JPH0637616U - セルフタッピングねじ - Google Patents
セルフタッピングねじInfo
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- JPH0637616U JPH0637616U JP7936992U JP7936992U JPH0637616U JP H0637616 U JPH0637616 U JP H0637616U JP 7936992 U JP7936992 U JP 7936992U JP 7936992 U JP7936992 U JP 7936992U JP H0637616 U JPH0637616 U JP H0637616U
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- screw
- self
- tapping screw
- base material
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- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 母材に形成した下穴にねじ込まれるセルフタ
ップねじにおいて、切粉の除去を不要として能率の向上
を図りかつ取付ボルトとの共回り現象の発生を防止す
る。 【構成】 周面及び内穴にそれぞれ周面ねじ2、内穴ね
じ3が設けられるとともに周面ねじ2の先端部分に構成
した切り刃4によって母材10に穿設した下穴11に雌
ねじを削成しながらねじ込まれる全体筒状のセルフタッ
ピングねじ1において、切り刃4は先端側の端面より形
成したスリ割り溝5に対応して周面ねじ2の先端部分に
構成されるとともに、下方部6aがこの切り刃4部分に
位置された軸方向の凹部6を周面に刻設してなる。スリ
割り溝5の軸方向の長さを小ならしめる。
ップねじにおいて、切粉の除去を不要として能率の向上
を図りかつ取付ボルトとの共回り現象の発生を防止す
る。 【構成】 周面及び内穴にそれぞれ周面ねじ2、内穴ね
じ3が設けられるとともに周面ねじ2の先端部分に構成
した切り刃4によって母材10に穿設した下穴11に雌
ねじを削成しながらねじ込まれる全体筒状のセルフタッ
ピングねじ1において、切り刃4は先端側の端面より形
成したスリ割り溝5に対応して周面ねじ2の先端部分に
構成されるとともに、下方部6aがこの切り刃4部分に
位置された軸方向の凹部6を周面に刻設してなる。スリ
割り溝5の軸方向の長さを小ならしめる。
Description
【0001】
本考案は、母材に対して部品等をより強固に取付ける際、母材に設けた下穴に 雌ねじを削成しながらねじ込まれるセルフタッピングねじに関する。
【0002】
アルミ鋳物、合成樹脂製品等にあっては、その材料特性から、部品等を十分な 機械的強度をもって取付ける際に、母材にアンカーナットを埋設する方法が利用 されている。アンカーナットを母材に埋設する方法としては、たとえば母材を鋳 造、成形する際に、同時に埋設するインサート鋳造、インサート成形法等もある が、金型構造が複雑で、高価であるとともに、その製造工程も面倒であり、一般 的ではない。
【0003】 このため、周面及び内穴にそれぞれねじが形成されたアンカーナットを用意し 、このアンカーナットを母材に穿設した下穴にねじ込んで埋設する方法も行われ ている。この周面及び内穴にねじを形成したアンカーナットを用いる場合、まず 母材に下穴を穿設し、しかるのちこれにタップ加工を施してアンカーナットをね じ込むといった工程が必要となる。
【0004】 このため、図5に示すように、母材10の下穴11へのタップ加工を不要とし たセルフタッピングねじ20が提供されている。このセルフタッピングねじ20 は、金属材料によって全体筒状に形成され、その周面及び内穴にはそれぞれ周面 ねじ21、内穴22を設けるとともに、周面ねじ21の先端部分には先端に向か って次第にその外径が小ならしめられた切り刃23が形成されている。
【0005】 このセルフタッピングねじ20は、母材10に穿設した切り刃23の外径より もやや小径の下穴11に対して適宜の工具等によってねじ込まれることによって 埋設されるが、その際、前記切り刃23が下穴11の穴壁に雌ねじを削成するこ とによって、ねじ込みとタップ加工とが同時に行われるといったタッピング機能 を有しているものである。
【0006】 以上のようにしてセルフタッピングねじ20が埋設された母材10に組付けら れる取付用部品12は、前記セルフタツピングねじ20よりもやや大径の取付穴 13が設けられており、この取付穴13を前記下穴11に合わせるようにして取 付用部品12が母材10に設置され、しかるのち取付ボルト14が前記取付穴1 3に挿入される。
【0007】 取付穴13に挿入された取付ボルト14は、母材10に埋設されたセルフタッ ピングねじ20の内穴ねじ22にねじ合わせることによって、取付用部品12が 母材10にしっかりと組立て結合されるのである。
【0008】
ところで、上述したセルフタッピングねじ20にあっては、母材10の下穴1 1に嵌合しかつタッピング作用をより円滑に行い得るようにするために、切り刃 23は先端部を小径としかつ軸方向に十分な長さを確保するとともに、この切り 刃23に対応して、先端側の端面より軸方向のスリ割り溝を形成することによっ て切り刃23部分に軸心方向の収斂習性を付与するように構成されている。
【0009】 このように、スリ割り溝を形成することによって、セルフタッピングねじ20 は、取付け等の作業性の向上が図られる一方、母材10に埋設された状態におい て、スリ割り溝が形成された先端部分がやや収斂する。このため、収斂した先端 部分が取付ボルト14にきつく嵌合し、何らかの事情によって取付ボルト14を 抜き取る際に、取付ボルト14とセルフタッピングねじ20とが共回りして抜き 取ることができないといった不都合が発生することがあった。
【0010】 また、取付ボルト14を取付ける際、母材10側で取付ボルト14としっかり と嵌合すべきセルフタッピングねじ20が、途中で取付ボルト14と共回りして しまって、取付ボルト14を所定の位置までねじ込むことができなかったり、母 材10と取付用部品12との間に隙間が生じて両部材を強固に組立てることがで きないといった不都合も発生することがあった。
【0011】 さらにまた、セルフタッピングねじ20を母材10の下穴11にねじ込むに際 して、切り刃23が下穴壁に雌ねじを削成することから下穴11中に切粉が発生 するため、適宜セルフタッピングねじ20を抜き出して切粉を除去し、再度セル フタッピングねじ20を下穴11にねじ込むといった作業が必要であり、能率が 悪いといった問題点もあった。
【0012】 したがって、本考案の目的は、切粉の除去を不要とすることによってセルフタ ッピングねじを母材の下穴に極めて簡単に埋設することができるとともに、ねじ 込まれ、あるいは取外される取付ボルトとの共回り現象の発生を確実に防止した セルフタッピングねじを提供することにある。
【0013】
このような目的を達成するために、本考案に係るセルフタッピングねじは、周 面及び内穴にそれぞれねじが設けられるとともに、周面ねじの先端部分に構成し た切り刃によって母材に穿設した下穴に雌ねじを削成しながらねじ込まれる全体 筒状のセルフタッピングねじにおいて、前記切り刃は先端側の端面より形成した スリ割り溝に対応して周面ねじの先端部分に構成されるとともに、下方部がこの 切り刃部分に位置された軸方向の凹部を周面に刻設したことを特徴とする。また 前記スリ割り溝の軸方向の長さを小ならしめたことを特徴とする。
【0014】
本考案に係るセルフタッピングねじによれば、先端側の端面に軸方向のスリ割 り溝を形成したことにより、切り刃部分は軸心方向の収斂習性が付与されること によって母材が穿設した下穴に円滑に食込んで穴壁に雌ねじを効率的に削成して ねじ込みが容易に行われる。切り刃部分の軸方向の長さを小ならしめたことによ り、母材に埋設した状態において、セルフタッピングねじの収斂部分も小ならし められ、取付けあるいは取外し時にボルトとの共回り現象の発生が確実に防止さ れる。
【0015】 さらに、セルフタッピングねじは、母材に穿設した下穴に嵌合されて穴壁に雌 ねじを削成しながらねじ込まれるが、その際に発生する切粉は、下方部が切り刃 部分に位置されて周面に形成された軸方向の凹部に蓄積されるため、切粉を除去 するため、途中でセルフタッピングねじの脱着作業は不要となる。
【0016】
以下、本考案を図面に示した実施例によって詳細に説明する。図1は本考案に 係るセルフタッピングねじの斜視図、図2は同一部切欠き正面図、図3は同側面 図を示す。これらの図において、金属材料によって全体筒状に形成されたセルフ タッピングねじ1は、その周面及び内穴には、全長に亘ってそれぞれ周面ねじ2 、内穴3が形成されており、また全長のほぼ1/3より先端部分は、その外径が 次第に小径となるように先細りに形成されるとともに、この部分の周面ねじはタ ッピングねじとして構成され、換言すれば、先端部分には切り刃4が形成されて いる。
【0017】 セルフタッピングねじ1の前記切り刃4が形成された先端部分には、その端面 より一対の軸方向のスリ割り溝5が設けられている。このスリ割り溝5の軸方向 の長さLは、前記切り刃4の軸方向の長さとほぼ等しく、またこのスリ割り溝5 によってセルフタッピングねじ1の先端部分は、軸心方向にやや収斂することが できるように構成されている。
【0018】 また、セルフタッピングねじ1の周面には、前記スリ割り溝5に対して周回り 方向の位置を異にして、一対の軸方向の凹部6が凹設されている。これら凹部6 は、その下方部6aが、次第に細径となる部分よりもやや下方に位置して、換言 すれば切り刃4の最大径部よりもやや下方に位置するとともに上方部6bは周面 ねじ2部分に位置する長さを有している。
【0019】 以上のように構成された実施例セルフタッピングねじ1は、その外径よりもや や小径の下穴11が穿設された母材10に適宜の工具を利用してねじ込まれる。 上述したように、セルフタッピングねじ1は、その先端部が先細りとされるとと もにスリ割り溝5を設けることによって軸心方向の収斂習性が付与されているも のであるから、下穴11に対して比較的容易にねじ込まれ、母材10に埋設され る。
【0020】 この際、先端部の切り刃4が下穴11の穴壁に雌ねじを削成することによって セルフタッピングねじ1は次第に母材10の下穴11中にねじ込まれていくが、 雌ねじ削成によって生じる切粉7は、周面に凹設した凹部6に蓄積される。した がって、切粉7を除去するために、セルフタッピングねじ1を途中で抜取るとい った作業は一切不要となる。
【0021】 以上のようにしてセルフタッピングねじ1が埋設された母材10に、従来と同 様にして、取付用部品12が取付ボルト14によって取付けられる。すなわち、 取付穴13を前記下穴11に合わせるようにして取付用部品12が母材10に組 付けられ、しかるのち、取付ボルト14が前記取付穴13に挿入される。取付穴 13を貫通した取付ボルト14が母材10に埋設されたセルフタッピングねじ本 体1の内穴ねじ3にねじ合うことによって、母材10と取付用部品12とがしっ かりと組立てられる。
【0022】 ところで、取付ボルト14の先端が、セルフタッピングねじ1の前記スリ割り 溝5部分まで達すると、スリ割り溝5を形成したことによる収斂習性によって、 内穴ねじ3の穴径が幾分小径となっていて取付ボルト14は内穴ねじ3にやや固 くねじ合う。これによって、取付ボルト14を介してセルフタッピングねじ1に 回転力が作用されるが、スリ割り溝5の軸方向の長さを小ならしめたことによっ て収斂部分はごく僅かであり、セルフタッピングねじ1が取付ボルト14と共回 りすることはなく、取付ボルト14は所定の位置までねじ込まれて取付用部品1 2を母材10にしっかりと固定する。
【0023】 また、何らかの事情により取付ボルト14を取外す場合であっても、内穴ねじ 3の穴径が幾分小径となっている部分は取付ボルト14の先端のごく僅かな部分 であるため、セルフタッピングねじ1が取付ボルト14と共回りすることはなく 、取付ボルト14は極めて簡単に取外すことができる。
【0024】
以上詳細に説明したように、本考案によれば、セルフタッピングねじは切り刃 が形成された先端部に軸心方向の収斂習性が付与されているため母材に穿設した 下穴に円滑に食込んで穴壁に雌ねじを効率的に削成してねじ込みが容易に行われ る。また、スリ割り溝の軸方向の長さを小ならしめたことにより、収斂する部分 も小さく、取付ボルトの着脱に際して共回り現象が発生することがない。
【0025】 また、セルフタッピングねじをねじ込む際、下穴に雌ねじを削成するために発 生する切粉は、下方部が切り刃部分に位置されて周面に形成された軸方向の凹部 に蓄積されるため、切粉を除去するため、途中でセルフタッピングねじを脱着す るといった作業は不要となる。
【図1】本考案に係るセルフタッピングねじの斜視図で
ある。
ある。
【図2】上記セルフタッピングねじの一部切欠き正面図
である。
である。
【図3】上記セルフタッピングねじの側面図である。
【図4】上記セルフタッピングねじを利用した母材と取
付用部品との組立て状態を説明する要部縦断面図であ
る。
付用部品との組立て状態を説明する要部縦断面図であ
る。
【図5】従来のセルフタッピングねじを利用した母材と
取付用部品との組立て状態を説明する要部縦断面図であ
る。
取付用部品との組立て状態を説明する要部縦断面図であ
る。
1 セルフタッピングねじ 2 周面ねじ 3 内穴ねじ 4 切り刃 5 スリ割り溝 6 凹部 7 切粉 10 母材 11 下穴 12 取付用部品 13 取付穴 14 取付ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 周面及び内穴にそれぞれねじが設けられ
るとともに、周面ねじの先端部分に構成した切り刃によ
って母材に穿設した下穴に雌ねじを削成しながらねじ込
まれる全体筒状のセルフタッピングねじにおいて、前記
切り刃は先端側の端面より形成したスリ割り溝に対応し
て周面ねじの先端部分に構成されるとともに、下方部が
この切り刃部分に位置された軸方向の凹部を周面に刻設
したことを特徴とするセルフタッピングねじ。 - 【請求項2】 スリ割り溝の軸方向の長さを小ならしめ
たことを特徴とする請求項1記載のセルフタッピングね
じ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7936992U JPH0637616U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | セルフタッピングねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7936992U JPH0637616U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | セルフタッピングねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637616U true JPH0637616U (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=13687969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7936992U Pending JPH0637616U (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | セルフタッピングねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637616U (ja) |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP7936992U patent/JPH0637616U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950214 |