JPH067296U - 電子機器の筐体構造 - Google Patents
電子機器の筐体構造Info
- Publication number
- JPH067296U JPH067296U JP40004690U JP40004690U JPH067296U JP H067296 U JPH067296 U JP H067296U JP 40004690 U JP40004690 U JP 40004690U JP 40004690 U JP40004690 U JP 40004690U JP H067296 U JPH067296 U JP H067296U
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- cover
- spring
- housing frame
- conductive
- electronic device
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- Pending
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カバーを支持する部材に導電性を持たせ、電
磁波漏洩を効果的に防止でき、製造容易な筐体構造を提
供する。 【構成】 筐体フレーム1に、表面に高周波インピーダ
ンスの低いメッキを施し、略ハート型断面を有する導電
性バネ21を固着する。カバー26には、カバー26を
筐体フレーム1に装着した状態で導電性バネ21の湾曲
部と圧接する位置に、導電部材27を固着する。この圧
接によって、カバー26を筐体フレーム1に支持すると
共に、導電性バネ21と導電部材27を導通させてカバ
ー26相互間の間隙に電磁遮蔽を形成する。
磁波漏洩を効果的に防止でき、製造容易な筐体構造を提
供する。 【構成】 筐体フレーム1に、表面に高周波インピーダ
ンスの低いメッキを施し、略ハート型断面を有する導電
性バネ21を固着する。カバー26には、カバー26を
筐体フレーム1に装着した状態で導電性バネ21の湾曲
部と圧接する位置に、導電部材27を固着する。この圧
接によって、カバー26を筐体フレーム1に支持すると
共に、導電性バネ21と導電部材27を導通させてカバ
ー26相互間の間隙に電磁遮蔽を形成する。
Description
【0001】
本考案は、電子回路等の電磁波発生源を内蔵する電子機器の筐体における電磁 波漏洩防止構造に関する。
【0002】
従来、ディジタル信号処理を実行する部品や回路を内蔵した電子機器において は、機器内で発生する電磁波を遮蔽している。図8に一般的な電子機器の筐体フ レームとカバーの接合状態を示す。同図において1は筐体フレームで、2,3は カバーである。ここで筐体フレーム1とカバー2,3との接合部4,5に少しで も隙間があると、接合部4,5でインピーダンスが高くなりカバー2,3間に電 位の差ができ電磁波が外部に漏れる。このような事態に対処するため従来たとえ ば図9に示す筐体構造が提案されている。
【0003】 図9は従来の遮蔽構造の一例を示す説明図で、筐体フレーム1の外側にはカバ ー6,7が接合され、両カバー6,7の対向部にはそれぞれ段差8,9が形成さ れている。このように筐体フレーム1の外側に漏れた電磁波の通る経路を狭くか つ長くすることにより電磁波を減衰させている。なおカバー6,7の表面は導電 性の処理が施されている。この種の従来例としてたとえば特公昭62−2299 93号公報に記載されたものがあげられる。
【0004】 電磁波の漏洩を防ぐ別の従来例を図10に示す。これは筐体フレームとカバー との隙間を無くすようにしたものである。同図において、筐体フレーム10はカ バー11とはネジ12により固着されている。また別のカバー13にはバネ部1 4が一体に形成されており、そのバネ力によりカバー13は筐体フレーム10に 強く接触している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら上記従来の筐体構造においては、次のような問題があった。即ち 、図9に示す従来例においては、カバー端部を階段状に形成するので形状が複雑 になり、それ故カバーを樹脂成形品としなくてはならない。その上カバー表面を 導電性にする処理を施す必要がある。したがってカバーの製造が煩雑になるとと もに、製造コストも高くなり、結果的に装置の製造コストアップにつながってい た。
【0006】 また図10に示す従来例では、カバー13に一体に形成されたバネ部14によ りカバー13が保持されているので、カバー13を開閉するのに強い力が必要と なり、保守性が悪いという問題があった。
【0007】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、筐体フレームに導 電性の弾性部材を取付け、これにカバーを接触させることにより、安価で保守性 がよく、しかも電磁波遮蔽能力に優れた筐体構造を提供することである。
【0008】
上記課題を解決するために本考案は、筐体フレームに導電性カバーを開閉可能 に保持する電子機器の筐体構造において、筐体フレームに取付けられた導電性の 弾性部材と、前記カバーに形成されカバーの装着時に弾性部材に圧接する導電性 部材とを設けたものである。
【0009】
導電性カバーを筐体フレームに装着すると、カバーに形成された導電部材が弾 性部材を撓ませる。弾性部材を撓ませるにはそれ程大きな力は必要としない。
【0010】 またカバーが装着された状態、即ち閉じた状態では導電性部材と導電性の弾性 部材は密着しており、装置内に発生する電磁波は外部へ漏洩しない。
【0011】
【実施例】 以下本考案に係る実施例を図面にしたがって説明する。なお各図面に共通する 要素には同一の符号を付す。
【0012】 図1は本考案に係る実施例を示す断面図である。同図において、筐体フレーム 1には断面が略ハート型のバネ21が固着されている。バネ21は図2に示すよ うに、バネ性のCu系の材料22に高周波インピーダンスの低いメッキ23を施し たものでつくられる。バネ21は、その2つの湾曲部24a,24bの頂部25 a,25bが筐体フレーム1のそれぞれの端部1a,1bより充分突出するよう に取付けられている。またバネ21は第3図に示すように、筐体フレーム1の長 さに合わせてほぼ同じ長さに形成される。なお、図2はバネを示す一部拡大断面 図で、図3はバネを示す斜視図である。
【0013】 カバー26にはその内側に導電部材27が取付けられ、この導電部材27はカ バー26の装着時にバネ21の湾曲部24aに接触し、湾曲部24aを撓ませる 位置関係にある。また、カバー28にもその内側に導電部材29が取付けられ、 この導電部材29はカバー28装着時にバネ21の湾曲部24bに接触し、これ を撓ませる位置関係になっている。
【0014】 次に実施例の動作をさらに図4にしたがって説明する。図4は実施例の動作を 示す説明図である。
【0015】 図1において、カバー26は矢印A方向に向けて装着される。導電部材27の 先端がバネ21の湾曲部24aに接触し湾曲部24aを図4に示す矢印B方向に 撓ませる。このときバネ21の2つの湾曲部24a,24bの中間点30が内側 に入り込むように、即ち図4に破線で示すようにバネ21は撓む。このように撓 んだバネ21のバネ力によりカバー26は保持される。
【0016】 またカバー28を装着する場合も、上記と同様に導電部材29がバネ21の湾 曲部24bを撓ませることにより装着保持される。
【0017】 このようにバネ21を撓ませてカバーを装着するので従来例のようにカバー自 体を撓ませる場合に較べて装着に要する力が少くて済み、しかも同等の接触圧を 得ることができる。
【0018】 上記実施例はバネ21を筐体フレーム1に固着するようにしたが、バネ21の 取付方法として図5に示すようにピンを用いて取付けるようにしてもよい。同図 において、ピン31の直径はバネ21の切欠部32の距離lより大きくなってお り、取付状態においてバネ21は容易に取外れないようになっている。なお図5 はバネの取付状態を示す断面図である。また図6は筐体フレームを示す斜視図で あり、同図において、ピン31a,31bはその上下に設けられる。ここにバネ 21を取付ける場合はまず上のピン31aを取外し、バネ21を、その切欠部3 2を筐体フレーム1の角に向けるようにして装着し、次にピン31aを取付ける 。
【0019】 このようにバネ21を取付けることにより、カバー26,28を装着する際、 湾曲部24a,24bの変形のみでなく、図5に示す直線部33a,33bも移 動(33aは矢印C方向へ、33bは矢印D方向へ)するので、導電部材27, 29の取付寸法誤差に対応できるという利点がある。
【0020】 また図7はバネの変形例を示す斜視図であり、カバーに対する接触圧が必要以 上に大きくなってしまう場合等においては、同図に示すように切欠部34を形成 したバネ35を使用するようにしてもよい。
【0021】 さらに筐体フレームに対するバネの取付位置については、筐体フレームに固着 する場合には筐体フレームの外側にバネを取付けるようにしてもよい。
【0022】
以上詳細に説明したように本考案によれば、筐体フレームにバネを取付け、こ のバネを撓ませてカバーを装着するようにしたので、カバーの構造が簡単でしか も開閉動作が容易になる。また上記バネは高周波インピーダンスの低い部材から 形成され、このバネを介してカバー同士が接続されるので、カバー同士のアース レベルが一致し電磁波の漏洩に対しても効果がある。
【図1】本考案に係る実施例を示す断面図である。
【図2】バネを示す一部拡大断面図である。
【図3】バネを示す斜視図である。
【図4】実施例の動作を示す説明図である。
【図5】バネの取付状態を示す断面図である。
【図6】筐体フレームを示す斜視図である。
【図7】バネの変形例を示す斜視図である。
【図8】筐体フレームとカバーの接合状態を示す説明図
である。
である。
【図9】従来の遮蔽構造を示す説明図である。
【図10】別の従来例を示す説明図である。
1 筐体フレーム 21 バネ 26,26 カバー 27,29 導電部材
Claims (1)
- 【請求項1】 筐体フレームに導電性カバーを開閉可能
に保持する電子機器の筐体構造において、 筐体フレームに取付けられた導電性の弾性部材と、 前記カバーに形成されカバーの装着時に弾性部材に圧接
する導電性部材とを設けたことを特徴とする電子機器の
筐体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40004690U JPH067296U (ja) | 1990-12-03 | 1990-12-03 | 電子機器の筐体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40004690U JPH067296U (ja) | 1990-12-03 | 1990-12-03 | 電子機器の筐体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067296U true JPH067296U (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=18509963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40004690U Pending JPH067296U (ja) | 1990-12-03 | 1990-12-03 | 電子機器の筐体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067296U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56164981A (en) * | 1980-05-23 | 1981-12-18 | Seiko Epson Corp | Composite polished brittle dial for portable watch |
JP2005158735A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Samsung Sdi Co Ltd | 平板表示装置のスペーサ支持構造体及びスペーサ支持方法 |
-
1990
- 1990-12-03 JP JP40004690U patent/JPH067296U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56164981A (en) * | 1980-05-23 | 1981-12-18 | Seiko Epson Corp | Composite polished brittle dial for portable watch |
JPS6236545B2 (ja) * | 1980-05-23 | 1987-08-07 | Seikoo Epuson Kk | |
JP2005158735A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Samsung Sdi Co Ltd | 平板表示装置のスペーサ支持構造体及びスペーサ支持方法 |
JP4572105B2 (ja) * | 2003-11-25 | 2010-10-27 | 三星エスディアイ株式会社 | 平板表示装置のスペーサ支持構造体及びスペーサ支持方法 |
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