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JPH0648955A - 消化管細胞賦活化剤 - Google Patents

消化管細胞賦活化剤

Info

Publication number
JPH0648955A
JPH0648955A JP4202724A JP20272492A JPH0648955A JP H0648955 A JPH0648955 A JP H0648955A JP 4202724 A JP4202724 A JP 4202724A JP 20272492 A JP20272492 A JP 20272492A JP H0648955 A JPH0648955 A JP H0648955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egf
gastrointestinal
cells
gastrointestinal tract
lactoferrin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4202724A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Tomita
守 冨田
Seiichi Shimamura
誠一 島村
Yasuo Fukuwatari
康夫 福渡
Kazumi Shinoda
一三 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morinaga Milk Industry Co Ltd filed Critical Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority to JP4202724A priority Critical patent/JPH0648955A/ja
Priority to DE69324812T priority patent/DE69324812T2/de
Priority to PCT/JP1993/000235 priority patent/WO1994003203A1/ja
Priority to EP93904351A priority patent/EP0654272B1/en
Priority to US08/374,785 priority patent/US5543392A/en
Publication of JPH0648955A publication Critical patent/JPH0648955A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
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    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/18Growth factors; Growth regulators
    • A61K38/1808Epidermal growth factor [EGF] urogastrone
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消化管に損傷を受けた人または潰瘍等のため
に消化管の手術を受けた人の消化管の修復を促進し、高
齢者においては加齢に伴ない機能が低下した消化管細胞
を賦活化し、さらに新生児の消化管細胞の成長あるいは
増殖を促進して消化管そのものの機能の発達を促進する
消化管細胞賦活化剤を提供する。 【構成】 上皮細胞成長因子と、ラクトフェリン類、ラ
クトフェリン類の加水分解物、またはこれらの混合物と
を含有することを特徴とする消化管細胞賦活化剤。 【効果】 消化管損傷を予防または改善する消化管細胞
賦活化剤を得ることができ、加齢に伴ない機能が低下し
た消化管を改善し、新生児の消化管細胞の成長または増
殖を促進する消化管細胞賦活化剤、および消化管細胞賦
活化食品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、消化管細胞賦活化剤
に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、上
皮細胞成長因子と、ラクトフェリン類および/またはラ
クトフェリン類の加水分解物とを含有し、消化管疾病の
予防や治療、あるいは消化管機能の促進、賦活化等、広
く医療分野に有効な消化管細胞賦活化剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上皮細胞成長因子(epidermal growth f
actor 。以下EGFと記載することがある)は、多種多
様な細胞に対して増殖刺激作用を有する、分子量約6,00
0 のペプチドであり、哺乳類のすべての体液中に含まれ
ている。EGFは母乳中に比較的高濃度に含まれること
から、EGFと新生児(動物にあっては新生仔)の成長
・発達との関係が注目され、特にラットおよびマウスの
新生仔の消化管の発達に及ぼすEGFの効果が研究され
てきた。例えば、ラット新生仔にEGFを添加した人工
乳を与えた場合、小腸でのDNAの合成が促進されるこ
と[シー・エル・ベルセス:アメリカン・ジャーナル・
オブ・フィジオロジー(C. L. Berseth: American Jour
nal of Physiology )、第253巻、第G662ペー
ジ、1987年]および胃の湿重量が増加すること[ジ
ェー・ファルコナー:バイオロジー・オブ・ザ・ネオネ
ート(J. Falconer: Biology of the Neonate )、第5
2巻、第347ページ、1987年、およびイー・ブイ
・オローリンら:アメリカン・ジャーナル・オブ・フィ
ジオロジー(E. V. O'Loughlin, et al: American Jour
nal of Physiology )、第249巻、第G674ペー
ジ、1985年)]が明かにされている。また、ラット
新生仔へのEGFの投与は、小腸粘膜および小腸機能の
発達を促進することも示されている[シー・マローら:
ガストロエンテロロジー(C. Malo. et al: Gastroente
rology)、第83巻、第23ページ、1982年、およ
びワイ・オカら:エンドクリノロジー(Y. Oka, et al:
Enducriology )、第112巻、第940ページ、19
83年]。
【0003】以上のような知見に基づき、EGFを人の
消化管疾病の治療に応用した例も知られている。最近で
は、壊死性小腸炎に陥った8か月の乳児に対してEGF
を投与して致命的な消化管障害が回復したという報告が
なされ[ピー・イー・サリバンら:ランセット(P. E.
Sullivan, et al: Lancet )、第338巻、第53ペー
ジ、1991年]、EGFが臨床的にも有効であること
が示された。
【0004】培養細胞に対するEGFの効果および作用
機構は、1962年のEGF発見から現在に至るまで幅
広く検討されている。消化管系細胞に関しては、小腸上
皮細胞はEGFによりDNAの合成が促進され、その作
用は細胞膜に存在するEGF受容体を介して惹起される
ことが明らかにされている[エム・イー・フォーギュラ
フィテら、フェブスレター(M. E. Forgue-Lafitte, et
all: FEBS Letter)、第114巻、第243ページ、
1980年、およびエヌ・ガローペイヤットら、エンド
クリノロジー(N. Gallo-Payet, et al: Endocriology
)、第116巻、第194ページ、1985年]。
【0005】以上のように、EGFが消化管のいわゆる
賦活化に有効であることが示されたことから、EGFを
育児用粉乳に配合することが提案された(特開昭62−
228225号公報、および特開平1−148146号
公報)。すなわち、新生児は、消化管細胞が未成熟であ
ることから、消化管からの細菌および各種抗原の侵入を
受けやすく、さらに免疫機能が完成されていないことか
ら、感染症に罹患しやすい。そこで、消化管細胞の成長
または増殖を促進し、消化管機能の発達を促進し、細菌
等の侵入を阻害するために、EGFを育児用粉乳に配合
することが提案された。
【0006】母乳中には、EGF以外にも消化管細胞に
対して増殖刺激作用を示す物質が含まれている。ラクト
フェリン(lactoferrin 、以下Lfと記載することがあ
る)は、母乳中に極めて多量に含まれている分子量約8
0,000の鉄結合性蛋白質であり、大腸菌、カンジダ菌、
クロストリジウム菌、ブドウ球菌等の有害微生物に対し
て抗菌作用を示すことが知られていた[ジャーナル・オ
ブ・ぺディアトリクス(Journal of Pediatrics )、第
94巻、第1ページ、1979年、およびジャーナル・
オブ・デイリー・サイエンス(Journal of Dairy Scien
ce)、第67巻、第60ページ、1984年]。また、
最近になって、ラット小腸上皮クリプト細胞のDNA合
成がLfにより促進されることが明らかにされ[ビー・
エル・ニコルスら:ペディアトリック・リサーチ(B.
L. Nichols, et al: Pediatric Research)、第21
巻、第563ページ、1987年]、母乳中の新たな細
胞増殖刺激因子としてLfが注目されはじめている。そ
して、EGFと同様の観点から、Lfについても育児用
食用組成物に配合することが提案されている(特開平1
−93534号公報)。
【0007】なお、Lfおよびその分解物については、
抗菌性およびチロシナーゼ活性阻害(ヨーロッパ特許公
開第438750号)、細胞への病原菌付着防止(特開
平3−220130号公報)、抗ウイルス作用(特開平
1−233226号公報)等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、ストレス等のた
め胃潰瘍等の消化管疾病に陥る人が増加し、また高齢者
では消化管の機能が低下していることは言うまでもない
ことである。上記育児用粉乳の研究成果を消化管疾病の
予防、治療、または加齢に伴なって機能が低下した消化
管細胞の賦活化に役立てることは意義深いものと考えら
れる。
【0009】この発明の発明者等は、ラクトフェリン類
およびその加水分解物の生物学的活性について研究を行
い、従来知られていなかった次の新規な事実を発見し
た。 ラクトフェリン類を含む蛋白質は、加水分解された
場合には通常その生物学的活性を失うが、ラクトフェリ
ン類の加水分解物はラクトフェリンが有している細胞増
殖作用は保持され、EGFと相乗的に作用してより強力
な消化管細胞の成長または増殖促進作用を有すること。
【0010】 ラクトフェリン類もEGFと相乗的に
作用してラクトフェリン単独およびEGF単独の場合よ
り強力な消化管細胞の成長または増殖促進作用を有する
こと。 この発明は、上記の発見に基づくものであり、消化管に
損傷を受けた人あるいは潰瘍等のため消化管の手術を受
けた人の消化管の修復を促進し、高齢者においては、加
齢に伴ない機能が低下した消化管細胞を賦活化し、さら
には、新生児の消化管細胞の成長あるいは増殖を促進し
て消化管そのものの機能の発達を促進する消化管細胞賦
活化剤を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、上皮細胞成長因子と、ラクトフ
ェリン類、ラクトフェリン類の加水分解物、またはこれ
らの混合物とを含有することを特徴とする消化管細胞賦
活化剤を提供する。また、この発明の消化管細胞賦活化
剤は、上記ラクトフェリン類、ラクトフェリン類の加水
分解物、またはこれらの混合物の有効投与量が成人1日
当り1〜500mg/kg体重であり、上皮細胞成長因子の
有効投与量が同じく0.01〜50μg /kg体重であること
を望ましい態様ともしている。
【0012】以下、この発明について詳しく説明する。
この発明において使用するラクトフェリン類は、市販の
Lf、獣乳、人乳から常法により分離されるLf、これ
らのLfから常法により鉄を除去したアポラクトフェリ
ン、アポラクトフェリンに常法により鉄、銅、亜鉛、マ
ンガン等の金属を完全にまたは一部キレートさせた金属
飽和、または金属部分飽和ラクトフェリン、またはこれ
らの混合物のいずれであってもよい。
【0013】この発明において使用するラクトフェリン
類の加水分解物は、上記ラクトフェリン類を常法により
酸または酵素で加水分解して得られた分解物、この加水
分解物を常法により精製したもの、またはこれらの混合
物のいずれであってもよい。また上記ラクトフェリン類
とその加水分解物とを混合して使用することもできる
が、後記する試験例から明らかなようにラクトフェリン
類の加水分解物でもEGFとの相乗効果が認められてい
る。
【0014】この発明において使用するEGFは、常法
により人尿、獣乳または人乳から単離されたもの、組換
えDNA技術により製造されたもの、化学的に合成され
たもの、市販品またはこれらの混合物、のいずれのもの
であってもよい。この発明の消化管細胞賦活化剤は、そ
のまま医薬品として、または食品等に添加、混合して使
用することもできる。医薬品として用いる場合には、常
法により賦形剤、増量剤、希釈剤、溶解補助剤等と適宜
混合し、錠剤、丸剤、散剤、カプセル剤、坐剤等の形態
で使用することができる。
【0015】この発明の消化管細胞賦活化剤の有効成分
であるEGFと、ラクトフェリン類および/またはその
加水分解物の投与量は、対象者の年齢、体重、症状等に
より変り得るが、成人1日当りラクトフェリン類および
/またはラクトフェリン類の加水分解物は、1〜500
mg/kg、EGFは0.01〜50μg /kgが望ましい範囲で
ある。
【0016】この発明の消化管細胞賦活化剤を食品等に
使用する場合には、所要量を流動食、経腸栄養食、調製
粉乳等に適宜添加することができる。もちろん、ラクト
フェリン類、ラクトフェリン類の加水分解物およびEG
Fを本来含有しない食品にそれらを添加することは極め
て有効である。ラクトフェリン類、その加水分解物およ
びEGFは、乳中に存在する天然物であるから、それら
の安全性については問題がないことは明らかである。
【0017】次に試験例を示してこの発明の作用効果を
具体的に説明する。試験例1 この試験は、小腸上皮細胞に対するEGFのDNA合成
促進活性の最適作用濃度を決定するために行なった。 (1)試料の調製 市販のマウス顎下腺由来EGF(宝酒造社製)を使用し
た。
【0018】(2)試験方法 ラット小腸上皮クリプト細胞であるIEC18細胞(Am
erican Type CultureCollectionから購入)を24穴カ
ルチャープレートに1穴当り1万個のずつ蒔き、10%
牛胎児血清を含むダルベッコ変法イーグル培養液(以下
FBS−DMEMと略記する)で細胞がコンフルエント
になるまで培養した(培養液は、1穴当り1ml使用し
た)。培養液を1%FBS−DMEMと交換し、さらに
3日培養し、細胞を静止期に導入した。培養液を種々の
濃度のEGFを含む1%FBS−DMEM(0.5ml )と
交換し、18時間培養した。培養液を 3H−チミジン
(1μC/ml)を含むDMEM(0.35ml)と交換し、さ
らに2時間培養した。細胞をリン酸緩衝液[PBS
(−)、2ml]で2度洗浄し、のち氷冷5%トリフルオ
ロ酢酸(5%TFA、2ml)を加え、冷蔵庫に1時間放
置した。細胞を5%TFA(2ml)で2度洗浄し、1規
定のNaOH(0.4ml )を加え、37℃で1時間放置
し、細胞を溶解した。6規定のHCl(0.08ml)を加
え、中和し、のちDNAに取り込まれた 3H−チミジン
量を液体シンチレイションカウンタ−で測定した。
【0019】(3)試験結果 この試験の結果は表1に示すとおりである。表1から明
らかなように、この細胞のDNA合成に対するEGFの
最適作用濃度は10ng/mlであることが判明したの
で、以後の試験例において、EGFは10ng/mlの濃
度で使用した。
【0020】
【表1】
【0021】試験例2 この試験は、IEC18細胞のDNA合成に対するLf
とEGFの併用、またはLfの加水分解物(Lf−H
y)とEGFの併用の効果を調べるために行った。 (1)試料の調製 市販のマウス顎下腺由来EGF(宝酒造社製)および牛
ラクトフェリン((bLf)(雪印乳業社製)を使用し
た。
【0022】Lf−Hyは、bLfから次のようにして
調製した。市販のbLf(オレオフィナ社製)を精製水
に500g/9.5lの割合で溶解し、得られた溶液に1モ
ル塩酸を添加してpHを3.0 に調整し、のち市販の豚ペプ
シン(シグマ社製)をbLf500gに対して10gの
割合で添加し、37℃で6時間加水分解した。次に6規
定の水酸化ナトリウムでpHを7.0 に調整し、80℃で1
0分間加熱して酵素を失活させ、室温に冷却し、セライ
ト濾過し、濾液を凍結乾燥し、Lf−Hyを得た。
【0023】(2)試験方法 試験例1と同一の方法で試験した。なお、試験試料は、
種々の濃度のbLfまたはbLf−Hyを添加した試
料、およびEGFを10ng/mlと、種々の濃度のbL
fまたはbLf−Hyを共に添加した試料である。 (3)試験結果 この試験の結果は、図1および図2に示すとおりであ
る。図1は、bLfの添加濃度と 3H−チミジン取り込
み量の関係を示し、縦軸は 3H−チミジン取り込み量、
横軸はbLfの添加濃度をそれぞれ示す。図中○および
●は、それぞれbLf単独(n=4)、およびEGF共
存(n=4)を示す。図2は、bLf−Hyの添加濃度
3H−チミジン取り込み量の関係を示し、縦軸は 3
−チミジン取り込み量、横軸はbLf−Hyの添加濃度
をそれぞれ示す。図中○および●は、それぞれbLf−
Hy単独(n=4)、およびEGF共存(n=4)を示
す。
【0024】図1から明らかなようにbLf単独では、
効果は認められなかったが、EGF共存下では、bLf
濃度17〜150μg /mlにおいてIEC18細胞DN
Aへの 3H−チミジン取り込み量の顕著な増加が認めら
れ、EGFとbLfがDNA合成に相乗的に作用するこ
とが判明した。さらに、図2から明らかなようにbLf
−Hy単独では、bLf−Hy濃度50および150μ
g /mlで効果が認められ、EGF共存下では、bLf−
Hy濃度50および150μg /mlでbLf−Hy単独
により 3H−チミジン取り込み量が顕著に増大し、bL
f−HyとEGFとのDNA合成に対する相乗効果が認
められた。なお、bLfおよびLf−Hyの種類を変更
して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0025】試験例3 試験例2において、IEC18細胞DNAへの 3H−チ
ミジン取り込み量がEGFとbLf、またはEGFとb
Lf−Hyの併用で特に促進される事実が明らかになっ
たので、この試験はこの事実が実際に最終的な細胞の賦
活化に反映されるか否か、すなわち細胞数の増加に影響
を与えるか否かを調べるために行った。
【0026】(1)試料の調製 EGF、bLf、およびbLf−Hyは試験例2と同一
のものを使用した。 (2)試験方法 ICE18細胞(試験例1と同一のもの)を24穴カル
チャープレートに1穴当り5000個のずつ蒔き、次の
試験検体を含む1%FBS−DMEM(0.5ml)で10
日間培養した。この間、培養3日目および6日目に培養
液を交換し、3日目、6日目および10日目に細胞数を
測定した。細胞数は、細胞を0.25%トリプシン溶液で処
理し、細胞を浮遊させ、血球計数板を用いて測定した。
【0027】試験検体は、何も添加しない試料、EGF
を10ng/ml添加した試料、bLfまたはbLf−Hy
を50μg/ml添加した試料、およびEGFを10ng/
mlと、bLfまたはbLf−Hyを50μg /mlとを共
に添加した試料である。 (3)試験結果 この試験の結果は、図3および図4に示すとおりであ
る。図3は、マウスEGF存在下、牛ラクトフェリンの
ラット小腸上皮細胞に対する増殖効果を示し、図4は、
マウスEGF存在下、牛ラクトフェリンのペプシン加水
分解物のラット小腸上皮細胞に対する増殖効果を示す。
図3において△、▲、○および●は、それぞれ対照群
(無添加群。n=6)、EGF添加群(n=6)、bL
f添加群(n=6)およびEGFとbLfとを添加した
群(n=6)を示す。図4において△、▲、〇および●
は、それぞれ対照群(無添加群。n=6)、EGF添加
群(n=6)、bLf−Hy添加群(n=6)およびE
GFとbLf−Hyとを添加した群(n=6)を示す。
【0028】これら、図3および図4から明らかなよう
に、EGFを単独で添加した群(▲)の細胞数は、何も
添加しない対照群(△)とほぼ同じ割合で増加し、明ら
かにEGF単独では効果がなかった。一方、図3のEG
FとbLfとを添加した群(●)では、培養6日目およ
び10日目に細胞数が著しく増加することが認められ
た。同様に、図4のEGFとbLf−Hyとを添加した
群(●)でも、細胞数が培養6日目および10日目に有
意に増大した。また、図3のbLf単独添加群(○)お
よび図4のbLf−Hy単独添加群(○)は、EGFと
共に添加した群よりも効果は劣るが、対照群(△)およ
びEGF単独添加群(▲)と比べると、培養6日目およ
び10日目に細胞数が有意に増加することが認められ
た。なお、bLfおよびbLf−Hyの種類を変更して
試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0029】
【実施例】次に実施例を示してこの発明をさらに具体的
に説明するが、この発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。なお、各実施例で使用する各種ラクトフェ
リンおよびEGFは以下の参考例のとおりに調製した。
【0030】参考例1(アポラクトフェリンの調製) アポラクトフェリンは、市販の牛ラクトフェリン(オレ
オフィナ社製)より、鈴木ら(栄養と食糧、第31巻、
第395ページ、1978年)の方法により次のように
して調製した。1%ラクトフェリン水溶液1lを20倍
量の0.05%EDTAを含む0.1 モルのクエン酸溶液(pH
2.2 )に対して4℃下で30時間透析し、さらに、脱イ
オン水に対して24時間透析し、凍結乾燥し、約10g
のアポラクトフェリンを得た。
【0031】参考例2(EGFの調製) EGFは、コーエンおよびカーペンターの方法[エス・
コーエンおよびジー・カーペンター:プロスィーディン
グズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンシス・ユー・エス・エイ(S. Cohen and G. Carpen
ter: Proceedings of the National Academy of Scienc
es U.S.A. )、第72巻、第1317ページ、1975
年]、サベージおよびハーパーの方法[シー・アール・
ジュニア・サベージおよびアール・ハーパー:アナリテ
ィカル・バイオケミストリー(C.R. Jr. Savage and R.
Happer: Analytical Biochemistry)、第111巻、第
195ページ、1981年]および西室らの方法[西室
ら:ケミカル・アンド・ファーマセウティカル・ブレテ
ィン(S. Nishimuro,et al: Chemical and Pharmaceut
ical Bulletin )、第33巻、第4037ページ、19
85年]によりヒト尿から次のようにして調製した。
【0032】約20lのヒト尿に水酢酸1lを加えて酸
性となし、濃塩酸を加えてpHを3.0〜3.3 に調整した。
イオン交換樹脂Bio−Rex70(バイオラッド社
製)を水酢酸でpHを3.1 に調整し、5%酢酸で洗浄し、
上記の尿に加え、4℃で18時間攪拌した。2〜4時間
放置後上澄を廃棄し、樹脂を0.01規定塩酸で洗浄し、1
モル酢酸アンモニウム(pH8.0 )でEGFを溶出させ
た。溶出液を凍結乾燥し、乾燥物を50mlの蒸留水に溶
解し、ペプスタイン0.5mg 、2ミリモルのアルギニン、
およびウシ血清アルブミン(BSA)200mgを添加し
た。
【0033】この溶液に1,500 mlのエタノールを加えて
攪拌し、30分間放置し、1,000 ×g で20分間遠心
し、沈査に2ミリモルのアルギニン15mlを添加し、塩
酸でpHを3.0 に調整し、さらに、30.000×g 20分間遠
心し、上澄を得た。0.05%ギ酸で平衡化したDEAEセ
ルロース(ワットマン社製)を充填したカラム(4×1
4cm)に上記の上澄を通液し、カラムに吸着せずに溶出
するEGFを集め、溶出液を凍結乾燥し、乾燥物を20
mlの0.05規定塩酸で溶解し、pHを1.5 に調整し、3,000
×g で30分間遠心し、上澄を得た。
【0034】Bio−GelP−10(バイオラッド社
製)を充填したカラム(4×90cm)を0.05規定塩酸で
平衡化し、毎時42mlの流速で溶出させた。大部分のU
V吸収物質は1.5 カラム容積に溶出するが、EGFは1.
7 カラム容積以後に溶出した。活性分量を集め、アンモ
ニア水でpHを6.0 に調整し、凍結乾燥した。乾燥物を0.
04モル酢酸アンモニウム(pH3.9)50mlに溶解し、阻外
濾過して5mlに濃縮した。
【0035】CMセルロース(ワットマン社製)を充填
したカラム(0.9 ×10cm)を0.04モル酢酸アンモニウ
ムで平衡化し、上記濃縮液を添加し、0.04モル酢酸アン
モニウムで洗浄し、のち14mlの1モル酢酸アンモニウ
ムで溶出し、溶出液を凍結乾燥し、0.02モル酢酸アンモ
ニウム(pH5.3)5mlに溶解した。DE−52セルロース
(ワットマン社製)を充填したカラム(0.9 ×10cm)
を0.02モル酢酸アンモニウム(pH5.3 )で平衡化し、毎
時8mlの流速で溶出し、上記溶液の添加後0.02モル酢酸
アンモニウムで洗浄し、0.02〜0.3 モル酢酸アンモニウ
ムの濃度勾配で溶出して、3つのピーク(1〜3)を得
た。EGF活性の主要なピークは1および3であり、約
150〜250μg のEGFを得た。
【0036】参考例3(鉄飽和ラクトフェリンの調製) 鉄飽和ラクトフェリンは、市販の牛ラクトフェリン(オ
レオフィナ社製)より、鈴木ら(栄養と食糧、第31
巻、第395ページ、1978年)の方法により次のよ
うにして調製した。ラクトフェリンの1%水溶液1lに
3ミリモルの塩化第二鉄を含む0.1 モルのクエン酸ナト
リウム溶液0.2 lを加え、1時間おだやかに攪拌し、の
ち脱イオン水に対して24時間透析し、凍結乾燥し、約
10gの鉄飽和ラクトフェリンを得た。
【0037】実施例1(錠剤製造例) ラクトフェリン(オレオフィナ社製) 50.0(mg) 参考例2と同一の方法によるEGF 0.01 結晶セルロース 170.0 コーンスターチ 66.0 タルク 11.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 1錠当り上記の割合の各原料を常法により均一に混合
し、造粒し、乾燥し、打錠し、錠剤を得た。なお、EG
F以外の原料はいずれも市販品を用いた。
【0038】実施例2(散剤製造例) 参考例1と同一の方法によるアポラクトフェリン 50.0(g) 参考例2と同一の方法によるEGF 0.1 結晶セルロース 375.0 コーンスターチ 575.0 上記各材料を均一に混合し、常法により散剤1000袋
を調製した。なお、アポラクトフェリンおよびEGF以
外の原料はいずれも市販品を用いた。
【0039】実施例3(カプセル剤製造例) 参考例3と同一の方法による鉄飽和ラクトフェリン 10.0(mg) 参考例2と同一の方法によるEGF 0.01 乳糖 120.0 結晶セルロース 42.5 カルボキシルメチルセルロース 10.0 タルク 15.0 ステアリン酸マグネシウム 2.5 1錠当り上記の割合の各原料を常法により均一に混合
し、カプセル充填機を用いてカプセル剤を調製した。な
お、鉄飽和ラクトフェリンおよびEGF以外の原料はい
ずれも市販品を用いた。
【0040】実施例4(カプセル剤製造例) 参考例2と同一の方法によるEGF 2.0mg 試験例2と同一の方法によるラクトフェリン加水分解物 20.0(g) 結晶セルロース 78.0 コーンスターチ 20.0 乳糖 17.0 ポリビニルピロリドン 3.0 上記各材料を均一に混合し、常法により顆粒化し、ゼラ
チン硬カプセル1000カプセルに充填し、カプセル剤
を調製した。なお、ラクトフェリン加水分解物およびE
GF以外の原料はいずれも市販品を用いた。
【0041】実施例5(散剤製造例) ラクトフェリン(オレオフィナ社製) 25.0(g) 試験例2と同一の方法によるラクトフェリン加水分解物 25.0 参考例2と同一の方法によるEGF 0.1 結晶セルロース 375.0 コーンスターチ 575.0 上記各材料を均一に混合し、常法により散剤1000袋
を調製した。なお、ラクトフェリン加水分解物およびE
GF以外の原料はいずれも市販品を用いた。
【0042】実施例6(調製粉乳製造例) カゼイン粉末(ニューシーランド・デイリーボード製)
1.3kg を温水15lに溶解し、乳糖5.6kg 、植物性油脂
(日本油脂社製)2.8kg 、ビタミン、ミネラルを添加
し、混合し、均質化し、120℃で3秒間殺菌した。こ
の溶液に、市販のラクトフェリン(オレオフィナ社製)
50g、および参考例2と同一の方法により調製したE
GF50mgを500mlの殺菌水に溶かした溶液を添加
し、均一に混合し、常法により噴霧乾燥し、調製粉乳約
10kgを得た。
【0043】実施例7(経腸栄養剤製造例) カゼイン粉末(ニュージーランド・デイリーボード製)
2kg、大豆蛋白質(不二製油社製)1.5kg 、および試験
例2と同一の方法により調製したラクトフェリン分解物
1kgを温水60lに溶解した。この溶液に難消化性デキ
ストリン(松谷化学工業社製)12.5kg、植物性油脂(日
本油脂社製)3kg、ビタミン、ミネラルを添加し、混合
し、均質化し、全量を100lに調製し、150℃で2
秒間殺菌した。この混合液に、参考例2と同一の方法に
より調整したEGF500mgを水100mlに溶解し、無
菌フィルターを通したEGF水溶液を無菌的に添加し、
混合し、均質化し、液状経腸栄養剤約100kg得た。
【0044】
【発明の効果】この発明によって奏せられる効果は次の
とおりである。 (1)消化管損傷を予防または改善する消化管細胞賦活
化剤を得ることができる。 (2)加齢に伴ない機能が低下した消化管を改善し、新
生児の消化管細胞の成長または増殖を促進する消化管細
胞賦活化剤、および消化管細胞賦活化食品を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】牛ラクトフェリンの添加濃度と 3H−チミジン
取り込み量の関係を示す。
【図2】牛ラクトフェリンのペプシン加水分解物の添加
濃度と 3H−チミジン取り込み量の関係を示す。
【図3】マウスEGFおよび/または牛ラクトフェリン
のラット小腸上皮細胞に対する増殖効果を示す。
【図4】マウスEGFおよび/または牛ラクトフェリン
のペプシン加水分解物のラット小腸上皮細胞に対する増
殖効果を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上皮細胞成長因子と、ラクトフェリン
    類、ラクトフェリン類の加水分解物、またはこれらの混
    合物とを含有することを特徴とする消化管細胞賦活化
    剤。
  2. 【請求項2】 ラクトフェリン類、ラクトフェリン類の
    加水分解物、またはこれらの混合物の有効投与量が、成
    人1日当り1〜500mg/kg体重である請求項1の消化
    管細胞賦活化剤。
  3. 【請求項3】 上皮細胞成長因子の有効投与量が、成人
    1日当り0.01〜50μg/kg体重である請求項1の消化
    管細胞賦活化剤。
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