JPH0646810B2

JPH0646810B2 - 静止画撮影装置

Info

Publication number: JPH0646810B2
Application number: JP58251336A
Authority: JP
Inventors: 隆坂口; 正明中山
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1983-12-29
Filing date: 1983-12-29
Publication date: 1994-06-15
Anticipated expiration: 2009-06-15
Also published as: JPS60143090A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、静止画撮影装置におけるホワイトバランス調
整に関するものである。

従来例の構成とその問題点以下従来例について図面を参照して説明する。まず第１
図にホワイトバランス調整の原理構成を示す。同図にお
いて、１０１は撮像素子、１０２は撮像素子の出力を
Ｒ、Ｙ、Ｂ信号に分離する分離回路、１０３，１０４は
電圧制御型の可変利得部分を有する映像増幅器、１０５
は「Ｒ−Ｙ」信号を得るための差動増幅器、１０６は
「Ｂ−Ｙ」信号を得るための差動増幅器、１０７はエン
コーダである。

ホワイトバランス調整は白または無彩色の被写体を撮像
レンズを通して結像させ、この画像を撮像素子１０１に
よって電気信号に変換させ、この信号をさらに分離回路
１０２によってＲ、Ｙ、Ｂ信号に変換し、映像増幅器１
０３，１０４の利得を制御することによって差動増幅器
１０５，１０６の出力である「Ｒ−Ｙ」、「Ｂ−Ｙ」の
色差信号を零にするものである。

次に第２図に従来の静止画撮影装置のブロックダイヤグ
ラムを示す。同図において、２０１は測光用光検出器、
２０２，２０３，２０４は各赤・緑・青の光成分を検出
する光検出器、２０５は測光用光検出器出力の増幅器、
２０６は露光制御回路、２０７，２０８，２０９は各色
成分の光検出器出力の増幅器、２１０，２１１は差動増
幅器、212はレンズ、２１３は絞り、２１４はシャッタ
ー、２１５はシャッター制御回路、２１６は絞り制御回
路、２１７は閃光器、２１８は閃光制御回路、１０１〜
１０７は第１図ホワイトバランス原理構成図の１０１〜
１０７に相当する。

第２図に従って説明する。従来のホワイトバランス調整
は撮像素子１０１と独立した赤・緑・青の光成分を検出
する検出器２０２、２０３、204によって白に相当する
被写体から各色の光成分信号を得、増幅器２０７、２０
８、２０９で増幅した後、差動増幅器２１０、２１１に
よって「赤−緑」「青−緑」の光成分信号を得る。この
得られた光成分信号を制御信号として利得可変映像増幅
器１０３、１０４の利得を変化させ分離回路102の出力
信号である「Ｒ」、「Ｂ」の映像信号のレベルを制御し
て、差動増幅器１０５、１０６の出力である色差信号
「Ｒ−Ｙ」、「Ｂ−Ｙ」を調整することによってホワイ
トバランス調整を行っている。

又静止画撮影装置の場合は、露出制御が必要であるの
で、そのために測光用光検出器２０１を備えこの出力信
号を増幅器２０５で増幅した後、露光制御回路２０６に
よって絞り制御回路２１６とシャッター制御回路２１５
を働かせて絞り２１３、シャッター２１４を制御し、ま
た撮影状態に応じては露出制御回路２０６によって閃光
制御回路２１８を働かせ、閃光回路２１７を制御し、適
切な露出制御を行っている。

しかしながら、従来のこの方式では次に示す問題点を含
んでいる。

まず第３図に静止画撮影装置のタイミング図を示す。同
図において、(a)は光検出器によって得られる色温度補
正用制御信号、(b)はシャッター開閉状態或は撮像素子
に静止画像を蓄積するタイミング、(c)は静止画像信号
を読み出して色温度補正のための信号処理を行うタイミ
ングである。

第３図に従って問題点について説明する。静止画撮影装
置の場合第３図の(b)，(c)に示すように静止画像を撮像
素子に蓄積するタイミングと信号処理のタイミングに差
が生じる。そのため第３図の(a)のように静止画像を撮
像素子に蓄積する時の制御信号と読み出し後の信号処理
時の制御信号が変化する問題がある。特にこれは閃光撮
影時のように閃光時間が一瞬である場合、前述した制御
信号が大きく変化するのでホワイトバランス調整の確実
性、撮影状態の変化に伴う操作性・機動性の大きな問題
となっている。

発明の目的本発明はこのような従来の問題点を除去するものであ
り、静止画撮影装置で撮影状態に関係なく通常撮影時及
び閃光撮影時においてホワイトバランス調整の確実性、
撮影状態の変化に伴う操作性、機動性を向上させること
ができる静止画撮影装置を提供することを目的とする。

発明の構成本発明による静止画撮影装置は、カラー撮像素子と、こ
のカラー撮像素子に被写体静止画像を蓄積する手段と、
前記カラー撮像素子に被写体静止画像を蓄積する瞬間の
照明光の色温度情報を得る手段と、前記色温度情報を前
記カラー撮像装置に蓄積された静止画像信号を読み出し
てホワイトバランス信号処理を行う時刻まで保持する回
路と、前記保持された色温度情報により前記カラー撮像
素子出力静止画像信号のホワイトバランス制御を行う手
段とを備え、前記色温度情報を得る手段が前記カラー撮
像素子と独立した相互に異なる分光感度特性を有する少
なくとも２つの光検出器と、この光検出器の出力信号を
演算する演算器から構成されたものであり、ホワイトバ
ランス制御の確実性、操作性、機動性を向上させたもの
である。

実施例の説明以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第４
図は本発明による静止画撮影装置の一実施例を示すブロ
ックダイヤグラムであり、同図において４０１は測光用
光検出器、４０２、４０３、４０４は各赤・緑・赤の光
成分を検出する光検出器、４０５は測光用光検出器信号
の増幅器、４０６、４０７、４０８は各色成分の光検出
器信号の増幅器、４０９、４１０は差動増幅器、４１１
は閃光の色温度に対応するホワイトバランス調整の制御
信号を発生する制御信号発生回路、４１２は通常撮影と
閃光撮影の切り換えＳＷ回路、４１３は切り換えＳＷ回
路出力のＨＯＬＤ回路、４１４は露光制御回路、４１５
は閃光器、４１６は閃光制御回路、４１７はシャッター
制御回路、４１８は絞り制御回路、４１９はレンズ、４
２０は絞り、４２１はシャッター、４２２は撮像素子、
４２３は撮像素子出力をＲ・Ｙ・Ｂ信号に分離する分離
回路、４２４、４２５は電圧制御型の可変利得部分を有
する映像増幅器、４２６はＲ−Ｙ信号を得るための差動
増幅器、４２７はＢ−Ｙ信号を得るための差動増幅器、
４２８はエンコーダである。

第５図は本発明による静止画撮影装置のタイミングチャ
ートである。同図において、(a)は光検出器によって得
られる差動増幅器４０９或は410からの出力、(b)は制御
信号発生回路４１１からの出力、(c)は露光制御回路４
１４からの閃光使用指定信号、(d)はシャッター制御回
路４１７からのシャッター開閉信号、(e)は可変利得増
幅器４２４或は４２５で行う静止画像信号を読み出した
後の色温度補正信号処理のタイミング、(f)は(e)のタイ
ミングで用いられる制御信号である。

以上のように構成された静止画撮影装置において、以
下、その動作について説明する。必要に応じてある色温
度においてホワイトバランス調整を行う場合赤・緑・青
の光検出器４０２、４０３、４０４によって広画角の被
写体（白の被写体に相当）からの各色成分に対応した各
検出出力が得られ、入射光の強度に無関係な出力信号と
するため増幅器４０６、４０７、４０８でそれぞれ増幅
され、差動増幅器４０９、４１０で色温度に対応する制
御信号第５図(a)を得る。

また閃光撮影に対しては制御信号発生回路４１１によっ
て、閃光の色温度に応じてあらかじめ設定された制御信
号第５図(b)を得る。

前記２つの制御信号第５図(a)，(b)は切り換えSW回路４
１２へ入力される。切り換えＳＷ回路412は撮影状態に
応じて〔第５図(c)〕２つの制御信号のうち１つを選択
する。その選択された制御信号はホールド回路４１３に
よってシャッター４２１に同期して〔第５図(d)〕必
要な信号処理のタイミング〔第５図(e)〕まで保持され
る。そしてホールド回路４１３の出力〔第５図(f)〕に
よって可変利得部を有する映像増幅器４２４，４２５を
制御して各色温度に対して差動増幅器４２６，４２７の
出力信号である色差信号「Ｒ−Ｙ」「Ｂ−Ｙ」を零にす
ることでホワイトバランス調整を行う。

また適切な露出制御を行うために測光用光検出器４０１
を備え、この出力信号を増幅器４０５で増幅した後、露
出制御回路４１４によって撮影状態に応じ閃光の要・不
要を判断し閃光を指示する信号〔第５図(c)〕を発生す
るとともに絞り制御回路４１８を働かせて絞り４２０を
制御し、またシャッター制御回路４１７を働かせてシャ
ッター開閉信号〔第５図(d)〕によりシャッター４２１
及びＨＯＬＤ回路４１３を制御している。

従って、光検出器によって周囲光の色温度情報を検出
し、静止画像を蓄積する瞬間の色温度情報からホワイト
バランス調整の制御信号を得るとともに、閃光撮影に対
して閃光の色温度に対応するホワイトバランス調整の制
御信号を発生する回路を備えることで、撮影状態に無関
係にホワイトバランス調整の制御信号を得、しかもＨＯ
ＬＤ回路を備えることで制御信号を蓄積された静止画像
を読み出して実際にホワイトバランス調整を行なう時ま
で正確に保持することができるので、より正確に自動ホ
ワイトバランス調整が可能である。

なお、実施例においてＨＯＬＤ回路４１３をシャッター
４２１と同期して開閉させたが他の適当な信号と同期さ
せてもよい。

また切り換えＳＷ４１１は、露光制御回路からの出力信
号によって自動的に切り換えたが手動で切り換えても同
じである。

発明の効果以上のように本説明によれば、撮影素子に静止画像を画
像を蓄積すれば手段を有し、前記撮像素子に静止画像を
蓄積する瞬間の照明光の色温度情報を、静止画像を読み
出して信号処理する時刻まで正確に保持し、また閃光撮
影の場合等も撮影状況に関係なく必要な色温度情報を、
静止画像を読み出して信号処理する時刻まで保持し、と
もに保持された色温度情報を用いてホワイトバランス調
整を行なうことができるので、静止画撮影装置としての
確実性・機動性を大幅に拡大することができるなどのす
ぐれた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はホワイトバランス調整の原理を示すブロックダ
イヤグラム、第２図は従来のカメラ装置の一例を示すブ
ロックダイヤグラム、第３図は従来の静止画撮影装置で
の制御信号及び信号処理のタイミングチャート、第４図
は本発明による静止画撮影装置の一実施例を示すブロッ
クダイヤグラム、第５図はその動作説明のためのタイミ
ングチャートである。４０１……測光用光検出器、４０２，４０３，４０４…
…色成分検出光検出器、４０９，４１０……差動増幅
器、４１１……制御信号発生回路、４１２……切り換え
ＳＷ回路、４１３……ホールド回路、４１７……シャッ
ター制御回路、４２２……撮像素子、４２３……分離回
路、４２４，４２５……可変利得型映像増幅器、４２
６，４２７……差動増幅器、４２８……エンコーダ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カラー撮像素子と、このカラー撮像素子に
被写体静止画像を蓄積する手段と、前記カラー撮像素子
に被写体静止画像を蓄積する瞬間の照明光の色温度情報
を得る手段と、前記色温度情報を前記カラー撮像素子に
蓄積された静止画像信号を読み出してホワイトバランス
信号処理を行う時刻まで保持する手段と、前記保持され
た色温度情報により前記カラー撮像素子出力静止画像信
号のホワイトバランス制御を行う手段とを備え、前記色
温度情報を得る手段が前記カラー撮像素子と独立した相
互に異なる分光感度特性を有する少なくとも２つの光検
出器と、この光検出器の出力信号を演算する演算器から
構成されている事を特徴とする静止画撮影装置。
【請求項２】カラー撮像素子と、このカラー撮像素子に
被写体静止画像を蓄積する手段と、前記カラー撮像素子
に被写体静止画像を蓄積する瞬間の周囲光の色温度情報
を検出する手段と、あらかじめ設定された閃光の色温度
情報を発生する手段と、前記２つの手段の出力を撮影状
況に応じて選択する手段と、前記選択された色温度情報
を前記カラー撮像素子に蓄積された静止画像信号を読み
出してホワイトバランス信号処理を行う時刻まで保持す
る手段と、前記選択・保持された色温度情報により前記
カラー撮像素子出力静止画像信号のホワイトバランス制
御を行う手段とを備え、前記色温度情報を検出する手段
が前記カラー撮像素子と独立した相互に異なる分光感度
特性を有する少なくとも２つの光検出器と、この光検出
器の出力信号を演算する演算器から構成されている事を
特徴とする静止画撮影装置。