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JPH069503A - 非光学活性低分子化合物 - Google Patents

非光学活性低分子化合物

Info

Publication number
JPH069503A
JPH069503A JP5115255A JP11525593A JPH069503A JP H069503 A JPH069503 A JP H069503A JP 5115255 A JP5115255 A JP 5115255A JP 11525593 A JP11525593 A JP 11525593A JP H069503 A JPH069503 A JP H069503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
liquid crystal
shown below
crystal composition
synthesis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5115255A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohisa Ido
元久 井戸
Koyo Yuasa
公洋 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP5115255A priority Critical patent/JPH069503A/ja
Publication of JPH069503A publication Critical patent/JPH069503A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電性液晶組成物を調製する際に、強誘電
性高分子液晶の電界応答性を向上させるために強誘電性
高分子液晶に添加してもチルト角の大きい強誘電性液晶
組成物が得られる新規な非光学活性低分子化合物を提供
する。 【構成】 下記一般式で表わされる非光学活性低分子化
合物。 【化1】 (式中、R1は 【化2】 を表わし、R2は炭素数4〜20の非光学活性なアルキル
基、lは0〜10の整数、mは0〜10の整数、nは1
〜10の整数、kは1〜20の整数、Yは単結合、O、CO
O又はOCOを表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、オプトエレクトロニク
ス分野の液晶用材料として好適に用いられる非光学活性
低分子化合物に関する。
【従来の技術】強誘電性高分子液晶の電界応答性を向上
させるために、高分子液晶化合物に複素環骨格を有し、
スメクチックC相を示す非光学活性な低分子液晶化合物
を添加した強誘電性高分子液晶組成物は知られている
(特開平4−59890号公報)。しかしながら、従来
知られている強誘電性高分子液晶組成物においては、低
分子液晶化合物の添加量が増えると、強誘電性高分子液
晶組成物のチルト角が大きく低下してしまい、コントラ
ストを悪くするという問題がある。分岐アルキル基を有
する非光学活性な低分子化合物として、下記の化合物
[1]〜[33]が独国特許出願公開第4003012
号明細書(化合物[1]〜[32])及び欧州特許出願
公開第0477901号明細書(化合物[33])に記
載されている。
【化3】
【化4】 しかしながら、これらの低分子化合物を強誘電性高分子
液晶に添加して液晶組成物を調製しても、数日で結晶が
析出して層分離が起こり、長期的安定性に欠けるという
問題点がある。
【発明が解決しようとする課題】本発明は強誘電性液晶
組成物を調製する際に、液晶組成物の電界応答性を向上
させるために組成物中に添加してもチルト角の大きい強
誘電性液晶組成物が得られ、かつ強誘電性高分子液晶に
添加した際結晶を析出しにくい長期的安定性を有する組
成物を提供しうる新規な非光学活性低分子化合物を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、分子末端に特定
な分岐状のアルキル基を有し、更に、その分岐中心炭素
と骨格部との間に、COO及びOといったヘテロ原子か
らなる官能基を二つ導入した非光学活性低分子化合物が
チルト角の大きい強誘電性液晶組成物を与えることを見
出した。更に、この化合物が強誘電性高分子液晶に添加
しても結晶化を起こしにくく、層分離を起こしにくいこ
とを見出した。これらの知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は下記一般式で表わされ
る非光学活性低分子化合物を提供するものである。
【化5】 (式中、R1
【化6】 を表わし、R2は炭素数4〜20の非光学活性なアルキル
基、lは0〜10の整数、mは0〜10の整数、nは1
〜10の整数、kは1〜20の整数、Yは単結合、O、CO
O又はOCOを表わす。) 本発明の新規非光学活性低分子化合物は液晶組成物を調
製する際に、強誘電性高分子液晶に添加してもチルト角
の大きさが大きく、かつ、相分離を起こしにくい安定な
液晶組成物が得られ、例えばゲスト−ホスト型駆動用液
晶組成物の調製にあたり、有用な構成成分となりうるも
のである。本発明の非光学活性低分子化合物の末端部位
にある分岐状のアルキル基の具体例としては、例えば次
のような基を挙げることができる。
【化7】 $ 本発明の非光学活性低分子化合物の具体例としては、例
えば次のような化合物を挙げることができる。
【化8】
【化9】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 化合物(1)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(1)を合成した。
【化10】 $ (1−1)化合物(16)の合成 安息香酸誘導体(14)9.16gのトルエン50ml
溶液に塩化チオニル11.33g、ピリジン数滴を加
え、65℃で4時間反応させた。アスピレーターを取り
付け、65℃で30分間、更に80℃で1時間かけて、
溶媒及び過剰の塩化チオニルを留去した。残った油状物
質に、ピリジン1.88gのトルエン50ml溶液、及
びヒドロキシフェニルピリミジン誘導体(15)7.4
6gのトルエン50ml溶液を滴下した。室温で12時
間反応させた後、瀘過を行い塩を除去した。瀘液から減
圧で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー
(中性アルミナ充填プレカラム、シリカゲル充填メイン
カラム、10%酢酸エチル/20%ジクロロメタン/n
−ヘキサン展開)により精製することで、目的とする化
合物(16)9.31gを得た(収率58%)。1H−
NMR(TMS/CDCl3)の分析結果(ppm)を下記
に示す。 8.55(s,2H) 4.00(t,2H) 8.45(d,2H) 3.38(t,2H) 8.10(d,2H) 2.58(t,2H) 7.38(d,2H) 2.10〜0.70(m,39
H) 6.90(d,2H) $ (1−2)化合物(1)の合成 トリメチル酢酸2.77gとテトラメチルアンモニウム
ヒドロキサイド5水和物4.92gを透明な液体になる
まで室温で攪拌した後、DMF50mlを加えた。化合
物(16)9.20gのDMF550ml溶液を加え、
40℃で12時間反応させた。反応終了後、反応混合物
を希塩酸水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有
機層を硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した後、瀘過を
行い、瀘液から減圧で溶媒を留去した。残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル充填、10%酢酸エチル
/20%ジクロロメタン/n−ヘキサン展開)により精
製することで、目的とする化合物(1)7.47gを得
た(収率79%)。得られた化合物の1H−NMR(T
MS/CDCl3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.55(s,2H) 4.00(m,4H) 8.45(d,2H) 2.56(t,2H) 8.10(d,2H) 2.10〜0.70(m,48
H) 7.39(d,2H) 6.90(d,2H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(1)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → N → SC → S1 → Cryst. 103℃ 88℃ 60℃ 40℃ (Iso:等方相、N:ネマチック相、SC:スメクチ
ックC相、S1:未同定のスメクチック相、Crys
t.:結晶相) $ 実施例2 化合物(2)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(2)を合成した。
【化11】 $ (2−1)化合物(18)の合成 ヒドロキシフェニルピリミジン誘導体(15)の代りに
ヒドロキシビフェニルカルボン酸誘導体(17)を用
い、実施例1(1−1)と同様な操作を行うことによ
り、化合物(17)2.00gから目的とする化合物
(18)2.80gを得た(収率66%)。1H−NM
R(TMS/CDCl3)の分析結果(ppm)を下記に示
す。 8.05(d,2H) 4.00(m,4H) 8.04(d,2H) 3.35(t,2H) 7.57(d,2H) 2.10〜0.85(m,35
H) 7.56(d,2H) 7.23(d,2H) 6.90(d,2H) $ (2−2)化合物(2)の合成 化合物(16)の代りに化合物(18)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(18)1.80gから目的とする化合物(2)0.7
0gを得た(収率38%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.05(d,2H) 4.00(m,6H) 8.04(d,2H) 2.10〜0.75(m,43
H) 7.57(d,2H) 7.56(d,2H) 7.23(d,2H) 6.90(d,2H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(2)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → SA → SC → Cryst. 133℃ 126℃ 68℃ (SA:スメクチックA相) $ 実施例3 化合物(3)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(3)を合成した。
【化12】 (3−1)化合物(21)の合成 カルボン酸誘導体(14)の代りに化合物(19)を、
化合物(15)の代りに化合物(20)をそれぞれ用
い、実施例1(1−1)と同様な操作を行うことによ
り、化合物(20)0.77gから目的とする化合物
(21)0.80gを得た(収率34%)。1H−NM
R(TMS/CDCl3)の分析結果(ppm)を下記に示
す。 8.25〜6.75(m,12H) 4.00 (m,4H) 3.38 (t,2H) 2.10〜0.75(m,35H) $ (3−2)化合物(3)の合成 化合物(16)の代りに化合物(21)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(21)0.80gから目的とする化合物(3)0.4
1gを得た(収率50%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.25〜6.75(m,12H) 4.00 (m,6H) 2.10〜0.75(m,44H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(3)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → SA → SC → Cryst. 156℃ 146℃ 80℃ $ 実施例4 化合物(4)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(4)を合成した。
【化13】 $ (4−1)化合物(23)の合成 化合物(15)の代りに化合物(22)を用い、実施例
1(1−1)と同様な操作を行うことにより、化合物
(22)1.08gから目的とする化合物(23)2.
10gを得た(収率70%)。1H−NMR(TMS/C
DCl3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.10 (d,2H) 7.20〜6.80(m,6H) 4.00 (m,4H) 3.86 (t,2H) 2.10〜0.80(m,33H) $ (4−2)化合物(4)の合成 化合物(16)の代りに化合物(23)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(23)2.10gから目的とする化合物(4)1.5
0gを得た(収率70%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.10 (d,2H) 7.20〜6.80(m,6H) 4.00 (m,6H) 2.10〜0.75(m,42H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(4)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → SA → SC → S1 → Cryst. 57℃ 41℃ 31℃ 4℃ $ 実施例5 化合物(5)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(5)を合成した。
【化14】 $ (5−1)化合物(24)の合成 化合物(15)の代りに化合物(20)を用い、実施例
1(1−1)と同様な操作を行うことにより、化合物
(20)1.15gから目的とする化合物(24)2.
00gを得た(収率65%)。1H−NMR(TMS/C
DCl3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.10 (d,2H) 7.20〜6.80(m,6H) 4.00 (m,4H) 3.87 (t,2H) 2.10〜0.85(m,35H) $ (5−2)化合物(5)の合成 化合物(16)の代りに化合物(24)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(24)2.00gから目的とする化合物(5)1.5
0gを得た(収率72%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.10 (d,2H) 7.20〜6.80(m,6H) 4.00 (m,6H) 2.10〜0.85(m,44H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(5)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → SA → SC → S1 → Cryst. 58℃ 45℃ 33℃ 18℃ $ 実施例6 化合物(6)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(6)を合成した。
【化15】 $ (6−1)化合物(25)の合成 DMF14mlに60%油性水素化ナトリウム1.50
gを加え、更に、ヒドロキシフェニルピリミジン誘導体
(15)7.83gのDMF50ml溶液を室温で滴下
した。そのまま室温で30分間攪拌した後、1,8−ジ
ブロモオクタン20.40gのDMF50ml溶液を滴
下し、更に8時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を
水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、瀘過を行い、瀘液を減圧
で留去することにより残渣52.80gを得た。これを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル充填、10%酢
酸エチル/20%ジクロロメタン/n−ヘキサン展開)
により精製することで、目的とする化合物(25)7.
70gを得た(収率61%)。1H−NMR(TMS/C
DCl3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.50 (s,2H) 8.33 (d,2H) 7.00 (d,2H) 4.10 (t,2H) 3.36 (t,2H) 2.60 (t,2H) 2.10〜0.85(m,31H) $ (6−2)化合物(6)の合成 化合物(16)の代りに化合物(25)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(25)1.01gから目的とする化合物(6)0.9
1gを得た(収率87%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示す。 8.50 (s,2H) 8.33 (d,2H) 7.00 (d,2H) 4.10 (t,2H) 4.00 (t,2H) 2.60 (t,2H) 2.10〜0.85(m,40H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(6)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 Iso → SA → SC → Cryst. 76℃ 54℃ 25℃ $ 実施例7 化合物(7)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(7)を合成した。
【化16】 (7−1)化合物(27)の合成 化合物(15)の代りに化合物(26)を、1,8−ジ
ブロモオクタンの代りに1,12−ジブロモドデカンを
用い、実施例6(6−1)と同様な操作を行うことによ
り、化合物(26)3.00gから目的とする化合物
(27)3.28gを得た(収率60%)。1H−NM
R(TMS/CDCl3)の分析結果(ppm)を下記に示
す。 8.40 (s,2H) 8.25 (d,2H) 6.95 (d,2H) 4.05 (m,4H) 3.36 (t,2H) 2.10〜0.85(m,35H) $ (7−2)化合物(7)の合成 化合物(16)の代りに化合物(27)を用い、実施例
1(1−2)と同様な操作を行うことにより、化合物
(27)1.10gから目的とする化合物(7)1.0
3gを得た(収率91%)。1H−NMR(TMS/CDC
l3)の分析結果(ppm)を下記に示し、NMRチャー
トを図1に示す。 8.40 (s,2H) 8.25 (d,2H) 6.95 (d,2H) 4.05 (m,6H) 1.90〜0.85(m,44H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(7)の相転移挙動
(降温過程)は以下の通りであった。 $ 実施例8、9、10、11、12、13、14及び比較
例1 下記の構造を有する強誘電性高分子液晶化合物(28)
に、本発明の化合物(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)を30重量%添加した液晶組成
物を調製した。液晶組成物の調製は、組成物の構成成分
全てをその重量の1.5倍の重量のジクロロメタンに溶
解して均一溶液とした後、溶媒を留去することによって
行った。更に、2枚のITO電極付ガラス基板間に、こ
れらの組成物を挟み、シアリング法によりセル厚約3μ
mの配向セルを作製し、±15MV/mの電界を印加し
ながらチルト角を測定した。更に、比較のため、強誘電
性高分子液晶化合物(28)に分子末端に分岐アルキル
基のない公知の下記化合物(29)(みどり化学社製P
−1008)を30重量%添加した組成物を用いて、実
施例8〜14と同様にセルを作製し、同様にチルト角
(2θ)を測定した。
【化17】 実施例8〜14及び比較例1の結果を表1に示す。
【表1】 $ 実施例15 化合物(8)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(8)を合成した。
【化18】 $ (±)−2−メチルバレリックアシッド0.232gと
テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド5水和物0.
362gを透明な液体になるまで室温で攪拌した後、D
MF4mlを加えた。化合物(16)0.680gのD
MF40ml溶液を加え、40℃で12時間反応させ
た。反応終了後、反応混合物を希塩酸水溶液に注ぎ、ジ
クロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム
(無水)で乾燥した後、瀘過を行い、瀘液から減圧で溶
媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル充填、10%酢酸エチル/20%ジクロロメタン
/n−ヘキサン展開)により精製することで、目的とす
る化合物(8)0.601gを得た(収率84.1
%)。1H−NMR(TMS/CDCl3)の分析結果(pp
m)を下記に示す。 8.61(s,2H) 2.62(t,2H) 8.48(d,2H) 2.43(m,1H) 8.15(d,2H) 1.86−1.20(m,40
H) 7.32(d,2H) 1.14(d,3H) 6.97(d,2H) 0.90(m,6H) 4.05(m,4H) また、偏光顕微鏡による化合物(8)の相転移挙動(降
温過程)は以下の通りであった。 Iso → N → SA → Cryst. 102℃ 89℃ 19℃ $ 実施例16 化合物(9)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(9)を合成した。
【化19】 $ (±)−2−メチルバレリックアシッドの代りに(±)
−3−メチルバレリックアシッドを用い、実施例15と
同様な操作を行うことにより、化合物(16)0.68
0gから、目的とする化合物(9)0.634gを得た
(収率88.7%)。得られた化合物の1H−NMR
(TMS/CDCl3)分析の結果(ppm)を下記に示
す。 8.62(s,2H) 2.63(t,2H) 8.48(d,2H) 2.30(m,1H) 8.15(d,2H) 2.10(m,1H) 7.33(d,2H) 1.98−1.18(m,39
H) 6.97(d,2H) 0.90(m,9H) 4.06(m,4H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(9)の相転移挙動
(降温過程)は以下の下の通りであった。 Iso → N → SA → S1 → glass 105℃ 93℃ 43℃ 32℃ (glass:ガラス状態) $ 実施例17 化合物(10)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(10)を合成し
た。
【化20】 $ (±)−2−メチルバレリックアシッドの代りにイソバ
レリックアシッドを、化合物(16)の代りに化合物
(25)を用い、実施例15と同様な操作を行うことに
より、化合物(25)1.01gから目的とする化合物
(10)0.93gを得た(収率89%)。得られた化
合物の1H−NMR(TMS/CDCl3)分析の結果(pp
m)を下記に示す。 8.56(s,2H) 2.10(m,1H) 8.34(d,2H) 1.80(m,2H) 6.97(d,2H) 1.62(m,2H) 4.05(m,4H) 1.54−1.20(m,24
H) 2.58(t,2H) 0.95(d,6H) 2.18(d,2H) 0.87(t,3H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(10)の相転移挙
動(降温過程)は以下の下の通りであった。 Iso → SA → SC → Cryst. 52.3℃ 33℃ 10℃ $ 実施例18 化合物(11)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(11)を合成し
た。
【化21】 $ (±)−2−メチルバレリックアシッドの代りにイソブ
チリックアシッドを用い、実施例15と同様な操作を行
うことにより、化合物(16)0.680gから、目的
とする化合物(11)0.493gを得た(収率71.
8%)。得られた化合物の1H−NMR(TMS/CDC
l3)分析の結果(ppm)を下記に示す。 8.61(s,2H) 2.63(t,2H) 8.48(d,2H) 2.54(m,1H) 8.15(d,2H) 1.87−1.20(m,36
H) 7.32(d,2H) 1.16(d,6H) 6.98(d,2H) 0.88(t,3H) 4.05(m,4H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(11)の相転移挙
動(降温過程)は以下の下の通りであった。 Iso → N → SC → S1 → Cryst. 115℃ 99℃ 38℃ 32℃ $ 実施例19 化合物(12)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(12)を合成し
た。
【化22】 $ (19−1)化合物(31)の合成 安息香酸誘導体(30)1.32g、ヒドロキシフェニ
ルピリミジン誘導体(15)1.25g、DCC1.4
0g、DMAP0.156gのトルエン40ml溶液を
室温で12時間攪拌した。その後、ジクロロメタン20
0mlを加えて反応溶液を希釈した。瀘過を行い、瀘液
から減圧で溶媒を留去することで残渣6.76gを得
た。これをカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ充
填プレカラム、シリカゲル充填メインカラム、10%酢
酸エチル/30%ジクロロメタン/n−ヘキサン展開)
により精製することで、目的とする化合物(31)1.
75gを得た(収率64.5%)。得られた化合物の1
H−NMR(TMS/CDCl3)分析の結果(ppm)を
下記に示す。 8.62(s,2H) 4.00(t,2H) 8.48(d,2H) 3.37(t,2H) 8.15(d,2H) 2.62(t,2H) 7.33(d,2H) 1.86−0.88(m,31
H) 6.97(d,2H) $ (19−2)化合物(12)の合成 (±)−2−メチルバレリックアシッドの代りにイソバ
レリックアシッドを、化合物(16)の代りに化合物
(31)を用い、実施例15と同様な操作を行うことに
より、化合物(31)0.680gから、目的とする化
合物(12)0.502gを得た(収率71.4%)。
得られた化合物の1H−NMR(TMS/CDCl3)分析の
結果(ppm)を下記に示す。 8.62(s,2H) 2.64(t,2H) 8.48(d,2H) 2.19(d,2H) 8.15(d,2H) 2.10(m,1H) 7.33(d,2H) 1.89−1.20(m,28
H) 6.98(d,2H) 0.96(d,6H) 4.06(m,4H) 0.88(t,3H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(12)の相転移挙
動(降温過程)は以下の下の通りであった。 Iso → N → SC → Cryst. 116℃ 93℃ 51℃ $ 実施例20 化合物(13)の合成 以下に示す合成経路に従って化合物(13)を合成し
た。
【化23】 $ (±)−2−メチルバレリックアシッドの代りにイソブ
チリックアシッドを、化合物(16)の代りに化合物
(31)を用い、実施例15と同様の操作を行うことに
より、化合物(31)0.680gから、目的とする化
合物(13)0.496gを得た(収率72.1%)。
得られた化合物の1H−NMR(TMS/CDCl3)分析の
結果(ppm)を下記に示す。 8.62(s,2H) 2.63(t,2H) 8.49(d,2H) 2.55(m,1H) 8.16(d,2H) 1.87−1.20(m,28
H) 7.33(d,2H) 1.17(d,6H) 6.97(d,2H) 0.88(t,3H) 4.06(m,4H) また、偏光顕微鏡観察による化合物(13)の相転移挙
動(降温過程)は以下の下の通りであった。 Iso → N → SC → glass 119℃ 88℃ 39℃ $ 実施例21、22、23、24、25及び26 強誘電性高分子液晶化合物(28)に、本発明の化合物
(8)、(9)、(10)、(11)、(12)及び
(13)を30重量%添加した液晶組成物を調製した。
液晶組成物の調製は、組成物の構成成分全てをその重量
の1.5倍の重量のジクロロメタンに溶解して均一溶液
とした後、溶媒を留去することによって行った。更に、
2枚のITO電極付ガラス基板間に、これらの組成物を
挟み、シアリング法によりセル厚約3μmの配向セルを
作製し、±15MV/mの電界を印加しながらチルト角
(2θ)を測定した。結果を表2に示す。また、得られ
たこれらの配向セルを2℃で放置し、結晶析出の様子を
顕微鏡で観察した。結果を表3に示す。
【表2】 表1及び表2より、本発明の化合物が大きなチルト角を
有する液晶組成物を調製できることがわかる。 比較例2〜34 前述の独国特許出願公開第4003012号明細書及び
欧州特許出願公開第0477901号明細書に記載の公
知の化合物[1]〜[33]30重量%と強誘電性高分
子液晶化合物(28)70重量%からなる液晶組成物を
実施例21〜26と同様にして調製し、同様に配向セル
を作製した。得られた配向セルを2℃で放置し、結晶析
出の様子を顕微鏡で観察した。結果を表3に示す。
【表3】 $ 分岐中心炭素と骨格部との間のアルキレン基にヘテロ原
子からなる官能基を多くても1種しか持たない上記公知
の非光学活性な化合物を高分子液晶化合物と混合して液
晶組成物とした場合、短時間で結晶化による相分離を起
こすのに比較して、同アルキレン基に−COO−及び−
O−の2つの官能基を有する本発明の非光学活性低分子
化合物を配合した液晶組成物では結晶化が起こりにく
く、結晶化による相分離が抑制された長期的安定性に優
れる液晶組成物が得られることがわかる。
【発明の効果】本発明により、強誘電性高分子液晶と配
合することによって、チルト角の大きさが大きく、長期
にわたって相分離を起こさない安定した液晶組成物を得
ることができるという特異な性質を有する新規化合物が
得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例7で得られた本発明の非光学活性化合物
のNMRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/20 Z 7457−4H 19/34 7457−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表わされる非光学活性低分
    子化合物。 【化1】 (式中、R1は 【化2】 を表わし、R2は炭素数4〜20の非光学活性なアルキル
    基、lは0〜10の整数、mは0〜10の整数、nは1
    〜10の整数、kは1〜20の整数、Yは単結合、O、CO
    O又はOCOを表わす。)
JP5115255A 1992-04-22 1993-04-20 非光学活性低分子化合物 Pending JPH069503A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020157719A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 大日本印刷株式会社 積層体、包装材料、包装袋およびスタンドパウチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020157719A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 大日本印刷株式会社 積層体、包装材料、包装袋およびスタンドパウチ

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