JPH0641067A - 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法 - Google Patents
新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法Info
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- JPH0641067A JPH0641067A JP5019001A JP1900193A JPH0641067A JP H0641067 A JPH0641067 A JP H0641067A JP 5019001 A JP5019001 A JP 5019001A JP 1900193 A JP1900193 A JP 1900193A JP H0641067 A JPH0641067 A JP H0641067A
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- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
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- C07D207/325—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms with substituted hydrocarbon radicals directly attached to the ring nitrogen atom
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
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- C12P17/10—Nitrogen as only ring hetero atom
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低分子のカルパイン阻害物質及びそのカルパ
イン阻害物質を製造する方法を得るものである。 【構成】 下記式〔I〕で表される物質KP−124
1、及びストレプトミセス属に属する物質KP−124
1生産菌を培地に培養し、その培養物から物質KP−1
241を採取することにより、物質KP−1241を製
造する方法である。 【化1】 【効果】 物質KP−1241はカルパイン阻害活性を
有する新規な低分子物質であり、カルパインの過剰反応
が原因と考えられる種々の疾病に対して有効な治療効果
を有する。
イン阻害物質を製造する方法を得るものである。 【構成】 下記式〔I〕で表される物質KP−124
1、及びストレプトミセス属に属する物質KP−124
1生産菌を培地に培養し、その培養物から物質KP−1
241を採取することにより、物質KP−1241を製
造する方法である。 【化1】 【効果】 物質KP−1241はカルパイン阻害活性を
有する新規な低分子物質であり、カルパインの過剰反応
が原因と考えられる種々の疾病に対して有効な治療効果
を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルパイン阻害活性を
有する新規物質KP−1241及びその製造法に関す
る。
有する新規物質KP−1241及びその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カルパインはカルシウム依存性のシステ
インプロテアーゼであり、高等動物の各種の組織に広く
分布している。その生体内での役割としては、プロテイ
ンキナーゼC、ホスホリラーゼキナーゼBなどのキナー
ゼ系酵素の限定分解による活性化、細胞骨格蛋白質の分
解、増殖因子やホルモンのレセプターの分解などが知ら
れている。カルパインの関与する疾病もいくつか報告さ
れており、例えば筋ジストロフィー疾患における骨格筋
のZ線の消失はカルパインの関与が強く示唆されている
〔実験医学、第5巻、第942頁(1987)〕。
インプロテアーゼであり、高等動物の各種の組織に広く
分布している。その生体内での役割としては、プロテイ
ンキナーゼC、ホスホリラーゼキナーゼBなどのキナー
ゼ系酵素の限定分解による活性化、細胞骨格蛋白質の分
解、増殖因子やホルモンのレセプターの分解などが知ら
れている。カルパインの関与する疾病もいくつか報告さ
れており、例えば筋ジストロフィー疾患における骨格筋
のZ線の消失はカルパインの関与が強く示唆されている
〔実験医学、第5巻、第942頁(1987)〕。
【0003】また、ヒトT細胞白血病ウイルスに感染し
た細胞では、カルパイン活性及びインターロイキン2の
レセプター活性が異常に上昇しているが、これはカルパ
インが細胞骨格蛋白質に作用してレセプター活性を変化
させたため、増殖因子などに対する細胞の異常な反応が
惹起され病因となることを推定させる〔生化学、第57
巻、第1202頁(1985)〕。更に、カルパイン
は、心筋梗塞〔実験医学、第5巻、第937頁(198
7)〕、脱髄疾患〔最新医学、第43巻、第813頁
(1988)〕、炎症〔最新医学、第43巻、第776
頁(1988)〕などへの関与も考えられている。
た細胞では、カルパイン活性及びインターロイキン2の
レセプター活性が異常に上昇しているが、これはカルパ
インが細胞骨格蛋白質に作用してレセプター活性を変化
させたため、増殖因子などに対する細胞の異常な反応が
惹起され病因となることを推定させる〔生化学、第57
巻、第1202頁(1985)〕。更に、カルパイン
は、心筋梗塞〔実験医学、第5巻、第937頁(198
7)〕、脱髄疾患〔最新医学、第43巻、第813頁
(1988)〕、炎症〔最新医学、第43巻、第776
頁(1988)〕などへの関与も考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生体内にはカルパイン
を特異的に阻害する蛋白質であるカルパスタチンが存在
し、カルパスタチンはカルパインの過剰反応が原因と考
えられる種々の疾病に対して有効な治療剤となることが
期待されている。しかし、カルパスタチンは高分子の蛋
白質であるために、医薬への応用には困難がある。その
ために低分子のカルパイン阻害物質が期待されていた。
本発明は、新規な低分子のカルパイン阻害物質及びその
製造法を提供することを目的する。
を特異的に阻害する蛋白質であるカルパスタチンが存在
し、カルパスタチンはカルパインの過剰反応が原因と考
えられる種々の疾病に対して有効な治療剤となることが
期待されている。しかし、カルパスタチンは高分子の蛋
白質であるために、医薬への応用には困難がある。その
ために低分子のカルパイン阻害物質が期待されていた。
本発明は、新規な低分子のカルパイン阻害物質及びその
製造法を提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、カ
ルパイン阻害物質について微生物の培養物から種々の検
索を続けた結果、ストレプトミセス属に属するKP−1
241株の培養液が優れたカルパイン阻害活性を有する
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は下記式〔I〕で表される物
質KP−1241及びストレプトミセス属に属する物質
KP−1241生産菌を培地に培養し、その培養物から
物質KP−1241を採取することを特徴とする物質K
P−1241の製造法である。
ルパイン阻害物質について微生物の培養物から種々の検
索を続けた結果、ストレプトミセス属に属するKP−1
241株の培養液が優れたカルパイン阻害活性を有する
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は下記式〔I〕で表される物
質KP−1241及びストレプトミセス属に属する物質
KP−1241生産菌を培地に培養し、その培養物から
物質KP−1241を採取することを特徴とする物質K
P−1241の製造法である。
【0006】
【化3】
【0007】本発明物質KP−1241はストレプトミ
セス属に属する該物質KP−1241生産菌を培地に培
養して、培地中に該物質KP−1241を生成蓄積さ
せ、その培養物から阻害物質KP−1241を採取する
ことにより製造することができる。本物質KP−124
1生産菌については、ストレプトミセス属に属し、該物
質KP−1241生産能を有するものであればよく、と
くに制限されることはない。本発明物質KP−1241
生産菌の好適な1例として、本発明者らによって土壌か
ら新たに分離されたストレプトミセス エスピー・KP
−1241株が挙げられる。本菌株の菌学的性状を示す
と下記のとおりである。
セス属に属する該物質KP−1241生産菌を培地に培
養して、培地中に該物質KP−1241を生成蓄積さ
せ、その培養物から阻害物質KP−1241を採取する
ことにより製造することができる。本物質KP−124
1生産菌については、ストレプトミセス属に属し、該物
質KP−1241生産能を有するものであればよく、と
くに制限されることはない。本発明物質KP−1241
生産菌の好適な1例として、本発明者らによって土壌か
ら新たに分離されたストレプトミセス エスピー・KP
−1241株が挙げられる。本菌株の菌学的性状を示す
と下記のとおりである。
【0008】1.形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上で良く発達し、分断は観察さ
れない。気菌糸はスターチ・無機塩寒天、グリセロール
・アスパラギン寒天等で豊富に着生し、グレイを呈す
る。顕微鏡下の観察では、気菌糸はラセン状を呈し、2
0ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の大きさは
1.0μm×0.7μmで卵型である。胞子の表面は刺
状である。菌核、胞子のう及び遊走子は見出されない。
れない。気菌糸はスターチ・無機塩寒天、グリセロール
・アスパラギン寒天等で豊富に着生し、グレイを呈す
る。顕微鏡下の観察では、気菌糸はラセン状を呈し、2
0ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の大きさは
1.0μm×0.7μmで卵型である。胞子の表面は刺
状である。菌核、胞子のう及び遊走子は見出されない。
【0009】2.各種培地上での性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
ィマテイツク・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1に示す。色調は標準色として、カラー・ハーモニー
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ、シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色票名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
ィマテイツク・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1に示す。色調は標準色として、カラー・ハーモニー
・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・
オブ・アメリカ、シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色票名とともに括弧内にそのコードを併せて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
【0010】
【表1】
【0011】3.生理学的諸性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陽性 (ロ)ペプトン・イースト鉄寒天 陽性 (ハ)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(21〜23℃) 陰性 (ニ)トリプトン・イースト液 陰性 (2)チロシナーゼ反応 陽性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陽性 (5)ゼラチンの液化(21〜23℃) 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (6)スターチの加水分解 陽性 (7)脱脂乳の凝固(27℃) 陰性 (8)脱脂乳のペプトン化(27℃) 陽性 (9)生育温度範囲 12〜34℃ 生育至適温度 24℃
【0012】 (10)炭素源の利用性 (プリーダム・ゴトリーブ寒天培地) 利用する:グルコース、マンニトール、フラクトース、イノシトール、 やや利用する:アラビノース、ラムノース 利用しない:キシロース、ラフィノース、メリビオース、シュークロー ス (11)セルロースの分解 陰性
【0013】4.細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上、本
菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁
中のジアミノピメリン酸はLL型である。気菌糸の形態
はらせん状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は平滑
である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は無色ある
いはブラウン系の色調を呈し、気菌糸はホワイトあるい
はグレイ系の色調を呈する。可溶性色素は、チロシン寒
天、グルコース・ペプトン寒天でわずかに産生する。
菌の菌学的性状を要約すると次のとおりである。細胞壁
中のジアミノピメリン酸はLL型である。気菌糸の形態
はらせん状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は平滑
である。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は無色ある
いはブラウン系の色調を呈し、気菌糸はホワイトあるい
はグレイ系の色調を呈する。可溶性色素は、チロシン寒
天、グルコース・ペプトン寒天でわずかに産生する。
【0014】これらの結果から、本菌株はストレプトミ
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージーズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
ィブ・バクテリオロジー、第8版、第748〜829
頁、1974年)によるホワイトあるいはグレイシリー
ズに属する菌種であると考えられる。従って、本菌株を
ストレプトミセス属に属する菌株と同定し、ストレプト
ミセス・エスピー・KP−1241と命名した。本菌株
は、ストレプトミセス・エスピー・KP−1241(S
treptomyces sp.KP−1241)とし
て工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている。
(FERM P−12870号)。
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージーズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
ィブ・バクテリオロジー、第8版、第748〜829
頁、1974年)によるホワイトあるいはグレイシリー
ズに属する菌種であると考えられる。従って、本菌株を
ストレプトミセス属に属する菌株と同定し、ストレプト
ミセス・エスピー・KP−1241と命名した。本菌株
は、ストレプトミセス・エスピー・KP−1241(S
treptomyces sp.KP−1241)とし
て工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている。
(FERM P−12870号)。
【0015】本発明に用いることのできる菌株は上記菌
株、その変異株をはじめ、ストレプトミセス属に属する
物質KP−1241生産菌のすべてが使用できる。本発
明のカルパイン阻害物質KP−1241は、上記菌株を
物質KP−1241生産に適した栄養源含有培地に接種
して好気的に培養することにより製造される。栄養源と
しては、放線菌の栄養源として使用しうるものが使用さ
れる。
株、その変異株をはじめ、ストレプトミセス属に属する
物質KP−1241生産菌のすべてが使用できる。本発
明のカルパイン阻害物質KP−1241は、上記菌株を
物質KP−1241生産に適した栄養源含有培地に接種
して好気的に培養することにより製造される。栄養源と
しては、放線菌の栄養源として使用しうるものが使用さ
れる。
【0016】例えば市販されているペプトン、肉エキ
ス、コーン・スティープ・リカー、綿実粉、落花生粉、
大豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼインの水解
物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム
などの窒素源、グリセリン、澱粉、グルコース、ガラク
トース、ラクトース、マンノースなどの炭水化物、ある
いは脂肪などの炭素源、及び食塩、リン酸塩、炭酸カル
シウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩を使用できる。
ス、コーン・スティープ・リカー、綿実粉、落花生粉、
大豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼインの水解
物、硝酸ソーダ、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム
などの窒素源、グリセリン、澱粉、グルコース、ガラク
トース、ラクトース、マンノースなどの炭水化物、ある
いは脂肪などの炭素源、及び食塩、リン酸塩、炭酸カル
シウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩を使用できる。
【0017】その他必要に応じて微量の金属塩、消泡剤
としての動・植・鉱物油などを添加することもできる。
これらのものは生産菌が利用し物質KP−1241の生
産に役立つものであればよく、公知の放線菌の培養材料
は全て用いることができる。物質KP−1241の大量
培養には液体培養が好ましく、培養温度は生産菌が発育
し、物質KP−1241を生産できる範囲で適用でき
る。培養は以上に述べた条件を使用する物質KP−12
41生産菌の性質に応じて適宜選択して行うことができ
る。
としての動・植・鉱物油などを添加することもできる。
これらのものは生産菌が利用し物質KP−1241の生
産に役立つものであればよく、公知の放線菌の培養材料
は全て用いることができる。物質KP−1241の大量
培養には液体培養が好ましく、培養温度は生産菌が発育
し、物質KP−1241を生産できる範囲で適用でき
る。培養は以上に述べた条件を使用する物質KP−12
41生産菌の性質に応じて適宜選択して行うことができ
る。
【0018】本物質KP−1241は、培養濾液に主に
存在する。培養濾液よりはブタノールなどの水不混和性
の有機溶媒で抽出したり、吸着樹脂に吸着させ含水有機
溶媒などで溶出することにより粗精製物を得ることがで
きる。上述の抽出法に加え、低分子物質の採取に用いら
れる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、ゲル
濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーより
のかき取り、遠心向流分配クロマトグラフィ、高速液体
クロマトグラフィーなどを適宜組み合わせあるいは繰り
返すことによって純粋に採取することができる。
存在する。培養濾液よりはブタノールなどの水不混和性
の有機溶媒で抽出したり、吸着樹脂に吸着させ含水有機
溶媒などで溶出することにより粗精製物を得ることがで
きる。上述の抽出法に加え、低分子物質の採取に用いら
れる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、ゲル
濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーより
のかき取り、遠心向流分配クロマトグラフィ、高速液体
クロマトグラフィーなどを適宜組み合わせあるいは繰り
返すことによって純粋に採取することができる。
【0019】本物質KP−1241の理化学的性状は次
のとおりである。 (1)性状:白色粉末 (2)分子量:138.0793(質量分析による) (3)分子式:C7 H10N2 O (4)融点:146〜148℃ (5)紫外部吸収スペクトル(メタノール中):図1に
示すとおり、203nm(ε=4400)、213nm
(肩、ε4100)、260〜280nm(肩、ε=3
00)に極大吸収を有する。 (6)赤外部吸収スペクトル(KBr錠):図2に示す
とおり、3400、3250、3150、1640、1
570、1400、1280、1110、970、80
5、740cm-1に極大吸収を有する (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスル
ホキシド中):図3に示すとおり、10.40br.s
(1H)、7.24br.s(1H)、6.69br.
s(1H)、6.60dd(1H)、6.50dd(1
H)、5.86dd(1H)、2.59t(2H)、
2.25t(2H)のシグナルを有する(単位ppm、
sは一重線、dは二重線、tは三重線、brはブロー
ド、Hは水素の数を示す) (8)13C核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスルホキ
シド中):図4に示すとおり、174.3s、121.
8s、117.3d、114.6d、107.5d、3
7.0t、22.8tのシグナルを有する(単位pp
m) (9)溶剤に対する溶解性:水、メタノール、アセト
ン、クロロホルム、ベンゼンに可溶 (10)呈色反応:ニンヒドリン、エールリッヒ、ライ
ドン・スミスに陽性
のとおりである。 (1)性状:白色粉末 (2)分子量:138.0793(質量分析による) (3)分子式:C7 H10N2 O (4)融点:146〜148℃ (5)紫外部吸収スペクトル(メタノール中):図1に
示すとおり、203nm(ε=4400)、213nm
(肩、ε4100)、260〜280nm(肩、ε=3
00)に極大吸収を有する。 (6)赤外部吸収スペクトル(KBr錠):図2に示す
とおり、3400、3250、3150、1640、1
570、1400、1280、1110、970、80
5、740cm-1に極大吸収を有する (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスル
ホキシド中):図3に示すとおり、10.40br.s
(1H)、7.24br.s(1H)、6.69br.
s(1H)、6.60dd(1H)、6.50dd(1
H)、5.86dd(1H)、2.59t(2H)、
2.25t(2H)のシグナルを有する(単位ppm、
sは一重線、dは二重線、tは三重線、brはブロー
ド、Hは水素の数を示す) (8)13C核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスルホキ
シド中):図4に示すとおり、174.3s、121.
8s、117.3d、114.6d、107.5d、3
7.0t、22.8tのシグナルを有する(単位pp
m) (9)溶剤に対する溶解性:水、メタノール、アセト
ン、クロロホルム、ベンゼンに可溶 (10)呈色反応:ニンヒドリン、エールリッヒ、ライ
ドン・スミスに陽性
【0020】本発明物質KP−1241の各種理化学的
性状やスペクトルデータについて検討した結果、本発明
物質KP−1241は下記式〔I〕で表される構造であ
ると決定した。
性状やスペクトルデータについて検討した結果、本発明
物質KP−1241は下記式〔I〕で表される構造であ
ると決定した。
【0021】以上のとおり、本発明物質KP−1241
の理化学的性状について詳述したが、このような性質及
び構造に一致する化合物はこれまで報告されておらず、
物質KP−1241は新規物質であると決定した。
の理化学的性状について詳述したが、このような性質及
び構造に一致する化合物はこれまで報告されておらず、
物質KP−1241は新規物質であると決定した。
【0022】
【発明の効果】本発明物質KP−1241はカゼインを
基質として斉藤らの方法〔アグリカルチュラル・アンド
・バイオロジカル・ケミストリー第51巻、第361頁
(1987)〕に従いカルパイン阻害活性を測定したと
ころIC50(50%阻害濃度)は0.20μg/mlで
あった。以上のとおり、本発明の方法により得られた新
規物質KP−1241は、低分子でかつ強力にカルパイ
ンを阻害し、試薬としてだけでなく、医薬としての効果
も期待される。
基質として斉藤らの方法〔アグリカルチュラル・アンド
・バイオロジカル・ケミストリー第51巻、第361頁
(1987)〕に従いカルパイン阻害活性を測定したと
ころIC50(50%阻害濃度)は0.20μg/mlで
あった。以上のとおり、本発明の方法により得られた新
規物質KP−1241は、低分子でかつ強力にカルパイ
ンを阻害し、試薬としてだけでなく、医薬としての効果
も期待される。
【0023】
【実施例】次に、本発明物質KP−1241の製造例を
挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限
定されない。寒天斜面培地で培養したストレプトミセス
エスピー・KP−1241株(微工研菌寄第1280
号、FERM P−12870)より、グルコース0.
1%、澱粉(溶性)〔関東化学(株)製〕2.4%、ペ
プトン〔極東製薬工業(株)製〕0.3%、肉エキス
〔極東製薬工業(株)製〕0.3%、酵母エキス〔オリ
エンタル酵母工業(株)製〕0.5%、炭酸カルシウム
0.4%からなる液体培地(pH7.0)を100mlずつ
分注した三角フラスコ14本に1白金耳ずつ接種し、2
7℃で3日間振盪培養した。
挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限
定されない。寒天斜面培地で培養したストレプトミセス
エスピー・KP−1241株(微工研菌寄第1280
号、FERM P−12870)より、グルコース0.
1%、澱粉(溶性)〔関東化学(株)製〕2.4%、ペ
プトン〔極東製薬工業(株)製〕0.3%、肉エキス
〔極東製薬工業(株)製〕0.3%、酵母エキス〔オリ
エンタル酵母工業(株)製〕0.5%、炭酸カルシウム
0.4%からなる液体培地(pH7.0)を100mlずつ
分注した三角フラスコ14本に1白金耳ずつ接種し、2
7℃で3日間振盪培養した。
【0024】それを種培養液として、グリセロール2.
0%、きな粉〔東京保存食糧(株)製〕2.0%、塩化
ナトリウム0.3%からなる液体培地(pH7.0)70
l の入ったジャー・フアーメンターに接種し、27℃で
4日間培養した。培養液は、遠心分離し、得られた上清
を5lのダイヤイオンHP20カラム〔三菱化成(株)
製〕にかけ、20%メタノールで溶出した。カルパイン
阻害活性のある溶出画分25l を酢酸エチル18l で2
回抽出して抽出物を減圧濃縮し、55gの褐色油状物質
Iを得た。これを1.5l の水に溶解し、50%メタノ
ールで充填した逆相シリカゲルカラム〔1000ml、
YMC* GEL ODS−AQ 120−S50(株)
ワイエムシイ製〕にかけ、20%メタノールで溶出し
た。
0%、きな粉〔東京保存食糧(株)製〕2.0%、塩化
ナトリウム0.3%からなる液体培地(pH7.0)70
l の入ったジャー・フアーメンターに接種し、27℃で
4日間培養した。培養液は、遠心分離し、得られた上清
を5lのダイヤイオンHP20カラム〔三菱化成(株)
製〕にかけ、20%メタノールで溶出した。カルパイン
阻害活性のある溶出画分25l を酢酸エチル18l で2
回抽出して抽出物を減圧濃縮し、55gの褐色油状物質
Iを得た。これを1.5l の水に溶解し、50%メタノ
ールで充填した逆相シリカゲルカラム〔1000ml、
YMC* GEL ODS−AQ 120−S50(株)
ワイエムシイ製〕にかけ、20%メタノールで溶出し
た。
【0025】活性画分を集めて減圧濃縮することにより
7.2gの褐色油状物質IIを得た。これを少量のメタノ
ールに溶解し、50gのシリカゲル(メルク社製、Ar
t.7734)にまぶして減圧メタノールを除去し、こ
のシリカゲルをクロロホルムで充填したシリカゲルカラ
ム(210g、メルク社製、Art.7734)にのせ
て、クロロホルム:メタノール=30:1で溶出した。
活性画分を集めて減圧濃縮することにより、439mg
の褐色油状粗物質III を得た。
7.2gの褐色油状物質IIを得た。これを少量のメタノ
ールに溶解し、50gのシリカゲル(メルク社製、Ar
t.7734)にまぶして減圧メタノールを除去し、こ
のシリカゲルをクロロホルムで充填したシリカゲルカラ
ム(210g、メルク社製、Art.7734)にのせ
て、クロロホルム:メタノール=30:1で溶出した。
活性画分を集めて減圧濃縮することにより、439mg
の褐色油状粗物質III を得た。
【0026】これを少量のメタノールに溶解し、高速液
体クロマトグラフィー〔カプセルパックC18SG12
0、φ20×250mm、(株)資生堂製〕に12回に
分けてかけ、5%アセトニトリルを移動相として205
nmの吸収を検出しながら、8ml /分の流速におい
て、17分に溶出するカルパイン阻害活性のあるピーク
を集めた。それを減圧濃縮して、370mgの物質KP
−1241の白色粉末を得た。
体クロマトグラフィー〔カプセルパックC18SG12
0、φ20×250mm、(株)資生堂製〕に12回に
分けてかけ、5%アセトニトリルを移動相として205
nmの吸収を検出しながら、8ml /分の流速におい
て、17分に溶出するカルパイン阻害活性のあるピーク
を集めた。それを減圧濃縮して、370mgの物質KP
−1241の白色粉末を得た。
【図1】物質KP−1241の紫外部吸収スペクトルで
ある。
ある。
【図2】物質KP−1241の赤外部吸収スペクトルで
ある。
ある。
【図3】物質KP−1241のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルである。
クトルである。
【図4】物質KP−1241の13C核磁気共鳴スペクト
ルである。
ルである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】これらの結果から、本菌株はストレプトミ
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージーズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
ィブ・バクテリオロジー、第8版、第748〜829
頁、1974年)によるホワイトあるいはグレイシリー
ズに属する菌種であると考えられる。従って、本菌株を
ストレプトミセス属に属する菌株と同定し、ストレプト
ミセス・エスピー・KP−1241と命名した。本菌株
は、ストレプトミセス・エスピー・KP−1241(S
treptomyces sp.KP−1241)とし
て通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
されている。(FERM BP−4171号)。
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージーズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
ィブ・バクテリオロジー、第8版、第748〜829
頁、1974年)によるホワイトあるいはグレイシリー
ズに属する菌種であると考えられる。従って、本菌株を
ストレプトミセス属に属する菌株と同定し、ストレプト
ミセス・エスピー・KP−1241と命名した。本菌株
は、ストレプトミセス・エスピー・KP−1241(S
treptomyces sp.KP−1241)とし
て通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
されている。(FERM BP−4171号)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】活性画分を集めて減圧濃縮することにより
7.2gの褐色油状物質IIを得た。これを少量のメタ
ノールに溶解し、50gのシリカゲル(メルク社製、A
rt.7734)にまぶして減圧下メタノールを除去
し、このシリカゲルをクロロホルムで充填したシリカゲ
ルカラム(210g、メルク社製、Art.7734)
にのせて、クロロホルム:メタノール=30:1で溶出
した。活性画分を集めて減圧濃縮することにより、43
9mgの褐色油状粗物質IIIを得た。
7.2gの褐色油状物質IIを得た。これを少量のメタ
ノールに溶解し、50gのシリカゲル(メルク社製、A
rt.7734)にまぶして減圧下メタノールを除去
し、このシリカゲルをクロロホルムで充填したシリカゲ
ルカラム(210g、メルク社製、Art.7734)
にのせて、クロロホルム:メタノール=30:1で溶出
した。活性画分を集めて減圧濃縮することにより、43
9mgの褐色油状粗物質IIIを得た。
【書類名】 受託番号変更届
【提出日】 平成5年2月17日
【旧寄託機関の名称】 工業技術院微生物工業技術研
究所
究所
【旧受託番号】 FERM P−12870
【新寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院生命工
学工業技術研究所
学工業技術研究所
【新受託番号】 FERM BP−4171
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (72)発明者 塩見 和朗 東京都渋谷区恵比寿1−23−7 小野ビル 202号室 (72)発明者 リュウ ジン ロン 中華人民共和国北京市阜城門南大街7楼8 門901
Claims (4)
- 【請求項1】 下記式〔I〕で表される物質KP−12
41。 【化1】 - 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する下記式
〔I〕で表される物質KP−1241生産菌を培地に培
養し、その培養物から物質KP−1241を採取するこ
とを特徴とする物質KP−1241の製造法。 【化2】 - 【請求項3】 下記の理化学的性質を有することを特徴
とする物質KP−1241。 (1)性状:白色粉末 (2)分子量:138.0793(質量分析による) (3)分子式:C7 H10N2 O (4)融点:146〜148℃ (5)紫外部吸収極大(メタノール中):203nm
(ε=4400)、213nm(肩、ε=4100)、
260〜280nm(肩、ε=300) (6)赤外部吸収極大(KBr錠):3400、325
0、3150、1640、1570、1400、128
0、1110、970、805、740cm-1 (7)溶剤に対する溶解性:水、メタノール、アセト
ン、クロロホルム、ベンゼンに可溶 (8)呈色反応:ニンヒドリン、エールリッヒ、ライド
ン・スミスに陽性 - 【請求項4】 ストレプトミセス属に属する下記の理化
学的性質を有する物質KP−1241生産菌を培地に培
養し、その培養物から物質KP−1241を採取するこ
とを特徴とする物質KP−1241の製造法。 (1)性状:白色粉末 (2)分子量:138.0793(質量分析による) (3)分子式:C7 H10N2 O (4)融点:146〜148℃ (5)紫外部吸収極大(メタノール中):203nm
(ε=4400)、213nm(肩、ε=4100)、
260〜280nm(肩、ε=300) (6)赤外部吸収極大(KBr錠):3400、325
0、3150、1640、1570、1400、128
0、1110、970、805、740cm-1 (7)溶剤に対する溶解性:水、メタノール、アセト
ン、クロロホルム、ベンゼンに可溶 (8)呈色反応:ニンヒドリン、エールリッヒ、ライド
ン・スミスに陽性
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5019001A JPH0641067A (ja) | 1992-04-20 | 1993-02-05 | 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法 |
AU34058/93A AU651270B2 (en) | 1992-04-20 | 1993-03-08 | Novel calpain inhibitor cystamidine A and its production |
CA002091400A CA2091400A1 (en) | 1992-04-20 | 1993-03-10 | Calpain inhibitor cystamidine a and its production |
EP93302111A EP0569122A1 (en) | 1992-04-20 | 1993-03-19 | Pyrrole propionic acid amide, its production and use as calpain inhibitor |
US08/057,731 US5336783A (en) | 1992-04-20 | 1993-03-23 | Calpain inhibitor cystamidin A and its production |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9966692 | 1992-04-20 | ||
JP4-99666 | 1992-04-20 | ||
JP5019001A JPH0641067A (ja) | 1992-04-20 | 1993-02-05 | 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641067A true JPH0641067A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=26355792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5019001A Pending JPH0641067A (ja) | 1992-04-20 | 1993-02-05 | 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5336783A (ja) |
EP (1) | EP0569122A1 (ja) |
JP (1) | JPH0641067A (ja) |
AU (1) | AU651270B2 (ja) |
CA (1) | CA2091400A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2720277B1 (fr) * | 1994-05-31 | 1996-07-12 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Méthode de traitement des cancers par régulation de la protéine P53. |
US20030060435A1 (en) | 1994-05-31 | 2003-03-27 | Serge Carillo | Method of cancer treatment by p53 protein control |
US5733911A (en) * | 1996-01-26 | 1998-03-31 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Method for inducing death of neoplastic cells using piperazne derivatives |
US6303579B1 (en) | 1996-10-31 | 2001-10-16 | Alcon Laboratories, Inc. | Use of calpain inhibitors to treat ocular neural pathology |
WO2002010768A2 (en) * | 2000-07-31 | 2002-02-07 | The Regents Of The University Of California | Model for alzheimer's disease and other neurodegenerative diseases |
WO2024018245A1 (en) | 2022-07-22 | 2024-01-25 | INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) | Use of calpain inhibitors for the treatment of the diabetic kidney disease |
WO2024153744A1 (en) | 2023-01-20 | 2024-07-25 | Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale | Autophagy activators for the treatment of rhabdomyolysis |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5690099A (en) * | 1979-12-24 | 1981-07-21 | Meiji Seika Kaisha Ltd | Novel antibiotic and its preparation |
DE3811621A1 (de) * | 1988-04-07 | 1989-10-26 | Merck Patent Gmbh | Verfahren zur herstellung von 1h-imidazol-5-carbon-saeureestern oder -nitrilen und von pyrrol-3,4-carbonsaeureestern oder -nitrilen sowie verwendung der hergestellten verbindungen zur synthese von pilocarpin |
JP2890125B2 (ja) * | 1989-11-13 | 1999-05-10 | 武田薬品工業株式会社 | 化合物tan―1307およびその製造法 |
JPH0495069A (ja) * | 1990-08-09 | 1992-03-27 | Kirin Brewery Co Ltd | 新規生理活性物質ec40 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP5019001A patent/JPH0641067A/ja active Pending
- 1993-03-08 AU AU34058/93A patent/AU651270B2/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-03-10 CA CA002091400A patent/CA2091400A1/en not_active Abandoned
- 1993-03-19 EP EP93302111A patent/EP0569122A1/en not_active Withdrawn
- 1993-03-23 US US08/057,731 patent/US5336783A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0569122A1 (en) | 1993-11-10 |
AU651270B2 (en) | 1994-07-14 |
AU3405893A (en) | 1993-11-04 |
CA2091400A1 (en) | 1993-10-21 |
US5336783A (en) | 1994-08-09 |
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