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JPH0681878A - 油圧式緩衝装置及びその使用方法 - Google Patents

油圧式緩衝装置及びその使用方法

Info

Publication number
JPH0681878A
JPH0681878A JP23233392A JP23233392A JPH0681878A JP H0681878 A JPH0681878 A JP H0681878A JP 23233392 A JP23233392 A JP 23233392A JP 23233392 A JP23233392 A JP 23233392A JP H0681878 A JPH0681878 A JP H0681878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
pressure tube
packing
hydraulic
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23233392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Komiya
真一 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
Original Assignee
Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Steel Co Ltd, Taiyo Ltd filed Critical Taiyo Steel Co Ltd
Priority to JP23233392A priority Critical patent/JPH0681878A/ja
Publication of JPH0681878A publication Critical patent/JPH0681878A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】負荷の運動エネルギーを吸収する油圧式緩衝装
置及びその使用方法に関し、圧力チューブ内に空気が溜
まることを可及的に防止し、緩衝性能を充分に発揮させ
ることを目的とする。 【構成】ピストンロッド16が貫通するカバー13に
は、圧力チューブ12内からの作動油の漏れを防止する
ための油圧用パッキン34と、外気が圧力チューブ12
内に侵入することを防止するための空気圧用パッキン3
3とが設けられ、これら油圧用パッキン34と空気圧用
パッキン33との間に真空室35が設けられて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷の運動エネルギー
を吸収する油圧式緩衝装置及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の機械装置において負荷
の運動エネルギーを吸収するために、油圧式の緩衝装置
が用いられている。
【0003】油圧式の緩衝装置においては、ピストンの
摺動によって圧力チューブ内の作動油が流動するととも
に、その流路が絞られることによって緩衝作用を発揮す
るようになっている。
【0004】したがって、圧力チューブ内に空気が侵入
し又は溜まった場合には、その空気の圧縮性によって、
緩衝作用を発揮しないストローク部分(無効ストローク
部分)が生じ、装置全体の緩衝性能が低下する。特にス
トロークの短い緩衝装置では、無効ストローク部分が生
じることによって装置の性能に重大な悪影響を与え、ほ
とんど緩衝作用を発揮しないといったことも起こり得
る。
【0005】図3は従来の緩衝装置80のシール部分を
示す断面図である。図3に示すように、従来の緩衝装置
80においては、ピストンロッド81とカバー82との
間のシールのために、2種類のパッキン85,86が用
いられている。
【0006】一方のパッキン85は、圧力チューブ内か
らの作動油の漏れを防止するためのものであり、他方の
パッキン86は、空気(外気)が圧力チューブ内に侵入
するのを防止するためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の緩衝装置80では、パッキン86の軸方向の両側の
空間(空隙)の圧力がほぼ等しく、その差圧はほぼ零で
あるため、パッキン86の本来のシール性能が発揮され
ない。
【0008】そのため、緩衝装置80が作動するとき、
すなわちピストンロッド81がカバー82の内方へ後退
移動するときに、ピストンロッド81と各パッキン8
5,86との間の空気境界層による空気の引き込みが生
じ、空気が圧力チューブ内に侵入し、これが圧力チュー
ブ内に徐々に溜まる。
【0009】また、一般に、作動油には、大気圧下にお
いて体積比で6〜12%の空気が混入している。混入し
た空気は、緩衝装置80の作動時に、絞り流路における
高速流に基づく圧力降下によって作動油から分離し、圧
力チューブ内に溜まることとなる。
【0010】このように、従来の緩衝装置80において
は、圧力チューブ内に空気が溜まる可能性が高く、緩衝
性能の低下を招く原因となっていた。本発明は、上述の
問題に鑑み、圧力チューブ内に空気が溜まることを可及
的に防止し、緩衝性能を充分に発揮することのできる油
圧式緩衝装置及びその使用方法を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、圧力チューブと、前
記圧力チューブの両端部を閉塞するカバーと、前記圧力
チューブの内周面を摺動するピストンと、前記ピストン
に連結され、前記カバーの少なくとも一方を貫通するピ
ストンロッドと、を有し、前記ピストンの摺動により前
記圧力チューブ内の作動油が流動するとともに、その流
路が絞られることによって緩衝作用を発揮するように構
成された油圧式緩衝装置において、前記ピストンロッド
が貫通する前記カバーには、前記圧力チューブ内からの
作動油の漏れを防止するための第1パッキンと、外気が
前記圧力チューブ内に侵入することを防止するための第
2パッキンとが設けられ、これら第1パッキンと第2パ
ッキンとの間に負圧室が設けられて構成される。
【0012】請求項2の発明に係る方法は、前記油圧式
緩衝装置を容器に溜められた作動油中に浸した状態で、
当該容器内の圧力を負圧とすることによって、当該油圧
式緩衝装置内の作動油に溶解している空気の量を低減さ
せ、その後、前記油圧式緩衝装置を前記容器から取り出
して使用する。
【0013】
【作用】負圧室によって、第2パッキンには充分な差圧
が加わり、その本来のシール性能が発揮され、空気の引
き込みによる侵入が防止される。
【0014】また仮に、空気が第2パッキンを通過した
場合であっても、その空気は負圧室の負圧に引かれて排
気され、圧力チューブ内への侵入が防止される。緩衝装
置内の作動油に溶解している空気の量が低減されること
により、作動油からの空気の分離が少なくなる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る緩衝装置1の断面正面図
である。緩衝装置1は、圧力チューブ12及びその両端
を閉塞するカバー13,14からなる本体ハウジング1
1、圧力チューブ12の内周面を摺動するピストン1
5、ピストン15に連結されカバー13を貫通するピス
トンロッド16、及びピストン15を前進方向(矢印M
1方向)へ付勢するバネ17などから構成されている。
【0016】圧力チューブ12の内周面には軸方向の溝
23が設けられている。この溝23は、ピストン15の
移動時における作動油の絞り流路を形成する。つまり、
圧力チューブ12の内部は、ピストン15によって2つ
の室21,22に分割されており、ピストン15の後退
方向(矢印M2方向)への移動によって、作動油が室2
1から室22へ流動する。その際に、作動油は溝23を
通過するが、溝23の作動油に対する抵抗によって室2
1内に背圧が発生し、これによって緩衝作用が発揮され
る。
【0017】本体ハウジング11には、ピストン15及
びピストンロッド16の移動にともなう体積変化を吸収
するために、独立気泡のゴム膜からなるアキュムレータ
24が設けられている。
【0018】カバー14には、室21,22内に作動油
を供給するための給油口25が設けられている。給油口
25は、使用時において、鋼球26及びネジ27によっ
て閉塞されている。
【0019】ピストン15には、鋼球29及びバネ30
からなるチェック弁28が設けられており、ピストン1
5の前進方向への移動時には、作動油が室22からチェ
ック弁28を経て室21へ流通する。このため、ピスト
ン15の前進方向への移動は高速で行われる。なお、鋼
球29はバネ30によって弁座に常に当接するように付
勢されているので、鋼球29の遊びがなく、ピストン1
5が後退方向へ移動する際の初期の無効ストロークが零
となっている。
【0020】さて、カバー13には、ダストスクレーパ
32、空気圧用パッキン33、油圧用パッキン34、及
び真空室35が設けられている。ダストスクレーパ32
は、外部からのダストの侵入を防止する。空気圧用パッ
キン33は、空気(外気)が圧力チューブ12内に侵入
することを防止する。油圧用パッキン34は、圧力チュ
ーブ12内からの作動油の漏れを防止する。
【0021】真空室35は、空気圧用パッキン33と油
圧用パッキン34との間に設けられた円環状の凹所であ
る。真空室35は、ポート36を介して真空ポンプ37
に接続され、緩衝装置1の使用中において真空状態とな
っている。
【0022】したがって、空気圧用パッキン33の外側
の空間(外気側)は大気圧であり、内側の空間は圧力が
零(真空圧)であるので、空気圧用パッキン33にはほ
ぼ1気圧の差圧が加わる。これによって、空気圧用パッ
キン33本来のシール性能が発揮され、空気の引き込み
が生じ難くなり、圧力チューブ12内(室21,22
内)への空気の侵入がほぼ完全に防止される。
【0023】また仮に、空気が空気圧用パッキン33を
通過した場合であっても、その空気は真空室35から真
空ポンプによって排気され、圧力チューブ12内への侵
入が防止される。
【0024】また、油圧用パッキン34においても、常
に差圧が加わるので、空気の引き込みがさらに減少し、
空気の侵入の防止効果が向上する。上述のように構成さ
れた緩衝装置1は、図1に示す状態において、ピストン
ロッド16の先端に移動物体が矢印M2方向に当接する
と、ピストンロッド16及びピストン15が同方向に移
動し、作動油の流動によって運動エネルギーが吸収され
る。
【0025】次に、緩衝装置1の室21,22内及びア
キュムレータ24内に供給された作動油の脱気方法につ
いて説明する。図2は緩衝装置1の作動油の脱気方法を
説明するための図である。
【0026】緩衝装置1の室21,22内などへ作動油
を供給する前の段階、又は供給した後の段階において、
鋼球26及びネジ27を取り外し、給油口25を上方に
向けた状態で、緩衝装置1を容器3内の作動油LQに浸
す。これによって、緩衝装置1内に作動油が供給されて
いなかった場合には、作動油が流入する。
【0027】そして、バルブV1を閉じ、バルブV2を
開き、真空ポンプによって容器3内を真空状態とし、作
動油LQに混入している空気を充分に脱気する。その
後、バルブV2を閉じ、真空ポンプを停止し、バルブV
1を開くとともにその開度を調整し、容器3内の圧力が
徐々に上昇するようにし、大気圧となった時点で緩衝装
置1を取り出し、鋼球26及びネジ27を締めて使用す
る。
【0028】真空状態における空気溶解量はHenry
の法則によって零であるので、緩衝装置1に供給されて
いる作動油は、空気の混入量がほとんど零となる。した
がって、緩衝装置1の作動によって作動油から空気が分
離するということがなくなる。
【0029】したがって、図1のように構成され且つ図
2に示す方法で脱気された緩衝装置1は、圧力チューブ
12内に空気が溜まることがなく、空気による無効スト
ローク部分が生じないので、本来の緩衝作用を充分に発
揮することができる。
【0030】上述の実施例において、圧力チューブ12
及びカバー13,14は、実際には別体で製作され、ネ
ジ結合などによって一体化される。圧力チューブ12
を、ピストン15が摺動する部分と作動油を溜める部分
との2重構造としてもよい。溝23に代えて細穴でもよ
い。作動油の流路を絞る方法として、圧力チューブを2
重構造とし、内側の圧力チューブの周面に多数の絞り用
の穴を設けてもよい。その他、緩衝装置1又は容器3な
どの各部の構造、形状、寸法、材質などは、本発明の主
旨に沿って種々変更することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、圧力チューブ内に空気
が溜まることが可及的に防止され、緩衝性能を充分に発
揮することができる。
【0032】請求項2の発明によると、作動油に混入す
る空気を大幅に減少させ、作動油からの分離によって空
気が溜まることを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝装置の断面正面図である。
【図2】緩衝装置の作動油の脱気方法を説明するための
図である。
【図3】従来の緩衝装置のシール部分を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 緩衝装置(油圧式緩衝装置) 3 容器 12 圧力チューブ 13,14 カバー 15 ピストン 16 ピストンロッド 23 溝(流路) 33 空気圧用パッキン(第2パッキン) 34 油圧用パッキン(第1パッキン) 35 真空室(負圧室) LQ 作動油

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力チューブと、 前記圧力チューブの両端部を閉塞するカバーと、 前記圧力チューブの内周面を摺動するピストンと、 前記ピストンに連結され、前記カバーの少なくとも一方
    を貫通するピストンロッドと、 を有し、 前記ピストンの摺動により前記圧力チューブ内の作動油
    が流動するとともに、その流路が絞られることによって
    緩衝作用を発揮するように構成された油圧式緩衝装置に
    おいて、 前記ピストンロッドが貫通する前記カバーには、 前記圧力チューブ内からの作動油の漏れを防止するため
    の第1パッキンと、外気が前記圧力チューブ内に侵入す
    ることを防止するための第2パッキンとが設けられ、 これら第1パッキンと第2パッキンとの間に負圧室が設
    けられてなることを特徴とする油圧式緩衝装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧式緩衝装置の使用方法
    であって、 前記油圧式緩衝装置を容器に溜められた作動油中に浸し
    た状態で、当該容器内の圧力を負圧とすることによっ
    て、当該油圧式緩衝装置内の作動油に溶解している空気
    の量を低減させ、その後、前記油圧式緩衝装置を前記容
    器から取り出して使用することを特徴とする油圧式緩衝
    装置の使用方法。
JP23233392A 1992-08-31 1992-08-31 油圧式緩衝装置及びその使用方法 Pending JPH0681878A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329236A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Arai Pump Mfg Co Ltd 往復動軸用密封装置
JP2005106206A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Kuroda Precision Ind Ltd 真空用油圧ショックアブソーバ
JP2008019981A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Koganei Corp ショックアブソーバ

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990629