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JP2000169922A - Mo−Ni系ターゲット材料、電極材料、及び実装部品 - Google Patents

Mo−Ni系ターゲット材料、電極材料、及び実装部品

Info

Publication number
JP2000169922A
JP2000169922A JP10345013A JP34501398A JP2000169922A JP 2000169922 A JP2000169922 A JP 2000169922A JP 10345013 A JP10345013 A JP 10345013A JP 34501398 A JP34501398 A JP 34501398A JP 2000169922 A JP2000169922 A JP 2000169922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target material
weight
alloy containing
sputtering target
subjected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10345013A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Obara
剛 小原
Toshiyuki Osako
敏行 大迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP10345013A priority Critical patent/JP2000169922A/ja
Publication of JP2000169922A publication Critical patent/JP2000169922A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境上問題となるCrを含まない組成で、従
来のNi−Cu系合金よりも基板との密着力に優れた電
極材料、これを形成するためのスパッタリング材料、及
び、電子回路実装部品を提供する。 【解決手段】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
らなることを特徴とするMo−Ni系スパッタリングタ
ーゲット材料、またこれを用いたスパッタリング法で形
成される電極材料。また、この組成からなる電極を備え
た電子回路実装部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スパッタリング
法によって電極を形成する際に用いられるスパッタリン
グターゲット材料、これを用いて形成された電極、及
び、これを用いて形成された電極を有する電子回路実装
部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路基板上に実装される電子部品、
例えばセラミックスコンデンサーは、はんだ合金によっ
て基板に固定され、またこのはんだは電気的導通材とし
ても機能する。しかし、電子部品がセラミックス材料で
構成される場合は、はんだのセラミック材料への濡れ性
が良くないため、塗れ性の良い材料からなる電極層が電
子部品表面に形成される。この電極層には、従来よりC
u、Ag、Auなどの金属材料や、Ni系の合金材料が
用いられていた。Ni系の合金材料としては、Ni−C
u系合金、Ni−Cr系合金などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Cu、Ag、
Auなどの金属材料は基板との密着力が弱い。また、は
んだと反応しやすいため、電極層の剥離、セラミックス
中へのハンダの拡散が起こり、特性低下を招いていた。
【0004】前記従来のNi系の合金材料は、密着力を
改善し、はんだの拡散を防止したものであるが、Ni−
Cr系合金は、エッチング処理などで六価Crイオンを
生じ、環境保全に問題があった。また、Ni−Cu系合
金は、Ni−Cr系合金程の密着力がなく、電極を形成
した実装素子の信頼性が劣ってしまう。
【0005】そこで、本発明は、環境上問題となるCr
を含まない組成で、基板との密着力に優れた電極材料、
及びこれを用いた電子回路実装部品を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、環境上問
題となるCrを含ませることなく、Ni−Cu系合金よ
りも密着力の高い合金を探索した結果、Moを5〜30
重量%含有させたNi基合金が電極材料として好適であ
ることを見いだし、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明のスパッタリングターゲット
材料は、Moを5〜30重量%含むNi基合金からなる
ことを特徴とし、これを用いてスパッタリング法で形成
される本発明の電極材料は、Moを5〜30重量%含む
Ni基合金からなることを特徴とする。
【0008】また、本発明の電子回路実装部品は、上記
電極を備えたことを特徴とし、例えば、セラミックコン
デンサ、抵抗素子、半導体素子、集積回路を挙げること
ができる。
【0009】本発明の電極材料は、特にセラミック材料
に形成することが望ましいが、これに限定されるもので
はなく、また、本発明の電極層の上に更にはんだとの密
着性が更に優れる銅系材料の層を形成しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のスパッタリングターゲッ
ト材料、電極材料においては、Moを5〜30重量%含
有させたNi基合金であることが必要である。
【0011】Moの添加量を増加させるとともに電極の
密着力は向上するが、Mo量が5重量%未満ではNi−
Cu系合金と同等以下の密着力となってしまう。
【0012】一方、Mo量が30重量%を超えると、N
i基合金の加工性が悪くなり、鋳造後、熱間鍛造、冷間
圧延などの加工を施すと割れが生じてしまって、スパッ
タリングターゲット材料としての取り扱いが困難となっ
てしまう。
【0013】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。原
料として、金属Ni(電解ニッケル、純度99.99重
量%)、金属Mo(純度99.99重量%)、金属Cu
(電解銅、純度99.99重量%)を用い、表1に示す
組成に配合し、総量約10kgとした。
【0014】実施例1は、Moが5重量%で残部がN
i、実施例2は、Moが10重量%で残部がNi、実施
例3は、Moが20重量%で残部がNi、実施例4は、
Moが30重量%で残部がNi、比較例1は、Moが4
重量%で残部がNi、従来例1は、Cuが30重量%で
残部がNi、比較例2は、Cuが20重量%で残部がN
iである。表1中の組成は重量%を示す。
【0015】この各原料を、高周波溶解炉で溶解し、金
型に鋳造後、熱間鍛造、冷間圧延、熱処理を施して、そ
れぞれ直径6インチ、厚さ5mmの形状に切りだした。
この後、銅製のバッキングプレートにメタルボンディン
グして、各組成のスパッタリングターゲットを得た。
【0016】このスパッタリングターゲットを用いて、
20×20×5mmのセラミックス片にスパッタリング
法によりそれぞれ合金層を0.5μm形成し、更に、純
Cuのターゲット材を用いてスパッタリング法によりそ
れぞれのセラミック片に銅層を0.5μm形成した。こ
の各セラミック片の、合金層と銅層の2層を成膜した面
に垂直になるように、3mmφのステンレス線をはんだ
付けして供試材とした。はんだ材には、Sn−40重量
%Pbを用いた。
【0017】次に、供試材を治具で固定し、引張試験機
でステンレス線を成膜面と垂直方向に引張り、破断面を
観察して密着力の優劣を判断した。すなわち、破断面が
セラミックスと膜との界面であれば密着力は弱く、その
他の部分で破断していれば密着力は優れていると判定し
た。試験数は5回とし、各判定結果を表1に示した。表
1中の判定結果における、「○」は、セラミックスと膜
界面以外の部分で破断したことを示し、「×」は、セラ
ミックスと膜界面で破断したことを示す。
【0018】更に、5回の試験結果より総合評価を行
い、「優良」、「良」、「劣」の区別をした。結果を表
1に示す。
【0019】
【表1】 _________________________ 組 成 判 定 総合評価  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1 2 3 4 5 _________________________ 実施例1 5Mo-Ni ○ ○ ○ ○ × 良 実施例2 10Mo-Ni ○ ○ × ○ ○ 良 実施例3 20Mo-Ni ○ ○ ○ ○ ○ 優良 実施例4 30Mo-Ni ○ ○ ○ ○ ○ 優良 比較例1 4Mo-Ni × × × ○ ○ 劣 従来例1 30Cu-Ni × ○ × ○ × 劣 比較例2 20Cu-Ni × × × ○ × 劣  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【0020】上記結果より、本発明の電極は、はんだ接
合した際の密着性が優れていることがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明により、環境上問題となるCrを
含まない組成で、従来のNi−Cu系合金よりも基板と
の密着力に優れた電極材料、及びこれを用いた電子回路
実装部品が提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01G 4/12 355 H01G 1/01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなるスパッタリングターゲット材料。
  2. 【請求項2】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極材料。
  3. 【請求項3】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極を備えた電子回路実装部品。
  4. 【請求項4】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極を備えたセラミックコンデンサ。
  5. 【請求項5】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極を備えた抵抗素子。
  6. 【請求項6】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極を備えた半導体素子。
  7. 【請求項7】 Moを5〜30重量%含むNi基合金か
    らなる電極を備えた集積回路。
JP10345013A 1998-12-04 1998-12-04 Mo−Ni系ターゲット材料、電極材料、及び実装部品 Pending JP2000169922A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007038165A1 (en) * 2005-09-23 2007-04-05 Kemet Electronics Corporation Refractory metal nickel electrodes for capacitors
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CN102259182A (zh) * 2011-07-22 2011-11-30 中国科学院金属研究所 一种熔炼法制备高性能钼饼材的方法
CN112063981A (zh) * 2020-07-31 2020-12-11 洛阳高新四丰电子材料有限公司 一种镍钼合金挤压管靶的制备方法
CN112063982A (zh) * 2020-07-31 2020-12-11 洛阳高新四丰电子材料有限公司 一种镍钼合金熔炼管靶及其制备方法

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