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JPH068354A - 繊維強化樹脂製ロールおよびその製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂製ロールおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH068354A
JPH068354A JP16744292A JP16744292A JPH068354A JP H068354 A JPH068354 A JP H068354A JP 16744292 A JP16744292 A JP 16744292A JP 16744292 A JP16744292 A JP 16744292A JP H068354 A JPH068354 A JP H068354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced resin
fiber
resin
tubular body
metal foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16744292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Shinohara
泰雄 篠原
Hitoshi Murotani
均 室谷
Hiroshi Nakamura
宏 中村
Koji Yamatsuta
浩治 山蔦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP16744292A priority Critical patent/JPH068354A/ja
Publication of JPH068354A publication Critical patent/JPH068354A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量で、寸法精度に優れ、しかも耐久性があ
り、製造コストも低い繊維強化樹脂製ロール、特に搬送
用のフリーロールおよびその製造方法を提供する。 【構成】繊維強化樹脂製管状体5の外表面に巻き付けら
れた金属箔層6と、該金属箔層6の上に電解めっき層
7、8を有する繊維強化樹脂製管状体と該管状体の両端
部に取り付けられた軸受け3および/または軸2からな
る繊維強化樹脂製ロール1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属で表面を被覆され
た繊維強化樹脂(以下、FRPということがある)製ロ
ールおよびその製造方法に関する。特に、紙または有機
フィルムの搬送用に好適なフリーロールに関する。
【0002】
【従来の技術】FRPは、金属材料と比較して比強度、
比剛性が高いという特徴を有するので、工業分野での使
用が活発化し、ロールにも使用され始めた。しかしなが
ら、FRP製ロールは金属に比べて硬度が低いために被
接触物により傷を受ける、耐摩耗性に劣るために寿命が
短い、さらに電気の不良導体であるため紙または有機フ
ィルムの場合には静電気が発生しやすいという問題点が
あった。
【0003】したがって、FRP製ロール表面を金属化
して使用することが多い。この種のロールとしては、F
RP製円筒状物の表面が内層より導電処理材層、銅また
はニッケル層および硬質クロム層で被覆されているロー
ル、あるいはFRP製ロール素管の表面および金属ジャ
ーナル部にエポキシ樹脂等の樹脂被覆層を10〜100
μmの厚みで設け、該被覆層の表面にめっきにより複数
層のメタルコート層を設けたFRP製メタルコートロー
ル等が知られている。
【0004】しかしながら、前者では銀などの導電性の
金属粉末を入れて導電性を付与した樹脂をFRP製ロ−
ル素管表面に配置し、直接電気めっきするものであり、
後者では化学めっき用の特定の樹脂をロール素管表面に
配置してから無電解めっき、電解めっきを行うものであ
った。これらの場合、めっき層とロール表面の接合が悪
く、高性能なロールが得られなかったり、機械加工工程
が多く、製造コストが高くなるなどの問題点があった。
【0005】また、特開平2−286237号公報に
は、未硬化の繊維強化樹脂層の外周面に金属テープを巻
き付け被覆し、それを硬化して得られた金属テープ被覆
FRP製棒状成形体が具体的に記載されている。しかし
ながら、未硬化の繊維強化樹脂層の外周面に金属テープ
を巻き付けるのでは、どうしても凹凸ができるので、寸
法精度の高い成形体を得ることは難しい。該FRP製棒
状成形体は、土木分野、石油開発等におけるボーリング
機械の掘削用連結管、自動車、船舶等の動力伝達用プロ
ペラシャフト等の回転トルクあるいは衝撃伝達用途に好
適に使用されたり、建築分野等における引張力、圧縮力
のかかる高強度構造用材料に好適に使用されると記載さ
れている。さらに、金属テープ被覆FRPパイプの外表
面に硬質クロムめっきを施すこともでき、一層耐蝕性お
よび耐摩耗性を向上させることができると記載されてい
る。しかしながら、ここには回転トルクあるいは衝撃伝
達用ではなく、また引張力、圧縮力もあまりかからない
自由回転ロールいわゆるフリーロールについての記載は
ない。また、金属テープについては、ステンレス製のテ
ープが例示されているにすぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決するためになされたものであり、性能的に
FRP層とめっき層の安定した高い接着強度を確保する
とともに、軽量で、寸法精度に優れ、長期の使用に安定
的に耐え、製造工程を簡略化できたFRP製ロール、特
にFRP製フリーロールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維強化樹脂
製管状体の外表面に巻き付けられた金属箔層と該金属箔
層の上に電解めっき層を有する繊維強化樹脂製管状体お
よび該管状体の両端面に取り付けられた軸受けおよび/
または軸からなる繊維強化樹脂製ロールおよびその製造
方法に関する。
【0008】本発明において、繊維強化樹脂製管状体に
用いられる強化繊維は負荷時の撓み量を少なくし、回転
時の共振周波数を高める必要から弾性率、強度の高い繊
維が望ましい。そのような繊維として主に炭素繊維、ガ
ラス繊維、 アラミド繊維、およびセラミック繊維が挙げ
られる。またこれらを2種以上組合せてもよい。比強
度、比剛性が大きい繊維の方が軽量化の効果が顕著であ
るので好ましい。弾性率として150GPa以上、好ま
しくは200GPa以上有する繊維がよい。繊維の弾性
率が150GPa以上である繊維として炭素繊維が挙げ
られる。
【0009】また、マトリックス樹脂は特に制限される
ものではなく、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、 ビニルエステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹
脂、アルキッド樹脂、キシレン樹脂、メラミン樹脂、フ
ラン樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、
ポリメタクリレート樹脂、ABS樹脂、フッソ樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、 ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂(ナイロン6, 6.6,6.10,6.11,6.1
2など)、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスル
フォン樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂等
の熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの中で、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステ
ル樹脂が取扱い性の面から好ましい。さらに、樹脂は必
要に応じてそれぞれ2種以上を組み合わせることができ
る。
【0010】繊維強化樹脂製管状体の外表面に巻き付け
られる金属箔は、巻き付ける操作性から金属テープ状の
ものが好ましい。該金属箔の材質は、伸びがあり、かつ
腐食の発生がなく、高い電流密度を得られるものが好ま
しい。そのようなものとしては銅、ニッケル、ニッケル
/銅の2層構造、ニッケル/銅/ニッケルの3層構造の
ものが挙げられる。金属箔としては、電解金属箔、圧延
金属箔等が挙げられる。金属テープとしては電解金属テ
ープ、圧延金属テープ等が挙げられる。特に電解金属
箔、電解金属テープが好ましい。また、繊維強化樹脂と
の接合面で高い接合強度を得るために、少なくとも繊維
強化樹脂と接触する金属箔の面が粗面化されていること
が好ましい。このような材料として片面、または両面が
粗面化された金属箔、特に金属テープが好ましい。
【0011】ここで、粗面化とは、金属箔の表面を凹凸
状、こぶ状またはキノコ状とすることである。粗面化の
方法としては、電気化学的な処理、エッチング等の化学
的処理、ワイヤブラシ等で擦る等の機械的処理等が挙げ
られる。
【0012】金属箔の厚みは取扱い性の面から10〜1
50μmが好ましい。さらに好ましくは20〜100μ
mである。厚みが10μm未満では巻き付け時に皺が寄
ったり、巻き付け張力により、破断してしまうので好ま
しくない。また、厚みが150μmを越えると材料の剛
性が増すため、管状体の表面に均一な巻き付け層を形成
することが困難になるので好ましくない。
【0013】金属箔の幅は特に限定されるものではな
い。管状体全面を一層の箔で巻き付けることも可能であ
る。しかし加工性の面から箔の幅は10〜200mmが
好ましく、さらに好ましくは20〜100mmである。
【0014】電解めっき層については、金属箔の上に直
接クロムめっきをすることもできるが、下地材として最
下層に銅またはニッケルをめっきすることが好ましく、
最上層としては、クロムめっきを施すことが好ましい。
銅およびニッケルは、クロムに比べて弾性率が低く、柔
軟であり、その上にクロムめっきを施したときに、応力
緩和層となり、表面のクラックの発生を防ぐ働きをする
ので好ましい。最上層として、クロムめっきを施すと高
い硬度が得られるので好ましい。電解めっき層が、下層
に銅またはニッケル、上層にクロムの二重構造を有する
繊維強化樹脂製ロールが特に好ましい。
【0015】本発明に用いられる軸および/または軸受
け部は、その材質に限定はなく、鋼、アルミニウム等の
金属、またはその上に金属めっきが施されたもの、ある
いは、特に軽量化が望まれる用途には、炭素繊維やガラ
ス繊維等を強化繊維とするFRP製のもの、またはその
上に金属めっきが施されたものを用いることができる。
FRP製軸受け部を成形する場合は、上記のFRP製管
状体の製造に用いられる強化繊維、およびマトリックス
樹脂を組み合わせて用いることができるが、FRP製管
状体製造に用いた素材と必ずしも同一である必要はな
い。製造には従来公知の種々の方法を用いることができ
るが、例えば前記フィラメントワインディング法や、シ
ート状プリプレグを型材に積層して加熱、加圧賦形した
り、ハンドレイアップ法にて製造することができる。金
属製軸受け部を用いると静電気除去の効果が著しいので
好ましい。
【0016】繊維強化樹脂製管状体の製造は特に限定さ
れるものではない。例えば、強化繊維の繊維トウに未硬
化の樹脂を含浸させた後、フィラメントワインディング
法で成形し、硬化して製造することができる。また、引
き揃えられた繊維束に未硬化樹脂が含浸されたシート状
プリプレグをマンドレルに巻き付け、加熱、加圧して管
状体を製造することもできる。
【0017】繊維強化樹脂製管状体の表面は、めっき後
の表面の精度を保持するために、金属箔を巻き付ける前
に、旋削および/または研削加工を行うことが好まし
い。これにより真円度、鉛直度も容易に出すことができ
る。旋削または研削の精度は要求性能により適宜定める
ことができる。このように、硬化した繊維強化樹脂製管
状体そのまま、好ましくは旋削および/または研削加工
を行った管状体に金属箔を巻き付ける方が、未硬化の繊
維強化樹脂製管状体に金属箔を巻き付けるよりも、寸法
精度の高いものが得られるので好ましい。
【0018】金属箔を繊維強化樹脂製管状体に巻き付け
る際に、金属箔と管状体を密着させるためにその間に接
着剤を施工することが好ましい。接着剤は常温硬化型の
ものが好ましい。硬化時に温度をかけると管状体の変
形、寸法変化が起こり、精度が落ちる。また工程が繁雑
化するため良くない。接着剤の粘度は500センチポイ
ズ以下が好ましい。さらに好ましくは100センチポイ
ズ以下であり、特に好ましくは50センチポイズ以下で
ある。500センチポイズを越えると、金属箔巻付時に
箔の隙間から接着剤が表面に滲出して、表面を汚染す
る。これにより、次工程の電解めっきが乗りにくくなる
問題が発生するので好ましくない。
【0019】金属箔を繊維強化樹脂性管状体に巻き付け
る際、隙間が発生しないように金属箔の側面部を突き合
わせるように密に巻き付けるか、金属箔の一部が重なる
ように巻き付けることが好ましい。隙間が発生すると次
工程の電解めっきがその部分に乗らず、良好な製品が得
られないので好ましくない。金属箔の一部が重なる場合
は重なり代としては0.1〜10mm程度が好ましい。
0.1mm未満の場合、隙間が生じないようにするため
には厳重な工程管理が必要になるので好ましくない。1
0mmを越えると材料ロスが大きくなるので好ましくな
い。
【0020】また、金属箔を巻き付ける際に箔が0.1
〜2%伸長するような張力を箔に付加しながら巻き付け
ることが好ましい。箔の伸びが0.1%未満では、箔が
蛇行したり、表面に凹凸が残り、良好な製品を得られな
いので好ましくない。また、箔の伸びが2%を越えると
金属箔が破断する危険性があるので好ましくない。
【0021】金属箔を巻き付けられた繊維強化樹脂製管
状体への下地層の電解めっきの厚みは50〜2000μ
mが好ましい。さらに好ましくは100〜1000μm
である。50μmより薄い場合は、下地材としての効果
が充分ではなく、クロムめっきをするための表面平滑化
加工ができないので好ましくない。2000μmより厚
い場合は軽量化効果が減殺されてしまい、FRP化のメ
リットが小さくなるので好ましくない。
【0022】最上層のめっき層付着時の表面精度を確保
するため、下地層を付着させた後、表面を旋削、研削ま
たは研磨することが好ましい。これらの機械加工によ
り、金属箔を含めた下地層の厚みを100〜1000μ
mに調整することが好ましい。この調整により、表面の
平滑性および下地材としての強度の保持が得られる。
【0023】最上層のめっきは通常クロムが用いられる
が、厚みは要求仕様により適宜定められる。通常は5〜
100μm程度が用いられる。この層の機械加工は通常
研磨が行われるが、特に限定されるものではない。
【0024】本発明の繊維強化樹脂製ロールにおいてF
RP製管状体と軸受け部分とは、公知の接着剤により接
合することができる。あるいはピン止め等の機械的な接
合と接着接合の併用も可能である。また、前述のフィラ
メントワインディング法等により、FRP製管状体と軸
受け部分を一体で成形することもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。
【0026】炭素繊維としては、住化ハ−キュレス社製
商品名マグナマイトAS4(弾性率235GPa、強度
3.82GPa)を用いた。エポキシ樹脂組成物として
はエポキシ樹脂として住友化学工業(株)製商品名スミ
エポキシELA128(ビスフェノ−ルAのジグリシジ
ルエ−テル)、硬化剤としてはユニロイヤル社製商品名
トノックス60−40(メタフェニレンジアミンとジア
ミノジフェニルエ−テルの共融混合物)を化学量論量配
合したものを用いた。
【0027】実施例1 外径80mm、長さ2000mmのステンレス製マンド
レルをフィラメントワインディング装置に装着し、該マ
ンドレルに離型剤を塗布した後、炭素繊維を液状のエポ
キシ樹脂組成物に含浸しつつその上に巻き付けた。繊維
の巻き付け角度は±16°、巻き付け厚みは10mmと
した。繊維と樹脂の体積割合は繊維が60±2%となる
ように樹脂の付着量を調整した。
【0028】上記のマンドレル上に巻き付けられた樹脂
含浸された炭素繊維を、マンドレルごと熱硬化炉に入
れ、150℃で2時間硬化させた。硬化後マンドレルか
ら脱型し、両端部分の不要部分を切断除去した。さらに
旋盤を用いて表面を切削し炭素繊維強化樹脂製管状体を
得た。
【0029】炭素繊維の目付が300g/m2 の平織布
を半径40mmの円状に切り出し、上記管状体製造の場
合と全く同様の樹脂を含浸させて、16枚積層し熱プレ
ス中で120℃、15気圧で2時間加熱加圧成型し厚さ
5mmの円盤2ケを成型した。該炭素繊維強化樹脂製円
盤をロ−ルの軸受け(ヘッダ−)部分とするため円盤の
中心に半径10mmの円孔を空けた。また、円盤の円周
部分に付着した成型時に湧き出した不要樹脂を切削除去
し、精度良く半径40mmの炭素繊維強化樹脂製軸受け
を得た。
【0030】上記軸受け3に長さ200mm、半径10
mmの鋼製軸(ジャ−ナル)2を図1に示した通り炭素
繊維織布と接着剤を用いて取り付けた。軸/軸受け接合
部を符号4で示す。接着剤としては、上記ELA128
にトリエチレンテトラミンを化学量論量配合したものを
用い、80℃で30分硬化させて金属製軸2が取り付け
られた炭素繊維強化樹脂製軸受け3を2ケ作製した。
【0031】続いて、上記金属製軸2が取りつけられた
軸受け3の円盤の周部分に軸を軸受けに取り付ける際に
用いた接着剤と全く同様のものを塗布し、炭素繊維強化
樹脂製管状体5の両端部に嵌合し、80℃で30分硬化
し接着した。
【0032】このCFRP製管状体を旋盤に取り付け、
幅50mm、厚み35μmの電解ニッケル箔製テープを
その表面に巻き付け、金属箔層6を形成した。その際接
着剤として、東亜合成化学工業(株)製シアノアクリレ
ート系接着剤301を薄くCFRP製管状体上に塗布し
つつ、テープに15kgの張力を与えながら金属テープ
が1mm重なり合うように巻き付けた。
【0033】重なりあった部分から滲み出した接着剤を
エメリーペーパにて除去した後、電解銅めっきを行い、
700μm厚みの下層めっき層7を形成した。この外周
を旋盤で研削した後、研磨盤にて表面粗度1Sまで研磨
した後、電解クロムめっきを行い、上層めっき層8を形
成した。膜厚40μmまで電着したものの表面を表面粗
度0.5Sまで研磨し、動バランスを修正して、繊維強
化樹脂製ロール1を得た。これは搬送用フリーロールと
して好適に使用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、フィルム搬送、製紙、印刷等
のさまざまな工業分野において、既知の繊維強化樹脂製
ロールと比較して、同等の表面性能、静電気除去性を有
し、かつ軽量で、寸法精度に優れ、しかも耐久性があ
り、製造コストも安く、生産性の向上、省力化等の目的
にも有用な繊維強化樹脂製ロール、特に搬送用のフリー
ロールを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維強化樹脂製ロールの一部断面図。
【符号の説明】
1.繊維強化樹脂製ロール。 2.軸(ジャーナル)。 3.軸受け(ヘッダー)。 4.軸/軸受け接合部。 5.繊維強化樹脂製管状体。 6.金属箔層。 7.下層めっき層。 8.上層めっき層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F 31:32 4F (72)発明者 山蔦 浩治 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化樹脂製管状体の外表面に巻き付け
    られた金属箔層と該金属箔層の上に電解めっき層を有す
    る繊維強化樹脂製管状体および該管状体の両端部に取り
    付けられた軸受けおよび/または軸からなる繊維強化樹
    脂製ロール。
  2. 【請求項2】金属箔の片面または両面が粗面化処理され
    ていることを特徴とする請求項1記載の繊維強化樹脂製
    ロール。
  3. 【請求項3】金属箔が、銅、ニッケル、ニッケル/銅の
    2層構造、またはニッケル/銅/ニッケルの3層構造よ
    りなることを特徴とする請求項1または2記載の繊維強
    化樹脂製ロール。
  4. 【請求項4】繊維強化樹脂製管状体の表面に、接着剤を
    塗布しながら金属箔を巻き付けた後、または接着剤が塗
    布された金属箔を巻き付けた後、電解めっきを行うこと
    を特徴とする請求項1記載の繊維強化樹脂製ロールの製
    造方法。
JP16744292A 1992-06-25 1992-06-25 繊維強化樹脂製ロールおよびその製造方法 Pending JPH068354A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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