JPH0650154A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents
エンジンの吸気制御装置Info
- Publication number
- JPH0650154A JPH0650154A JP4205428A JP20542892A JPH0650154A JP H0650154 A JPH0650154 A JP H0650154A JP 4205428 A JP4205428 A JP 4205428A JP 20542892 A JP20542892 A JP 20542892A JP H0650154 A JPH0650154 A JP H0650154A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake air
- intake
- passage
- control valve
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸気流の乱れを防止でき、かつ通路抵抗を小
さくして縦スワールを確実に発生させることができ、さ
らに高速回転時等における吸気抵抗の増大の問題も回避
できるエンジンの吸気制御装置を提供する。 【構成】 吸気制御装置において、吸気通路17のシリ
ンダブロック合面4a側に位置する底壁17d内に、低
吸入空気量時に該吸気通路17の底壁側部分を絞り込む
ことにより吸入空気を吸気通路17のヘッドカバー合面
4i側に位置する天壁側に偏らせて流す吸気制御弁21
を回動可能に配設する。また上記吸気通路17の上記吸
気制御弁21より下流側部分を天壁側部分Cと底壁側部
分Dとに区分けする仕切板20を配設し、該仕切板20
の上流端を、全閉位置に回動した上記吸気制御弁21に
略当接するように位置させる。そして、上記吸気制御弁
21に、これの閉時に上記吸気通路17の中心線に直角
の断面で見て該吸気通路17の天壁17f側内面と略連
続面をなす円弧部21dを形成する。
さくして縦スワールを確実に発生させることができ、さ
らに高速回転時等における吸気抵抗の増大の問題も回避
できるエンジンの吸気制御装置を提供する。 【構成】 吸気制御装置において、吸気通路17のシリ
ンダブロック合面4a側に位置する底壁17d内に、低
吸入空気量時に該吸気通路17の底壁側部分を絞り込む
ことにより吸入空気を吸気通路17のヘッドカバー合面
4i側に位置する天壁側に偏らせて流す吸気制御弁21
を回動可能に配設する。また上記吸気通路17の上記吸
気制御弁21より下流側部分を天壁側部分Cと底壁側部
分Dとに区分けする仕切板20を配設し、該仕切板20
の上流端を、全閉位置に回動した上記吸気制御弁21に
略当接するように位置させる。そして、上記吸気制御弁
21に、これの閉時に上記吸気通路17の中心線に直角
の断面で見て該吸気通路17の天壁17f側内面と略連
続面をなす円弧部21dを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路面積を吸気制
御弁によって制御するようにしたエンジンの吸気制御装
置に関し、詳細には吸入空気量が少ない状態での燃焼安
定性を向上して特に低中速・低負荷運転域での燃費率を
向上できるとともに、吸気通路抵抗を小さくして出力低
下を回避できるようにした吸気制御弁,吸気通路の構造
の改善に関する。
御弁によって制御するようにしたエンジンの吸気制御装
置に関し、詳細には吸入空気量が少ない状態での燃焼安
定性を向上して特に低中速・低負荷運転域での燃費率を
向上できるとともに、吸気通路抵抗を小さくして出力低
下を回避できるようにした吸気制御弁,吸気通路の構造
の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃費率の向上を図るには、吸
気量の少ない運転領域でも吸気の流速を高めることによ
り燃焼室内に例えば縦渦(タンブル)を発生させ、希薄
空燃比での燃焼を安定化させることが有効であることが
知られている。このようなタンブルを発生できる吸気制
御装置として、本出願人は、吸気通路の底壁内に吸気制
御弁を回動可能に配設し、低吸入空気量時に吸気通路の
底壁側部分を絞り込むことにより吸入空気を天壁側に偏
らせて流し、もって吸入空気を燃焼室中心側から縦方向
に流入させるようにした吸気制御装置を提案している
(例えば特願平3−111182号)。
気量の少ない運転領域でも吸気の流速を高めることによ
り燃焼室内に例えば縦渦(タンブル)を発生させ、希薄
空燃比での燃焼を安定化させることが有効であることが
知られている。このようなタンブルを発生できる吸気制
御装置として、本出願人は、吸気通路の底壁内に吸気制
御弁を回動可能に配設し、低吸入空気量時に吸気通路の
底壁側部分を絞り込むことにより吸入空気を天壁側に偏
らせて流し、もって吸入空気を燃焼室中心側から縦方向
に流入させるようにした吸気制御装置を提案している
(例えば特願平3−111182号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記提案に係
る吸気制御装置では、低吸入空気量時には吸気制御弁を
閉じることにより吸気通路面積を絞り込む構造を採用し
ているから、上記吸気制御弁は原理的に吸気通路抵抗と
なる。そのため吸気制御弁の形状等の如何によっては、
吸気制御弁を備えていない場合に比較して吸気量が少な
くなり、エンジン出力が低下する懸念がある。
る吸気制御装置では、低吸入空気量時には吸気制御弁を
閉じることにより吸気通路面積を絞り込む構造を採用し
ているから、上記吸気制御弁は原理的に吸気通路抵抗と
なる。そのため吸気制御弁の形状等の如何によっては、
吸気制御弁を備えていない場合に比較して吸気量が少な
くなり、エンジン出力が低下する懸念がある。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、低吸入空気量時にタンブルを発生させることがで
き、かつ吸気抵抗を極力低減して出力の低下を回避でき
るエンジンの吸気制御装置を提供することを目的として
いる。
で、低吸入空気量時にタンブルを発生させることがで
き、かつ吸気抵抗を極力低減して出力の低下を回避でき
るエンジンの吸気制御装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気通路の底
壁内に、低吸入空気量時に該吸気通路の底壁側部分を絞
り込むことにより吸入空気を吸気通路の天壁側に偏らせ
て流す吸気制御弁を回動可能に配設し、該吸気制御弁
に、これの閉時に上記吸気通路の中心線と直角の断面で
見て該吸気通路の天壁側内面と大略連続面をなす円弧部
を凹設したことを特徴とするエンジンの吸気制御装置で
ある。
壁内に、低吸入空気量時に該吸気通路の底壁側部分を絞
り込むことにより吸入空気を吸気通路の天壁側に偏らせ
て流す吸気制御弁を回動可能に配設し、該吸気制御弁
に、これの閉時に上記吸気通路の中心線と直角の断面で
見て該吸気通路の天壁側内面と大略連続面をなす円弧部
を凹設したことを特徴とするエンジンの吸気制御装置で
ある。
【0006】
【作用】本発明に係るエンジンの吸気制御装置によれ
ば、吸入空気量が少ない時は、吸気制御弁が吸気通路の
底壁側部分を絞り込むので、吸入された空気は、通路面
積の狭い天壁側部分に偏って流れるとともに速度が上昇
する。これにより気筒内に流入する吸気流は、気筒軸方
向に流れる縦向きの方向性が与えられ、その結果タンブ
ルが発生して希薄燃焼が安定して行われる。
ば、吸入空気量が少ない時は、吸気制御弁が吸気通路の
底壁側部分を絞り込むので、吸入された空気は、通路面
積の狭い天壁側部分に偏って流れるとともに速度が上昇
する。これにより気筒内に流入する吸気流は、気筒軸方
向に流れる縦向きの方向性が与えられ、その結果タンブ
ルが発生して希薄燃焼が安定して行われる。
【0007】また、本発明では、吸気制御弁に吸気通路
の天壁内面とで大略連続面をなす円弧部を形成したの
で、吸気通路断面形状が従来の半円状から円状となり、
それだけ吸気抵抗が小さくなって吸入空気量が多くなっ
て流速が上がり、出力の減少が回避されるとともに、こ
の点からもタンブルを確実に発生させることができ燃費
率の改善が図れる。即ち、上記提案に係る装置では、閉
時における通路断面形状は、該吸気制御弁の上縁が直線
であることから吸気通路の天壁内面とで略半円状とな
り、このため通路の両隅に空気溜まりが生じ易くなって
通路抵抗が大きくなっていたが、本発明ではこの点が解
消される。
の天壁内面とで大略連続面をなす円弧部を形成したの
で、吸気通路断面形状が従来の半円状から円状となり、
それだけ吸気抵抗が小さくなって吸入空気量が多くなっ
て流速が上がり、出力の減少が回避されるとともに、こ
の点からもタンブルを確実に発生させることができ燃費
率の改善が図れる。即ち、上記提案に係る装置では、閉
時における通路断面形状は、該吸気制御弁の上縁が直線
であることから吸気通路の天壁内面とで略半円状とな
り、このため通路の両隅に空気溜まりが生じ易くなって
通路抵抗が大きくなっていたが、本発明ではこの点が解
消される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例によるエ
ンジンの吸気制御装置を説明するための図である。図に
おいて、1は水冷式4サイクル4バルブエンジンであ
り、これはクランクケース上にシリンダブロック3,シ
リンダヘッド4を積層してヘッドボルトで締結し、該シ
リンダヘッド4のヘッドカバー側合面4iにヘッドカバ
ー5を装着した構造のものである。上記シリンダブロッ
ク3に形成されたシリンダボア3a内にはピストン7が
摺動自在に挿入配置されている。
説明する。図1ないし図5は本発明の一実施例によるエ
ンジンの吸気制御装置を説明するための図である。図に
おいて、1は水冷式4サイクル4バルブエンジンであ
り、これはクランクケース上にシリンダブロック3,シ
リンダヘッド4を積層してヘッドボルトで締結し、該シ
リンダヘッド4のヘッドカバー側合面4iにヘッドカバ
ー5を装着した構造のものである。上記シリンダブロッ
ク3に形成されたシリンダボア3a内にはピストン7が
摺動自在に挿入配置されている。
【0009】上記シリンダヘッド4のシリンダブロック
側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4bが凹設さ
れている。この燃焼凹部4bには吸気弁開口4c,排気
弁開口4dがそれぞれ2つづつ開口している。この各排
気弁開口4dには排気弁10のバルブヘッド10aが、
吸気弁開口4cには吸気弁11のバルブヘッド11aが
それぞれ各開口を開閉可能に配置されている。この排
気,吸気弁10,11のバルブステム10b,11bは
カム軸方向に見て所定の挟み角をなすように気筒軸方向
に斜め上方に延びており、その上端には排気,吸気リフ
タ12,13がそれぞれ装着されている。また該各リフ
タ12,13上には、これを押圧駆動する排気,吸気カ
ム軸14,15が気筒軸と直角方向に向けて、かつ互い
に平行に配置されている。なお、12a,13aは各弁
を閉方向に付勢するバルブスプリング、29は点火プラ
グである。
側合面4aには燃焼室を構成する燃焼凹部4bが凹設さ
れている。この燃焼凹部4bには吸気弁開口4c,排気
弁開口4dがそれぞれ2つづつ開口している。この各排
気弁開口4dには排気弁10のバルブヘッド10aが、
吸気弁開口4cには吸気弁11のバルブヘッド11aが
それぞれ各開口を開閉可能に配置されている。この排
気,吸気弁10,11のバルブステム10b,11bは
カム軸方向に見て所定の挟み角をなすように気筒軸方向
に斜め上方に延びており、その上端には排気,吸気リフ
タ12,13がそれぞれ装着されている。また該各リフ
タ12,13上には、これを押圧駆動する排気,吸気カ
ム軸14,15が気筒軸と直角方向に向けて、かつ互い
に平行に配置されている。なお、12a,13aは各弁
を閉方向に付勢するバルブスプリング、29は点火プラ
グである。
【0010】上記2つの排気弁開口4dは二股状の排気
通路16でシリンダヘッド4の前壁4f側に導出されて
おり、該排気通路16の壁面開口16aには排気管(図
示せず)が接続されている。また上記各吸気弁開口4c
はそれぞれ吸気通路17によりシリンダヘッド4の後壁
4g側に導出されている。この各吸気通路17は気筒軸
方向に見ると互いに平行になっており、またカム軸方向
に見ると、上記吸気弁開口4cからシリンダ後壁4g側
に円弧状に屈曲した後、略直線状に延びている。
通路16でシリンダヘッド4の前壁4f側に導出されて
おり、該排気通路16の壁面開口16aには排気管(図
示せず)が接続されている。また上記各吸気弁開口4c
はそれぞれ吸気通路17によりシリンダヘッド4の後壁
4g側に導出されている。この各吸気通路17は気筒軸
方向に見ると互いに平行になっており、またカム軸方向
に見ると、上記吸気弁開口4cからシリンダ後壁4g側
に円弧状に屈曲した後、略直線状に延びている。
【0011】上記各吸気通路17の各壁面開口17aに
は共通のキャブジョイント18が接続されており、該ジ
ョイント18内で1つの通路に合流している。上記キャ
ブジョイント18には1つの気化器19が接続されてい
る。この気化器19はスロットル操作によって開閉する
バタフライ式スロットルバルブ19aと、エンジンの吸
気負圧で自動的に開閉するピストンバルブ19bとを有
する自動可変ベンチュリ式のものである。
は共通のキャブジョイント18が接続されており、該ジ
ョイント18内で1つの通路に合流している。上記キャ
ブジョイント18には1つの気化器19が接続されてい
る。この気化器19はスロットル操作によって開閉する
バタフライ式スロットルバルブ19aと、エンジンの吸
気負圧で自動的に開閉するピストンバルブ19bとを有
する自動可変ベンチュリ式のものである。
【0012】また上記キャブジョイント18内には、切
換弁26が配設されている。この切換弁26は、該ジョ
イント18をカム軸方向と平行に貫通するように配設さ
れた弁軸26aと、該弁軸26aに固着され上記一方の
吸気通路17を開閉する弁板26bとから構成されてい
る。
換弁26が配設されている。この切換弁26は、該ジョ
イント18をカム軸方向と平行に貫通するように配設さ
れた弁軸26aと、該弁軸26aに固着され上記一方の
吸気通路17を開閉する弁板26bとから構成されてい
る。
【0013】上記吸気通路17の吸気弁開口近傍の屈曲
部17bには、弁穴17cがカム軸方向に貫通形成され
ている。この弁穴17cは、その軸線が該吸気通路17
の底壁17dの表面付近に位置し、吸気通路17内部分
は略半円状に形成されており、隣接する2つの気筒用吸
気通路を連通している。
部17bには、弁穴17cがカム軸方向に貫通形成され
ている。この弁穴17cは、その軸線が該吸気通路17
の底壁17dの表面付近に位置し、吸気通路17内部分
は略半円状に形成されており、隣接する2つの気筒用吸
気通路を連通している。
【0014】上記弁穴17c内には、各吸気通路17の
通路断面積を変化させるための吸気制御弁21が挿入配
置されている。この吸気制御弁21は丸棒からなるもの
でその中央部には小径の摺動軸部21cが形成されてい
る。この摺動軸部21cには、熱膨張係数の大きい材料
からなる半円筒状のブッシュ30が装着されており、こ
のブッシュ30を介して上記吸気制御弁21は回動自在
に支持されている。また上記摺動軸部21cの外周面に
は自己潤滑性を持たせるためのカシマコート31が被覆
形成されており、このカシマコート31は硬質アルマイ
トに二流化モリブデンを添加したものである。
通路断面積を変化させるための吸気制御弁21が挿入配
置されている。この吸気制御弁21は丸棒からなるもの
でその中央部には小径の摺動軸部21cが形成されてい
る。この摺動軸部21cには、熱膨張係数の大きい材料
からなる半円筒状のブッシュ30が装着されており、こ
のブッシュ30を介して上記吸気制御弁21は回動自在
に支持されている。また上記摺動軸部21cの外周面に
は自己潤滑性を持たせるためのカシマコート31が被覆
形成されており、このカシマコート31は硬質アルマイ
トに二流化モリブデンを添加したものである。
【0015】また上記丸棒には、これの一部を吸気通路
27の下部内面と連続面をなすよう切り欠くことにより
各吸気通路17を開閉する弁部21aが形成されてお
り、この弁部21aが弁穴17c内に没入して吸気通路
17内面と面一となる全開位置と、上記弁部21aが底
壁17d面から略垂直に起立して各吸気通路17を略1
/2に絞り込む全閉位置との間で回動するようになって
いる。この場合、上記弁部21aの外周面が上流側に位
置するよう回動する。
27の下部内面と連続面をなすよう切り欠くことにより
各吸気通路17を開閉する弁部21aが形成されてお
り、この弁部21aが弁穴17c内に没入して吸気通路
17内面と面一となる全開位置と、上記弁部21aが底
壁17d面から略垂直に起立して各吸気通路17を略1
/2に絞り込む全閉位置との間で回動するようになって
いる。この場合、上記弁部21aの外周面が上流側に位
置するよう回動する。
【0016】上記吸気制御弁21の駆動軸部21bには
制御プーリ22aが固着されており、この制御プーリ2
2aは制御モータに固着された駆動プーリ22bにケー
ブルで連結されている。また上記切換弁26の外端部に
は切換プーリ26cが固着されている。この切換プーリ
26cは切換モータに固着された駆動プーリ26dにケ
ーブルで連結されている。
制御プーリ22aが固着されており、この制御プーリ2
2aは制御モータに固着された駆動プーリ22bにケー
ブルで連結されている。また上記切換弁26の外端部に
は切換プーリ26cが固着されている。この切換プーリ
26cは切換モータに固着された駆動プーリ26dにケ
ーブルで連結されている。
【0017】上記制御モータ,切換モータはECU23
によってその回転が制御される。このECU23は、ス
ロットル開度センサ24によるスロットルバルブ19a
の開度信号a、及び回転センサ25によるエンジン回転
信号bが入力され、上記吸気制御弁21を、低中速・低
負荷運転域のように吸入空気量が少ないほど上記全閉位
置に、高速・高負荷運転域のように吸入空気量が多いほ
ど上記全開位置に回動させる制御信号Aを上記制御モー
タに出力し、また上記切換弁26を吸入空気量が所定値
以下の運転域では閉とし、上記所定量を越える運転域で
は開とする制御信号Bを上記切換モータに出力する。
によってその回転が制御される。このECU23は、ス
ロットル開度センサ24によるスロットルバルブ19a
の開度信号a、及び回転センサ25によるエンジン回転
信号bが入力され、上記吸気制御弁21を、低中速・低
負荷運転域のように吸入空気量が少ないほど上記全閉位
置に、高速・高負荷運転域のように吸入空気量が多いほ
ど上記全開位置に回動させる制御信号Aを上記制御モー
タに出力し、また上記切換弁26を吸入空気量が所定値
以下の運転域では閉とし、上記所定量を越える運転域で
は開とする制御信号Bを上記切換モータに出力する。
【0018】上記切換弁26の弁板26bが設けられて
いない他方の吸気通路17側の、吸気制御弁21より下
流側に仕切板20が配設されている。この仕切板20は
板金製のもので、図5に示すように、舌片状の仕切部2
0aの下流側端部にスリット20cが形成された略C字
状の保持リング20bを一体形成して構成されている。
この保持リング20bは、上記吸気弁開口4cに嵌合装
着されたバルブシートとこれの上流側に形成された段部
17eとで挟持されており、かつその弾性力により固定
されている。また上記仕切部20aは吸気通路17の略
中心線に沿って延び、かつ該吸気通路17と略同じ幅を
有しており、またその上流端部20dは、全閉位置に位
置する上記吸気制御弁21の弁部21aの上端に位置
し、これと略連続面をなすようになっている。これによ
り上記仕切部20aは吸気通路17を天壁側部分Cと底
壁側部分Dとに区分けしている。なお20eは吸気弁1
1のバルブステム11aとの干渉を回避する逃げ部であ
る。
いない他方の吸気通路17側の、吸気制御弁21より下
流側に仕切板20が配設されている。この仕切板20は
板金製のもので、図5に示すように、舌片状の仕切部2
0aの下流側端部にスリット20cが形成された略C字
状の保持リング20bを一体形成して構成されている。
この保持リング20bは、上記吸気弁開口4cに嵌合装
着されたバルブシートとこれの上流側に形成された段部
17eとで挟持されており、かつその弾性力により固定
されている。また上記仕切部20aは吸気通路17の略
中心線に沿って延び、かつ該吸気通路17と略同じ幅を
有しており、またその上流端部20dは、全閉位置に位
置する上記吸気制御弁21の弁部21aの上端に位置
し、これと略連続面をなすようになっている。これによ
り上記仕切部20aは吸気通路17を天壁側部分Cと底
壁側部分Dとに区分けしている。なお20eは吸気弁1
1のバルブステム11aとの干渉を回避する逃げ部であ
る。
【0019】また、上記仕切部20aの上流端部20d
と吸気制御弁21の弁部21aの上端との間には若干の
隙間tが設けられている。この隙間tから吸気の一部を
上記底壁側部分Dに流入させることによって、上記仕切
板20の出口での乱流を防止するよう構成されている。
と吸気制御弁21の弁部21aの上端との間には若干の
隙間tが設けられている。この隙間tから吸気の一部を
上記底壁側部分Dに流入させることによって、上記仕切
板20の出口での乱流を防止するよう構成されている。
【0020】そして、上記吸気制御弁21の上記弁部2
1aの背面部分には円弧部21dが凹設されている。こ
の円弧部21dは、図3に示すように、吸気制御弁21
が全閉位置に回動したとき、上記吸気通路17の天壁1
7f側部分の内面とで大略楕円状をなす形状になってい
る。また上記仕切板20の上流端部20dは、上記円弧
部21dと略連続面をなすように折り曲げられており、
この円弧部21d,及び仕切部20aと天壁17f部分
とで略楕円状の天壁側通路が形成されている。
1aの背面部分には円弧部21dが凹設されている。こ
の円弧部21dは、図3に示すように、吸気制御弁21
が全閉位置に回動したとき、上記吸気通路17の天壁1
7f側部分の内面とで大略楕円状をなす形状になってい
る。また上記仕切板20の上流端部20dは、上記円弧
部21dと略連続面をなすように折り曲げられており、
この円弧部21d,及び仕切部20aと天壁17f部分
とで略楕円状の天壁側通路が形成されている。
【0021】次に本実施例の作用効果について説明す
る。低中速・低負荷時のような吸入空気量の少ない運転
領域では、ECU23からの制御信号Aによって制御モ
ータが吸気制御弁21を図1,図2に示す全閉位置に回
動させ、またECU23からの制御信号Bによって切換
モータが切換弁26を閉位置に回動させる。すると吸気
制御弁21の弁部21aが各吸気通路17の底壁17d
側を絞り込み、また切換弁26によって一方の吸気通路
17が全閉となる。これにより吸気は他方の吸気通路1
7側に集中して、しかも該通路17の仕切板20によっ
て区分けされた天壁側部分Cに偏って流れ、気筒内に他
方側の吸気通路17の吸気弁開口4cから流入するとと
もに、吸気の極一部は吸気制御弁21と仕切板20との
隙間tから底壁側部分Dにも流入する。その結果、吸気
量が少ない場合でも流れに方向性が得られ、気筒軸方向
に見ると気筒内面に沿って横方向に流れ、かつカム軸方
向に見ると気筒軸に沿って縦方向に流れる斜めタンブル
が発生する。この場合、上記隙間tから流入した吸気に
より底壁側部分Dの負圧を緩和できることから、上記仕
切板20の出口部分での巻き込みによる乱流を防止でき
る。
る。低中速・低負荷時のような吸入空気量の少ない運転
領域では、ECU23からの制御信号Aによって制御モ
ータが吸気制御弁21を図1,図2に示す全閉位置に回
動させ、またECU23からの制御信号Bによって切換
モータが切換弁26を閉位置に回動させる。すると吸気
制御弁21の弁部21aが各吸気通路17の底壁17d
側を絞り込み、また切換弁26によって一方の吸気通路
17が全閉となる。これにより吸気は他方の吸気通路1
7側に集中して、しかも該通路17の仕切板20によっ
て区分けされた天壁側部分Cに偏って流れ、気筒内に他
方側の吸気通路17の吸気弁開口4cから流入するとと
もに、吸気の極一部は吸気制御弁21と仕切板20との
隙間tから底壁側部分Dにも流入する。その結果、吸気
量が少ない場合でも流れに方向性が得られ、気筒軸方向
に見ると気筒内面に沿って横方向に流れ、かつカム軸方
向に見ると気筒軸に沿って縦方向に流れる斜めタンブル
が発生する。この場合、上記隙間tから流入した吸気に
より底壁側部分Dの負圧を緩和できることから、上記仕
切板20の出口部分での巻き込みによる乱流を防止でき
る。
【0022】このように本実施例では、一方の吸気通路
17を閉じることにより吸気を他方の通路17側に集中
して流す切換弁26を設けるとともに、吸気を該通路1
7の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁21を設け、さら
に吸気通路17を天壁側部分Cと底壁側部分Dとに区分
けする仕切板20を設けたので、吸気量が少ない場合に
おいて、吸気を1つの吸気弁開口から気筒内面に沿い、
かつ気筒軸方向に沿う方向に方向性をもって流すことが
でき、スワールとタンブルとを合成した斜めタンブルを
発生させることができる。その結果、希薄燃焼を安定さ
せることができ、燃費率を向上できる。
17を閉じることにより吸気を他方の通路17側に集中
して流す切換弁26を設けるとともに、吸気を該通路1
7の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁21を設け、さら
に吸気通路17を天壁側部分Cと底壁側部分Dとに区分
けする仕切板20を設けたので、吸気量が少ない場合に
おいて、吸気を1つの吸気弁開口から気筒内面に沿い、
かつ気筒軸方向に沿う方向に方向性をもって流すことが
でき、スワールとタンブルとを合成した斜めタンブルを
発生させることができる。その結果、希薄燃焼を安定さ
せることができ、燃費率を向上できる。
【0023】また、本実施例では、上記吸気制御弁21
の円弧部21dと吸気通路17の天壁17f内面とで楕
円状の通路を形成したので、該通路抵抗を小さくするこ
とができ、吸気量の減少を軽減してエンジン出力の低下
を回避できる。また吸気量が多い分だけ吸気の流速を向
上でき、この点からも燃費率を向上できる。即ち、吸気
制御弁21を丸棒のまま配設した場合、これの上縁線a
(図3に二点鎖線で示す)と天壁17f内面とで半円状
の通路となり、この通路の両隅に空気溜まりが生じるの
を解消でき、この点から吸気量,流速を増大できる。
の円弧部21dと吸気通路17の天壁17f内面とで楕
円状の通路を形成したので、該通路抵抗を小さくするこ
とができ、吸気量の減少を軽減してエンジン出力の低下
を回避できる。また吸気量が多い分だけ吸気の流速を向
上でき、この点からも燃費率を向上できる。即ち、吸気
制御弁21を丸棒のまま配設した場合、これの上縁線a
(図3に二点鎖線で示す)と天壁17f内面とで半円状
の通路となり、この通路の両隅に空気溜まりが生じるの
を解消でき、この点から吸気量,流速を増大できる。
【0024】さらに本実施例では、上記吸気制御弁21
の摺動軸部21cの外周面にカシマコート31を被覆形
成して該吸気制御弁21自体に自己潤滑性を持たので、
熱膨張係数の大きいブッシュ30の採用が可能になり、
両者の摺動抵抗を小さくできる。その結果、吸気制御弁
21の追従性を向上できるとともに、吸気の漏れを防止
できる。
の摺動軸部21cの外周面にカシマコート31を被覆形
成して該吸気制御弁21自体に自己潤滑性を持たので、
熱膨張係数の大きいブッシュ30の採用が可能になり、
両者の摺動抵抗を小さくできる。その結果、吸気制御弁
21の追従性を向上できるとともに、吸気の漏れを防止
できる。
【0025】さらにまた、上記仕切板20に略C字状の
保持リング20bを一体形成し、該リング20bにスリ
ット20cを形成したので、この保持リング20bの弾
性力により吸気通路17に押圧固定することができるこ
とから、該仕切板20の装着にあたって吸気通路17に
段部17eを加工するだけで済み、加工性,取付け性を
向上できる。
保持リング20bを一体形成し、該リング20bにスリ
ット20cを形成したので、この保持リング20bの弾
性力により吸気通路17に押圧固定することができるこ
とから、該仕切板20の装着にあたって吸気通路17に
段部17eを加工するだけで済み、加工性,取付け性を
向上できる。
【0026】なお、上記実施例では、円弧部21dを吸
気制御弁21の上部のみに形成したが、この円弧部は、
図6に示すように、上記円弧部21dに続く逃げ部21
eを形成し、この逃げ部21eと上記吸気通路17の底
壁17d内面とで連続面を形成してもよい。このように
した場合は、吸気の流れをさらにスムーズにすることが
でき、ひいてはタンブルの発生を確実にして燃費を改善
できる。
気制御弁21の上部のみに形成したが、この円弧部は、
図6に示すように、上記円弧部21dに続く逃げ部21
eを形成し、この逃げ部21eと上記吸気通路17の底
壁17d内面とで連続面を形成してもよい。このように
した場合は、吸気の流れをさらにスムーズにすることが
でき、ひいてはタンブルの発生を確実にして燃費を改善
できる。
【0027】また、上記実施例では、何れかの吸気通路
を開閉する切換弁を設けたが、本発明では必ずしもこの
切換弁は必要ないものであり、また吸気通路が1つのエ
ンジンにも勿論適用できる。さらに、上記実施例では、
自動二輪車用エンジンに適用した場合を例にとって説明
したが、本発明は勿論自動車用エンジンにも適用でき
る。
を開閉する切換弁を設けたが、本発明では必ずしもこの
切換弁は必要ないものであり、また吸気通路が1つのエ
ンジンにも勿論適用できる。さらに、上記実施例では、
自動二輪車用エンジンに適用した場合を例にとって説明
したが、本発明は勿論自動車用エンジンにも適用でき
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明に係るエンジンの吸
気制御装置によれば、低吸入空気量時に該吸気通路の底
壁側部分を絞り込む吸気制御弁を設けるとともに、該吸
気制御弁に吸気通路の天壁側内面と略連続面をなす円弧
部を形成したので、吸気を天壁側に偏らせて流しながら
通路抵抗を小さくでき、吸入空気の流速を上げてタンブ
ルの発生を確実にして希薄燃焼を安定化でき、その結果
燃費を改善できる効果がある。
気制御装置によれば、低吸入空気量時に該吸気通路の底
壁側部分を絞り込む吸気制御弁を設けるとともに、該吸
気制御弁に吸気通路の天壁側内面と略連続面をなす円弧
部を形成したので、吸気を天壁側に偏らせて流しながら
通路抵抗を小さくでき、吸入空気の流速を上げてタンブ
ルの発生を確実にして希薄燃焼を安定化でき、その結果
燃費を改善できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例によるエンジンの吸気制御装
置を示す断面側面図である。
置を示す断面側面図である。
【図2】上記実施例の吸気制御弁,仕切板部分の断面側
面図である。
面図である。
【図3】上記実施例の吸気通路,吸気制御弁部分の断面
図である。
図である。
【図4】上記実施例の吸気制御弁を示す図である。
【図5】上記実施例の仕切板を示す図である。
【図6】上記実施例の変形例による吸気制御弁を示す断
面図である。
面図である。
1 エンジン 3 シリンダブロック 5 ヘッドカバー 17 吸気通路 17d 底壁 17f 天壁 21 吸気制御弁 21d 円弧部
フロントページの続き (72)発明者 山田 誠一郎 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気通路の底壁内に、低吸入空気量時に
該吸気通路の底壁側部分を絞り込むことにより吸入空気
を吸気通路の天壁側に偏らせて流す吸気制御弁を回動可
能に配設し、該吸気制御弁に、これの閉時に上記吸気通
路の中心線と直角の断面で見て該吸気通路の天壁側内面
と大略連続面をなす円弧部を凹設したことを特徴とする
エンジンの吸気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4205428A JPH0650154A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | エンジンの吸気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4205428A JPH0650154A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | エンジンの吸気制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0650154A true JPH0650154A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16506696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4205428A Withdrawn JPH0650154A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | エンジンの吸気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650154A (ja) |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4205428A patent/JPH0650154A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7455044B2 (en) | Intake device of internal combustion engine | |
JP4044195B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JPH06212983A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH0650154A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3318359B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3222228B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3258056B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3318357B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH06193452A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3318358B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH06173696A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH06101486A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP2000145467A (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP3445294B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3329405B2 (ja) | 2バルブエンジンの吸気制御構造 | |
JP3500701B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP3012039B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3012040B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP3264749B2 (ja) | 2バルブエンジンの吸気制御構造 | |
JP3264748B2 (ja) | 2バルブエンジンの吸気制御構造 | |
JP3320777B2 (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH05321677A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JPH0481522A (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JPH01113517A (ja) | 吸気2弁式エンジンの吸気装置 | |
JPH077549Y2 (ja) | エンジンの吸気装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |