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JPH07100973A - ジッパ付きガセット袋の製袋工程における開き面形成機構および開き面形成方法 - Google Patents

ジッパ付きガセット袋の製袋工程における開き面形成機構および開き面形成方法

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Publication number
JPH07100973A
JPH07100973A JP5251407A JP25140793A JPH07100973A JP H07100973 A JPH07100973 A JP H07100973A JP 5251407 A JP5251407 A JP 5251407A JP 25140793 A JP25140793 A JP 25140793A JP H07100973 A JPH07100973 A JP H07100973A
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JP
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bag
pair
fold
zipper
jigs
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Application number
JP5251407A
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JP3135759B2 (ja
Inventor
Raizou Kuge
▲らい▼蔵 久下
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Hosokawa Yoko KK
Original Assignee
Hosokawa Yoko KK
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Publication date
Application filed by Hosokawa Yoko KK filed Critical Hosokawa Yoko KK
Priority to JP05251407A priority Critical patent/JP3135759B2/ja
Publication of JPH07100973A publication Critical patent/JPH07100973A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ガセット袋の折り襞状の側面部の処理を自動
的に行ってシール処理を容易にすることによりジッパ付
きガゼット袋の製造の自動化を可能にする。 【構成】 一対の治具33A,33Bにより袋本体部1
0を挟持して、断面が楔状の空所34内に、先端面10
aおよび折り襞状の側面部10Bの先端部が位置するよ
うに袋本体部10を位置決めし、楔形状の一対の摺動板
32,32を、袋本体部の先端面10aの間に侵入させ
るとともにこの一対の摺動板を袋本体部の両平面部10
A,10Aと平行な方向に沿って互いに離間するように
スライドさせることによって、それぞれ先端面10aお
よび側面部10Bを傾斜面33a,33bに押圧すると
ともに側面部10Bの内面上を摺動させて、側面部10
Bの先端部を折り襞の折り線上の一点を基点に外側に折
り畳む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内容物を充填したと
きに折り襞状の側面部が拡開することにより箱状の容器
になるガセット袋にシール用のジッパを装着したジッパ
付きガゼット袋を製袋するための製袋装置および製袋方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、お茶,コーヒ,飴玉等のように湿
気を嫌うため密閉して保存しなければならない食品等を
収納するために、図18に示すようなジッパ2を有する
平型のシール袋1が使用されている。
【0003】この従来のジッパ付きシール袋1は、重ね
合わされた二枚のシート材1A,1Aの上縁部1a,下
縁部1bおよび両側縁部1cがヒート・シール法により
融着されていて、充填された内容物を密封するようにな
っている。
【0004】そして、このジッパ付きシール袋1は、内
容物を取り出すときには、シールされた上縁部1aの下
側を切断することにより開封され、開封後は、開封によ
って内容物の取出し口となる開口部の内周縁部に融着さ
れているジッパ2によって、内部を密封するようになっ
ている。
【0005】また、図19に示すような、その両側面部
に折り襞3Aが形成され内容物を充填したときにこの折
り襞3Aが拡開することにより箱状の容器になる、いわ
ゆる『まち』を備えたガセット袋3が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図18の従来のジッパ
付きシール袋1は、開封後もその密封性を保つことがで
きるため広く使用されているが、二枚のシート材1A,
1Aを重ね合わせてその四辺をヒート・シールするいわ
ゆる四方シール袋であるため、その厚さが薄く内容量が
小さく、またその自立性にも欠けている。
【0007】このため、内容量が大きく自立性も備えて
いる図19のような折り襞3Aを有するガセット袋3
に、ジッパを装着して、開封後もその密封性を保つこと
が出来るようにすることが強く望まれている。
【0008】しかしながら、図19のような折り襞3A
を有するガセット袋3にジッパを装着してジッパ付きガ
セット袋を製造する場合、その製造工程においては、ジ
ッパ装着時の折り襞3Aの処理工程やジッパ装着部分周
辺のシール工程等、図18のような従来の四方シールの
ジッパ付きシール袋1の製造工程には無い複雑な工程が
必要になるため、製造の自動化が難しい。
【0009】このため、従来は、図19のような側面部
に折り襞を有するガセット袋にジッパを装着したジッパ
付きガセット袋は無く、図20に示すように、あらかじ
めジッパ4を装着した袋状のキャップ5を製造してお
き、このキャップ5を折り襞6Aを有するガセット袋6
の口部に被せて装着し、開封後も内部を密閉することが
出来るようにする等の方法がとられていたが、この様な
方法により製造されるガセット袋は、外観が見苦しくま
た使い勝手が悪いため、商品価値の低いものである。
【0010】この発明は、上記のような従来の、開封後
もシールが可能なシール袋を製造する際の問題点を解決
するためになされたものである。すなわち、この発明
は、折り襞状の側面部を有するガセット袋にジッパを装
着して、内容量が大きく自立性を有しかつ外観が良好で
商品価値の高いジッパ付きガゼット袋を製造する際に、
ガセット袋の折り襞状の側面部の処理を自動的に行って
シール処理を容易にすることによりジッパ付きガゼット
袋の製造の自動化を可能にするジッパ付きガセット袋の
製袋工程における開き面形成機構および開き面形成方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によるジッパ付きガセット袋の製袋工程に
おける開き面形成機構は、互いに平行に対向する一対の
平面部によって前面と後面が構成され、側面がそれぞれ
両平面部の側縁を連結するとともに両平面部の内側に折
り込まれた折り襞状の側面部によって構成され、両平面
部の先端面の間には側面部が形成されておらず側面が開
放されている袋本体部にジッパを装着して、ジッパ付き
ガゼット袋を製袋する製袋装置を構成し、折り襞状の側
面部の先端部を側方向に折り畳んで袋本体部のシールの
ための開き面を形成する開き面形成機構であって、隙間
を介して対向し、それぞれの側面に形成された傾斜面に
よって断面が楔状の空所を形成し、前記側面が開放され
ている前記先端面および折り襞状側面部の先端部が前記
空所内に位置するように袋本体部を挟持して位置決めす
る一対の治具と、前記一対の治具によって形成される空
所の断面形状と略同一の形状を有する楔形状の一対の摺
動板と、前記一対の治具によって挟持された袋本体部の
先端面の間に侵入するように前記一対の摺動板を前進さ
せるとともに、一対の摺動板が袋本体部の先端面の間に
侵入された後、この一対の摺動板を袋本体部の両平面部
と平行な方向に沿って互いに離間するようにそれぞれ逆
方向にスライドさせる駆動手段とを備え、前記駆動手段
により前記一対の摺動板が袋本体部の先端面の間に侵入
されそれぞれ逆方向にスライドされて互いに離間する際
に、摺動板の外縁部がそれぞれ袋本体部の先端面および
折り襞状の側面部を前記一対の治具の傾斜面に押圧する
とともに折り襞状の側面部の内面上を摺動することによ
って、折り襞状の側面部の先端部を折り襞の折り線上の
一点を基点に外側に折り畳んで開き面を形成することを
特徴としている。
【0012】また、上記発明の好ましい実施態様として
は、前記一対の摺動板の外縁部に取り付けられたゴム部
材を有し、このゴム部材がそれぞれ袋本体部の先端面お
よび折り襞状の側面部を前記一対の治具の傾斜面に押圧
するとともに折り襞状の側面部の内面上を摺動するよう
にした開き面形成機構が挙げられる。
【0013】
【作用】上記ジッパ付きガセット袋の製袋工程における
開き面形成機構は、袋本体部にジッパを装着してジッパ
付きガゼット袋を製袋する製袋装置の製袋工程に配置さ
れて使用される。
【0014】この製袋装置の製袋工程に供給される袋本
体部は、一対の治具間の隙間に挟持され、断面が楔状の
空所内に側面が開放されている先端面および折り襞状側
面部の先端部が位置するように位置決めされる。そし
て、空所の断面形状と略同一の形状を有する楔形状の一
対の摺動板が、一対の治具によって挟持された袋本体部
の先端面の間に侵入され、その後、袋本体部の両平面部
と平行な方向に沿って互いに離間するようにそれぞれ逆
方向にスライドされる。
【0015】これによって、摺動板の外縁部がそれぞ
れ、袋本体部の先端面および折り襞状の側面部を前記一
対の治具の傾斜面に押圧しながら折り襞状の側面部の内
面上を摺動し、折り襞状の側面部の先端部をそれぞれ袋
本体部の側方に向け折り襞の折り線上の一点を基点に折
り畳んで、開き面を形成する。
【0016】また、この発明の好ましい実施態様によれ
ば、一対の摺動板に取り付かれたゴム板が、折り襞状の
側面部を治具の傾斜面に押圧する際に、その弾性によっ
てあたかも折り面を人の指で押さえたような感触で折り
襞部に接触する。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、ガセット袋を構成しジッパを装着する
ための図2に示すような袋本体部10を、一枚の帯状の
フィルムから成型する袋本体部成型装置20を示すもの
である。
【0018】この袋本体部成型装置20は、一枚の帯状
のフィルムSの両側部をその進行にともなって互いに引
き寄せてヒータ21により融着することにより中空体S
1を成型し、成型された中空体S1の両側部を、等間隔
に、カッタ22によって矩形に切り取って、互いに対向
する凹所aを形成する。そして、凹所aが形成された中
空体S1の両側部を、中空体S1の両側に配置されたロ
ーラ23によって互いに内側に折り込むことにより、折
り襞bを形成する。この中空体S1に折り襞bを形成す
る過程を拡大して示したものが図3である。
【0019】そして、このように折り襞bが形成された
中空体S1を、カッタ24によって凹所aの先端部分
(図3の鎖線y)で切断して、袋本体部10を作成す
る。以上の様にして成型された袋本体部10は、図2か
ら分かるように、ガセット袋の前面と背面を構成するこ
ととなる平面部10Aと、この平面部10Aの両側部間
に形成された折り襞部10Bとを有するが、平面部10
Aの先端面10aの側部間には、袋本体部10の成型工
程において形成された凹所aによって、折り襞部10B
が形成されていない。このように袋本体部10の側面上
部を開放するのは、後述するように、ジッパを挿入して
装着するためである。
【0020】この袋本体部10の上部側面を開放する方
法としては、上記の方法の他、図4に示すような切断方
法もある。この方法は、折り襞部10B′が形成された
中空体S1′を等間隔に切断し、この切断の際に、切断
線cに連続する中空体S1′の側部の一部を、切断線d
に沿って切断する。そして、切断線dにおける切断によ
って平面部10A′の先端面10a′と折り襞部10
B′の先端部とが切り離されてタブ10Cが形成される
ため、このタブ10Cを、図5に示すように、平面部1
0A′の先端面10a′とタブ10Cとが分岐する位置
で切断線eに沿って切断することにより、袋本体部10
を作成するものである。
【0021】次ぎに、上記のような各方法によって作成
された袋本体部10は、図6および図7に示すような工
程を経て、ジッパの装着およびシール等の処理が行われ
る。図6は、このジッパの装着およびシール処理を行う
装置の処理工程を示す平面図であり、図7は同処理工程
を示す側面図である。
【0022】図6および図7において、図2の形態に作
成された袋本体部10は、ベルト・コンベア30によっ
て一枚ずつ処理工程に送られる。このベルト・コンベア
30によって図6,図7の右側から左方向に順次搬送さ
れる袋本体部10は、その長手方向がベルト・コンベア
30の搬送方向Xと直角になるように配置され、したが
って、その平面部10Aの先端面10aがベルト・コン
ベア30の側方部に突き出した状態で搬送される。
【0023】第一工程(図6(a),図7(a))にお
いて、順次搬送される袋本体部10の互いに対向する先
端面10aを、真空パッド31により吸引して、図8
(a)に示すように、上下に拡開する。
【0024】第二工程(図6(b),(b′),図7
(b),(b′))において、この拡開された先端面1
0aの間に袋本体部10の前方向(搬送方向Xに対して
直角方向)から一対の摺動板32,32を侵入させ、さ
らにその摺動板32,32を互いに離間するように搬送
方向Xと平行に拡開することによって、図8(b)に示
すように、折り襞部10Bの先端部の一部を、それぞれ
基点Pから延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成する。
【0025】この第二工程における開き面10bの形成
のための構成を、図11,図12および13に基づいて
さらに詳しく説明すると、この第二工程部には一対の治
具33A,33Bが上下に重ね合わされた状態で配置さ
れており、第一工程を経た袋本体部10がこの一対の治
具33A,33B間の隙間に挟み込まれるようになって
いる。そして、この一対の治具33A,33Bの側面は
それぞれ内側に向かって傾斜する傾斜面33a,33b
となっており、この傾斜面33a,33bによって断面
三角形状の空所34を形成している。
【0026】第一工程において上下に拡開された袋本体
部10の先端面10aおよび折り襞部10Bの先端部が
空所34内に位置され、この拡開された袋本体部10の
先端面10aの内側に、一対の摺動板32,32を治具
33A,33Bの側方部から搬送方向Xと直行する方向
に前進して侵入させる。
【0027】摺動板32,32はそれぞれ先端部が楔状
に形成されて尖っており、この先端部の楔形状が空所3
4の断面形状とほぼ一致している。また、摺動板32,
32の互いに対向する内側の面には、シリコン製のゴム
板32A,32Aが、その外縁部が摺動板32,32の
外縁部から突出する状態で固定されている。
【0028】袋本体部10が第一工程から第二工程に移
行されてきた段階で、図12(a)に示すように,後退
位置にある摺動板32,32を基台37ごと前進させ
て、図12(b)に示すように,袋本体部10の先端面
10aの内側に侵入させる。この基台37の前進および
後述する後退動作は、図示のようなモータ35およびス
クリュ・シャフト36の作動によって行う他、カム機構
の利用等、種々の手段を用いることが出来る。
【0029】摺動板32,32は、袋本体部10の先端
面10aの内側に侵入した後、図13(c)に示すよう
に,一方が搬送方向Xと同じ方向に他方が搬送方向Xと
逆方向に向かってスライドして互いに離間するように駆
動される。この摺動板32,32を拡開する手段として
は、モータとスクリュ・シャフトを組合せた機構やカム
機構等、種々の手段を用いることが出来る。
【0030】この摺動板32,32が拡開する際、袋本
体部10は搬送方向Xに移動しているために、この搬送
方向Xと同じ方向にスライドする一方の摺動板32は、
袋本体部10の移動速度よりも早い速度でスライドされ
る。
【0031】そして、この摺動板32,32がスライド
する際に、ゴム板32A,32Aの外縁部がそれぞれ袋
本体部10の折り襞部10Bに摺接しながら折り襞部1
0Bを治具33A,33Bの傾斜面に押圧していくこと
により、前述したように折り襞部10Bを中間の基点P
から斜めに延びる二本の稜線αに沿って折り曲げて、三
角形状の開き面10bを形成していく。
【0032】図14および15は、拡開板32,32の
ゴム板32A,32Aが折り襞部10Bの面上を摺接し
ながらスライドして開き面10bを形成していくときの
状態を拡大して示す図である。ゴム板32A,32A
は、折り襞部10Bを治具33A,33Bの傾斜面に押
圧する際に、その弾性によってあたかも折り面を人の指
で押さえたような感触で折り襞部10Bに接触する。こ
のため、折り襞部10Bの折り線の形成が確実に行わ
れ、綺麗な折り線により仕上がりの良好な開き面10b
が形成される。
【0033】摺動板32,32は、図13(d)に示す
ように,それぞれ開き面10bの形成を終了して袋本体
部10の両側から外れると、基台37ごと後退され、図
12(a)の最初の状態に復帰される。
【0034】第三工程(図6(c),図7(c))にお
いて、開き面10bが形成された袋本体部10の先端面
10a間にリール38から繰り出されるジッパ・テープ
11を、図9(c)に示すように、挟み込んでゆく。
【0035】第四工程(図6(d),図7(d))にお
いて、袋本体部10の先端面10a間に挟み込まれたジ
ッパ・テープ11を、プレス機39によって、図9
(d)に示すように、先端面10aの内側に融着する。
このとき、ジッパ・テープ11は雄型部と雌型部とが互
いに嵌合されている状態で先端面10a間に挟み込まれ
ており、プレス機39によって融着される際に、雄型部
が一方の先端面10aの内側に、雌型部が他方の先端面
10aの内側にそれぞれ融着される。
【0036】第五工程(図6(e),(e′),図7
(e),(e′))において、袋本体部10の先端面1
0aに融着されたジッパ・テープ11よりも先端側の部
分10cを、プレス機40によって、図10(e)に示
すように、互いにヒートシールする。
【0037】第六工程(図6(f),(f′),図7
(f),(f′))において、先端面10aに融着され
たジッパ・テープ11の袋本体部10の側部に位置する
部分11aを、プレス機41によって、図10(f)に
示すように、叩いて平坦化するとともに、ジッパ・テー
プ11の袋本体部10の側方に食み出した部分を切断す
る。このように、ジッパ・テープ11の袋本体部10の
側部に位置する部分11aを平坦化するのは、次の工程
で袋本体部10の側部をシールする際(以下、このシー
ルのことをサイド・シールという)に、袋本体部10を
構成するジッパ・テープ11周辺のフィルム材にひび割
れ等が生じたり、またジッパ・テープ11とフィルム材
との間に隙間が生じたりしないようにするためである。
【0038】第七工程(図6(g),図7(g))にお
いて、プレス機42によって、図10(g)に示すよう
に、袋本体部10のサイド・シールを行う。このサイド
・シールは、図1ないし図5における袋本体部10の作
成の際に、開放された袋本体部10の上部側面10dを
全てシールするためである。このサイド・シールによ
り、袋本体部10の側部に形成されている開口部(図1
6に斜線で示す部分)が互いに融着されることにより、
第五工程における先端面10aの先端側の部分10cの
シールと合わせて、先端面10aの外縁部が全てシール
される。
【0039】上記のような工程を経て作成されたジッパ
付きガセット袋10′は、シールされていない後端開口
部から内容物(例えばお茶,コーヒ等)を充填した後、
後端部をシールして内部を密閉する。この内容物の充填
の際に、図17に示すように、ジッパ付きガセット袋1
0′は、折り襞部10Bが拡開することにより膨らんで
その厚さが大きくなり、箱状の形態になる。これによっ
て、内容量が従来の平型のジッパ付きシール袋に比べて
格段に大きくなり、また、箱状の形態になることによっ
て自立が可能である。
【0040】このジッパ付きガセット袋10′を開封す
る場合には、先端側のシール部分10cとジッパ・テー
プ11との間を図17の鎖線βに沿って切断する。そし
て、ジッパ・テープ11によるシールを解除すれば、ガ
セット袋の上部が開口されて内容物を取り出すことが出
来、この内容物の取り出しの後、ジッパ・テープ11を
シールすることによって,再びガセット袋10′内を密
閉することが出来る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ガセ
ット袋の折り襞状の側面部の処理を自動的に行い、しか
もその後工程におけるガセット袋へのジッパの装着およ
びシール処理を容易にすることが出来、これによって内
容量が大きく自立性を有するジッパ付きガセット袋の生
産の自動化および大量生産を可能にすることが出来る。
しかも生産されるジッパ付きガセット袋は、外観が良好
で商品価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋本体部を制作するための装置を示す概略斜視
図である。
【図2】袋本体部を示す斜視図である。
【図3】図1の装置による袋本体部の制作工程の途中の
状態を拡大して示す斜視図である。
【図4】袋本体部の制作方法の他の例を示す斜視図であ
る。
【図5】同袋本体部の制作方法の他の例を示す斜視図で
ある。
【図6】この発明が実施される製袋装置を示す平面図で
ある。
【図7】同製袋装置を示す側平面図である。
【図8】同製袋装置による製袋の状態を段階的に示す斜
視図である。
【図9】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的に
示す斜視図である。
【図10】同製袋装置による製袋の状態の続きを段階的
に示す斜視図である。
【図11】この発明による開き面形成機構の一実施例を
示す斜視図である。
【図12】同開き面形成機構の作動状態を段階的に示す
平面図である。
【図13】同開き面形成機構の作動状態の続きを段階的
に示す平面図である。
【図14】同開き面形成機構による開き面の形成の途中
の段階を拡大して示す平面図である。
【図15】同開き面形成機構の作動状態を示す側面図で
ある。
【図16】製袋装置によってサイド・シールが行われる
袋本体部の部分を示す斜視図である。
【図17】製袋装置によって製袋されたジッパ付きガセ
ット袋の一例を示す斜視図である。
【図18】従来のジッパ付きシール袋を示す斜視図であ
る。
【図19】従来のガセット袋を示す斜視図である。
【図20】従来のジッパ付きガセット袋の作成方法を示
す斜視図である。
【符号の説明】
10 …袋本体部 10′…ジッパ付きガセット袋 10A…平面部 10a…先端面 10B…折り襞部 10b…開き面 32 …摺動板 32A…ゴム板 33A,33B…治具 34 …空所 35 …モータ 36 …スクリュ・シャフト 37 …貴台 P …基点 α …稜線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に対向する一対の平面部によ
    って前面と後面が構成され、側面がそれぞれ両平面部の
    側縁を連結するとともに両平面部の内側に折り込まれた
    折り襞状の側面部によって構成され、両平面部の先端面
    の間には側面部が形成されておらず側面が開放されてい
    る袋本体部にジッパを装着して、ジッパ付きガゼット袋
    を製袋する製袋装置を構成し、折り襞状の側面部の先端
    部を側方向に折り畳んで袋本体部のシールのための開き
    面を形成する開き面形成機構であって、 隙間を介して対向し、それぞれの側面に形成された傾斜
    面によって断面が楔状の空所を形成し、前記側面が開放
    されている前記先端面および折り襞状側面部の先端部が
    前記空所内に位置するように袋本体部を挟持して位置決
    めする一対の治具と、 前記一対の治具によって形成される空所の断面形状と略
    同一の形状を有する楔形状の一対の摺動板と、 前記一対の治具によって挟持された袋本体部の先端面の
    間に侵入するように前記一対の摺動板を前進させるとと
    もに、一対の摺動板が袋本体部の先端面の間に侵入され
    た後、この一対の摺動板を袋本体部の両平面部と平行な
    方向に沿って互いに離間するようにそれぞれ逆方向にス
    ライドさせる駆動手段とを備え、 前記駆動手段により前記一対の摺動板が袋本体部の先端
    面の間に侵入されそれぞれ逆方向にスライドされて互い
    に離間する際に、摺動板の外縁部がそれぞれ袋本体部の
    先端面および折り襞状の側面部を前記一対の治具の傾斜
    面に押圧するとともに折り襞状の側面部の内面上を摺動
    することによって、折り襞状の側面部の先端部を折り襞
    の折り線上の一点を基点に外側に折り畳んで開き面を形
    成する、 ことを特徴とするジッパ付きガセット袋の製袋工程にお
    ける開き面形成機構。
  2. 【請求項2】 前記一対の摺動板の外縁部に取り付けら
    れたゴム部材を有し、このゴム部材が、それぞれ袋本体
    部の先端面および折り襞状の側面部を前記一対の治具の
    傾斜面に押圧するとともに折り襞状の側面部の内面上を
    摺動する請求項1に記載のジッパ付きガセット袋の製袋
    工程における開き面形成機構。
  3. 【請求項3】 互いに平行に対向する一対の平面部によ
    って前面と後面が構成され、側面がそれぞれ両平面部の
    側縁を連結するとともに両平面部の内側に折り込まれた
    折り襞状の側面部によって構成され、両平面部の先端面
    の間には側面部が形成されておらず側面が開放されてい
    る袋本体部に、ジッパを装着してジッパ付きガゼット袋
    を製袋する際に、 隙間を介して対向された一対の治具により前記袋本体部
    を挟持して、一対の治具の側面の傾斜面によって形成さ
    れる断面が楔状の空所内に、側面が開放されている先端
    面および折り襞状側面部の先端部が位置するように袋本
    体部を位置決めし、 前記一対の治具によって形成される空所の断面形状と略
    同一の形状を有する楔形状の一対の摺動板を、一対の治
    具によって挟持された袋本体部の先端面の間に侵入させ
    るとともにこの一対の摺動板を袋本体部の両平面部と平
    行な方向に沿って互いに離間するようにそれぞれ逆方向
    にスライドさせることによって、摺動板の外縁部により
    それぞれ袋本体部の先端面および折り襞状の側面部を前
    記一対の治具の傾斜面に押圧するとともに折り襞状の側
    面部の内面上を摺動させて、折り襞状の側面部の先端部
    を折り襞の折り線上の一点を基点に外側に折り畳む、 ことを特徴とするジッパ付きガセット袋の製袋工程にお
    ける開き面形成方法。
  4. 【請求項4】 前記一対の摺動板の外縁部にゴム部材を
    取り付け、前記一対の治具の傾斜面に袋本体部の先端面
    および折り襞状の側面部を押圧するように、前記ゴム部
    材をそれぞれ折り襞状の側面部の内面に沿って摺動させ
    る請求項3に記載のジッパ付きガセット袋の製袋工程に
    おける開き面形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104441769A (zh) * 2014-11-29 2015-03-25 江阴市汇通包装机械有限公司 包装袋复合膜翻折贴膜装置
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