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JPH067991A - セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法 - Google Patents

セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法

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Publication number
JPH067991A
JPH067991A JP17364992A JP17364992A JPH067991A JP H067991 A JPH067991 A JP H067991A JP 17364992 A JP17364992 A JP 17364992A JP 17364992 A JP17364992 A JP 17364992A JP H067991 A JPH067991 A JP H067991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
joining
silver
indium
brazing material
Prior art date
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Granted
Application number
JP17364992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3161815B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Minami
信之 南
Yoichi Ishida
陽一 石田
Osamu Hanaoka
修 花岡
Senjo Yamagishi
千丈 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Cement Co Ltd filed Critical Nihon Cement Co Ltd
Priority to JP17364992A priority Critical patent/JP3161815B2/ja
Publication of JPH067991A publication Critical patent/JPH067991A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子部品用基板の製造に利用することができる
セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法を
提供すること。 【構成】 47〜66重量%の銀、34〜53重量%のインジウ
ムから成るセラミックスと金属の接合用ロウ材及びこの
ロウ材を用いて500℃〜650℃でセラミックスと金属とを
接合すること。 【効果】 850〜1000℃で焼成する低温焼成セラミック
ス基板に適用することができ、この基板及び電気配線の
強度特性を損なうことなく、しかも、後工程の例えばダ
イボンディング時に金属リ−ドが外れることがない効果
が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスと金属の
接合用ロウ材及びその接合方法に関し、特に850〜1000
℃の温度域で焼成されたセラミックスに金属を高強度で
接合するためのロウ材及びその接合方法に関する。ま
た、本発明は、電子部品用基板の製造に利用することが
できるセラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メタライズを施したセラミックス
基板に金属材を接合する場合、接合材として、 (1) 融点が183℃のハンダ(錫及び鉛から成る) (2) 融点が370℃の金−シリコンハンダ (3) 融点が780℃の銀ロウ(銀及び銅から成る) (4) 融点が500〜650℃の銀−銅−インジウムロウ (5) 融点が500〜650℃の銀−銅−錫ロウ 等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
ス基板に金属材を接合した後、更に400〜450℃の加熱処
理を必要とする場合、例えば金属材を接合したセラミッ
クス基板にICを取り付けるダイボンディング工程を必
要とする場合、そのダイボンディング工程以前に接合し
ておかなければならない部分(例えばリ−ド電極の接合
部分)は、上記400〜450℃の加熱処理温度範囲、特に45
0℃の温度でもその接合が外れないロウ材を用いて接合
しておく必要があった。
【0004】このため、この用途では、従来より使用さ
れている前記(1)のハンダ及び(2)の金−シリコンハンダ
を使用することができない。即ち、前記(1)及び(2)のハ
ンダは、いずれもその融点が400〜450℃の加熱処理温度
以下の183℃及び370℃であるので、この加熱処理時に溶
融し、例えばリ−ド電極などの部品が外れてしまうこと
になるから、使用することができない。従って、この用
途に用いるロウ材としては、従来のアルミナセラミック
ス基板の場合、上記加熱処理温度(400〜450℃)以上の
融点をもつ前記(3)の溶融温度780℃の銀ロウが従来から
用いられている。
【0005】一方、近年、低温焼成セラミックス基板内
に抵抗やコンデンサ等の受動部品を装着した基板が出現
している。この低温焼成セラミックス基板は、焼成温度
が850〜1000℃と低いため、該基板に金属材例えばリ−
ド電極を接合する場合、従来より広く用いられている前
記(3)の融点が780℃の銀ロウを使用すると、この基板の
焼成温度と近似するため、基板自体の強度が低下し、実
用に供し得るリ−ド付き基板を得ることができなかっ
た。
【0006】前述したダイボンディング工程での400〜4
50℃の加熱処理によって予め接合した金属のリ−ドが外
れない接合を得るため、前記(4)及び(5)のロウ、即ち、 (4) 融点が500〜650℃の銀−銅−インジウムロウ (5) 融点が500〜650℃の銀−銅−錫ロウ 等のロウの使用が検討されている。
【0007】しかしながら、本発明で対象とするセラミ
ックスでは、メタライズパタ−ン材料として主に銀−パ
ラジウムが用いられるため、ロウ材の銅とメタライズパ
タ−ン材料のパラジウムが固溶して脆くなり、その結
果、接合強度が低くなり、実用強度を示さない。そこ
で、耐熱温度が450℃を越え、しかも、低温焼成のセラ
ミックス及びメタライズパタ−ンの強度特性を損わない
接合用ロウ材、即ち銅成分を含まず500〜650℃で接合で
きるロウ材の開発が強く要望されている。
【0008】本発明は、上記要望に沿うセラミックスと
金属の接合用ロウ材及びその接合方法を提供することを
目的とする。特に、本発明は、低温焼成のセラミックス
及びメタライズパタ−ンの強度特性を損うことなく、し
かも、後工程の加熱処理時例えばダイボンディング時に
金属のリ−ドが外れることがないロウ材、即ち、銅成分
を含まず500〜650℃で接合できるロウ材を提供すること
及びこのロウ材を使用して低温焼成のセラミックス基板
に金属のリ−ドを接合する方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、銀及びイン
ジウムの特定組成から成るロウ材を特徴とし、これによ
って上記目的を達成したものである。即ち、本発明は、
「47〜66重量%の銀及び34〜53重量%のインジウムから
成ることを特徴とするセラミックスと金属の接合用ロウ
材料及びこのロウ材を用い、500〜650℃でセラミックス
と金属とを接合する方法。」を要旨とするものである。
【0010】以下、本発明を詳細に説明すると、本発明
は、上記した銀及びインジウムの特定組成(47〜66重量
%の銀及び34〜53重量%のインジウム)から成るロウ材
であり、この特定組成とすることにより、該ロウ材はそ
の溶融温度が500〜650℃となる。その結果、この溶融温
度範囲である500〜650℃でセラミックスと金属を接合す
ることができるものである。上記特定組成範囲外に調合
したロウ材は、その溶融温度範囲が500〜650℃の範囲外
となり、本発明で意図する溶融温度(500〜650℃の溶融
温度)のロウ材が得られず、実用に供することができな
くなるので、好ましくない。
【0011】本発明において、接合用セラミックスとし
ては、特に限定するものでないが、アルミナを第一成分
とし、850〜1000℃の温度範囲で焼成されるセラミック
スが好ましい。これは、低温焼成のセラミックス基板と
して使用されているものであり、本発明のロウ材及び接
合方法を電子部品用基板の製造に有効に利用することが
できるので、特に好ましい。また、本発明において、接
合用金属やメタライズの種類及び接合条件やロウ付け条
件(但し、温度条件は除く)は、任意であって特に限定
するものでない。
【0012】
【作用】ロウ材の原料となる成分の融点は、銀が960
℃、インジウムが156℃であり、一般的傾向として、銀
量が増加すれば融点は上昇し、一方、インジウム量が増
せば融点は下落する。各成分同志の配合比と融点につい
ては、金属学会編集の「金属デ−タブック等」に記され
ているが、銀とインジウムでは配合比が重量%で3.2:9
6.8で融点が最も低く、141℃になる。
【0013】銀とインジウムの各金属成分の配合比と融
点の関係については、実験で確認することができ、特
に、本発明で意図する500〜650℃の溶融温度となる成分
組成については、本発明者等の実験により47〜66重量%
の銀及び34〜53重量%のインジウムの組成であることを
見出した。即ち、本発明は、上記特定組成範囲とするこ
とにより、初めてその溶融温度が500〜650℃の範囲とす
ることができるものであり、その結果、この溶融温度範
囲である500〜650℃でセラミックスと金属とを接合する
ことができる作用が生じるものである。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例1〜4を比較例1〜3
と共に挙げ、本発明をより詳細に説明する。 (1) ロウ材製造用原料及びロウ材の調合 実施例1〜4及び比較例1〜3で使用するロウ材製造用
原料としては、次のものを用いた。 錫原料:銀微粉末(約2μm、株式会社高純度化学研究
所製) インジウム原料:インジウム粉末(200メッシュパス以
下、株式会社高純度化学研究所製) 上記各原料を表1に規定する配合割合で混合し、ロウを
調合した。
【0015】(2) 接合試料の作成 900℃で焼成されたセラミックス基板上に銀−パラジウ
ムでパタ−ニングされた2.5mm角のランドを形成し、
そこに50μm厚みで表1に示す各種ロウを塗布する。次
に、その塗布面上に幅2mm×長さ10mm×厚み0.5mm
の42アロイ(42Ni−1Fe wt%合金)の先端2mm
を重ねて接合試料を作成した。以上の結果より、この試
料における接合面積は2mm×2mmとなる。
【0016】(3) 使用ロウの融点測定及び接合具合の評
価 上記接合試料を水素と窒素の混合雰囲気(水素:窒素=
1:9)中で昇温し、ロウの溶け具合からその融点を測定
した。この測定結果を表1に示す。この融点を測定する
と共に接合具合を評価した。この接合具合の評価は、そ
の融点温度に5分間保持した後降温し、これに対して行
った。
【0017】接合具合の評価の方法は、上記降温した接
合試料を窒素雰囲気中で450℃に再度加熱し、この温度
で5分間保持した後25℃まで冷却し、42アロイの8mm長
さ部分を90度折り曲げ、0.5mm/秒のスピ−ドで基板
に対し直角方向に向けて「引き剥がし試験」を行う。こ
の時の破壊強度から単位面積当りの強度(Kgf/mm
2)に換算し、ロウ接合性を「接合強度」として評価し
た。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示す結果より、銀及びインジウムの
各配合量とその融点の関係から850〜1000℃で焼成する
セラミックス基板に対する最適なロウ組成が決定され
る。そして、表1から明らかなように、本発明の規定範
囲(特定組成範囲:47〜66重量%の銀及び34〜53重量%
のインジウム)内である配合比のロウ(実施例1〜4)
では、リ−ドの引き剥がし強度(接合強度)は2Kgf
/mm2以上であり、実用に耐えるものであることが理
解できる。
【0020】これに対し、本発明の規定範囲外であるロ
ウを用いた比較例1〜3では、リ−ドの引き剥がし強度
は2Kgf/mm2に耐えていない。そして、融点の低い
ロウを使用した比較例1、2では接合強度が低く、特に
比較例2では450℃の熱処理で溶解した。逆に、融点の
高いロウを用いた比較例3では、セラミックスを破壊し
てしまい、実用に耐えないものであった。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、銀及び
インジウムの特定組成からなるロウ材を使用するもので
あり、これによってこのロウの溶融温度範囲である500
〜650℃でセラミックスと金属を接合することができ
る。特に、本発明は、850〜1000℃で焼成する低温焼成
セラミックス基板に適用することができ、この基板及び
電気配線の強度特性を損なうことなく、しかも、後工程
の例えばダイボンディング時に金属リ−ドが外れること
がない顕著な効果が生じる。そして、本発明は、電子部
品用基板の製造に利用することができ、電子部品に応用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 101:42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 47〜66重量%の銀、34〜53重量%のイン
    ジウムから成ることを特徴とするセラミックスと金属の
    接合用ロウ材。
  2. 【請求項2】 セラミックスに銀及びインジウムから成
    るロウ材を介し500〜650℃の範囲で金属を結合すること
    を特徴とするセラミックスと金属の接合方法。
  3. 【請求項3】 銀及びインジウムから成るロウ材は、そ
    れぞれの含有量が重量比で47〜66重量%の銀及び34〜53
    重量%のインジウムから成り、溶融温度が500〜650℃で
    あることを特徴とする請求項2に記載のセラミックスと
    金属の接合方法。
  4. 【請求項4】 セラミックスは、アルミナを第一成分と
    し、850〜1000℃の温度範囲で焼成されるものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のセラミックスと金属の
    接合方法。
JP17364992A 1992-06-09 1992-06-09 セラミックスと金属の接合用ロウ材及びその接合方法 Expired - Fee Related JP3161815B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010516478A (ja) * 2007-01-22 2010-05-20 ユニヴァーシティー オブ メリーランド 高温はんだ材料
CN110860817A (zh) * 2019-09-29 2020-03-06 北京时代民芯科技有限公司 一种焊料片和用该焊料片焊接的功率器件芯片封装方法
CN114315403A (zh) * 2021-12-22 2022-04-12 北京科技大学 一种C/C及C/SiC复合材料与金属的植丝增强钎焊连接方法

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