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JPH065885B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH065885B2
JPH065885B2 JP59276480A JP27648084A JPH065885B2 JP H065885 B2 JPH065885 B2 JP H065885B2 JP 59276480 A JP59276480 A JP 59276480A JP 27648084 A JP27648084 A JP 27648084A JP H065885 B2 JPH065885 B2 JP H065885B2
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JP
Japan
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edge
image
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signal
adder
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JP59276480A
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English (en)
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JPS61157162A (ja
Inventor
良信 三田
尚登 河村
有二 西垣
克人 出井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP59276480A priority Critical patent/JPH065885B2/ja
Priority to GB8531765A priority patent/GB2170373B/en
Priority to DE19853546135 priority patent/DE3546135A1/de
Publication of JPS61157162A publication Critical patent/JPS61157162A/ja
Priority to US07/657,949 priority patent/US5231677A/en
Publication of JPH065885B2 publication Critical patent/JPH065885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は画像を電気信号として扱うデジタル複写装置、
ファクシミリ装置等の画像処理装置に関する。
〈従来技術〉 一般にCCDセンサー等により画像をサンプリングし、
デジタル化したデータをレーザ・ビーム・プリンター等
のデジタル・プリンターから出力し画像を再現する、所
謂、デジタル複写装置はデジタル機器の発展により、従
来のアナログ複写装置に代わり広く普及しつつある。か
かるデジタル複写装置は中間調画像を再現するため、デ
ィザ法や濃度パターン法により階調再現を行うのが普通
である。しかしながらかかる方法に於ては以下の2点の
大きな問題点があった。
(1)原稿が網点画像の場合、複写された画像に原稿に
は無い周期的な縞模様が出る。
(2)原稿に線画・文字等が入っている場合には、ディ
ザ処理によりエッジが切れぎれになり画質が低下する。
(1)の現象はモアレ現象と呼ばれその発生原因は、 A)網点原稿と入力サンプリングによるモアレ B)網点原稿とディザ閾値マトリックスによるモアレ 等が考えられる。A)の現象は、網点原稿の網点ピッチ
〔mm〕から決まる網点周波数f(=1/P0)〔PE
L/mm〕のn倍高周波nf〔PEL/mm〕と、入力セ
ンサー・ピッチP〔mm〕から求まる入力サンプリング
周波数f(1/Ps)〔PEL/mm〕とから △f=|f−nf|〔PEL/mm〕 ……(1) なるビート周波数が生じそれがモアレとなる。(B)の
現象は、一般にディザの閾値が、fatting型等の
ドット集中型で配列されている時、出力画像も疑似的な
網点構造をしており、これが入力網点原稿との間にビー
トを生じモアレ現象を呈する。ディザ閾値の繰り返し周
期ピッチを記録紙上でP〔mm〕とすると空間周波数で
はf=1/P〔PEL/mm〕となり、ピート周波数
としては、 △f=|f−f|〔PEL/mm〕 ……(2) が最も顕著に現われる。
上記2つのモアレ現象で最も強く生じるのは(B)の方
である。これは(A)の現象では一般に網点原稿のn倍
高調波のnとしてn=3〜6位であり、センサーへ導く
光学系等の伝達関数(MTF)等が、その周波数でかな
り低下するため、モアレ縞のコントラストも低い。
かかる原因によって生じるモアレ現象は出力画像の品位
を著しく低下させる。このため昔から種々の対策・検討
がなされてきた。例えばランダム・ディザ法による方法
はモアレは除去出来るが砂目状の粒状性が出て、画質劣
化を生ず。J.Opt.Soc.Am.,Vol.6
6,No10,October 1976 P985に示さ
れる、Paul G.Roetlingの提唱するAR
IESは、2値化の前後で濃度の平均値を比較し、等し
くなる様に、閾値にフィード・バックをかけているが、
かかる方法は、ハード化が複雑で、且つモアレ除去の効
果が十分でない。
一方画像電子学会予稿83−3 P13“文字・写真混
在画像の網点化”高島他に見られる再網点化法は、網点
画像をボカシ(又は周辺画素での平均化)により、ディ
ザパターンで再網点化するためモアレは除去され、粒状
性のノイズも少い。
しかしボカシ(又は周辺画素との平均化)により解像度
の低下をまぬがれない。即ちモアレを除去しようとすれ
ば解像度が低下し、解像度を保とうとすればモアレは除
去去れない。従って網点画像領域だけをあらかじめ抽出
し、その部分だけにかかる手法を適用する事が必須とな
る。このため所謂像域分離技術が必要となる。この像域
分離技術は、現状のレベルでは精度が高く、高速な手法
……特にハード・ウエア化に向いた方法……は得がたく
前記手法を実現しがたい。且つ仮に像域分離技術が得ら
れたとしても、かかる手法では画像内の高周波成分まで
平均化・平滑化されてしまい十分満足とは言えない。
一方(2)の問題に関しては、原稿の文字・線画が、デ
ィザ処理を施す事により細断化され、特にエッジ部が切
れぎれになるため印字品質が低下する。この現象はディ
ザ・パターンが前述のFatting型等のドット集中
型に於て特に顕著である。
〈目的〉 本発明の目的は以上説明した2つの欠点を除去し、高品
位に且つ高精細に画像を再現出来る画像処理装置を提供
することにある。即ち本発明に於ては、網点原稿時生じ
るモアレ現象を除去し、文字・線画に対しては切れぎれ
に細断化される事を防止し、且つ画像部の高域成分の低
下を防ぐ事が出来たものである。又、更にはかかる手法
を簡単な回路構成で実現出来安価に提供しうる物であ
る。
〈実施例〉 (基本構成)第1図〜第6図 本実施例の画像処理装置の基本構成を第1図に示す。本
画素処理装置は、エッジ検出器a,エッジ強調器b,ス
ムージング器c,混合器dから構成される。エッジ検出
器aでは、後述の様に文字、線画、画像のエッジを検出
し、網点画像の網点はエッジとして検出しない空間周波
数特性を持たせている。エッジ強調器bでは、原画像ま
たは、原画像とエッジをある比率て混合したエッジ強調
画像信号を出力する。スムージング器cでは画像の平滑
化をおこなう。混合器dでは、エッジ検出器の信号に応
じて、エッジ強調画像と、スムージング画像との混合比
を変えて出力する。このようにして網点画像の網点は非
エッジ領域と判定し、スムージングをおこなうことによ
り平均化しモアレを防止する。また、文字、線画、画像
のエッジはエッジ領域と判定し、エッジ強調することに
より、文字の網点化、画像の先鋭度の低下を防止する。
さらにエッジ領域と非エッジ領域とを連続的につないで
いるので境界でのテクスチャー変化が出ない。
次に本実施例の原理について周波数特性から説明する。
先ず原稿の網点画像のスクリーン線数は、通常白黒で1
20線から150線、カラーで133線から175線で
ある。そしてモアレが生じやすいのはスクリーン角が0
度か45度のときである。またライン読取時の主走査方
向網点ピッチは、45度のときが最大で空間周波数が低
く、0度のときが最小で空間周波数は高い。スクリーン
角が0度と45度のときの空間周波数を求めると表1の
ようになる。
このような網点画像の周波数特性は第2図aのように基
本周波数とその高周波にピークをもつ。また文字画像、
連続調写真画像の周波数特性はそれぞれ、第2図b,c
のようになる。このような文字、写真、網点の混合画像
に対して、本実施例のエッジ検出器、エッジ強調器、ス
ムージング器の空間フィルターは次のような条件をみた
す周波数特性にする。
条件1.エッジ検出器の空間フィルターのピーク周波数
は、網点画像の第1次高調波周波数より低周波にする。
条件2.エッジ強調器の空間フィルターのピーク周波数
は、エッジ検出器の空間フィルターのピーク周波数より
高周波にする。
条件3.スムージング器の空間フィルターの周波数特性
は、網点画像の第1次高調波周波数で充分低下させる。
また出力のディザーの周期に対応する周波数で充分低下
させる。
エッジ検出のための空間フィルターには種々のものがあ
るが、ハード回路の規模に影響を与えるマクトリックス
サイズを一定にすると、1次微分フィルターの方が2次
微分フィルターより低周波にピークをもつ。ただし2次
微分フィルターは方向性をもたないが、1次微分フィル
ターの方向性があり、少なくとも2方向の傾きの2乗の
和の平方根、あるいはその近似式として、少なくとも2
方向の傾きの絶対値の和、あるいは少なくとも2方向の
傾きの絶対値の最大値などをとる必要がある。また、1
次微分の方が2次微分よりも点状ノイズに強い。以上の
ようにエッジ検出器aの空間フィルターとしては1次微
分フィルターの方がよい。
又、エッジ強調器bの空間フィルターとしては、方向性
がなく、より高周波にピークをもつ2次微分フィルター
の方が1次微分フィルターよりも優れている。
以上のような各種空間フィルターの周波数特性の関係を
簡単のため1次元の高速フーリエ変換(FFT)で計算
した結果を示す。例として入力系の読取りサンプリング
間隔が1/16mm、出力系が16dots/mmで4×4
のディザーマトリックスを用いた場合について計算す
る。ディザーパターンの周期は空間周波数に直すと4
1/mmである。また1/16mmサンプリングの読取りで
はサンプリング定理により8 1/mmの周波数までしか
検出できない。
マトリックスサイズが5×5の場合、2次微分フィルタ
ー(−1,0,2,0,−1)の1次元FFTを第3図
に、1次微分フィルター(−1,0,0,0,1)の1
次元FFTを第4図に、別の1次微分フィルター(−
1,−1,0,1,1,)の1次元FFTを第5図に示
す。
それぞれピークの位置は4 1/mm,2 1/mm,2.5
1/mmである。これを表1の網点画像の空間周波数と
比べると、1次微分フィルターでは表1のすべての線数
に対して条件1を満たしているが2次微分フィルターで
は、120和線、133線の45°で条件1を満足でき
ず、網点をエッジとして検出してしまう。2種類の1次
微分フィルターを比較すると、パルス幅を大きくした
(−1,−1,0,1,1,)の方が優れている。なぜ
ならパルス幅を大きくした方が2番目のピークの強度が
小さくなり、またパルス幅を大きくした方がエッジ領域
(この領域にエッジ強調をかける)を幅広く検出できる
からである。エッジ検出を1次微分フィルター(−1,
−1,0,1,1,)にし、エッジ強調を2次微分フィ
ルター(−1,0,2,0,−1)にすれば、それぞれ
のピーク周波数は2.5 1/mm,4 1/mmで条件2を
満たしている。すなわちエッジ検出により幅広くエッジ
強調をおこなう領域を抽出し、エッジ強調ではエッジが
シャープに出る空間フィルターを使用するのである。
次に5×5のスムージングフィルター(1,1,1,
1,1)の1次元FFTを第6図に示す。120線45
°以上の網点画像の基本周波数、3.341 1/mm以上
で強度が小さくなっている。また4×4のデイザーマト
リックスのピッチ、4 1/mmで強度が充分小さくなっ
ていて条件3を満足している。
本実施例はエッジ検出器、エッジ強調器、スムージング
器に前述の条件1〜3のような周波数特性の空間フィル
ターを用いることにより、画像の平坦部と網点画像は非
エッジ領域と判定しスムージングで平均化し、文字、線
画、画像のエッジ部はエッジ領域と判定し、エッジ強調
する。またエッジ領域と非エッジ領域との境界は混合器
での混合比をエッジ検出器の信号に応じて変えることに
より連続的につなぐ。以上により網点画像でのモアレを
防止し、文字の網点化と画像の先鋭度の低下を防ぎ、エ
ッジ領域と比エッジ領域との不連続なテクスチャーの変
化を生じない。また空間フィルターのマトリックスサイ
ズも大きなものを必要としないので、ハード回路の規模
を小さくでき、LSI化にも有利である。
第7図は本発明の実施例を示すブロック図で、S1は入
力画像信号、1は入力画像信号S1の1次微分値の絶対
値を検出する微分値検出部で第1図aに対応する。S2
は微分値検出部1の出力につながれた微分信号、2は微
分信号S2から制御信号S3とS4をつくる制御信号発
生器、S3は制御信号発生器2の出力で制御信号、S4
はやはり制御信号発生器2の出力で制御信号S3とは相
補性の制御信号、3は入力画像信号S1を平滑化する平
滑化処理部で第1図Cに対応する。S6は平滑化処理部
3によって平滑化された平滑化画像信号、4は平滑化画
像信号S6と制御信号S3との算術積をとる掛け算器、
S7は掛け算器4の出力、5は入力画像信号S1のエッ
ジ部を強調するエッジ強調部、S8はエッジ強調部5の
エッジ信号、S9は外部から与えられる定数、6はエッ
ジ信号S8と定数S9との算術積をとる掛け算器、S1
0は掛け算器6から出力されるエッジ信号、7はエッジ
信号S10と入力画像信号S1との算術和をとる加算器
で、エッジ強調部5、掛け算器6,加算器7で第1図の
エッジ強調器bを構成する。
S11は加算器7の出力であるところのエッジ強調画像
信号、8はエッジ強調画像信号S11と制御信号S4と
の算術積をとる掛け算器、S12は掛け算器8の出力、
9は出力S7と出力S12の算術和をとる加算器、S1
3は加算器9の出力で処理画像信号である。ここで掛け
算器4,8及び加算器9は第1図の混合器dを構成して
いる。
ここでエッジ強調器bに対応するエッジ強調器302に
おいては、エッジ(エッジデイテクト)強調部5の出力
と前述した制御信号S9との乗算を掛け算器6で行う。
掛け算器6はROM等で構成でき、制御信号S9は乗算
係数そのものでなく、コード化された信号でもかまわな
い事はいうまでもない。
画像処理の注目する画素をAとした時に、加算器7によ
り、注目画素とエッジデイテクトのある係数倍された値
が加算され注目画素はエッジ強調される。混合部305
においては、エッジ強調部302の出力と平滑化処理部
3の出力を適当な比率で混合する回路部で、前段の制御
信号発生部2に入力される微分値検出部1の出力に応
じ、S3,S4が出力される。後述する様にS3,S4
は相補性の制御信号であるが、必ずしも限定されない。
S3,S4は制御信号S5により、自由にその特性を選
択し設定する事ができる。掛け算器8においてエッジ強
調部出力はS4によって決められた乗算を行い、掛け算
器4において平滑化処理部出力はS3によって決定され
る乗算を行い、掛け算器4,8の出力は加算器9によっ
て互いに加算され、これが画像処理出力となる。
第7図のブロック図はまた次式をもって表現することが
できる。
まず微分値検出部1及び制御信号発生器2は以下の式1
の如き演算を行う。
ここでIは入力画像データ、Eは制御信号S4である。
fは制御信号S4を最大値1に規格化は、ガンマ変換す
る関数である。
加算器7からは以下の如き出力が得られる。
Gは加算器7の出力、kは定数信号S9の定数であ
る。そして平滑化処理部3からは以下の如き出力が得ら
れる。
Hは平滑化処理部3の出力である。依って、加算器9の
出力S13の値Outは以下の如き式2によって表わせ
る。
上式に示す〔 〕内は画像信号Iとコンボリューショ
ンをとるカーネルである。カーネル*1〜*4は種々の
変形が考えられ、その一例を表2に示す。
第8図は制御信号発生部2のもつ関数fの特性の例であ
る。
E=f(x)において E=0 for 0x<0.2 E=1.67x−0.33 for 0.2x<0.8 E=1 for 0.8x1 である。ただし入出力信号とも0〜1に規格化して説明
する。
第9図及び第10図は1次微分によるエッジ検出部1
(以降微分値検出部と呼ぶ)の動作を説明する図で、主
走査1次元にて示している。
すでに説明しているように微分値検出部1は一種の帯域
通過型フィルタとなっているので、第9図に示す高い周
波数成分をもつ網点画像のような入力画像信号S1はカ
ーネル(−1,−1,0,1,1)で主走査方向にたた
み込みを行うとその出力信号S2は0.1〜0.2といった
小さな値となる。
一方、比較的低周波の入力画像信号の場合(例えば文字
の縦線等)には、第10図に示す如く、同様のたたみ込
みにより、出力信号S2は大きな値をとる。
ここでガンマ変換を行う制御信号発生部2は第8図に示
すように微分信号S2が0.2より小の場合は制御信号S
3を1にし、制御信号S4を0にする。また微分信号S
2が0.8より大きい場合は制御信号S3を0にし、制御
信号S4を1にする。さらに微分信号が0.2〜0.8の間
においては第2図に示すように常に制御信号S3と制御
信号S4の和が1になるように微分信号S2に応じて変
化する。
一方入力画像信号S1は微分値検出部1の入力に接続さ
れていると共に平滑化処理部3とエッジ検出部5の入力
にも同時に接続されている。
第11図は平滑化処理部3の動作を示しており、説明の
ために主走査方向の一次元の例を示している。この場合
カーネルは(1,1,1,1,1)で内容がすべて1で
あり5画素の平均を出力するよう構成されているローパ
スフィルタになっており、入力画像信号S1は平滑化画
像信号S6のようになる。
また第12図はエッジ強調部5の動作を示しており、や
はり説明のために主走査方向の一次元を示している。カ
ーネルは(−1,0,2,0,−1)であり良く知られ
た2次微分のエッジ検出特性を有し、出力S8は平坦部
で0、エッジ部で正・負のピークをもつ。
さらにエッジ信号S8はかけ算器6により定数S9倍さ
れ、加算器7によって画像入力信号S1と加算され、エ
ッジ強調信号S11となる。なお、図示されていないが
入力画像信号S1に対してエッジ信号S10は少々遅れ
るので加算器7の入力であるエッジ信号S10と入力画
像信号S1とのタイミングをとるための遅延回路が実際
には設けられる。
ところで微分値検出部1の出力が大きい、即ちエッジ部
では制御信号S3は小さく、S4は大きい。逆に微分信
号S2が小さい場合はS3が大きくS4が小さい。また
第8図で述べたようにS3とS4は常にその和が1にな
るようにガンマ変換されている。従ってかけ算器4と8
の出力の和は微分信号S2が大のときエッジ強調信号S
11の成分が多く、S2が小のとき平滑化信号S6の成
分が多くなる様制御される。
第13図はこの様子を示しており、微分信号S2は入力
画像信号S1のうち周期の短い振動(網点周期に相当す
る)を除く部分でのエッジを検出していることを示して
いる。
制御信号S4は微分信号S2のガンマ変換したものであ
って第13図に示される信号S2の4つの山以外を0に
している。S3は当然1−S4である。さらに、第13
図は平滑化信号S6とエッジ強調信号S11も示してい
る。第13図において処理信号S13はS6とS11を
S3とS4の比率で加えた網点部分を平滑化しエッジ部
のみ強調した信号である。
次に第7図の各ブロックについて詳細に説明する。
(微分値検出部1) 第14図は微分値検出部1の詳細回路図である。
微分値検出部1には第20図の5ラインバッファ301
の出力が入力される。
図において306は一次微分器であり、その出力306
−aは、データ部306−cと、正負を示すサイン部3
06−bとに分けられ、サイン部306−bは、セレク
タ308のセレクト信号に入力され、インバータ307
によって+,−反転したデータか306−cのデータの
いずれかをセレクトする事によってデータの絶対値30
8−aが得られる。同様にして1次微分器312の出力
の絶対値がセレクタ311より出力され、加算器309
により308−aと311−aが加算され、2方向の一
次微分値の和が加算器309より出力される。
次に第14図の1次微分器306,312を詳細に示し
たブロック図を第15図に示す。
まず、この1次微分回路の基本動作を説明するために第
15図中のブロックXについて説明する。
まず第15図中のすべてのシフトレジスタは図中に示さ
ない画像転送クロックに同期してシフトされる。説明を
簡単にするために乗算器243〜247のすべての乗算
係数を1とする。タイミングチャート第16図によりt
−3におけるシフトレジスタ230の出力はSn,m
−1+Sn,m−2であり、t−2におけるシフトレジ
スタ231の出力はSn,m+Sn,m−1+Sn,m
−2であり、t−1におけるシフトレジスタ232の出
力はSn,m+1+Sn,m+Sn,m−1+Sn,m
−2で、t0における加算器260の出力はSn,m
+2+Sn,m+1+Sn,m+Sn,m−1+Sn,
−2である。このようにして主走査方向5画素の加算
値をブロックXにて計算する。ここで、乗算器243〜
247の乗算係数をa,b,c,d,eに設定すること
により加算器260の出力は、e・Sn,m+2+d・
Sn,m+1+c・Sn,m+b・Sn,m−1+a・
Sn,m−2となる。
同様にしてシフトレジスタ223以降の回路と、シフト
レジスタ233以降の回路が動作する事もわかる。
ところで、求める1次微分が式1の*1,*2の様な場
合には、注目画素がnライン目の場合に、n−2ライン
とn−1ラインのカーネルの要素は等しく、又n+1ラ
インとn+2ラインのカーネルの要素も等しい。故に画
像データはn−2ライン目とn−1ライン目を加算器2
31で加算してから式1*1,*2の様な1次微分処理
を行う事によって回路規模を1/2に縮小できる。又、
n+1ライン目,n+2ライン目についても同様であ
る。この様にして加算器400において5ライン分のカ
ーネルに応じた加算値を得る事ができる。
又、238〜252に示すような乗算器はその乗算値が
1or−1or0の様に単純な場合には、第17図に示
すように、インバータ291とセレクタ292によって
簡単に構成でき図中SLによって1or−1の切換えを
行い、CLによって0にする事ができる。
又式1のカーネル*1の1次微分を求めるには、乗算器
238〜242の乗算係数を1とし、乗算器243〜2
47の乗算係数を0とし、乗算器248〜252の乗算
係数を−1とする。
式1のカーネル*2の1次微分を求めるには、乗算器2
42,238,239,240,241の乗算係数を
1,1,0,−1,−1とし、乗算器243〜247の
乗算係数を1,1,0,−1,−1とし、乗算器248
〜252の乗算係数を1,1,0,−1,−1とする。
又、表2の*1,*2の様な1次微分を算出する回路構
成は第18図により実現できるが、第15図と動作原理
は同じであるので乗算器への係数の与え方は省略する。
(エッジ強調部5) 次にエッジ強調部5を示したのが第19図である。
第7図に示す入力画像信号S1は第20図に示すよう
に、イメージデータの連続する5ライン分のデータより
成り、5ラインバツフア301に入力された入力画像デ
ータは5ラインバツフアにて、たくわえられた後に5ラ
イン分同時に、出力され図示していない画像転送クロッ
クに同期して、イメージデータの主走査方向に1画素づ
つ出力される。
また第21図に示す様にイメージエリアの注目領域Sを
さらに拡大して注目する画素データをSn,mとした時
の周辺の画像データについて考える。第19図のエッジ
強調部5には、入力画像データS1にうちn−2ライン
目,n,n+2ライン目の3ライン分の画像データを入
力し、画像処理の注目画素をSn,mとする。
図中201〜211は1ビットのシフトレジスタであ
る。画像データS1は、シフトレジスタ201〜20
3,204〜208,209〜211によって、図示し
ていない画像転送クロックに同期してシフトされる。こ
のタイミングチャートが第22図である。第22図にお
いて、あるタイミングTにおけるシフトレジスタの出力
を第19図中に( )で囲んで示す。
加算器213にはシフトレジスタ203,204,20
8,211の出力データSn−2,m、Sn,m−2
Sn,m+2、Sn+2,mを加算し、加算されたデー
タは乗算器214で−1倍される。注目画素Sn,mは
シフトレジスタ206から出力され、乗算器212で4
倍され、加算器215で加算されて加算器215から
は、前記式2、第7図に示されるようなエッジデイテク
ト信号G・S11が出力される。
尚、N−2ライン目とn+2ライン目のカーネル要素は
同じなのでシフトレジスタ209〜211を省き、n−
2ライン目とn+2ライン目の出力を加算した後、シフ
トレジスタ201に入力しても良い。又、第18図の回
路を用いて乗算器にカーネル*4の値を入れることによ
りエッジ検出部5を構成できることも明らかである。
(平滑化処理部3) 次に第7図平滑化処理部3のブロックの詳細を第23図
に示す。
画像信号S1は夫々イメージデータの副走査方向に連続
する5ラインのデータより成り、加算器271により副
走査5画素の加算が行われる。このデータは1ビット遅
延する為のシフトレジスタ272に入力される。シフト
レジスタ272の出力データは加算器277〜280に
入力される。加算器272ではシフトレジスタ272の
出力とその1画素前のデータが加算される。この加算結
果は274のシフトレジスタにラッチされた後に278
の加算器で次の画素と加算される。以下同様にして時間
T2の時に加算器280からは第24図に示す如く
,m+2+S,m+1+S,m+S,m−1
+S,m−2が出力される(S,j=Sn−2,j
+Sn−1,j+Sn,j+Sn+1,j+Sn+2
j)。
こうして注目画素をSn,mとする時に式2の*3に示
される画素合計が加算器280より出力され除算器28
1により合計画素数で、割って平滑化データが得られ
る。又、第25図に示すような重みづけをした平滑化を
する回路が第26図である。動作タイミング等は第23
図と同じであるが、第26図では乗算器351〜355
により各ラインに重みづけし、又各列にも乗算器356
〜360により重みづけすることによって第25図の如
き平滑化を行う。
この平滑化処理部では画像副走査方向にその加算値をす
べて加え合せてから画像主走査方向に加算しているので
回路規模が小さくできる。
(他の実施例) 本実施例においては微分値検出部、平滑化処理部、エッ
ジ強調部のカーネルを5×5としたが、モアレ除去の目
的とする線数によっては3×3でも良いし、5×5以上
必要となる場合もある。
又、本実施例においては平滑化処理部3の出力である平
滑化信号S6と加算器7の出力であるエッジ強調信号S
11をガンマ変換部2の出力に従った割合で加算した
が、エッジ強調信号S11のかわりに入力画像信号S1
を用いても良い。この場合、文字や線画に対して本実施
例より多少劣る面があるが装置が大幅に簡略化できる上
にモアレの抑制については本実施例と同じ効果が得られ
る利点がある。
また第7図に示すところのエッジ強調部5と掛け算器6
と加算器7によって構成されるエッジ強調器はエッジ強
調部5のカーネル*4の中心部を定数S9によって可変
できるよう構成した場合は掛け算器6と加算器7は不要
となる。
更に本実施例において定数S9は外部から可変であると
したが、内部で固定であっても良い。
又、本発明の実施例においてガンマ変換を行う制御信号
発生器2の特性は第8図であるように説明したが、第2
7図(a)〜(c)にガンマ変換器2の特性の変形例を示す。
第27図においては、制御信号S4の特性のみを示して
いるが、制御信号S3は S3=1−S4 であらわされる。
第27図−aは S4=0 ただし 0 <S2<0.5 S4=1.0 ただし 0.5<S2<1.0 なる特性を有し、特にガンマ変換部の回路が簡単に構成
できるという特徴がある。
第27図−bは S4=−arctan(k・S2+k)なる特性を有
し、特に平滑化信号とエッジ強調信号とのつながりがス
ムーズになるという特徴がある。
第27図−cは S4=0 ただし 0 <S2<0.25 S4=0.33 ただし 0.25<S2<0.5 S4=0.67 ただし 0.5 <S2<0.75 S4=1.0 ただし 0.75<S2<1.0 なる特性を有し、第8図に示す実施例に対し、比較的、
回路が簡単になり、かつ第27図−aに示したガンマ変
換部の特性を用いた場合より平滑化信号とエッジ強調信
号とのつながりがスムーズになるという特徴がある。
さらに述べるなら、たとえば微分値検出部として良く知
られるプレウイットのエッジ検出やソーベルのエッジ検
出法などを用いても良い。またエッジ検出部としてラプ
ラシアンを使用してもかまわない。さらに前記プレウイ
ットのエッジ検出やソーベルのエッジ検出法あるいはラ
プラシアンとしては通常3x3の核を用いて空間フィル
ター処理がなされるが、核の大きさが3x3以外に拡張
して用いても本発明の本質に影響を与えるものではな
い。
[効果] 以上説明した様に本発明に依れば画像中から平坦な網点
部分を分離できるので、網点部分を平滑化するので網点
を処理した際のモアレ、例えば網点とディザパターンに
よるモアレを抑止できる。
又、結果的に文字や細線はほとんど平滑化しなくなるの
で原稿像を忠実に再現できる。
更に写真画像のような比網点画像に対しては悪影響を与
えない。
更にはかかる平滑化手段の出力とエッジ強調手段の出力
の混合割合を制御しているのでたとえエッジ検出手段で
誤検出したとしてもかかる誤検出による影響が目立たな
いで済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の基本概念を示す図、第2図は
各種画像のもつ周波数特性図、第3図,第4図,第5図
は各種微分フィルタの周波数特性図、第6図は平滑化フ
ィルタの周波数特性図、第7図は本実施例の画像処理ブ
ロック図、第8図は制御信号発生部2のガンマ変換特性
図、第9図,第10図は一次微分を行う微分値検出部1
の動作例を示す図、第11図は平滑化処理部3の動作例
を示す図、第12図はエッジ検出部5の動作例を示す
図、第13図は第7図各部の信号波形図、第14図はエ
ッジ検出部1の詳細回路図、第15図は一次微分器30
6,312の詳細ブロック図、第16図は一次微分器の
動作を示すタイミングチャート、第17図は絶対値回路
図、第18図は一次微分器の他の例の詳細ブロック図、
第19図はエッジ検出部5の詳細ブロック図、第20図
はバツフア回路図、第21図はイメージエリアを示す
図、第22図はエッジ検出部の動作を示す図、第23図
は平滑化処理部3の詳細ブロック図、第24図は平滑化
処理部の動作を示す図、第25図は他の平滑化処理の為
のカーネルを示す図、第26図は第25図の平滑化を行
う為のブロック図、第27図(a),(b),(c)は制御信号発
生部2の他のガンマ変換特性を示す図である。 図において、aはエッジ検出器、bはエッジ強調器、c
は平滑器、dは混合器、 1は微分値検出部、2は制御信号発生部、3は平滑化処
理部、4,6,8はかけ算器、5はエッジ検出部、7,
9は加算器を夫々示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出井 克人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−24166(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号のエッジ検出手段と、前記画像信
    号の平滑化手段と、前記画像信号のエッジ強調手段と、
    前記平滑化手段の出力と前記エッジ強調手段の出力を混
    合する混合手段を具備し、前記エッジ検出手段の出力に
    よって前記平滑化手段の出力と前記エッジ強調手段の出
    力の混合割合を制御することを特徴とする画像処理装
    置。
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