JPH0662284A - 雑音除去装置 - Google Patents
雑音除去装置Info
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- JPH0662284A JPH0662284A JP4208063A JP20806392A JPH0662284A JP H0662284 A JPH0662284 A JP H0662284A JP 4208063 A JP4208063 A JP 4208063A JP 20806392 A JP20806392 A JP 20806392A JP H0662284 A JPH0662284 A JP H0662284A
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 順次入力されるn個の入力信号について、信
号レベルの平滑値を求め、そのf倍を出力するローパス
フィルター部31と、信号レベルのメディアンを求め、
そのg倍を出力するメディアンフィルター部32と、
(n+1)/2番目の信号の信号レベルを求め、そのh
倍を出力する信号処理部33と、ローパスフィルター部
31の出力とメディアンフィルター部32の出力と信号
処理部33の出力を加算する加算器34が備えられてお
り、上記の乗数f、g、hは、sが所定の第1のレベル
より小さい場合、加算器34が平滑値を出力し、sが第
2のレベルより大きい場合、加算器34がメディアンを
出力するように、設定されている。 【効果】 レベルが周期的に変化する微小雑音が重畳し
ている信号が入力された場合においても、雑音を除去で
きる。
号レベルの平滑値を求め、そのf倍を出力するローパス
フィルター部31と、信号レベルのメディアンを求め、
そのg倍を出力するメディアンフィルター部32と、
(n+1)/2番目の信号の信号レベルを求め、そのh
倍を出力する信号処理部33と、ローパスフィルター部
31の出力とメディアンフィルター部32の出力と信号
処理部33の出力を加算する加算器34が備えられてお
り、上記の乗数f、g、hは、sが所定の第1のレベル
より小さい場合、加算器34が平滑値を出力し、sが第
2のレベルより大きい場合、加算器34がメディアンを
出力するように、設定されている。 【効果】 レベルが周期的に変化する微小雑音が重畳し
ている信号が入力された場合においても、雑音を除去で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号等の信号中に
含まれる雑音を除去する雑音除去装置に関するものであ
る。
含まれる雑音を除去する雑音除去装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号に含まれる雑音除去のた
めにメディアンフィルターが用いられている。
めにメディアンフィルターが用いられている。
【0003】メディアンフィルターは、例えば図12に
示すように、入力端子51と、入力信号(所定の周期で
標本化されているものとする)を標本化の周期に等しい
時間(T)だけ遅延させる単位遅延回路52、53と、
入力信号、入力信号をT時間遅延させた信号および2T
時間遅延させた信号の3つの信号の中からレベルが2番
目に大きい信号を選択し出力する中央値選択回路54
と、出力端子55から構成されている。
示すように、入力端子51と、入力信号(所定の周期で
標本化されているものとする)を標本化の周期に等しい
時間(T)だけ遅延させる単位遅延回路52、53と、
入力信号、入力信号をT時間遅延させた信号および2T
時間遅延させた信号の3つの信号の中からレベルが2番
目に大きい信号を選択し出力する中央値選択回路54
と、出力端子55から構成されている。
【0004】このメディアンフィルターの入力端子51
に、図13(a)に示すような信号が入力された場合、
同図(b)に示すような出力信号が得られる。出力信号
では、入力信号のパルス性の雑音56が除去されてお
り、しかも、入力信号のエッジ部57の情報は保持され
ている。
に、図13(a)に示すような信号が入力された場合、
同図(b)に示すような出力信号が得られる。出力信号
では、入力信号のパルス性の雑音56が除去されてお
り、しかも、入力信号のエッジ部57の情報は保持され
ている。
【0005】ところが、図14(a)に示すように、振
幅が周期的に正負に変化する信号が入力された場合、隣
合う3つの信号の中からレベルが2番目に大きい信号を
中央値選択回路54で選択すると、出力信号のレベル
は、同図(b)に示すように、フラットになってしま
う。
幅が周期的に正負に変化する信号が入力された場合、隣
合う3つの信号の中からレベルが2番目に大きい信号を
中央値選択回路54で選択すると、出力信号のレベル
は、同図(b)に示すように、フラットになってしま
う。
【0006】そこで、この問題を解決するために、特開
平2−29020号公報では、図15に示すように、上
記のメディアンフィルターに付加回路61を設けた雑音
除去装置が開示されている。
平2−29020号公報では、図15に示すように、上
記のメディアンフィルターに付加回路61を設けた雑音
除去装置が開示されている。
【0007】付加回路61は、第1の減算回路62、振
幅制限回路63および第2の減算回路64からなってい
る。遅延回路52でT時間遅延させた信号の電圧値をS
とし、中央値選択回路54の出力信号の電圧値をMとす
ると、減算回路62は(S−M)の電圧を出力し、振幅
制限回路63は(S−M)の電圧をk(S−M)の電圧
に変換して出力し、減算回路64は(S−k(S−
M))の電圧、つまり、(1−k)S+kMの電圧を出
力端子55aに出力するようになっている。
幅制限回路63および第2の減算回路64からなってい
る。遅延回路52でT時間遅延させた信号の電圧値をS
とし、中央値選択回路54の出力信号の電圧値をMとす
ると、減算回路62は(S−M)の電圧を出力し、振幅
制限回路63は(S−M)の電圧をk(S−M)の電圧
に変換して出力し、減算回路64は(S−k(S−
M))の電圧、つまり、(1−k)S+kMの電圧を出
力端子55aに出力するようになっている。
【0008】上記のkを、(S−M)に応じて、例えば
図16(b)のように設定した場合、振幅制限回路63
の出力電圧のk(S−M)は(S−M)に応じて、図1
6(a)のように変化する。
図16(b)のように設定した場合、振幅制限回路63
の出力電圧のk(S−M)は(S−M)に応じて、図1
6(a)のように変化する。
【0009】すなわち、|S−M|が小さい領域65お
よび大きい領域67・67に対しては、kを1にセット
することにより、出力端子55aからの出力をMにし、
小振幅の微小雑音および大振幅のパルス性雑音を除去し
ている。一方、|S−M|が中程度の領域66・66に
対しては、kを0にセットすることにより、出力端子5
5aからの出力をSにし、必要な信号が失われないよう
にしている。
よび大きい領域67・67に対しては、kを1にセット
することにより、出力端子55aからの出力をMにし、
小振幅の微小雑音および大振幅のパルス性雑音を除去し
ている。一方、|S−M|が中程度の領域66・66に
対しては、kを0にセットすることにより、出力端子5
5aからの出力をSにし、必要な信号が失われないよう
にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の雑音
除去装置では、図17(a)のように、レベルが単調増
加する信号68にレベルが周期的に変化する微小雑音が
重畳している信号69が入力された場合、常にMが出力
されるので、出力信号70は同図(b)のように波を打
ち、雑音を充分除去できないという問題点を有してい
る。
除去装置では、図17(a)のように、レベルが単調増
加する信号68にレベルが周期的に変化する微小雑音が
重畳している信号69が入力された場合、常にMが出力
されるので、出力信号70は同図(b)のように波を打
ち、雑音を充分除去できないという問題点を有してい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る雑
音除去装置は、上記の課題を解決するために、順次入力
される2N+1個の入力信号について、信号レベルの平
滑値を求め、そのf倍を出力するローパスフィルター部
と、信号レベルのメディアンを求め、そのg倍を出力す
るメディアンフィルター部と、N+1番目の信号の信号
レベルを求め、そのh倍を出力する信号処理部と、ロー
パスフィルター部の出力とメディアンフィルター部の出
力と信号処理部の出力を加算する加算器が備えられてお
り、上記の乗数f、g、hは、メディアンとN+1番目
の信号の信号レベルとの差の絶対値に応じて設定されて
おり、絶対値が所定の第1のレベルより小さい場合、加
算器が平滑値を出力し、絶対値が第2のレベルより大き
い場合、加算器がメディアンを出力するように、設定さ
れていることを特徴としている。
音除去装置は、上記の課題を解決するために、順次入力
される2N+1個の入力信号について、信号レベルの平
滑値を求め、そのf倍を出力するローパスフィルター部
と、信号レベルのメディアンを求め、そのg倍を出力す
るメディアンフィルター部と、N+1番目の信号の信号
レベルを求め、そのh倍を出力する信号処理部と、ロー
パスフィルター部の出力とメディアンフィルター部の出
力と信号処理部の出力を加算する加算器が備えられてお
り、上記の乗数f、g、hは、メディアンとN+1番目
の信号の信号レベルとの差の絶対値に応じて設定されて
おり、絶対値が所定の第1のレベルより小さい場合、加
算器が平滑値を出力し、絶対値が第2のレベルより大き
い場合、加算器がメディアンを出力するように、設定さ
れていることを特徴としている。
【0012】請求項2の発明に係る雑音除去装置は、上
記の課題を解決するために、入力信号を所定の時間遅延
させる遅延回路と、入力信号及び前記遅延回路のすべて
の出力信号を入力し、入力された信号の中から中央の値
を出力する中央値選択回路を備えた雑音除去装置におい
て、入力信号及び、前記すべての遅延回路による総遅延
量の半分の遅延量だけ遅延した信号を除くすべての遅延
回路の出力信号を入力し平均値を出力する平均値出力回
路と、入力信号及び前記すべての遅延回路の出力信号を
入力し演算を行う第1演算回路と、第1演算回路の出力
を入力し非線型の特性を有する第1乗数可変乗算器と、
前記すべての遅延回路による総遅延量の半分の遅延量だ
け遅延した信号と中央値選択回路から出力された中央値
を入力し演算を行う第2演算回路と、第2演算回路の出
力を入力し非線型の特性を有する第2乗数可変乗算器
と、平均値出力回路の出力と第1乗数可変乗算器の出力
と第2乗数可変乗算器の出力を加算する加算器が備えら
れており、第1および第2乗数可変乗算器の乗数は、第
2演算回路から出力される制御信号によって決定され、
制御信号が所定の第1のレベルより小さい場合、加算器
が平均値を出力し、絶対値が第2のレベルより大きい場
合、加算器がメディアンを出力するように、設定されて
いることを特徴としている。
記の課題を解決するために、入力信号を所定の時間遅延
させる遅延回路と、入力信号及び前記遅延回路のすべて
の出力信号を入力し、入力された信号の中から中央の値
を出力する中央値選択回路を備えた雑音除去装置におい
て、入力信号及び、前記すべての遅延回路による総遅延
量の半分の遅延量だけ遅延した信号を除くすべての遅延
回路の出力信号を入力し平均値を出力する平均値出力回
路と、入力信号及び前記すべての遅延回路の出力信号を
入力し演算を行う第1演算回路と、第1演算回路の出力
を入力し非線型の特性を有する第1乗数可変乗算器と、
前記すべての遅延回路による総遅延量の半分の遅延量だ
け遅延した信号と中央値選択回路から出力された中央値
を入力し演算を行う第2演算回路と、第2演算回路の出
力を入力し非線型の特性を有する第2乗数可変乗算器
と、平均値出力回路の出力と第1乗数可変乗算器の出力
と第2乗数可変乗算器の出力を加算する加算器が備えら
れており、第1および第2乗数可変乗算器の乗数は、第
2演算回路から出力される制御信号によって決定され、
制御信号が所定の第1のレベルより小さい場合、加算器
が平均値を出力し、絶対値が第2のレベルより大きい場
合、加算器がメディアンを出力するように、設定されて
いることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、乗数f、g、hは、
メディアンとN+1番目の信号の信号レベルとの差の絶
対値に応じて設定されており、絶対値が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平滑値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、小振幅の微小雑
音に対してはローパスフィルターとして働き、大振幅の
パルス性の雑音に対しては、メディアンフィルターとし
て働く。これにより、レベルが周期的に変化する微小雑
音が重畳している信号が入力された場合においても、雑
音を除去できる。
メディアンとN+1番目の信号の信号レベルとの差の絶
対値に応じて設定されており、絶対値が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平滑値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、小振幅の微小雑
音に対してはローパスフィルターとして働き、大振幅の
パルス性の雑音に対しては、メディアンフィルターとし
て働く。これにより、レベルが周期的に変化する微小雑
音が重畳している信号が入力された場合においても、雑
音を除去できる。
【0014】請求項2の構成によれば、第1および第2
乗数可変乗算器の乗数は、第2演算回路から出力される
制御信号によって決定され、制御信号が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平均値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、請求項1と同様
に作用する。
乗数可変乗算器の乗数は、第2演算回路から出力される
制御信号によって決定され、制御信号が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平均値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、請求項1と同様
に作用する。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1ないし図
6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0016】本実施例の雑音除去装置は、図1に示すよ
うに、信号の入力端子1を有している。信号は、映像信
号等のアナログ信号を所定のサンプリング周波数で標本
化し、適当なビット数に量子化したディジタル信号から
なっている。
うに、信号の入力端子1を有している。信号は、映像信
号等のアナログ信号を所定のサンプリング周波数で標本
化し、適当なビット数に量子化したディジタル信号から
なっている。
【0017】雑音除去装置は、さらに、遅延回路2、3
および中央値選択回路4からなるメディアンフィルター
11を有している。遅延回路2、3は標本化の周期(サ
ンプリング周波数の逆数)に等しい時間(T)だけ入力
信号を遅延させるようになっており、中央値選択回路4
は、入力信号、入力信号をT時間遅延させた信号および
2T時間遅延させた信号の3つの信号の中からレベルが
2番目に大きい信号を選択し出力するようになってい
る。
および中央値選択回路4からなるメディアンフィルター
11を有している。遅延回路2、3は標本化の周期(サ
ンプリング周波数の逆数)に等しい時間(T)だけ入力
信号を遅延させるようになっており、中央値選択回路4
は、入力信号、入力信号をT時間遅延させた信号および
2T時間遅延させた信号の3つの信号の中からレベルが
2番目に大きい信号を選択し出力するようになってい
る。
【0018】雑音除去装置は、さらにまた、平均値出力
回路5と、第1および第2の演算回路6、7と、乗算器
8(第1乗数可変乗算器)、9(第1乗数可変乗算器)
と、加算器10を備えている。
回路5と、第1および第2の演算回路6、7と、乗算器
8(第1乗数可変乗算器)、9(第1乗数可変乗算器)
と、加算器10を備えている。
【0019】平均値出力回路5は、図2に示すように、
加算器13と割算回路14から構成されている。ある時
刻において、入力端子1の入力信号、遅延回路2、3の
出力信号をそれぞれX-1、X0 、X+1とすると、加算器
13にはX-1とX+1が入力され、(X-1+X+1)が出力
される。割算回路14は、(X-1+X+1)/2を加算器
10に出力する。
加算器13と割算回路14から構成されている。ある時
刻において、入力端子1の入力信号、遅延回路2、3の
出力信号をそれぞれX-1、X0 、X+1とすると、加算器
13にはX-1とX+1が入力され、(X-1+X+1)が出力
される。割算回路14は、(X-1+X+1)/2を加算器
10に出力する。
【0020】演算回路6は、図3に示すように、減算器
15、16と、加算器17と、割算回路18から構成さ
れている。減算器15にはX-1とX0 が入力され、(X
0 −X-1)が出力される。減算器16にはX0 とX+1が
入力され、(X0 −X+1)が出力される。加算器17に
は減算器15からのS1と減算器16からのS2が入力
され、(S1+S2)が出力される。ここで、S1=
(X0 −X-1)とし、S2=(X0 −X+1)とした。割
算回路18は、(S1+S2)/2を乗算器8に出力す
る。
15、16と、加算器17と、割算回路18から構成さ
れている。減算器15にはX-1とX0 が入力され、(X
0 −X-1)が出力される。減算器16にはX0 とX+1が
入力され、(X0 −X+1)が出力される。加算器17に
は減算器15からのS1と減算器16からのS2が入力
され、(S1+S2)が出力される。ここで、S1=
(X0 −X-1)とし、S2=(X0 −X+1)とした。割
算回路18は、(S1+S2)/2を乗算器8に出力す
る。
【0021】演算回路7は、図4に示すように、減算器
19と絶対値回路20から構成されている。減算器19
には遅延回路2からのX0 と中央値選択回路4からのm
が入力され、(m−X0 )が絶対値回路20と乗算器9
に出力される。ここで、mは、X-1、X0 、X+1の中の
2番目に大きいレベルである。絶対値回路20は、|m
−X0 |を乗算器8と9に出力する。
19と絶対値回路20から構成されている。減算器19
には遅延回路2からのX0 と中央値選択回路4からのm
が入力され、(m−X0 )が絶対値回路20と乗算器9
に出力される。ここで、mは、X-1、X0 、X+1の中の
2番目に大きいレベルである。絶対値回路20は、|m
−X0 |を乗算器8と9に出力する。
【0022】乗算器8には、演算回路6からの(S1+
S2)/2と演算回路7からの|m−X0 |が入力さ
れ、A(S1+S2)/2を加算器10に出力する。A
は、後述するように、|m−X0 |に応じて決定され
る。
S2)/2と演算回路7からの|m−X0 |が入力さ
れ、A(S1+S2)/2を加算器10に出力する。A
は、後述するように、|m−X0 |に応じて決定され
る。
【0023】乗算器9には、演算回路7からの(m−X
0 )と演算回路7からの|m−X0|が入力され、B
(m−X0 )を加算器10に出力する。Bは、後述する
ように、|m−X0 |に応じて決定される。
0 )と演算回路7からの|m−X0|が入力され、B
(m−X0 )を加算器10に出力する。Bは、後述する
ように、|m−X0 |に応じて決定される。
【0024】加算器10には、平均値出力回路5からの
(X-1+X+1)/2と、乗算器8からのA(S1+S
2)/2と、乗算器9からのB(m−X0 )が入力さ
れ、Fを出力端子12から出力する。ここで、 F=A・(S1+S2)/2 +(X-1+X+1)/2 +B・(m−X0 ) である。
(X-1+X+1)/2と、乗算器8からのA(S1+S
2)/2と、乗算器9からのB(m−X0 )が入力さ
れ、Fを出力端子12から出力する。ここで、 F=A・(S1+S2)/2 +(X-1+X+1)/2 +B・(m−X0 ) である。
【0025】上記のA、Bの決定方法を図5に基づいて
説明する。
説明する。
【0026】演算回路7から出力される|m−X0 |は
雑音のレベルに比例すると仮定する。そして、|m−X
0 |があるレベル(以下、第1のレベルと呼ぶ)より小
さい場合、小振幅の微小雑音と判定し、|m−X0 |が
第1のレベルとは別のあるレベル(以下、第2のレベル
と呼ぶ)より大きい場合、大振幅のパルス性雑音と判定
する。この判定結果に応じて、A、Bが決定される。
雑音のレベルに比例すると仮定する。そして、|m−X
0 |があるレベル(以下、第1のレベルと呼ぶ)より小
さい場合、小振幅の微小雑音と判定し、|m−X0 |が
第1のレベルとは別のあるレベル(以下、第2のレベル
と呼ぶ)より大きい場合、大振幅のパルス性雑音と判定
する。この判定結果に応じて、A、Bが決定される。
【0027】一例として、A、Bを|m−X0 |に対し
てプロットしたグラフをそれぞれ図5(a)、(b)に
示す。
てプロットしたグラフをそれぞれ図5(a)、(b)に
示す。
【0028】乗算器8では、|m−X0 |<M1のと
き、Aが1/2にセットされ、|m−X0 |>M2のと
き、Aが1にセットされる。乗算器9では、|m−X0
|<M3のとき、Bは0にセットされ、|m−X0 |>
M4のとき、Bは1にセットされる。図中のMmax は、
|m−X0 |の最大値である。M1が上記の第1のレベ
ルに対応し、M4が上記の第2のレベルに対応する。
き、Aが1/2にセットされ、|m−X0 |>M2のと
き、Aが1にセットされる。乗算器9では、|m−X0
|<M3のとき、Bは0にセットされ、|m−X0 |>
M4のとき、Bは1にセットされる。図中のMmax は、
|m−X0 |の最大値である。M1が上記の第1のレベ
ルに対応し、M4が上記の第2のレベルに対応する。
【0029】M1、M2、M3、M4は以下の条件を満
たしている必要がある。すなわち、M1、M2間の関数
をf(x)、M3、M4の関数をg(y)とおくと、 M1≦M2、M1≦x≦M2、f(M1)=1/2、f
(M2)=1 M3≦M4、M3≦y≦M4、g(M3)=0、g(M
4)=1 M1≦M2<M3≦M4 このため、|m−X0 |<M1のとき、小振幅の微小雑
音と判定され、A=1/2、B=0にセットされる。こ
のとき、 F=(S1+S2)/4+(X-1+X+1)/2 =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/4+(X-1+X+1)/2 =(X-1+2X0 +X+1)/4 となる。したがって、本実施例の雑音除去装置はFIR
(Finite-duration Impulse-Respons)型のローパスフィ
ルターとして動作し、入力信号を平滑化した信号が出力
端子12から出力される。
たしている必要がある。すなわち、M1、M2間の関数
をf(x)、M3、M4の関数をg(y)とおくと、 M1≦M2、M1≦x≦M2、f(M1)=1/2、f
(M2)=1 M3≦M4、M3≦y≦M4、g(M3)=0、g(M
4)=1 M1≦M2<M3≦M4 このため、|m−X0 |<M1のとき、小振幅の微小雑
音と判定され、A=1/2、B=0にセットされる。こ
のとき、 F=(S1+S2)/4+(X-1+X+1)/2 =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/4+(X-1+X+1)/2 =(X-1+2X0 +X+1)/4 となる。したがって、本実施例の雑音除去装置はFIR
(Finite-duration Impulse-Respons)型のローパスフィ
ルターとして動作し、入力信号を平滑化した信号が出力
端子12から出力される。
【0030】|m−X0 |>M4のとき、大振幅のパル
ス性雑音と判定され、A=1、B=1にセットされる。
このとき、 F=(S1+S2)/2+(X-1+X+1)/2+(m−X0 ) =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/2+(X-1+X+1)/2+(m− X0 ) =m となる。したがって、本実施例の雑音除去装置は従来の
メディアンフィルターとして動作し、入力信号から大振
幅のパルス性雑音を除去した信号が出力端子12から出
力される。
ス性雑音と判定され、A=1、B=1にセットされる。
このとき、 F=(S1+S2)/2+(X-1+X+1)/2+(m−X0 ) =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/2+(X-1+X+1)/2+(m− X0 ) =m となる。したがって、本実施例の雑音除去装置は従来の
メディアンフィルターとして動作し、入力信号から大振
幅のパルス性雑音を除去した信号が出力端子12から出
力される。
【0031】M2<|m−X0 |<M3のとき、信号成
分と判定され、A=1、B=0にセットされる。このと
き、 F=(S1+S2)/2+(X-1+X+1)/2 =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/2+(X-1+X+1)/2 =X0 となる。したがって、入力信号が出力端子12から出力
される。
分と判定され、A=1、B=0にセットされる。このと
き、 F=(S1+S2)/2+(X-1+X+1)/2 =((X0 −X-1)+(X0 −X+1))/2+(X-1+X+1)/2 =X0 となる。したがって、入力信号が出力端子12から出力
される。
【0032】上記の雑音除去装置では、図6(a)のよ
うに、レベルが単調増加する信号68にレベルが周期的
に変化する微小雑音が重畳している信号69が入力され
ても、同図(b)のように、雑音がほとんど除かれた出
力信号41を得ることができる。
うに、レベルが単調増加する信号68にレベルが周期的
に変化する微小雑音が重畳している信号69が入力され
ても、同図(b)のように、雑音がほとんど除かれた出
力信号41を得ることができる。
【0033】本発明の第2の実施例について図7ないし
図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、
説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、
説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一
の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説
明を省略する。
【0034】本実施例の雑音除去装置では、図7に示す
ように、メディアンフィルター11aの中央値選択回路
4aの構成と、第1の演算回路6aの構成が前記実施例
とは異なっている。
ように、メディアンフィルター11aの中央値選択回路
4aの構成と、第1の演算回路6aの構成が前記実施例
とは異なっている。
【0035】中央値選択回路4aは、図8に示すよう
に、演算器21〜23と、セレクトロジック24と、セ
レクター25から構成されている。演算器21にはX-1
とX0が入力され、(X0 −X-1)が出力される。演算
器22にはX0 とX+1が入力され、(X0 −X+1)が出
力される。演算器23にはX-1とX+1が入力され、(X
-1−X+1)が出力される。セレクトロジック24には、
演算器21〜23からの出力信号が入力され、セレクタ
ー25の制御信号が出力される。セレクター25にはX
-1、X0 、X+1が入力され、セレクトロジック24から
の制御信号に基づいてX-1、X0 、X+1の中からメディ
アンを選択し、出力する。
に、演算器21〜23と、セレクトロジック24と、セ
レクター25から構成されている。演算器21にはX-1
とX0が入力され、(X0 −X-1)が出力される。演算
器22にはX0 とX+1が入力され、(X0 −X+1)が出
力される。演算器23にはX-1とX+1が入力され、(X
-1−X+1)が出力される。セレクトロジック24には、
演算器21〜23からの出力信号が入力され、セレクタ
ー25の制御信号が出力される。セレクター25にはX
-1、X0 、X+1が入力され、セレクトロジック24から
の制御信号に基づいてX-1、X0 、X+1の中からメディ
アンを選択し、出力する。
【0036】演算回路6aは、図9に示すように、加算
器26と割算回路27から構成されている。加算器26
には演算器21からのS1(=X0 −X-1)および演算
器22からのS2(=X0 −X+1)が入力され、(S1
+S2)が出力される。割算回路27は、(S1+S
2)/2を乗算器8に出力する。
器26と割算回路27から構成されている。加算器26
には演算器21からのS1(=X0 −X-1)および演算
器22からのS2(=X0 −X+1)が入力され、(S1
+S2)が出力される。割算回路27は、(S1+S
2)/2を乗算器8に出力する。
【0037】以上のように、本実施例では、中央値選択
回路4aの演算処理途中で現れるS1およびS2を利用
するようにしたので、前記実施例と比較して演算回路6
aの構成を簡素化できる。これにより、雑音除去装置の
コストを下げることができる。
回路4aの演算処理途中で現れるS1およびS2を利用
するようにしたので、前記実施例と比較して演算回路6
aの構成を簡素化できる。これにより、雑音除去装置の
コストを下げることができる。
【0038】本発明の第3の実施例について図10およ
び図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と
同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、そ
の説明を省略する。
び図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と
同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、そ
の説明を省略する。
【0039】本実施例の雑音除去装置は、本発明を一般
化したものであり、n個の信号の中から信号レベルのメ
ディアンを選択し出力する点で前記実施例とは異なって
いる。
化したものであり、n個の信号の中から信号レベルのメ
ディアンを選択し出力する点で前記実施例とは異なって
いる。
【0040】雑音除去装置は、図10に示すように、ロ
ーパスフィルター部31と、メディアンフィルター部3
2と、信号処理部33と、加算器34を備えている。ロ
ーパスフィルター部31は、平滑化回路31aと、第1
の乗算器31bから構成されている。メディアンフィル
ター部32は、メディアンフィルター32aと、第2の
乗算器32bから構成されている。信号処理部33は、
ディレイライン33a(遅延回路)と、第2の乗算器3
2bから構成されている。
ーパスフィルター部31と、メディアンフィルター部3
2と、信号処理部33と、加算器34を備えている。ロ
ーパスフィルター部31は、平滑化回路31aと、第1
の乗算器31bから構成されている。メディアンフィル
ター部32は、メディアンフィルター32aと、第2の
乗算器32bから構成されている。信号処理部33は、
ディレイライン33a(遅延回路)と、第2の乗算器3
2bから構成されている。
【0041】入力端子1からn個の信号、 X-(n-1)/2,・・・,X-1,X0 ,X+1,・・・,X
+(n-1)/2 が、平滑化回路31a、メディアンフィルター32aお
よびディレイライン33aに入力される。ただし、nは
奇数である。
+(n-1)/2 が、平滑化回路31a、メディアンフィルター32aお
よびディレイライン33aに入力される。ただし、nは
奇数である。
【0042】メディアンフィルター32aは、n個のX
-(n-1)/2,・・・,X-1,X0 ,X+1,・・・,X
+(n-1)/2の中から(n+1)/2番目に大きいレベル
(m)を選択し、乗算器32bに出力する。また、メデ
ィアンフィルター32aは、sを乗算器31a〜31b
に出力する。ここで、s=|m−X0 |である。乗算器
32bは、g(s)・mを加算器34に出力する。g
(s)は、後述するように、sに応じて決定される。
-(n-1)/2,・・・,X-1,X0 ,X+1,・・・,X
+(n-1)/2の中から(n+1)/2番目に大きいレベル
(m)を選択し、乗算器32bに出力する。また、メデ
ィアンフィルター32aは、sを乗算器31a〜31b
に出力する。ここで、s=|m−X0 |である。乗算器
32bは、g(s)・mを加算器34に出力する。g
(s)は、後述するように、sに応じて決定される。
【0043】平滑化回路31aは、Σai Xi を乗算器
31bに出力する。ここで、−(n−1)/2≦i≦
(n−1)/2である。ai はXi に応じて設定されて
いる重率であり、Σai =1である。乗算器31bは、
f(s)・Σai Xi を加算器34に出力する。f
(s)は、後述するように、sに応じて決定される。
31bに出力する。ここで、−(n−1)/2≦i≦
(n−1)/2である。ai はXi に応じて設定されて
いる重率であり、Σai =1である。乗算器31bは、
f(s)・Σai Xi を加算器34に出力する。f
(s)は、後述するように、sに応じて決定される。
【0044】ディレイライン33aは、n個のX
-(n-1)/2,・・・,X-1,X0 ,X+1,・・・,X
+(n-1)/2の中から(n+1)/2個目のX0 を乗算器3
3bに出力する。乗算器33bは、h(s)・X0 を加
算器34に出力する。h(s)は、後述するように、s
に応じて決定される。
-(n-1)/2,・・・,X-1,X0 ,X+1,・・・,X
+(n-1)/2の中から(n+1)/2個目のX0 を乗算器3
3bに出力する。乗算器33bは、h(s)・X0 を加
算器34に出力する。h(s)は、後述するように、s
に応じて決定される。
【0045】加算器34からの出力は、 F=f(s)・Σai Xi +g(s)・m+h(s)・X0 である。
【0046】上記のf(s)、g(s)、および、h
(s)の決定方法を図11に基づいて説明する。
(s)の決定方法を図11に基づいて説明する。
【0047】メディアンフィルター32aから出力され
るsは雑音のレベルに比例すると仮定する。sがあるレ
ベル(以下、第1のレベルと呼ぶ)より小さい場合、小
振幅の微小雑音と判定し、sが第1のレベルとは別のあ
るレベル(以下、第2のレベルと呼ぶ)より大きい場
合、大振幅のパルス性雑音と判定する。この判定結果に
応じて、f(s)、g(s)、および、h(s)が決定
される。
るsは雑音のレベルに比例すると仮定する。sがあるレ
ベル(以下、第1のレベルと呼ぶ)より小さい場合、小
振幅の微小雑音と判定し、sが第1のレベルとは別のあ
るレベル(以下、第2のレベルと呼ぶ)より大きい場
合、大振幅のパルス性雑音と判定する。この判定結果に
応じて、f(s)、g(s)、および、h(s)が決定
される。
【0048】一例として、f(s)、g(s)、およ
び、h(s)をsに対してプロットしたグラフをそれぞ
れ図11(a)、(b)、(c)に示す。
び、h(s)をsに対してプロットしたグラフをそれぞ
れ図11(a)、(b)、(c)に示す。
【0049】乗算器31bでは、s<th1のとき、f
(s)が1にセットされ、s>th1のとき、f(s)が
0にセットされる。乗算器32bでは、s<th2のと
き、g(s)が0にセットされ、s>th2のとき、g
(s)が1にセットされる。乗算器33bでは、s<th
1のとき、h(s)が0にセットされ、th1<s<th2
のとき、h(s)が1にセットされ、s>th2のとき、
h(s)が0にセットされる。なお、th1が上記の第1
のレベルに対応し、th2が上記の第2のレベルに対応す
る。
(s)が1にセットされ、s>th1のとき、f(s)が
0にセットされる。乗算器32bでは、s<th2のと
き、g(s)が0にセットされ、s>th2のとき、g
(s)が1にセットされる。乗算器33bでは、s<th
1のとき、h(s)が0にセットされ、th1<s<th2
のとき、h(s)が1にセットされ、s>th2のとき、
h(s)が0にセットされる。なお、th1が上記の第1
のレベルに対応し、th2が上記の第2のレベルに対応す
る。
【0050】すなわち、s<th1のとき、小振幅の微小
雑音と判定され、f(s)=1、g(s)=0、h
(s)=0にセットされる。このとき、 F=Σai Xi となる。したがって、本実施例の雑音除去装置はFIR
型のローパスフィルターとして動作し、入力信号を平滑
化した信号が出力端子12から出力される。
雑音と判定され、f(s)=1、g(s)=0、h
(s)=0にセットされる。このとき、 F=Σai Xi となる。したがって、本実施例の雑音除去装置はFIR
型のローパスフィルターとして動作し、入力信号を平滑
化した信号が出力端子12から出力される。
【0051】th1<s<th2のとき、信号成分と判定さ
れ、f(s)=0、g(s)=0、h(s)=1にセッ
トされる。このとき、 F=X0 となる。したがって、入力信号が出力端子12から出力
される。
れ、f(s)=0、g(s)=0、h(s)=1にセッ
トされる。このとき、 F=X0 となる。したがって、入力信号が出力端子12から出力
される。
【0052】s>th2のとき、f(s)=0、g(s)
=1、h(s)=0にセットされる。このとき、 F=m となる。したがって、本実施例の雑音除去装置は従来の
メディアンフィルターとして動作し、入力信号から大振
幅のパルス性雑音を除去した信号が出力端子12から出
力される。
=1、h(s)=0にセットされる。このとき、 F=m となる。したがって、本実施例の雑音除去装置は従来の
メディアンフィルターとして動作し、入力信号から大振
幅のパルス性雑音を除去した信号が出力端子12から出
力される。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明に係る雑音除去装置は、
以上のように、順次入力される2N+1個の入力信号に
ついて、信号レベルの平滑値を求め、そのf倍を出力す
るローパスフィルター部と、信号レベルのメディアンを
求め、そのg倍を出力するメディアンフィルター部と、
N+1番目の信号の信号レベルを求め、そのh倍を出力
する信号処理部と、ローパスフィルター部の出力とメデ
ィアンフィルター部の出力と信号処理部の出力を加算す
る加算器が備えられており、上記の乗数f、g、hは、
メディアンとN+1番目の信号の信号レベルとの差の絶
対値に応じて設定されており、絶対値が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平滑値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、小振幅の微小雑
音に対してはローパスフィルターとして働き、大振幅の
パルス性の雑音に対しては、メディアンフィルターとし
て働く。これにより、レベルが周期的に変化する微小雑
音が重畳している信号が入力された場合においても、雑
音を除去できるという効果を奏する。
以上のように、順次入力される2N+1個の入力信号に
ついて、信号レベルの平滑値を求め、そのf倍を出力す
るローパスフィルター部と、信号レベルのメディアンを
求め、そのg倍を出力するメディアンフィルター部と、
N+1番目の信号の信号レベルを求め、そのh倍を出力
する信号処理部と、ローパスフィルター部の出力とメデ
ィアンフィルター部の出力と信号処理部の出力を加算す
る加算器が備えられており、上記の乗数f、g、hは、
メディアンとN+1番目の信号の信号レベルとの差の絶
対値に応じて設定されており、絶対値が所定の第1のレ
ベルより小さい場合、加算器が平滑値を出力し、絶対値
が第2のレベルより大きい場合、加算器がメディアンを
出力するように、設定されているので、小振幅の微小雑
音に対してはローパスフィルターとして働き、大振幅の
パルス性の雑音に対しては、メディアンフィルターとし
て働く。これにより、レベルが周期的に変化する微小雑
音が重畳している信号が入力された場合においても、雑
音を除去できるという効果を奏する。
【0054】請求項2の発明に係る雑音除去装置は、以
上のように、入力信号及び、すべての遅延回路による総
遅延量の半分の遅延量だけ遅延した信号を除くすべての
遅延回路の出力信号を入力し平均値を出力する平均値出
力回路と、入力信号及び前記すべての遅延回路の出力信
号を入力し演算を行う第1演算回路と、第1演算回路の
出力を入力し非線型の特性を有する第1乗数可変乗算器
と、前記すべての遅延回路による総遅延量の半分の遅延
量だけ遅延した信号と中央値選択回路から出力された中
央値を入力し演算を行う第2演算回路と、第2演算回路
の出力を入力し非線型の特性を有する第2乗数可変乗算
器と、平均値出力回路の出力と第1乗数可変乗算器の出
力と第2乗数可変乗算器の出力を加算する加算器が備え
られており、第1および第2乗数可変乗算器の乗数は、
第2演算回路から出力される制御信号によって決定さ
れ、制御信号が所定の第1のレベルより小さい場合、加
算器が平均値を出力し、絶対値が第2のレベルより大き
い場合、加算器がメディアンを出力するように、設定さ
れているので、請求項1と同様の効果を奏する。
上のように、入力信号及び、すべての遅延回路による総
遅延量の半分の遅延量だけ遅延した信号を除くすべての
遅延回路の出力信号を入力し平均値を出力する平均値出
力回路と、入力信号及び前記すべての遅延回路の出力信
号を入力し演算を行う第1演算回路と、第1演算回路の
出力を入力し非線型の特性を有する第1乗数可変乗算器
と、前記すべての遅延回路による総遅延量の半分の遅延
量だけ遅延した信号と中央値選択回路から出力された中
央値を入力し演算を行う第2演算回路と、第2演算回路
の出力を入力し非線型の特性を有する第2乗数可変乗算
器と、平均値出力回路の出力と第1乗数可変乗算器の出
力と第2乗数可変乗算器の出力を加算する加算器が備え
られており、第1および第2乗数可変乗算器の乗数は、
第2演算回路から出力される制御信号によって決定さ
れ、制御信号が所定の第1のレベルより小さい場合、加
算器が平均値を出力し、絶対値が第2のレベルより大き
い場合、加算器がメディアンを出力するように、設定さ
れているので、請求項1と同様の効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであり、雑音
除去装置の全体構成を示すブロック図である。
除去装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の平均値出力回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】図1の第1の演算回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図4】図1の第2の演算回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図5】図1の乗算器の乗数を示すグラフである。
【図6】図1の雑音除去装置の入力信号と出力信号を示
す説明図である。
す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示すものであり、雑音
除去装置の全体構成を示すブロック図である。
除去装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】図7の中央値選択回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図9】図7の第1の演算回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図10】本発明の第3の実施例を示すものであり、雑
音除去装置の全体構成を示すブロック図である。
音除去装置の全体構成を示すブロック図である。
【図11】図11の乗算器の乗数を示すグラフである。
【図12】従来のメディアンフィルターを示すブロック
図である。
図である。
【図13】図12のメディアンフィルターの動作を示す
説明図である。
説明図である。
【図14】図12のメディアンフィルターの動作を示す
説明図である。
説明図である。
【図15】従来の雑音除去装置を示すブロック図であ
る。
る。
【図16】図15の振幅制限回路の特性を示すグラフで
ある。
ある。
【図17】図15の雑音除去装置の入力信号と出力信号
を示す説明図である。
を示す説明図である。
2 遅延回路 3 遅延回路 4 中央値選択回路 5 平均値出力回路 6 演算回路(第1演算回路) 6a 演算回路(第1演算回路) 7 演算回路(第2演算回路) 8 乗算器(第1乗数可変乗算器) 9 乗算器(第2乗数可変乗算器) 10 加算器 11 メディアンフィルター 11a メディアンフィルター 31 ローパスフィルター部 31a 平滑化回路 31b 乗算器 32 メディアンフィルター部 32a メディアンフィルター 32b 乗算器 33 信号処理部 33a ディレイライン(遅延回路) 33b 乗算器 34 加算器34
Claims (2)
- 【請求項1】順次入力される2N+1個の入力信号につ
いて、信号レベルの平滑値を求め、そのf倍を出力する
ローパスフィルター部と、信号レベルのメディアンを求
め、そのg倍を出力するメディアンフィルター部と、N
+1番目の信号の信号レベルを求め、そのh倍を出力す
る信号処理部と、ローパスフィルター部の出力とメディ
アンフィルター部の出力と信号処理部の出力を加算する
加算器が備えられており、 上記の乗数f、g、hは、メディアンとN+1番目の信
号の信号レベルとの差の絶対値に応じて設定されてお
り、絶対値が所定の第1のレベルより小さい場合、加算
器が平滑値を出力し、絶対値が第2のレベルより大きい
場合、加算器がメディアンを出力するように、設定され
ていることを特徴とする雑音除去装置。 - 【請求項2】入力信号を所定の時間遅延させる遅延回路
と、入力信号及び前記遅延回路のすべての出力信号を入
力し、入力された信号の中から中央の値を出力する中央
値選択回路を備えた雑音除去装置において、 入力信号及び、前記すべての遅延回路による総遅延量の
半分の遅延量だけ遅延した信号を除くすべての遅延回路
の出力信号を入力し平均値を出力する平均値出力回路
と、入力信号及び前記すべての遅延回路の出力信号を入
力し演算を行う第1演算回路と、第1演算回路の出力を
入力し非線型の特性を有する第1乗数可変乗算器と、前
記すべての遅延回路による総遅延量の半分の遅延量だけ
遅延した信号と中央値選択回路から出力された中央値を
入力し演算を行う第2演算回路と、第2演算回路の出力
を入力し非線型の特性を有する第2乗数可変乗算器と、
平均値出力回路の出力と第1乗数可変乗算器の出力と第
2乗数可変乗算器の出力を加算する加算器が備えられて
おり、 第1および第2乗数可変乗算器の乗数は、第2演算回路
から出力される制御信号によって決定され、制御信号が
所定の第1のレベルより小さい場合、加算器が平均値を
出力し、絶対値が第2のレベルより大きい場合、加算器
がメディアンを出力するように、設定されていることを
特徴とする雑音除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208063A JPH0662284A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 雑音除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4208063A JPH0662284A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 雑音除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662284A true JPH0662284A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16550033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4208063A Pending JPH0662284A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 雑音除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662284A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001052524A1 (en) * | 2000-01-13 | 2001-07-19 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Noise reduction |
JP2006135993A (ja) * | 2004-11-04 | 2006-05-25 | Tektronix Inc | 線形補正器及び非線形歪補償方法 |
JP2009512233A (ja) * | 2005-06-06 | 2009-03-19 | ルートロン エレクトロニクス カンパニー インコーポレイテッド | 照明及びモータ制御用システム |
JP2009301331A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Sony Corp | 信号処理装置および方法、並びにプログラム |
US7729555B2 (en) | 2006-02-22 | 2010-06-01 | Huper Laboratories Co., Ltd. | Video noise reduction method using adaptive spatial and motion-compensation temporal filters |
-
1992
- 1992-08-04 JP JP4208063A patent/JPH0662284A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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