JPH06343290A - インバータ駆動方法 - Google Patents
インバータ駆動方法Info
- Publication number
- JPH06343290A JPH06343290A JP5136858A JP13685893A JPH06343290A JP H06343290 A JPH06343290 A JP H06343290A JP 5136858 A JP5136858 A JP 5136858A JP 13685893 A JP13685893 A JP 13685893A JP H06343290 A JPH06343290 A JP H06343290A
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- JP
- Japan
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- current
- voltage
- inverter
- motor
- torque
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- Pending
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電流の振動が発生したとき、これを防止する。
【構成】 V/F制御インバータ駆動装置1において、
駆動される電動機Mの電流の周期的変動を検出する振動
電流検出器3を備える。そしてこの検出器からの振動電
流検出信号に基づいてV/F制御の電圧を低下させる電
圧制御器4を備え、電動機の駆動電圧を低下させること
によって電流の振動を抑制する。 【効果】 低速駆動または加速途中の振動電流を抑制す
ることで、電動機及び負荷機械の異常な機械的振動を抑
制して、異常振動による機械の運転停止を防ぐことがで
きる。また振動電流を抑制することで、インバータ本体
の過電流抑制効果もある。
駆動される電動機Mの電流の周期的変動を検出する振動
電流検出器3を備える。そしてこの検出器からの振動電
流検出信号に基づいてV/F制御の電圧を低下させる電
圧制御器4を備え、電動機の駆動電圧を低下させること
によって電流の振動を抑制する。 【効果】 低速駆動または加速途中の振動電流を抑制す
ることで、電動機及び負荷機械の異常な機械的振動を抑
制して、異常振動による機械の運転停止を防ぐことがで
きる。また振動電流を抑制することで、インバータ本体
の過電流抑制効果もある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかご形誘導電動機に対す
る電源周波数と電圧(または電流)を制御して回転速度
を調整するV/F制御インバータ駆動方法に係り、特に
低周波駆動時の電動機電流の振動による駆動系の不安定
(電動機トルクの脈動、負荷の振動)防止に関するもの
である。
る電源周波数と電圧(または電流)を制御して回転速度
を調整するV/F制御インバータ駆動方法に係り、特に
低周波駆動時の電動機電流の振動による駆動系の不安定
(電動機トルクの脈動、負荷の振動)防止に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のV/F制御インバータによるかご
形誘導電動機の駆動要領を図2に示す。図は印加電圧V
と電源周波数FによるV/F比を一定とした定格V/F
パターンAを示し、通常該パターンを予め設定して電動
機を駆動している。
形誘導電動機の駆動要領を図2に示す。図は印加電圧V
と電源周波数FによるV/F比を一定とした定格V/F
パターンAを示し、通常該パターンを予め設定して電動
機を駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなV/F一定
制御では同図に示すように駆動の不安定範囲Bがあるこ
とが言われており、不安定現象が現れると電流が振動
し、この振動に伴なってトルクも脈動して電動機及び負
荷が振動することがある。振動が大きくて危険な場合
は、運転できなくなるという欠点があった。電流の振動
の一例を図3に示す。図は電流ー時間の関係図で、脈動
がなけれは電流値は時間に平行な直線であるが、脈動を
生ずると図に示す如く周期的に電流が変動する。
制御では同図に示すように駆動の不安定範囲Bがあるこ
とが言われており、不安定現象が現れると電流が振動
し、この振動に伴なってトルクも脈動して電動機及び負
荷が振動することがある。振動が大きくて危険な場合
は、運転できなくなるという欠点があった。電流の振動
の一例を図3に示す。図は電流ー時間の関係図で、脈動
がなけれは電流値は時間に平行な直線であるが、脈動を
生ずると図に示す如く周期的に電流が変動する。
【0004】本発明は上記電流の振動が発生したとき、
その現象を抑制して駆動系(電動機、負荷、インバー
タ)の不安定による運転不能を防止することを目的とす
る。
その現象を抑制して駆動系(電動機、負荷、インバー
タ)の不安定による運転不能を防止することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、V/F制御インバータ駆動装
置において、駆動される電動機の電流の周期的変動を検
出する振動電流検出器を備え、この検出器からの振動電
流検出信号に基づいてV/F制御の電圧を低下させる電
圧制御器を備え、電動機の駆動電圧を低下させることに
よって電流の振動を抑制するようになしたことを要旨と
する。
するためになしたもので、V/F制御インバータ駆動装
置において、駆動される電動機の電流の周期的変動を検
出する振動電流検出器を備え、この検出器からの振動電
流検出信号に基づいてV/F制御の電圧を低下させる電
圧制御器を備え、電動機の駆動電圧を低下させることに
よって電流の振動を抑制するようになしたことを要旨と
する。
【0006】
【作用】電動機の振動電流を電流検出器で検出し、その
振幅を計算しその数値が設定値より大きいときはV/F
制御パターンで定められている電圧よりも電圧を下げ
る。電圧降下により同一出力トルクに対しすべりは増加
する。これにより電動機回路の振動は低下する。
振幅を計算しその数値が設定値より大きいときはV/F
制御パターンで定められている電圧よりも電圧を下げ
る。電圧降下により同一出力トルクに対しすべりは増加
する。これにより電動機回路の振動は低下する。
【0007】
【実施例】図2の不安定範囲Bで囲まれた範囲における
電動機が発生する電流振動は、かご形誘導電動機の二次
抵抗が大きい方(すなわちすべりが大きい電動機の方)
が少ないことが分かつている(例えば上山 直彦著「ニ
ュードライブエレクトロニクス」P87電気書院発
行)。従って図4に示すようにある周波数fで運転され
ているとき、電動機出力トルク特性T1の電動機よりも
出力トルク特性T2の電動機の方が同じ大きさの負荷ト
ルクTaに対してすべりS2がS1より大きいので振動
が少ないことが分かる。但し図は電動機のトルク−すべ
り曲線を示し、点Pはすべり0(理論回転数)とする。
なお、両電動機に対する運転周波数、電圧は同一とす
る。このことを利用してある周波数f、ある電圧vで運
転しているとき、電流振動が現れると、その時の電動機
すべりを大きくすれば振動が抑制される。運転周波数F
が一定のままですべりを大きくするには電圧Vを小さく
すればよい。電動機の出力トルクTは、(V/F)の2
乗に比例して変化するのでFが一定であれば、出力トル
クTはV(電圧)の2乗に比例して変わるので、Vを小
さくすれば図5のようにトルクがT3からT4に小さく
なったとき同一負荷トルクTaに対して、出力トルクの
小さい方、即ち電圧を低下した方の出力トルクT4のす
べりS4が他の出力トルクT3側のすべりS3よりも大
きくなる。ここでトルクが小さくなっても負荷トルクT
aより出力トルクT4の最大トルク値が大きければ運転
に支障はない。
電動機が発生する電流振動は、かご形誘導電動機の二次
抵抗が大きい方(すなわちすべりが大きい電動機の方)
が少ないことが分かつている(例えば上山 直彦著「ニ
ュードライブエレクトロニクス」P87電気書院発
行)。従って図4に示すようにある周波数fで運転され
ているとき、電動機出力トルク特性T1の電動機よりも
出力トルク特性T2の電動機の方が同じ大きさの負荷ト
ルクTaに対してすべりS2がS1より大きいので振動
が少ないことが分かる。但し図は電動機のトルク−すべ
り曲線を示し、点Pはすべり0(理論回転数)とする。
なお、両電動機に対する運転周波数、電圧は同一とす
る。このことを利用してある周波数f、ある電圧vで運
転しているとき、電流振動が現れると、その時の電動機
すべりを大きくすれば振動が抑制される。運転周波数F
が一定のままですべりを大きくするには電圧Vを小さく
すればよい。電動機の出力トルクTは、(V/F)の2
乗に比例して変化するのでFが一定であれば、出力トル
クTはV(電圧)の2乗に比例して変わるので、Vを小
さくすれば図5のようにトルクがT3からT4に小さく
なったとき同一負荷トルクTaに対して、出力トルクの
小さい方、即ち電圧を低下した方の出力トルクT4のす
べりS4が他の出力トルクT3側のすべりS3よりも大
きくなる。ここでトルクが小さくなっても負荷トルクT
aより出力トルクT4の最大トルク値が大きければ運転
に支障はない。
【0008】本発明は上記要領に基づき電動機の速度制
御を行うもので、図1において電動機Mに対するインバ
ータ駆動装置1はV/Fインバータ制御部2と、電動機
Mに対する印加電流検出器3と、V/Fインバータ制御
部2に対し出力電圧の制御信号を付与する出力電圧制御
器4とを備える。5は印加電流検出器3からの出力電流
の振幅演算器を示す。
御を行うもので、図1において電動機Mに対するインバ
ータ駆動装置1はV/Fインバータ制御部2と、電動機
Mに対する印加電流検出器3と、V/Fインバータ制御
部2に対し出力電圧の制御信号を付与する出力電圧制御
器4とを備える。5は印加電流検出器3からの出力電流
の振幅演算器を示す。
【0009】次にインバータ駆動装置1による電動機M
に対する制御要領を説明する。まず運転を開始し、電動
機Mに対する振動電流が予想される周波数帯域における
電流を電流検出器3で検出し、その振幅を演算器5によ
り計算する。その数値即ち振幅を出力電圧制御器4に印
加する。該制御器4は振幅が設定値より大きいときは、
出力電圧制御器4に備える出力電圧演算器6により、予
め設定した振幅に対応する電圧降下値を演算し、V/F
インバータ制御部2に電圧降下指令を発し、V/F制御
パターンで定められている電圧よりも電圧を下げる。図
5において、上記V/F制御パターンによる電圧の印加
による出力トルクをT3とし、電圧降下による出力トル
クをT4とすると、負荷トルクTaによるすべりS3は
S4に増加する。これにより前述の如く、すべりの増加
により電動機回路の振動を低下することができる。な
お、振幅が小さいときは下げ幅を小さくするように出力
電圧制御器4の出力電圧演算器6で調整する。ただしV
/F制御では一定の周波数Fにおける電圧Vを負荷の加
速または運転に必要な負荷トルクを出す電圧以下に下げ
ることができないので、その下限値を予め出力電圧制御
器に下限リミッタとして設けておくことが好ましい。7
はこの下限リミツタ設定器を示す。なお、この下限値は
負荷のトルク特性に応じて、前以て定めておくことがで
きる。
に対する制御要領を説明する。まず運転を開始し、電動
機Mに対する振動電流が予想される周波数帯域における
電流を電流検出器3で検出し、その振幅を演算器5によ
り計算する。その数値即ち振幅を出力電圧制御器4に印
加する。該制御器4は振幅が設定値より大きいときは、
出力電圧制御器4に備える出力電圧演算器6により、予
め設定した振幅に対応する電圧降下値を演算し、V/F
インバータ制御部2に電圧降下指令を発し、V/F制御
パターンで定められている電圧よりも電圧を下げる。図
5において、上記V/F制御パターンによる電圧の印加
による出力トルクをT3とし、電圧降下による出力トル
クをT4とすると、負荷トルクTaによるすべりS3は
S4に増加する。これにより前述の如く、すべりの増加
により電動機回路の振動を低下することができる。な
お、振幅が小さいときは下げ幅を小さくするように出力
電圧制御器4の出力電圧演算器6で調整する。ただしV
/F制御では一定の周波数Fにおける電圧Vを負荷の加
速または運転に必要な負荷トルクを出す電圧以下に下げ
ることができないので、その下限値を予め出力電圧制御
器に下限リミッタとして設けておくことが好ましい。7
はこの下限リミツタ設定器を示す。なお、この下限値は
負荷のトルク特性に応じて、前以て定めておくことがで
きる。
【0010】
【発明の効果】本発明によるときは、低周波運転時(低
速駆動または加速途中)の振動電流を抑制することで、
電動機及び負荷機械(クレーン、ファン、ポンプ等)の
異常な機械的振動を抑制して、異常振動による機械の運
転停止を防ぐことができる。また振動電流も抑制するこ
とで、インバータ本体の過電流抑制効果もある。
速駆動または加速途中)の振動電流を抑制することで、
電動機及び負荷機械(クレーン、ファン、ポンプ等)の
異常な機械的振動を抑制して、異常振動による機械の運
転停止を防ぐことができる。また振動電流も抑制するこ
とで、インバータ本体の過電流抑制効果もある。
【図1】本発明方法を実施するインバータ駆動装置の回
路図である。
路図である。
【図2】定格V/F比による電動機運転における電流振
動を生ずる不安定範囲の説明図である。
動を生ずる不安定範囲の説明図である。
【図3】電流振動の一例を示す説明図である。
【図4】トルク−すべりの関係を示すグラフである。
【図5】電圧変化によるトルク−すべりの関係グラフで
ある。
ある。
1 インバータ駆動装置 2 V/Fインバータ制御部 3 印加電流検出器 4 出力電圧制御器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
Claims (1)
- 【請求項1】 V/F制御インバータ駆動装置におい
て、駆動される電動機の電流の周期的変動を検出する振
動電流検出器を備え、この検出器からの振動電流検出信
号に基づいてV/F制御の電圧を低下させる電圧制御器
を備え、電動機の駆動電圧を低下させることによって電
流の振動を抑制することを特徴とするインバータ駆動方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136858A JPH06343290A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | インバータ駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5136858A JPH06343290A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | インバータ駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06343290A true JPH06343290A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15185163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5136858A Pending JPH06343290A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | インバータ駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06343290A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005151678A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Meidensha Corp | 永久磁石同期電動機のV/f制御装置 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP5136858A patent/JPH06343290A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005151678A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Meidensha Corp | 永久磁石同期電動機のV/f制御装置 |
JP4725011B2 (ja) * | 2003-11-14 | 2011-07-13 | 株式会社明電舎 | 永久磁石同期電動機のV/f制御装置 |
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