JPH0673084A - グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 - Google Patents
グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤Info
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- JPH0673084A JPH0673084A JP4228756A JP22875692A JPH0673084A JP H0673084 A JPH0673084 A JP H0673084A JP 4228756 A JP4228756 A JP 4228756A JP 22875692 A JP22875692 A JP 22875692A JP H0673084 A JPH0673084 A JP H0673084A
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- JP
- Japan
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- compound
- group
- residue
- glycoside
- formula
- Prior art date
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- Pending
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(A)
【化1】
で表わされるグリコシド、及びこれを有効成分として含
有する抗肝炎剤。 【効果】 化合物(A)は顕著な肝障害抑制効果を示
し、抗肝炎剤として有用である。
有する抗肝炎剤。 【効果】 化合物(A)は顕著な肝障害抑制効果を示
し、抗肝炎剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なグリコシド及び
これを有効成分として含有する抗肝炎剤に関する。
これを有効成分として含有する抗肝炎剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】天然由
来のサポニンは、種々の薬理学的又は生理学的活性を有
することが知られており、これらの活性の発現にはサポ
ニンのアグリコンの構造のみならず、その分子中の糖の
種類、数、コンホメーション、結合様式などにも依存す
ると予想されている。
来のサポニンは、種々の薬理学的又は生理学的活性を有
することが知られており、これらの活性の発現にはサポ
ニンのアグリコンの構造のみならず、その分子中の糖の
種類、数、コンホメーション、結合様式などにも依存す
ると予想されている。
【0003】これらのうち、生薬の甘草から単離された
グリチルリチンは、抗アレルギー作用、抗炎症作用を有
するため、現在臨床において、肝臓疾患用剤として使用
されている。しかしながら、このグリチルリチンは、人
に大量に投与すると浮腫や高血圧を引き起こすことが報
告されている(A.Kumagai,Y.Tamur
a,C.Y.Ing,現代東洋医学,12,38(19
81))。
グリチルリチンは、抗アレルギー作用、抗炎症作用を有
するため、現在臨床において、肝臓疾患用剤として使用
されている。しかしながら、このグリチルリチンは、人
に大量に投与すると浮腫や高血圧を引き起こすことが報
告されている(A.Kumagai,Y.Tamur
a,C.Y.Ing,現代東洋医学,12,38(19
81))。
【0004】従って、このような副作用を軽減した肝臓
疾患用剤が望まれていた。
疾患用剤が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、後記一般式(A)
で表わされるグリコシドが、優れた抗肝炎作用を有し、
しかも副作用の少ないことを見出し、本発明を完成し
た。
発明者らは鋭意研究を行なった結果、後記一般式(A)
で表わされるグリコシドが、優れた抗肝炎作用を有し、
しかも副作用の少ないことを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(A)
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R1 は水素原子、低級アルキル基
又はヒドロキシ基が低級アルカノイル基で保護されてい
てもよい単糖残基、二糖残基若しくは三糖残基を示し、
R2 は水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示
し、R3 及びR8 はヒドロキシ基、−CH2OR3′又は
−COOR8′(ここでR3′は水素原子又は低級アルカ
ノイル基を示し、R8′は水素原子又は低級アルキル基
を示す)を示し、R4及びR5 のいずれか一方、R6 及
びR7 のいずれか一方又はR9 及びR10のいずれか一方
は水素原子を、他方はヒドロキシ基又は低級アルカノイ
ルオキシ基を示し、R11及びR12のいずれか一方又はR
13及びR14のいずれか一方は水素原子を、他方はヒドロ
キシ基、低級アルカノイルオキシ基又はヒドロキシ基が
低級アルカノイル基で保護されていてもよい単糖残基を
示す(ただし、当該他方のうちの一つはヒドロキシ基又
は低級アルカノイルオキシ基を示す)〕で表わされるグ
リコシド及びこれを有効成分として含有する抗肝炎剤を
提供するものである。
又はヒドロキシ基が低級アルカノイル基で保護されてい
てもよい単糖残基、二糖残基若しくは三糖残基を示し、
R2 は水素原子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示
し、R3 及びR8 はヒドロキシ基、−CH2OR3′又は
−COOR8′(ここでR3′は水素原子又は低級アルカ
ノイル基を示し、R8′は水素原子又は低級アルキル基
を示す)を示し、R4及びR5 のいずれか一方、R6 及
びR7 のいずれか一方又はR9 及びR10のいずれか一方
は水素原子を、他方はヒドロキシ基又は低級アルカノイ
ルオキシ基を示し、R11及びR12のいずれか一方又はR
13及びR14のいずれか一方は水素原子を、他方はヒドロ
キシ基、低級アルカノイルオキシ基又はヒドロキシ基が
低級アルカノイル基で保護されていてもよい単糖残基を
示す(ただし、当該他方のうちの一つはヒドロキシ基又
は低級アルカノイルオキシ基を示す)〕で表わされるグ
リコシド及びこれを有効成分として含有する抗肝炎剤を
提供するものである。
【0009】本発明のグリコシド(A)において、低級
アルキル基としては炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基等が挙げられる。低級アルカノイル基とし
ては炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルカノイル基、
例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙
げられる。また、低級アルカノイルオキシ基としては、
炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシ
基、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチ
リルオキシ基等が挙げられる。単糖残基としてはグルコ
ピラノシル基、ガラクトピラノシル基、グルクロノピラ
ノシル基等が挙げられる。二糖残基、三糖残基として
は、これら単糖類が2又は3個結合した基を挙げること
ができる。
アルキル基としては炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基等が挙げられる。低級アルカノイル基とし
ては炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルカノイル基、
例えばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙
げられる。また、低級アルカノイルオキシ基としては、
炭素数2〜5の直鎖又は分岐鎖のアルカノイルオキシ
基、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチ
リルオキシ基等が挙げられる。単糖残基としてはグルコ
ピラノシル基、ガラクトピラノシル基、グルクロノピラ
ノシル基等が挙げられる。二糖残基、三糖残基として
は、これら単糖類が2又は3個結合した基を挙げること
ができる。
【0010】本発明のグリコシド(A)のうち、R1 が
糖のもの(C)は、例えば以下の方法に従って製造する
ことができる。
糖のもの(C)は、例えば以下の方法に従って製造する
ことができる。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1′はヒドロキシ基が低級アル
カノイル基で保護されていてもよい単糖残基、二糖残基
又は三糖残基を示し、R2 〜R14は前記と同じ意味を有
する)
カノイル基で保護されていてもよい単糖残基、二糖残基
又は三糖残基を示し、R2 〜R14は前記と同じ意味を有
する)
【0013】すなわち、化合物(B)を、通常の方法に
より糖誘導体(1)〜(3)を用いてグリコシル化反応
を行うことにより、本発明のグリコシド(C)を製造す
ることができる。また、グリコシド(C)のうち、
R1′が単糖のものは、R1′が二糖のものを、β−グル
コシダーゼを用いて加水分解することにより、製造する
こともできる。ここで用いられるβ−グルコシダーゼと
しては、例えば、エムルシン等が挙げられる。
より糖誘導体(1)〜(3)を用いてグリコシル化反応
を行うことにより、本発明のグリコシド(C)を製造す
ることができる。また、グリコシド(C)のうち、
R1′が単糖のものは、R1′が二糖のものを、β−グル
コシダーゼを用いて加水分解することにより、製造する
こともできる。ここで用いられるβ−グルコシダーゼと
しては、例えば、エムルシン等が挙げられる。
【0014】また、本発明のグリコシド(A)のうち、
R1が水素原子又は低級アルキル基のものは、例えば以
下の方法により製造することができる。
R1が水素原子又は低級アルキル基のものは、例えば以
下の方法により製造することができる。
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】すなわち、オレアノール酸メチル(19)
と糖β−クロライド(20)を反応させて化合物(2
1)を得、これを脱トリクロロアセチル化して化合物
(23)となし、次いでこれと糖ブロマイド(24)を
反応させることにより、化合物(25)を得ることがで
きる。また、さらに脱保護基反応を行うことにより、化
合物(26)を得ることができる。
と糖β−クロライド(20)を反応させて化合物(2
1)を得、これを脱トリクロロアセチル化して化合物
(23)となし、次いでこれと糖ブロマイド(24)を
反応させることにより、化合物(25)を得ることがで
きる。また、さらに脱保護基反応を行うことにより、化
合物(26)を得ることができる。
【0018】上記の如くして得られる本発明化合物
(A)を抗肝炎剤として使用する場合、その投与量は患
者の体重、年令、性別、投与方法、体調、病状などによ
り異なるが、経口投与の場合は体重1kg当り一日に0.
4mg〜200mg、非経口投与の場合は体重1kg当り一日
に0.08mg〜40mg程度が適当である。
(A)を抗肝炎剤として使用する場合、その投与量は患
者の体重、年令、性別、投与方法、体調、病状などによ
り異なるが、経口投与の場合は体重1kg当り一日に0.
4mg〜200mg、非経口投与の場合は体重1kg当り一日
に0.08mg〜40mg程度が適当である。
【0019】本発明の抗肝炎剤は、通常の方法で錠剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐剤など
の種々の剤形とすることができる。経口用固型製剤を製
造するには、化合物(A)に賦形剤、更に必要に応じて
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、増量
剤、被覆剤、糖衣剤などを加えた後、常法により錠剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤、坐剤等とすることが好まし
い。注射剤を調製する場合は、化合物(A)を注射用蒸
留水等の水性担体の溶解、分散、乳化等することが好ま
しい。
顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐剤など
の種々の剤形とすることができる。経口用固型製剤を製
造するには、化合物(A)に賦形剤、更に必要に応じて
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、増量
剤、被覆剤、糖衣剤などを加えた後、常法により錠剤、
顆粒剤、散剤、カプセル剤、坐剤等とすることが好まし
い。注射剤を調製する場合は、化合物(A)を注射用蒸
留水等の水性担体の溶解、分散、乳化等することが好ま
しい。
【0020】
【発明の効果】本発明の化合物(A)は、以下に示す試
験例から明らかな如く、四塩化炭素で誘発される実験肝
障害モデルにおいて、AST、ALT活性を著しく抑制
し、顕著な肝障害抑制効果を示す。従って、本発明化合
物(A)を有効成分として含有する本発明の抗肝炎剤
は、優れた抗肝炎作用を有し、しかも副作用の少ないも
のである。
験例から明らかな如く、四塩化炭素で誘発される実験肝
障害モデルにおいて、AST、ALT活性を著しく抑制
し、顕著な肝障害抑制効果を示す。従って、本発明化合
物(A)を有効成分として含有する本発明の抗肝炎剤
は、優れた抗肝炎作用を有し、しかも副作用の少ないも
のである。
【0021】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1
【0022】
【化6】
【0023】(1)エステルグリコシデーション 化合物(4)1.0gを乾燥塩化メチレン20mlに溶解
し、無水硫酸カルシウム(W.A.Hammond D
rierite Co.製)6.0g及び炭酸銀850
mgを加えて1時間撹拌した後、化合物(2)4.0gト
リフルオロメタンスルホン酸銀(AgOTf)384mg
及び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)21
5μlを加えて再び36時間撹拌した。反応液を濾過し
た後、濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、7.5%勾
配)に付し、油状物の残渣4.88gを得、さらに高速
液体クロマトグラフィー〔ODS 10mmφ×250mm
(20%水−メタノール)〕により、油状物のβ−グリ
コシド(5)830mg(収率51.3%)及びα−グリ
コシド(5′)73mg(収率4.5%)を得た。 化合物(5): FAB-MS m/z:1643[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表113 C-NMR(C5D5N):表2 Anal.Calcd for C79H112O35:C,58.51;H,6.96 Found C,58.51;H,7.01 化合物(5)のα−異性体(5′): FAB-MS m/z:1643[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表113 C-NMR(C5D5N):表2 Anal.Calcd for C79H112O35:C,58.51;H,6.96 Found C,58.19;H,7.11
し、無水硫酸カルシウム(W.A.Hammond D
rierite Co.製)6.0g及び炭酸銀850
mgを加えて1時間撹拌した後、化合物(2)4.0gト
リフルオロメタンスルホン酸銀(AgOTf)384mg
及び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)21
5μlを加えて再び36時間撹拌した。反応液を濾過し
た後、濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、7.5%勾
配)に付し、油状物の残渣4.88gを得、さらに高速
液体クロマトグラフィー〔ODS 10mmφ×250mm
(20%水−メタノール)〕により、油状物のβ−グリ
コシド(5)830mg(収率51.3%)及びα−グリ
コシド(5′)73mg(収率4.5%)を得た。 化合物(5): FAB-MS m/z:1643[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表113 C-NMR(C5D5N):表2 Anal.Calcd for C79H112O35:C,58.51;H,6.96 Found C,58.51;H,7.01 化合物(5)のα−異性体(5′): FAB-MS m/z:1643[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表113 C-NMR(C5D5N):表2 Anal.Calcd for C79H112O35:C,58.51;H,6.96 Found C,58.19;H,7.11
【0024】(2)脱アセチル化 化合物(5)450mgを5.0%水酸化カリウムメタノ
ール溶液2mlに溶解し、室温で1時間放置した後、酢酸
で中和(pH6〜7)した。次いで、イオン交換樹脂(ア
ンバーライトMB−3)に付し、溶出液にピリジンを加
えて減圧濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:水=65:35:1
0)で精製し、化合物(6)240mg(収率80.4
%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na] +.13 C-NMR(C5D5N): 表3及び表4 参考例
ール溶液2mlに溶解し、室温で1時間放置した後、酢酸
で中和(pH6〜7)した。次いで、イオン交換樹脂(ア
ンバーライトMB−3)に付し、溶出液にピリジンを加
えて減圧濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール:水=65:35:1
0)で精製し、化合物(6)240mg(収率80.4
%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na] +.13 C-NMR(C5D5N): 表3及び表4 参考例
【0025】
【化7】
【0026】(1)化合物(8)の合成 D−グルコース20gを乾燥ピリジン300mlに溶解
し、トリフェニルメチルクロライド34gを加え、撹拌
して溶解した後、1晩放置した。反応液に無水酢酸30
0mlを加えて再び一昼夜撹拌した。反応液を氷水中に注
ぎ込み、塩化メチレンで抽出し、飽和重曹水溶液、水の
順に洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥後減圧濃縮した。
得られた残渣を70%酢酸水溶液200mlに溶かして2
時間還流し、濾過した後、濾液を塩化メチレンで抽出
し、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した後、減圧濃縮して残渣を得た。これを、
ジエチルエーテル/石油エーテルで再結晶して化合物
(7)32.07g(mp.40℃、収率82.9%)
を得た。化合物(7)5.4gを乾燥塩化メチレン20
mlに溶かし、無水硫酸カルシウム6.0g及び炭酸銀
4.3gを加えて1時間撹拌した後、化合物(2)1
3.0gを加えて再び一晩撹拌した。反応液を濾過し、
濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー
(CH2Cl2−MeOH、1.0%勾配)に付し、化合
物(8)7.3g(収率48.7%)を得た。 化合物(8):FAB-MS m/z:989[M+Na]+. (2)化合物(3)の合成 氷冷下、化合物(8)5.6gを30%臭化水素酢酸溶
液150mlに溶解し、30分撹拌し、反応液を氷水中に
注ぎ込み、塩化メチレンにより抽出し、飽和重曹水溶
液、水の順で洗浄した。これを硫酸マグネシウム上で乾
燥した後、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン−アセトン、13%勾配)に付し、化
合物(3)3.4g(収率59.6%)を得た。 FAB-MS m/z:1009[M+Na]+.
し、トリフェニルメチルクロライド34gを加え、撹拌
して溶解した後、1晩放置した。反応液に無水酢酸30
0mlを加えて再び一昼夜撹拌した。反応液を氷水中に注
ぎ込み、塩化メチレンで抽出し、飽和重曹水溶液、水の
順に洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥後減圧濃縮した。
得られた残渣を70%酢酸水溶液200mlに溶かして2
時間還流し、濾過した後、濾液を塩化メチレンで抽出
し、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥した後、減圧濃縮して残渣を得た。これを、
ジエチルエーテル/石油エーテルで再結晶して化合物
(7)32.07g(mp.40℃、収率82.9%)
を得た。化合物(7)5.4gを乾燥塩化メチレン20
mlに溶かし、無水硫酸カルシウム6.0g及び炭酸銀
4.3gを加えて1時間撹拌した後、化合物(2)1
3.0gを加えて再び一晩撹拌した。反応液を濾過し、
濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー
(CH2Cl2−MeOH、1.0%勾配)に付し、化合
物(8)7.3g(収率48.7%)を得た。 化合物(8):FAB-MS m/z:989[M+Na]+. (2)化合物(3)の合成 氷冷下、化合物(8)5.6gを30%臭化水素酢酸溶
液150mlに溶解し、30分撹拌し、反応液を氷水中に
注ぎ込み、塩化メチレンにより抽出し、飽和重曹水溶
液、水の順で洗浄した。これを硫酸マグネシウム上で乾
燥した後、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン−アセトン、13%勾配)に付し、化
合物(3)3.4g(収率59.6%)を得た。 FAB-MS m/z:1009[M+Na]+.
【0027】実施例2
【0028】
【化8】
【0029】(1)エステルグリコシデーション 化合物(4)1.0gを乾燥塩化メチレン10mlに溶解
し、無水硫酸カルシウム7.0g及び炭酸銀1.37g
を加えて1時間撹拌した後、化合物(3)800mgを加
えて再び28時間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液
を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥した後減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、2
4.5%勾配)に付し、化合物(9)280mg(収率1
4.7%)を得た。1 H-NMR(CDCl3):表1
し、無水硫酸カルシウム7.0g及び炭酸銀1.37g
を加えて1時間撹拌した後、化合物(3)800mgを加
えて再び28時間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液
を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥した後減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセトン、2
4.5%勾配)に付し、化合物(9)280mg(収率1
4.7%)を得た。1 H-NMR(CDCl3):表1
【0030】(2)脱アセチル化 化合物(9)280mgを5.0%水酸化カリウムメタノ
ール溶液2mlに溶解し、室温で1時間放置し、次いで酢
酸により、中和(pH6〜7)した後、イオン交換樹脂ア
ンバーライトMB−3に付し、溶出液にピリジンを加え
て減圧濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール:水=65:35:1
0)に付し、化合物(10)75mg(収率41.3%)
を得た。 FAB-MS m/z:1259[M+Na] +.13 C-NMR(C5D5N):表3及び表4
ール溶液2mlに溶解し、室温で1時間放置し、次いで酢
酸により、中和(pH6〜7)した後、イオン交換樹脂ア
ンバーライトMB−3に付し、溶出液にピリジンを加え
て減圧濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール:水=65:35:1
0)に付し、化合物(10)75mg(収率41.3%)
を得た。 FAB-MS m/z:1259[M+Na] +.13 C-NMR(C5D5N):表3及び表4
【0031】実施例3
【0032】
【化9】
【0033】化合物(11)〔式(D)中、R15=−β
−D−Glc(1→6)−β−D−Glc、R16=H、
R17=−CH3〕200mgを0.1M酢酸緩衝液(pH
4.7)4mlに、溶解し、Triton X−100
0.5ml及びエムルシン(アーモンドより調製)50mg
を加え、37℃で14時間インキュベートした。反応液
にエタノール4mlを加え、80℃で5分間加温した後、
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜10)に付し、化合物(12)〔式(D)
中、R15=−β−D−Glc、R16=H、R17=−CH
3〕150mg(収率88.6%)を得た。 FAB-MS m/z:919[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表3、表5
−D−Glc(1→6)−β−D−Glc、R16=H、
R17=−CH3〕200mgを0.1M酢酸緩衝液(pH
4.7)4mlに、溶解し、Triton X−100
0.5ml及びエムルシン(アーモンドより調製)50mg
を加え、37℃で14時間インキュベートした。反応液
にエタノール4mlを加え、80℃で5分間加温した後、
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜10)に付し、化合物(12)〔式(D)
中、R15=−β−D−Glc、R16=H、R17=−CH
3〕150mg(収率88.6%)を得た。 FAB-MS m/z:919[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表3、表5
【0034】実施例4 化合物(13)〔式(D)中、R15=−β−D−Glc
(1→6)−β−D−Glc、R16=−β−D−Gl
c、R17=−CH3〕200mgを0.1M酢酸緩衝液(p
H4.7)4mlに溶解し、Triton X−100
0.5ml及びエムルシン(アーモンドより調製)50mg
を加え、37℃で14時間インキュベートした。反応液
にエタノール4mlを加え、80℃で5分間加温した後、
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜10)に付し、化合物(14)〔式(D)
中、R15=−β−D−Glc、R16=−β−D−Gl
c、R17=−CH3〕130mg(収率75.0%)を得
た。 FAB-MS m/z:1081[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表3、表5
(1→6)−β−D−Glc、R16=−β−D−Gl
c、R17=−CH3〕200mgを0.1M酢酸緩衝液(p
H4.7)4mlに溶解し、Triton X−100
0.5ml及びエムルシン(アーモンドより調製)50mg
を加え、37℃で14時間インキュベートした。反応液
にエタノール4mlを加え、80℃で5分間加温した後、
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜10)に付し、化合物(14)〔式(D)
中、R15=−β−D−Glc、R16=−β−D−Gl
c、R17=−CH3〕130mg(収率75.0%)を得
た。 FAB-MS m/z:1081[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表3、表5
【0035】実施例5 (1) 化合物(15)と化合物(16)のグリコシデ
ーション オレアノール酸メチル(15)1.0gを乾燥塩化メチ
レン5mlに溶解し、無水硫酸カルシウム2.0g及び炭
酸銀1.5gを加え、容器の回りを遮光して、1時間撹
拌した後、糖β−クロライド(16)7.5g、トリフ
ルオロメタンスルホン酸銀(Ag−OTf)855mg及
び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)405
μl を加え、室温で更に20時間撹拌した。反応液を濾
過した後、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮してオイル状の残渣
を得た。カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エ
チル、1.5%勾配)に付し、化合物(17)の粗物及
び(18)の粗物を得た。
ーション オレアノール酸メチル(15)1.0gを乾燥塩化メチ
レン5mlに溶解し、無水硫酸カルシウム2.0g及び炭
酸銀1.5gを加え、容器の回りを遮光して、1時間撹
拌した後、糖β−クロライド(16)7.5g、トリフ
ルオロメタンスルホン酸銀(Ag−OTf)855mg及
び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)405
μl を加え、室温で更に20時間撹拌した。反応液を濾
過した後、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮してオイル状の残渣
を得た。カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エ
チル、1.5%勾配)に付し、化合物(17)の粗物及
び(18)の粗物を得た。
【0036】(2)化合物(17)の粗物の脱トリクロ
ロアセチル化 化合物(17)の粗物を飽和アンモニアエーテル溶液2
0mlに溶かし、氷冷下、5分間撹拌して減圧により溶媒
を留去、各残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼン
−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、化合物(19)
を得た。メタノールより結晶化して(19)700mg
〔収率43.4%(化合物(15)からの収率)〕を得
た。 mp.>300℃ FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.84;H,8.83
ロアセチル化 化合物(17)の粗物を飽和アンモニアエーテル溶液2
0mlに溶かし、氷冷下、5分間撹拌して減圧により溶媒
を留去、各残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼン
−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、化合物(19)
を得た。メタノールより結晶化して(19)700mg
〔収率43.4%(化合物(15)からの収率)〕を得
た。 mp.>300℃ FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.84;H,8.83
【0037】(3)化合物(19)と化合物(20)の
グリコシデーション 化合物(19)280mgを乾燥塩化メチレンに溶解し、
遮光して、無水硫酸カルシウム300mg、シアン化水銀
(II)314mg及び臭化水銀452mgを加え、1時間撹
拌した後、糖ブロム体(20)550mgを加えて再び3
日間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチ
ル、7.0%勾配)及び高速液体クロマトグラフィー
〔ODS 10mmφ×250mm(20%水−アセト
ン)〕に付し、化合物(21)210mg(収率52.9
%)を得た。FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.35;H,7.75
グリコシデーション 化合物(19)280mgを乾燥塩化メチレンに溶解し、
遮光して、無水硫酸カルシウム300mg、シアン化水銀
(II)314mg及び臭化水銀452mgを加え、1時間撹
拌した後、糖ブロム体(20)550mgを加えて再び3
日間撹拌した。反応液を濾過し、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、カラムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチ
ル、7.0%勾配)及び高速液体クロマトグラフィー
〔ODS 10mmφ×250mm(20%水−アセト
ン)〕に付し、化合物(21)210mg(収率52.9
%)を得た。FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.35;H,7.75
【0038】(4)化合物(21)の脱保護基反応 化合物(21)980mgを170℃でγ−コリジン2ml
に溶解した後、120℃に冷却し、ヨウ化リチウム50
0mgをあらかじめγ−コリジン2mlに加熱して溶かした
溶液を加え、再びアルゴン気流下、170℃に加熱して
2時間撹拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜7)した。
次いで、減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜15)に付し、本発明のグリコシド(22)
340mg(収率46.9%)を得た。 [α]D 20-32.4°(c=1.85、ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
に溶解した後、120℃に冷却し、ヨウ化リチウム50
0mgをあらかじめγ−コリジン2mlに加熱して溶かした
溶液を加え、再びアルゴン気流下、170℃に加熱して
2時間撹拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜7)した。
次いで、減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール:水=65:3
5:20〜15)に付し、本発明のグリコシド(22)
340mg(収率46.9%)を得た。 [α]D 20-32.4°(c=1.85、ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
【0039】実施例6 (1)化合物(18)の粗物の脱トリクロロアセチル化
【0040】
【化10】
【0041】化合物(18)の粗物を飽和アンモニアエ
ーテル溶液20mlに溶かし、氷冷下、5分間撹拌した
後、減圧により溶媒を留去した。各残渣をカラムクロマ
トグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾配)
に付し、メタノールより結晶化して化合物(23)〔式
(E)中、R18=OAc、R19=R21=H、R20=CH
2OAc〕630mg〔収率39.1%(化合物(15)
からの収率)〕を得た。 mp.>300℃ FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.69;H,8.91
ーテル溶液20mlに溶かし、氷冷下、5分間撹拌した
後、減圧により溶媒を留去した。各残渣をカラムクロマ
トグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾配)
に付し、メタノールより結晶化して化合物(23)〔式
(E)中、R18=OAc、R19=R21=H、R20=CH
2OAc〕630mg〔収率39.1%(化合物(15)
からの収率)〕を得た。 mp.>300℃ FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.69;H,8.91
【0042】(2)化合物(23)と化合物(20)の
グリコシデーション
グリコシデーション
【0043】
【化11】
【0044】化合物(23)472mgを乾燥塩化メチレ
ンに溶解し、遮光して、無水硫酸カルシウム300mg、
シアン化水銀(II)360mg及び臭化水銀(II)490
mgを加え、1時間撹拌した後、糖ブロム体(20)76
0mgを加えて再び1日間撹拌した。反応液を濾過した
後、濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した後、カラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−酢酸エチル、10.0%勾配)及び高速液
体クロマトグラフィー〔ODS 10mmφ×250mm
(20%水−アセトン)〕に付し、本発明のグリコシド
(24)〔式(F)中、R22=Ac、R23=OAc、R
24=H、R25=CH2OAc、R26=CH3〕350mg
(収率52.3%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.41;H,7.87
ンに溶解し、遮光して、無水硫酸カルシウム300mg、
シアン化水銀(II)360mg及び臭化水銀(II)490
mgを加え、1時間撹拌した後、糖ブロム体(20)76
0mgを加えて再び1日間撹拌した。反応液を濾過した
後、濾液を飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した後、カラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−酢酸エチル、10.0%勾配)及び高速液
体クロマトグラフィー〔ODS 10mmφ×250mm
(20%水−アセトン)〕に付し、本発明のグリコシド
(24)〔式(F)中、R22=Ac、R23=OAc、R
24=H、R25=CH2OAc、R26=CH3〕350mg
(収率52.3%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.41;H,7.87
【0045】(3)化合物(24)の脱保護基反応 化合物(24)115mgを170℃でγ−コリジン2ml
に溶解し、120℃に冷却して、ヨウ化リチウム500
mgをあらかじめγ−コリジン2mlに加熱して溶かした溶
液を加え、再びアルゴン気流下、170℃で2時間撹拌
し冷却後、酢酸で中和(pH6〜7)した。次いで、減圧
濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:水=65:35:20〜15)に
付し、本発明のグリコシド(25)〔式(F)中、R22
=R24=R26=H、R23=OH、R25=CH2OH〕6
3mg(収率74.1%)を得た。 FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
に溶解し、120℃に冷却して、ヨウ化リチウム500
mgをあらかじめγ−コリジン2mlに加熱して溶かした溶
液を加え、再びアルゴン気流下、170℃で2時間撹拌
し冷却後、酢酸で中和(pH6〜7)した。次いで、減圧
濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:メタノール:水=65:35:20〜15)に
付し、本発明のグリコシド(25)〔式(F)中、R22
=R24=R26=H、R23=OH、R25=CH2OH〕6
3mg(収率74.1%)を得た。 FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
【0046】実施例7 (1)化合物(15)と化合物(26)のグリコシデー
ション
ション
【0047】
【化12】
【0048】オレアノール酸メチル(15)2.0gを
乾燥塩化メチレン3mlに溶解し、無水硫酸カルシウム
1.5g及び炭酸銀1.1gを加え、容器の回りを遮光
して、1時間撹拌した後、糖β−クロライド(26)1
8.0g、トリフルオロメタンスルホン酸銀(Ag−O
Tf)6.6g及び1,1,3,3−テトラメチル尿素
(TMU)3.7mlを加え、室温で3日間撹拌した。反
応液を濾過した後、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過後、濃縮してオイ
ル状の残渣を得た。残渣はカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−アセトン、0.6%勾配)に付し、化合物
(27)の粗物〔式(G)中、R27=OAc、R28=
H、R29=COOCH3、R30=COCCl3〕及び(2
8)の粗物〔式(E)中、R18=OAc、R19=H、R
20=COOCH3、R21=COCCl3〕を得た。
乾燥塩化メチレン3mlに溶解し、無水硫酸カルシウム
1.5g及び炭酸銀1.1gを加え、容器の回りを遮光
して、1時間撹拌した後、糖β−クロライド(26)1
8.0g、トリフルオロメタンスルホン酸銀(Ag−O
Tf)6.6g及び1,1,3,3−テトラメチル尿素
(TMU)3.7mlを加え、室温で3日間撹拌した。反
応液を濾過した後、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過後、濃縮してオイ
ル状の残渣を得た。残渣はカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−アセトン、0.6%勾配)に付し、化合物
(27)の粗物〔式(G)中、R27=OAc、R28=
H、R29=COOCH3、R30=COCCl3〕及び(2
8)の粗物〔式(E)中、R18=OAc、R19=H、R
20=COOCH3、R21=COCCl3〕を得た。
【0049】(2)化合物(27)の粗物の脱トリクロ
ロアセチル化 化合物(27)を飽和アンモニアエーテル溶液10mlに
溶解し、氷冷下、5分間撹拌し、減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼ
ン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、オイル状の化
合物(29)〔式(G)中、R27=OAc、R28=H、
R29=COOCH3、R30=H〕1.42g〔収率4
4.9%(化合物(15)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:767[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表7 Anal.Calcd for C42H64O11:C,67.72;H,8.66 Found C,67.41;H,8.83
ロアセチル化 化合物(27)を飽和アンモニアエーテル溶液10mlに
溶解し、氷冷下、5分間撹拌し、減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼ
ン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、オイル状の化
合物(29)〔式(G)中、R27=OAc、R28=H、
R29=COOCH3、R30=H〕1.42g〔収率4
4.9%(化合物(15)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:767[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表7 Anal.Calcd for C42H64O11:C,67.72;H,8.66 Found C,67.41;H,8.83
【0050】(3)化合物(29)と化合物(20)の
グリコシデーション
グリコシデーション
【0051】
【化13】
【0052】化合物(29)350mgの乾燥塩化メチレ
ン2ml溶液に、無水硫酸カルシウム200mg、シアン化
水銀(II)238mg及び臭化水銀(II)336mgを加
え、1時間撹拌した後、糖ブロム体(20)700mgを
加え、4日間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽
和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付
し、本発明のグリコシド(30)〔式(H)中、R31=
Ac、R32=OAc、R33=H、R34=COOCH3、
R35=CH3〕270mg(収率54.2%)を得た。 FAB-MS m/z:1083[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C55H80O20:C,62.25;H,7.60 Found C,62.13;H,7.78
ン2ml溶液に、無水硫酸カルシウム200mg、シアン化
水銀(II)238mg及び臭化水銀(II)336mgを加
え、1時間撹拌した後、糖ブロム体(20)700mgを
加え、4日間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽
和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で
乾燥した後、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付
し、本発明のグリコシド(30)〔式(H)中、R31=
Ac、R32=OAc、R33=H、R34=COOCH3、
R35=CH3〕270mg(収率54.2%)を得た。 FAB-MS m/z:1083[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C55H80O20:C,62.25;H,7.60 Found C,62.13;H,7.78
【0053】(4)化合物(30)の脱保護基反応 化合物(30)150mgを5.0%水酸化カリウム溶液
2ml(エタノール:水=1:1)に溶かし、5時間還流
した。反応後、酢酸で中和し、減圧濃縮し、残渣を17
0℃でγ−コリジン2mlに溶解し、120℃に冷却した
後、ヨウ化リチウム500mgをあらかじめγ−コリジン
2mlに加熱しておいた溶液を加え、再びアルゴン気流
下、170℃で2時間撹拌し冷却後、酢酸で中和(pH6
〜7)した。次いで、減圧濃縮し、得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水
=65:35:20〜10)に付し、本発明のグリコシ
ド(31)〔式(H)中、R31=R33=R35=H、R32
=OH、R34=COOH〕100mg(収率85.5%)
を得た。 [α]D 20+41.0°(c=1.34,ピリジン) FAB-MS m/z:853[M-1+2Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
2ml(エタノール:水=1:1)に溶かし、5時間還流
した。反応後、酢酸で中和し、減圧濃縮し、残渣を17
0℃でγ−コリジン2mlに溶解し、120℃に冷却した
後、ヨウ化リチウム500mgをあらかじめγ−コリジン
2mlに加熱しておいた溶液を加え、再びアルゴン気流
下、170℃で2時間撹拌し冷却後、酢酸で中和(pH6
〜7)した。次いで、減圧濃縮し、得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水
=65:35:20〜10)に付し、本発明のグリコシ
ド(31)〔式(H)中、R31=R33=R35=H、R32
=OH、R34=COOH〕100mg(収率85.5%)
を得た。 [α]D 20+41.0°(c=1.34,ピリジン) FAB-MS m/z:853[M-1+2Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
【0054】実施例8 (1)化合物(28)の粗物の脱トリクロロアセチル化 実施例7(1)で得た化合物(28)の粗物を飽和アン
モニアエーテル溶液10mlに溶解し氷冷下、5分間撹拌
して減圧下により溶媒を留去して得た残渣をカラムクロ
マトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾
配)に付し、オイル状の化合物(32)〔式(E)中、
R18=OAc、R19=R21=H、R20=COOCH3〕
730mg〔収率23.3%(化合物(19)からの収
率)〕を得た。 FAB-MS m/z:767[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表7 Anal.Calcd for C42H64O11:C,67.72;H,8.66 Found C,67.29;H,8.72
モニアエーテル溶液10mlに溶解し氷冷下、5分間撹拌
して減圧下により溶媒を留去して得た残渣をカラムクロ
マトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0%勾
配)に付し、オイル状の化合物(32)〔式(E)中、
R18=OAc、R19=R21=H、R20=COOCH3〕
730mg〔収率23.3%(化合物(19)からの収
率)〕を得た。 FAB-MS m/z:767[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表7 Anal.Calcd for C42H64O11:C,67.72;H,8.66 Found C,67.29;H,8.72
【0055】(2)化合物(32)と化合物(20)の
グリコシデーション 化合物(32)675mgを乾燥塩化メチレン18mlに溶
解し、無水硫酸カルシウム600mg、シアン化水銀(I
I)457mg及び臭化水銀(II)635mgを加え、室温
で1時間撹拌した後、化合物(20)1.4gを加えて
更に5日間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を氷水
に注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和炭
酸水素カリウム水溶液、水の順で洗浄した後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮して得た残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、12%
勾配)に付し、次いで分取高速液体クロマトグラフィー
(ODS−4251、メタノール、1ml/min、35
℃)で精製して本発明のグリコシド(33)〔式(F)
中、R22=Ac、R23=OAc、R24=H、R25=CO
OCH3、R26=CH3〕740mgを得た。(収率77.
0%)。 FAB-MS m/z:1083[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C55H80O20・1/2H2O:C,61.72;H,7.63. Found C,61.73;H,7.50
グリコシデーション 化合物(32)675mgを乾燥塩化メチレン18mlに溶
解し、無水硫酸カルシウム600mg、シアン化水銀(I
I)457mg及び臭化水銀(II)635mgを加え、室温
で1時間撹拌した後、化合物(20)1.4gを加えて
更に5日間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を氷水
に注ぎ込み、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和炭
酸水素カリウム水溶液、水の順で洗浄した後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮して得た残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、12%
勾配)に付し、次いで分取高速液体クロマトグラフィー
(ODS−4251、メタノール、1ml/min、35
℃)で精製して本発明のグリコシド(33)〔式(F)
中、R22=Ac、R23=OAc、R24=H、R25=CO
OCH3、R26=CH3〕740mgを得た。(収率77.
0%)。 FAB-MS m/z:1083[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C55H80O20・1/2H2O:C,61.72;H,7.63. Found C,61.73;H,7.50
【0056】(3)化合物(33)の脱保護基反応 化合物(33)670mgを、実施例7(4)と同様に処
理して脱アセチル体354mgを得た。このものをγ−コ
リジン7mlに溶解し、ヨウ化リチウム500mgを予めγ
−コリンジ2mlに加熱して溶かした溶液を加え、アルゴ
ン気流下、160℃で12.5時間撹拌した。反応液を
酢酸で中和した後、減圧濃縮して残渣を得た。この残渣
をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル:水=63:35:20〜10)に付し、本発明のグ
リコシド(34)〔式(F)中、R22=R24=R26=
H、R23=OH、R25=COOH〕193.6mg(収率
37.91%)を得た。 FAB-MS m/z:853[M-1+2Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
理して脱アセチル体354mgを得た。このものをγ−コ
リジン7mlに溶解し、ヨウ化リチウム500mgを予めγ
−コリンジ2mlに加熱して溶かした溶液を加え、アルゴ
ン気流下、160℃で12.5時間撹拌した。反応液を
酢酸で中和した後、減圧濃縮して残渣を得た。この残渣
をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノー
ル:水=63:35:20〜10)に付し、本発明のグ
リコシド(34)〔式(F)中、R22=R24=R26=
H、R23=OH、R25=COOH〕193.6mg(収率
37.91%)を得た。 FAB-MS m/z:853[M-1+2Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
【0057】
【化14】
【0058】実施例9 (1)化合物(15)と化合物(35)のグリコシデー
ション オレアノール酸メチル(15)5.0gの乾燥塩化メチ
レン10ml溶液に、無水硫酸カルシウム5.0g及び炭
酸銀2.8gを加え、容器の回りを遮光して、1時間撹
拌した後、糖β−クロライド(35)27.0g、トリ
フルオロメタンスルホン酸銀(Ag−OTf)13.9
g及び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)
7.6mlを加え、室温で4日間撹拌した。反応液を濾過
し、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後、濃縮してオイル状の残渣を得
た。残渣はカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセ
トン、4.0%勾配)に付し、化合物(36)の粗物
〔式(G)中、R27=H、R28=OAc、R29=CH2
OAc、R30=COCCl3〕及び化合物(37)の粗
物〔式(E)中、R18=H、R19=OAc、R20=CH
2OAc、R21=COCCl3〕を得た。
ション オレアノール酸メチル(15)5.0gの乾燥塩化メチ
レン10ml溶液に、無水硫酸カルシウム5.0g及び炭
酸銀2.8gを加え、容器の回りを遮光して、1時間撹
拌した後、糖β−クロライド(35)27.0g、トリ
フルオロメタンスルホン酸銀(Ag−OTf)13.9
g及び1,1,3,3−テトラメチル尿素(TMU)
7.6mlを加え、室温で4日間撹拌した。反応液を濾過
し、飽和重曹水溶液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後、濃縮してオイル状の残渣を得
た。残渣はカラムクロマトグラフィー(ベンゼン−アセ
トン、4.0%勾配)に付し、化合物(36)の粗物
〔式(G)中、R27=H、R28=OAc、R29=CH2
OAc、R30=COCCl3〕及び化合物(37)の粗
物〔式(E)中、R18=H、R19=OAc、R20=CH
2OAc、R21=COCCl3〕を得た。
【0059】(2)化合物(36)の粗物の脱トリクロ
ロアセチル化 化合物(36)の粗物を飽和アンモニアエーテル溶液1
0mlに溶解し、氷冷下、5分間撹拌し、減圧により溶媒
を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼ
ン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、オイル状の化
合物(38)〔式(G)中、R27=H、R28=OAc、
R29=CH2OAc、R30=H〕3.86g〔収率4
7.9%(化合物(15)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.92;H,8.82
ロアセチル化 化合物(36)の粗物を飽和アンモニアエーテル溶液1
0mlに溶解し、氷冷下、5分間撹拌し、減圧により溶媒
を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ベンゼ
ン−酢酸エチル、6.0%勾配)に付し、オイル状の化
合物(38)〔式(G)中、R27=H、R28=OAc、
R29=CH2OAc、R30=H〕3.86g〔収率4
7.9%(化合物(15)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:781[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表6 Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.92;H,8.82
【0060】(3)化合物(38)と化合物(20)の
グリコシデーション 化合物(38)1.0gを乾燥塩化メチレンに溶解し、
無水硫酸カルシウム1.0g、シアン化水銀(II)6.
3g及び臭化水銀(II)9.1gを加えて1時間撹拌し
た後、糖ブロム体(20)11.6gを加えて再び3日
間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、減圧濃縮で得た残渣をカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−酢酸エチル、10.0%勾配)及び高速液
体クロマトグラフィー(ODS10mmφ×250mm(メ
タノール)〕に付し、オイル状の本発明グリコシド(3
9)〔式(H)中、R31=Ac、R32=H、R33=OA
c、R34=CH2OAc、R35=CH3〕1.1g(収率
77.6%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C55H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.43;H,7.79
グリコシデーション 化合物(38)1.0gを乾燥塩化メチレンに溶解し、
無水硫酸カルシウム1.0g、シアン化水銀(II)6.
3g及び臭化水銀(II)9.1gを加えて1時間撹拌し
た後、糖ブロム体(20)11.6gを加えて再び3日
間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、減圧濃縮で得た残渣をカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン−酢酸エチル、10.0%勾配)及び高速液
体クロマトグラフィー(ODS10mmφ×250mm(メ
タノール)〕に付し、オイル状の本発明グリコシド(3
9)〔式(H)中、R31=Ac、R32=H、R33=OA
c、R34=CH2OAc、R35=CH3〕1.1g(収率
77.6%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表8 Anal.Calcd for C55H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.43;H,7.79
【0061】(4)化合物(39)の脱保護基反応 化合物(39)1.1gを5.0%水酸化カリウム溶液
5ml(エタノール:水=1:1)で5時間還流し、冷却
後、酢酸で中和し、減圧濃縮して得た残渣を170℃で
γ−コリジン10mlに溶解し、120℃に冷却した後、
ヨウ化リチウム500mgをあらかじめγ−コリジン2ml
に加熱して溶かした溶液を加え、再びアルゴン気流下、
170℃で2時間撹拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜
7)した。次いで、減圧濃縮して得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=
63:35:20〜15)に付し、本発明グリコシド
(40)〔式(H)中、R31=R32=R35=H、R33=
OH、R34=CH2OH〕490mg(収率60.3%)
を得た。 [α]D 20+7.3°(c=2.06,ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
5ml(エタノール:水=1:1)で5時間還流し、冷却
後、酢酸で中和し、減圧濃縮して得た残渣を170℃で
γ−コリジン10mlに溶解し、120℃に冷却した後、
ヨウ化リチウム500mgをあらかじめγ−コリジン2ml
に加熱して溶かした溶液を加え、再びアルゴン気流下、
170℃で2時間撹拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜
7)した。次いで、減圧濃縮して得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=
63:35:20〜15)に付し、本発明グリコシド
(40)〔式(H)中、R31=R32=R35=H、R33=
OH、R34=CH2OH〕490mg(収率60.3%)
を得た。 [α]D 20+7.3°(c=2.06,ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.13 C-NMR(C5D5N):表10
【0062】実施例10 (1)化合物(41)の合成 実施例9(1)で得られた化合物(37)の粗物を氷冷
下、飽和アンモニアエーテル溶液10mlに溶解し、5分
間攪拌する。反応液を減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0
%勾配)に付し、オイル状の化合物(41)〔式(E)
中、R18=H、R19=OAc、R20=CH2OAc、R
21=OH〕3.86g〔収率47.9%(化合物(1
5)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:781[M+Na]+. Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.92;H,8.82
下、飽和アンモニアエーテル溶液10mlに溶解し、5分
間攪拌する。反応液を減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エチル、6.0
%勾配)に付し、オイル状の化合物(41)〔式(E)
中、R18=H、R19=OAc、R20=CH2OAc、R
21=OH〕3.86g〔収率47.9%(化合物(1
5)からの収率)〕を得た。 FAB-MS m/z:781[M+Na]+. Anal.Calcd for C43H66O11:C,68.05;H,8.76 Found C,67.92;H,8.82
【0063】(2)化合物(41)と化合物(20)の
グリコシデーション 化合物(41)1.2gを乾燥塩化メチレンに溶解し、
無水硫酸カルシウム1.0g、シアン化水銀(II)4.
9g及び、臭化水銀(II)7.3gを加え、1時間攪拌
した後、糖ブロム体(20)8.8gを加えて再び2日
間攪拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄、硫酸マクネシウム上で乾燥した後、
減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン−酢酸エチル、12.0%勾配)及び、高速液体
クロマトグラフィーHPLC〔ODS 10mmφ×25
0mm(メタノール)〕に付し、オイル状の本発明グリコ
シド(42)〔式(F)中、R22=Ac、R23=H、R
24=OAc、R25=CH2OAc、R26=CH3 〕99
0mg(収率58.2%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.33;H,7.88
グリコシデーション 化合物(41)1.2gを乾燥塩化メチレンに溶解し、
無水硫酸カルシウム1.0g、シアン化水銀(II)4.
9g及び、臭化水銀(II)7.3gを加え、1時間攪拌
した後、糖ブロム体(20)8.8gを加えて再び2日
間攪拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽和重曹水溶
液、水の順に洗浄、硫酸マクネシウム上で乾燥した後、
減圧濃縮して得た残渣をカラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン−酢酸エチル、12.0%勾配)及び、高速液体
クロマトグラフィーHPLC〔ODS 10mmφ×25
0mm(メタノール)〕に付し、オイル状の本発明グリコ
シド(42)〔式(F)中、R22=Ac、R23=H、R
24=OAc、R25=CH2OAc、R26=CH3 〕99
0mg(収率58.2%)を得た。 FAB-MS m/z:1097[M+Na]+.1 H-NMR(CDCl3):表9 Anal.Calcd for C56H82O20:C,62.55;H,7.69 Found C,62.33;H,7.88
【0064】(2)化合物(42)の脱保護基反応 化合物(42)990mgを5.0%水酸化カリウム溶液
(エタノール:水=1:1)5mlで5時間還流した後、
酢酸で中和し、減圧濃縮した。残渣を170℃でγ−コ
リジン8mlに溶解し、120℃に冷却した後、ヨウ化リ
チウム500mgをあらかじめγ−コリジンに加熱して溶
かした溶液2mlを加え、再びアルゴン気流下、170℃
に加熱して2時間攪拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜
7)した。次いで、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=6
5:35:20〜15)に付し、本発明グリコシド(4
3)〔式(F)中、R22=R23=R26=H、R24=O
H、R25=CH2OH〕420mg(収率57.4%)を
得た。 [α]D 20+75.0°(c=1.40,ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.1 H-NMR(C5D5N): 表10
(エタノール:水=1:1)5mlで5時間還流した後、
酢酸で中和し、減圧濃縮した。残渣を170℃でγ−コ
リジン8mlに溶解し、120℃に冷却した後、ヨウ化リ
チウム500mgをあらかじめγ−コリジンに加熱して溶
かした溶液2mlを加え、再びアルゴン気流下、170℃
に加熱して2時間攪拌し、冷却後、酢酸で中和(pH6〜
7)した。次いで、減圧濃縮して得た残渣をカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=6
5:35:20〜15)に付し、本発明グリコシド(4
3)〔式(F)中、R22=R23=R26=H、R24=O
H、R25=CH2OH〕420mg(収率57.4%)を
得た。 [α]D 20+75.0°(c=1.40,ピリジン) FAB-MS m/z:817[M+Na]+.1 H-NMR(C5D5N): 表10
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】試験例 実施例で得られた本発明のグリコシドについて、以下の
ようにして、薬理活性を調べた。すなわち、セグレンら
の方法〔Methods in Cell Bio
l.,28,432,(1970)〕によりラットの肝
臓から単離した肝細胞を2×106個/mlに調整し、こ
れを50%四塩化炭素揮発充満させたコルベン内に入
れ、インキュベートして実験的肝炎を惹起させた後、各
サポニンの1mgを0.1mlのハンクス液に溶かした溶液
及びコントロール(C)にはハンクス液0.1mlのみを
加え、37℃で1時間インキュベートした。ついで、反
応懸濁液を遠心分離(10000rpm×19分)に付
し、上清液のアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AS
T)、アラニントランスフェラーゼ(ALT)活性を測
定した。なお、本実験は肝炎にかかっている肝細胞から
はAST、ALT等の酵素が多く遊離してくることを利
用したものであり、AST、ALT活性の小さいものが
肝庇護効果が大きいことになる。各化合物及びコントロ
ールは各々10検体ずつを用いて行い、データはその平
均値で示した。結果を図1に示す。
ようにして、薬理活性を調べた。すなわち、セグレンら
の方法〔Methods in Cell Bio
l.,28,432,(1970)〕によりラットの肝
臓から単離した肝細胞を2×106個/mlに調整し、こ
れを50%四塩化炭素揮発充満させたコルベン内に入
れ、インキュベートして実験的肝炎を惹起させた後、各
サポニンの1mgを0.1mlのハンクス液に溶かした溶液
及びコントロール(C)にはハンクス液0.1mlのみを
加え、37℃で1時間インキュベートした。ついで、反
応懸濁液を遠心分離(10000rpm×19分)に付
し、上清液のアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AS
T)、アラニントランスフェラーゼ(ALT)活性を測
定した。なお、本実験は肝炎にかかっている肝細胞から
はAST、ALT等の酵素が多く遊離してくることを利
用したものであり、AST、ALT活性の小さいものが
肝庇護効果が大きいことになる。各化合物及びコントロ
ールは各々10検体ずつを用いて行い、データはその平
均値で示した。結果を図1に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例において、本発明化合物のAST、AL
T活性を測定した結果を示す図である。
T活性を測定した結果を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(A) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、低級アルキル基又はヒドロキ
シ基が低級アルカノイル基で保護されていてもよい単糖
残基、二糖残基若しくは三糖残基を示し、R2 は水素原
子、メチル基又はヒドロキシメチル基を示し、R3 及び
R8 はヒドロキシ基、−CH2OR3′又は−COO
R8′(ここでR3′は水素原子又は低級アルカノイル基
を示し、R8′は水素原子又は低級アルキル基を示す)
を示し、R4 及びR5 のいずれか一方、R6 及びR7 の
いずれか一方又はR9 及びR10のいずれか一方は水素原
子を、他方はヒドロキシ基又は低級アルカノイルオキシ
基を示し、R11及びR12のいずれか一方又はR13及びR
14のいずれか一方は水素原子を、他方はヒドロキシ基、
低級アルカノイルオキシ基又はヒドロキシ基が低級アル
カノイル基で保護されていてもよい単糖残基を示す(た
だし、当該他方のうちの一つはヒドロキシ基又は低級ア
ルカノイルオキシ基を示す)〕で表わされるグリコシ
ド。 - 【請求項2】 請求項1記載のグリコシドを有効成分と
して含有する抗肝炎剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228756A JPH0673084A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228756A JPH0673084A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673084A true JPH0673084A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=16881339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4228756A Pending JPH0673084A (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | グリコシド及びこれを含有する抗肝炎剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673084A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999059578A1 (en) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
JP2008545773A (ja) * | 2005-06-06 | 2008-12-18 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | アルコキシカルボニルアミノトリアジンを含有する反応混合物から塩を除去する方法 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4228756A patent/JPH0673084A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999059578A1 (en) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
US6444233B1 (en) | 1998-05-19 | 2002-09-03 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
US6689398B2 (en) | 1998-05-19 | 2004-02-10 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
US6746696B2 (en) | 1998-05-19 | 2004-06-08 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
US6962720B2 (en) | 1998-05-19 | 2005-11-08 | Research Development Foundation | Triterpene compositions and methods for use thereof |
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