JPH0673680A - パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 - Google Patents
パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法Info
- Publication number
- JPH0673680A JPH0673680A JP4228626A JP22862692A JPH0673680A JP H0673680 A JPH0673680 A JP H0673680A JP 4228626 A JP4228626 A JP 4228626A JP 22862692 A JP22862692 A JP 22862692A JP H0673680 A JPH0673680 A JP H0673680A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scale
- digester
- acid component
- preventing
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C3/00—Pulping cellulose-containing materials
- D21C3/22—Other features of pulping processes
- D21C3/226—Use of compounds avoiding scale formation
Landscapes
- Paper (AREA)
Abstract
解釜内やその周辺の配管、設備等に付着するスケールを
連続的に防止する防止剤及び防止方法を提供する。 【構成】マレイン酸成分、アクリル酸成分及び次亜リン
酸成分からなり、マレイン酸成分とアクリル酸成分のモ
ル比が1:4〜4:1であり、次亜リン酸成分が1〜12
モル%であり、重量平均分子量が500〜10000である共重
合体を有効成分とするクラフトパルプ製造工程における
蒸解釜のスケール付着防止剤、及びこの蒸解釜内の蒸解
液中に存在するカルシウムイオン1ppmに対して、上記
のスケール付着防止剤を0.01〜10ppm添加する蒸解釜お
よび周辺設備のスケール付着防止方法。
Description
フトパルプ製造工程の蒸解釜内やその周辺の配管、設備
等に付着するスケールを連続的に防止する防止剤及び防
止方法に関するものである。
プを、苛性ソーダと硫化ソーダを主成分とする蒸解液中
高温、高圧下で蒸煮することによって、木材中に含まれ
るリグニンを溶出せしめパルプ化することによって製造
される。蒸解液は白液を、場合によっては一部黒液で希
釈して使用され、蒸解温度は約170℃である。白液は、
概略苛性ソーダ55〜100g/l、硫化ソーダ18〜45g/l、炭
酸ソーダ10〜30g/l(いずれもNa2O換算)を含む水溶
液である。
材チップからカルシウムイオンが溶出し、蒸解液中の炭
酸イオンと反応し系内で炭酸カルシウムが生成、析出し
て、蒸解釜及び後続タンク配管内に付着しスケールとな
ることがある。スケールが蒸解釜の加熱部、ストレーナ
ー部等に付着すると、熱交率の低下、液及びチップ流れ
の阻害、生産性の低下、パルプ品質の不均一等の障害と
なり、運転上大きな障害となる。
より付着スケールを取り除く作業が行われる。
ル除去はそれ自体労力の要る作業であり、更に運転の一
時的停止に伴う生産損失、エネルギーの損失など生産効
率の面から極めて好ましくない。
ことにより、スケール除去作業を極力減らす方法が切望
されている。例えば、マレイン酸重合体をスケール付着
防止剤とする方法(特公平2−53551号公報)、ポリア
ミノポリ(メチレンリン酸)とアルキルフェノールアル
キレンオキシド付加物をスケール付着防止剤とする方法
(米国特許4,799,995号明細書)は既に報告されている
が、スケールを完全に防止するには至らず、なおより効
果の高いものが望まれている。
し、クラフトパルプ製造工程の蒸解釜における、効果の
優れたスケール付着防止剤及び防止方法を提供すること
にある。
パルプ製造工程の蒸解釜におけるスケールの付着を連続
的に防止する方法を確立することを意図し、蒸解液中で
のスケール生成防止効果を鋭意検討した結果、マレイン
酸とアクリル酸からなる不飽和カルボン酸に少量の次亜
リン酸を加えた三元共重合体が、蒸解液中でのスケール
生成防止に極めて高い効果を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。
クリル酸成分及び次亜リン酸成分からなり、マレイン酸
成分とアクリル酸成分のモル比が1:4〜4:1であ
り、次亜リン酸成分が1〜12モル%であり、重量平均分
子量が500〜10000である共重合体を含有することを特徴
とするクラフトパルプ製造工程における蒸解釜のスケー
ル付着防止剤並びに蒸解釜内の蒸解液中に存在するカル
シウムイオン1ppmに対して、該スケール付着防止剤を
0.01〜10ppmの範囲で添加することを特徴とするスケー
ル付着防止方法に関するものである。
クリル酸成分のモル比は1:4〜4:1であるが、好ま
しくは1:2〜4:1であり、更に好ましくは1:1〜
3:1である。次亜リン酸成分は1〜12モル%であり、
好ましくは2〜5モル%である。重合度は重量平均分子
量で500〜10000であり、好ましくは1000〜5000である。
これらの組成比、分子量は、本研究の結果最適範囲とし
て見出されたものであり、この範囲を越えてもそれなり
の効果はあるが、さほど大きくなく、経済的にみて効率
がよいとはいえない。本発明者らの研究によると、ポリ
マー組成は、効果に大きな影響をもち、次亜リン酸が多
いほど、マレイン酸が多いほど効果が高い傾向にあっ
た。一方、通常の方法では次亜リン酸は2官能基として
作用するが、ビニル重合では鎖延長剤としては作用せ
ず、従って1分子中に1単位しか入らない。すなわち、
次亜リン酸を多く配合すると必然的に分子量は小さくな
らざるを得ず、次亜リン酸の量によって重合体の分子量
に上限があることになる。このように、次亜リン酸の配
合によって、低分子量の重合体で充分な効果を示し、且
つ、低分子量であるためその重合体を用いた製品の粘度
も低くなるので、製造上及び取り扱い上極めて有利とな
る。
リン酸成分はいずれも塩であってもよい。塩の例として
はナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アン
モニウム塩等を挙げることができる。
れるものではないが、例えば、マレイン酸(塩)の水溶
液にアルカリ金属水酸化物を加え、80〜110℃の条件下
で次亜リン酸塩とアクリル酸、及び重合開始剤を滴下し
ていくことにより達せられる。
ので本発明に制約を加えるものではないが、反応条件下
で分解して遊離基を生成する物質であればよく、例えば
過硫酸ナトリウム、過酸化塩素、ブチルヒドロパーオキ
サイド等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物が挙げられる。好ましい重合開始剤は過酸化
水素と過硫酸塩である。重合開始剤の使用量は、用いる
重合開始剤の種類により異なるが、例えば過硫酸ナトリ
ウムでは不飽和単量体に対して0.5〜10モル%、好まし
くは1〜5モル%である。
好ましいが、アルコール類、ジオキサン等の有機溶媒を
用いることもできる。
ましい。80℃以下で重合すると、未反応の次亜リン酸お
よび未反応の単量体が多量に残ってしまうことになり好
ましくない。
て得られ、反応液をそのまま、あるいは水で適当に希釈
してスケール付着防止剤として供される。共重合体溶液
の粘度は、重合体の濃度、分子量によって変わり、例え
ば30%水溶液の場合、分子量500で29センチポイズ、分
子量5000で400センチポイズであった。
の液中に存在するカルシウムイオン1ppmに対して0.01
〜10ppm、好ましくは0.05〜3ppmの範囲内で添加する。
0.01ppm未満では効果が充分でなく、また10ppmを越えた
添加では効果は充分に認められるが、それ以上の効果の
向上は認められず、経済的見地から好ましくない。この
ためには、蒸解釜内の液を時々サンプリングし、この液
中のカルシウム濃度を測定し、スケール付着防止剤の添
加量を最適化していくことが好ましい。
添加方法は特に限定されるものではないが、蒸解釜に供
給される白液、或いは循環蒸解液のいずれか一方、また
は両方に添加することによるのが実際の操作上便利であ
る。また、本発明の本来の目的が達成される限り、他の
任意の成分の添加剤を併用することに何ら制限を加える
ものではない。
度が高くなると析出してスケールとなる。本発明のスケ
ール付着防止剤は、炭酸カルシウムが結晶成長する段階
で結晶成長の核に吸着、結晶格子に浸透していき、結晶
の成長を阻害し、結晶に歪みを与え、結晶を細かくする
作用をもっている。この結果、炭酸カルシウムは析出し
難くなり、また析出しても結晶が細かくなるので、スケ
ールとなり難くなると考えられる。
用いた。上記重合体製造の例を以下に述べる。 重合体F:500mlの5つ口フラスコに無水マレイン酸23.
3g、水50mlを加え、これに50%水酸化ナトリウム水溶
液32.8gを徐々に添加して無水マレイン酸を溶解し、さ
らにこれに次亜リン酸ナトリウム1水塩2.6gを加え
た。フラスコに冷却管、攪拌機、温度計、窒素導入管、
及びY字管を介して滴下ロート2ヶを取り付けた。窒素
を流しつつ溶液を80℃に加熱した後、過硫酸ナトリウム
3.4gを水20gで溶解した液を1つの滴下ロートより、
アクリル酸16.8gをもう一つの滴下ロートよりそれぞれ
1.5時間かけて滴下した。滴下後さらに80℃で2.5時間加
熱を続け、冷却して重合体水溶液を得た。イオンクロマ
ト法により残存モノマー濃度を測定したところモノマー
は存在せず、モノマーの反応率はほぼ100%であること
を確認した。同様にして、各成分比を変えて各種重合体
を得た。
について、本発明のスケール付着防止剤の試験を実施し
た。
効果 模擬白液(NaOH 8.0重量%、Na2S 4.0重量%、Na
2CO3 3.5重量%、KOH 0.5重量%、イオン交換水8
4.0重量%からなる水溶液)200mlに、カルシウムイオン
として100ppmとなるよう塩化カルシウムを添加し、更に
各種スケール付着防止剤をそれぞれ所定量添加した。こ
の溶液をそれぞれ100℃にて均一に溶解させた、100℃で
2時間静置した後、定量用濾紙No.6で吸引濾過した。濾
紙を乾燥した後、濾紙上に残った炭酸カルシウムの重量
を測定し、析出炭酸カルシウムとし、次式で析出防止率
として算出した。 析出防止率(%)=(1−防止剤添加時析出量/防止剤無
添加時析出量)×100
効果 模擬白液(NaOH 8.0重量%、Na2CO3 3.5重量%、
KOH 0.5重量%、イオン交換水88.0重量%からなる水
溶液)100mlを100℃に加温し、ここにカルシウムイオン
として50ppmとなるよう塩化カルシウムを添加し、各種
スケール付着防止剤をそれぞれ所定量添加した。この混
合液をオートクレーブに入れ、180℃にて50分間静置し
た。オートクレーブを水道水に浸潰急冷した後、試料水
を定量用濾紙No.6で自然濾過し、試料水中の残存カルシ
ウムイオンを原子吸光法にて定量した。
亜リン酸を含む重合体を極めて効果が高いことがわか
る。重合体Sは添加量の多いとき(表2)には効果が高
いが、添加量を少なくする(表3)と本発明のものに比
べて効果が悪くなっている。分子量のほぼ等しい重合体
B、F、Oを比べても、次亜リン酸の入った重合体B、
Fは重合体Oに比べて格段効果が優れている。また、次
亜リン酸を10モル%配合した重合体C、G、H、Jを比
べたとき、マレイン酸が多いもの程よい結果を示してい
る。
釜におけるスケール付着防止剤及び防止方法を該当工程
に適用すれば、連続的にスケール付着を防止することが
でき、連続運転期間が延長され、生産性向上、パルプ品
質の均一化、エネルギーロスの低減が達成され、またス
ケール付着によるトラブルも激減するため、操業性改善
に寄与する効果が多大である。
Claims (2)
- 【請求項1】 マレイン酸成分、アクリル酸成分及び次
亜リン酸成分からなり、マレイン酸成分とアクリル酸成
分のモル比が1:4〜4:1であり、次亜リン酸成分が
1〜12モル%であり、重量平均分子量が500〜10000であ
る共重合体を含有することを特徴とするクラフトパルプ
製造工程における蒸解釜のスケール付着防止剤。 - 【請求項2】 クラフトパルプ製造工程の蒸解釜内の蒸
解液中に存在するカルシウムイオン1ppmに対して、請
求項1記載のスケール付着防止剤を0.01〜10ppm添加す
ることを特徴とするクラフトパルプ製造工程の蒸解釜お
よび周辺設備のスケール付着防止方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228626A JPH0699879B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 |
US08/189,649 US5409571A (en) | 1992-08-27 | 1994-02-01 | Scale deposit inhibitor for kraft digesters and method for controlling scale deposition in kraft digesters |
CA002114692A CA2114692C (en) | 1992-08-27 | 1994-02-01 | Scale deposit inhibitor for kraft digesters and method for controlling scale deposition in kraft digesters |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228626A JPH0699879B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 |
US08/189,649 US5409571A (en) | 1992-08-27 | 1994-02-01 | Scale deposit inhibitor for kraft digesters and method for controlling scale deposition in kraft digesters |
CA002114692A CA2114692C (en) | 1992-08-27 | 1994-02-01 | Scale deposit inhibitor for kraft digesters and method for controlling scale deposition in kraft digesters |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673680A true JPH0673680A (ja) | 1994-03-15 |
JPH0699879B2 JPH0699879B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=27169695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4228626A Expired - Lifetime JPH0699879B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5409571A (ja) |
JP (1) | JPH0699879B2 (ja) |
CA (1) | CA2114692C (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010527749A (ja) * | 2007-05-10 | 2010-08-19 | ナルコ カンパニー | パルプミルエバポレータおよび濃縮器中のスケール堆積をモニタリングおよび阻害する方法 |
JP2013534962A (ja) * | 2010-07-01 | 2013-09-09 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | モノカルボン酸及びジカルボン酸のコポリマー、その調製並びに使用 |
CN106396142A (zh) * | 2016-10-28 | 2017-02-15 | 长江师范学院 | 一种防垢剂及其制备方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2229973C (en) * | 1997-02-21 | 2002-08-13 | Ahlstrom Machinery Oy | Method of inhibiting scaling in black liquor evaporators |
US6585933B1 (en) | 1999-05-03 | 2003-07-01 | Betzdearborn, Inc. | Method and composition for inhibiting corrosion in aqueous systems |
US6355214B1 (en) | 1999-06-16 | 2002-03-12 | Hercules Incorporated | Methods of preventing scaling involving inorganic compositions, and inorganic compositions therefor |
US6333005B1 (en) | 1999-06-16 | 2001-12-25 | Hercules Incorporated | Methods of preventing scaling involving inorganic compositions in combination with copolymers of maleic anhydride and isobutylene, and compositions therefor |
US20060124553A1 (en) * | 2002-07-22 | 2006-06-15 | Taylor Matthew L | Method of preventing or reducing aluminosilicate scale in high level nuclear wastes |
US7390415B2 (en) * | 2002-07-22 | 2008-06-24 | Cytec Technology Corp. | Method and compositions for preventing or reducing aluminosilicate scale in alkaline industrial processes |
US7384881B2 (en) * | 2002-08-16 | 2008-06-10 | H.B. Fuller Licensing & Financing, Inc. | Aqueous formaldehyde-free composition and fiberglass insulation including the same |
WO2006086189A1 (en) | 2005-02-09 | 2006-08-17 | Cytec Technology Corp. | Method of preventing or reducing aluminosilicate scale in industrial processes |
RU2463258C2 (ru) * | 2007-02-05 | 2012-10-10 | Сайтек Текнолоджи Корп. | Силанзамещенные полиэтиленоксидные реагенты и способ их применения для предотвращения или снижения накипи алюмосиликата в промышленных способах |
US8080488B2 (en) * | 2008-03-10 | 2011-12-20 | H. B. Fuller Company | Wound glass filament webs that include formaldehyde-free binder compositions, and methods of making and appliances including the same |
US8834675B2 (en) * | 2009-08-21 | 2014-09-16 | Honeywell Asca Inc. | Liquid composition sensor in scaling environment |
US8497318B2 (en) * | 2010-07-01 | 2013-07-30 | Basf Se | Copolymers of monocarboxylic acids and dicarboxylic acids, their preparation and use |
BR112013019823A2 (pt) * | 2011-02-04 | 2019-02-26 | Basf Se | processo para a preparação de soluções aquosas de polímeros de ácido acrílico, solução aquosa de um polímero de ácido acrílico, polímero de ácido acrílico, e, uso da solução aquosa e do polímero de ácido acrílico |
US9416294B2 (en) | 2012-04-30 | 2016-08-16 | H.B. Fuller Company | Curable epoxide containing formaldehyde-free compositions, articles including the same, and methods of using the same |
US8791198B2 (en) | 2012-04-30 | 2014-07-29 | H.B. Fuller Company | Curable aqueous composition |
JP2015123396A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 太平洋セメント株式会社 | スケール付着防止方法 |
DE102017200430A1 (de) | 2017-01-12 | 2018-07-12 | CHT Germany GmbH | Ablagerungsverhinderung in der Zellstoff-Herstellung nach dem Sulfatverfahren (Kraft-Aufschluss) |
Family Cites Families (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2957931A (en) * | 1949-07-28 | 1960-10-25 | Socony Mobil Oil Co Inc | Synthesis of compounds having a carbonphosphorus linkage |
US3516910A (en) * | 1967-05-12 | 1970-06-23 | Grace W R & Co | Removing and inhibiting scale in black liquor evaporators |
US3558499A (en) * | 1969-07-01 | 1971-01-26 | Atlas Chem Ind | Anti-redeposition agents |
US3684779A (en) * | 1971-04-07 | 1972-08-15 | John N Rapko | Maleic/acrylic/alkenyl phosphonate terpolymers |
US3965027A (en) * | 1974-03-11 | 1976-06-22 | Calgon Corporation | Scale inhibition and corrosion inhibition |
US4127483A (en) * | 1974-06-11 | 1978-11-28 | Ciba Geigy (Uk) Limited | Treatment of aqueous systems |
US4159946A (en) * | 1974-06-11 | 1979-07-03 | Ciba Geigy (Uk) Limited | Treatment of aqueous systems |
GB1458235A (en) * | 1974-06-11 | 1976-12-08 | Ciba Geigy Uk Ltd | Inhibiting scale formation in aqueous systems |
EP0009080B1 (de) * | 1978-07-19 | 1982-06-23 | Ciba-Geigy Ag | Korrosionsinhibitoren; Gemische zum Schützen von eisenhaltigen Metallen und die geschützten Metalle |
US4372870A (en) * | 1981-07-24 | 1983-02-08 | Betz Laboratories, Inc. | Method and composition for treating aqueous mediums |
DE3140383A1 (de) * | 1981-10-10 | 1983-04-28 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Polymere organische saeuren, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung in wasch- und reinigungsmitteln |
US4452703A (en) * | 1982-02-01 | 1984-06-05 | Calgon Corporation | Control of scale in sugar evaporation equipment |
JPS5976598A (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-01 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | スケ−ル防止剤 |
US4936987A (en) * | 1983-03-07 | 1990-06-26 | Calgon Corporation | Synergistic scale and corrosion inhibiting admixtures containing carboxylic acid/sulfonic acid polymers |
JPH0643469B2 (ja) * | 1983-03-25 | 1994-06-08 | 花王株式会社 | マレイン酸共重合体の製造方法 |
DE3461810D1 (en) * | 1983-05-20 | 1987-02-05 | Allied Colloids Ltd | Water soluble polymers |
US4931188A (en) * | 1983-10-26 | 1990-06-05 | Betz Laboratories, Inc. | Polymers for boiler water treatment |
US4563284A (en) * | 1984-08-06 | 1986-01-07 | The B. F. Goodrich Company | Inhibition of salt precipitation in aqueous systems |
GB8420945D0 (en) * | 1984-08-17 | 1984-09-19 | Unilever Plc | Detergents compositions |
CA1237041A (en) * | 1984-10-23 | 1988-05-24 | Ian D. Robb | Detergent compositions containing polymers |
US4676911A (en) * | 1985-05-20 | 1987-06-30 | Nalco Chemical Company | Scale inhibitors which contain sulfate-containing polymers |
US4659793A (en) * | 1986-03-03 | 1987-04-21 | Alco Chemical Corporation | Preparation of aqueous solutions of copolymers of dicarboxylic acids having a low dicarboxylic acid monomer content |
US4915845A (en) * | 1986-12-19 | 1990-04-10 | National Starch And Chemical Corporation | Inhibition method |
US4799995A (en) * | 1987-07-29 | 1989-01-24 | The Dow Chemical Company | Scale inhibition formulations for kraft digesters |
US5135677A (en) * | 1988-04-11 | 1992-08-04 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Process for producing acid-type maleic acid polymer and water-treating agent and detergent additive containing said polymer |
JPH0253551A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-02-22 | Hitachi Seiki Co Ltd | 数値制御工作機械の加工時間表示方法およびその装置 |
DE3915772A1 (de) * | 1989-05-13 | 1990-11-15 | Basf Ag | Verwendung von wasserloeslichen copolymerisaten aus monoethylenisch ungesaettigten carbonsaeuren und vinylimidazol(derivaten) als wasserhandlungsmittel |
US5185413A (en) * | 1989-05-16 | 1993-02-09 | Mitsubishi Petrochemical Company Limited | Process for producing highly water-absortive polymers |
US5077361A (en) * | 1989-06-26 | 1991-12-31 | Rohm And Haas Company | Low molecular weight water soluble phosphinate and phosphonate containing polymers |
US5216099A (en) * | 1989-06-26 | 1993-06-01 | Rohm And Haas Company | Low molecular weight water soluble phosphinate and phosphonate containing polymers |
US5256746A (en) * | 1991-04-25 | 1993-10-26 | Rohm And Haas Company | Low molecular weight monoalkyl substituted phosphinate and phosphonate copolymers |
US5254286A (en) * | 1991-05-31 | 1993-10-19 | Calgon Corporation | Composition for controlling scale in black liquor evaporators |
US5256302A (en) * | 1992-05-18 | 1993-10-26 | Betz Laboratories, Inc. | Method for controlling silica and water soluble silicate deposition |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4228626A patent/JPH0699879B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-02-01 CA CA002114692A patent/CA2114692C/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-02-01 US US08/189,649 patent/US5409571A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010527749A (ja) * | 2007-05-10 | 2010-08-19 | ナルコ カンパニー | パルプミルエバポレータおよび濃縮器中のスケール堆積をモニタリングおよび阻害する方法 |
JP2013534962A (ja) * | 2010-07-01 | 2013-09-09 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | モノカルボン酸及びジカルボン酸のコポリマー、その調製並びに使用 |
CN106396142A (zh) * | 2016-10-28 | 2017-02-15 | 长江师范学院 | 一种防垢剂及其制备方法 |
CN106396142B (zh) * | 2016-10-28 | 2019-08-02 | 长江师范学院 | 一种防垢剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5409571A (en) | 1995-04-25 |
JPH0699879B2 (ja) | 1994-12-07 |
CA2114692C (en) | 1998-09-29 |
CA2114692A1 (en) | 1995-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0673680A (ja) | パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 | |
US5206279A (en) | Method of preparing aqueous dispersions of ethylene/α,β-unsaturated carboxylic acid interpolymers | |
US5135677A (en) | Process for producing acid-type maleic acid polymer and water-treating agent and detergent additive containing said polymer | |
KR940004719B1 (ko) | 산형 말레산계 중합체의 제조방법 및 그 중합체를 함유한 수처리제 및 세제첨가제 | |
JPH07100492A (ja) | 含水系中の固着層の析出を防止する方法 | |
DE19503546A1 (de) | Wasserlösliche oder wasserdispergierbare Pfropfpolymerisate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung | |
DE3445314A1 (de) | Zusammensetzung und verfahren zur kesselsteinhemmung | |
DE3635126A1 (de) | Kesselstein-inhibitor auf basis eines maleinsaeurepolymeren | |
EP0471711B1 (de) | Verwendung von wasserlöslichen copolymerisaten aus monoethylenisch ungesättigten carbonsäuren und vinylimidazol(derivaten) als wasserbehandlungsmittel | |
JP5856894B2 (ja) | 冷却水系の処理方法 | |
JPH1025684A (ja) | パルプ蒸解釜のスケール付着抑制剤およびスケール付着抑制方法 | |
JPH05295686A (ja) | パルプ蒸解釜のスケール付着防止剤およびスケール付着防止方法 | |
JP2009503126A (ja) | 水性系への添加物としての酸化アルキレン単位を含有するコポリマーの使用 | |
JPH03124711A (ja) | マレイン酸系共重合体の製造方法 | |
EP1660547A1 (de) | Sulfons uregruppen- und carboxylgruppenhaltige copolymere | |
EP0681995A2 (en) | Scale inhibition process | |
WO1997016464A1 (de) | Verwendung von polycarbonsäurehalbamiden als scale-inhibitoren | |
EP1088794A2 (en) | Polymers containing styrene and unsaturated polycarboxylates as monomers for high stressed water treatment application | |
JPH05287690A (ja) | クラフトパルプ製造工程における蒸解釜内のスケール付着防止方法 | |
US4086146A (en) | Water treating process | |
EP0006335B1 (en) | Method for reducing wall fouling in vinyl chloride polymerization | |
JPS6260000B2 (ja) | ||
CN114096712A (zh) | 使用端基改性的聚羧酸控制牛皮纸浆厂的结垢 | |
JPH05302288A (ja) | 木材パルプの漂白前処理方法 | |
TW202132228A (zh) | 水系統的鈣系水垢防止劑及水垢防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 16 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 17 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 17 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 18 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 18 |