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JPH0645322U - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

Info

Publication number
JPH0645322U
JPH0645322U JP8116092U JP8116092U JPH0645322U JP H0645322 U JPH0645322 U JP H0645322U JP 8116092 U JP8116092 U JP 8116092U JP 8116092 U JP8116092 U JP 8116092U JP H0645322 U JPH0645322 U JP H0645322U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
bobbins
choke
terminal
coils
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8116092U
Other languages
English (en)
Inventor
公二 石井
一三 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP8116092U priority Critical patent/JPH0645322U/ja
Publication of JPH0645322U publication Critical patent/JPH0645322U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はチョークコイルに関し、組み立てが
簡単かつ、確実に出来るようにすると共に、小型で絶縁
耐圧の大きいチョークコイルを、安価に製造出来るよう
にすることを目的とする。 【構成】 :コイルボビンと第1、第2のコイル3、
4と、第1、第2のコア1、2とを具備したチョークコ
イルにおいて、コイルボビンを分割した第1、第2のコ
イルボビン13、14で構成し、第1、第2のコイルボ
ビンを嵌合させて一体化した。:押さえ金具11によ
り第1、第2のコイルボビンと、第1、第2のコアとを
一緒に押さえて固定した。:第1、第2のコイルボビ
ンに絶縁隔壁23を設け、絶縁隔壁を第1、第2のコイ
ルの間に配置して、コイル間を絶縁した。:第1、第
2のコイルボビンに端子部24を設け、端子部に絶縁壁
29を設け、絶縁壁の両側に端子金具30を設けて両側
の端子金具間を絶縁した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、自動車、家電機器(例えば、空調機器)、OA機器(例え ば、複写機)等のラインフィルタに利用されるチョークコイル(コモンモードチ ョーク)に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来技術の説明図であり、図5中、1は第1のコア、2は第2のコア 、3は第1のコイル、4は第2のコイル、5−1〜5−4はコイル足部、6は絶 縁テープ(又はフィルム)、7は基板(プリント配線基板)、8は接着剤を示す 。
【0003】 従来のラインフィルタ用チョークコイル(コモンモードチョーク)の1例を図 5に示す。このチョークコイルは、第1のコイル3、第2のコイル4、第1のコ ア1、第2のコア2等で構成されている。
【0004】 上記第1のコイル3と第2のコイル4は、平角ワイヤによって巻かれており、 その端部には、図示のようにコイル足部(コイル端部)5−1、5−2、5−3 、5−4が形成されている。
【0005】 また、第1のコア1と第2のコア2は、U型コアであり、両者は、同じ大きさ に形成されている。 組み立て時には、(A)に示したように、第1、第2のコア1、2を、第1、 第2のコイル3、4の両側から挿入し、一体化する。この場合、第1、第2のコ ア1、2の先端部に接着剤を塗布しておき、両コア1、2を突き合わせて接着す る。
【0006】 またこの時、図(B)に示したように、第1、第2のコイル3、4の内側に位 置する第1、第2のコア1、2上には、絶縁テープ(フィルム)6を巻いて絶縁 する。
【0007】 このようにして、一体化したものを、図(C)に示したように、基板7上に載 せ、接着剤8で該基板7に接着する。この場合、コイル足部5−1〜5−4を該 基板7の孔に挿入して、下側に突き出し、端子(外部端子)9とする。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。 :大電流チョークコイルの組み立て時には、絶縁テープを巻いたり、基板上 にコアとコイルの組み立て体を接着したりする工程がある。従って、製造工程が 多く、組み立てに手間と時間が多くかかる。
【0009】 :コイル間の絶縁耐圧を確保するため、第1、第2のコイル間の距離を大き くすると、チョークコイルが大型化する。また、チョークコイルを小型化すると 、第1、第2のコイル間の距離が小さくなり、絶縁耐圧が低下する。
【0010】 :平角ワイヤを使用したコイルでは、図5に示したようにコイル足が出るた め、特に、コイル足5−1、5−3間は接近する。 従って、このコイル足をそのままの間隔で、基板の下側に出して端子にすると 、端子間の間隔が狭く、絶縁耐圧が低くなる。
【0011】 :チョークコイルの組み立てに、手間と時間がかかるので、製造コストが高 くなる。 本考案は、このような従来の課題を解決し、チョークコイルの組み立てが簡単 かつ、確実に出来るようにすると共に、小型で絶縁耐圧の大きいチョークコイル を、安価に製造出来るようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 図1は本考案の原理説明図であり、図1Aはチョークコイルの分解斜視図、図 1Bはチョークコイルの側面図である。
【0013】 図1中、図5と同じものは、同一符号で示してある。また、11は押さえ金具 、13は第1のコイルボビン、14は第2のコイルボビン、16はコイルボビン 押さえ部、17はコア押さえ部、19は鍔、21は第1のコイルボビン部、22 は第2のコイルボビン部、23は絶縁隔壁、24は端子部、29は絶縁壁、30 は端子金具を示す。
【0014】 本発明は上記の課題を解決するため、次のように構成した。 :コイルボビンと該コイルボビン上に設けた第1、第2のコイル3、4と、 第1、第2のコア1、2とを具備したチョークコイルにおいて、上記コイルボビ ンを、分割した2個の第1、第2のコイルボビン13、14で構成し、該第1、 第2のコイルボビン13、14を嵌合させて一体化した。
【0015】 :構成において、第1、第2のコイルボビン13、14を押さえるコイル ボビン押さえ部16と、上記第1、第2のコア1、2を押さえるコア押さえ部1 7とを一体化した押さえ金具11を設け、該押さえ金具11により、第1、第2 のコイルボビン13、14と、第1、第2のコア1、2とを、一緒に押さえて固 定した。
【0016】 :構成又はにおいて、第1、第2のコイルボビン13、14に、絶縁隔 壁23を設けると共に、該絶縁隔壁23を、上記第1、第2のコイル3、4の間 に配置して、第1、第2のコイル間を絶縁した。
【0017】 :構成乃至のいずれかにおいて、第1、第2のコイルボビン13、14 に、それぞれ端子部24を設け、該端子部24に、絶縁壁29を設けると共に、 該絶縁壁29の両側に、第1、第2のコイル3、4のコイル足部5−1〜5−4 を接続する端子金具30を設け、上記絶縁壁29により、両側の端子金具30間 を絶縁した。
【0018】 :構成において、端子金具30を、略L字状に構成し、該端子金具の一方 の端部を端子9とし、他方の端部を、上記コイル足部を挿入するコイル足挿入用 凹部とすることにより、上記絶縁壁29の両側に設けた端子9間の距離を、コイ ル足部5−1、5−3間の距離よりも大きくした。
【0019】
【作用】
上記構成に基づく本考案の作用を、図1に基づいて説明する。 :チョークコイルの組み立て時には、先ず、第1、第2のコイルボビン13 、14を構成する第1、第2のコイルボビン部21、22を、巻線済みの第1、 第2のコイル3、4の両側から挿入し、第1、第2のコイルボビン13、14を 嵌合させて合体する。
【0020】 この場合、絶縁隔壁23も一緒に嵌合させて合体する。またこの時、コイル足 5−1〜5−4を、鍔19に設けたコイル足挿入孔に挿入し、端子金具30と電 気的に接続する。
【0021】 :次に合体した第1、第2のコイルボビン13、14内に、第1、第2のコ ア1、2を挿入する。 :その後、押さえ金具11により、第1、第2のコイルボビン13、14を 押さえると同時に、第1、第2のコア1、2を両側から押さえることにより、全 体を一体化する。以上のようにして、簡単な組み立て工程によりチョークコイル が完成する。
【0022】 :上記のようにして、完成したチョークコイルは、押さえ金具11により、 第1、第2のコイルボビン13、14と、第1、第2のコア1、2を、両側から 挟むようにして押さえている。従って、従来のように、接着剤等で基板に接着し なくても、確実に固定出来る。
【0023】 また、端子部24では、コイル足部5−1〜5−4を、端子金具30に接続す るが、この場合、一方側では、コイル足5−1、5−3が接近している。しかし 、これらの間には、絶縁壁29が配置されているので、絶縁耐圧は十分に確保出 来ている。
【0024】 更に、コイル足5−1、5−3に接続された端子金具30は、端子9が外側に なるようにして取り付けてあるので、端子9間の間隔は十分長くなり、絶縁耐圧 は十分に確保出来ている。
【0025】 以上のように、チョークコイルの組み立てが簡単かつ、確実に出来る。また、 小型で絶縁耐圧の大きいチョークコイルを、安価に製造出来る。
【0026】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図2〜図4は、本考案の実施例を示した図であり、図2はチョークコイルの分 解斜視図、図3はチョークコイルの部品説明図、図4はチョークコイルの完成図 である。
【0027】 図2〜図4中、図1、図5と同じものは、同一符号で示してある。また、12 はギャップ用フィルム、15は連結部、18は段部、20は金具フック用凸部、 25は凹部、26は孔、27はコイル足挿入孔、31はコイル足挿入用凹部、3 3、35は凸部、34、36は凹部を示す。
【0028】 :チョークコイル全体の構成の説明・・・図2参照 この実施例は、ラインフィルタ用チョークコイル(コモンモードチョーク)の 1例であり、該チョークコイルの分解斜視図を図2に示す。
【0029】 図示のように、チョークコイルは、第1のコア1、第2のコア2、第1のコイ ル3、第2のコイル4、押さえ金具11、ギャップ用フィルム12、第1のコイ ルボビン13、第2のコイルボビン14等で構成する。これら各構成部品の構成 と機能は、次の通りである。
【0030】 :各部品の説明 −1:コアの説明・・・図2参照 コアは、第1のコア1と、第2のコア2からなる2個のコアで構成する。これ ら第1、第2のコア1、2は、U型コア(同一構造のコア)であり、上記従来例 と同じ構成である。
【0031】 −2:コイルの説明・・・図2参照 コイルは、第1のコイル3と、第2のコイル4からなる2個のコイルで構成す る。これら第1、第2のコイル3、4は、平角ワイヤを巻いたコイルであり、そ のコイル足部5−1〜5−4を、L字状に曲げておく。
【0032】 −3:押さえ金具の説明・・・図2参照 押さえ金具11は、第1、第2のコイルボビン13、14及び第1、第2のコ ア1、2を両側から押さえて固定する金具であり、例えば、1枚の金属板で、図 示のような左右対称形に構成する。
【0033】 すなわち、押さえ金具11の中央部を、連結部15とし、該連結部15の両側 に、折り曲げ部(L字状の折り曲げ部)を2箇所づつ対称形に設ける。 そして、連結部15に近い方の折り曲げ部を、コイルボビン押さえ部16とし 、残りの折り曲げ部を、コア押さえ部17として使用する。また、コイルボビン 押さえ部16の上部の両側には、コイルボビンに固定するための段部18が形成 してある。
【0034】 −4:コイルボビン全体の説明・・・図2参照 コイルボビンは、2つに分割して、第1のコイルボビン13と、第2のコイル ボビン14で構成し、第1のコイルボビン13と、第2のコイルボビン14は、 全く同一構造にして、両者を嵌合して一体化(合体)可能に構成する。
【0035】 そして、分割した第1、第2のコイルボビン13、14は、それぞれ、鍔19 と、第1のコイルボビン部21と、第2のコイルボビン部22と、絶縁隔壁(絶 縁隔壁)23と、端子部24等を、樹脂等(絶縁体)により一体的に形成したも ので構成する。
【0036】 この場合、第1、第2のコイルボビン部21、22と、絶縁隔壁(絶縁隔壁) 23は、鍔19に対して、端子部24と反対側に設ける。また、絶縁隔壁(絶縁 隔壁)23は、第1、第2のコイルボビン部21、22の間に設ける。
【0037】 なお、第1のコイルボビン部21と、第2のコイルボビン部22は、円筒体状 に形成し、その内部には、コアを挿入するための孔(空洞)が設けてある。 −5:コイルボビンの鍔の説明・・・図2参照 コイルボビンの鍔19には、押さえ金具11を収納して位置決めするための凹 部25を、上部に形成し、その両側の位置に、2個の金具フック用凸部20を設 ける。
【0038】 また、鍔19の2箇所に、コアを挿入するための孔26を設け、この孔26を 、第1、第2のコイルボビン部21、22の孔(空洞)と連通させておく。更に 、鍔19には、コイル足部を挿入するためのコイル足挿入孔27が複数箇所に設 けてある。
【0039】 −6:端子部の説明・・・図2、図3A、図3B参照 図3Aは、端子金具30の平面図、図3Bは、端子金具30の挿入状態説明図 を示す。
【0040】 上記鍔19と一体的に形成された端子部24には、略中央部に、絶縁壁29を 一体的に形成し、その両側に、端子金具を挿入するための孔を複数箇所に形成し ておき、この孔に端子金具30を圧入する。
【0041】 端子金具30は、全体が略L字状に形成されており、その一端部が端子9で、 他端部がコイル足挿入用凹部31となっている。 そして、端子9の挿入位置は一定であるが、挿入方向を左右逆にすれば、コイ ル足挿入用凹部31の位置を、絶縁壁29側にしたり、絶縁壁29と反対側にし たりする事が出来る。
【0042】 従って、コイル足部が絶縁壁29側にあれば、コイル足挿入用凹部31の位置 を、絶縁壁29側にし、コイル足部が絶縁壁29と反対側にあれば、コイル足挿 入用凹部31の位置を、絶縁壁29と反対側にする。
【0043】 このようにすれば、コイル足部の位置がどちら側にあっても、常に、端子9の 位置を一定にして、2つの端子9間の距離を大きくし、十分な絶縁耐圧が確保出 来るようになっている。
【0044】 なお、コイル足部は、コイル足挿入用凹部31に挿入するだけで簡単に端子金 具30と接続出来る。 −7:第1、第2のコイルボビンの詳細な説明・・・図2、図3C参照 図3Cはコイルボビンの説明図である。図3Cに示したように、第1、第2の コイルボビンを構成する第1、第2のコイルボビン部21、22と、この第1、 第2のコイルボビン部21、22の間に設けられた絶縁隔壁23は、鍔19と一 体的に形成されている。
【0045】 そして、第1、第2のコイルボビン部21、22は、円筒体状に形成されてい て、内部がコア挿入用の孔(空洞)となっている。 この第1のコイルボビン部21の先端部には、その外周径を小さくした凸部( 雄部)33が設けてあり、第2のコイルボビン部22の先端部には、その内周径 を大きくした凹部(雌部)34が設けてある。また、絶縁隔壁23にも、凸部( 雄部)35と凹部(雌部)36が設けてある。
【0046】 上記のように構成した、全く同一形状の第1、第2のコイルボビン部21、2 2を、向かい合わせた状態で突き合わせると、上記凸部(雄部)33と凹部(雌 部)34が嵌合し、凸部(雄部)35と凹部(雌部)36が嵌合する。
【0047】 この嵌合により、2個のコイルボビン部が合体し、1つのコイルボビンを構成 する。この合体作業は、単に第1、第2のコイルボビンの両側から圧力をかけて 押し込むだけで、簡単に出来る。
【0048】 :チョークコイル組み立て時の説明・・・図2、図3参照 上記チョークコイルの各部品を組み立てる際は、次のようにする。 −1:組み立て時には、第1のコア1、第2のコア2、第1のコイル3、第 2のコイル4、押さえ金具11、ギャップ用フィルム12、第1のコイルボビン 13、第2のコイルボビン14等を用意するが、これらの部品は、個別に製作し ておく。
【0049】 −2:先ず、第1、第2のコイルボビン13、14を構成する第1、第2の コイルボビン部21、22を、第1、第2のコイル3、4(巻線済み)の両側か ら挿入し、第1、第2のコイルボビン13、14を嵌合して合体させる。この場 合、絶縁隔壁23も一緒に嵌合させる。
【0050】 またこの時、コイル足部5−1〜5−4を、鍔19に設けたコイル足挿入孔2 7に挿入し、端子金具30と電気的に接続する。 −3:次に合体した第1、第2のコイルボビン13、14の鍔19に設けた 孔26に、第1、第2のコア1、2を挿入する。この場合、ギャップ用フィルム 12を、第1、第2のコア1、2の間に挿入する(ギャップ用フィルム12は、 必ずしも必要ではない)。
【0051】 −4:その後、押さえ金具11により、第1、第2のコイルボビン13、1 4を押さえると同時に、第1、第2のコア1、2を両側から押さえることにより 、固定する。以上でチョークコイルが完成する。
【0052】 :完成したチョークコイルの説明・・・図4参照 上記のようにして、完成したチョークコイルを図4に示す。図4Aはチョーク コイルの平面図、図4Bは図4AのX方向から見た図、図4Cは図4AのY方向 から見た図である。
【0053】 図示のように、押さえ金具11により、第1、第2のコイルボビン13、14 と、第1、第2のコア1、2を、両側から挟むようにして押さえることにより、 固定する。
【0054】 この場合、コイルボビン押さえ部16に設けた段部18を、鍔19の金具フッ ク用凸部20に嵌合させ、該コイルボビン押さえ部16によって、コイルボビン を両側から押さえる。
【0055】 また、コア押さえ部17で、第1、第2のコア1、2を両側から押さえること により、コアを固定する。 更に、端子部24では、コイル足部5−1〜5−4を、コイル足挿入用凹部3 1に挿入して、第1、第2のコイル3、4と端子金具30とを接続する。この場 合、一方側では、コイル足5−1、5−3が接近しているが、これらの間には、 絶縁壁29が配置され、両者を絶縁している。
【0056】 また、コイル足5−1、5−3に接続された端子金具30は、端子9が外側に なるようにして、取り付けてあるので、端子9間の間隔は十分長くなり、絶縁耐 圧が高くなる。
【0057】 なお、残りのコイル足5−2、5−4は、離れた位置に引き出されているため 、特に問題はない。 (他の実施例) 以上実施例について説明したが、本考案は次のようにしても実施可能である。
【0058】 :第1、第2のコイルボビン部は、円筒体状に限らず、任意の形状で実施可 能である。 :第1、第2のコイルボビンの嵌合方法は、上記のような雄/雌形状による 嵌合構造の外、任意の方法でよい。
【0059】 :押さえ金具の形状も、上記実施例の形状に限らず、任意の形状でよい。 :ラインフィルタ以外のチョークコイルとしても適用可能である。
【0060】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば次のような効果がある。 :チョークコイルの組み立て時には、押さえ金具11により、コイルを挿入 したコイルボビンと、コアとを一度に固定出来る。
【0061】 従って、従来のように、絶縁テープを巻いたり、基板上に接着したりする工程 が不要であり、製造工程が簡単で、組み立てに手間と時間がかからない。 :第1、第2のコイル3、4間には、絶縁隔壁23が設けてあるため、チョ ークコイルを小型化して、第1、第2のコイル間の距離が小さくなっても、絶縁 耐圧が十分確保出来る。
【0062】 :平角ワイヤを使用したコイルでは、一方側で、コイル足部5−1、5−3 が接近した状態となる。そして、この接近したコイル足部は、端子金具30に接 続して使用する。
【0063】 しかし、この2つのコイル足部を端子金具に接続した場合、両者の間には、絶 縁壁が設けてあり、絶縁耐圧が十分に確保出来る。 また、端子間の距離は、十分に離す事が可能であり、この面でも、絶縁耐圧が 十分に確保出来る。
【0064】 :チョークコイルの組み立てに、手間と時間がかからないので、製造コスト を低減出来る。 :上記の理由により、チョークコイルの組み立てが簡単かつ、確実に出来る と共に、小型で絶縁耐圧の大きいチョークコイルが、安価に製造出来る。
【0065】 :コイルボビンと第1、第2のコイルとを組み立てる時、第1、第2のコイ ルは、巻線済みのコイルを使用するので、コイルボビンに負荷がかからない。従 って、コイルボビンが薄くても割れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の原理説明図である。
【図2】本考案の実施例におけるチョークコイルの分解
斜視図である。
【図3】本考案の実施例におけるチョークコイルの部品
説明図である。
【図4】本考案の実施例におけるチョークコイルの完成
図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 第1のコア 2 第2のコア 3 第1のコイル 4 第2のコイル 5−1〜5−4 コイル足部 11 押さえ金具 13 第1のコイルボビン 14 第2のコイルボビン 16 コイルボビン押さえ部 17 コア押さえ部 19 鍔 23 絶縁隔壁 24 端子部 29 絶縁壁 30 端子金具

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンと該コイルボビン上に設け
    た第1、第2のコイル(3、4)と、 第1、第2のコア(1、2)とを具備したチョークコイ
    ルにおいて、 上記コイルボビンを、分割した2個の第1、第2のコイ
    ルボビン(13、14)で構成し、 該第1、第2のコイルボビン(13、14)を嵌合させ
    て一体化したことを特徴とするチョークコイル。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2のコイルボビン(13、
    14)を押さえるコイルボビン押さえ部(16)と、 上記第1、第2のコア(1、2)を押さえるコア押さえ
    部(17)とを一体化した押さえ金具(11)を設け、 該押さえ金具(11)により、第1、第2のコイルボビ
    ン(13、14)と、第1、第2のコア(1、2)と
    を、一緒に押さえて固定したことを特徴とする請求項1
    記載のチョークコイル。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2のコイルボビン(13、
    14)に、絶縁隔壁(23)を設けると共に、 該絶縁隔壁(23)を、上記第1、第2のコイル(3、
    4)の間に配置して、第1、第2のコイル間を絶縁した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のチョークコイ
    ル。
  4. 【請求項4】 上記第1、第2のコイルボビン(13、
    14)に、それぞれ端子部(24)を設け、 該端子部(24)に、絶縁壁(29)を設けると共に、 該絶縁壁(29)の両側に、第1、第2のコイル(3、
    4)のコイル足部(5−1〜5−4)を接続する端子金
    具(30)を設け、 上記絶縁壁(29)により、両側の端子金具(30)間
    を絶縁したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のチョークコイル。
  5. 【請求項5】 上記端子金具(30)を、略L字状に構
    成し、 該端子金具の一方の端部を端子(9)とし、 他方の端部を、上記コイル足部を挿入するコイル足挿入
    用凹部(31)とすることにより、 上記絶縁壁(29)の両側に設けた端子(9)間の距離
    を、コイル足部(5−1、5−3)間の距離よりも大き
    くしたことを特徴とする請求項4記載のチョークコイ
    ル。
JP8116092U 1992-11-25 1992-11-25 チョークコイル Withdrawn JPH0645322U (ja)

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JP8116092U Withdrawn JPH0645322U (ja) 1992-11-25 1992-11-25 チョークコイル

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Cited By (5)

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