JPH06505896A - 新規吸入器 - Google Patents
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- JPH06505896A JPH06505896A JP4506394A JP50639492A JPH06505896A JP H06505896 A JPH06505896 A JP H06505896A JP 4506394 A JP4506394 A JP 4506394A JP 50639492 A JP50639492 A JP 50639492A JP H06505896 A JPH06505896 A JP H06505896A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
新規吸入器
本発明は患者がカプセルから粉体状薬剤を吸入することを可能にする吸入器に関
する。
様々な形態の吸入器が既に知られており、また、吸入の際に薬剤を吸引できるよ
うにカプセルの端部に穴をあける手段またはカプセルの本体部からキャップ部を
分離する手段を付与することが知られている。
カプセルを通過する吸入気流により、即ち、吸入器を通過する気流の渦流形態に
よりカプセルをスピンさせることにより薬剤を抽出することができる。このカプ
セルのスピンにより繰り返し衝突するカプセル内の粉体状薬剤の射出を助け、吸
入気流へ送り込む。
既知の吸入器の欠点としては、カプセルから射出された粉体状薬剤は吸入器を通
る空気通過路の壁に固着し易く、このため、たとえ、−人の患者が同一の吸入器
を繰り返し使用しても、規則的な間隔で吸入器の清掃をする必要があることであ
る。
吸入器は一定の時間に、例えば−日に患者により使用されるべき薬剤カプセルの
供給をするのための容器を有することが知られている。このカプセルの容器の存
在は吸入器の洗浄作業を複雑にしている。このため本発明の目的は、次回以降の
使用のために保存されているカプセルの受木発明の目的は容器の清掃を容易にす
ることにより上記の困難を克服することにある。
従って、本発明は、閉じたカプセルに保持される粉体状薬剤の吸入器において、
開放されたカプセルを渦流の吸入気流により回転させる渦撹拌チャンバーを構成
する本体部と、次の使用に備えて乾燥状態でカプセルの予備を保持するための取
り外し可能なカプセル容器とを具備し、該カプセル容器は吸入器のホルダー内に
取り出し可能に装填され、該装置を清掃のため洗浄する際、該装置から該カプセ
ル容器を取り出すことができる吸入器を提供する。
本発明をより解かりやすくするために、以下の添付図面を参考に、単なる例示と
して以下の説明を与える。
図1は本発明の吸入器の垂直側面図であり、マウスピース自体を見やすくするよ
うに断面にしたマウスピースのカバーを示す。
図2は図1の矢印IIの方向に沿って見た立面図である。
図3はカプセルを破裂させる操作の際のカプセル開孔ビンの位置を右側に、カプ
セル開孔ピンが格納された状態を左側に示す断面図である。
図4は図1から図3の装置に用いられる取り外し可能なカプセル容器の立面図で
ある。
図5は図3の線■−■における断面図である。
図6は係止取付けにより組み立てられる吸入器の改良型の詳細を示す。
図1は吸入器本体上の摩擦はめ合いのカバー8により閉じられるマウスピース6
を有する本体4からなる吸入器2を示す。
吸入器本体4の各サイドに沿ってU字形のスプリング10のリムがあこのリムを
残りのリムに押しつけるられるようになっている。
図1はまたは、渦撹拌チャンバーに通じる二つの吸気口の内の一つを構成する吸
気口14を本体4の上部に示し、このチャンバーで、開孔したカプセルを渦運動
にかけ、スピンさせ、またカプセルをチャンバーの壁に衝突させ、カプセルの内
部から粉体状薬剤を噴出させる。カプセルの渦撹拌動作を強めるためにチャンバ
ーは概ね平たい円柱形をしておりその軸寸法はカプセルの直径より大きく、かつ
カプセルの長さよりかなり小さく、一方、そのチャンバーの直径はカプセルの長
さより大きい。
粉体状薬剤を保存するのに従来より用いられているカプセルの形態はカプセル本
体とカプセルキャップにより構成され、通常両者はゼラチン物質で構成され、カ
プセル本体の上にカプセルキャップが被るように合わされ、半球状のドーム状端
部を有する機内柱状の形態をカプセルの最終形状とする。カプセルの“直径”に
より、我々は組み立てられたカプセルの機内柱形の中央部の直径を意味し、カプ
セルの“長さ”により機内柱状部と二つのドーム状の端部の全長を意味する。
ここに記述される本発明の好適な実施例はその端部を破裂せることによりカプセ
ルを開放するが、粉体状薬剤内容を解放するためにカプセルを開く際、カプセル
チャツプとカプセル本体を引き離すための手段を設けたカプセル吸入器である代
替構成に対しても本発明は同様に適用することが可能である。
図1の矢印IIの方向に沿って見た図2に示す正面垂直図は本体部4の図2はま
た、後に図4及び5を参照して詳しく説明する取り外すことができるカプセル容
器の摺動カバー16を示す。図2に示される位置から下方にカバー16を摺動さ
せると蓋の上端部18が退去し、通常開じた容器からカプセルを解放するために
カプセル容器内の一端部を露出する。
図2はまた、吸入器の一部切り欠き部において、カプセルの破片がマウスピース
に入る、それゆえ患者の呼吸管に入るのを避けるためにマウスピース6により近
いチャンバーの壁土のスクリーングリッド20を示す。スクリーン20は図5に
おいても示される。
図2はまた、渦撹拌チャンバーの内部を露出するためにヒンジライン24につい
て軸支回動することにより開くことができるカバー22を示す。このチャンバー
はチャンバー内で開孔されるカプセルを保持するために隣接して配置される凹部
28を有する機内柱形部26を具備する0開孔機構については図3を参照し後に
記述するが、ここで重要なことは、本発明はチャンバー26.28内で動作する
一対の開孔ビンであるカプセル開孔手段の好適な位置決めを提供し、カプセルの
端部を開孔した状態で渦撹拌チャンバーにカプセルを挿入する必要がないことで
ある。
上述したように、弛緩状態においてスプリング10のリムは弓型の凹部12にお
いて見える状態にあり、図2はスプリングの両方のリムが実質的に本体4の右側
の端部と同一平面にあることを示す。
図3はこの位置にあるスブリ〉グ10の左側のリムを示すが、右側のリム10は
内側に押されており、スプリング10のリムが押されることにより動くカプセル
開孔ピン32の鋭利先端30をチャンバーの凹部ある。
図3の左側の破線で示されるように、カプセル開孔ピン32は概してL字型をし
ており、破線で示され、スプリングのリムに埋め込まれている要素34をもち、
一方、実質的に直角な湾曲部およびスプリングの他のリムはチャンバーの凹部2
8に向かい突出する。ビンのカプセル開孔運動の際、特に、気に止めておかなけ
ればならないことは二つのビンがカプセルのドーム型の端部を押始めるとビンの
鋭利先端30をカプセルの半球ドーム型の端部が偏向させてしまうのだが、この
ときビンを案内するために、二つのカプセル開孔ピンはそれぞれの位置決め部3
6によりガイドされる。この位置決め部36はカプセルを突き刺す際にビン32
を確実にセンターリングするために凹部28でのカプセルの位置にできる限り近
くに位置する。
図3の右側にはスプリング10のリムと一体的に形成されたスタッド38が穴5
0を介して吸入器の本体の内部に移動した状態を示す。一方、スプリングの左側
のリムのスタッド38は吸入器本体4の二つの1240の間の空間から離れてお
り、穴50においてその先端は退去状態にある。
この二つのスタッド38の目的はスプリング10のリムと、開孔するための渦撹
拌チャンバーの凹部にカプセルを装填するために渦撹拌チャンバーにアクセスで
きるように開放可能なカバー22との間に必要に応じてインターロックを供与す
ることにある。
図5に示すように、カバー22の上端部44は吸入器本体の隣接面よ22を引(
ことができる。
鎖線にも示され、またカバー22が閉じる際に占められる位置に実線において示
されるように、カバー22の摂生円形の耳部48に更なる穴46がある。カバー
の各側にはそれぞれこのような別々の耳部48があり、各々に穴46が設けられ
ており、この二つの穴46は図5に実線で示す閉じ位置にカバー22があるとき
のみ壁部40の同様な穴50と位置が合うようになっている。図5の鎖線でホす
ピボット鋳べそ52により軸24(図2)について回転可能なカバー22がこの
他の位置にあるときは、耳部48は壁40に隣接し、これらに挟まれ、穴50を
閉じ、これによりU字型のスプリング10のリムが図3の右側に示す位置に押し
込まれることを防止する。このため、スタッド38は互いに接近することができ
ず、ひいては、カプセル開孔ピン32の鋭利先端30も図3の左側に示す位置に
あり、即ち、使用者の指を不用意に突き刺す危険のない位置決め部36内に完全
に退去した状態にある。
選択的に設けらる穴46をなくし、耳部48をカバー22が完全に閉じたとき以
外の位置でカプセル開孔ピンの動作を可能にする別な形態にすることも可能であ
る。しかし更なる穴5oを付与し、カバー22が完全に収まっている時以外の他
のすべてのにおいて穴50が閉じられる図5の好適配置は最も安全であると考え
られる。
このような使用者の指を突き刺してしまう危険は装置を子供がいじることによる
故意の誤使用または大人または子供による装置の偶発的な誤使用にによってだけ
でなく、それまでの吸入器の使用による塊になったチャンバーに接近することが
できる間は、カプセル開孔ピンが凹部28に出ることを防ぐインターロックを有
することは有効である。
機内柱状部26及びカプセル開孔手段が動作する概して隣接するカプセル保持凹
部28を有する渦撹拌チャンバーの形態は当方の同時係属出願の英国特許出願N
o 90 13261.4に既に開示されおり、(1)チャンバー内でカプセル
を回転またはスピンをさせるようにカプセルを引きする渦流の吸入気流の渦撹拌
動作による内容物の遠心力射出、及び(2)カプセルの端部が不規則なチャンバ
ー壁、特に凹部28と機内柱状チャンバー部26との間の鈍角なコーナーに衝突
する際の打撃による射出が生じ非常に有効であると考えられる。さらに上記英国
特許出願No、9013261.4はチャンバーの概偏平形状によりカプセルは
常に同一平面(チャンバーの中央平面)に保持され、これによりカプセルの回転
衝突動作の強度及び制御を向上させ、遠心力により粉体状薬剤を射出することを
述べている。
図3は渦撹拌チャンバーへの二つの通気路を示し、そのうちの一方は、図1にも
示される吸気口14から内部に接続し、ポート54において機内柱チャンバー2
6に概して接して開いていて、そこから気流が流入し、(図3に鎖線で示される
)カプセルに衝撃を与え、カプセル破裂凹部28からカプセル(この時二つのピ
ン先端30は位置決め部36の中に退去していることに注意)を押し出すのを助
け、これによりカプセルがチャンバー26内の渦流に巻き込まわるように解放す
る。
残りの吸気口56はポート58に至る通路に連通しており、このポート58は吸
入された空気を上述したポート54からの空気の方向に対しても示される中空ス
タッド62により吸入器の本体4に固定される。実際には、本体部4はマウスピ
ース6が形成される前部64及び前部64に結合される後部66からなり、この
場合にはこれらの二つの部分64.66はその相互係合部において超音波溶接に
より結合される。
或は、吸入器本体4の二つの部分64.66の結合は吸入器本体の組立を容易に
するスナップ取り付けを付与する係止係合手段により一体に固定することも可能
である。その変形例の詳細は図6に示すが、ここで図5に示される部分には同じ
符号を与え、また係止留め構成68もあわせて示す。
グリッドスクリーン20は、勿論、製造段階でチャンバー構成部72に埋め込む
ことが可能であり、更に別の方法も存在する。例えば、グリッドを格納リングに
挿入成型し、そのリングをマウスピースの中に挿入することができる。
放出される粉体薬剤が吸入器内の通気道の表面に固着する度合いを出来るだけ少
な(するために、チャンバー部72を表面抵抗の小さいポリマーで構成し、これ
により帯電防止性を持たせる。チャンl<−26,28の内壁を構成する材料は
好ましくは1012Ω、更に好ましくは108Ω未満の表面抵抗を有するポリマ
ーが望ましい。本実施例におし\ては本体72を構成するチャンバー全体を同じ
低表面抵抗のポリマーで形成するが、もし望むなら、チャンバーを低表面抵抗材
料の内張りにより構成することも可能である。
ことを意図している。帯電防止特性は表面に高い静電散逸性を持つことにより、
及び/又は、高い電気伝導性を持つことにより、及び/又は低い表面抵抗を持つ
ことにより付与される。
例えば、電気伝導率を向上させることにより、又は表面抵抗を減少させることに
より、又は静電散逸性を強化することによりポリマーの帯電防止性能を向上させ
る数多(の添加剤が知られている。一つの可能な方法としては、カーボン又は鉄
の充填剤(繊維形態のものが多い)を帯電防止性能を与えるべきこれらの部材の
製造に使用するポリマーに混入させる。或は、非繊維化学材料を成型処理の前に
大抵の場合、チ・ノブ形態で成型用ポリマーに混入し、成型品の表面抵抗を下げ
るの使用することが可能である。フランスのAtochem社で製造される製品
PebaXはポリエステルのブロック状アミド製品であり、これはこのような添
加材の使用により帯電防止の性質が得られる。
別の可能性としては、成型品を電気的導電層で被覆し、これにより表面抵抗を下
げる。
表面抵抗は好ましくは1012Ω、更に好ましくは10”Ω未満が望ましい。
更にに好ましくは、しかし必要に応じて、マウスピース6がこのような材料で構
成された内壁を有し、また、渦撹拌チャンノく−の背面を閉じるカバー22が低
表面抵抗を有するこのようなポリマーにより構成されることが更に好ましい。
図5は端部74及び薄膜ヒンジ78を介して端部に蝶番留めされた蓋との間、及
び、蓋76のドーム状部86の上側端面84とドーム状カッく一部86を受ける
吸入器前部本体部64の凹部の当接端部との間に摩擦密着することにより装置内
の適所に保持される。
カプセル容器74.76を取り外すことの意図は、容器を取り外し、乾燥を保ち
、その間装置のその他の部分を洗浄し、吸入器の通気道の壁から固着した粉体薬
剤の蓄積を取り除くことにある。このようにして、容器74、・76は決して粉
体薬剤に晒されることなく(なぜならば容器に格納されるカプセルは常に閉じら
れているから)、固着薬剤を取り除くために洗浄を要する吸入器のこれらの部分
とは切り離して置(ことが可能になる。そして、装置の洗浄された部分が完全に
乾き、次の使用のための用意が整ったら、容器を再び挿入することが出来る。
容器を取り外し出来ることのもう一つの効用は、これにより、薬剤師が容器に前
もってカプセルを装填したパッケージを調合し、これを、使い捨て又は再使用可
能な空の容器の代わりに単に差し込むようにすることが可能である。
容器74.76を再使用する場合には、カプセルの補給は、先ず、容器74.7
6を吸入器2の他の部分から取り出し、蓋76を開き、内部即ち、容器74を露
出すことにより行われる。万一、不注意により、カプセルが濡れてしまい、カプ
セルのゼラチン本体が柔らか(なり、べとつく場合には、このようなカプセルは
蓋76を開けることにより簡単に取り除くことが可能である。
その後、カプセルの新たな補給を箱74に挿入し、蓋76を閉め、容器を再び吸
入器2の中に挿入する。
この目的のため、摺動カバー16は箱74のスロット86内に受容される大きさ
のシュー84を有する。このシュー84はまたスロット86を過ぎて押し出すこ
とが出来るが、スロット86に戻るには広すぎる幅の端部88を有し、これによ
り箱74から摺動部16が外れないようにする。
摺動カバー16には更に、戻り止めシュー90が設けられており、これは摺動部
の最上部において箱74のバー92の上に係合するが、これはシュー90がバー
92に乗り上げる際に摺動部を湾曲させるように摺動カバー16を下方に強(引
き下げることによってのみバー92を越えることが可能となる。摺動部を再び上
側に戻すとき最上部では摺動カバーを保持する同様な係止動作が行なわれる。戻
り止めシュー90の上端及び下端はシュー90がバー92のいずれの方向にも楽
に通過出来るように面取りされている。
図6に示される代替構成は、吸入器の別な組立方法を単に例示するものであり、
決して、吸入器を使用する寿命の間に係止部68を取り外すことを意図している
のではない。これらの係止部を設けることは、単に成型後の吸入器の組み付は操
作を容易にすることを意図する。
図6において、グリッド20はマウントリング7oに挿入成型され、またマウス
ピース6は渦撹拌チャンバー構成部と一体化して設けられる。
この一体化部材6は適切な帯電防止ポリマー材料により射出成型される。
図に示される吸入器2の組み付は動作は以下のように行なわれる。
マウントリング70(図6)にすでに挿入成型されているグリッド開孔ピン32
のための二つの保持部をチャンバー内の図3に示す所定の位置に摺動させる。一
体のマウスピース及びチャンバ一部材6を前カバー64に挿入する。
ピン32.34をスプリング10に挿入する。
次に、U字型スプリング10及び吸入器本体の前部本体部64を前部本体部64
の中空スタッド62をスプリング10の屈曲部に設けられたソケットに挿入する
ことにより両部材を固定する。図3の左側に示されるように、スプリングが開放
位!にあるとき、カバー22を所定の位置にスナップ固定すると同時に、耳部4
8のピボット鋳べそ52を二つの壁部40の間挿入し、これらを受け入れるため
に形成された穴53の位置にスナップ固定する。
次に、カバー22が閉じられた位置にある場合において、後部本体部66をそれ
以外の組み付は部に合わせ、二つの部材66及び残りの組み付は部の間の接合部
を超音波溶接に誹り結合する。或は、部材66を残りの組み付は部に押し込み、
係止取り付けする。その際、脚96を変形することにより係上部68が図6の9
4等の対応するリブに乗り上げ、この脚に係止部68が位置決めされる。
最後に、マウスピースカバー8を所定の場所にスナップ固定し、カプセル容器7
4.76を所定の位置に取付ける。勿論、摺動カバー16の箱74・\の組み付
けは単に摺動カバーを[74に対しく即ち、図5において右方向に)強く圧力を
かけ、スロット86を介してブレード84の戻り止めのエツジ部88を動かすこ
とにより行うことも可能である。
電気伝導性若しくは静電的散逸性を有するか、若しくは表面抵抗の低い適切な帯
電防止材料で、かつ、かつ非腐食性で洗浄に対し耐性を有する材料であれば、他
のいずれのものを用いることが可能である。例えば、メツシュを一体部材として
チャンバー構成部72の残りの部分と共に一体成型することも可能である。
吸入器の全ての部材を射出成型により形成することが可能であり、また以下に見
るように、唯一の複雑化の要因はスプリング10のリムの端部でのし型ピン32
.34の埋め込みが必要なこと及びチャンバー構成部72でのメツシュ20の埋
め込みのみである。
カプセル開孔ピン32の支持のための独立した保持部36を有する目的はピン3
2の断面にぴったりと合う穴を有し、かつ図3の右側の吸気口14とポート54
の間の通気道の方向に収束する方向に沿ってピン32の通路の成型をする必要性
をなくすためである。保持部はまた吸入チャンバーへの空気の侵入及びここから
の粉のロスを避けるための付加的な目止めの役割を果たすであろう。
図に示される装置の使用を以下に記す。
通常、装置はマウスピースカバー8を取付け、また取り外し可能な容器74.7
6にカプセルを保存した状態で格納箱又はポケット、又はハンドバッグに保存さ
れる。吸入をする必要がある場合には、利用者は図2に示す親指グリップリブ上
に親指で圧力を加えることにより容器74.76をのカバー16をずらし、摺動
カバー16の面とりされたブレード16を十分に開いた際に図5のCで示すカプ
セルがスロットを介して出易い位置になる。
カプセルCを一つ出した後、摺動カバー16を図5の位置に戻し容器74.76
を閉じ、カバー22を指の爪又は親指の端部を上端部44に引っ掛け、本体4か
ら(図5に示すように)カバー22の上部を引き出すことにより開放し、又は、
カバー22の最下端に対し下方に圧力をかけることにより開放する。(この後者
の動きは蝶番の鋳ベソ52に大きな応力を与える可能性があり、カバー22を開
く最も簡単な方法ではない。)次にカプセルCをピン32の鋭利先端30により
開孔するために手動によりカプセル開孔凹部28(図3)に置く。カプセルは図
3及び図5において鎖線の位置に示される。
次にカバー22を再び閉じ、スナップさせて閉じる。これにより、耳部48の穴
46がスプリング10のスタッド38と位置が合い、始めて、カプセル開孔機構
を動作させることが可能になる。この段階でマウスピースカバー8を外し、吸入
に備え露出する。
使用者はU字形のスプリング10のリムの凹部12(図2)で露出された部分を
押し、位置決め部36によってガイドされるピン32を押し込みカプセルの端部
に突き刺す。カプセル開孔動作はスプリング10のリムを解放し、図2の位f(
図3の左手側)に戻すことにより終了する。
ここに至り、使用者は彼又は彼女の唇をマウスピースにあて、吸入し、これによ
り吸気口14.56(図3)の各々より気流を吸い込み、ポート54.58(図
3)によりチャンバー26.28に導く。この気流がる。このスピンの際、カプ
セルの横軸はチャンバーの円柱部26の対称軸とほぼ一致する。二つのポート5
4及び58しか無いという事実及び、これらが互いに平行でなく、かつ円柱状チ
ャンバー26に対して、カプセル開孔凹部28が接して存在するということによ
り、カプセルの回転の際にチャンバー26.28の壁にカプセルが衝突し、これ
によりカプセルの穴を開けられた両端部からカプセル内の粉体状薬剤を射出する
。
この射出は、カプセルのスピンによる遠心運動によるものと、壁への衝突、特に
渦撹拌チャンバーのカプセル型の凹部28と機内柱状の残りの部分26の間のチ
ャンバー壁の角への衝突の結果として生じる。
開孔動作の際、カプセルの端部が壊れ、脆い破片が散った場合、これらの破片は
使用者の呼吸管には入ることはない。なぜなら、渦撹拌チャンバーからの吸入空
気及びそれにより運ばれる粉末状の薬剤はマウスピース6に入る前にスクリーン
20を通過しなければならないからである。
このスクリーン20はカプセルのいかなる破片をも捕獲し、カプセルの本体部を
確実捕獲し、使用者が飲み込んでしまうことを防ぐ。
このようにカプセルが壊れた場合でも本発明による装置はこの問題に十分対処す
ることが可能である。というのはカプセルに穴を開ける際及び吸入の際、カプセ
ルはスクリーン20の後ろ側の渦撹拌チャンバー内に保持されており、一方、E
PAO333334等の装置では、チャンバーを閉じる前にカプセルをチャンバ
ー内に固定されたピンに対して押し当てることにより穴を開けるので、カプセル
キャップ又はカプセル本体が砕けることは薬剤のロスにつながり、これにより投
与量が不十分になるという問題を引き起こす。本装置はカプセルの両端を同時に
開会ての薬剤粉が使用者の呼吸管に達することが望ましく、実際、本発明による
装置はカプセルからの粉体状薬剤の高い取り出し率を達成し、全体として吸入器
から薬剤の取り出しを高い効率で達成し、一方、吸入器内の圧力降下を最小限に
抑える。装置内の圧力降下が低いことは、特に重要である。というのも、装置の
主目的は、患者の呼吸管を治療効果をもたらすをための薬剤の投与であり、この
ような患者の呼吸管はすでにかなり弱く、大きな圧力差を発生させることが出来
ないからである。
例えば、毎分60リツトルの吸気量で、本装置はカプセルシェルから粉体を98
%の効率で取り出し、かつ水位で26.9cmの圧力降下であると測定され、ま
た、毎分30リツトルの吸気量で、カプセルを空にする効率は僅か93%まで落
ちるに留まり、圧力降下は水位で6.9cmまで下がった。毎分40リツトルで
の圧力降下は水位で12.8cmあり、また、毎分50リツトルでは水位で18
.8cmあり、毎分20リツトルでは水位で2.8cmある。毎分60リツター
から毎分30リツターへ吸入流速が下がることによりカプセルを空にする効率に
おいて僅かな低下しかもたらさないという事実は特に意義のあることである。と
いうのもすでに呼吸機能に重大な障害を抱える患者は一回の吸入でカプセル中の
使用可能な全薬剤を効率よく吸入できるということを意味するからである。
比較により本装置を同じ流速で、ただし、渦撹拌チャンバーにカプセルがない状
態でテストしたところ装置内の圧力降下は表1に示すものが得られた。
表1
流速(リットル7分) 20 30 40 60圧力降下(cm水位)3.4
8,0 14.9 32.9驚(べきことに、カプセルがあるとき、圧力降下は
実際に少なくなり、これにより患者による吸入を更に助けられる。
吸入器の渦撹拌チャンバー内壁、さらには場合によってはマウスピースについて
適当に選んだ材料の表面電気抵抗の低さにより、これらの壁に残り、その後の使
用による残留と共に蓄積し固着を生じさせる薬剤粉の量を最小限に抑える。
しかし、時々、通気道を洗浄することは、効果的であり、図示した装置において
、先ず、カプセル容器74.76を取り、次に、装置を入念に洗浄し、その後乾
燥させる。装置が完全に乾いたら、カプセル容器74.76を再挿入し、マウス
ピースカバー8を再取付けすることにより、保存及び次回の吸引のために準備す
る。渦撹拌チャンバー及びマウスピースの洗浄及び乾燥の操作は、渦撹拌チャン
バーの内部に届くように回転カバー22を吸入器の後側から開(ことにより行な
うことは当然理解されよう。
本発明の装置は、特定の適用可能な吸気量率であれば、カプセル内からの薬剤粉
の放出の効率測定値が簡単に再現可能なことにさらなる利点を提供する。
さらに、チャンバーの設計、乱流の発生及びカプセルの運動の遠心成分と共に生
じる衝突により、装置の性能は広い範囲にわたる吸入率について非常に一貫性を
もつ。表2は本装置の性能を示す。
(付録17C)に記述の装置A)を使用して行なった。この装置はインピンジャ
ーの二番目のステージに到達する粉の量により吸入器を使用する人の細気管支及
び肺胞に達するであろう薬剤の量を表示する。
試験薬剤として硫化サルブタモールを使用した。
肺への薬剤の送り込み及びその再現性は非常によく、比較対象の市場製品より優
れている。
(装置A)を使用しての吸入器の性能
量(リットル7分) (%)
20 22.1
30 28.5
60 25.9
気体流量(リットル7分) (%)
装置の使用において操作者側に何らの技能又は練習を課さなくとも、両端で開き
、低吸入率で合ワでも内容物を非常に速い割合で常に解放すると考えられる。
マウスピース6は図6に示すように、チャンバー構成部72と一体化してもよく
、また、こうすると、薬剤粉が体積しかねない分離線が無(なり、実際好都合で
ある。
清掃は拭き掃除又は水洗いのいずれによっても実施できるが、残留する湿気によ
りマウスピース及びチャンバーに静電気によってもらされる問題以上の不都合を
起こすので、ドライクリーニングが好ましい。
二
U)
補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成5年9月22日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.閉じたカプセルに保持される粉体状薬剤の吸入器において、開放されたカプ セルを渦流の吸入気流により回転させる渦撹拌チャンバーを構成する本体部と、 カプセル容器とを具備し、該カプセル容器(74、76)を吸入器のハウジング (64)内に取り出し可能に装填し、次の使用に備えて乾燥状態で該吸入器の中 にカプセルの予備を保持し、かつ、該カプセル容器から一回に一つのカプセルを 取り出すことを可能にし、一方、そのカプセルを該ハウジングに保持し、吸入の ための渦撹拌チャンバーに載置し、これにより、吸入器(2)を清掃のため洗浄 することを可能にするために吸入器のハウジングから該カプセル容器を取り出す ことができることを特徴とする粉体状薬剤のための吸入器。 2.該カプセル容器が汚れ及び湿気の侵入を防ぐために閉じた状態にある第一の 位置と、カプセルを渦撹拌チャンバー内で使用するために取り出すための開口を 供する第二の位置との間を動かすことが可能なカバー(16)を該カプセル容器 (74、76)が具備することを特徴とする請求の範囲1の吸入器。 3.該開口の近傍及び該開口から離れたその他の部分の両方において該容器の内 部を清掃するためにカプセル容器の(74)の内部に近づけるようにするための 取り外し可能な覆い(76)を具備することにより特徴づけられる請求の範囲2 の吸入器。 4.該覆いが薄膜ヒンジ(78)により、該カプセル容器に蝶番留めされること を特徴とうる請求の範囲3の吸入器。 5.該覆いをその閉じ位置において保持するための係止取付け手段を具備するこ とを特徴とする請求の範囲3の吸入器。 6.該覆い(76)の構成及び該係止取付け手段は吸入器の該ホルダー内の適所 に該カプセル容器が在るときには該覆いを開くために該係止取付け手段を解除す ることができないようになっていることを特徴とする請求の範囲5の吸入器。 7.該覆い(76)は、ドーム状部(86)具備し、このドーム状部を吸入器の 使用者が押し下げることにより、該カプセル容器を該吸入器のホルダーから取り 出し、該カプセル容器を解放し、かつ、該覆い部材を開く動作をするために該係 止取付け手段を解除することを特徴とする請求の範囲6の吸入器。 8.該カバー(16)は該第一の位置又は該気二の位置のいずれかに片寄って位 置し、該カバーが該容器から外れるのを防止するように、該カプセル容器に摺動 可能に結合されることを特徴とする請求の範囲2から7のいずれかの吸入器。 9.該カプセル容器は開放可能な表皮内に粉体状薬剤を有する細長いカプセルを 複数格納するカプセル保持部(74)と、該カプセル保持部が閉じた状態に在る 第一の位置と該カプセルが一度に一つ通過できる開口を供する第二の位置との間 を摺擦移動するように該カプセル保持部の第一の面に取付けられるカバー(16 )と、該カプセル保持部の反対の面を閉じることができ、該面に軸回転するよう 結合される覆い(76)とを具備し、該カプセル容器が吸入器のホルダー内に装 填できるように配置されることを特徴とする請求の範囲1から7のいずれかの吸 入器。 10.チャンバーが非円形で吸入気流の影響下にてカプセルの横軸についてカプ セルを回転させること可能にし、かつ、そうでない場合にはカプセルを該少なく とも一つの更なる壁に働突させカプセル内からの薬剤の射出の可能性を向上させ ることを特徴とする請求の範囲1から7のいずれかの吸入器。
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