JPH0641026A - 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 - Google Patents
3,5−ジフルオロアニリンの製造方法Info
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- JPH0641026A JPH0641026A JP5060461A JP6046193A JPH0641026A JP H0641026 A JPH0641026 A JP H0641026A JP 5060461 A JP5060461 A JP 5060461A JP 6046193 A JP6046193 A JP 6046193A JP H0641026 A JPH0641026 A JP H0641026A
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- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
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- C07C201/12—Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 技術的に管理するのが容易である製法段階で
工業的に入手が容易可能な原料から高い収率で3,5−
ジフルオロアニリンを合成する。 【構成】 2,4,5−トリクロロニトロベンゼンを極
性非プロトン性溶剤の存在下にまたは不存在下に約10
0〜250℃でアルカリ金属弗化物と反応させ、そして
沈澱した塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、
得られた5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼ
ンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在下に約8
0〜250℃で無水塩素ガスを使用して、脱ニトロ化と
ともに塩素化し、この化合物を発煙硫酸ガス中で混酸で
約15〜80℃でニトロ化し、この化合物をパラジウム
および塩基の存在下に約40〜250℃で水素で還元す
ることによって,5−ジフルオロアニリンを製造する。
工業的に入手が容易可能な原料から高い収率で3,5−
ジフルオロアニリンを合成する。 【構成】 2,4,5−トリクロロニトロベンゼンを極
性非プロトン性溶剤の存在下にまたは不存在下に約10
0〜250℃でアルカリ金属弗化物と反応させ、そして
沈澱した塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、
得られた5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼ
ンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在下に約8
0〜250℃で無水塩素ガスを使用して、脱ニトロ化と
ともに塩素化し、この化合物を発煙硫酸ガス中で混酸で
約15〜80℃でニトロ化し、この化合物をパラジウム
および塩基の存在下に約40〜250℃で水素で還元す
ることによって,5−ジフルオロアニリンを製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2,4,5−トリクロ
ロニトロベンゼンから出発し、そして5−クロロ−2,
4−ジフルオロニトロベンゼン、1,3−ジクロロ−
4,6−ジフルオロベンゼンおよび2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンを介して進行する
3,5−ジフルオロニトロアニリンを製造する新規の方
法に関する。
ロニトロベンゼンから出発し、そして5−クロロ−2,
4−ジフルオロニトロベンゼン、1,3−ジクロロ−
4,6−ジフルオロベンゼンおよび2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンを介して進行する
3,5−ジフルオロニトロアニリンを製造する新規の方
法に関する。
【0002】3,5−ジフルオロアニリンは、医薬製品
の合成における成分として重要な役割を果たすだけでな
く、植物保護の分野における中間体としても必要とされ
ている。
の合成における成分として重要な役割を果たすだけでな
く、植物保護の分野における中間体としても必要とされ
ている。
【0003】
【従来の技術】しかしながら、アミノまたはニトロ官能
基に対して3位と5位への2個の弗素置換基の導入は非
常に困難である。この目的のため、精巧でかつ非常に高
価なBalz−Schiemann反応を使用する合成
変法が考慮され、そして中間体としてのトリニトロベン
ゼンを介する別の進行経路も考慮される。そして、不都
合な弗素収率で非常に多量の副生成物もこれらの方法で
予測され、一方加えて、精巧な安全注意が必要となりが
ちである(ドイツ特許第2400418号明細書)。更
に別の合成変法は、多段階反応配列で3,5−ジフルオ
ロアニリンにほんの穏やかな収率でしか変換できない
2,4−ジフルオロアニリンを介して進行する(Fin
ger G.C.;J.Am.Chem.Soc.,第
73頁,第153〜155頁)。
基に対して3位と5位への2個の弗素置換基の導入は非
常に困難である。この目的のため、精巧でかつ非常に高
価なBalz−Schiemann反応を使用する合成
変法が考慮され、そして中間体としてのトリニトロベン
ゼンを介する別の進行経路も考慮される。そして、不都
合な弗素収率で非常に多量の副生成物もこれらの方法で
予測され、一方加えて、精巧な安全注意が必要となりが
ちである(ドイツ特許第2400418号明細書)。更
に別の合成変法は、多段階反応配列で3,5−ジフルオ
ロアニリンにほんの穏やかな収率でしか変換できない
2,4−ジフルオロアニリンを介して進行する(Fin
ger G.C.;J.Am.Chem.Soc.,第
73頁,第153〜155頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、技術的に管理
するのが容易である製法段階に基づいており、そして工
業的に入手が容易であり高い収率で所望の3,5−ジフ
ルオロアニリンを合成を可能とする出発原料を使用する
新規の経路に対する要求がある。
するのが容易である製法段階に基づいており、そして工
業的に入手が容易であり高い収率で所望の3,5−ジフ
ルオロアニリンを合成を可能とする出発原料を使用する
新規の経路に対する要求がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、3,5
−ジフルオロアニリンを、(1)2,4,5−トリクロ
ロニトロベンゼンを極性非プロトン性溶剤、例えばジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジメチルス
ルホン、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホ
ン、スルホラン、N−メチルピロリドンまたは1,3−
ジメチルイリダゾリン−3−オンの存在下にまたは不存
在下に、相間移動触媒の存在下にまたは不存在下に約1
00℃ないし約250℃、好ましくは約160℃ないし
約200℃の温度でアルカリ金属弗化物、例えば弗化リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシ
ウムあるいはこれらの混合物と反応させ、そして沈澱し
た塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、(2)
その結果生成した5−クロロ−2,4−ジフルオロニト
ロベンゼンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在
下に約80℃ないし約250℃、好ましくは約100℃
ないし約220℃の温度で無水塩素ガスを使用してニト
ロ化とともに塩素化して1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンとし、そして(3)この化合物を発煙
硫酸ガス中で混酸(硫酸/硝酸)で約15℃ないし約8
0℃、好ましくは約20℃ないし約50℃の温度でニト
ロ化して2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンとし、そして(4)この化合物を触媒としての
パラジウムの存在下におよび無機または有機塩基の存在
下に約40℃ないし約250℃、好ましくは約70ない
し約150℃の温度において水素で還元することによっ
て有利にかつ良好な収率で製造することができるという
ことを見出した。
−ジフルオロアニリンを、(1)2,4,5−トリクロ
ロニトロベンゼンを極性非プロトン性溶剤、例えばジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジメチルス
ルホン、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホ
ン、スルホラン、N−メチルピロリドンまたは1,3−
ジメチルイリダゾリン−3−オンの存在下にまたは不存
在下に、相間移動触媒の存在下にまたは不存在下に約1
00℃ないし約250℃、好ましくは約160℃ないし
約200℃の温度でアルカリ金属弗化物、例えば弗化リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシ
ウムあるいはこれらの混合物と反応させ、そして沈澱し
た塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、(2)
その結果生成した5−クロロ−2,4−ジフルオロニト
ロベンゼンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在
下に約80℃ないし約250℃、好ましくは約100℃
ないし約220℃の温度で無水塩素ガスを使用してニト
ロ化とともに塩素化して1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンとし、そして(3)この化合物を発煙
硫酸ガス中で混酸(硫酸/硝酸)で約15℃ないし約8
0℃、好ましくは約20℃ないし約50℃の温度でニト
ロ化して2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンとし、そして(4)この化合物を触媒としての
パラジウムの存在下におよび無機または有機塩基の存在
下に約40℃ないし約250℃、好ましくは約70ない
し約150℃の温度において水素で還元することによっ
て有利にかつ良好な収率で製造することができるという
ことを見出した。
【0006】2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロベ
ンゼンの3,5−ジフルオロアニリンへの転化に関する
最後の第(4)段階についてのより詳細を以下に記載す
る。触媒として使用するパラジウムを担持材料上で使用
するのが好都合である。好適な担持材料の例は、炭酸セ
シウムまたは硫酸バリウムおよび好ましくは活性炭であ
る。
ンゼンの3,5−ジフルオロアニリンへの転化に関する
最後の第(4)段階についてのより詳細を以下に記載す
る。触媒として使用するパラジウムを担持材料上で使用
するのが好都合である。好適な担持材料の例は、炭酸セ
シウムまたは硫酸バリウムおよび好ましくは活性炭であ
る。
【0007】この触媒(パラジウム)は、使用する担持
材料に基づいて約0.5ないし約30重量%である。こ
の触媒を2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンから除去すべき塩素1モル当り約0.001な
いし約50mモルのパラジウムの量を使用するのが好ま
しい。
材料に基づいて約0.5ないし約30重量%である。こ
の触媒を2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンから除去すべき塩素1モル当り約0.001な
いし約50mモルのパラジウムの量を使用するのが好ま
しい。
【0008】生成する塩化水素を結合させるのに使用さ
れる無機塩基は、アンモニアまたはアルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物、酸化物または炭酸塩ある
いはこれらの混合物、例えばナトリウム、カリウム、カ
ルシウムまたはマグネシウム化合物である。
れる無機塩基は、アンモニアまたはアルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物、酸化物または炭酸塩ある
いはこれらの混合物、例えばナトリウム、カリウム、カ
ルシウムまたはマグネシウム化合物である。
【0009】使用できる有機塩は、窒素塩基、例えばト
リアルキル(C1 〜C20)アミン(但し、アルキル基が
同一であっても異なっていてもよい)、例えばトリエチ
ルアミンである。
リアルキル(C1 〜C20)アミン(但し、アルキル基が
同一であっても異なっていてもよい)、例えばトリエチ
ルアミンである。
【0010】塩基の量は、任意である。約5ないし約5
0%の使用塩基の濃度を有する水溶液が好ましい。これ
に関連して、塩基の濃度を得られる塩化アンモニウム、
アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金属塩化物が操
作温度で溶液中になおも残存するように選択するのが好
都合である。
0%の使用塩基の濃度を有する水溶液が好ましい。これ
に関連して、塩基の濃度を得られる塩化アンモニウム、
アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金属塩化物が操
作温度で溶液中になおも残存するように選択するのが好
都合である。
【0011】水素を還元剤として使用するのが好まし
い。しかしながら、水素供与体として作用するその他の
還元剤、例えばヒドラジンヒドレート、グリコール、例
えばエチレングリコール、多価アルコール、例えばグリ
セロール、一価アルコール、例えばメタノールおよびエ
タノールあるいはホルメートも使用できる。
い。しかしながら、水素供与体として作用するその他の
還元剤、例えばヒドラジンヒドレート、グリコール、例
えばエチレングリコール、多価アルコール、例えばグリ
セロール、一価アルコール、例えばメタノールおよびエ
タノールあるいはホルメートも使用できる。
【0012】後者の反応(第4段階)は、大気酸素の存
在下にまたは不存在下に行うことができる。水素を還元
剤として使用する場合には、反応を圧力下で水素雰囲気
中で行うことができる。この場合、好ましい水素圧は、
約0.1ないし約50バールである。
在下にまたは不存在下に行うことができる。水素を還元
剤として使用する場合には、反応を圧力下で水素雰囲気
中で行うことができる。この場合、好ましい水素圧は、
約0.1ないし約50バールである。
【0013】還元は、約40℃ないし約250℃で行う
ことができるが、約70ないし150℃の温度が好まし
い。低過ぎる温度ではゆっくりとした不完全な反応とな
ってしまい、一方高過ぎる温度は、弗素の除去を導く。
ことができるが、約70ないし150℃の温度が好まし
い。低過ぎる温度ではゆっくりとした不完全な反応とな
ってしまい、一方高過ぎる温度は、弗素の除去を導く。
【0014】特に反応の終了に対して生じる上記の弗素
除去をできる限り低く保持するために、反応を90ない
し95%転化後に終了させるのが好ましく、そしてこの
ようにして得られた粗製溶液を分別蒸留する。不完全反
応中間体を次いで引き続いての反応に再使用する。
除去をできる限り低く保持するために、反応を90ない
し95%転化後に終了させるのが好ましく、そしてこの
ようにして得られた粗製溶液を分別蒸留する。不完全反
応中間体を次いで引き続いての反応に再使用する。
【0015】反応により生じた使用済触媒を更に処理す
ることなしに使用することができあるいは公知の精製
法、例えば上記を使用する方法により精製することがで
きる。より好都合な触媒効率は、先ず表示温度範囲内で
そして塩基なしに比較的に低い温度でニトロ基をアミノ
基に還元し、引き続いて先ず表示温度範囲内で高温で塩
基を添加することによって塩素の除去を開始することに
よる段階還元によって達成することができる。
ることなしに使用することができあるいは公知の精製
法、例えば上記を使用する方法により精製することがで
きる。より好都合な触媒効率は、先ず表示温度範囲内で
そして塩基なしに比較的に低い温度でニトロ基をアミノ
基に還元し、引き続いて先ず表示温度範囲内で高温で塩
基を添加することによって塩素の除去を開始することに
よる段階還元によって達成することができる。
【0016】3,5−ジフルオロ−2,6−ジクロロニ
トロベンゼン以外に、異なるジクロロジフルオロニトロ
ベンゼンの混合物、特に1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンから生じた混合物を還元における出発
化合物として使用することもできる。
トロベンゼン以外に、異なるジクロロジフルオロニトロ
ベンゼンの混合物、特に1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンから生じた混合物を還元における出発
化合物として使用することもできる。
【0017】還元後に得られた粗製溶液の精製は、水蒸
気蒸留および/または分別蒸留により操作するのが好ま
しく、場合により精製に続いて結晶化させる。3,5−
ジフルオロアニリンの中間先駆体2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンに基づく収率は非常
に良好である。
気蒸留および/または分別蒸留により操作するのが好ま
しく、場合により精製に続いて結晶化させる。3,5−
ジフルオロアニリンの中間先駆体2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンに基づく収率は非常
に良好である。
【0018】1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベ
ンゼンのニトロ化により、2,6−ジクロロ−3,5−
ジフルオロニトロベンゼンは、良好な収率(75〜95
%)および選択率(87:12;3,5−ジフルオロ−
2,6−ジクロロニトロベンゼン:2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼン)で第3段階の後に
利用できる(Trans.I11.State Aca
d.Sci.65(1972年)第75〜80頁も参照
のこと)。
ンゼンのニトロ化により、2,6−ジクロロ−3,5−
ジフルオロニトロベンゼンは、良好な収率(75〜95
%)および選択率(87:12;3,5−ジフルオロ−
2,6−ジクロロニトロベンゼン:2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼン)で第3段階の後に
利用できる(Trans.I11.State Aca
d.Sci.65(1972年)第75〜80頁も参照
のこと)。
【0019】純粋な1,3−ジクロロ−4,6−ジフル
オロベンゼンと同様に、1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンと1,3−ジクロロ−2,4−ジフル
オロベンゼンとの混合物もニトロ化の出発混合物として
使用できる。1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベ
ンゼンのニトロ化に使用するのが好ましい発煙硫酸、H
2 SO4 およびHNO3 は、95〜100%濃度の硫酸
が反応の終了時に精製するような方法で計算されたもの
である。ニトロ化により生じた生成物(2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン)は、約30な
いし約45℃の温度で硫酸を希釈した後に液相として分
取することができる。分離の前に、有機相を付加的な溶
剤に取り出すことが好都合である。このために好適な溶
剤は、例えばトルエン、キシレン、低級アルカン、エー
テル、エーテルおよびポリエーテルである。中性にまで
洗浄した後、このようにして得られた粗製溶液を更に予
備処理することなしに引き続いての段階に更に予備処理
することなしに利用するのが好ましい。しかしながら、
分別蒸留による生成した異性体の分離も可能である。
オロベンゼンと同様に、1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンと1,3−ジクロロ−2,4−ジフル
オロベンゼンとの混合物もニトロ化の出発混合物として
使用できる。1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベ
ンゼンのニトロ化に使用するのが好ましい発煙硫酸、H
2 SO4 およびHNO3 は、95〜100%濃度の硫酸
が反応の終了時に精製するような方法で計算されたもの
である。ニトロ化により生じた生成物(2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン)は、約30な
いし約45℃の温度で硫酸を希釈した後に液相として分
取することができる。分離の前に、有機相を付加的な溶
剤に取り出すことが好都合である。このために好適な溶
剤は、例えばトルエン、キシレン、低級アルカン、エー
テル、エーテルおよびポリエーテルである。中性にまで
洗浄した後、このようにして得られた粗製溶液を更に予
備処理することなしに引き続いての段階に更に予備処理
することなしに利用するのが好ましい。しかしながら、
分別蒸留による生成した異性体の分離も可能である。
【0020】このニトロ化の出発化合物として必要とさ
れる1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼン
は、第2段階(ルイス酸の不存在下での5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンに対する塩素の作
用)により非常に良好な収率で製造することができる。
これに関連して、塩素を5−クロロ−2,4−ジフルオ
ロニトロベンゼン単独にまたは後者化合物と3−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンとの混合物(重量
%で85:14)に作用させることができる。(脱ニト
ロ)塩素化は、回分式にまたは連続的に行うことができ
るが連続的(脱ニトロ)塩素化が好ましい(5−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンまたは上記混合物
の連続添加および生成した1,3−ジクロロ−4,6−
ジフルオロベンゼンの連続除去)。
れる1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼン
は、第2段階(ルイス酸の不存在下での5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンに対する塩素の作
用)により非常に良好な収率で製造することができる。
これに関連して、塩素を5−クロロ−2,4−ジフルオ
ロニトロベンゼン単独にまたは後者化合物と3−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンとの混合物(重量
%で85:14)に作用させることができる。(脱ニト
ロ)塩素化は、回分式にまたは連続的に行うことができ
るが連続的(脱ニトロ)塩素化が好ましい(5−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンまたは上記混合物
の連続添加および生成した1,3−ジクロロ−4,6−
ジフルオロベンゼンの連続除去)。
【0021】第1段階(2,4,5−トリクロロニトロ
ベンゼンとアルカリ金属弗化物との極性非プロトン性溶
剤中での反応)に使用できる相間移動触媒は、てテトラ
アルキル(C1 〜C18)アンモニウムクロライドまたは
ブロマイド、テトラアルキル(C1 〜C18)ホスホニウ
ムクロライドまたはブロマイド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロライドまたはブロマイドまたは〔(フェニ
ル)m アルキル(C1 〜C18)n ホスホニウムクロライ
ドまたはブロマイド(式中、m=1〜3であり、n=3
〜1であり、そしてm+n=4である)である。
ベンゼンとアルカリ金属弗化物との極性非プロトン性溶
剤中での反応)に使用できる相間移動触媒は、てテトラ
アルキル(C1 〜C18)アンモニウムクロライドまたは
ブロマイド、テトラアルキル(C1 〜C18)ホスホニウ
ムクロライドまたはブロマイド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロライドまたはブロマイドまたは〔(フェニ
ル)m アルキル(C1 〜C18)n ホスホニウムクロライ
ドまたはブロマイド(式中、m=1〜3であり、n=3
〜1であり、そしてm+n=4である)である。
【0022】第1段階で得られた5−クロロ−2,4−
ジフルオロベンゼンも、例えば4801g(30.2モ
ル)の2,4−ジフルオロベンゼンを82gのFeCl
3 と混合し、反応溶液を80℃に加熱し、塩素をこの溶
液に通過させ、78時間後に反応を停止し、反応溶液を
亜硫酸ナトリウム溶液で抽出し、水で中性にまで洗浄
し、そして分別蒸留することによって工業的規模で入手
できる2,4−ジフルオロニトロベンゼンを塩素化する
ことによっても製造することができる。
ジフルオロベンゼンも、例えば4801g(30.2モ
ル)の2,4−ジフルオロベンゼンを82gのFeCl
3 と混合し、反応溶液を80℃に加熱し、塩素をこの溶
液に通過させ、78時間後に反応を停止し、反応溶液を
亜硫酸ナトリウム溶液で抽出し、水で中性にまで洗浄
し、そして分別蒸留することによって工業的規模で入手
できる2,4−ジフルオロニトロベンゼンを塩素化する
ことによっても製造することができる。
【0023】また、第2段階でえられた1,3−ジクロ
ロ−4,6−ジフルオロベンゼンも1,3−ジフルオロ
ベンゼンまたは1−クロロ−2,4−ジフルオロベンゼ
ンを塩素化することによって製造することができる。
ロ−4,6−ジフルオロベンゼンも1,3−ジフルオロ
ベンゼンまたは1−クロロ−2,4−ジフルオロベンゼ
ンを塩素化することによって製造することができる。
【0024】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定することなし
に本発明を説明する役割を果たす。
に本発明を説明する役割を果たす。
【0025】実施例1 5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンの製造 452.8g(2.0モル)の2,4,5−トリクロロ
ニトロベンゼン、232.4g(4.0モル)の弗化カ
リウム、60.8g(0.4モル)の弗化セシウムおよ
び632gのスルホランを、内部温度計、パドルミキサ
ーおよび還流冷却管を備えた2リットルの3つ口フラス
コに導入する。反応懸濁液を160℃に加熱し、そして
この温度で8時間激しく攪拌する。引き続いて、これを
室温にまで冷却し、沈澱した塩を吸引下に濾出し、そし
てこの粗製混合物を分別蒸留する。
ニトロベンゼン、232.4g(4.0モル)の弗化カ
リウム、60.8g(0.4モル)の弗化セシウムおよ
び632gのスルホランを、内部温度計、パドルミキサ
ーおよび還流冷却管を備えた2リットルの3つ口フラス
コに導入する。反応懸濁液を160℃に加熱し、そして
この温度で8時間激しく攪拌する。引き続いて、これを
室温にまで冷却し、沈澱した塩を吸引下に濾出し、そし
てこの粗製混合物を分別蒸留する。
【0026】理論量の69%に相当する267.1gの
5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンが得ら
れる。 実施例2 1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼンの製造 3kg(15.5モル)の鉄のない、乾燥5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンを攪拌機、滴下漏斗
およびガス導入管および上部に還流冷却管を備えたカラ
ムを備えた2リットルの4つ口フラスコに導入する。反
応溶液を200℃に加熱した後、塩素をこの溶液に15
/時の速度で通過させる。4〜6時間後、この溶液は沸
騰し、そして更に2〜4時間後、生成した1,3−ジク
ロロ−4,6−フルオロベンゼンをカラムの頂部から取
り出す。同時に、新たな5−−クロロ−2,4−ジフル
オロニトロベンゼンを、除去した生成物の量に応じて加
える。
5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンが得ら
れる。 実施例2 1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼンの製造 3kg(15.5モル)の鉄のない、乾燥5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンを攪拌機、滴下漏斗
およびガス導入管および上部に還流冷却管を備えたカラ
ムを備えた2リットルの4つ口フラスコに導入する。反
応溶液を200℃に加熱した後、塩素をこの溶液に15
/時の速度で通過させる。4〜6時間後、この溶液は沸
騰し、そして更に2〜4時間後、生成した1,3−ジク
ロロ−4,6−フルオロベンゼンをカラムの頂部から取
り出す。同時に、新たな5−−クロロ−2,4−ジフル
オロニトロベンゼンを、除去した生成物の量に応じて加
える。
【0027】実施例3 2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン
の製造 475.7g(2.6モル)の1,3−ジクロロ−4,
6−ジフルオロベンゼンをパドルミキサー、還流冷却管
および500ml滴下漏斗を備えた2リットル4つ口フ
ラスコ中で981.8gの発煙硫酸(20%SO2 )に
懸濁させる。引き続いて、595.7gの混酸(66%
H2 SO4 /34%HNO3 )をゆっくりと4時間かけ
て反応温度が30℃を越えない速度で滴下する。添加が
完了した後、反応溶液の攪拌を30〜40℃で更に2時
間続け、次いでこの溶液を1500gの氷に加えて40
℃とし、そして有機相を分離する。引き続いて有機相を
100gのトルエンと混合し、Na2 CO3 溶液で処理
し、そして中性に水洗する。このようにして得られた粗
製溶液を更に処理することなしに引き続いての段階に使
用する。
の製造 475.7g(2.6モル)の1,3−ジクロロ−4,
6−ジフルオロベンゼンをパドルミキサー、還流冷却管
および500ml滴下漏斗を備えた2リットル4つ口フ
ラスコ中で981.8gの発煙硫酸(20%SO2 )に
懸濁させる。引き続いて、595.7gの混酸(66%
H2 SO4 /34%HNO3 )をゆっくりと4時間かけ
て反応温度が30℃を越えない速度で滴下する。添加が
完了した後、反応溶液の攪拌を30〜40℃で更に2時
間続け、次いでこの溶液を1500gの氷に加えて40
℃とし、そして有機相を分離する。引き続いて有機相を
100gのトルエンと混合し、Na2 CO3 溶液で処理
し、そして中性に水洗する。このようにして得られた粗
製溶液を更に処理することなしに引き続いての段階に使
用する。
【0028】633.0gの粗製溶液が得られ、そのう
ち547.0gは粗製生成物である(そのうちの86%
は2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼ
ンであり、11%は3,5−ジクロロ−2,6−ジフル
オロニトロベンゼンである)。
ち547.0gは粗製生成物である(そのうちの86%
は2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼ
ンであり、11%は3,5−ジクロロ−2,6−ジフル
オロニトロベンゼンである)。
【0029】2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニ
トロベンゼンの収率は、理論量の79.4%である。 実施例4 3,5−ジフルオロアニリンの製造 200gのトルエン中の547gの粗製2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)および25gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)を反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱する。次い
で、この温度で水素による対応するアミンへの還元を行
う。更に水素の取込みが観察できなくなった際に、反応
溶液を同一温度で更に1時間攪拌し、次いで室温に冷却
し、そして1064gの水酸化ナトリウム溶液(20%
濃度)と混合する。80℃に加熱した後、還元による脱
塩化を更に水素が観察できなくなるまで行う。引き続い
て、触媒を吸引下に反応混合物から濾別し、そして有機
相を分離し、そして分別蒸留する。
トロベンゼンの収率は、理論量の79.4%である。 実施例4 3,5−ジフルオロアニリンの製造 200gのトルエン中の547gの粗製2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)および25gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)を反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱する。次い
で、この温度で水素による対応するアミンへの還元を行
う。更に水素の取込みが観察できなくなった際に、反応
溶液を同一温度で更に1時間攪拌し、次いで室温に冷却
し、そして1064gの水酸化ナトリウム溶液(20%
濃度)と混合する。80℃に加熱した後、還元による脱
塩化を更に水素が観察できなくなるまで行う。引き続い
て、触媒を吸引下に反応混合物から濾別し、そして有機
相を分離し、そして分別蒸留する。
【0030】184.4gの3,5−ジフルオロアニリ
ン(収率:理論量の69.2%)および19.8gの
2,6−ジフルオロアニリン(収率:理論量の58.2
%)が得られる。
ン(収率:理論量の69.2%)および19.8gの
2,6−ジフルオロアニリン(収率:理論量の58.2
%)が得られる。
【0031】実施例5 3,5−ジフルオロアニリンの製造 100gのトルエン中の547gの粗製2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)を17.5gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)および450gの水中の104.8
gのMgO と一緒に反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱し、そしてこ
の温度で水素により対応するアミンに還元する。反応が
おさまるに従って、温度が徐々に120〜130℃に上
昇し、その結果水素の取込みが再び増加し、そして存在
する塩素が還元除去される。反応が完了した後、この温
度で攪拌を更に1時間続け、次いで粗製溶液を室温に冷
却し、そして水蒸気蒸留し、そして得られた有機相を分
離して、分別蒸留する。 収量(収率): 29.1g(80.1%) 2,6−
ジフルオロアニリン。
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)を17.5gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)および450gの水中の104.8
gのMgO と一緒に反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱し、そしてこ
の温度で水素により対応するアミンに還元する。反応が
おさまるに従って、温度が徐々に120〜130℃に上
昇し、その結果水素の取込みが再び増加し、そして存在
する塩素が還元除去される。反応が完了した後、この温
度で攪拌を更に1時間続け、次いで粗製溶液を室温に冷
却し、そして水蒸気蒸留し、そして得られた有機相を分
離して、分別蒸留する。 収量(収率): 29.1g(80.1%) 2,6−
ジフルオロアニリン。
【0032】237.8g(89.9%) 3,5−ジ
フルオロアニリン。 実施例5に基づいて、最後の3段階を通した収率は、理
論量の63.8%である。
フルオロアニリン。 実施例5に基づいて、最後の3段階を通した収率は、理
論量の63.8%である。
【0033】実施例5に基づいて、全ての段階を通した
収率は、理論量の44%である。
収率は、理論量の44%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 209/36 // C07B 61/00 300
Claims (18)
- 【請求項1】 (1)2,4,5−トリクロロニトロベ
ンゼンを極性非プロトン性溶剤の存在下にまたは不存在
下に約100℃ないし約250℃の温度でアルカリ金属
弗化物と反応させ、そして沈澱した塩を濾去してから粗
製溶液を分別蒸留した後、(2)その結果得られた5−
クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンをルイス酸
またはその他の塩素化触媒の不在下に約80ないし約2
50℃の温度で無水塩素ガスを使用して、脱ニトロ化と
ともに塩素化して1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオ
ロベンゼンとし、そして(3)この化合物を発煙硫酸ガ
ス中で混酸(硫酸/硝酸)で約15ないし約80℃の温
度でニトロ化して、2,6−ジクロロ−3,5−ジフル
オロニトロベンゼンとしそして(4)この化合物を触媒
としてのパラジウムの存在下におよび無機または有機塩
基の存在下に約40ないし約250℃の温度において水
素で還元する、3,5−ジフルオロアニリンの製造方
法。 - 【請求項2】 第1段階における反応をリチウム、ナト
リウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムの弗化物
あるいはこれらの混合物を用いて行う請求項1の方法。 - 【請求項3】 第1段階における反応を約160ないし
約200℃の温度で行う請求項1および2の少なくとも
1つの方法。 - 【請求項4】 第1段階における反応を極性非プロトン
性溶剤としてのジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホ
キシド、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホキシド、
ジフェニルスルホン、スルホラン、N−メチルピロリド
ンまたはまたは1,3−ジメチルイリダゾリン−2−オ
ン中で行う請求項1ないし3の少なくとも1つの方法。 - 【請求項5】 第1段階における反応を相間移動触媒と
してのテトラアルキル(C1 〜C18)アンモニウムクロ
ライドまたはブロマイド、テトラアルキル(C1 〜
C18)ホスホニウムクロライドまたはブロマイド、テト
ラフェニルホスホニウムクロライドまたはブロマイドま
たは〔(フェニル)m アルキル(C1 〜C 18)n ホスホ
ニウムクロライドまたはブロマイド(式中、m=1〜3
であり、n=3〜1であり、そしてm+n=4である)
の存在下に行う請求項1ないし4の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項6】 第2段階における脱ニトロ塩素化を約1
00ないし約220℃で行う請求項1ないし5の少なく
とも1つの方法。 - 【請求項7】 第2段階における脱ニトロ塩素化を連続
的に行う請求項1ないし6の少なくとも1つの方法。 - 【請求項8】 第3段階におけるニトロ化を発煙硫酸中
の66%H2 SO4および34%HNO3 を用いて行う
請求項1ないし5の少なくとも1つの方法。 - 【請求項9】 第3段階におけるニトロ化を約20ない
し50℃の温度で行う請求項1ないし8の少なくとも1
つの方法。 - 【請求項10】 グリコール、多価アルコール、一価脂
肪族アルコールまたはホルメートを第4段階における還
元剤として使用する請求項1ないし9の少なくとも1つ
の方法。 - 【請求項11】 第4段階における反応を水素を還元剤
として使用する場合、圧力下の水素雰囲気中で行う請求
項1ないし10の少なくとも1つの方法。 - 【請求項12】 水素を還元剤として使用する場合約
0.1ないし約50バールの圧力下に水素雰囲気中で反
応をに行う請求項1ないし11の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項13】 第4段階においてパラジウムを担持材
料上で使用する請求項1ないし12の少なくとも1つの
方法。 - 【請求項14】 第4段階において担持材料としての炭
酸カルシウム、硫酸バリウムまたは活性炭上でパラジウ
ムを使用する請求項1ないし13の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項15】 第4段階において除去すべき塩素1モ
ル当り約0.001ないし約50ミリモルの量でパラジ
ウムを使用する請求項1ないし14の少なくとも1つの
方法。 - 【請求項16】 第4段階において使用される担体材料
に基づいて約0.5ないし約30重量%の濃度でパラジ
ウムを使用する使用する請求項1ないし15の少なくと
も1つの方法。 - 【請求項17】 第4段階における還元をアンモニアま
たはアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化
物、酸化物または炭酸水素塩あるいはこれらの混合物の
存在下に行う請求項1ないし16の少なくとも1つの方
法。 - 【請求項18】 第4段階における還元を90ないし9
5%の転化率後に停止し、そしてこのようにして得られ
た粗製溶液を分別蒸留する請求項1ないし17の少なく
とも1つの方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4209208 | 1992-03-21 | ||
DE4209208:6 | 1992-03-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641026A true JPH0641026A (ja) | 1994-02-15 |
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ID=6454680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5060461A Withdrawn JPH0641026A (ja) | 1992-03-21 | 1993-03-19 | 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0562435B1 (ja) |
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- 1993-03-19 JP JP5060461A patent/JPH0641026A/ja not_active Withdrawn
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