JPH0647333U - 貼付剤 - Google Patents
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- JPH0647333U JPH0647333U JP8478092U JP8478092U JPH0647333U JP H0647333 U JPH0647333 U JP H0647333U JP 8478092 U JP8478092 U JP 8478092U JP 8478092 U JP8478092 U JP 8478092U JP H0647333 U JPH0647333 U JP H0647333U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】腰痛、腱鞘、筋肉痛等の患部を支持固定し保温
性を付与すると共に、発汗等により皮膚から蒸散する水
分を吸収することにより、薬剤による皮膚刺激を防止
し、優れた粘着力と薬効を発現する貼付剤。 【構成】発泡体からなる支持体A上に、水溶性ポリマー
を10〜70g/m2 含有する厚さ5〜100μmの吸
水性シートB、不織布又は織布からなる支持体Cが、こ
の順序で積層されて積層体となされ、該積層体の支持体
C側に薬効成分を含有する膏体層が形成されている。
性を付与すると共に、発汗等により皮膚から蒸散する水
分を吸収することにより、薬剤による皮膚刺激を防止
し、優れた粘着力と薬効を発現する貼付剤。 【構成】発泡体からなる支持体A上に、水溶性ポリマー
を10〜70g/m2 含有する厚さ5〜100μmの吸
水性シートB、不織布又は織布からなる支持体Cが、こ
の順序で積層されて積層体となされ、該積層体の支持体
C側に薬効成分を含有する膏体層が形成されている。
Description
【0001】
本考案は貼付剤に関するものであり、さらに詳しくは優れた支持固定性及び保 温性を有し、貼付時の蒸れが改善された貼付剤に関する。
【0002】
従来より、貼付剤として種々のものが開発され実用に供されている。 例えば、特開昭63−145222号公報には、発泡体からなる支持体aに、 織布又は不織布からなる支持体bを貼付し、かつ支持体bに膏体を間欠的に施し た貼付剤が開示されている。
【0003】 しかしながら、上記貼付剤の使用により皮膚から汗の蒸発が抑制され、皮膚表 面に水分が滞留する。このような水分は、皮膚を軟弱にして薬物による皮膚刺激 を増大することが知られている。 また、皮膚表面の水分により貼付剤の粘着力が低下し、使用中に貼付剤が剥離 するという問題点がある。
【0004】 このような皮膚刺激を回避するには、貼付剤の通気性を改善して水分の蒸散を 促進する方法が考えられるが、通気性を過度に付与すると、一般に、貼付剤の保 温効果が低下するという問題点があった。
【0005】 また、水分蒸散を促進するために、支持体として、スフ、モスリン、綿布、ネ ル等の織布や起毛不織布、薄いフィルムを用いることにより、支持体に良好な保 温性、通気性及び吸水性を付与したものが使用されている。
【0006】 しかしながら、このような支持体は、患部を固定したり支持する機能がなく、 さらに腰が弱くて、それ自体の形態を保持することできない。 そのため、貼付する際に貼付剤の膏体面が折れ曲がり、膏体面同志がくっつい て、貼付するのが難しくなるという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、腰痛、腱鞘 、筋肉痛等の患部を支持固定し保温性を付与すると共に、発汗等により皮膚から 蒸散する水分を吸収することにより、薬剤による皮膚刺激を防止し、優れた粘着 力と薬効を発現する貼付剤を提供することにある。
【0008】
本考案を以下に詳細に説明する。 本発明で用いられる支持体Aは発泡体からなる。 上記発泡体としては、例えば、ポリエチレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重 合体及びこれらの混合物、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポ リウレタン等の発泡体が挙げられる。
【0009】 上記発泡体としては、独立気泡又は連続気泡のいずれも使用可能であるが、水 分の蒸発効果を必要とする場合は保温性を妨げない範囲で連続気泡が好ましい。 また、発泡体の発泡倍率は5〜50倍のものが使用可能であるが、本発明の使 用目的から10〜25倍のものが好ましい。
【0010】 上記支持体Aの厚さとしては、0.5〜10mmが好ましく、より好ましくは 0.5〜4mmである。
【0011】 また、上記支持体Aには通気性を向上させるために、厚み方向に貫通孔が穿設 されていてもよい。
【0012】 上記性状を有する発泡体を使用することにより、支持体Aに、軽量、クッショ ン性及び伸縮性と共に、保温効果及び支持効果を付与することができる。
【0013】 上記支持体Aに使用される発泡体は、例えば、上記樹脂に発泡剤、架橋剤(但 し、放射線架橋の場合は不要)、さらに必要に応じて、官能性モノマー等を混合 し、シート等の適当な形状に成形した後、架橋剤の分解温度以上、発泡剤の分解 温度未満の温度に加熱して架橋した後、発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡さ せる方法か、あるいは、架橋と発泡を同時に行う方法により製造される。 放射線架橋の場合は、放射線を照射して架橋後、加熱発泡させて発泡体を製造 する。
【0014】 本考案で使用される吸水性シートBとしては、例えば、綿、レーヨン、ポリエ ステルからなる繊維やパルプに水溶性ポリマーを混和し、プレス加工等によりシ ート状に成形したものが挙げられる。
【0015】 上記水溶性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸及びその塩、アクリル 酸デンプン、ポリアクリル酸とポリビニルアルコールの重合体、カルボキシメチ ルセルロース等が挙げられる。
【0016】 上記吸水性シートBにおける水溶性ポリマーの含有量は、少なくなると吸水効 果がなく、多くなると貼付感が悪くなるので、含有量は10〜70g/m2 に限 定される。
【0017】 また、上記吸水性シートBの厚さは、薄くなると吸水効果がなく、厚くなると 貼付感が悪くなるので、厚さは5〜100μmに限定される。
【0018】 本考案で使用される支持体Cは、不織布又は織布からなる。 上記支持体Cは、使用目的から給水・蒸散効果、保温効果のあるものが好まし く、例えば、ネル、綿、絹、ポリエステル、ナイロン等の不織布又は織布が挙げ られる。
【0019】 上記支持体Cとしては、ガーゼのように厚さが薄く布目の粗いものから、適度 な布目の間隙を有するものであれば、厚さ2mmの厚手のものまで使用可能であ る。
【0020】 このような支持体Cの使用により、後述する膏体層は布目に入り込み、アンカ ー効果が生じて支持体Cとの密着性が強固となり、膏体層が支持体Cから剥離す るのを防止し、使用後に膏体が皮膚に残るのを防止する。
【0021】 本発明で使用される積層体は、支持体Aと吸水性シートBと支持体Cを、接着 剤で接着するか又は熱融着性シートにより熱融着することにより得られる。
【0022】 本発明で使用される膏体は、薬効成分及び粘着剤を含有する組成物からな構成 される。
【0023】 上記薬効成分としては、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール等のサリチ ル酸エステル類;アルニカ、黄柏、アロエ、サンシン、カミレツ等の各種生薬; インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン等の消炎鎮痛剤;塩酸ジ フェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;その他 の外用薬として汎用される薬剤、例えば、カンフル、メントール、ハッカ油、チ モール、トウガラシエキス、ノニル酸ワニルアミド、ビタミンE等が挙げられる 。
【0024】 上記粘着剤は、薬学的に許容し得るものであればよく、従来公知の任意の粘着 剤が使用でき、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤、 ウレタン系粘着剤等が挙げられ、溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系等が 使用可能である。
【0025】 上記アクリル系粘着剤とは、アルキル(メタ)アクリレートを主体とする粘着 剤であって、アクリル(メタ)アクリレートと共重合可能な官能性モノマーや多 官能性モノマーとの共重合体であってもよい。
【0026】 アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチ ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル( メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア クリレート等が挙げられ、アクリレートのアルキル基の炭素数は、少なくなると 凝集力が向上するが粘着性が低下し、多くなると粘着力は向上するが凝集力が低 下するので、4〜12のものが好ましい。
【0027】 官能性モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ )アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジルメ タクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチルア クリルアミド等が挙げられる。
【0028】 これらの官能性モノマーを共重合しておけば、水酸化ナトリウム、水酸化カル シウムなどの金属塩、イソシアネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂 、アンモニウム等によって架橋し、粘着剤の凝集力を向上させることができる。
【0029】 また、多官能性モノマーは、粘着剤の凝集力を向上させるために共重合される ものであり、例えば、1,6−ヘキサングリコールジメタクリレート、テトラエ チレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、 ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジアリルフタレート、ジアリルマレート 、ジアリルアジペート、ジアリルグリコレート、トリアリルイソシアヌレート、 ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等が挙げられる。
【0030】 さらに、アルキル(メタ)アクリレートと共重合可能なビニル化合物が共重合 されてもよく、このビニル化合物としては、例えば、酢酸ビニル、アクリロニト リル、スチレン、N−ビニル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0031】 上記アクリル系粘着剤は、アルキル(メタ)アクリレートを主成分とするもの であり、他の成分は必要とする性能により適宜決定されればよいが、一般に官能 性モノマーは、粘着剤中20重量%以下共重合され、好ましくは1〜10重量% である。多官能性モノマーは、一般に0.005〜0.5重量%である。 また、ビニル化合物は、一般に50重量%以下共重合され、好ましくは40重 量%以下である。
【0032】 特に、2−エチルヘキシルアクリレートは55〜89.5重量%とN−ビニル −2−ピロリドン45〜10重量%と多官能性モノマー0.005〜0.5重量 %の共重合体が好ましい。
【0033】 また、アクリル系粘着剤に、粘着付与剤、充填剤等が薬学的許容範囲内で添加 されてもよいことは言うまでもない。
【0034】 上記ゴム系粘着剤は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンラバー、ポリイソブチ レン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエ ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−オレフィン−スチレンブロック共重 合体等のゴムを含有する粘着剤であって、一般に、ロジン、水添ロジン、ロジン エステル、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油系樹脂、クマロン樹脂 、クマロン−インデン樹脂等の粘着付与剤が添加されてなる。
【0035】 さらに、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカセイ油 、ゴマ油、大豆油、ミンク油、トウモロコシ油、サフラワー油、ヤシ油、ヒマシ 油などのオイル、オレイン酸、流動パラフィン等が添加されてもよい。
【0036】 上記膏体には、必要に応じて、賦形剤が添加されてもよく、賦形剤としては、 例えば、カオリン、ベントナイト、酸化チタン、亜鉛華等外用剤に汎用されてい るものが挙げられる。
【0037】 上記膏体は、積層体の支持体C側に塗工され、膏体層が形成される。
【0038】 上記膏体を塗工する方法としては、通常の粘着テープの塗工方法が採用され、 例えば、溶液塗工法やホットメルト塗工法が挙げられる。
【0039】 上記溶液塗工法の場合は、上記膏体を均一に混合し、剥離紙(又は積層体の支 持体C)上に展延し溶剤を乾燥後、支持体C(又は剥離紙)をラミネートする方 法により、本発明の貼付剤が得られる。
【0040】 また、上記ホットメルト塗工法の場合は、薬効成分以外の粘着剤成分を、窒素 置換下、120〜180℃に加熱攪拌して溶解させた後、100〜150℃に冷 却し、薬効成分を添加し均一に混合して膏体を得る。 次いで、ホットメルトコーターにより、膏体を剥離紙(又は積層体の支持体C )上に展延し、支持体C(又は剥離紙)をラミネートする方法により、本発明の 貼付剤が得られる。
【0041】 上記剥離紙は粘着剤層の保護を目的として用いられ、このような剥離紙として は、例えば、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンコ ート上質紙、ポリオレフィンコートグラシン紙等の片面にシリコーン離型処理を 施したものが使用される。
【0042】 上記膏体層は、支持体C全面に連続層となるように形成してもよく、スポット 状、ストライプ状、格子状等非連続層として形成してもよい。
【0043】
以下、本考案の実施例を説明する。 (実施例1) 〔積層体の作製〕 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、独立気泡)上にアクリル 系粘着剤を塗布し、アクリル酸デンプンが30g/m2 混入された厚さ70μm のレーヨン繊維製吸水性シート(坪量70g/m2 )を接着した後、この吸水性 シート上に低密度ポリエチレンフィルムをドット状に加熱溶融して載せ、さらに 、このポリエチレンフィルム上に、厚さ70μmのポリエステル不織布(坪量7 0g/m2 )を重ね合わせて積層し積層体を得た。
【0044】 〔膏体の調製〕 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体ゴム(A−B−Aブロック 共重合体ゴム)100重量部、脂環族系樹脂80重量部、流動パラフィン100 重量部を溶解タンクに入れ、150〜180℃で全体が均一となるように加熱攪 拌して粘着剤を調製した後、別にサリチル酸グリコール6重量部、サンシン1重 量部及びトウガラシエキス0.07重量部を均一に混合した薬効成分を、前記粘 着剤に加え全体が均一になるまで攪拌して膏体を調製した。
【0045】 〔貼付剤の作製〕 塗工機の原反装着部に剥離紙を装着し、塗工ロールの円周方向に幅10mmの 凹溝内に膏体を塗布し、該塗工ロールを剥離紙上に転動して、剥離紙上に膏体を 厚さ150〜250μm、幅10mm、間隔10mmとなるようにストライプ状 に塗布した。 次いで、剥離紙上に塗工された膏体の上に、上記積層体の不織布面を重ね合わ せ、ピンチロールを通して圧着した後、200×100mmに裁断して、貼付剤 の標品を得た。
【0046】 〔貼付剤の性能評価〕 腰痛に悩む人体に前記標品を貼付して、次の1)〜4)の性能評価を行った。 1)使用感について 男女27名(男性16名、女性11名)の腰部に貼付し、次の評価基準に基づ いて評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)刺激が強くひりひりして痛い。 (2)ぽかぽかして大変気持ちが良い。 (3)暖かく気持ちが良い。 (4)暖かさが弱く不満足。 (5)全く暖かさを感じない。
【0047】 2)支持効果について 男女27名(男性16名、女性11名)の腰部に貼付し、次の評価基準に基づ いて評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)腰がしっかり固定されている。 (2)何もつけていない時に比べて腰が固定されている。 (3)何となく腰が支えられている感じがする。 (4)固定感がない。 (5)ごわごわして違和感を感じる。
【0048】 3)剥離性について 男女27名(男性16名、女性11名)の腰部に貼付し、次の評価基準に基づ いて評価を行い、その結果を表1に示した。 (1)剥離後皮膚上に全く膏体の残りが見られなかった。 (2)剥離後皮膚が少し粘りついた。 (3)一部膏体の残りが見られた。 (4)膏体が背面剥離した。
【0049】 4)汗に対する効果 男性5名が腰部に貼付してランニングを行い、次の基準に基づいて評価を行い 、その結果を表1に示した。 (1)特に貼付性に変化はなかった。 (2)若干べたついた。 (3)皮膚がかぶれた。 (4)汗で剥がれた。
【0050】 (実施例2) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、独立気泡)上に、開口面 積3mm2 (孔径1mm)の貫通孔を100cm2 当たり2000個設けた厚さ 7μmの低密度ポリエチレンフィルムを加熱溶融して載せ、この上に、実施例1 と同様の吸水性シートを積層し、さらに、このシート上にゴム系接着剤を塗布し た後、実施例1と同様のポリエステル不織布を重ね合わせて積層し積層体を得た 。この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布し貼付剤標品を作製した後、実施 例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0051】 (実施例3) 開口面積0.8mm2 (孔径0.5mm)の貫通孔を100cm2 当たり78 00個設けた厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、独立気泡)上 に、開口面積3mm2 (孔径1mm)の貫通孔を100cm2 当たり2000個 設けた厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィルムを加熱溶融して載せ、さらに、 このフィルム上に、実施例1と同様の吸水性シートを積層した後、このシート上 にゴム系接着剤を塗布し、実施例1と同様のポリエステル不織布を重ね合わせて 積層し積層体を得た。この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布し、貼付剤標 品を作製した後、実施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0052】 (実施例4) 開口面積154mm2 (孔径14mm)の貫通孔を100cm2 当たり20個 設けた厚さ3mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率25倍、連続気泡)上に、( 開口面積3mm2 (孔径1mm)の貫通孔を100cm2 当たり2000個設け た厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィルムを加熱溶融して載せ、さらに、この フィルム上に、実施例1と同様の吸水性シートを積層した。次いで、このシート 上に厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィルムをドット状に加熱溶融して載せ、 実施例1と同様のポリエステル不織布を重ね合わせて積層体を得た。 この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布し、貼付剤標品を作製した後、実 施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0053】 (実施例5) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連続気泡)上に、幅5m m、厚さ7μmの低密度ポリエチレンフィルムを、大きさ200mm×100m mの格子状に配置し、各格子の内部に190mm×90mmの実施例1と同様の 吸水性シートを挿入し、実施例1と同様のポリエステル不織布を加熱溶融して重 ね合わせ積層体を得た。この積層体に、実施例1と同様の膏体を塗布し、貼付剤 標品を作製した後、実施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した 。
【0054】 (比較例1) 積層体に代えて、厚さ4mmのネル(JIS L1005による剛軟度19m m)単体を用いたこと以外は、実施例1と同様にして貼付剤標品を作製した後、 実施例1と同様な性能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0055】 (比較例2) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連続気泡)上に、アクリ ル系接着剤を塗布し、実施例1と同様の吸水性シートを積層して積層体を得たこ と以外は、実施例1と同様にして貼付剤標品を作製した後、実施例1と同様な性 能評価を行い、その結果を表1に示した。
【0056】 (比較例3) 厚さ2mmのポリエチレン発泡体(発泡倍率15倍、連続気泡)上に、厚さ7 μmの低密度ポリエチレンフィルムをドット状に溶融して載せ、このフィルム上 に実施例1と同様のポリエステル不織布を積層して積層体を得たこと以外は、実 施例1と同様にして貼付剤標品を作製した後、実施例1と同様な性能評価を行い 、その結果を表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
本考案の貼付剤は、腰痛、腱鞘、筋肉痛等の患部を支持固定し保温効果を付与 すると共に、発汗等により皮膚から蒸散する水分を吸収することにより、薬剤に よる皮膚刺激を防止し、優れた粘着力と薬効を発現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の貼付剤の一実施例を示す模式断面図で
ある。
ある。
1 支持体A 2 吸水性シートB 3 支持体C 4 膏体層 5 剥離紙
Claims (1)
- 【請求項1】発泡体からなる支持体A上に、水溶性ポリ
マーを10〜70g/m2 含有する厚さ5〜100μm
の吸水性シートB、不織布又は織布からなる支持体C
が、この順序で積層されて積層体となされ、該積層体の
支持体C側に薬効成分を含有する膏体層が形成されてい
ることを特徴とする貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478092U JP2568835Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8478092U JP2568835Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 貼付剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647333U true JPH0647333U (ja) | 1994-06-28 |
JP2568835Y2 JP2568835Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13840211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8478092U Expired - Fee Related JP2568835Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568835Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP8478092U patent/JP2568835Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568835Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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