JPH0696087A - 生産ラインの製造方法 - Google Patents
生産ラインの製造方法Info
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- JPH0696087A JPH0696087A JP27810591A JP27810591A JPH0696087A JP H0696087 A JPH0696087 A JP H0696087A JP 27810591 A JP27810591 A JP 27810591A JP 27810591 A JP27810591 A JP 27810591A JP H0696087 A JPH0696087 A JP H0696087A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/02—Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/30—Computing systems specially adapted for manufacturing
Landscapes
- Automatic Assembly (AREA)
- General Factory Administration (AREA)
- Control By Computers (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業手段に対して公平に作業を分担させ、不
公平の無い生産ラインを得ることができる生産ラインの
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 作業手段の作業工程に、疲労を伴う作業が含
まれる場合に、この疲労を伴う作業の程度に応じた仕事
量を、疲労を回復させるための疲労回復工数とする。こ
れにより、作業手段のそれぞれに対して負荷を同じくし
て、該作業手段に対して公平に仕事を行わせることがで
きる。
公平の無い生産ラインを得ることができる生産ラインの
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 作業手段の作業工程に、疲労を伴う作業が含
まれる場合に、この疲労を伴う作業の程度に応じた仕事
量を、疲労を回復させるための疲労回復工数とする。こ
れにより、作業手段のそれぞれに対して負荷を同じくし
て、該作業手段に対して公平に仕事を行わせることがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業者、ロボット等の
作業手段に対して公平に作業を分担させることができる
生産ラインの製造方法に関する。
作業手段に対して公平に作業を分担させることができる
生産ラインの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車組立ラインのような流れ作
業を行う生産ラインにあっては、1台の自動車を流す周
期(これをタクトという)毎に各工程の作業が終了する
ように、各工程の作業工程(負荷)を設定することが行
われている。すなわち具体例を挙げれば、タクト60秒
の条件下で600秒の工数を要する作業を行おうとする
と、10の工程が必要とされている。ところで、工数の
算出方法の例として、標準時間法と言われるものがあ
る。この標準時間法では、仕事を単一作業に分類し、単
一作業毎に測定された時間を積算することによって作業
工数が算出される。具体例を挙げれば、AおよびBの二
つの部品をn個のボルトで一体に組み立てる作業にあっ
ては、二つの部品をそれぞれ運搬するために必要な時間
をt1、位置合わせするために必要な時間をt2(これ
らの時間t1,t2はそれぞれ部品の重量や搬送距離に
よって設定される)、ボルトの締め付けに要する時間を
t3(この時間はボルトの締め付けトルクや長さに応じ
て設定される)、検査に必要な時間をt4、完成品の搬
出に必要な時間をt5とすれば、総工数Σは、 Σt=t1+t2+t3×n+t4+t5 となり、この総工数をタクトTによって除すことにより
得られる数の工数へ各作業を割り振ることが行われる。
業を行う生産ラインにあっては、1台の自動車を流す周
期(これをタクトという)毎に各工程の作業が終了する
ように、各工程の作業工程(負荷)を設定することが行
われている。すなわち具体例を挙げれば、タクト60秒
の条件下で600秒の工数を要する作業を行おうとする
と、10の工程が必要とされている。ところで、工数の
算出方法の例として、標準時間法と言われるものがあ
る。この標準時間法では、仕事を単一作業に分類し、単
一作業毎に測定された時間を積算することによって作業
工数が算出される。具体例を挙げれば、AおよびBの二
つの部品をn個のボルトで一体に組み立てる作業にあっ
ては、二つの部品をそれぞれ運搬するために必要な時間
をt1、位置合わせするために必要な時間をt2(これ
らの時間t1,t2はそれぞれ部品の重量や搬送距離に
よって設定される)、ボルトの締め付けに要する時間を
t3(この時間はボルトの締め付けトルクや長さに応じ
て設定される)、検査に必要な時間をt4、完成品の搬
出に必要な時間をt5とすれば、総工数Σは、 Σt=t1+t2+t3×n+t4+t5 となり、この総工数をタクトTによって除すことにより
得られる数の工数へ各作業を割り振ることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで各工程に配置
される作業者(自動化工程にあってはロボットなどの自
動機)の負荷は、公平の見地から(自動機の場合は、特
定の箇所の部品にのみ負荷が掛からず全体的に均一に消
耗させるという見地から)一定に設定することが望まし
く、通常は、上記標準時間法により算出された工数を各
作業者に均等に割り振るようにしているが、標準時間法
によって算出される工数のみでは計り得ない不公平が生
じる場合がある。例えば、同一トルク、同一長さのボル
トを締め付ける作業であっても、狭小な部分における作
業では標準より多くの労力が必要であり、一方、その後
に増し締めなどの作業が行われる場合のボルト締め作業
では標準より少ない労力で足りる。
される作業者(自動化工程にあってはロボットなどの自
動機)の負荷は、公平の見地から(自動機の場合は、特
定の箇所の部品にのみ負荷が掛からず全体的に均一に消
耗させるという見地から)一定に設定することが望まし
く、通常は、上記標準時間法により算出された工数を各
作業者に均等に割り振るようにしているが、標準時間法
によって算出される工数のみでは計り得ない不公平が生
じる場合がある。例えば、同一トルク、同一長さのボル
トを締め付ける作業であっても、狭小な部分における作
業では標準より多くの労力が必要であり、一方、その後
に増し締めなどの作業が行われる場合のボルト締め作業
では標準より少ない労力で足りる。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、工数の算出をより厳密に行うことによっ
て、作業手段(自動化工程にあってはロボットなどの自
動機)に対して公平に作業を分担させ、これによって不
公平の無い生産ラインを得ることができる生産ラインの
製造方法の提供を目的とする。
ものであって、工数の算出をより厳密に行うことによっ
て、作業手段(自動化工程にあってはロボットなどの自
動機)に対して公平に作業を分担させ、これによって不
公平の無い生産ラインを得ることができる生産ラインの
製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、複数の作業手段がそれぞれ行う作業工
程により生産物を製造するようにした生産ラインにおい
て、各作業工程において行われる作業手段の仕事量をそ
れぞれ数値化し、数値化した仕事量を作業手段毎に通常
作業工数として表す第1の評価工程と、前記作業工程に
含まれる疲労の程度を疲労評点として数値化し、この疲
労評点を、第1の評価工程にて評価された通常作業工数
に加算する第2の評価工程と、前記疲労評点を、疲労を
回復させるための疲労回復工数に設定する疲労回復工数
設定工程と、これら第1、第2の評価工程、疲労回復設
定工数にて評価された工数が均一となるように平準化す
る平準化工程と、疲労回復工数が設定された作業工程を
新作業工程として設定する作業工程設定工程とを生産ラ
インの製造方法とする。
に、本発明では、複数の作業手段がそれぞれ行う作業工
程により生産物を製造するようにした生産ラインにおい
て、各作業工程において行われる作業手段の仕事量をそ
れぞれ数値化し、数値化した仕事量を作業手段毎に通常
作業工数として表す第1の評価工程と、前記作業工程に
含まれる疲労の程度を疲労評点として数値化し、この疲
労評点を、第1の評価工程にて評価された通常作業工数
に加算する第2の評価工程と、前記疲労評点を、疲労を
回復させるための疲労回復工数に設定する疲労回復工数
設定工程と、これら第1、第2の評価工程、疲労回復設
定工数にて評価された工数が均一となるように平準化す
る平準化工程と、疲労回復工数が設定された作業工程を
新作業工程として設定する作業工程設定工程とを生産ラ
インの製造方法とする。
【0006】
【作用】本発明では、各作業工程で行われる作業手段の
仕事量を数値化し、数値化した仕事量を作業手段毎に通
常作業工数として表した後、この作業工程に含まれる疲
労を伴う作業の程度を疲労評点として数値化し、この疲
労評点を前記作業手段毎に評価された通常作業工数に加
算する。そして、この後、疲労評点を、疲労を回復させ
るための疲労回復工数とし、更に、この疲労回復工数を
含む通常作業工数がそれぞれ均一となるように平準化
し、該平準化した疲労回復工数を含む通常作業工数によ
り新作業工程を形成する。これにより、作業手段の作業
工程に、疲労を伴う作業が含まれる場合に、新作業工程
では、この疲労を伴う作業の程度に応じた仕事量を、疲
労を回復させるための疲労回復工数として、前記作業手
段に対して疲労を回復させる時間、すなわち休息を与え
ることができ、その結果、作業手段のそれぞれに対して
負荷を同じくして、該作業手段に対して公平に仕事を行
わせることができる。
仕事量を数値化し、数値化した仕事量を作業手段毎に通
常作業工数として表した後、この作業工程に含まれる疲
労を伴う作業の程度を疲労評点として数値化し、この疲
労評点を前記作業手段毎に評価された通常作業工数に加
算する。そして、この後、疲労評点を、疲労を回復させ
るための疲労回復工数とし、更に、この疲労回復工数を
含む通常作業工数がそれぞれ均一となるように平準化
し、該平準化した疲労回復工数を含む通常作業工数によ
り新作業工程を形成する。これにより、作業手段の作業
工程に、疲労を伴う作業が含まれる場合に、新作業工程
では、この疲労を伴う作業の程度に応じた仕事量を、疲
労を回復させるための疲労回復工数として、前記作業手
段に対して疲労を回復させる時間、すなわち休息を与え
ることができ、その結果、作業手段のそれぞれに対して
負荷を同じくして、該作業手段に対して公平に仕事を行
わせることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1のフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、本実施例では自動車の
製造ラインを例に挙げて順に説明する。また、この製造
ラインにおいて、自動車(生産物)の生産作業を行う作
業手段としては、作業者、ロボットなどがある。
ートに基づいて説明する。なお、本実施例では自動車の
製造ラインを例に挙げて順に説明する。また、この製造
ラインにおいて、自動車(生産物)の生産作業を行う作
業手段としては、作業者、ロボットなどがある。
【0008】《作業工程の分析(SP1)》自動車の生
産作業をする製造ラインは複数の工程(以下、作業工程
という)により構成されている。例えば、仕様書貼り付
け工程、クーラーパイプ取付工程、タイタンフック取付
工程等の作業工程により構成され、これら作業工程のそ
れぞれでは、作業者、ロボット等の作業手段が作業を行
っている。また、これらの作業工程は、主作業、準作
業、補助作業、ロス作業により構成され、更にこれら主
作業、準作業、補助作業、ロス作業は複数の単一作業に
より構成されている。具体的には、主作業は、自動車を
構成する部分の組付作業であって、ボルト等の締め付
け、各種部品の組み付け、仕様書等の貼り付け、セッテ
イング、増し締め、グリス等の塗布、位置合わせなどの
単一作業からなる。また、準作業は、主作業に付随する
ものであって、工具、部品を取る、戻す、蓋等の開閉動
作などの単一作業からなる。また、補助作業は、本来不
必要であるが現状で行わざるを得ない作業であって、微
調整、トルクチェック等の検査などからなる。また、ロ
ス作業は、理想的な観点から見れば不要であるが、現行
の生産システム上どうしても生じるものであり、特に移
動等の作業手段の動作を主とするものである。
産作業をする製造ラインは複数の工程(以下、作業工程
という)により構成されている。例えば、仕様書貼り付
け工程、クーラーパイプ取付工程、タイタンフック取付
工程等の作業工程により構成され、これら作業工程のそ
れぞれでは、作業者、ロボット等の作業手段が作業を行
っている。また、これらの作業工程は、主作業、準作
業、補助作業、ロス作業により構成され、更にこれら主
作業、準作業、補助作業、ロス作業は複数の単一作業に
より構成されている。具体的には、主作業は、自動車を
構成する部分の組付作業であって、ボルト等の締め付
け、各種部品の組み付け、仕様書等の貼り付け、セッテ
イング、増し締め、グリス等の塗布、位置合わせなどの
単一作業からなる。また、準作業は、主作業に付随する
ものであって、工具、部品を取る、戻す、蓋等の開閉動
作などの単一作業からなる。また、補助作業は、本来不
必要であるが現状で行わざるを得ない作業であって、微
調整、トルクチェック等の検査などからなる。また、ロ
ス作業は、理想的な観点から見れば不要であるが、現行
の生産システム上どうしても生じるものであり、特に移
動等の作業手段の動作を主とするものである。
【0009】《各作業工程における仕事量の把握(SP
2)》そして、以上のように単一作業を分類したなら
ば、これら単一作業の仕事量を、標準時間法により求め
た作業時間(以下、この作業時間を通常作業工数とい
う)でそれぞれ表し、更に、これら通常作業工数から、
複数の単一作業により構成される作業工程の全仕事量を
求める。
2)》そして、以上のように単一作業を分類したなら
ば、これら単一作業の仕事量を、標準時間法により求め
た作業時間(以下、この作業時間を通常作業工数とい
う)でそれぞれ表し、更に、これら通常作業工数から、
複数の単一作業により構成される作業工程の全仕事量を
求める。
【0010】《疲労の分析(SP3)》次に、上記単一
作業が疲労を伴うものであるか否かを分析する。なお、
ここでいう疲労は一定以上の負荷を有する困難な作業に
より生じるものとする。以下に、疲労を具体的に説明す
る。疲労を筋肉疲労としてとらえると、(1)難姿勢作
業、(2)難作業、(3)重量物作業に分類される。そ
して、難姿勢の作業としては、膝を深く曲げた中腰、し
ゃがみこみ、腰を折る、上体を浅く前屈、フロアに座っ
た状態などがあり、また、難作業としては、手首の無
理、指先の負荷、衝撃・振動、手ハンマーなどがあり、
また、重量物作業としては、重量物を支える、あるいは
重量物を支えながら該重量物を固定するなどの作業があ
る。そして、このように具体的に示された難姿勢作業、
難作業、重量物作業を、疲労の程度によって疲労評点と
して表し、更にこの疲労評点を、前述した標準時間法で
求められた作業工程の仕事量に加算し、これによって該
作業工程の仕事量を総合的に評価する。
作業が疲労を伴うものであるか否かを分析する。なお、
ここでいう疲労は一定以上の負荷を有する困難な作業に
より生じるものとする。以下に、疲労を具体的に説明す
る。疲労を筋肉疲労としてとらえると、(1)難姿勢作
業、(2)難作業、(3)重量物作業に分類される。そ
して、難姿勢の作業としては、膝を深く曲げた中腰、し
ゃがみこみ、腰を折る、上体を浅く前屈、フロアに座っ
た状態などがあり、また、難作業としては、手首の無
理、指先の負荷、衝撃・振動、手ハンマーなどがあり、
また、重量物作業としては、重量物を支える、あるいは
重量物を支えながら該重量物を固定するなどの作業があ
る。そして、このように具体的に示された難姿勢作業、
難作業、重量物作業を、疲労の程度によって疲労評点と
して表し、更にこの疲労評点を、前述した標準時間法で
求められた作業工程の仕事量に加算し、これによって該
作業工程の仕事量を総合的に評価する。
【0011】なお、前記疲労の説明では、人間である作
業者を例に挙げたが、ロボットの難姿勢作業としては、
ロボットを構成するアームあるいは手首機構がストロー
クエンド付近に位置した状態で行う作業などがあり、難
作業としては、衝撃、振動等のアームあるいは手首機構
に対して過度の負担を強いる作業などがある。また、こ
こでは、疲労を筋肉疲労としてとらえるようにしたが、
これに限定されず、精神的疲労をその程度に応じて評点
化して、単一作業の仕事量を評価するようにしても良
い。また、疲労を一定値以上の負荷がある作業(難姿勢
作業、難作業、重量物作業)としてとらえるようにした
が、これに限定されず、単一作業の負荷の程度を段階的
に数値評価し、この評価結果に基づき、各単一作業のそ
れぞれに対して疲労評点を設定しても良い。また、上記
疲労を単一作業を一つの単位として評価したが、これに
限定されず、それぞれの作業工程を一つの単位として疲
労の程度を把握しても良く、あるいは複数の単一作業に
よりグループを形成し、グループ単位で疲労の程度を把
握しても良い。
業者を例に挙げたが、ロボットの難姿勢作業としては、
ロボットを構成するアームあるいは手首機構がストロー
クエンド付近に位置した状態で行う作業などがあり、難
作業としては、衝撃、振動等のアームあるいは手首機構
に対して過度の負担を強いる作業などがある。また、こ
こでは、疲労を筋肉疲労としてとらえるようにしたが、
これに限定されず、精神的疲労をその程度に応じて評点
化して、単一作業の仕事量を評価するようにしても良
い。また、疲労を一定値以上の負荷がある作業(難姿勢
作業、難作業、重量物作業)としてとらえるようにした
が、これに限定されず、単一作業の負荷の程度を段階的
に数値評価し、この評価結果に基づき、各単一作業のそ
れぞれに対して疲労評点を設定しても良い。また、上記
疲労を単一作業を一つの単位として評価したが、これに
限定されず、それぞれの作業工程を一つの単位として疲
労の程度を把握しても良く、あるいは複数の単一作業に
よりグループを形成し、グループ単位で疲労の程度を把
握しても良い。
【0012】《疲労回復工数の設定(SP4)と工数の
適正化(SP5)》疲労評点が含まれる作業手段(本例
では作業手段(イ)がaの疲労評点を含み、作業手段
(ハ)がcの疲労評点を含むものとする)について、こ
の疲労評点を、網線a及びcでそれぞれ示すように「疲
労回復工数」とする(以上、疲労回復工数の設定(SP
4))。ここで、図2の(I)に示すように各作業手段
(イ)〜(ニ)の仕事量をそれぞれA〜Dとし、これら
仕事量A〜Dを棒グラフで表すと、各作業手段(イ)〜
(ニ)の仕事量A〜Dは仕事内容がそれぞれ異なるため
に様々である。そこで、これらを平準化すべく、図2の
(II)に示すように、疲労回復工数が設定された作業
手段(イ)(ハ)の仕事量A,C、及び疲労回復工数が
設定されていない作業手段(ロ)(ニ)の仕事量B,D
が均一となるように調整する。なお、これら仕事量A〜
Dを平準化する方法としては、例えばこれら仕事量A〜
Dが基準値Xに近づくように、仕事量を分配する、増減
させる、見直すといった手法が用いられる。そして、以
上のように平準化された場合には、疲労評点を含む作業
を行っている作業手段(イ)(ハ)に対して、疲労回復
工数a,cで表された時間を、疲労回復のための休息時
間として与えるようにしている。
適正化(SP5)》疲労評点が含まれる作業手段(本例
では作業手段(イ)がaの疲労評点を含み、作業手段
(ハ)がcの疲労評点を含むものとする)について、こ
の疲労評点を、網線a及びcでそれぞれ示すように「疲
労回復工数」とする(以上、疲労回復工数の設定(SP
4))。ここで、図2の(I)に示すように各作業手段
(イ)〜(ニ)の仕事量をそれぞれA〜Dとし、これら
仕事量A〜Dを棒グラフで表すと、各作業手段(イ)〜
(ニ)の仕事量A〜Dは仕事内容がそれぞれ異なるため
に様々である。そこで、これらを平準化すべく、図2の
(II)に示すように、疲労回復工数が設定された作業
手段(イ)(ハ)の仕事量A,C、及び疲労回復工数が
設定されていない作業手段(ロ)(ニ)の仕事量B,D
が均一となるように調整する。なお、これら仕事量A〜
Dを平準化する方法としては、例えばこれら仕事量A〜
Dが基準値Xに近づくように、仕事量を分配する、増減
させる、見直すといった手法が用いられる。そして、以
上のように平準化された場合には、疲労評点を含む作業
を行っている作業手段(イ)(ハ)に対して、疲労回復
工数a,cで表された時間を、疲労回復のための休息時
間として与えるようにしている。
【0013】なお、図2に示す工数の適正化(SP5)
においては、平準化の際に、各作業手段(イ)〜(ニ)
の工数の増減量に応じて疲労回復工数を補正しても良
い。また、前記疲労回復工数は、疲労評点そのまま用い
ても良く、疲労評点に所定の係数を乗じることにより求
めても良い。また、この疲労回復工数は、通常作業工数
と同様に時間を単位として表される。
においては、平準化の際に、各作業手段(イ)〜(ニ)
の工数の増減量に応じて疲労回復工数を補正しても良
い。また、前記疲労回復工数は、疲労評点そのまま用い
ても良く、疲労評点に所定の係数を乗じることにより求
めても良い。また、この疲労回復工数は、通常作業工数
と同様に時間を単位として表される。
【0014】《新作業工程の設定(SP6)》以上のよ
うに網線a及びcで示す疲労回復工数を得たならば、こ
の図2の(II)に示す、疲労回復工数a,cを含む作
業工程を新作業工程として設定する。そして、このよう
に設定された新作業工程により、前記単一作業に疲労を
伴う作業が含まれる場合に、この疲労を伴う作業に相当
する仕事量、すなわち疲労評点a,cを、疲労を回復さ
せるための疲労回復工数a,cとして、休息にあてるこ
とができ、その結果、作業手段(イ)〜(ニ)のそれぞ
れに対して負荷を同じくして、該作業手段(イ)〜
(ニ)に対して公平に仕事を行わせることができる。従
って、本発明の生産ラインの製造方法では、作業手段
(イ)〜(ニ)が作業者である場合には労働環境が改善
され、また、作業手段(イ)〜(ニ)がロボットである
場合には、該ロボットを無理な状況で連続使用すること
が防止され、結果としてロボットの特定部品の消耗を防
止し、該ロボットを長期に亙って稼働させることができ
る効果が得られる。
うに網線a及びcで示す疲労回復工数を得たならば、こ
の図2の(II)に示す、疲労回復工数a,cを含む作
業工程を新作業工程として設定する。そして、このよう
に設定された新作業工程により、前記単一作業に疲労を
伴う作業が含まれる場合に、この疲労を伴う作業に相当
する仕事量、すなわち疲労評点a,cを、疲労を回復さ
せるための疲労回復工数a,cとして、休息にあてるこ
とができ、その結果、作業手段(イ)〜(ニ)のそれぞ
れに対して負荷を同じくして、該作業手段(イ)〜
(ニ)に対して公平に仕事を行わせることができる。従
って、本発明の生産ラインの製造方法では、作業手段
(イ)〜(ニ)が作業者である場合には労働環境が改善
され、また、作業手段(イ)〜(ニ)がロボットである
場合には、該ロボットを無理な状況で連続使用すること
が防止され、結果としてロボットの特定部品の消耗を防
止し、該ロボットを長期に亙って稼働させることができ
る効果が得られる。
【0015】なお、本実施例では、図1に示すフローチ
ャートにより生産ラインの製造方法を説明したが、この
ようなフローチャートをコンピュータに記憶させてお
き、該コンピュータにより疲労回復工数が設定された新
作業工程(SP6参照)を作成するとともに、この新作
業工程により例えばロボットを直接動作させる、また、
作業者に対してデイスプレイ装置などを通じて直接的に
指示するようにしても良い。また、この場合、コンピュ
ータに対するデータの入力(分析すべき作業工程、作業
工程を構成している単一作業の入力、単一作業の疲労の
程度を評価するための基準となる疲労評点の入力など)
は、キーボード、マークシート等を用いたデータ読取装
置などの入力手段で行うと良い。
ャートにより生産ラインの製造方法を説明したが、この
ようなフローチャートをコンピュータに記憶させてお
き、該コンピュータにより疲労回復工数が設定された新
作業工程(SP6参照)を作成するとともに、この新作
業工程により例えばロボットを直接動作させる、また、
作業者に対してデイスプレイ装置などを通じて直接的に
指示するようにしても良い。また、この場合、コンピュ
ータに対するデータの入力(分析すべき作業工程、作業
工程を構成している単一作業の入力、単一作業の疲労の
程度を評価するための基準となる疲労評点の入力など)
は、キーボード、マークシート等を用いたデータ読取装
置などの入力手段で行うと良い。
【0016】また、本実施例では、ステップ1及び2が
請求項の「第1の評価工程」に対応し、ステップ3が請
求項の「第2の評価工程」に対応し、ステップ4が請求
項の「疲労回復工数設定工程」に対応し、ステップ5が
請求項の「平準化工程」に対応し、ステップ6が請求項
の「新作業工程設定工程」に対応する。
請求項の「第1の評価工程」に対応し、ステップ3が請
求項の「第2の評価工程」に対応し、ステップ4が請求
項の「疲労回復工数設定工程」に対応し、ステップ5が
請求項の「平準化工程」に対応し、ステップ6が請求項
の「新作業工程設定工程」に対応する。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、作業手段の作業工程に疲労を伴う作業が含ま
れる場合に、新作業工程では、この疲労を伴う作業の程
度に応じた仕事量を、疲労を回復させるための疲労回復
工数に設定して、前記作業手段に対して疲労を回復させ
るための時間、すなわち休息を与えることができ、その
結果、作業手段のそれぞれに対して負荷を同じくして、
該作業手段に対して公平に仕事を行わせることができ
る。従って、本発明の生産ラインの製造方法では、作業
手段が作業者である場合には労働環境が改善され、ま
た、作業手段がロボットである場合には、該ロボットを
無理な状況で連続使用することが防止され、結果として
ロボットの特定部品の消耗を防止し、該ロボットを長期
に亙って稼働させることができる効果が得られる。
によれば、作業手段の作業工程に疲労を伴う作業が含ま
れる場合に、新作業工程では、この疲労を伴う作業の程
度に応じた仕事量を、疲労を回復させるための疲労回復
工数に設定して、前記作業手段に対して疲労を回復させ
るための時間、すなわち休息を与えることができ、その
結果、作業手段のそれぞれに対して負荷を同じくして、
該作業手段に対して公平に仕事を行わせることができ
る。従って、本発明の生産ラインの製造方法では、作業
手段が作業者である場合には労働環境が改善され、ま
た、作業手段がロボットである場合には、該ロボットを
無理な状況で連続使用することが防止され、結果として
ロボットの特定部品の消耗を防止し、該ロボットを長期
に亙って稼働させることができる効果が得られる。
【図1】本発明の生産ラインの製造方法を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図2】(I)及び(II)は図1のフローチャート中
の疲労回復工数設定工程、平準化工程を説明するための
グラフ。
の疲労回復工数設定工程、平準化工程を説明するための
グラフ。
(イ)〜(ニ) 作業手段
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の作業手段がそれぞれ行う作業工程
により生産物を製造するようにした生産ラインにおい
て、 各作業工程において行われる作業手段の仕事量をそれぞ
れ数値化し、数値化した仕事量を作業手段毎に通常作業
工数として表す第1の評価工程と、 前記作業工程に含まれる疲労の程度を疲労評点として数
値化し、この疲労評点を、第1の評価工程にて評価され
た通常作業工数に加算する第2の評価工程と、 前記疲労評点を、疲労を回復させるための疲労回復工数
に設定する疲労回復工数設定工程と、 これら第1、第2の評価工程、疲労回復設定工数にて評
価されたそれぞれの作業手段の工数が均一となるように
平準化する平準化工程と、 疲労回復工数が設定された作業工程を新作業工程として
設定する作業工程設定工程とからなる生産ラインの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27810591A JPH0696087A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 生産ラインの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27810591A JPH0696087A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 生産ラインの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0696087A true JPH0696087A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17592702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27810591A Pending JPH0696087A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 生産ラインの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696087A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010113465A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Honda Motor Co Ltd | 作業負荷平準化方法および作業負荷平準化支援装置 |
JP2017024113A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | ファナック株式会社 | 人間協調型ロボットシステムのロボットシミュレーション装置 |
JP2017068432A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 富士重工業株式会社 | 工程編成支援装置、工程編成支援方法 |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP27810591A patent/JPH0696087A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010113465A (ja) * | 2008-11-05 | 2010-05-20 | Honda Motor Co Ltd | 作業負荷平準化方法および作業負荷平準化支援装置 |
JP2017024113A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | ファナック株式会社 | 人間協調型ロボットシステムのロボットシミュレーション装置 |
US10239209B2 (en) | 2015-07-21 | 2019-03-26 | Fanuc Corporation | Robot simulation device for human intervention-type robot system |
JP2017068432A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 富士重工業株式会社 | 工程編成支援装置、工程編成支援方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001128 |