JPH0663143B2 - 紡機におけるスライバ把持供給装置 - Google Patents
紡機におけるスライバ把持供給装置Info
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- JPH0663143B2 JPH0663143B2 JP16492785A JP16492785A JPH0663143B2 JP H0663143 B2 JPH0663143 B2 JP H0663143B2 JP 16492785 A JP16492785 A JP 16492785A JP 16492785 A JP16492785 A JP 16492785A JP H0663143 B2 JPH0663143 B2 JP H0663143B2
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- gripping
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- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H5/00—Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、満缶ケンスから自動若しくは人手によって引
き出したスライバを把持し、そのスライバを紡機のスラ
イバ供給部へ1本宛自動的に供給するようにした紡機に
おけるスライバ把持供給装置に関するものであって、主
として、2工程以上の連続紡績における後工程機の紡機
に適用するものである。
き出したスライバを把持し、そのスライバを紡機のスラ
イバ供給部へ1本宛自動的に供給するようにした紡機に
おけるスライバ把持供給装置に関するものであって、主
として、2工程以上の連続紡績における後工程機の紡機
に適用するものである。
従来の技術 従来、練条工程の連続紡績には、大別して2つの方式が
ある。即ち、特公昭36−18372号及び特公昭37−7932号
公報に開示されているように、自公転コイラを使用した
第1練条機において、そのデリベリケンスの交換時にス
ライバ切断を行うことなく、新旧ケンス内へ連続的にス
ライバを収容し、その交換後の満缶ケンス間に渡りスラ
イバを形成し、この満缶ケンス間の渡りスライバを持上
げ、その持上げ位置で前後の満缶ケンスに連なった渡り
スライバを切断し、その切断した一方のスライバを第2
練条機へ自動供給するものと、実公昭39−27746号及び
特公昭39−27913号並びに特公昭40−9067号公報等に開
示されているように、通常の自転コイラを使用した第1
練条機において、そのデリベリケンスの交換時毎にスラ
イバ切断を行い、その第1練条機側で予めスライバ切断
を行った満缶ケンスを第2練条機側へ送り込み、その送
り込まれた満缶ケンスのスライバを引き出して第2練条
機へ自動供給するものがある。このような従来技術のう
ち、特公昭37−7932号公報に開示されたスライバ切断供
給方法では、満缶ケンス間に連なった渡りスライバを上
下方向に揺動するスライバ引揚装置のスライバ引掛具に
引掛けて持上げ、その持上げたスライバを、その上方に
配備したスライバ把持装置に圧接し、かつ、その持上げ
た一側のスライバを機台の前後方向に揺動する2本の腕
杆先端部に取付けた1対の回動自在な把持ローラによっ
て把持し、次いで、そのスライバを把持した把持ローラ
を腕杆の回動によって牽伸部のフィードローラ側へ揺動
させ、これによって、把持ローラとスライバ把持装置間
に連なっているスライバを切断すると共に、その把持ロ
ーラの軸端に取付けた回動自在な摩擦ローラを常時回転
の回転ローラに圧接して回転させることにより、把持し
たスライバを前方へ送り出し、そのスライバ先端を牽伸
部のフィードローラ間へ供給するようになっている。ま
た、特公昭39−27913号並びに特公昭40−9067号に開示
されたスライバ供給装置は、満缶ケンスのスライバを把
持装置によって持上げて上方のエプロンローラ若しくは
ボットムリフチングローラ上へ導き、次いで、そのスラ
イバを押えローラ若しくはトップリフチングローラによ
って挟持したのちに、そのスライバの先端部を吸気管の
回動によって切断し、その後にエプロンローラ若しくは
リフチングローラを回動させて新たなスライバを牽伸部
へ供給すると共に、切断したスライバの先端部を吸気管
を通じて回収するようになっている。
ある。即ち、特公昭36−18372号及び特公昭37−7932号
公報に開示されているように、自公転コイラを使用した
第1練条機において、そのデリベリケンスの交換時にス
ライバ切断を行うことなく、新旧ケンス内へ連続的にス
ライバを収容し、その交換後の満缶ケンス間に渡りスラ
イバを形成し、この満缶ケンス間の渡りスライバを持上
げ、その持上げ位置で前後の満缶ケンスに連なった渡り
スライバを切断し、その切断した一方のスライバを第2
練条機へ自動供給するものと、実公昭39−27746号及び
特公昭39−27913号並びに特公昭40−9067号公報等に開
示されているように、通常の自転コイラを使用した第1
練条機において、そのデリベリケンスの交換時毎にスラ
イバ切断を行い、その第1練条機側で予めスライバ切断
を行った満缶ケンスを第2練条機側へ送り込み、その送
り込まれた満缶ケンスのスライバを引き出して第2練条
機へ自動供給するものがある。このような従来技術のう
ち、特公昭37−7932号公報に開示されたスライバ切断供
給方法では、満缶ケンス間に連なった渡りスライバを上
下方向に揺動するスライバ引揚装置のスライバ引掛具に
引掛けて持上げ、その持上げたスライバを、その上方に
配備したスライバ把持装置に圧接し、かつ、その持上げ
た一側のスライバを機台の前後方向に揺動する2本の腕
杆先端部に取付けた1対の回動自在な把持ローラによっ
て把持し、次いで、そのスライバを把持した把持ローラ
を腕杆の回動によって牽伸部のフィードローラ側へ揺動
させ、これによって、把持ローラとスライバ把持装置間
に連なっているスライバを切断すると共に、その把持ロ
ーラの軸端に取付けた回動自在な摩擦ローラを常時回転
の回転ローラに圧接して回転させることにより、把持し
たスライバを前方へ送り出し、そのスライバ先端を牽伸
部のフィードローラ間へ供給するようになっている。ま
た、特公昭39−27913号並びに特公昭40−9067号に開示
されたスライバ供給装置は、満缶ケンスのスライバを把
持装置によって持上げて上方のエプロンローラ若しくは
ボットムリフチングローラ上へ導き、次いで、そのスラ
イバを押えローラ若しくはトップリフチングローラによ
って挟持したのちに、そのスライバの先端部を吸気管の
回動によって切断し、その後にエプロンローラ若しくは
リフチングローラを回動させて新たなスライバを牽伸部
へ供給すると共に、切断したスライバの先端部を吸気管
を通じて回収するようになっている。
発明が解決しようとする問題点 上記のような従来技術のうち、特公昭37−7932号公報に
開示されたスライバ切断供給装置では、前述したよう
に、把持ローラとスライバ把持装置間に連なっているス
ライバが、腕杆の回動によって切断され、その切断後の
スライバが送出側へ突出した儘で把持ローラがフィード
ローラ後方の供給位置迄移動するが、この把持位置にお
ける把持ローラとスライバ把持装置の間隔は、スライバ
切断を容易かつ、確実にするために、通常、仕掛り原料
の平均繊維長の2倍前後に設定され、その仕掛原料が木
綿繊維の場合、切断後における把持ローラからのスライ
バ突出量が30乃至40粍程度となる。このため、把持ロー
ラがスライバ切断後にフィードローラ側へ移動すると、
その移動中に送出側へ突出したスライバが上若しくは下
側へ折れ曲ってフィードローラへ供給されることが多か
った。このように、先端部の折り曲ったフック状のスラ
イバが牽伸部へ供給されると、集団牽伸により紡出スラ
イバに太さ斑が発生し、かつ、これによって、コイラ部
入口部に配備した集束用のトランペット部でスライバ詰
りが発生し、その下流側でスライバ切れが発生して機台
が停止するという不都合があった。また前述した実公昭
39−27746号公報に開示されたスライバ供給装置におい
ても、満缶ケンスから垂れ下がっているスライバをケー
ジローラ表面に吸着して水平方向の上部エプロンに圧接
して受渡しを行うために、そのスライバ先端部が折れ曲
って上、下エプロン間へ供給される。このため、前記特
公昭37−7932号の従来技術と同様に、紡出スライバの太
さ斑とトランペット詰りによるスライバ切断が発生して
機台が停止するという不都合があった。一方、前述した
特公昭39−27913号及び特公昭40−9067号の従来技術の
ように、吸気管の吸引力とその回動によってスライバ先
端部を切断除去して供給するようにしたものにおいて
は、スライバ先端部の折れ曲りの発生が少ないが、しか
し、スライバが無駄になり、かつ、その回収綿のフィル
タボックス等を必要とするという欠点があった。
開示されたスライバ切断供給装置では、前述したよう
に、把持ローラとスライバ把持装置間に連なっているス
ライバが、腕杆の回動によって切断され、その切断後の
スライバが送出側へ突出した儘で把持ローラがフィード
ローラ後方の供給位置迄移動するが、この把持位置にお
ける把持ローラとスライバ把持装置の間隔は、スライバ
切断を容易かつ、確実にするために、通常、仕掛り原料
の平均繊維長の2倍前後に設定され、その仕掛原料が木
綿繊維の場合、切断後における把持ローラからのスライ
バ突出量が30乃至40粍程度となる。このため、把持ロー
ラがスライバ切断後にフィードローラ側へ移動すると、
その移動中に送出側へ突出したスライバが上若しくは下
側へ折れ曲ってフィードローラへ供給されることが多か
った。このように、先端部の折り曲ったフック状のスラ
イバが牽伸部へ供給されると、集団牽伸により紡出スラ
イバに太さ斑が発生し、かつ、これによって、コイラ部
入口部に配備した集束用のトランペット部でスライバ詰
りが発生し、その下流側でスライバ切れが発生して機台
が停止するという不都合があった。また前述した実公昭
39−27746号公報に開示されたスライバ供給装置におい
ても、満缶ケンスから垂れ下がっているスライバをケー
ジローラ表面に吸着して水平方向の上部エプロンに圧接
して受渡しを行うために、そのスライバ先端部が折れ曲
って上、下エプロン間へ供給される。このため、前記特
公昭37−7932号の従来技術と同様に、紡出スライバの太
さ斑とトランペット詰りによるスライバ切断が発生して
機台が停止するという不都合があった。一方、前述した
特公昭39−27913号及び特公昭40−9067号の従来技術の
ように、吸気管の吸引力とその回動によってスライバ先
端部を切断除去して供給するようにしたものにおいて
は、スライバ先端部の折れ曲りの発生が少ないが、しか
し、スライバが無駄になり、かつ、その回収綿のフィル
タボックス等を必要とするという欠点があった。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記のような従来技術の現状に鑑み、紡機の
スライバ供給部に満缶ケンス内から取出したスライバ端
部を供給するようにした紡機におけるスライバ把持供給
装置において、紡機のスライバ供給部に接近しているス
ライバ供給位置と離反しているスライバ受取位置とに揺
動可能な揺動腕と、その揺動腕に開閉可能かつ正逆転可
能に設けた一対の把持ローラと、スライバ受取位置で把
持ローラをスライバ戻し方向へ回転可能な逆転用駆動手
段と、把持ローラに把持されているスライバ端部の突出
量を検出する検出装置と、把持ローラをスライバ送り出
し方向へ回転可能な正転用駆動手段とを備えたことを特
徴とし、スライバの供給にあたって、把持ローラからの
スライバ突出量を可及的に短くでき、スライバ先端部を
折れ曲ることなく供給できしかもスライバの切断除去を
行う必要がなく、屑綿の発生を防止できるようにした紡
機におけるスライバ把持供給装置を提供せんとするもの
である。
スライバ供給部に満缶ケンス内から取出したスライバ端
部を供給するようにした紡機におけるスライバ把持供給
装置において、紡機のスライバ供給部に接近しているス
ライバ供給位置と離反しているスライバ受取位置とに揺
動可能な揺動腕と、その揺動腕に開閉可能かつ正逆転可
能に設けた一対の把持ローラと、スライバ受取位置で把
持ローラをスライバ戻し方向へ回転可能な逆転用駆動手
段と、把持ローラに把持されているスライバ端部の突出
量を検出する検出装置と、把持ローラをスライバ送り出
し方向へ回転可能な正転用駆動手段とを備えたことを特
徴とし、スライバの供給にあたって、把持ローラからの
スライバ突出量を可及的に短くでき、スライバ先端部を
折れ曲ることなく供給できしかもスライバの切断除去を
行う必要がなく、屑綿の発生を防止できるようにした紡
機におけるスライバ把持供給装置を提供せんとするもの
である。
作用 紡機のスライバ供給部に満缶ケンス内のスライバ端部を
供給する場合、満缶ケンスから自動若しくは人手によっ
てスライバを引き出し、その引き出したスライバをスラ
イバ受取位置で開口状態で待機している1対の把持ロー
ラ間へ受渡し、その後把持ローラが閉じて引き上げたス
ライバを把持し、把持ローラを逆転用駆動手段によって
逆転してスライバを満缶ケンス側へ引き戻し、そのスラ
イバ端を検出手段が検出すると、把持ローラが停止す
る。これによって、把持ローラの送出側へ突出している
スライバが極めて短い長さとなる。次に揺動腕がスライ
バ供給位置に揺動し、その位置で把持ローラを正転用駆
動手段によって正転させ、把持したスライバを前方へ送
り出し、その送り出されたスライバ先端部を紡機のスラ
イバ供給部に供給する。その後揺動腕がスライバ受渡位
置に戻され、また把持ローラの正転停止と開放が行われ
る。実施例 以下、本発明を図面に示す一実施例によって詳細に説明
する。第1図及び第2図において、1は、前工程機の紡
機である1ヘッド1デリベリの第1練条機を示し、この
第1練条機1の下流部(前方)には、後工程機の紡機で
ある第2練条機2が適宜な間隔を保って配備され、その
第1練条機1と第2練条機2間に、長円形状のケンス通
路3を有するケンス循環移動装置4が配備されている。
上記前工程機の紡機は周知のようにカードやコーマ等の
スライバ形成機であっても良い。このケンス循環装置4
の第1練条機側のケンス通路3上には、第1練条機1の
デリベリケンス5とケンス交換用の空ケンス6並びに満
缶ケンス7が適宜な間隔を保って半円形状に配置され、
そのうちのデリベリケンス5内へ第1練条機1から紡出
されたスライバを収容するようになっている。また、第
2練条機側のケンス通路3上には、第2練条機2の所定
本数(ダブリング数と同数で図示例は5本の場合を示
す)のフィードケンス8と、少なくとも1本の空ケンス
9が配置され、このフィードケンス8は、仕掛り時にス
ライバ収容量を所定量宛漸減して予めテーパ段取りさ
れ、そのテーパ段取りしたフィードケンス内のスライバ
が第2練条機2の運転に伴って一側から順に消尽するよ
うになっている。一方、第1練条機1のデリベリケンス
5の下流側には、ケンス交換腕10が配備され、そのケン
ス交換腕10が第1練条機1の満缶時毎に所定角度宛図示
方向へ回動し、第1練条機側の空ケンス6と満缶になっ
たデリベリケンス5の自動交換と、満缶ケンス7の口出
し位置からスライバ供給位置への送り出しを行うように
なっている。また、第2練条機側のフィードケンス8を
配置したケンス循環移動装置4のケンス通路3には、積
極駆動のローラコンベア11が装備され、そのローラコン
ベア11とケンス交換腕10の回動によってフィードケンス
8が第1練条機1の満缶時毎にケンス1本分宛図示方向
へ移動するようになっている。更に、満缶ケンス7の口
出し位置には、第1練条機1のケンス交換完了信号等の
指令によって図示方向に緩やかに回転するターンテーブ
ル12が装備され、このターンテーブル12上に載置された
の満缶ケンスから垂れ下がったスライバ端を、後記の吸
引アーム13の吸引ノズル17に付設した光電管等の検出装
置によって検出して所定の口出し位置に位置決めするよ
うになっている。また、この位置決めされたスライバ端
を吸着して満缶ケンス7からスライバを上方へ引き出す
昇降可能な吸引アーム13が、満缶ケンス7の前面側に配
備され、この吸引アーム13の基部が、ケンス循環移動装
置4の中央部に配置した台座14のスタッド14A上の旋回
装置15と揺動装置16並びに図示を省略した吸気源とに接
続され、その旋回装置15によって吸引アーム13がその上
昇位置で前後方向に所定角度で旋回し、かつ、揺動装置
16によって上下方向に所定角度で揺動するようになって
いる。また、この吸引アーム13は、その先端部の吸引ノ
ズル17の吸引口に金網17aが取付けられ、その金網17aに
スライバ端を吸着把持して満缶ケンス7のスライバを上
方へ引き上げるようになっている。この吸引アーム13に
よって満缶ケンス7から引き出されたスライバ31を受取
って第2練条機2へ供給するスライバ把持供給装置18
が、第2練条機2の後部側へ延長したスライバコンベア
19の機枠上に配置したスライバ供給部を構成する上下1
対のフィードローラ20a、20bとスクリュガイド21の後方
に配置されている。このスライバ把持供給装置18におい
ては、ケンス循環移動装置4の中央部に設置した台座14
上にスタンド22が固設され、そのスタンド22上部の内側
に、揺動モータ23等によってフィードローラ20a、20bに
近いスライバ供給位置とフィードローラ20a、20bから離
反しているスライバ受取位置とに前後方向へ所定角度で
回動する揺動腕24が枢支され、その揺動腕24の上端部
に、固定側の把持ローラ25が回動自在に軸支され、この
把持ローラ25の軸端に取付けた摩擦ローラ26が、第2図
に示すスライバの把持位置でスタンド22上に配備した逆
転用のモータM1の出力軸に取付けた摩擦ローラ27に圧接
するようになっている。またこの固定側の把持ローラ25
と対応する可動側の把持ローラ28が、前記揺動腕24に枢
支した揺動杆29の先端部に軸支され、その揺動杆29の支
軸に連結した揺動モータ50を介して該揺動杆29が所定角
度で回動し、その先端部の可動側の把持ローラ28が固定
側の把持ローラ25に圧接したり、離反するようになって
いる。また、第2図に示すスライバの把持位置に位置し
た把持ローラ25の上方には、光電管等による検出装置30
が配設され、吸引アーム13によって引き上げたスライバ
31とそのスライバ端を検出するようになっている。ま
た、スタンド22の上面には、吸引アーム13によって引き
上げたスライバ31を引き戻す際に、そのスライバを案内
するVガイド32が固設されている。また、このVガイド
32の第1図上側に吸引アーム13から解放したスライバ31
を受け止める受板(図示省略)を併設してもよい。ま
た、第3図に示すように、第2練条機2の上流側(後端
側)に配備したフィードローラ20a、20bの上流側には、
該フィードローラ20aからプーリ及びベルト等を介して
駆動される正転用の摩擦ローラ33が装備され、固定側の
把持ローラ25が揺動腕24の回動によって第4図に仮想線
で示すスライバの供給位置へ移動した際に、その把持ロ
ーラ25の軸端に固着した摩擦ローラ26が、該摩擦ローラ
33に圧接して把持ローラ25、28を夫々正転させて把持し
たスライバ31を前方へ送り出すようになっている。尚、
第2練条機2の後端側に配備したスクリュガイド21は、
第1図に示すようにプーリ及びベルト等を介してモータ
M2と連結され、新たなスライバ31がフィードローラ20
a、20b間へ供給されると該モータM2を介して1回転宛間
欠回動するようになっている。
供給する場合、満缶ケンスから自動若しくは人手によっ
てスライバを引き出し、その引き出したスライバをスラ
イバ受取位置で開口状態で待機している1対の把持ロー
ラ間へ受渡し、その後把持ローラが閉じて引き上げたス
ライバを把持し、把持ローラを逆転用駆動手段によって
逆転してスライバを満缶ケンス側へ引き戻し、そのスラ
イバ端を検出手段が検出すると、把持ローラが停止す
る。これによって、把持ローラの送出側へ突出している
スライバが極めて短い長さとなる。次に揺動腕がスライ
バ供給位置に揺動し、その位置で把持ローラを正転用駆
動手段によって正転させ、把持したスライバを前方へ送
り出し、その送り出されたスライバ先端部を紡機のスラ
イバ供給部に供給する。その後揺動腕がスライバ受渡位
置に戻され、また把持ローラの正転停止と開放が行われ
る。実施例 以下、本発明を図面に示す一実施例によって詳細に説明
する。第1図及び第2図において、1は、前工程機の紡
機である1ヘッド1デリベリの第1練条機を示し、この
第1練条機1の下流部(前方)には、後工程機の紡機で
ある第2練条機2が適宜な間隔を保って配備され、その
第1練条機1と第2練条機2間に、長円形状のケンス通
路3を有するケンス循環移動装置4が配備されている。
上記前工程機の紡機は周知のようにカードやコーマ等の
スライバ形成機であっても良い。このケンス循環装置4
の第1練条機側のケンス通路3上には、第1練条機1の
デリベリケンス5とケンス交換用の空ケンス6並びに満
缶ケンス7が適宜な間隔を保って半円形状に配置され、
そのうちのデリベリケンス5内へ第1練条機1から紡出
されたスライバを収容するようになっている。また、第
2練条機側のケンス通路3上には、第2練条機2の所定
本数(ダブリング数と同数で図示例は5本の場合を示
す)のフィードケンス8と、少なくとも1本の空ケンス
9が配置され、このフィードケンス8は、仕掛り時にス
ライバ収容量を所定量宛漸減して予めテーパ段取りさ
れ、そのテーパ段取りしたフィードケンス内のスライバ
が第2練条機2の運転に伴って一側から順に消尽するよ
うになっている。一方、第1練条機1のデリベリケンス
5の下流側には、ケンス交換腕10が配備され、そのケン
ス交換腕10が第1練条機1の満缶時毎に所定角度宛図示
方向へ回動し、第1練条機側の空ケンス6と満缶になっ
たデリベリケンス5の自動交換と、満缶ケンス7の口出
し位置からスライバ供給位置への送り出しを行うように
なっている。また、第2練条機側のフィードケンス8を
配置したケンス循環移動装置4のケンス通路3には、積
極駆動のローラコンベア11が装備され、そのローラコン
ベア11とケンス交換腕10の回動によってフィードケンス
8が第1練条機1の満缶時毎にケンス1本分宛図示方向
へ移動するようになっている。更に、満缶ケンス7の口
出し位置には、第1練条機1のケンス交換完了信号等の
指令によって図示方向に緩やかに回転するターンテーブ
ル12が装備され、このターンテーブル12上に載置された
の満缶ケンスから垂れ下がったスライバ端を、後記の吸
引アーム13の吸引ノズル17に付設した光電管等の検出装
置によって検出して所定の口出し位置に位置決めするよ
うになっている。また、この位置決めされたスライバ端
を吸着して満缶ケンス7からスライバを上方へ引き出す
昇降可能な吸引アーム13が、満缶ケンス7の前面側に配
備され、この吸引アーム13の基部が、ケンス循環移動装
置4の中央部に配置した台座14のスタッド14A上の旋回
装置15と揺動装置16並びに図示を省略した吸気源とに接
続され、その旋回装置15によって吸引アーム13がその上
昇位置で前後方向に所定角度で旋回し、かつ、揺動装置
16によって上下方向に所定角度で揺動するようになって
いる。また、この吸引アーム13は、その先端部の吸引ノ
ズル17の吸引口に金網17aが取付けられ、その金網17aに
スライバ端を吸着把持して満缶ケンス7のスライバを上
方へ引き上げるようになっている。この吸引アーム13に
よって満缶ケンス7から引き出されたスライバ31を受取
って第2練条機2へ供給するスライバ把持供給装置18
が、第2練条機2の後部側へ延長したスライバコンベア
19の機枠上に配置したスライバ供給部を構成する上下1
対のフィードローラ20a、20bとスクリュガイド21の後方
に配置されている。このスライバ把持供給装置18におい
ては、ケンス循環移動装置4の中央部に設置した台座14
上にスタンド22が固設され、そのスタンド22上部の内側
に、揺動モータ23等によってフィードローラ20a、20bに
近いスライバ供給位置とフィードローラ20a、20bから離
反しているスライバ受取位置とに前後方向へ所定角度で
回動する揺動腕24が枢支され、その揺動腕24の上端部
に、固定側の把持ローラ25が回動自在に軸支され、この
把持ローラ25の軸端に取付けた摩擦ローラ26が、第2図
に示すスライバの把持位置でスタンド22上に配備した逆
転用のモータM1の出力軸に取付けた摩擦ローラ27に圧接
するようになっている。またこの固定側の把持ローラ25
と対応する可動側の把持ローラ28が、前記揺動腕24に枢
支した揺動杆29の先端部に軸支され、その揺動杆29の支
軸に連結した揺動モータ50を介して該揺動杆29が所定角
度で回動し、その先端部の可動側の把持ローラ28が固定
側の把持ローラ25に圧接したり、離反するようになって
いる。また、第2図に示すスライバの把持位置に位置し
た把持ローラ25の上方には、光電管等による検出装置30
が配設され、吸引アーム13によって引き上げたスライバ
31とそのスライバ端を検出するようになっている。ま
た、スタンド22の上面には、吸引アーム13によって引き
上げたスライバ31を引き戻す際に、そのスライバを案内
するVガイド32が固設されている。また、このVガイド
32の第1図上側に吸引アーム13から解放したスライバ31
を受け止める受板(図示省略)を併設してもよい。ま
た、第3図に示すように、第2練条機2の上流側(後端
側)に配備したフィードローラ20a、20bの上流側には、
該フィードローラ20aからプーリ及びベルト等を介して
駆動される正転用の摩擦ローラ33が装備され、固定側の
把持ローラ25が揺動腕24の回動によって第4図に仮想線
で示すスライバの供給位置へ移動した際に、その把持ロ
ーラ25の軸端に固着した摩擦ローラ26が、該摩擦ローラ
33に圧接して把持ローラ25、28を夫々正転させて把持し
たスライバ31を前方へ送り出すようになっている。尚、
第2練条機2の後端側に配備したスクリュガイド21は、
第1図に示すようにプーリ及びベルト等を介してモータ
M2と連結され、新たなスライバ31がフィードローラ20
a、20b間へ供給されると該モータM2を介して1回転宛間
欠回動するようになっている。
上記のような本実施例においては、第1練条機1のデリ
ベリケンス5が満缶になって図示を省略したオートカウ
ンタから満缶指令が出力されると、その満缶指令に基づ
いて第1連条機1が停止したのちに、ケンス交換腕10と
ローラコンベア11が略同時に回動し、第1練条機側のデ
リベリケンス5と空ケンス6の自動交換と、満缶ケンス
7の口出し位置からの送り出し及び空ケンス9の第1練
条機側の待機位置への送り込みと、第2練条機側のフィ
ードケンス8の次位置への移動が行われる。第1練条機
1のケンス交換が完了し、満缶になったデリベリケンス
5が口出し位置のターンテーブル12上に載置され、リミ
ットスイッチ等によるケンス交換完了用の検出器から指
令が出されると、そのケンス交換完了指令に基づいて旋
回装置15が作動し、第1図に実線で示す後退位置に待機
していた吸引アーム13が第1図の反時計方向へ回動して
第1図に仮想線で示す前進位置に達し、次いで、その吸
引アーム13が揺動装置16によって上昇位置から第2図に
仮想線で示す下降位置へ降下し、その吸引アーム13の吸
引ノズル17が口出し位置の満缶ケンス7の外周側に接近
すると、その吸引ノズル17の吸引が開始される。また、
吸引アーム13が下降位置に達して図示しないリミットス
イッチ等が作動すると、その検知指令によりターンテー
ブル12が回転して満缶ケンス7が矢印方向に回転し、そ
の満缶ケンス7から垂れ下がったスライバ端が吸引ノズ
ル17の金網17a面に吸着把持される。吸引ノズル17によ
って捕捉されたスライバを該吸引ノズル17に付設した光
電管等の検出装置(図示省略)が検出すると、ターンテ
ーブル12の回転が停止すると共に、その検出信号によっ
て揺動装置16が作動し、吸引アーム13が下降位置から上
昇して満缶ケンス7からスライバ31を引き出す。吸引ア
ーム13が上昇位置に達すると、旋回装置15が作動し、吸
引アーム13が第1図の時計方向へ旋回して再び第1図に
実線で示す後退位置へ復帰する。これによって、満缶ケ
ンス7から引き上げたスライバ31が第2図に示すように
スライバ受取位置において開口状態に保持されているス
ライバ把持供給装置18の固定側の把持ローラ25と可動側
の把持ローラ28間へ導入される。次いで、その把持ロー
ラ25と28間へ導入されたスライバ31を、光電管等による
検出装置30が検出すると、その検出信号によって可動側
の把持ローラ28が、揺動モータ50によって第2図の時計
方向に回動し、その可動側の把持ローラ28と固定側の把
持ローラ25によってスライバ31の前記把持位置より満缶
ケンス側の部分が把持される。また、スライバ31が把持
ローラ25、28によって把持されると、そのスライバ端を
吸着していた吸引ノズル17と吸引アーム13の吸気源が停
止して把持を解放し、引き上げられたスライバ31の先端
部が下方のVガイド32と受板(図示省略)上へ落下す
る。このようにしてスライバ31の先端部が解放される
と、逆送用のモータM1が起動し、摩擦ローラ27、26を介
して固定側の把持ローラ25と可動側の把持ローラ28がス
ライバ戻し方向へ逆回転して把持したスライバ31を満缶
ケンス7側へ引き戻し、そのスライバ31の先端部を光電
管等による検出装置30が検出すると、逆送用のモータM1
が停止して把持ローラ25、28が停止する。このスライバ
31の引き戻しによって把持ローラ25、28から送出側へ突
出しているスライバ31の突出量が極く短い長さとなる。
このようにして、満缶ケンス7から引き上げたスライバ
31の把持と引き戻しを行ったスライバ把持供給装置18
は、その揺動腕24と把持ローラ25、28が、次回の第1練
条機側のケンス交換と第2練条機側のフィードケンスの
移動が行われる迄把持位置で待機する。その後、第1練
条機側のケンス交換と第2練条機側のフィードケンスの
移動が行われ、フィードケンス8のうちの1本が空にな
り、そのフィードケンス8のスライバ終端が、フィード
ローラ20a、20bに近付いて図示を省略した光電管等によ
る追継ぎ指令手段から指令が出されると、その指令に基
づいて揺動モータ23が作動し、把持位置に待機していた
揺動腕24と把持ローラ25、28が前方のスライバ供給位置
まで移動する。この場合、把持ローラ25、28から送出側
へ突出しているスライバは、その長さが短いために、把
持ローラ25、28の移動中に折れ曲ることがない。把持ロ
ーラ25、28が供給位置に達すると、把持ローラ25の軸端
に固着した摩擦ローラ26が、回転中の送出用の摩擦ロー
ラ33に圧接されて把持ローラ25、28が夫々正転し、把持
したスライバ31が前方へ送り出され、そのスライバの先
端部がフィードローラ20a、20b間へ送り込まれる。この
ようにして新たなスライバ31が第2練条機のフィードロ
ーラ20a、20b間に把持されると、このフィードローラ20
aの上流側に配備したスクリュガイド21がモータM2の回
動によって1回転し、紡出中の他のスライバを1ピッチ
分だけ横移動させる。また、新たなスライバ31がフィー
ドローラ20a、20b間に把持されると、可動側の把持ロー
ラ28とその揺動杆29が揺動モータ50によって開口し、そ
の把持ローラ25、28から抜け出したスライバ31が、横移
動によって明いたスクリュガイド21の一端側の溝内へ入
り込んで連続的に供給される。また、新たなスライバ31
が把持ローラ25、28から抜け出した後、その把持ローラ
25、28及び揺動腕24が揺動モータ23によって供給位置か
ら把持位置へ戻され、可動側の把持ローラ28が開口した
儘で次回のスライバ供給時まで待機する。その後は、第
1練条機側のケンス交換によって満缶ケンスが口出し位
置のターンテーブル12上へ移載される度に、吸引アーム
13及びスライバ把持供給装置18等が夫々前記と同様に作
動して新たなスライバを第2練条機2のフィードローラ
20a、20b間へ供給する。
ベリケンス5が満缶になって図示を省略したオートカウ
ンタから満缶指令が出力されると、その満缶指令に基づ
いて第1連条機1が停止したのちに、ケンス交換腕10と
ローラコンベア11が略同時に回動し、第1練条機側のデ
リベリケンス5と空ケンス6の自動交換と、満缶ケンス
7の口出し位置からの送り出し及び空ケンス9の第1練
条機側の待機位置への送り込みと、第2練条機側のフィ
ードケンス8の次位置への移動が行われる。第1練条機
1のケンス交換が完了し、満缶になったデリベリケンス
5が口出し位置のターンテーブル12上に載置され、リミ
ットスイッチ等によるケンス交換完了用の検出器から指
令が出されると、そのケンス交換完了指令に基づいて旋
回装置15が作動し、第1図に実線で示す後退位置に待機
していた吸引アーム13が第1図の反時計方向へ回動して
第1図に仮想線で示す前進位置に達し、次いで、その吸
引アーム13が揺動装置16によって上昇位置から第2図に
仮想線で示す下降位置へ降下し、その吸引アーム13の吸
引ノズル17が口出し位置の満缶ケンス7の外周側に接近
すると、その吸引ノズル17の吸引が開始される。また、
吸引アーム13が下降位置に達して図示しないリミットス
イッチ等が作動すると、その検知指令によりターンテー
ブル12が回転して満缶ケンス7が矢印方向に回転し、そ
の満缶ケンス7から垂れ下がったスライバ端が吸引ノズ
ル17の金網17a面に吸着把持される。吸引ノズル17によ
って捕捉されたスライバを該吸引ノズル17に付設した光
電管等の検出装置(図示省略)が検出すると、ターンテ
ーブル12の回転が停止すると共に、その検出信号によっ
て揺動装置16が作動し、吸引アーム13が下降位置から上
昇して満缶ケンス7からスライバ31を引き出す。吸引ア
ーム13が上昇位置に達すると、旋回装置15が作動し、吸
引アーム13が第1図の時計方向へ旋回して再び第1図に
実線で示す後退位置へ復帰する。これによって、満缶ケ
ンス7から引き上げたスライバ31が第2図に示すように
スライバ受取位置において開口状態に保持されているス
ライバ把持供給装置18の固定側の把持ローラ25と可動側
の把持ローラ28間へ導入される。次いで、その把持ロー
ラ25と28間へ導入されたスライバ31を、光電管等による
検出装置30が検出すると、その検出信号によって可動側
の把持ローラ28が、揺動モータ50によって第2図の時計
方向に回動し、その可動側の把持ローラ28と固定側の把
持ローラ25によってスライバ31の前記把持位置より満缶
ケンス側の部分が把持される。また、スライバ31が把持
ローラ25、28によって把持されると、そのスライバ端を
吸着していた吸引ノズル17と吸引アーム13の吸気源が停
止して把持を解放し、引き上げられたスライバ31の先端
部が下方のVガイド32と受板(図示省略)上へ落下す
る。このようにしてスライバ31の先端部が解放される
と、逆送用のモータM1が起動し、摩擦ローラ27、26を介
して固定側の把持ローラ25と可動側の把持ローラ28がス
ライバ戻し方向へ逆回転して把持したスライバ31を満缶
ケンス7側へ引き戻し、そのスライバ31の先端部を光電
管等による検出装置30が検出すると、逆送用のモータM1
が停止して把持ローラ25、28が停止する。このスライバ
31の引き戻しによって把持ローラ25、28から送出側へ突
出しているスライバ31の突出量が極く短い長さとなる。
このようにして、満缶ケンス7から引き上げたスライバ
31の把持と引き戻しを行ったスライバ把持供給装置18
は、その揺動腕24と把持ローラ25、28が、次回の第1練
条機側のケンス交換と第2練条機側のフィードケンスの
移動が行われる迄把持位置で待機する。その後、第1練
条機側のケンス交換と第2練条機側のフィードケンスの
移動が行われ、フィードケンス8のうちの1本が空にな
り、そのフィードケンス8のスライバ終端が、フィード
ローラ20a、20bに近付いて図示を省略した光電管等によ
る追継ぎ指令手段から指令が出されると、その指令に基
づいて揺動モータ23が作動し、把持位置に待機していた
揺動腕24と把持ローラ25、28が前方のスライバ供給位置
まで移動する。この場合、把持ローラ25、28から送出側
へ突出しているスライバは、その長さが短いために、把
持ローラ25、28の移動中に折れ曲ることがない。把持ロ
ーラ25、28が供給位置に達すると、把持ローラ25の軸端
に固着した摩擦ローラ26が、回転中の送出用の摩擦ロー
ラ33に圧接されて把持ローラ25、28が夫々正転し、把持
したスライバ31が前方へ送り出され、そのスライバの先
端部がフィードローラ20a、20b間へ送り込まれる。この
ようにして新たなスライバ31が第2練条機のフィードロ
ーラ20a、20b間に把持されると、このフィードローラ20
aの上流側に配備したスクリュガイド21がモータM2の回
動によって1回転し、紡出中の他のスライバを1ピッチ
分だけ横移動させる。また、新たなスライバ31がフィー
ドローラ20a、20b間に把持されると、可動側の把持ロー
ラ28とその揺動杆29が揺動モータ50によって開口し、そ
の把持ローラ25、28から抜け出したスライバ31が、横移
動によって明いたスクリュガイド21の一端側の溝内へ入
り込んで連続的に供給される。また、新たなスライバ31
が把持ローラ25、28から抜け出した後、その把持ローラ
25、28及び揺動腕24が揺動モータ23によって供給位置か
ら把持位置へ戻され、可動側の把持ローラ28が開口した
儘で次回のスライバ供給時まで待機する。その後は、第
1練条機側のケンス交換によって満缶ケンスが口出し位
置のターンテーブル12上へ移載される度に、吸引アーム
13及びスライバ把持供給装置18等が夫々前記と同様に作
動して新たなスライバを第2練条機2のフィードローラ
20a、20b間へ供給する。
尚、上記実施例におけるスライバ把持供給装置18は、ス
ライバ31の把持手段を1対の把持ローラ25、28によって
構成した場合について説明したが、本発明は、これに限
定するものでなく、第5図に示すように、エプロン付の
把持ローラ25A、28A(若しくは既知のテンサーバー型の
エプロン付把持ローラ)によって構成し、スライバ31の
引き戻しの際に、スライバ端を、そのエプロン付の把持
ローラ25A、28Aの内側へ引き入れるようにすれば、把持
ローラ25Aと28Aの送出側にスライバが突出することがな
く、そのスライバ先端部の折れ曲がりを完全に解消する
ことができる。また、前記実施例のスライバ把持供給装
置18は、把持ローラ25、28の逆転用の駆動手段を、モー
タM1と摩擦ローラ27によって構成し、かつ、正転用の駆
動手段を、把持ローラ25の軸端に固着した摩擦ローラ26
と第2練条機側に配備した摩擦ローラ33等によって構成
したが、本発明はこれに限定するものでなく、揺動腕上
に配備した正逆転可能な共通のモータとプーリ及びベル
ト等の伝動手段を介して把持ローラを夫々正転及び逆転
するようにしてもよい。更に、前記実施例では、満缶ケ
ンス7からスライバ31の引き出しを吸引アーム13によっ
て自動的に行う連続紡績の場合について説明したが、本
発明のスライバ把持供給装置は、これに限定するもので
なく、満缶ケンスからのスライバ引き出しを人手によっ
て行う単一紡機の場合にも適用可能である。
ライバ31の把持手段を1対の把持ローラ25、28によって
構成した場合について説明したが、本発明は、これに限
定するものでなく、第5図に示すように、エプロン付の
把持ローラ25A、28A(若しくは既知のテンサーバー型の
エプロン付把持ローラ)によって構成し、スライバ31の
引き戻しの際に、スライバ端を、そのエプロン付の把持
ローラ25A、28Aの内側へ引き入れるようにすれば、把持
ローラ25Aと28Aの送出側にスライバが突出することがな
く、そのスライバ先端部の折れ曲がりを完全に解消する
ことができる。また、前記実施例のスライバ把持供給装
置18は、把持ローラ25、28の逆転用の駆動手段を、モー
タM1と摩擦ローラ27によって構成し、かつ、正転用の駆
動手段を、把持ローラ25の軸端に固着した摩擦ローラ26
と第2練条機側に配備した摩擦ローラ33等によって構成
したが、本発明はこれに限定するものでなく、揺動腕上
に配備した正逆転可能な共通のモータとプーリ及びベル
ト等の伝動手段を介して把持ローラを夫々正転及び逆転
するようにしてもよい。更に、前記実施例では、満缶ケ
ンス7からスライバ31の引き出しを吸引アーム13によっ
て自動的に行う連続紡績の場合について説明したが、本
発明のスライバ把持供給装置は、これに限定するもので
なく、満缶ケンスからのスライバ引き出しを人手によっ
て行う単一紡機の場合にも適用可能である。
発明の効果 以上のように本発明においては、満缶ケンスから引き出
したスライバを、揺動腕の先端部に装備した1対の開閉
自在な把持ローラに受渡して把持ローラによって把持
し、そのスライバ受取位置で把持ローラを検出装置がス
ライバ先端部を検出する迄逆転させて把持したスライバ
を引き戻し、スライバ供給位置で把持ローラを正転させ
てスライバを前方へ送り出すようにしたので簡易な構成
によって把持ローラから送出側へ突出しているスライバ
の突出量を可及的に短くできてスライバ端部をまっすぐ
供給でき、その結果紡出スライバの太さ斑やコイラ部の
トランペット詰りによるスライバ切れを防止できてスラ
イバ供給を確実にできる。また、スライバの切断除去を
行う必要がないので、屑綿を生ずることなく、屑綿回収
用のフィルタボックス等を不要にできる。
したスライバを、揺動腕の先端部に装備した1対の開閉
自在な把持ローラに受渡して把持ローラによって把持
し、そのスライバ受取位置で把持ローラを検出装置がス
ライバ先端部を検出する迄逆転させて把持したスライバ
を引き戻し、スライバ供給位置で把持ローラを正転させ
てスライバを前方へ送り出すようにしたので簡易な構成
によって把持ローラから送出側へ突出しているスライバ
の突出量を可及的に短くできてスライバ端部をまっすぐ
供給でき、その結果紡出スライバの太さ斑やコイラ部の
トランペット詰りによるスライバ切れを防止できてスラ
イバ供給を確実にできる。また、スライバの切断除去を
行う必要がないので、屑綿を生ずることなく、屑綿回収
用のフィルタボックス等を不要にできる。
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は側面
図、第3図は要部の部分拡大平面図、第4図は要部の拡
大側面図、第5図は把持ローラの他の実施例を示す拡大
側面図である。 7……満缶ケンス、13……吸引アーム、 17……吸引ノズル、 20a、20b……フィードローラ(スライバ供給部)、24…
…揺動腕、25……把持ローラ、 26……摩擦ローラ(正転用駆動手段)、 27……摩擦ローラ(逆転用駆動手段)、 28……把持ローラ、30……検出装置、 31……スライバ、 33……摩擦ローラ(正転用駆動手段)、 M1……モータ(逆転用駆動手段)
図、第3図は要部の部分拡大平面図、第4図は要部の拡
大側面図、第5図は把持ローラの他の実施例を示す拡大
側面図である。 7……満缶ケンス、13……吸引アーム、 17……吸引ノズル、 20a、20b……フィードローラ(スライバ供給部)、24…
…揺動腕、25……把持ローラ、 26……摩擦ローラ(正転用駆動手段)、 27……摩擦ローラ(逆転用駆動手段)、 28……把持ローラ、30……検出装置、 31……スライバ、 33……摩擦ローラ(正転用駆動手段)、 M1……モータ(逆転用駆動手段)
Claims (1)
- 【請求項1】紡機のスライバ供給部に満缶ケンス内から
取出したスライバ端部を供給するようにした紡機におけ
るスライバ把持供給装置において、紡機のスライバ供給
部に接近しているスライバ供給位置と離反しているスラ
イバ受取位置とに揺動可能な揺動腕と、その揺動腕に開
閉可能かつ正逆転可能に設けた一対の把持ローラと、ス
ライバ受取位置で把持ローラをスライバ戻し方向へ回転
可能な逆転用駆動手段と、把持ローラに把持されている
スライバ端部の突出量を検出する検出装置と、把持ロー
ラをスライバ送り出し方向へ回転可能な正転用駆動手段
とを備えたことを特徴とする紡機におけるスライバ把持
供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16492785A JPH0663143B2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 紡機におけるスライバ把持供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16492785A JPH0663143B2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 紡機におけるスライバ把持供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6228416A JPS6228416A (ja) | 1987-02-06 |
JPH0663143B2 true JPH0663143B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=15802485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16492785A Expired - Lifetime JPH0663143B2 (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 紡機におけるスライバ把持供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663143B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4130463A1 (de) * | 1991-09-13 | 1993-03-18 | Schlafhorst & Co W | Kannenverteilvorrichtung |
JP4905470B2 (ja) * | 2009-01-14 | 2012-03-28 | ダイキン工業株式会社 | トロイダルコイルおよび空気調和機のコントローラ |
-
1985
- 1985-07-25 JP JP16492785A patent/JPH0663143B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6228416A (ja) | 1987-02-06 |
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