn・1/2 H2O) 理論値(%):C, 57.33; H, 5.94; N, 11.80 実測値(%):C, 57.01; H, 5.88; N, 11.71
2-), 2.20 (2H,m,Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.37 (2H,m,
Pyrimidinone-CH 2CH2-), 2.61 (6H,s,-N(CH3)2),4.22
(2H,S,-SCH2-), 6.87 (1H,m,benzene-H), 7.0〜7.2 (3
H,m,benzene-H). 元素分析(C17H20N3OS・1/2 Zn・1/2 H2O) 理論値(%):C, 57.33; H, 5.94; N, 11.80 実測値(%):C, 57.01; H, 5.88; N, 11.71
【0034】以下に、本発明化合物の製剤例を記載す
る。 〔製剤例1〕実施例1の化合物、乳糖、コーンスター
チ、微結晶セルロース及びヒドロキシプロピルセルロー
スを万能攪拌機(品川工業所製)で混合した後、湿潤液
(30%エタノール)を加えて造粒した。造粒物を乾燥、
篩過(20メッシュ)した後、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、ステアリン酸マグネシウム及びタルクを
加えて混合し、ロータリー式打錠機(菊水製作所製)で
1錠当り 200mgの錠剤を得た。 1錠(200mg)中の組成 実施例1の化合物 50mg 乳糖 60mg コーンスターチ 40mg 結晶セルロース 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 8mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 10mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タルク 1mg
る。 〔製剤例1〕実施例1の化合物、乳糖、コーンスター
チ、微結晶セルロース及びヒドロキシプロピルセルロー
スを万能攪拌機(品川工業所製)で混合した後、湿潤液
(30%エタノール)を加えて造粒した。造粒物を乾燥、
篩過(20メッシュ)した後、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、ステアリン酸マグネシウム及びタルクを
加えて混合し、ロータリー式打錠機(菊水製作所製)で
1錠当り 200mgの錠剤を得た。 1錠(200mg)中の組成 実施例1の化合物 50mg 乳糖 60mg コーンスターチ 40mg 結晶セルロース 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 8mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 10mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タルク 1mg
【0035】〔製剤例2〕流動性コーティング装置(フ
ロイント産業製)中、錠剤 45℃、給気温度 55℃の条件
下、製剤例1で得た錠剤に下記組成の腸溶性液をコーテ
ィングし、1錠当り 230mgの腸溶性製剤を製造した。 腸溶性液の組成 オイドラギッドL−30D 69.0mg(固形成分20.7mg) ポリエチレングリコール 6.2mg タルク 2.1mg ツイーン80 1.0mg 水 0.28ml
ロイント産業製)中、錠剤 45℃、給気温度 55℃の条件
下、製剤例1で得た錠剤に下記組成の腸溶性液をコーテ
ィングし、1錠当り 230mgの腸溶性製剤を製造した。 腸溶性液の組成 オイドラギッドL−30D 69.0mg(固形成分20.7mg) ポリエチレングリコール 6.2mg タルク 2.1mg ツイーン80 1.0mg 水 0.28ml
【0036】〔製剤例3〕下記組成物をよく混合した
後、湿潤液(30%エタノール)を加えて練合し、押出造
粒機(不二パウダル社製、スクリーン径 0.9 mm)で造
粒し、直ちにマルメライザー(不二パウダル社製)で整
粒した後、乾燥、篩過して 12〜42メッシュの柱状顆粒
を製造した。 柱状顆粒 200mg中の組成 実施例1の化合物 50mg 乳糖 50mg コーンスターチ 40mg 微結晶セルロース 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg カルボキシメチルセルセルロース 20mg
後、湿潤液(30%エタノール)を加えて練合し、押出造
粒機(不二パウダル社製、スクリーン径 0.9 mm)で造
粒し、直ちにマルメライザー(不二パウダル社製)で整
粒した後、乾燥、篩過して 12〜42メッシュの柱状顆粒
を製造した。 柱状顆粒 200mg中の組成 実施例1の化合物 50mg 乳糖 50mg コーンスターチ 40mg 微結晶セルロース 30mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg カルボキシメチルセルセルロース 20mg
【0037】〔製剤例4〕実施例 15の化合物、乳糖及
びコーンスターチを混合し散布剤とした。さらに遠心流
動型コーティング造粒装置(フロイント産業製)に前記
散布剤とノンパレルを入れ、ヒドロキシプロピルセルロ
ースの4%水溶液を噴霧しながらコーティングし、球形
顆粒を得た。この球形顆粒を乾燥後、篩過して 12〜32
メッシュの顆粒剤を得た。 1錠(190mg)中の組成 実施例 15の化合物 50mg ノンパレル 100mg 乳糖 20mg コーンスターチ 18mg ヒドロキシプロピルセルロース 2mg
びコーンスターチを混合し散布剤とした。さらに遠心流
動型コーティング造粒装置(フロイント産業製)に前記
散布剤とノンパレルを入れ、ヒドロキシプロピルセルロ
ースの4%水溶液を噴霧しながらコーティングし、球形
顆粒を得た。この球形顆粒を乾燥後、篩過して 12〜32
メッシュの顆粒剤を得た。 1錠(190mg)中の組成 実施例 15の化合物 50mg ノンパレル 100mg 乳糖 20mg コーンスターチ 18mg ヒドロキシプロピルセルロース 2mg
【0038】〔製剤例5〕実施例15の化合物を1ml当り
5mg含有する下記の成分からなる注射剤を常法により製
造した。 実施例 15の化合物 50mg 注射用ポリエチレングルコール 400 5ml リン酸二水素ナトリウム 20mg 注射用蒸留水を加えて全量 10 mlとする。
5mg含有する下記の成分からなる注射剤を常法により製
造した。 実施例 15の化合物 50mg 注射用ポリエチレングルコール 400 5ml リン酸二水素ナトリウム 20mg 注射用蒸留水を加えて全量 10 mlとする。
【0039】次に、本発明化合物の薬理試験及び急性毒
性試験について記載する。 〔試験例1〕 ヒスタミン刺激胃酸分泌に対する作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)に、カルボキシメチルセルロースナトリウムの
0.5%水溶液に懸濁した被験化合物 30mg/kgを経口投
与した。対照群には、カルボキシメチルセルロースナト
リウムの 0.5%水溶液のみを投与した。1時間後にジエ
チルエーテル麻酔下に開腹して幽門部を結紮し、直ちに
切開部を縫合した後、ヒスタミン・二塩酸塩 30mg/kg
を皮下投与した。その2時間後に動物を致死させ、胃内
貯留した胃液を採取した。胃液量を測定した後、酸濃度
を中和滴定法により測定し、胃酸分泌量を算出した。次
いで、対照群の胃酸分泌量と被験化合物群の胃酸分泌量
から抑制率(%)を求め、その結果を表2に示した。
性試験について記載する。 〔試験例1〕 ヒスタミン刺激胃酸分泌に対する作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)に、カルボキシメチルセルロースナトリウムの
0.5%水溶液に懸濁した被験化合物 30mg/kgを経口投
与した。対照群には、カルボキシメチルセルロースナト
リウムの 0.5%水溶液のみを投与した。1時間後にジエ
チルエーテル麻酔下に開腹して幽門部を結紮し、直ちに
切開部を縫合した後、ヒスタミン・二塩酸塩 30mg/kg
を皮下投与した。その2時間後に動物を致死させ、胃内
貯留した胃液を採取した。胃液量を測定した後、酸濃度
を中和滴定法により測定し、胃酸分泌量を算出した。次
いで、対照群の胃酸分泌量と被験化合物群の胃酸分泌量
から抑制率(%)を求め、その結果を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】〔試験例2〕 エタノールによる急性胃粘
膜損傷に対する抑制作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物を経口投与し
た。対照群には、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液のみを投与した。30分後に体重 100g
当りエタノール 0.5mlを経口投与して胃粘膜損傷を引き
起こした。1時間後にラットを放血致死させ、胃を摘出
し、1%ホルマリンで固定した。固定後、大弯部にそっ
て切開し、胃粘膜損傷の長さを実体顕微鏡下で測定し、
1匹当りの総和を潰瘍係数(mm)とした。対照群の潰瘍
係数と被験化合物群の潰瘍係数から抑制率(%)を求
め、その結果を表3に示した。
膜損傷に対する抑制作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物を経口投与し
た。対照群には、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液のみを投与した。30分後に体重 100g
当りエタノール 0.5mlを経口投与して胃粘膜損傷を引き
起こした。1時間後にラットを放血致死させ、胃を摘出
し、1%ホルマリンで固定した。固定後、大弯部にそっ
て切開し、胃粘膜損傷の長さを実体顕微鏡下で測定し、
1匹当りの総和を潰瘍係数(mm)とした。対照群の潰瘍
係数と被験化合物群の潰瘍係数から抑制率(%)を求
め、その結果を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】〔試験例3〕インドメタシン胃潰瘍に対す
る抑制作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物を経口投与し
た。対照群には、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%のみを投与した。2時間後に少量のツイーン
80で乳化後生理食塩液で懸濁したインドメタシン 25mg
/kgを皮下投与した。7時間後放血致死させ、以下試験
例2と同様の方法で抑制率(%)を求め、その結果を表
4に示した。
る抑制作用 24時間絶食したSD系雄性ラット(6〜7週令、1群5
〜7匹)を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物を経口投与し
た。対照群には、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ムの 0.5%のみを投与した。2時間後に少量のツイーン
80で乳化後生理食塩液で懸濁したインドメタシン 25mg
/kgを皮下投与した。7時間後放血致死させ、以下試験
例2と同様の方法で抑制率(%)を求め、その結果を表
4に示した。
【0044】
【表4】
【0045】〔試験例4〕メピリゾール十二指腸潰瘍に
対する抑制作用 非絶食のSD系雄性ラット(6〜7週令、1群 10匹)
を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウムの 0.
5%生理食塩液に懸濁したメピリゾール 200 mg/kgを経
口投与した。また、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物は、メピリゾ
ールを投与する1時間前及び8時間後の2回経口投与
し、更に試験中動物は絶食とした。対照群にはカルボキ
シメチルセルロースナトリウムの 0.5%水溶液のみを投
与した。メピリゾール投与の 24時間後に放血致死さ
せ、胃及び十二指腸を摘出し、1%ホルマリンで固定し
た。固定後、大弯部にそって切開し、十二指腸部位に生
じた潰瘍の長径及び短径を実体顕微鏡下で測定し、その
面積を算出し、1匹当りの総和を潰瘍係数(mm2)とし
た。対照群の潰瘍係数と被験化合物群の潰瘍係数から抑
制率(%)を求め、その結果を表5に示した。
対する抑制作用 非絶食のSD系雄性ラット(6〜7週令、1群 10匹)
を用い、カルボキシメチルセルロースナトリウムの 0.
5%生理食塩液に懸濁したメピリゾール 200 mg/kgを経
口投与した。また、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウムの 0.5%水溶液に懸濁した被験化合物は、メピリゾ
ールを投与する1時間前及び8時間後の2回経口投与
し、更に試験中動物は絶食とした。対照群にはカルボキ
シメチルセルロースナトリウムの 0.5%水溶液のみを投
与した。メピリゾール投与の 24時間後に放血致死さ
せ、胃及び十二指腸を摘出し、1%ホルマリンで固定し
た。固定後、大弯部にそって切開し、十二指腸部位に生
じた潰瘍の長径及び短径を実体顕微鏡下で測定し、その
面積を算出し、1匹当りの総和を潰瘍係数(mm2)とし
た。対照群の潰瘍係数と被験化合物群の潰瘍係数から抑
制率(%)を求め、その結果を表5に示した。
【0046】
【表5】
【0047】〔試験例5〕急性毒性試験 18 時間絶食したddY系雄性マウス(5週令、1群5
匹)にカルボキシメチルセルロースナトリウムの 0.5%
水溶液に懸濁した被験化合物(実施例1、実施例 15)2
000mg/kgを経口投与及び腹腔内投与し、7日間にわた
って観察した。その結果、いずれの群についても死亡例
は認められなかった。
匹)にカルボキシメチルセルロースナトリウムの 0.5%
水溶液に懸濁した被験化合物(実施例1、実施例 15)2
000mg/kgを経口投与及び腹腔内投与し、7日間にわた
って観察した。その結果、いずれの群についても死亡例
は認められなかった。
【0048】
【発明の効果】以上の試験例から明らかなように、本発
明化合物〔I〕及び薬理学的に許容されるその塩は、優
れた胃酸分泌抑制作用及び胃粘膜保護作用を有し、且つ
胃潰瘍及び十二指腸潰瘍モデルに対して優れた薬理効果
を示し、しかも低毒性であった。従って、本発明によれ
ば攻撃因子の抑制作用と防御因子の増強作用を併せ持つ
抗消化性潰瘍剤を提供することができ、胃潰瘍や十二指
腸潰瘍の治療又は予防に有用である。
明化合物〔I〕及び薬理学的に許容されるその塩は、優
れた胃酸分泌抑制作用及び胃粘膜保護作用を有し、且つ
胃潰瘍及び十二指腸潰瘍モデルに対して優れた薬理効果
を示し、しかも低毒性であった。従って、本発明によれ
ば攻撃因子の抑制作用と防御因子の増強作用を併せ持つ
抗消化性潰瘍剤を提供することができ、胃潰瘍や十二指
腸潰瘍の治療又は予防に有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル基、フェ
ニル基又はベンジル基を示す。R2 は水素原子又は低級
アルキル基を示す。R3 、R4 は同一又は相異なって水
素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシカルボニル
メチル基を示す。またR3 、R4 はそれらが結合してい
る窒素原子と一緒になってピペリジノ基又はモルホリノ
基を形成する。R5 、R6 は同一又は相異なって水素原
子、若しくは低級アルコキシ基を示す。〕で表わされる
2−〔2−(置換アミノ)ベンジルチオ〕−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4(3H)−キナゾリノン誘導
体又は薬理学的に許容されるその塩。 - 【請求項2】前記一般式〔I〕において、R1 が水素原
子又は低級アルキル基、R2 、R5及びR6 は水素原子
を示し、且つR3 、R4 は同一又は相異なって低級アル
キル基で表わされる特許請求の範囲請求項1に記載の化
合物又は薬理学的に許容されるその塩。 - 【請求項3】前記一般式〔I〕において、R1 、R2 、
R5 及びR6 が水素原子を示し、且つR3 、R4 がメチ
ル基で表わされる特許請求の範囲請求項1に記載の化合
物又は薬理学的に許容されるその塩
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26959293A JP3265083B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 2−[2−(置換アミノ)ベンジルチオ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3h)−キナゾリノン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26959293A JP3265083B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 2−[2−(置換アミノ)ベンジルチオ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3h)−キナゾリノン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07101941A true JPH07101941A (ja) | 1995-04-18 |
JP3265083B2 JP3265083B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=17474512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26959293A Expired - Fee Related JP3265083B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 2−[2−(置換アミノ)ベンジルチオ]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4(3h)−キナゾリノン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3265083B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000042025A1 (fr) * | 1999-01-14 | 2000-07-20 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Inhibiteurs de poly(adp-ribose) polymerase consistant en des derives de pyrimidine |
US6900221B1 (en) | 1999-11-11 | 2005-05-31 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Stable polymorph on N-(3-ethynylphenyl)-6, 7-bis (2methoxyethoxy)-4-quinazolinamine hydrochloride, methods of production, and pharmaceutical uses thereof |
US7087613B2 (en) | 1999-11-11 | 2006-08-08 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Treating abnormal cell growth with a stable polymorph of N-(3-ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)-4-quinazolinamine hydrochloride |
US7521456B2 (en) | 1998-04-29 | 2009-04-21 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | N-(3-ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)-4-quinazolinamine mesylate anhydrate and monohydrate |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP26959293A patent/JP3265083B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7521456B2 (en) | 1998-04-29 | 2009-04-21 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | N-(3-ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)-4-quinazolinamine mesylate anhydrate and monohydrate |
WO2000042025A1 (fr) * | 1999-01-14 | 2000-07-20 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Inhibiteurs de poly(adp-ribose) polymerase consistant en des derives de pyrimidine |
US6900221B1 (en) | 1999-11-11 | 2005-05-31 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Stable polymorph on N-(3-ethynylphenyl)-6, 7-bis (2methoxyethoxy)-4-quinazolinamine hydrochloride, methods of production, and pharmaceutical uses thereof |
US7087613B2 (en) | 1999-11-11 | 2006-08-08 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Treating abnormal cell growth with a stable polymorph of N-(3-ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)-4-quinazolinamine hydrochloride |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3265083B2 (ja) | 2002-03-11 |
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