JPH11504546A - 身体に対するフィット性を有する使い捨て複合吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、身体に対面した対身体表面（３２）、衣服に対面した対衣服表面（５４）、縦軸、横軸、長さ及び幅を有する一次吸収性部材（３０）、並びに、長さ及び幅を有する二次吸収性部材（５０）を有しており、身体排泄領域に隣接して着用する使い捨て複合吸収性物品（２０）である。二次吸収性部材（５０）は、一次部材（３０）よりも対衣服表面に接近している。この物品は、対身体表面（３２）を排泄領域に向けて持ち上げるために、たわみ流体バブル（３１）を更に備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 身体に対するフィット性を有する使い捨て複合吸収性物品 技術分野 本発明は、使い捨て複合吸収性物品に関する。使い捨て吸収性物品は、使用者 によって身体の外部に着用され、身体から排泄される液体を受け取るように構成 された吸収性物品であると考えられる。特に、本発明は、特に液体排泄領域内に おいて、身体に対面する物品表面を着用者に向けて持ち上げるための流体バブル （ｆｌｕｉｄ ｂｕｂｂｌｅ）を備えた、使い捨て複合吸収性生理用ナプキン、 月経用品、失禁用挿入物及びパンティー裏当てに関する。この流体バブルには、 それが外部圧力に対して撓むことによって吸収性物品の快適なフィット性が維持 されるように、気体が充填されている。 発明の背景 使い捨て吸収性物品は、その最も単純な形態において、体と接触する透過性要 素（表面シート又はオーバーラップと呼ばれることもあるもの）と、不透過性保 護バリヤー（バックシートと呼ばれることもあるもの）との間に挿入された吸収 性要素（吸収性コアと呼ばれることもあるもの）を備えている。吸収性要素は当 然ながら、体内から排出された液体を受入れて封じ込めるためのものである。体 と接触する要素は、体表面との接触を多少なりとも快適で乾いた感触にする一方 、液体がそこを自由に流れて吸収性要素に入ることができるようにするためのも のである。保護バリヤーは、吸収性要素から押し戻されるか、あるいはこれから 漏れた液体が、使用者の衣服を汚すのを防ぐためのものである。 前記３つの機能要素に加えて、使い捨て吸収性物品は一般に、使用者が動いた 時でさえ、この装置を使用者の股部に隣接して支持するための手段を備えている 。この股部において、これはその意図された機能を最も効率的に果たすことがで きる。一般的に、生理用ナプキンのような吸収性物品には、使用者の下着の内側 股領域にこのデバイスを固定するための接着性取付手段が設けられている。 以前から知られている吸収性物品は、その意図された機能を果たしはするが、 通常の設計はどれも、体内からの液体の吸収性、使用者の衣服の汚れからの保護 、及び／又は使用者への肉体的快適性のうちの１つ又はそれ以上において、いく つかの欠点がある。 使い捨て生理用ナプキンに関しては、現在少なくとも２つの一般的な種類が存 在する。このような種類の１つは、中程度〜多量の月経分泌物流の吸収のための ものとされている。このような生理用ナプキンは、比較的高い吸収能力を与える 。吸収能力は、通常、生理用ナプキンに比較的厚くて嵩張った吸収性部材を備え ることによって得られる。比較的高い吸収能力を有してはいるが、この吸収性部 材の嵩張りは、ある程度、装着時の不快感を引起こすことがある。 第二の種類の生理用ナプキンは、軽度〜少量の月経分泌物流のためのものであ り、通常、パンティライナー又はパンティシールドと呼ばれている。１つのグル ープとしてのこの種類の生理用ナプキンは、第一の種類のものより薄く、幾分柔 軟性が高く、一般により快適である。しかしながら第二の種類の生理用ナプキン は一般に、第一の種類の生理用ナプキンの吸収能力は欠如している。 前記の２つの種類の生理用ナプキンの長所を単一の複合生理用ナプキンに備え させる試みは、米国特許第４，４２５，１３０号に開示されている。この複合生 理用ナプキンは、第一月経パッドと、その対応する末端部において互いに接着さ れたパンティープロテクターとを備えている。この場合これら２つの要素は、本 質的にそれらの共通の長さ全体に亙って互いに対して自由に動くようにされてい る。第一月経パッドは、使用者によって排出された体内からの多量の液体を吸収 するためのものであるが、一方パンティープロテクターは、使用者の衣服を汚れ から守るためのものである。使用中、第一月経パッドとパンティープロテクター との動きの相対的自由さは、第一月経パッドを使用者の股部に隣接して維持する のに役立つ一方、パンティープロテクターは、使用者の下着と組合わされたまま である。第一月経パッドとパンティープロテクターとの動きの相対的自由さは、 第一月経パッドを使用者の股部の近くに維持するのに役立つが、第一月経パッド がパンティープロテクターのサイド縁部を超えて側面方向に動くならば、この動 きの自由さによって、安定性を欠くことにもなり、使用者の下着を汚す可能性が 生じることもある。 さらには嵩張った第一月経パッドは、体との密接な接触を生じうるが、使用者 の解剖学的構造に合わせたり、形に沿ったりするのに十分なほどの柔軟性はなく 、従って不快感を生じることもある。 前記の２種類の吸収性物品の利点を組み合わせるための他の試みは、１９９４ 年８月１９日付で出願され、メイヤー（Ｍａｙｅｒ）らに譲渡された米国特許出 願第０８／２９４，６６３号に開示されている。この出願に記載されているこの 自己適合性複合生理用ナプキンは、長さと幅を有する第一吸収性部材と、長さと 幅を有する第二吸収性部材とを備えている。第一吸収性部材と第二吸収性部材は 、共通の長さを有する。第一吸収性部材は、吸収性コアと、前記吸収性コアに積 み重ねられた液体透過性表面シートとを備えている。第二吸収性部材は、液体透 過性表面シート、前記表面シートに接着した液体不透過性バックシート、及び表 面シートとバックシートとの間に配置された吸収性要素を備えている。第一吸収 性部材は、結合手段によって第二吸収性部材に付着されている。第二吸収性部材 の幅は、好ましくは第一吸収性部材の幅の少なくとも１．５倍である。 この種の設計は、パッドの中心線に沿って、すなわち使用者によって排出され た体内からの多量の液体を吸収性材料が迅速に吸収しうる場所に沿って、吸収性 材料の大部分を配列しているという点において効率的ではあるが、体にあまりフ ィットしないという欠点をなおも有する。この問題を解決する試みとして、第一 吸収性部材が使用者の体と密着したままになるのに十分なほど嵩張るものにされ ていることもあり、あるいはまた弾性部材が第一吸収性部材それ自体の中に含ま れていることもある。すなわち弾性部材は例えば繊維材料、あるいは中空弾性構 造から構成されてもよい。 どの場合も、上記の構造物は、それらが使用者の身体に対して最適に形作るこ とができないと共に適合させることもできないので、使用者にとって不快である という欠点を有する。 発明の要約 本発明は、身体排泄領域に隣接して着用するための使い捨て複合吸収性物品に 関する。この使い捨て複合吸収性物品は、身体に対面する対身体表面、衣服に対 面する対衣服表面、縦軸及び横軸、長さ及び幅を有する一次吸収性部材並びに長 さ及び幅を有する二次吸収性部材を有する。一次吸収性部材及び二次吸収性部材 は、それぞれ縦軸に平行な長さを有する。二次吸収性部材は、一次吸収性部材よ りも対衣服表面に接近している。一次吸収性部材は、接合手段によって二次吸収 性部材に貼付されており、二次吸収性部材の幅は、好ましくは、一次吸収性部材 の最大幅と等しいか又はそれよりも大きい。この複合、使い捨て吸収性物品は、 対身体表面を排泄領域に向けて持ち上げるために、撓み流体バブル、空気バブル を更に備えることが好ましい。 図面の簡単な説明 明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する請求の範囲で結論付けてはい るが、本発明は次の図面と関連付けて下記の記載からよりよく理解されるであろ う。 図１は、本発明の一実施の形態に係る複合生理用ナプキンの平面図である。 図２は、図１の２−２線に沿う複合生理用ナプキンの断面図である。 図３は、図２の３−３線に沿う複合生理用ナプキンの断面図である。 図３Ａは、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキンの断面図である 。 図４は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキン平面図である。 図５は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキン平面図である。 図６は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキンの断面図である。 図７は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキンの断面図である。 図８は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキンの断面図である。 図９は、本発明の他の実施の形態に係る複合生理用ナプキンの断面図である。 発明の詳細な説明 この発明は、体内からの液体に対する吸収性、使用者の衣服の汚れからの保護 、及び使用者への肉体的快適性を与えるように改良された使い捨て複合吸収性物 品に関する。使い捨て複合吸収性物品は、生理用ナプキン又は月経用品に関して 以下に記載される。ここで用いられている「生理用ナプキン」という用語は、外 陰 部に隣接して女性が装着する製品であって、体内から排出された様々な滲出物( 例えば血液、月経分泌物、尿)を吸収して封じ込めるためのものであり、ただ一 回の使用後に捨てられるためのものである。 ここで用いられている「複合生理用ナプキン」という用語は、互いに接着され た別々の要素から構成され、一体構造を形成する生理用ナプキンのことを言う。 用語「接合した」又は「貼付した」は、本明細書で使用するとき、第一部材が 直接第二部材に接続される形状及び第一部材が、第一部材を次いで第二部材に接 続される中間部材に接続することによって、第二部材に間接的に接続される形状 を包含する。 一部が装着者の前庭部（お尻）の中にあり、一部がその外にある陰唇内装置も この発明の範囲内に含まれる。ここで用いられている「外陰部」という用語は、 外から見える女性の性器のことであり、大陰唇、小陰唇、陰核、及び前庭部に限 定される。 図１〜３には、本発明の一実施の形態に係る複合生理用ナプキン２０が示され ている。図１〜３に示すように、複合生理用ナプキン２０は、一次吸収性部材３ ０と、接合手段７０によって一緒に貼付された二次吸収性部材５０と、一次吸収 性部材３０内に設けられた流体バブル３１とを備えている。 複合生理用ナプキンは２つの表面、すなわち身体に接触する身体接触面又は身 体に対面した体側表面と、衣服に対面した衣服側表面又は衣服と接触する衣服接 触面を有する。第一吸収性部材及び第二吸収性部材は、各々対応する体側表面と 衣服側表面を有する。使用中、第二吸収性部材５０は、第一吸収性部材３０より も生理用ナプキン２０の衣服側表面に接近するように構成されており、第一吸収 性部材３０は、使用者の身体と直接接触する。複合生理用ナプキン２０は、２つ の軸、すなわち縦軸と横軸とを有する。ここで用いられている「縦」という用語 は、複合生理用ナプキンを装着した状態において、立っている装着者を左半身と 右半身とに二分する垂直平面と大体一直線（例えばほぼ平行）になる複合生理用 ナプキンの平面における線、軸、又は方向のことを言う。ここで用いられている 「横」という用語は、縦方向に対して略直交する複合生理用ナプキンの平面内に ある線、軸、又は方向のことを言う。 第一吸収性部材３０は、サイド縁部２４と末端縁部２５を有する。これらは共 に第一吸収性部材の周辺部２６を形成する。第二吸収性部材５０は、サイド縁部 ２１と末端縁部２２を有する。これらは共に第二吸収性部材と複合生理用ナプキ ン２０の周辺部２３を形成する。複合生理用ナプキン３０は、第一末端部２７、 中央部２８、及び第二末端部２９を有する。 第一吸収性部材３０は、使用者によって排泄される体液を最初に受け取るよう に意図された、複合生理用ナプキン２０の構成要素である。一次吸収性部材３０ は、吸収性コア３４のような吸収性手段３３及び吸収性コア３４の上に重ねられ た液体透過性トップシート又はカバーストック３２を備えており、図１〜３の態 様に於いて、一次吸収性部材３０は更に、吸収性コア３４の中に配置された流体 バブル３１、典型的に空気バブルを備えている。 トップシート３２は、着用者の皮膚に対してしなやかで、柔らかい感触で、非 刺激性である。更に、トップシート３２は液体透過性であり、液体がその厚さを 容易に貫通することを許容する。適当なトップシート３２は、織材料及び不織材 料；孔形成熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルム及び油圧成形熱可塑性 フィルムのようなポリマー材料；多孔質フォーム；網状フォーム；網状熱可塑性 フィルム並びに熱可塑性スクリムのような広範囲の材料から製造することができ る。適当な織材料及び不織材料は、天然繊維（例えば、木材繊維又は綿繊維）、 合成繊維（例えば、ポリエステル、ポリプロピレン又はポリエチレン繊維のよう なポリマー繊維）又は天然繊維と合成繊維との組合せから構成することができる 。 好ましいトップシートは、孔が成形された孔成形フィルムから構成される。孔 成形フィルムは、身体滲出液に対して透過性であり、しかも非吸収性であり、液 体を逆に通過させて、着用者の皮膚を再び濡らすことが少ない傾向を有している ので、トップシートのために孔成形フィルムが好ましい。そうして、身体と接触 している形成フィルムの表面は乾燥したままであり、それによって身体の汚染を 減少させ、着用者のために一層快適な感触を作る。 適切な成形フィルムは次の特許に記載されている。すなわち１９７５年１２月 ３０日にトンプソン（Ｔｈｏｍｐｓｏｎ）に許可された米国特許第３，９２９， １３５号；１９８２年４月１３日にムラン（Ｍｕｌｌａｎｅ）らに許可された米 国特許第４，３２４，２４６号；１９８２年８月３日にラデル（Ｒａｄｅｌ）ら に許可された米国特許第４，３４２，３１４号；１９８４年７月３１日にアール （Ａｈｒ）らに許可された米国特許第４，４６３，０４５号；及び１９９１年４ 月９日にベアード（Ｂａｉｒｄ）に許可された米国特許第５，００６，３９４号 である。本発明の第一吸収性部材用として好ましい表面シートは、前記特許の１ つ又はそれ以上に記載された成形フィルムであって、オハイオ州シンシナティの ザ・プロクター・アンド・ギャンブル社（Ｔｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍ ｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ，Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，Ｏｈｉｏ）によって「ＤＲＩ −ＷＥＡＶＥ」として生理用ナプキンに付けて販売されているものである。 本発明の好ましい実施態様において、成形フィルムのトップシートの体側表面 又は露出表面は、体側表面が親水性でない場合より素早く表面シートを液体が通 過できるように親水性であり、月経液が吸収性コアに流入し、これに吸収されず に表面シートを流れ落ちる可能性を減少させる。 トップシート３２は、全ての適当な手段によって吸収性コア３４に結合させる ことができる。適当な方法には、これらに限定されるものではないが、トップシ ート３２と吸収性コア３４との間をスプレー接着すること又はそれらの間に接着 剤の線又はスポットを適用することによるようにして、接着剤によってトップシ ート３２を吸収性コア３４と結合させることが含まれる。 その代わりに又は追加的に、吸収性コア３４の繊維をトップシート３２と絡み 合わせることにより、複数個の別々になった個々の融合結合でトップシート３２ を吸収性コア３４に融合することによって、トップシート３２を吸収性コア３４ と結合させることができる。 トップシート３２と吸収性コア３４との間の適当な液体移動を確保するために 、それらの共通の界面全体で、トップシートを下側にある吸収性コア３４に実質 的に連続的に固定することが好ましい。トップシート３２を下側にある吸収性コ ア３４に実質的に連続的に固定することによって、トップシート３２が使用の間 に吸収性コア３４から分離する傾向を減少させる。トップシート３２から吸収性 コアが分離してしまうと、トップシート３２から吸収性コア３４の中へ液体の移 動が抑制されてしまう。 吸収性コア３４は、一般的に圧縮性であり、適合性であり、弾性であり、着用 者の皮膚に対して非刺激性であり、身体滲出液を吸収し且つ含有することができ るどのような吸収性手段であってもよい。吸収性コア３４は、使い捨て生理用ナ プキン及びその他の使い捨て吸収性物品で普通に使用されている、広範囲の種々 の液体吸収性材料から製造することができる。適当な吸収性材料の例には、（一 般的にエアーフェルトと呼ばれている）粉砕木材パルプ、クレープ処理セルロー スふとん綿、変性し架橋したセルロース繊維（例えば、１９９３年６月８日付け でヤング（Ｙｏｕｎｇ）らに発行された米国特許第５，２１７，４４５号に記載 されているもの）、毛管溝繊維（即ち、１９９３年４月６日付けでトンプソン（ Ｔｈｏｍｐｓｏｎ）らに発行された米国特許第５，２００，２４８号に記載され ているもののような、繊維内毛管溝を有する繊維）、吸収性フォーム（例えば、 １９９３年１１月９日付けでデスマライス（ＤｅｓＭａｒａｉｓ）らに発行され た米国特許第５，２６０，３４５号及び１９９３年１２月７日付けでデスマライ ス（ＤｅｓＭａｒａｉｓ）らに発行された米国特許第５，２６８，２４４号に記 載されているもの）、熱的に結合させたエアーレイ（ａｉｒｌａｙ）材料（例え ば、１９９３年１０月２１日付けでリチャーズ（Ｒｉｃｈａｒｄｓ）らの名前で 出願された米国特許出願第０８／１４１，１５６号、発明の名称「月経液の改良 された取り扱いのための熱的に結合させた層を有する月経吸収性構造物並びに改 良された適合性及び快適性を有する月経パッドに於けるその使用（Ｃａｔａｍｅ ｎｉａｌ Λｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅｓ Ｈａｖｉｎｇ Ｔｈｅ ｒｍａｌｌｙ Ｂｏｎｄｅｄ Ｌａｙｅｒｓ Ｆｏｒ Ｉｍｐｒｏｖｅｄ Ｈａ ｎｄｌｉｎｇ ｏｆ Ｍｅｎｓｔｒｕａｌ Ｆｌｕｉｄｓ ａｎｄ Ｔｈｅｉｒ Ｕｓｅ Ｉｎ Ｃａｔａｍｅｎｉａｌ Ｐａｄｓ Ｈａｖｉｎｇ Ｉｍｐｒｏ ｖｅｄ Ｆｉｔ ａｎｄ Ｃｏｍｆｏｒｔ）」（Ｐ＆Ｇケース５０５１）に記載 されている材料）、吸収性スポンジ、合成短繊維、ポリマー繊維、ヒドロゲル形 成ポリマーゲル化剤、ピートモス若しくは全ての均等な材料又は材料の組合せが 含まれる。フォームから構成された適当な吸収性コアは、ヨーロッパ特許出願第 ０ ５９８ ８３３号、同第０ ５９８ ８２３号及び同第０ ５９８ ８３４ 号に記載されている。 二次吸収性部材の吸収容量と一緒の吸収性コア３４の全吸収容量は、複合生理 用ナプキン２０のための意図される滲出液含有量と一致しなくてはならない。更 に、吸収性コア３４の吸収容量は、滲出液体積の予想量の範囲内で着用者に適応 して変えることができる。例えば、夜間使用のために意図されるものと比較した ときの日中使用のために意図される複合生理用ナプキンについて又はより成熟し た女性によって意図されるものと比較したときの十代の女性によって使用するた めに意図される複合生理用ナプキンについて、異なった吸収容量を使用すること ができる。 吸収性コア３４として使用するために選択される材料は好ましくは、一次吸収 性部材の身体適合性及び快適性を増強するために、しなやかで、柔らかく、快適 で、圧縮性でそして弾性である。好ましくは、吸収性物品３４は、一次吸収性部 材が、通常の使用の間に経験する比較的小さい力の下で変形するように圧縮性で ある。圧縮性であることに加えて、吸収性コア３４の材料は、流体バブル３１を 伴うことによって、一次吸収性部材が、陰唇及び会陰部の中及び周りへの改良さ れた適合を与えることができるように柔軟で変形性である必要がある。たわむ流 体バブル３１の解剖学的構造に従う能力によって、女性使用者の露出した性器と の密着した接触が与えられる。露出した女性性器との密着した接触は、液体をバ イパスさせるか又は一次吸収性部材から流し出すことなく、使用者から一次吸収 性部材中へのより良い液体移動を与える助けをする。吸収性コア３４のこれらの 特性は改良された適合を可能にするけれども、これらはまた、着用者にとって柔 らかく且つ快適であるように製品を改良する。 図２及び３に示される態様に於いて、吸収性コア３４は、内部に流体バブル３ １を備えるために、それ自体の上に２回縦方向に折りたたまれた熱的に結合され たエアーレイ材料から製造された吸収層を備えている。 流体バブルは、たわみ効果を与えることができる本質的に全ての流体、例えば 、ゲルから構成されていてよく、好ましくはこの流体は気体であり、最も好まし くはこれは空気である。バブル３１の外皮は、吸収性製品の製造からその廃棄ま での予想される製品寿命に亘って持続可能な流体の内部量を与える全ての材料か ら製造することができる。このバブルの外皮のために使用される材料は、バブル の 変形又はたわみを可能にするために柔らかくしなやかでなくてはならない。典型 的な材料は、後で記載する二次吸収性部材５０の非透過性バックシート用にも使 用されるもの並びにポリエチレンテレフタレートフィルム及びアルミニウムフィ ルム又はこれらの材料の混合物及び積層物であってよい。 この流体バブルは、横軸に沿った幅よりも縦軸に沿って長くなっている。更に 、バブルは、縦軸に対して典型的に対称であるが、横軸に対して非対称である種 々の形状を有していてよい。バブルの機能は、組合わさって所望の形状を与える 、複数個のより小さい個々のバブルによって与えることもできる。特に、複合生 理用ナプキンの対身体表面を持ち上げ、バブルの間の折りたたみ線を与えるため に、２個又は３個のバブルを、１個のバブルの代わりに使用することができる。 図１〜３に示される一つの好ましい態様に於いて、流体バブル３１は、一次吸 収性部材３０の中に完全に備えられているが、何れにしても、流体バブル又は複 数個のより小さいバブルは、一次吸収性部材３０の周辺２６を越えて伸びていな いことが好ましい。図１及び２に示されるように、流体バブル３１は一次吸収性 部材３０とほぼ同じ長さである。しかしながら、一次吸収性部材３０よりも短い ことも流体バブル３１について全く可能であり、なお有効に機能する。流体バブ ル３１は、使用に際し、それが使用者の排泄領域に対応するように配置すること が好ましく、一次吸収性部材よりも短い流体バブルは、例えば、生理用ナプキン の中央領域２８に実質的に沿って伸びるかもしれない。 流体バブル３１には、ぐらぐらし、柔軟で、容易に変形し得る外表面を与える ために、充填体積が実質的にその最大充填体積よりも小さいように充填されてい る。この変形する能力はたわみとも呼ばれ、バブル並びにその上にある吸収性手 段３３及びトップシート３２の表面形状を、本発明による生理用ナプキンの個々 の着用者の表面形状に適合させるための所望の格別の能力を与える。バブルの最 大体積の９０％以下、好ましくは８０％以下でバブルを充填することによって、 このような製品の着用の間によく起こる温度変化の下でさえも、それが製品を着 用者の表面形状に適合させるように、流体バブルがたわみ続けることを確保する ことが可能である。 その代わりとして、少なくともその身体対面側の上に流体バブルの外皮を形成 する材料は、所望のたわみ特性を有する流体バブルを構成するように、弾性材で あってよい。この場合のバブルの充填は、未伸張バブル体積の１００％を越えて もよく又は１５０％であってもよい。 ここで図３Ａを参照して、本発明の複合生理用ナプキンの他の態様の横軸に沿 ってとった断面図が示される。この態様に於いて、吸収性コア３４は好ましくは エアーフェルト（ａｉｒｆｅｌｔ）を備えている。エアーフェルト吸収性コアは 、一般的に長円形の形状を有する一次吸収性部材３０を与えるために、全体的に 長円形の形状で製造され、流体バブル３１はエアーフェルト吸収性コア３４の中 に備えられている。図３及び３Ａに示されるコア３４は、一般的に長方形又は長 円形の断面を有するけれども、吸収性コアは、円形、三角形、正方形、五角形、 Ｕ字形、Ｚ型折りたたみ等々のような広範囲の種々の形状で製造することができ る。 任意に、一次吸収性部材３０は、液体バリヤー３５を備えていてよい。液体バ リヤー３５は、吸収性コア３４内に吸収された液体を含有する傾向があり、後で 記載する二次吸収性部材５０上の液体非透過性バックシートと同じ性質を有する 材料から構成することができる。 任意に、一次吸収性部材３０は、トップシート３２と吸収性コア３４との間に 配置された取得層４６を備えていてよい。取得層４６は、吸収性コア３４を越え る及び吸収性コアの中への滲出液の吐出を改良することを含む幾つかの機能を果 たすことができる。滲出液の吐出を改良することによって、取得層は、吸収性コ ア３４全体への滲出液の一層均一な分布を与える。取得層４６は、ポリエステル 、ポリプロピレン又はポリエチレンを含む合成繊維、綿若しくはセルロースを含 む天然繊維、このような繊維のブレンド物又は全ての等価材料又は材料の組合せ の不織又は織ウエブを含む幾つかの異なった材料から構成されていてよい。取得 層及びトップシートを有する生理用ナプキンの例は、オズボーン（Ｏｓｂｏｒｎ ）に発行された米国特許第４，９５０，２６４号及びクリー（Ｃｒｅｅ）らの名 前で１９９１年１２月１７日付で出願された米国特許出願第０７／８１０，７７ ４号、「融合層を有する吸収性物品」に、一層完全に記載されている。好ましい 態様に於いて、取得層４６は、ウエブを一緒に接合するための全ての一般的な手 段により、最も好ましくは上記参照したクリー（Ｃｒｅｅ）の特許出願に一層完 全 に記載されているような融合結合により、トップシートと接合させることができ る。 一次吸収性部材は一般的に、その未伸張状態でどのような断面形状のものであ ってもよいけれども、それは好ましくは断面が長方形又は長円形である。一次吸 収性部材３０の長さ４０及び幅４１は、どのような一般的な寸法のものであって もよい。一次吸収性部材３０は好ましくは、約２〜３５ｃｍ長さ、更に好ましく は約１０〜３５ｃｍ長さ、最も好ましくは約２０〜３５ｃｍ長さである。特に好 ましい一次吸収性部材３０は約２４ｃｍの長さを有する。 一次吸収性部材３０の一つの主な機能は、体液を吸収し且つ含有することであ る。それは、一次吸収性部材３０の身体対面表面を使用者の排泄領域の方に持ち 上げ、同時に、そのたわみ能力のために、一次吸収性部材３０の表面形状を着用 者の表面形状に変形させ且つ適応させることができる流体バブル３１との組合せ で作用する。更に、一次吸収性部材３０は好ましくは、それが陰唇内に適合する ようなサイズ及び形状である。従って、一次吸収性部材の幅及び／又は直径は、 それが少なくとも部分的に陰唇内に存在するようなサイズでなくてはならない。 即ち、一次吸収性部材の一部は好ましくは、使用の間に陰唇内に適合するであろ う。陰唇を含む露出した女性性器は一般的に、柔らかい身体組織と呼ばれるので 、一次吸収性部材を構成する材料は、それが使用者に非刺激性で及び／又は不快 でないように快適で且つ柔らかいことが重要である。 一次吸収性部材３０は、約０．５〜５ｃｍ幅、更に好ましくは約０．５〜約４ ｃｍ幅、最も好ましくは約０．５〜約３ｃｍ幅である。１．５〜２．５ｃｍ、好 ましくは約１．５ｃｍの幅を有する一次吸収性部材が、殆どの女性の陰唇溝の少 なくとも一部分の中に快適に適合できることが見出された。 図１〜３Ａを参照して、本発明の複合生理用ナプキンの二次的必要構成要素は 、二次吸収性部材５０である。二次吸収性部材５０は好ましくは、液体浸透性ト ップシート５２、トップシート５２と接合された液体非透過性バックシート５４ 及びトップシート５２とバックシート５４との間に配置された吸収性要素５６を 備えている。 トップシート５２は、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等々で一般的に使用さ れているどのような液体透過性材料であってもよい。これは、一次吸収性部材３ ０のトップシート３２で有用であるとして前記された材料の何れであってもよい 。吸収性要素５６は、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等々で一般的に使用され ているどのような吸収性材料であってもよい。これは、一次吸収性部材３０の吸 収性コア３４で有用であるとして前記された材料の何れであってもよい。 実際問題として、体液の大部分は、一次吸収性部材の吸収性コア３４によって 吸収され、その中に含有される。二次吸収性部材５０の一つの主な機能は、使用 者の衣服を、一次吸収性要素から排出されるかもしれない吸収された液体又は不 注意に一次吸収性部材を迂回するかもしれない吸収された液体によって汚れるこ とから保護することである。二次吸収性部材５０の吸収性要素５６は吸収性コア ３４のものとは異なった機能を発揮するので、吸収性要素５６は、吸収性コア３ ４よりも薄く、嵩が小さいものであってよく、最も好ましくはそのようなもので ある。 任意に、二次吸収性部材は、吸収性要素無しで製造してもよい。体液の全部で はないとしても大部分は好ましくは、一次吸収性部材の吸収性コアによって吸収 され、そしてその中に含有されるので、二次吸収性部材５０は、使用者の衣服を 、比較的少量の液体によって汚れることから保護するためにのみ必要である。従 って、吸収性要素は、液体が使用者の衣服を汚すことを防ぐために二次吸収性部 材内に液体を含有する必要はないであろう。 バックシート５４は、液体（例えば、月経及び／又は尿）に対して非透過性で あり、他の柔軟な液体非透過性材料も使用することができるけれども、好ましく は薄いプラスチックフィルムから製造される。使用する際に、バックシート５４ は、吸収性要素５６と使用者の衣服との間に介在させる。バックシート５４の機 能は、一次吸収性要素から排出されるかもしれない滲出液又は不注意に一次吸収 性部材を迂回するかもしれない滲出液及び吸収性要素５６内に吸収され且つ含有 された滲出液が、使用者の下着と接触しこれを汚すことを防止することである。 それで、バックシート５４は、織材料若しくは不織材料、ポリエチレン若しくは ポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、通気性を与える が液体移動を防止する半浸透性フィルム又はフィルム被覆不織材料のような複合 材料から構成されていてよい。好ましくは、バックシートは約０．０１２ｍｍ（ ０．５ミル）〜約０．０１５ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有するポリエチレンフ ィルムである。バックシートは好ましくは、一層布状外観を与えるために、エン ボス加工及び／又はマット仕上げされている。更に、バックシートは、滲出液が バックシートを貫通するのを防ぎながら、蒸気が吸収性要素５６から逃げること （通気性）を許容してもよい。 好ましくは、二次吸収性部材５０には、接着取付手段５８のような支持手段又 は取付手段が設けられている。接着取付手段５８は、複合生理用ナプキン２０を 、使用者の下着又はパンティーの股部分に固定するための手段を提供する。この 接着剤は典型的に、使用する前に、接着剤が完全に乾燥するか又はパンティーの 股部分以外の表面に付着することから保護するために、除去可能剥離ライナー５ ９で覆われている。このような目的のために普通に使用されている全ての市販の 剥離ライナーを、ここで使用することができる。本発明の複合生理用ナプキン２ ０は、剥離ライナー５０を取り除き、その後生理用ナプキンをパンティーの中に 入れ、そうして接着剤５８をパンティーと接触させることによって使用される。 接着剤５８によって、生理用ナプキンが使用中にパンティー内のその所定の位置 に維持される。 図１〜３に示されるように、二次吸収性部材は一般的に長方形形状のものであ ってよい。他の適当な形状には、長円形、砂時計型、犬骨形、非対称等々が含ま れるが、これらに限定されない。 図１を参照して、二次吸収性部材５０は好ましくは、長さ６０及び幅６１を有 する。二次吸収性部材は、好ましくは約２０〜４０ｃｍ長さ、更に好ましくは約 ２５〜３５ｃｍ長さ、最も好ましくは約３０ｃｍ長さである。 これは、その未伸張状態で一般的にどのような断面のものであってもよいけれ ども、二次吸収性部材は好ましくは、断面が長方形である。二次吸収性部材は、 好ましくは約５〜１５ｃｍ幅、更に好ましくは約５〜１０ｃｍ幅、最も好ましく は約５〜８ｃｍ幅である。二次吸収性部材５０の厚さは、図２及び３の断面図で 示されるように、一般的にその幅よりも幾らか小さい。 好ましくは、二次吸収性部材は、薄く、約３．０ミリメートルより小さい、更 に好ましくは約２．６ミリメートルより小さい、更に好ましくは約２．２ミリメ ートルより小さい、最も好ましくは約２．０ミリメートルより小さいカリパスを 有する。 任意に、二次吸収性部材５０は、図４に示されるように、それらのそれぞれが 、吸収性コアの側縁に隣接し、そしてこの側縁から横方向に伸びている２個のフ ラップ１９を有していてよい。フラップ１９は、フラップが着用者のパンティー の縁と着用者の大腿部との間に配置されるように、股領域で着用者のパンティー の縁を越えて覆うような形状を有している。フラップは、少なくとも二つの目的 で機能する。第一に、フラップは、好ましくはパンティーの縁に沿って二重の壁 バリヤーを形成することによって、月経液によって着用者の身体及びパンティー が汚れるのを防止するための機能を助ける。第二に、フラップには好ましくは、 フラップがパンティーの下側に折り返され、パンティーの衣服対面側に取り付け られるように、その衣服対面表面上に取付手段が設けられている。この方法で、 フラップはパンティー内に適当に配置された生理用ナプキンを保持する機能をす る。 好ましい態様に於いて、フラップは、トップシート、吸収性要素及びバックシ ートを備えている。更に、フラップは好ましくは、二次吸収性部材の薄層と一体 である。換言すると、トップシート、吸収性要素及びバックシートは単純に横方 向に外に伸びて、フラップを形成している。しかしながら、フラップは二次吸収 性部材と一体である必要はなく、二次吸収性部材に貼付される別の要素であって よい。更に、フラップは、単一の支持体又はその他の薄層形状のものであってよ い。しかしながら、フラップに達する滲出液が、着用者のパンティーの縁を汚す ことを防止するために、フラップが液体非透過性バックシートを有することが推 奨される。 本発明の複合生理用ナプキン２０の二次吸収性部材５０と共に使用するために 適した又は適合性であるフラップを有する多数の生理用ナプキンは、１９８７年 ８月１８日付でファン・チルブルク（Ｖａｎ Ｔｉｌｂｕｒｇ）に発行された米 国特許第４，６８７，４７８号、１９８６年５月２０日付でファン・チルブルク （Ｖａｎ Ｔｉｌｂｕｒｇ）に発行された米国特許第４，５８９，８７６号及び １９８６年８月２６日付でマッチングリー（Ｍａｔｔｉｎｇｌｙ）に発行された 米国特許第４，６０８，０４７号に開示されている。 任意に、二次吸収性部材は、着用者のパンティーの側面を自然に包むコンポー ネントを備えていてよい。本発明の複合生理用ナプキン２０の二次吸収性部材と 共に使用するために適した、着用者のパンティーの側面を自然に包むコンポーネ ントを有する生理用ナプキンは、ラバッシュ（Ｌａｖａｓｈ）らの名前で１９９ ３年７月２２日付けで出願された米国特許出願第０８／０９６，１２１号、（Ｐ ＆Ｇケース４９６１）、発明の名称「パンティーの側面を自然に包むパンティー カバーコンポーネントを有する吸収性物品（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌ ｅ ｈａｖｉｎｇ Ｐａｎｔｙ Ｃｏｖｅｒｉｎｇ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ ｔ ｈａｔ Ｎａｔｕｒａｌｌｙ Ｗｒａｐ ｔｈｅ Ｓｉｄｅｓ ｏｆ Ｐａｎｔ ｉｅｓ）」及びワインベルガー（Ｗｅｉｎｂｅｒｇｅｒ）らの名前で１９９４年 ７月２０日付けで出願された米国特許出願第０８／２７７，７３３号、（Ｐ＆Ｇ ケース５３５４）、発明の名称「伸長性の帯域を有する下着カバーコンポーネン トを有する吸収性物品（Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ Ｈａｖｉｎｇ Ｕｎｄｅｒｇａｒｍｅｎｔ Ｃｏｖｅｒｉｎｇ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ ｗｉ ｔｈ Ｚｏｎｅｓ ｏｆ Ｅｘｔｅｎｓｉｂｉｌｉｔｙ）に開示されている。 好ましくは、二次吸収性部材の最小幅は、一次吸収性部材の最大幅の少なくと も１．５倍である。更に好ましくは、二次吸収性部材の最小幅は、該一次吸収性 部材の最大幅の少なくとも２倍である。最も好ましくは、二次吸収性部材の最小 幅は、一次吸収性部材の最大幅の約３〜約８倍である。 好ましくは、二次吸収性部材は、複合生理用ナプキンが未伸張状態にある場合 、一次吸収性部材とほぼ同じ長さである。しかしながら、一次吸収性部材よりも 長いことも二次吸収性部材について全く可能であり、なお有効に機能する。 一次吸収性部材３０及び二次吸収性部材５０の個々のコンポーネントは、複合 生理用ナプキンを着用したとき、縦方向及び／又は横方向に伸長性又は弾性的に 伸張性であるコンポーネントから構成することができる。 ここで図１を参照して、一次吸収性部材３０及び二次吸収性部材５０が、実際 に対応して、生理用ナプキン２０の縦軸に対してそれぞれ平行であるそれらの長 さを有することがわかる。 本発明の複合生理用ナプキンを形成するために、一次吸収性部材及び二次吸収 性部材は、図２、３及び３Ａに於いて一般的に７０として示される接合手段によ って貼付されている。この接合手段の正確な性質は、選択された接合手段が、一 次吸収性部材及び二次吸収性部材を、使用中に一次吸収性部材及び二次吸収性部 材が分離しないような十分な靭性で、本発明の複合生理用ナプキンの中に接合す るように機能する限り、重要ではない。公知のホットメルト及び感圧性接着剤に よる接着剤取付のような接合手段が、非常に満足できる。複合生理用ナプキンの 構成成分を構成するために選択されたコンポーネントの性質が、そのように許容 する場合、熱融着、超音波融着又は熱融着と超音波融着との両方の組合せを使用 することができる。 一次吸収性部材３０は、貼付された長さが、一次吸収性部材３０の長さの少な くとも２５％である、好ましくは、貼付された長さが、一次吸収性部材３０の長 さの少なくとも５０％である、更に好ましくは７５％であるような様式で、接合 手段によって二次吸収性部材に貼付することができ、更に好ましくは、一次吸収 性部材３０は、一次吸収性部材３０の実質的に全体の長さに沿って伸びている接 合手段７０によって、二次吸収性部材５０に貼付される。 一次吸収性部材３０は幅４１を有する。複合生理用ナプキンは、接合手段幅５ ４１を有する。接合手段幅５４１は、一次吸収性部材３０の幅４１よりも小さい 。好ましくは、接合手段幅５４１は、一次吸収性部材３０の幅の７５％よりも小 さい。更に好ましくは、接合手段幅５４１は、一次吸収性部材３０の幅の５０％ よりも小さい。最も好ましくは、接合手段幅５４１は、一次吸収性部材３０の幅 の２５％よりも小さい。 好ましくは、一次吸収性部材は、増強した性能を与えるために十分な「静止抵 抗」を示す。本明細書で使用するとき、用語「静止抵抗」は、一次吸収性部材の 側縁が、二次吸収性部材の側縁を越えて伸びないように、中央領域内で一次吸収 性部材にかけられ力に対する、一次吸収性部材によって示される抵抗を指す。換 言すると、静止抵抗は、二次吸収性部材に比較した一次吸収性部材の相対移動を 記載する。一次吸収性部材の側縁は、典型的に使用時力の下でも二次吸収性部材 の側縁を越えて伸びないことが好ましい。一次吸収性部材の側縁を、典型的に使 用時力の下で、二次吸収性部材の側縁の内側に保持することによって、液体が一 次吸収性部材から二次吸収性部材以外の表面、例えば、使用者の皮膚又は下着の 上に迂回するか又は排出される機会が、実質的に減少する。 ここで図５を参照して、本発明の複合生理用ナプキン２０の他の好ましい態様 が示される。一次吸収性部材３０は、二次吸収性部材５０の長さ６０よりも短い 長さ４０を有し、従って、流体バブル３１は、一次吸収性部材３０の長さよりも 長くない長さを有するであろう。この態様の全ての他の要素は、図１〜３を参照 して既に説明したものと同様である。 図３に於いて、トップシート３２が、一次吸収性部材３０の吸収性コア３４を 完全に包んでいることがわかる。この態様に於いて、一次吸収性部材３０用のト ップシート３２は、二次吸収性部材５０用のトップシート５２とは分離しており 、別物である。 任意に、一次吸収性部材３０及び二次吸収性部材５０用のトップシートを、図 ６に示されるようにトップシート１００のような１個の材料のウエブから製造す ることができる。この態様に於いて、トップシート１００は、一次吸収性部材３ ０及び二次吸収性部材５０の両方でのトップシートのために使用される。図６の 態様に於いて、トップシート１００は、一次吸収性部材及び二次吸収性部材を一 緒に接続する接合手段７０として機能し得る。複合生理用ナプキンにはまた、一 次吸収性部材を二次吸収性部材に接続するための追加の接合手段が含まれていて もよい。接合手段幅５４１は、一次吸収性部材３０の幅４１よりも小さい。 図７に於いて、流体バブル３１が生理用ナプキン２０の一次吸収性部材３０と 二次吸収性部材５０との間に備えられている、本発明の別の態様が示されており 、この場合に、一次吸収性部材３０を二次吸収性部材５０に貼付する接合手段７ ０は、流体バブル３１を備えていてもよく、これは好ましくは、流体バブル３１ が一次吸収性部材３０と同じ長さを有する場合には、その全長に沿って二次吸収 性部材３０に貼付されている。別のやり方で、流体バブル３０が一次吸収性部材 ３１よりも短く、例えば、生理用ナプキンの中央領域に実質的に沿って伸びてい る場合には、一次吸収性部材３１は、流体バブル３１に完全に若しくは部分的に 貼付するか又は全く貼付することなく、その端部で二次吸収性部材５０に直接接 合 することができる。 図８は、バブル３１が、二次吸収性部材５０内に、更に正確には二次吸収性部 材５０のトップシート５２と吸収性要素５６との間に備えられている、本発明の 他の好ましい態様を示す。また、流体バブル３１を、二次吸収性部材５０の吸収 性コア５６の中又は二次吸収性部材５０のバックシート５４と吸収性コア５６と の間に設けることもできる。 ここで図９を参照して、本発明の他の好ましい態様が示されている。一次吸収 性部材１３１及び二次吸収性部材１５０は、生理用ナプキン２０の縦軸に平行で ある２個のＺ字形折り曲げ１６０の手段によって１個の吸収性要素１５６から一 体に製造され、トップシート２００が、一次吸収性部材１３０及び二次吸収性部 材１５０の両方でのトップシートのために使用されている。図９の態様に於いて 、吸収性要素１５６及びトップシート２００は、一次吸収性部材１３０及び二次 吸収性部材１５０を一緒に接続する接合手段７０として機能することができる。 図９に示されるように、流体バブル３１は、吸収性要素１５６の２個の折り曲げ の上部分によって包まれている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，Ｔ Ｄ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ )，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ， ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，Ｄ Ｅ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．身体排泄領域に隣接して着用するための使い捨て複合吸収性物品であって 、この物品は、身体に対面する対身体表面、衣服に対面する対衣服表面、縦軸及 び横軸、長さ及び幅を有する一次吸収性部材、並びに、長さ及び幅を有する二次 吸収性部材を有しており、前記一次吸収性部材及び前記二次吸収性部材は、それ ぞれ、前記縦軸に平行の長さを有し、前記二次吸収性部材は、前記一次吸収性部 材よりも対衣服表面に接近し、前記一次吸収性部材は、接合手段によって前記二 次吸収性部材に貼付されており、前記物品は、更に、対身体表面を前記排泄領域 のに向けて持ち上げるように、たわみ流体バブルを備えていることを特徴とする 使い捨て複合吸収性物品。 ２．前記流体バブルは、気体バブル、好ましくは空気バブルであることを特徴 とする請求項１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ３．前記流体バブルは、前記横軸に沿った長さよりも前記縦軸に沿って長くな っており、前記一次吸収性部材の周辺を越えて伸びていないことを特徴とする請 求項１又は２のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ４．前記流体バブルは、前記二次吸収性部材内に位置付けられていることを特 徴とする請求項１〜３のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ５．前記流体バブルは、前記一次吸収性部材内に位置付けられていることを特 徴とする請求項１〜４のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ６．前記二次吸収性部材の幅は、前記一次吸収性部材の幅と等しいか又は前記 一次吸収性部材の幅よりも大きいことを特徴とする請求項１〜５のいずれか１に 記載の使い捨て複合吸収性物品。 ７．前記二次吸収性部材の最小幅は、前記一次吸収性部材の幅の少なくとも１ ．５倍、好ましくは３〜８倍であることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１ に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ８．前記一次吸収性部材の最大幅は、３センチメートルよりも小さいことを特 徴とする請求項１〜７のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 ９．前記一次吸収性部材は、接合手段によって前記二次吸収性部材に貼付され ており、その貼付長さは、前記縦軸に沿った前記一次吸収性部材の長さの少なく とも２５％であり、好ましくは少なくとも５０％であり、また、前記接合手段は 、前記一次吸収性部材の長さに沿って実質的に連続的に伸びていることを特徴と する請求項１〜８のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。 １０．前記一次吸収性部材及び前記二次吸収性部材は、前記物品の縦軸に平行 な２個のＺ字状曲げ手段によって、１個の吸収性要素から一体に形成されている ことを特徴とする請求項１〜９のいずれか１に記載の使い捨て複合吸収性物品。