JPH06503249A - 横方向にセグメント分けされたコアを持つ衛生ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 横方向にセグメント分けされたコアを持つ衛生ナプキン発明の分野 本発明は衛生ナプキンに関し、更に詳細には、着用者の身体形状に良好に従うセ グメント分けされたコアを持つ衛生ナプキンに関する。

発明の背景 本発明は衛生ナプキンに関し、更に詳細には、独立して作用する複数のセグメン トに横方向にセグメント分けされた衛生ナプキンのコアに関する。従来技術の衛 生ナプキンによれば、各セグメントには、コアの他の部品によって加えられる動 きに対する拘束がない。拘束をなくすこと及び拘束を減少させることにより、各 コアセグメントを着用者の身体形状に更に正確に、確実に、且つ快適に従わせる ことができる。

当該技術分野において、着用者の身体形状に適正に且つ有利に従う衛生ナプキン を提供するため、幾つかの試みがなされた。例えば、１９７６年５月４日にチェ スキー等に賦与された米国特許第３，９５４．１０７号には、長さ方向に関節連 結された衛生ナプキンが開示されている。このナプキンは、側部と側部とを向き 合わせて配置された一対の吸収体パッドを有するという特徴を備えている。

この構成は、衛生ナプキンの形状を着用者の右半身及び左半身の形状に良好に従 わせるけれども、このような構造は、着用者の身体の前部から後部にかけた形状 の相違に備えられておらず、こうした相違に適応しない。

１９８６年５月２０日にパンチルバーブに賦与された米国特許第４，５８９．８ ７６号には、中央吸収体パッドの各長さ方向縁から延びるフラップを持つ衛生ナ プキンが開示されている。フラップは、好ましくは、フラップと中央吸収体パッ ドの各長さ方向縁との間の接合線のところで曲げられている。しかしながら、こ のような接合線は、主として長さ方向に配向されており、衛生ナプキンを着用者 の身体の前部から後部にかけた形状の相違に適応させるための手段を提供しない 。

１９８８年９月２７日にそり一等に賦与された米国特許第４．７７３，９０５号 には、コアの被圧縮領域によって形成された二つの横方向ヒンジを持つ、翼部を 備えた衛生ナプキンが開示されている。この構成により、衛生ナプキンをこうし たヒンジを中心に容易に曲げることができるとの主張がなされている。しかしな がら、衛生ナプキンがヒンジによって連結されており、これらのヒンジが衛生ナ プキンのコアの種々の部分を橋渡しするため、大きな応力が加わらない限り、コ アの種々の部分間での顕著で且つ妨げられていないＺ軸方向不連続は不可能であ る。

特許の別のシリーズが、着用者の性器の形状と幾分一致するようになった盛り上 がった中央区分を教示する。

例えば、１９５６年５月２９日にマーサーに賦与された米国特許第２，７４７， ５７５号には、永久的に維持される瘤を形成する横方向に皺寄せされた本体を持 つ月経帯が開示されている。この月経帯には、瘤がその形状を保ち、瘤それ自体 が身体への装着部を形成し且つ快適であるように、平行な縫い目線のような瘤保 持手段が設けられている。１９８６年１２月２３日にラッセン等に賦与された米 国特許第４．６３１．０８２号、及び１９８７年６月１６日にラッセン等に賦与 された米国特許第４．８７３．４０３号には、着用者の膣前庭内に配置するため の盛り上がった外形を持つ、上方に凸状をなすように形成された衛生ナプキンが 開示されている。

１９８８年７月１９日にグラスマンに賦与された米国特許第４．７５Ｌ２４０号 には、複数の長さ方向チャンネル及び衛生ナプキンの長さ方向中心線と一致した 盛り上がった中央尾根部を持つ衛生ナプキンが開示されている。しかしながら、 これらの教示の全てに対する一つの欠点は、衛生ナプキンの盛り上がった部分が 、このような盛り上がった部分が最も有効であるか或いは適正に必要とされてい る場合、及びこのような盛り上がった部分が着用者の身体の恥丘領域では望まし くない場合に関わらず、その長さ方向全長に亘って延びているということである 。

本発明の目的は、着用者の身体の前部から後部にかけた形状の相違に適応する衛 生ナプキンを提供することであり、更に正確に述べると、衛生ナプキンの長さ方 向全長に亘って着用者の身体に快適に装着する衛生ナプキンを提供することであ る。本発明の別の目的は、コアの隣接した部分に大きな応力を加えなくてもＺ軸 方向に不連続になるようになった衛生ナプキンを提供することである。本発明の 更に別の目的は、盛り上がった中央区分をこのような区分が着用者に利点を与え るような衛生ナプキンの部分だけに備えた衛生ナプキンを提供することである。

発明の概要 本発明は、長さ方向中心線、二つの長さ方向側縁部、及び二つの横方向側縁部と を持つ衛生ナプキンからなる。

この衛生ナプキンは、液体透過性の上シート、周囲の少なくとも一部が上シート に接合された液体不透過性の後シートとを有する。上シートと後シートとの間に は、複数の独立セグメントに分割された横方向にセグメント分けされた吸収体コ アが設けられている。各セグメントは、二つの長さ方向側縁によって境界付けら れている。

横方向にセグメント分けされたコアの独立セグメントは、選択した実施例に応じ て、隣接したセグメントから分離されているのがよい。変形例では、衛生ナプキ ンは、隣接した独立セグメントを接合する峡連結体を有する。

選択した実施例に応じて、衛生ナプキンの長さ方向中心線と実質的に整合した一 つの峡連結体が設けられていてもよいし、吸収体コアの長さ方向側縁と各々実質 的に整合した二つの峡連結体が設けられていてもよい。

図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を特定的に指摘し且つ明瞭に特許請求する請求の範囲で終わ るけれども、本発明は、同じ部品に同じ参照番号が附してあり、類似の部品にプ ライムが附しである添付図面と関連して以下の説明を読むことによって、更によ く理解されるものと考えられる。

第１図は、上シートが部分的に切欠いである、横方向にセグメント分けされた連 結されていない三つの独立したコアセグメントを持つ本発明による衛生ナプキン の平面図であり、 第２図は、吸収体コアの長さ方向側縁と各々実質的に整合した二つの峡連結体に よって隣接したセグメントに各々接合された三つの独立セグメントを持つ、本発 明による衛生ナプキンのコアの平面図であり、第３図は、衛生ナプキンの長さ方 向中心線と整合した峡連結体によって接合された二つの独立セグメントを持つ、 本発明による衛生ナプキンのコアの平面図であり、第４図は、二つのセグメント がコアの長さ方向縁部と整合した峡連結体によって接合され、二つのセグメント が衛生ナプキンの長さ方向中心線と整合した峡連結体で接合された三つの独立セ グメントを持つ本発明によるハイブリッド型衛生ナプキンコアの平面図であり、 第５図は、互いに向き合うように平行に面取りされた第１図の衛生ナプキンのコ アの横方向縁部を示す第１図の５−５線での拡大部分垂直断面図である。

実施例 第１図を参照すると、一実施例では、本発明は衛生ナプキン２０を構成する。衛 生ナプキン２０は、月経のような経膣排出物を収集するため、及びベッドや着用 者の衣料がこうした排出物で汚損しないようにするために使用される。衛生ナプ キン２０は、液体透過性の上シート２２、液体不透過性の後シート２４、及び上 シート２２と後シート２４との間の吸収体コア２６を有する。衛生ナプキン２０ の周囲は、二つの長さ方向側縁部３０及び二つの横方向側縁部３２によって構成 されている。

衛生ナプキン２０及び吸収体コア２６は、衛生ナプキン２０を二つのほぼ対称な 両半部に概念的に分割する長さ方向中心線３４を有する。本明細書中で使用され ているように、「長さ方向」という用語は、吸収体コア２６の長さ方向側縁部３ ０間のほぼ中心にあり、直立した着用者を左半身と右半身に部分する垂直平面と ほぼ整合する、衛生ナプキン２０及び吸収体コア２６の仮想上の線、軸線、又は 方向に関する。「横方向」という用語は、衛生ナプキン２０及び吸収体コア２６ の平面内で長さ方向とほぼ直交する仮想上の線、軸線、又は方向に関し、着用者 に対してほぼ側方に整合する。

第１図を参照して本発明の構成要素を更に詳細に検討すると、上シート２２は、 着用者の身体に向かって配向され且つこれと接触した衣料の構成要素であり、排 泄物を受入れる。上シート２２は、液体透過性であり、可撓性で且つ皮膚に対し て刺激のないものでなければならない。本明細書中で使用されているように、「 可撓性」という用語は、柔軟で容易に身体形状に従う、即ち外力の作用で容易に 変形する材料に関する。好ましくは、上シート２２は、音を立てず、着用を悟ら れることがない。

上シート２２は、衛生的で、外観が清浄で、コア２６に収集され且つこのコアに よって吸収された排泄物を隠すため幾分不透明でなければならない。

更に、上シート２２は、排泄物が上シート２２を迅速に通過してコア２６に到る けれども上シート２２を通って着用者の皮膚に逆流しないようにするため、良好 な浸み通し性及び再湿潤性を備えていなければならない。適当な上シート２２は 、不織材料又は多孔質ポリオレフィンフィルムからつくられているのがよい。

上シート２２は、その上に置かれた液体をコア２６に通すことができるように複 数の孔を持っている。約５％乃至約６０％の開放領域、代表的には、約２５％の 開放領域を持ち、孔を設ける前には約０．０１ｍｍ乃至約０．０５ｍｍの厚さを 有し、孔を設けた後には約０．４２ｍ層乃至約０．５１１１１の厚さを有する多 孔ポリオレフィンフィルム製の上シート２２が適当である。

所望であれば、コア２６への液体透過性を高めるため、上シート２２に界面活性 剤をスプレーするのがよい。界面活性剤は、代表的には、非イオン性で皮膚に対 して刺激のないものでなければならない。上シート２２の１ｃｒＩ２当たり約０ ．０１ｍｇの濃度の界面活性剤が適当である。

適当な界面活性剤は、コネチカット州グリーンウィッチのグリコ化学社がペゴス パーゼ２００ＭＬとして販売している。

特に適当な上シート２２は、１９８２年４月３日にラブル等に賦与された、一般 に譲渡された米国特許第４．３４２，３１４号、及び１９８４年７月３１日にア 一等に賦与された、一般に譲渡された米国特許第４，４８３．０４５号に従って つくられているのがよい。液体透過性上シートの特に好ましい実施例を開示する 目的で、これらの特許を参考のため本願に組み込む。インディアナ州テルホイテ のトレッデガ社が販売しているＸ−３２６５型多孔フイルム又はＰ１５５２型多 孔フィルムでできた上シート２２が優れているということがわかった。

後シート２４は、ポリオレフィンフィルムのような可撓性で耐液性の好ましくは 液体不透過性の任意の材料でできているのがよい。後シート２４は、衛生ナプキ ン２０によって収集され且つこの衛生ナプキンに包含された排出物、及び詳細に はコア２６によって吸収された排出物が、衛生ナプキン２０から漏れてベッドや 着用者の衣料を汚損することのないようにする。好ましくは、後シート２４は、 音を立てず、着用を悟られることがない。

後シート２４は、悪臭が漏れて着用者がこれに気づくことがないように、吸収さ れた排泄物が生じる悪臭のガスに対しても不透過性であるのがよい。約０．０１ ５ｍ乃至約０．０８−麿、好ましくは約０．０５＋ｇｓの厚さを持つ低密度ポリ エチレン製の後シート２４が優れていることがわかっている。インディアナ州テ ルホイテのトレッデガ社がＸ−８１３型として販売しているポリエチレンフィル ムが後シート２４に特に適していることがわかっている。

変形例では、後シート２４は、上シート２２と比べて疎水性の軟質の布状材料、 でできているのがよく、例えばポリエステルやポリオレフィンファイバ製の後シ ート２４が優れている。後シート２４の特に好ましい軟質の布状材料は、ポリエ ステル不織材料の単層と１９８４年１０月９日にヌックに賦与された、一般に譲 渡された米国特許第４．４７６．１１１１０号に記載されているフィルムとの積 層体である。

一実施例では、後シート２４は、上シート２２及び中間吸収体コア２６よりも僅 かに大きい。このような実施例では、上シート２２及び中間吸収体コア２６は、 上シ−ト２２の側縁部から約０．５ｃｍ乃至約１　、　５　ｃｔｓｓ好ましくは 約１．０ＣＩの半径方向辺縁部を持つ後シート２４によって周囲が包囲されてい る。この形状により、コア２６がその能力を越えた場合又は衛生ナプキン２０が 破損した場合に備えて辺縁部保護領域が構成される。このような実施例では、後 シート２４及びフラップは、好ましくは、一体であり且つ間延である。

後シート２４の外方に配向された面には衛生ナプキン２０を着用者の下着に取付 けるための手段が設けられている。一般に、感圧接着剤がこの目的で優れている 。好ましくは、長さ方向に配向された接着剤のストリップは、衛生ナプキン２０ の前部又は後部のいずれかが着用者の下着から外れないように良好な保護を与え る。接着剤のストリップは連続していてもよいし断続的であってもよい。特に好 ましい構成では、長さ方向中心線３４の各側に一つづつの二つの長さ方向に配向 されたストリップを使用する。

上シート２２及び後シート２４は、好ましくは、周囲が周知の技術で接合されて おり、この接合は、衛生ナプキン２０の全周がこのような接合部で包囲されてい るか或いは周囲が部分的に接合されているかのいずれかであるように行われる。

「接合」という用語は、第１部材即ち第１構成要素が第２部材即ち第２構成要素 に直接的に又は間接的に取付けられた状態に関し、間接的に取付けられている場 合には、第１部材即ち第１構成要素が中間部材即ち中間構成要素に取付けられ、 この中間部材即ち中間構成要素が第２部材即ち第２構成要素に取付けられている 。第１部材即ち第１構成要素と第２部材即ち第２構成要素との間の接合状態は、 衛生ナプキン２０の寿命に亘って保たれるようになっている。

コア２６は、衛生ナプキン２０の着用時にコア２６の吸収体材料がちぎれたり外 れたりしないように、及び排泄物を適正に包含できるように、好ましくは、上シ ート２２と後シート２４との間に設けられている。この構成は衛生ナプキンに一 体の構成を与えるのを助ける。

コア２６を上シート２２と後シート２４との間に捕捉し、一体の組立体をなす任 意の接合された構成が適当である。このような組立体は、互いに逆向きの二つの 主面を有し、これらの主面のうちの一方は、上シート２２が構成し、これらの主 面のうちの他方は、後シート２４が構成する。

吸収体コア２６は、その上に置かれた、即ち液体透過性の上シート２２を通過し た排泄物、詳細には月経、を収集して包含するための手段である。コア２６は、 排泄物を受け入れてこれを保持する衛生ナプキン２０の構成要素である。コア２ ６は皮膚の外形に従うことができ且つ皮膚に対して刺激がない。

コア２６は、矩形又は砂時計形状の周囲を有する。吸収体コア２６の周囲は、二 つの長さ方向側縁３０゛及び二つの横方向側縁３２°によって構成され、これら の側縁は、衛生ナプキン２０の長さ方向側縁部３０及び横方向側縁部３２と夫々 整合している。コア２６は、好ましくは、一方が後シート２４に向かって配向さ れ、他方が上シート２２に向かって配向された二つの主面を有し、全体に平らで ある、即ち、厚さに大きな変化がなく即ち孤立した巨視的起伏がない。

コア２６に適当な材料には、紙綿、及び繊維化された微粉砕されたバルブのよう なのようなエアーフェルト、薄葉紙層、及び吸収体ゲル化剤の組み合わせが含ま れる。

薄葉紙のコア２６を選択する場合には、１９８０年３月４日にトローハンに賦与 された、一般に譲渡された米国特許第４．１９１，６０９号に従ってつくられた 薄葉紙がよい。

本明細書中に記載した衛生ナプキン２０について特に好ましい薄葉紙コアを示す ため、この特許を参考のため本願に組み込む。衛生ナプキン２０のコア２６に吸 収体ゲル化剤を組み込むのが望ましい場合には、１９８８年４月１９日にプラン デッド等に賦与された、一般に譲渡された米国特許第Ｒｅ、３２．８４９号に従 ってつくられた吸収体ゲル化剤が適当である。特に好ましい吸収体ゲル化剤を示 す目的でこの特許を本願に組み込む。吸収体ゲル化剤と薄葉紙との適当な積層体 はアイオワ州ムスカタインのグレイン処理社から型番Ｌ５３５で購入することが できる。

コア２６は、吸収されるべき排泄物の全量よりも　かに大きな全吸収力を持つ必 要はない。コア２６は、着用者に快適であるように、好ましくは、幅狭で且つ薄 型である。本明細書中に説明した実施例については、コア２６は、０．９％の塩 水を約２ｇ吸収できる吸収力を持っていなければならない。適当な塩水は、イリ ノイ州ディアフィールドのトラベノール研究所が販売している。

コア２６は、上シート２２及び後シート２４と整合する大きさでなければならな い。製造を容易にするため、吸収体コア２６は矩形に形成されていなければなら ない。

しかしながら、吸収体コア２６は、全体に好ましく形成された外観を提供するよ うに、横方向中心線に近づくにつれて内方テーバした弧状の側縁３０°及び３２ °を備えていてもよい。吸収体コアは、全体に好ましい外観を提供するため、製 造上の困難性という対価を払って幾分砂時計形状にしてもよい。

本発明による衛生ナプキン２０は、好ましくは、約８０．０ｇの試験重量を持ち 、約２．５４ｃ■の直径を持つ約１０．０ｇの比較器脚部を有し、約５．１ｃｍ ２の接触表面積を持つ比較器ゲージで計測して、約４ｓｍ以下の厚さを有し、更 に好ましくは、約６＋ｕ＋（０，２４インチ）以下の厚さを有する。更に、本発 明の衛生ナプキン２０は、排出された液体がターゲット領域を外さないように、 少なくとも約１００ｃ■２の表面積を持つ上シート２２を持っていなければなら ない。

コア２６は、後シート２４に接合されているのがよい。

後シート２４へのコア２６の接合は、好ましくは、コア２６を後シート２４に接 着剤で接着することによって行われる。このような接着剤（図示せず）は、螺旋 又は長さ方向に配向されたビードのような任意の適当なスプレーパターンで塗布 されているのがよい。接着剤は、着用者の皮膚に貼付かないように、耐界面活性 剤性であり且つ圧力に対する感受性の低いものでなければならない。

更に、衛生ナプキン２０は、衛生ナプキン２０の長さ方向側縁部３０から延びる フラップ（図示せず）を有するのがよく、好ましくは、衛生ナプキン２０の各長 さ方向側縁部３０から１つのフラップが延びている。これらのフラップは近位端 ３６を有し、この近位端は、代表的には、衛生ナプキン２０の長さ方向側縁部３ ０へのフラップの取付は接合部と一致しており、或いは、変形例では、フラップ の近位端３６は長さ方向辺縁部３０と並置された任意の他の位置で衛生ナプキン ２０に接合されているのがよい。フラップは、衛生ナプキン２０から横方向外方 に延び、衛生ナプキン２０の長さ方向軸線３４から最も遠いフラップの箇所を構 成する遠位端３８で終端する フラップは、上シート２２、後シート２４、又はこれらのシートの両方の積層体 の一体で且つ接触した延長部からなるのがよい。変形例では、フラップは、衛生 ナプキン２０の長さ方向側縁部３０に接合された別体で且つ独立した材料部品で できているのがよい。フラップは、好ましくは、一般に譲渡された、１９８６年 ５月２０日にパンチルバーブに賦与された米国特許第４．５８９．８７６号、及 び１９８７年８月１８日にパンチルバーブに賦与された米国特許第４．８８７． ４７１１１号の教示に従ってつくられている。

コア２６は、複数の独立セグメント２６′に分割されている。詳細には、これら のセグメント２６″は、横方向に独立してセグメント分けされている。本明細書 中で使用されているように、これらのセグメント２６゛は、Ｚ軸方向に相対的に 移動でき、この移動が隣接したセグメント２６゛によってなんら拘束されない場 合、「独立」していると考えられる。折り目線及び刻み線を持つコア２６は、折 り目線及び刻み線がヒンジとして作用し、コア２６が特定のつなぎ目で曲がるよ うになっている場合でも、折り目線及び刻み線に亘ってＺ軸方向移動に対する拘 束が加えられるため、「独立」したセグメント２６゛を持っているとは考えられ ない。コア２６は、隣接したセグメント２６゛間の分割が、コア２６の平面内に 長さ方向軸線３４にほぼ直交したベクトル成分を持っている場合、横方向にセグ メント分けされていると考えられる。本明細書中で使用されているように、「Ｚ 軸方向」という用語は、コア２６又は衛生ナプキン２０の平面にほぼ直交する方 向に関する。

コア２６は、複数のセグメント２６゛、好ましくは三つの独立セグメント２６° に分割されているのがよい。

着用者の身体は、着用者を長さ方向軸線に沿って見たとき、解剖学的に種類の異 なる三つの賦形領域に分割できるため、３セグメントコア２６が望ましい。着用 者の身体の前部から着用者の身体の後部まで、三つの領域のうちの第１の領域は 上方に凸状になった複合曲線形状を持っ恥丘領域と考えられる。第２領域は大陰 唇によって構成され、Ｗ字形状の輪郭をとる。第３領域は、臀溝によって構成さ れ、全体にカスブ形状であり、上方に凸状で外方に開いた二つの線によって構成 される。明瞭に述べると、衛生ナプキン２０には、着用者の身体の種類が非常に 異なるこれらの３つの形状に適合できるようにするという必要が存在する。

本発明による衛生ナプキン２０は、三つの分離されたセグメント２６′を持つコ ア２６を有するのがよい。コア２６のこれらのセグメント２６゛は、これらのセ グメント２６゛が隣接したセグメント２６°に直接的には接合されていない場合 、「分離されている」と考えられる。

しかしながら、セグメント２６゛は、上シート２２、後シート２４、又はコア２ ６の薄葉紙包囲体などで間接的に連結されている場合には、独立していると考え ることができる。

衛生ナプキン２０が三つのセグメント２６°を備えている場合、これらのセグメ ントは、長さ方向で等長である必要はない。例えば、三つのセグメント２６゛を 持ち、後セグメント２６°が長さ方向で約７．０ｃ１１（２，７５インチ）、中 央セグメント２６゛が約７．０ｃｍ（２，７５インチ）、前セグメント２６°が 長さ方向で約６．４ｃ１１（２，５インチ）の衛生ナプキン２０が優れているこ とがわかった。

セグメント２６′間の長さ方向寸法の差は、着用者の身体の大陰唇領域に装着さ れる中央セグメント２６゛が良好な装着を得る上で最も重要であるということを 考慮した結果である。良好な装着を得る上で次に重要な領域は、臀溝が収容され る衛生ナプキン２０の後部分である。

着用者の身体の恥丘領域への衛生ナプキン２０の前部分の装着が重要性が最も小 さい。

第２図を参照すると、本発明による衛生ナプキン２０のコア２６は、独立してい るが連結されたセグメント２６′を有するのがよい。セグメント２６′は、峡連 結体２７を介して連結されているのがよい。峡連結体２７は、好ましくは、衛生 ナプキン２０のコア２６の幅の約２０％以下、好ましくは１０％以下を占める。

第２図に示すように、峡連結体２７は衛生ナプキン２０のコア２６の長さ方向縁 部３０°に沿って配置されているのがよい。このような構成により、衛生ナプキ ン２０のコア２６の隣接したセグメント２６°間のＺ軸方向相対移動を最大にす る。これは、衛生ナプキン２０の長さ方向中心線３４がほぼ一致した状態で行わ れる。従って、この構成は、衛生ナプキン２０のコア２６を着用者の膣開口部の 形状に良好に従わせる上で特に望ましい。

次に第３図を参照する。本発明による衛生ナプキン２０のコア２６は、所望であ れば、複数の二つの独立セグメント２６゛からなるのがよい。このような構成を 選択した場合には、これらのセグメント間の分割は、衛生ナプキン２０のコア２ ６の後セグメント２６′が衛生ナプキン２０のコア２６の全長さ方向寸法の約２ ０％乃至約６０％を占めるように割当られなければならない。上述のように、着 用者の身体の前領域及び中央領域の両方の上方に凸状になった形態に適応するよ うに、コア２６の前セグメント２６°が後セグメント２６゛よりも長くいのがよ い。

更に、第３図に示されているように、峡連結体２７は、衛生ナプキン２０の長さ 方向中心線３４と実質的に整合しているのがよい。この構成により、衛生ナプキ ン２０のコア２６の長さ方向縁部３０゛が自由になり、衛生ナプキン２０のコア ２６の隣接したセグメント２６°間のＺ軸方向での相対移動を長さ方向縁部３０ ゛で最大にすることができるという利点が得られる。しかしながら、この構成は 着用者に更に快適な装着をもたらし、内腿に加えられる刺激が小さいけれども、 膣開口部との装着を最大にすることができない。

第４図を参照する。第２図及び第３図の両方の峡連結体２７を組み込むことによ ってハイブリッド型衛生ナプキン２０をつくることができる。このような衛生ナ プキン２０は、長さ方向中心線３４と整合し且つ衛生ナプキン２０のコア２６の 前セグメントと中央セグメント２６゛とを接合する峡連結体２７を有する。この 峡連結体２７によって、恥丘領域の更になだらかに上方に凸状になった湾曲した 形状と整合したコア２６のセグメント２６°は、着用者の身体の曲率半径の小さ い大陰唇領域のするどい更に凹状になった形状と整合したコア２６のセグメント ２６°よりも大きな曲率半径を持つことができる。

特定のセグメント２６°の曲率半径が増大するに従って、該セグメント２６′の 長さ方向側縁３０°間のスパン及び衛生ナプキン２０の長さ方向側縁３０°間の スパンが増大する。

しかしながら、衛生ナプキン２０の後セグメント２６゛と中央セグメント２６′ とを接合する峡連結体２７は、衛生ナプキン２０のコア２６の長さ方向縁部と実 質的に整合している。この構成により、後区分の最大Ｚ軸方向移動が衛生ナプキ ン２０の長さ方向中心線３４のところで起き、その結果、後セグメント２６′は 着用者の臀溝内に正確に且つ快適に装着できる。

所望であれば、後セグメント２６°の着用者への装着を更に高めるため、コア２ ６の後セグメント２６゛に長さ方向に配向されたスリット（図示せず）を設けて もよい。しかしながら、衛生ナプキン２０のコア２６の後セグメント２６°にス リットが設けられている場合には、このスリットは後シートを貫通していてはな らず、そうでない場合には、着用者の衣料やべ・ノド上への漏れが生じる。

衛生ナプキン２０のコア２６の後セグメント２６°のスリットは、長さ方向軸線 に平行である必要はない。その代わりに、スリットは長さ方向軸線の約±４５″ 内で配向されているか或いは、頂点か衛生ナプキン２０のコア２６の後セグメン ト２６°と隣接したセグメント２６°との間の境界と整合したＶ字形状をなして いるのがよい。

第５図を参照する。所望であれば、衛生ナプキン２０には、衛生ナプキン２０の コア２６の隣接したセグメント２６°間に長さ方向移動をもたらすための手段が 設けられているのがよい。代表的には、座ったり寝そべったりといった着用者の 身体の運動により衛生ナプキン２０、及びそのコア２６に加えられた力によって 、後セグメント２６゛と中央セグメント２６′との間で長さ方向移動が起こる。

コアの隣接したセグメント間に長さ方向移動をもたらす一つの手段は、セグメン ト２６°に相互に平行に面取りされた縁部３３を設けることである。セグメント ２６゛の横方向縁部は、コア２６が比較的厚い場合には、相互に平行に面取りさ れていなければならない。更に詳細には、後セグメント２６°が隣接したセグメ ント２６゛と重なるように、後セグメント２６゛と隣接したセグメント２６°と の間に相互に平行に面取りされた縁部３３を設けることによって、長さ方向移動 が更に容易に行われるのがよい。後セグメント２６°が隣接したセグメントと重 なり且つ隣接したセグメント上にあるとき、後セグメント２６゛は隣接したセグ メント２６°と上シート２２との間に介在される。コア２６のセグメント２６゜ の縁部は、各縁部がＺ軸方向に対して斜めの平面を有し、この平面かコア２６の セグメント２６°の縁部の斜めになった対向した平面に対して相互にほぼ平行で ある場合、「相互に平行に面取りされている」と考えられる。

これらのセグメント２６′は、相互に平行に面取りされた縁部３３が設けられて いる場合、峡連結体２７によって長さ方向移動が妨げられる二とのないように、 分離されているのが特に望ましい。峡連結体２７は、そうでない場合には、Ｚ軸 方向移動を許容する。

当業者は、上述の実施例の種々の他の組み合わせ及び変更を行うことができ、こ れらは全て添付の請求の範囲の精神及び範囲内にあるということは当業者には明 らかであろう。

例えば、隣接したセグメント２６°間の境界は図示のように真っ直ぐである必要 はない。その代わりに、隣接したセグメント２６°間の境界は弧状であってもよ いし、衛生ナプキン２０の長さ方向軸線３４に対して斜めの複数の直線状セグメ ント２６°から成ってもよい。

Ｆｉｇ、　３ Ｆｉｇ、　４ Ｆｉｇ、　５ 国際調査報告

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．長さ方向中心線、二つの長さ方向側縁部、及び二つの横方向側縁部とを有し 、液体透過性の上シート、周囲の少なくとも一部が前記上シートに接合された液 体不透過性の後シート、及び前記上シートと前記後シートとの中間の吸収体コア とを有する衛生ナプキンにおいて、前記吸収体コアは複数の独立セグメントに横 方向にセグメント分けされている、ことを特徴とする衛生ナプキン。
2. ２．長さ方向中心線、二つの長さ方向側縁部、及び二つの横方向側縁部とを有し 、液体透過性の上シート、周囲の少なくとも一部が前記上シートに接合された液 体不透過性の後シート、及び前記上シートと前記後シートとの中間の吸収体コア とを有する衛生ナプキンにおいて、前記吸収体コアは複数の独立セグメントに横 方向に分割されており、 峡連結体が前記コアの二つの隣接した独立セグメントを接合し、前記峡連結体は 、前記衛生ナプキンの長さ方向中心線と実質的に整合している、ことを特徴とす る衛生ナプキン。
3. ３．長さ方向中心線、二つの長さ方向側縁部、及び二つの横方向側縁部とを有し 、液体透過性の上シート、周囲の少なくとも一部が前記上シートに接合された液 体不透過性の後シート、及び前記上シートと前記後シートとの中間の吸収体コア とを有し、前記吸収体コアは二つの長さ方向側縁を有する衛生ナプキンにおいて 、前記吸収体コアは複数の独立セグメントに横方向に分割されており、 二つの峡連結体が前記コアの二つの隣接した独立セグメントを接合し、前記峡連 結体の各々は前記コアの長さ方向側縁と整合している、ことを特徴とする衛生ナ プキン。
4. ４．前記コアは、少なくとも二つの、好ましくは三つの独立セグメントからなる 、請求項１、２、又は３に記載の衛生ナプキン。
5. ５．前記コアの隣接したセグメント間で相対的な長さ方向移動を生ぜしめる手段 を更に有し、好ましくは、前記コアセグメントは横方向縁部を有し、隣接したセ グメント間で相対的な長さ方向移動を生ぜしめるための前記手段は、前記独立し たコアセグメントの互いに向き合うように平行に面取りされた横方向縁部からな り、更に好ましくは、前記コアの前記セグメントのうちの一つが後セグメントで あり、該後セグメントは、この後セグメントが前記隣接したセグメントと前記上 シートとの間に介在されるように、前記隣接したセグメントの上部上に長さ方向 に移動するようになっている、請求項１に記載の衛生ナプキン。
6. ６．前記セグメント分けされたコアの二つの前記隣接したセグメントは、長さ方 向中心線のところでＺ軸方向相対移動がほぼゼロであり、前記コアの長さ方向側 縁のところでＺ軸方向相対移動が最大である、請求項１に記載の衛生ナプキン。
7. ７．前記セグメント分けされたコアの二つの前記隣接したセグメントは、長さ方 向中心線のところでＺ軸方向相対移動がほぼゼロであり、前記コアの長さ方向側 縁のところでＺ軸方向相対移動が最大である、請求項２に記載の衛生ナプキン。
8. ８．前記セグメント分けされたコアの二つの前記隣接したセグメントは、前記長 さ方向側縁のところでＺ軸方向相対移動がほぼゼロであり、前記衛生ナプキンの 長さ方向中心線のところでＺ軸方向相対移動が最大である、請求項１に記載の衛 生ナプキン。
9. ９．前記セグメント分けされたコアの二つの前記隣接したセグメントは、前記長 さ方向側縁のところでＺ軸方向相対移動がほぼゼロであり、前記衛生ナプキンの 長さ方向中心線のところでＺ軸方向相対移動が最大である、請求項３に記載の衛 生ナプキン。